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新アルテミスアナザーストーリー by BiBi

558BiBi ◆8cBPUextJk:2020/06/18(木) 19:32:09
ab.0455.invasion.027

「そうか。オマエを見て、物質転送装置が故障したのかと思ったぞ」
ピタゴラス博士は、駄部首相のデータを表示させると、
「学歴といいキャリアといい、オマエのような男が、よく一国の首脳になれたな?」
本人と見比べながら不思議そうに首を傾げた。

自尊心の強い駄部首相は一瞬ムッとしたが、相手が秘書や閣僚ではなく宇宙人なので、いつものように激昂して怒鳴り散らす事はない。

「ん? たいしたキャリアがないと思ったが、アメリカの大学に留学して、政治学を修めているのか?」
ピタゴラス博士が、データの一部を見て感心したように頷いたが、すぐに怪訝そうな表情を浮かべた。
「変だな。そのアメリカの大学には、政治学の講座がないぞ? どういう事だ?」

「は、はぁ……」
駄部首相は、ばつが悪そうに目をそらした。

「フフン。まぁいい。オマエを観察していると、おおよその見当はつく。まぁ我々としては、あのポッシュという男よりも、むしろオマエのような男を歓迎したい」

「は、はぁ……。どうもありがとうございます」
『歓迎』と言われて、駄部首相は少しホッとした。恐怖とパニックで引きつってた顔に、必死に愛想笑いを浮かべる。

「オマエも知っての通り、我々はネオガイア星から来た。オマエたち地球人から見れば、宇宙人という事になる。しかしネオガイア星人の祖先は地球出身なのだ。したがって地球は、ネオガイア星人の所有物という事になる」

「そ、そんなご無体な……」

「アメリカのポッシュに地球の明け渡しを命じたが、あの男は我々に抵抗する気でいる。そこでだ……」
ピタゴラス博士が駄部首相の顔を覗き込んだ。


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