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シャワールームはピンク色

109逮捕と大空(第57回):2022/07/30(土) 23:22:56 ID:rZlZSuVg0

 「君はドクロイドに騙されていたんだろう?
 罪を憎んで人を憎まず。いい言葉だね。」
 「総理・・・・・。」
キャットの目から大粒の涙がこぼれ落ちた。
さすが日本の総理大臣だけあって器が大きい人だ。
ドクロイドの首領とは格が違う。
ボクらがテレビ局の建物から出ると、
避難した人やマスコミや警察などでごった返していた。
眉墨総理大臣の無事な姿を見て拍手が沸き起こる。
手を振って笑顔で応える総理。
ん? 
空から何かが舞い降りて来る。
ブルー・ザ・ナイトだ!
その異様な姿に驚く者はほとんどいない。
彼が悪人でない事はみんなが知ってるから。
ボクの傍に着地したナイトはその翼を畳んだ。
 「急いで飛んで来たんですが、
 どうやらもう終わってしまったようですね。」
 「ブルー・ザ・ナイト、来てくれただけで嬉しい。」

ボクはナイトに抱きついてキスしたい気持ちを抑え、
平静を装って彼と握手した。
ボクとナイトが恋人同士なのを世間に知られたくない。

 「あ!」

キャットが突然声を上げた。
 「体内の爆弾のスイッチが入ったわ!
 20秒後に爆発する!! みんな、逃げて!!!」

レーザーロボの時と同じで遠隔操作か?
しかし、たった20秒ではこれだけの人間を
安全な場所に避難させるのは無理だ。
サイキック・バリヤーで総理や万我一刑事だけなら
守れるかも知れないが・・・・・
ブルー・ザ・ナイトを見てピンと来た!
空だ!!!
ボクはキャットの脇を抱えて上空へ飛んだ。
サイキック・パワー全開!
 「・・・・・あと10秒よ。」
爆弾の威力が判らないので、
とにかく最速で上昇するしかない。
 「わたし、もうすぐお父さんの所に行くのね。」
 「・・・助けてやれなくて済まない。」


 「どうせ死刑になるんだから同じ事よ。

 ありがとうセンパイ・・・・・・・離れて!!」


ボクはキャットを離した。



・・・・・・・・センパイ?


ミアは「桃美」の事をそう呼んでいた。



 グオオオオオ

 オオオオオオ

 ン!!!!!



レーザーロボの爆発より強力だ。

もし地上で爆発していたら、おそらく

テレビ局から半径500メートル以内の建物は

跡形もなく吹っ飛んでいただろう。


サイキック・バリヤーを張る余力もギリギリだった。





さよなら、ブラック・ザ・キャット。


さよなら、黒部ミア。


さよなら、ウサミ・トモコ。



さよなら・・・・・・・・・・後輩。


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