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新アルテミスアナザーストーリー by BiBi

431BiBi ◆8cBPUextJk:2019/09/30(月) 22:24:00
ab.0354.Lamia.birth.07.03

 由梨香はそのままラミアーの実験室に運ばれた。実験室には、ラミアーの他、助手としてビーナスの姿もあった。

由梨香は、用意された分娩台に、文字通り妊婦のように寝かされた。仰向けで、両手はバンザイをするように頭の上にのばし、両足は支脚器と呼ばれる台の上にのせた。ただし産婦人科のそれと異なり、両脚を股関節が外れそうなほど大きく開かれ、手足を拘束されている。貞操帯は外され、全裸になっている。

2週間という異常な短期間で母乳を出せるようになった乳房は、いびつな形に膨隆し、まるで美容外科医の下手な豊胸手術を受けたようだ。乳輪と乳首は使い古した十円硬貨のような色になっていて、それを中心に青い血管が乳房全体に広がっている。下腹部は風船のように膨らみ、皮膚は針で突けば破裂しそうなほど引きのばされている。

「フフフ。どんな物体が出てくるか楽しみだわ」
由梨香を見下ろすラミアーの目は、文字通り実験用の標本を見るようだ。『子供』ではなく『物体』だ。『生物』ですらない。

「ところでラミアー、名前は考えた?」
そう尋ねるビーナスに、ラミアーが首を傾げた。
「名前? 何の事?」

「子供の名前に決まってるじゃない。アナタが父親でしょう、ラミアー?」
「あははは。そのジョーク、面白いわ」

「まぁ、冷たいのね。それなら私が考えてあげるわ。2人の名を合わせて、ユリアーというのはどう?」

「あらあらまぁまぁ、素敵な名前ねぇ。Yurika、赤ちゃんの名前が決まったわよ。ユリアーちゃんよ?」
由梨香の額に浮かんだ脂汗を、ラミアーが撫でた。
「ちなみに名付け親はビーナスよ」

産みの苦しみに必死に耐える女を見下ろしながら、2人のネオガイア星人は楽しそうに談笑していた。


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