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【習作】1レスSS集積所【超短編】

292名無しさん:2017/03/18(土) 00:57:33 ID:kK8FGQ1c0
異世界に勇者として召還され、モンスターを助けたら女の子が仲間になる、こういう小説が流行っていたが。
勇者になったからと言って本当にそんなシュチュエーションを経験するとは思わず、その相手がいわゆるファンタジー物の亜人というのも驚いた。

「ケモミミ族生まれの私にこんなに良くして頂いて、勇者様本当に、本当に!ありがとうございます!」

ケモミミ族、稀に獣の特徴を持って生まれる人間はこう呼ばれ、街や村から放り出されて魔物もいる危険な森で生きていかなくてはいけないらしい。
リスのような尻尾と耳がかわいらしい彼女の名前はラタ、人権活動家でどうにかして街に入り込んでケモミミ族の権利を訴えようとしているそうだ。

「私達ケモミミ族はほとんど魔物のように扱われています、私の姉も狩人に弓矢を射かけられたことがあります、それでも私は街の人たちに訴えたいんです、私達はあなた達と同じ人間だと!」
「ケモミミが無い人にも差別を良くないと思っている人はきっといます!それに主神様は平和と平等を愛するとても素敵な神様と聞きます、そんな立派な神様の信徒ならきっと私の話に耳を傾けてくれるはずです!」
「つきましては私はローブで耳と尻尾を隠すので、勇者様のお連れとして街の中に入るのを手伝っていただけないでしょうか?ケモミミ族が安心して暮らせる世界にするためにどうかお力をお貸しください!」

彼女の志は本当に尊いが異なるものを拒むのが人の性だ、彼女の話を聞いて今まで差別してきたケモミミ族と仲良くやろうと考える人間がどれだけいるものか。
それでもここでそれは断ると別れては彼女はもっと危険な方法で街に入ろうとしてしまうかもしれないし、勇者の力なら憲兵が襲い掛かって来ても彼女を担いで街から逃げ出すこともできるだろう、俺は彼女に力を貸すことにした。
そして街は一瞬で魔物娘に制圧された。

「ケモミミ族(笑)けっけっ本当に騙されるとは、いやいやいやぁ、お優しい勇者様本当にありがとうございますね、勇者様のお蔭で街に入って魔法陣で魔物娘軍団を送り込むことが出来ましたよ」
「酷い?嘘つきげっ歯類?まぁまぁ、見てくださいよ馬の下半身に幽霊に無機物、みんな人間様と交尾して子供を作ってるじゃないですか、愛と平和をもたらしてるんですよ」

コイツと違ってね、と主神象の頭をぺちぺち叩きながら小憎らしいニヤニヤとした顔つきで縛られた俺を見下ろすラタ。
彼女にけしかけられた寄生スライムにすらいむきゃりあーにされてぐーっとあたまがわるくなったけどだんなしゃまにたいしぇちゅにしゃれてあたししあわしぇしてましゅうぅぅぅ❤❤❤


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