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勇者の誇り/怪物の保身/悪党の美学
:2008/07/28(月) 20:34:54 ID:s.1uCwig0
『シルバー?』
「え、何ゴールド?」
『さっきから返事もしないし、動きもしないから……ひょっとしてどこか痛めたの?』
そんな風に考えていると頭の中でゴールドの声が響いた。
その声に慌てたように返事をするものの、それは声が聞こえたことにではなく単純に驚いたからだけだ。
「あ、ゴメンゴメン。ちょっと考え事しててさ」
『……殺し合いのこと?』
「うん、どうやったら効率よく皆殺しに出来るかなーって」
あたしの頭の中で響くゴールドの声は不満そうな声色で話しかける。
『本当にやるの?』
「生き残る確立が高い選択をするのは当然じゃない。
少なくとも絶対に勝てないとわかってるのに逆らうなんて馬鹿な真似、あたしはやりたくない」
『でもやっぱり気が進まないわ。戦闘中に言ったことは謝るけど』
「ゴールドだってブラックやキャプテンたちともう一度会いたいでしょ?
ひょっとすると皆殺しにすれば生きて帰れるかもしれないじゃない」
結局、あたしはそれに賭けた。
皆殺しにしたところで生きて帰れるとは限らない。
だけど帰れる可能性だって0ではない、はずだ。
そしてあたしだけならまだしもゴールドが居るのだ、なおさら博打にもならない神風特攻をするわけにはいかない。
あたしは服を鼻に近づけクンクンと臭いをかぐ。
やはりというか当たり前というかツンと女として我慢出来ない匂いがする。
「うーん、やっぱり臭うなあ」
『ゴミの山ですもの』
「とりあえずお風呂に入ろうか。
多分病院かレジャービルにあるでしょ。民家見つけたらそこで入れば良いし」
出来ればレジャービルかな。多分着替えもあるだろうし。
でもさっさとお風呂に入りたいから民家があったらそこに直行ね。
『シルバー……』
「さ、頑張ろうか。生きて帰るために、ね」
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