したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

クトゥルー神話祭り

16概要1/2(案):2009/03/10(火) 20:47:29 ID:iHjcZCQ.0
【クトゥルー神話概要 1/2】
19世紀末のイギリスに、ハワード・フィリップス・ラヴクラフトというおじさんがいました。
彼はいわゆる「パルプライター」で、書いた作品はお世辞にも人気があるとは言えませんでした。
他の作家達と違うことと言えば、彼は極度の恐がりやさんでした。異国人や異文化や、海の魚や
イカやタコといった生き物を異常に怖がっていて、そこから様々な恐ろしい太古の生き物を考えて
小説を書きました。彼の友人達はその設定に魅力を感じて、同じ設定で小説を書きました。

ラヴクラフトの考えた世界観は、それは恐ろしいものでした。
まだ地球に人類が生まれるよりもずっと昔、外宇宙からやってきた、人類の想像も付かないような
姿と価値観を持った生物たち、「外なる神」が、地球の支配権を巡って争いました(これには、かの
有名な「クトゥルフ」も含まれます)。けれどその争いに決着は付かず、「外なる神」は海底や、
南極大陸の地底で長い眠りにつくことにしました。人類が誕生したのは、その後のことです。

現代、人類は繁栄していて、その繁栄はまだまだ続くと信じられています。けれどその繁栄は、
世界の各地で眠る「外なる神」が目覚めるまでの期限付きの物でしかありません。遠くない未来、
彼らが目覚め再び争いの続きを始めたら、世界中の人類はあっという間に絶滅してしまうでしょう。
人類の繁栄は、「外なる神」の眠りというあやふやな、束の間の平穏の産物に過ぎないのです。

けれど、ラヴクラフトはこの神話を体系化することなく死んでしまいます。そこで彼の友人だった
オーガスト・ダーレスは、「私がこの神話世界を後世に残してやるんだからっ!」と意気込んで、
ラヴクラフトの遺した世界観を補完します。そこにさらに「善玉VS悪玉」の善悪二元論の価値観、
ついでに自分が考えたいくつかの神様を追加して、新しい神話体系として整理し、再構築しました。
それはこれからこの神話体系で小説を書こうとする人には便利でしたが、ラヴクラフトの思想を知る
昔の友人やファン達は「こんなのラヴクラフトの神話じゃねえよ! ダーレス氏ね!」と怒ります。

結局、ラヴクラフトの思い描いた体系は「原神話」または「ラヴクラフト神話」として、ダーレスの
補完した体系は「クトゥルー神話」として、詳しい人たちの間では区別されるようになっています。
ただしこの説明では、この二つをまとめて「クトゥルー神話」として扱うことにします。
根底にある精神は同じラヴクラフトのものですし、何より行数制限が厳しいためです。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板