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教育について語ろう21

4泥炭:2021/04/25(日) 10:57:35
過去ログ コロナとの闘いにおける日本の謎
??コロナとの闘いに於ける日本の謎


日時: 2020/04/21(火) 19:37:29 < 59-171-14-118.rev.home.ne.jp >
名前: 泥炭
 新型コロナウイルスで今は日本中がたいへんな災禍の中にありますが、日本政府の発表するデータを見る限り、日本の現状は欧米各国に比べればはるかに善戦している様に見えます。 同一人口当たりの日本の死亡者数は欧米各国におけるそれの100分の1程度に過ぎません。

 米国、イギリス、フランス、イタリア、スペインの人口は2018年の統計でそれぞれ、3.3億人、6.6千万人、6.7千万人、6.1千万人、4.7千万人、日本のそれは1.3億人。 一方、日経新聞のサイト

【新型コロナウイルス感染世界マップ】 /naniwonokosuka/bbs?M=JU&;JUR=https%3A%2F%2Fvdata.nikkei.com%2Fnewsgraphics%2Fcoronavirus-world-map%2F

に依れば、PCR検査の陽性者数は4月18日時点で米英仏伊西のそれはそれぞれ70万人、11万人、11万人、17万人、19万人、死亡者数は3.7万人、1.5万人、1.9万人、2.3万人、1.9万人、その致死率は5.3%、13.4%、17.1%、13.2%、10.4%です。 一方、厚生労働省のサイト

 【新型コロナウイルス感染症に関する報道発表資料(発生状況、国内の患者発生、海外の状況、その他)】
/naniwonokosuka/bbs?M=JU&;JUR=https%3A%2F%2Fwww.mhlw.go.jp%2Fstf%2Fseisakunitsuite%2Fbunya%2F0000121431_00086.html

に依れば、日本の陽性者数9.8千人、死亡者数は154人(4 都道府県から公表された死亡者数の合計は198名であるが、うち44名については個々の陽性者との突合作業中のため、計上するに至っていない。) とあります。 死亡率は約1.5%。 陽性者数は上記の欧米各国の約10分の1、死亡率は約10分の1、同一人口当たりの死亡者数を比較すれば100分の1以下です。

 しかし、既に新型コロナウイルスが世界的に流行し始めた初期の段階から日本の陽性者数とその死亡率については多くの人々から疑問が提示されていました。 3月の下旬に入ったころに既にこんな疑問が揚って居ます。

なぜ日本の感染者は少ないのか……海外が見る「日本の謎」 新型肺炎Mar 24 2020 NewSphere
  /naniwonokosuka/bbs?M=JU&;JUR=https%3A%2F%2Fnewsphere.jp%2Fnational%2F20200324-2%2F
: 1日数千人単位で感染者が増えている欧米諸国に比べ、日本は数十人程度と少ない。検査の数を制限し、感染の実態が明らかにされていないという見方が海外では圧倒的で、今後は感染者が急増するのではないかと指摘されている。:

事実、日本では初めから37.5度以上の発熱が4日以上続いたら病院に電話相談しなさい等と指示し、病院ではなく保健所で検査をする方針を打ち出しました。 検査を希望してもなかなか受け付けて貰えなかったと言う話も枚挙に暇がありません。

「死にそうなくらい苦しくないと検査してくれない」…日本、PCR検査対象を絞り込み 4/15(水) 8:10配信   朝鮮日報ChosunOnline
/naniwonokosuka/bbs?M=JU&;JUR=https%3A%2F%2Fheadlines.yahoo.co.jp%2Fhl%3Fa%3D20200415-00080004-chosun-kr

 医師が告発「PCR検査の条件は『38度が2週間』と言われた」真相を医師会に直撃〈週刊朝日〉 4/18(土) 8:00配信 AERA.dot
/naniwonokosuka/bbs?M=JU&;JUR=https%3A%2F%2Fheadlines.yahoo.co.jp%2Farticle%3Fa%3D20200417-00000059-sasahi-soci

 この様な状況を一刻も早く改善すべきだと言う声も日増しに大きく成って来ては居ますが、実態はあまり変わっていません。 例えば厚生労働省の上記サイトに依れば、3月7日から25日までの19日間にPCR検査を受けた人は16045人、この間に陽性である事が判明した人は845人。 罹患者率は5.3%です。 一方、4月1日から20日までの間にPCR検査を受けた人は84228人、この間に陽性である事が判明した人は8798人、罹患者率は10.4%です。 この2つの期間に於いて一日当たりの検査件数こそ平均844人から平均4211人と約四倍に増えてはいますが、罹患者率も2倍に跳ね上がって居ます。 無症状者や軽症者を予め排除した検査体制では検査を受けた人に対する罹患者の割合は大きく見積もられるでしょうから、その点での改善が進めば罹患者率は小さくなるはずですが事実は逆に成って居ます。 2つの期間におけるPCR検査の実施人数の増大は検査対象の選択基準を緩和するものではなく、単に罹患者の増大を反映したものに過ぎなかった。 寧ろその増大にさえ追いついて居なかったことを意味する様に感じられます。 なればこそ、検査を希望しても受け入れなかったと言う訴えが日を追って増えたのではなかったのでしょうか。

 実は日本のPCR検査に対する方針には確固たる理念があって、この2つの期間に於いてなんら方針の変更は無かったようにも思われます。 4月17日、日本感染症学会と日本感染環境学会は、感染症診療のあり方を変えていく必要があるとして、診療に携わる臨床現場などに向けて以下の様な「新型コロナウイルス感染症に対する臨床対応の考え方」を発表して居ます。

 PCR検査、軽症者に推奨せず―新型コロナ  感染2学会「考え方」まとめる4/17(金) 11:43配信  時事通信
/naniwonokosuka/bbs?M=JU&;JUR=https%3A%2F%2Fheadlines.yahoo.co.jp%2Fhl%3Fa%3D20200417-00010000-jij-sctch

記事には :検査対象を改めて「入院治療の必要な肺炎患者で、ウイルス性肺炎を強く疑う症例」と規定。同時に「軽症患者」に対しては、現状の帰国者・接触者相談センターを介した検査体制の中では「基本的にPCR検査を推奨しない」と明記した。:

とあります。 その理由は「考え方」をまとめた感染症学会理事長の舘田一博東邦大学教授に依れば「流行がまん延期を迎えた現在、限られた資源は生命の危機に陥る可能性が高い重症者に集中的に投入すべきだ」と言うにあります。

 いささか奇怪な考え方の様にも考えられますが、ここに言う「感染症診療のあり方を変えていく必要」とは【軽症患者に対しては基本的にPCR検査を推奨しない】と言う考え方を変えてゆく事を意味するものではないようです。 緊急性を要しない検査希望者が病院に押し寄せる事に依る病院待合室の三蜜化による院内感染と医療崩壊を避けるために検査対象者を選別すると言う事は当初から言われていたことで、この方針を堅持すると言う事でしょう。 しかし、この様な方針の下で行われたPCR検査の結果発表される陽性者数や致死率にどれ程の意味があるのでしょう。 また、新型コロナウイルスに感染しておりながら無症状だったり軽症だったりする人々の多くは把握されません。 感染経路が日増しに不透明に成ってゆくのは必然です。 それはもはや問うべきことではないのでしょうか。

広く検査を行って、陽性反応を示すものは無症状であれ、軽症者であれ、全てホテルなり、病院であれ適切な施設に隔離すれば、ソウシャル・ディスタンスの実現は容易に成る。 現在の様な社会活動全般を極端に抑制するやり方よりもはるかに低コストで感染の抑制ができる、そうは言えないのでしょうか。 検査に熱心な欧米諸国がパンデミックに陥り、日本はまだそこまでには至って居ない様に見える現実を踏まえれば問題はそれほど単純ではないのかもしれません。 次の様な問題点も予てより指摘されています。

〇 無暗な検査は院内感染を引き起こし病院が感染源になりかねない?
〇 無症状感染者や軽症患者の感染力は弱い?
〇 無症状感染者や軽症患者を見つけても現状では病院には隔離以外何もできない?
〇 検査希望者の全てを受け入れたら医療崩壊が起こる?
〇 いずれにしても、7割の人が抗体を持つまで流行は治まらない? (スペイン風邪では世界の30%、日本の50%が罹患して収束、7割の根拠は?)
〇 死亡率は実は低い。 見かけの死亡率は、罹患者の過少見積もりから来ている?
〇 コロナに依る死亡者数は略正しく把握され、伝えられている?

長くなりました。 続きは稿を改めてこれらの点について論ずることと致しましょう。


Page: [1]
Re.コロナとの闘いに於ける日本の謎 ( No.5 )


日時: 2020/05/30(土) 15:25:51 < 59-171-14-118.rev.home.ne.jp >
名前: 泥炭
ファクターXとしての集団免疫説

日本の「生ぬるい」新型コロナ対応がうまくいっている不思議
2020年5月15日(金)16時50分  ウィリアム・スポサト(ジャーナリスト)
/naniwonokosuka/bbs?M=JU&;JUR=https%3A%2F%2Fwww.newsweekjapan.jp%2Fstories%2Fworld%2F2020%2F05%2Fpost-93421.php
:日本の新型コロナウイルス対策は、何から何まで間違っているように思える。これまでにウイルス検査を受けた人は人口のわずか0.185%で、ソーシャル・ディスタンシング(社会的距離の確保)の導入も要請ベースと中途半端。国民の過半数が、政府の対応に批判的だ。それでも日本は、感染者の死亡率が世界で最も低い部類に入り、医療システムの崩壊も免れ、感染者数も減りつつある。全てがいい方向に向かっているように見えるのだ。:

 その謎を解く鍵は実は【遅れがちだった政府の対策】にあったとも取れる、驚くべき学説が登場しました。 諧謔ではありません。 京都大学大学院医学研究科の上久保靖彦特定教授と、吉備国際大学(岡山県)の高橋淳教授らの研究グループによる主張です。

世界がモヤモヤする「日本の奇蹟」を裏付ける"国民集団免疫説"…京大教授ら発表  5/27(水) 11:16配信  PRESIDENT  Online
/naniwonokosuka/bbs?M=JU&;JUR=https%3A%2F%2Fnews.yahoo.co.jp%2Farticles%2Fb9bf6b7b1fcbeb4e1dd8f1a35dfb838c6ec773e2

 この記事に依れば、新型コロナウイルスにはS,K,Gの3つの型がある。 最初にS型が発生し、それが変異したものがK型。武漢でさらに変異した感染力の強い型がG型。 先駆けのS型は、無症候性も多い弱毒ウイルスで、S型から変異したK型は、無症候性〜軽症。 G型は感染力のみならず症状も重いと言う特徴がある。 よく、耳にする武漢型と欧米型の違いはこのG型の中の変種を区別する言葉の様で、記事には

: このG型(武漢G型)はさらに上海で変異し、イタリアに広がり、その後ヨーロッパ全体と米国で流行した(欧米G型)。:

とあります。 そして、

 早い時期にS,K型が日本に入って来て、日本人の半数以上がK型に罹患し、日本社会は集団免疫を獲得して居る。 G型はK型より感染力が強いので、流行はするが感染はK型に感染しなかった人に限られているので、結果的にG型の感染は弱められていると言うのです。

 一方、アメリカやイタリアなどの欧米諸国は、中国からの渡航を日本よりも1カ月以上早い2月初旬より全面的に制限したため、K型の流入は大幅に防がれた。一方、S型が広がっていた時期には渡航制限が無かったため、S型はかなり欧米に蔓延した。
ところがS型に対する免疫はG型の感染を予防する能力が乏しく、さらに、S型に対する抗体には抗体依存性免疫増強(ADE)効果があることが推測されると言うのです。

:抗体依存性免疫増強(ADE)効果とは、抗体の助けを得てウイルスが爆発的に細胞に感染していく現象のことである。ADEが起きている間、ウイルスは細胞内に入っていき、血中からは減るので、一見病状が改善したような状態がしばらくは続く。しかし、ある時点でウイルスが細胞を破裂させるかのように大量に出てきて、患者の急変が起こる。  この「S型への抗体によるADE」と、前述した「K型への細胞性免疫による感染予防が起こらなかったこと」の2つの理由により、欧米ではG型感染の重症化が起こり、致死率が上がった:

 この主張においては中国からの渡航を制限した時期の日本と欧米諸国との1か月の差がK型ウイルスの流入に決定的な差を生み出したとする検証が重要です。
 記事の中には、その証拠として日本のインフルエンザ流行曲線が大きく欠け、欧米のそれには欠落の見られない事が指摘されています。 何故それが新型コロナウイルスの流行を意味するかと言えば、
: 実は、インフルエンザに感染すると、新型コロナウイルスに感染しなくなる。逆もしかりである。これをウイルス競合、あるいはウイルス干渉と呼ぶ。:

だからだと言うのです。 確かに厚生労働省の

インフルエンザの発生状況について
/naniwonokosuka/bbs?M=JU&;JUR=https%3A%2F%2Fwww.mhlw.go.jp%2Fcontent%2F000620714.pdf
に表示された【国立感染症研究所感染症疫学センターインフルエンザ流行レベルマップ】

及び東京都感染症情報センターの

インフルエンザの流行状況(東京都 2019-2020年シーズン)
/naniwonokosuka/bbs?M=JU&;JUR=http%3A%2F%2Fidsc.tokyo-eiken.go.jp%2Fdiseases%2Fflu%2Fflu%2F
に表示された【定点医療機関当たり患者報告数  2020年5月24日(第21週)まで】

は2020年に入ってからのインフルエンザ流行の著しい減少を示しています。 ところが欧米では

 : 今年は欧米でのインフルエンザの流行状況も異様だった。2月15日の米疾病対策センター(CDC)の報告によれば、今シーズンのインフルエンザの推定感染者数は約2900万人で、入院した患者が28万人。死者は1万6000人だ。これは、近年では2017〜2018年、2014〜2015年につぐペースだ。:

 この記事を読んだだけでは、まだ分からない事が沢山あります。 肝心の「S型への抗体によるADE」の推測はどれ程の妥当性を持つのか。 S型ではADEが問題になり、K型ではそれが問題にならないのは何故か? S型とK型の間ではウイルス競合は起きたのか否か、日本ではS型に罹患した人はどの程度いるのか。 K型に対する抗体はG型にも免疫力を発揮するのに抗体検査では欧米と同程度、陽性者は数%程度しか検知されなかったのは何故か。 渡航制限でK型の流入に成功した欧米が何故G型の流入を防げなかったのか。 日本と欧米との差異を説明するこの集団免疫説は韓国や台湾、ベトナムなどと日本の類似性、欧米との差異をも説明できるのか。 謎はなお残ります。 しかし、何かしら謎を解く重要な手掛かりを含んではいる様に感じられます。 謎解きの旅はますます佳境を迎えつつあります。
Re: コロナとの闘いに於ける日本の謎 ( No.4 )


日時: 2020/05/22(金) 18:28:35 < h175-177-040-034.catv02.itscom.jp >
名前: かもめ
泥炭さん、こんにちは。下の問いについて、わたしなりの感想を申しのべておきましょう。です

>  しかし、これまでの抗体検査では欧米とさして差異が見られないのに、死亡率では何故その様に大きな差異が生ずるのか。 日本の死亡者数把握は概ね正しらしいと言う思いが深まった今、謎は一層深まるばかりです。 ファクターXの正体を明らかにしたいと言う想いが募るばかりです。

まだ、終息したわけではないので、各国比較の確かな数字は出ていませんが。
今の段階で言えることは日本の場合、なにかが根底から崩壊するというには至らずに、
よく踏みとどまっているという印象ですよね。なにより死者数が欧米各国にくらべて桁違いにすくない。
だが、日本よりもっと上手だったのが台湾でしたね。
台湾の死者は、現在たしか七名です。韓国も、かなり少ない。千名以下です。
総じて、東アジアは強かった。これがこの度のはやり病の特徴です。
なぜなのか。社会対策や文化ばかりではない、
なにか肉体的な、抗体的な違いがあったのかも
知れませんね。

もうひとつ、日本の場合においては、多くの識者たちが、すでに述べているように、
日本の公衆衛生にたいする普段の心がけが、優れているということがあるらしい。
マスクをする。まめに手を洗う、また食事時のマナー、トイレの使い方等々においては
世界一だそうですから、これらが奏功しているのだろうと。
わたしもそのように思いますね。

いずれにしても、まだ終息したわけではないので、油断は禁物ですが・・・。



それにして、当掲示板は、書きづらい。投稿しづらい。
まず投稿欄が小さすぎますね。掲示板上の記事の文字も小さくて見づらい。
ではまた。
Re: コロナとの闘いに於ける日本の謎 ( No.3 )


日時: 2020/05/22(金) 17:35:52 < 59-171-14-118.rev.home.ne.jp >
名前: 泥炭
 コロナとの闘いに於いて、検査を渋る日本が検査に積極的な欧米各国よりも上手くやっている様に見える、それは何故か? 何か事実誤認はないのか? コロナとは知られぬままに亡くなっている人は居ないのか。 当掲示板に於いて、このように問題を立てて既に1か月が過ぎ去ってしまいました。 当時、或いはそれより以前には日本のコロナに依る感染者が少ないのは検査対象を限定しているからだと言う批判がありました。 その証拠に致死率が高いと言う指摘がありました。 検査対象を絞ってしまっては実態が把握できず適切な対応が取れないから、間もなく日本もパンデミックに陥るだろうというのです。

なぜ日本の感染者は少ないのか……海外が見る「日本の謎」
Mar 24 2020  NewSpher
/naniwonokosuka/bbs?M=JU&;JUR=https%3A%2F%2Fnewsphere.jp%2Fnational%2F20200324-2%2F
:検査の数を制限し、感染の実態が明らかにされていないという見方が海外では圧倒的で、今後は感染者が急増するのではないかと指摘されている。:

 検査対象の限定は公表された日本の方針でもありましたが、致死率については積極的に検査をしていた欧米各国の方が日本のそれを超え、今でははるかに高く成って居ます。 そして昨今、次の様な声も挙がって居ます。

世界がいよいよ首を傾げる…日本が「ヌルい対策」なのに被害が少ないワケ5/22(金) 6:31配信 現代ビジネス
/naniwonokosuka/bbs?M=JU&;JUR=https%3A%2F%2Fheadlines.yahoo.co.jp%2Farticle%3Fa%3D20200522-00072744-gendaibiz-pol
: 米外交政策専門誌「フォーリン・ポリシー」はこんな論調だ。 「新型コロナとの闘いで、日本のしていることはすべて間違っているように見える。人口における検査率はたったの0.185%で、社会的距離戦略も中途半端にしか行われていないし、日本人の大多数が政府の対応を批判している。しかし、死亡率は世界の中でも最も少なく、病院は崩壊の危機を回避している。感染者数も減少しており、万事が変にうまくいっているように見える」
さらに、中国人旅行者が多く、新型コロナの致死的な影響を受ける高齢者が世界的に多い社会であるにもかかわらず奇跡的に感染者数が少ないこと、実際の死者数は過小評価されている可能性はあるものの肺炎による死亡者が増加していない状況について、
 「日本がただラッキーなだけなのか、それとも、いい政策だからなのかわからない」
そして筆者はその秘密は【マスク】に象徴される日本の“常識”にあると指摘する。:

 私は最近まで、日本の新型コロナウイルスに依る死亡者が本当に少ないのか否か判断できる根拠を手にして居ませんでした。 しかし、以下のデータに依って、インフルエンザや肺炎に依る死者の中へのコロナに依る死者の紛れ込みは否定できるかもしれません。

国立感染症研究所のインフルエンザ関連死亡迅速把握システムに依る、
2019/20シーズン21大都市インフルエンザ・肺炎死亡報告



このグラフに依れば、2019年12月から2020年4月8日までの21大都市のインフルエンザまたは肺炎に依る死亡者数の和に超過死亡は見られません。 即ち、この中に新型コロナウイルスに依る死亡者が紛れ込んでカウントされている可能性は極めて低いと言えましょう。

 日本の新型コロナ死亡者数が欧米のそれに比して少ないと言う判断は山中伸弥先生も支持されている様に思われます。 しかし、何故、西欧の様なパンデミックが現在まで回避できているのかその謎は先生にとっても未だ謎のままの様です。 先生はその謎をファクターXと命名されておられます。

 「なぜ日本の新型コロナ死者数は少ないのか?」山中伸弥が橋下徹に語った“ファクターXの存在”  5/20(水) 6:00配信
/naniwonokosuka/bbs?M=JU&;JUR=https%3A%2F%2Fheadlines.yahoo.co.jp%2Farticle%3Fa%3D20200520-00037919-bunshun-life
:日本は海外主要国と比較してPCR検査数が少ないため、感染者数を正確に比較するのは難しいが、死者数に関していえば、5月半ばの時点で700人超。アメリカの8万人超、英国の3万人超と比べると文字通りケタ違いに少ない。:

 しかし、これまでの抗体検査では欧米とさして差異が見られないのに、死亡率では何故その様に大きな差異が生ずるのか。 日本の死亡者数把握は概ね正しらしいと言う思いが深まった今、謎は一層深まるばかりです。 ファクターXの正体を明らかにしたいと言う想いが募るばかりです。
Re: コロナとの闘いに於ける日本の謎 ( No.2 )


日時: 2020/05/02(土) 12:59:21 < 59-171-14-118.rev.home.ne.jp >
名前: 泥炭
抗体検査の陽性者とPCRの陽性者の違い(1)

 最近、新型コロナウイルスの抗体検査が様々なところで行われています。 その結果得られた数値は互いに類似して居ますが、その一方でこれまでPCR検査に依って陽性者とされた人の数、感染者数とは著しく異なって居ます。 日本で行われた抗体検査も例外ではありません。 抗体検査から導かれる日本の感染者数は欧米各国の抗体検査のそれと略一致して居ます。 そこには、PCR検査で見られたような著しい違いが見られません。 日本のPCR検査に於ける陽性者や新型コロナウイルスに依る死亡者が欧米のそれに比して際立って少なく見えるのは、これまでも色々な人々に依って指摘されてきたように、日本がPCR検査を極めて限られた人々に限定して行っているため。 まさに抗体検査がそれを証明していると言う事ではないのでしょうか。 実際には抗体検査結果がそうであるように新型コロナウイルスの感染者も欧米並みで死者数これまでに報じられて来た数の数十倍、数百倍等と言う事は無いのでしょうか。

 海外に於ける抗体検査、例えばアメリカのカリフォルニア州で行われた検査結果を見てみましょう。 ここでは、ロサンゼルス郡の保健当局が南カリフォルニア大学と共同で行った検査とスタンホード大学がサンタクララ郡の住民に対して行った検査結果が報告されています。
 前者は4月10日からの2日間、無作為に選ばれた郡内の863人の成人住民を対象に行われ、その結果、ロサンゼルス郡人口の2.8〜5.6%が新型コロナウイルスの抗体を持っていることが示されました。 10万人あたり2800人から5600人が既に新型コロナに罹って居た事に相当します。 これは <これまで医療機関などで確認されていた感染者の28倍から最大で55倍の人がすでに感染した可能性がある > ことを示しています。
新型コロナの感染者数 実際は数十倍か 米の大学など調査 2020年4月21日
/naniwonokosuka/bbs?M=JU&;JUR=https%3A%2F%2Fwww3.nhk.or.jp%2Fnews%2Fhtml%2F20200421%2Fk10012398421000.html
 この記事に依ればスタンホード大学がサンタクララ群の住民に行った同様な調査結果も2.5〜4.2%の住民が新型コロナウイルスの抗体を持っている様です。
 24日にはニューヨーク州からも同様な発表が行われました。 ニューヨーク州の3000人の市民について抗体検査を行ったところ14%に上る市民で抗体が確認されたと言うのです。 この結果は上記のカリフォルニア州で得られた結果に比してニューヨーク州では同一人口あたり既に2倍から5倍程度の人が新型コロナウイルスに罹っていた事を示しています。 アメリカ全土のPCR検査陽性者に比してその約300倍程度に相当します。

NY州の14%に抗体確認、新型コロナで3000人検査
4/24(金) 4:19配信   REUTERS
/naniwonokosuka/bbs?M=JU&;JUR=https%3A%2F%2Fheadlines.yahoo.co.jp%2Fhl%3Fa%3D20200424-00000018-reut-n_ame
日本でも同じような結果がいくつか報告されています。
慶応大学病院、新型コロナ以外の患者の約6%が陽性。病院側は「院外・市中で感染したもの」と言及4/23(木) 10:30配信  HUFFPOST
/naniwonokosuka/bbs?M=JU&;JUR=https%3A%2F%2Fheadlines.yahoo.co.jp%2Fhl%3Fa%3D20200423-00010001-huffpost-soci

<新型コロナ>抗体検査5.9%陽性 市中感染の可能性 都内の希望者200人調査 2020年4月30日 07時07分
/naniwonokosuka/bbs?M=JU&;JUR=https%3A%2F%2Fwww.tokyo-np.co.jp%2Fs%2Farticle%2F2020043090070748.html
:一般市民の4.8%、医療従事者の9.1%が陽性 :
:久住医師が理事長を務める新宿区と立川市のクリニックで二十一〜二十八日に実施。ホームページで希望者を募り、二十〜八十歳の男性百二十三人、女性七十九人を検査した。このうち一カ月以内に発熱のあった人は五十二人、同居者でコロナウイルス感染者がいる人は二人、PCR検査を受診したことがある人は九人。PCR検査で陽性反応だった一人も含む。:

“実際のコロナ感染者数は相当多いか”抗体検査で大阪市立大学  2020年5月1日 15時22分
/naniwonokosuka/bbs?M=JU&;JUR=https%3A%2F%2Fwww3.nhk.or.jp%2Fnews%2Fhtml%2F20200501%2Fk10012414101000.html
:新型コロナウイルス以外の理由で病院を受診した患者について、大阪市立大学が感染した経験があるかどうか血液中の抗体を調べたところ、300人余りのうちのおよそ1%の患者から抗体が検出された:

 これらの調査から得た結果を日本人全体の平均値と見做すのは些か乱暴ではありましょうが、一つの参考にはなりましょう。 得られた結果は1%から6%までのばらつきが見られますが、1%でも1億2600万人の1%は126万人。 PCR検査の陽性者数14,088人(4月30日12:00)の90倍。 圧倒的に多い事に変わりありません。
 PCR検査に依って上記の抗体検査の結果に略匹敵する様な割合の新型コロナウイルス感染者が存在すると報告されている例は存在するのでしょうか。 ダイアモンド・プリウス号では2月3日の乗客乗員3711名中3618名がPCR検査の対象者とされ、この内19%の696名が陽性、内略6割に当たる410名が無症状です。 この数値は奇しくもニューヨークの抗体検査に於ける陽性者率14%に略一致します。

 また、感染者の全人口に対する割合が1%近い国家が確かに存在します。 厚生労働省のサイトに依れば、スペインでは236,899人の感染者(4月30日現在)が出て居ます。 スペインの人口は4693万人(2019年1月)ですから0.5%の人が感染して居ます。 この診断は恐らくはPCR検査に依ると思われます。 ベルギーも47859人(4月30日)で人口は1149万人(2019年9月)ですから0.4%です。 世界の多くの国で得られたPCR検査の陽性者数は上に記した抗体検査の結果と異なり、抗体検査の結果はそのままには受け入れ難い印象を与えますが、世界をつぶさに見渡せば、あり得ない事とは言えない気もします。
しかし、同じ表に記載されている日本の感染者数は14088人で全人口の0.011%です。 上記の抗体検査の結果とはあまりにも大きく異なります。 その違いは100倍から500倍程にも達します。
勿論、国民のどれだけの部分が新型コロナウイルスに対する抗体を持っているかを調べる上では上記の検査はいずれも不完全なものです。 国民の中から無作為に選ばれるべき被験者を、便宜的に抽出して居ます。 本格的調査を行うための予備調査と理解すべきでしょう。 病院の患者を選んだり、希望者を募ったりしたのは、あくまで便宜的手段であって、被験者に感染者寄りの偏りを持ち込む危険は免れません。
 また、PCRの検査結果と抗体検査結果は異なって居ても、いずれもが正しくて矛盾はないと言う可能性もあります。 例えば、

A:新型コロナウイルスの検出に用いられるPCR検査は新型コロナウイルスのDNAの特定部位を増幅し、その存在を特定するものであって、抗体を検出するものではない。

と言うことも考えられます。 私には科学的にこの様な主張が正しいものか否か判断する力がありません。 取り敢えず、これを仮説として、この仮説に立ってどのような事が引き出せるか論じてみたいと思います。 しかし、いささか長くなりました。 続きは稿を改めて述べさせていただきます。
Re: コロナとの闘いに於ける日本の謎 ( No.1 )


日時: 2020/04/26(日) 19:52:45 < 59-171-14-118.rev.home.ne.jp >
名前: 泥炭
( この投稿は4月24日に投稿したものを一部手直ししました。手直しした部分は、ここで菅さんが間質性肺炎に言及しているのは….以降です。 4月26日)

 昨日4月23日、岡江久美子さんが亡くなられました。 3月29日には志村けんさんが亡くなられました。 お二人とも素敵な方でした。 私が芸能人で名前を聞いて朧げにでもその人となりを思い出す事の出来る人は100人程度に過ぎません。 その100人足らずの中のお二人が亡くなりました。 10万人当たりの死亡率で言えば2000です。 厚生労働省の発表に依れば4月22日現在で新型コロナウイルスに依る死亡者は300人に達しません。 死亡率0.3以下です. 芸能人は三蜜に晒されやすい職業ではありましょうから、あり得ない事とも言えないでしょうが、普通の人より7000倍もの危険度に晒されていると理解すべきなのでしょうか。 実際には私達日本においても西欧並みの死亡者が発生しているなんてことはないのでしょうか。

 日本の感染者数は過少見積もりであるとの指摘があります。その指摘に対して表立っての反論は聞こえてきません。 確かに、問題は【死亡者】であって、それを少しでも少なくすることがこの闘いの最終目標だとする方針は正しいかもしれません。 そして、その【死亡者数は正しく把握されている】、そんな主張を暗示するかの如き発言もあります。 例えば、4月6日の記者会見で菅官房長官は日本のPCR検査数が少ないと指摘されていることについて、「死者の数は多くない。間質性肺炎の症状が出た方には感染の可能性を疑い必ずPCR検査を行っている」と反論しています。

 菅官房長官、米側に取り組み説明 新型コロナ 2020年04月06日12時10分  jiji.com
/naniwonokosuka/bbs?M=JU&;JUR=https%3A%2F%2Fwww.jiji.com%2Fjc%2Farticle%3Fk%3D2020040600376%26g%3Dpol

 ここで菅さんが間質性肺炎に言及しているのは、肺炎での死者は毎年10万人程にも達しているから、新型コロナウイルスに依る死者でも原因が分からないまま通常の肺炎として処理されていはしないかと言う懸念を意識しての事でありましょう。 この懸念に対し、新型コロナウイルスに起因する肺炎は【致死性の間質性肺炎・肺障害を発症する】特徴があり、こうした症状の出た人についてはPCR検査をやっているから、新型コロナウイルスに依る死亡者の見落としはないと言っているのでしょう。

緊急寄稿(1)新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のウイルス学的特徴と感染様式の考察(白木公康)  (2020年03月21日発行) P.30
/naniwonokosuka/bbs?M=JU&;JUR=https%3A%2F%2Fwww.jmedj.co.jp%2Fjournal%2Fpaper%2Fdetail.php%3Fid%3D14278
:COVID-19の臨床的特徴は,インフルエンザのような感冒症状に加えて,致死性の間質性肺炎・肺障害を発症する点にある:

 念のために、確認しておけば、日本でのPCR検査実施人数は厚生労働省の発表に依れば、4月20日12時現在で11万7千人程で、その内死亡者は200人程度です。 厚生労働省の診断群分類毎の集計に依れば、日本の肺炎等呼吸器系疾患の患者数は2018年では約120万人、この内間質性疾患の患者数は5万3千人程です。 コロナの最初の感染者がわが国で初めて確認された1月15日以来略3か月たった現在、その間に間質性疾患に罹った患者数は例年並みなら1万3千人程。それに新型コロナウイルスに感染し重症化した人を加えた全ての人にPCR検査を実行したと言うのは成程あり得る事ではあります。 この間に12万人程の人がPCR検査を受けているのですから。一概に否定はできません。

 新型コロナウイルスで死亡した人の全てが【致死性の間質性肺炎・肺障害を発症】を発症したとすれば、確かに菅官房長官の言う様に「間質性肺炎の症状が出た方には感染の可能性を疑い必ずPCR検査を行っている」のならば新型コロナウイルスに依る死亡者数を見落とすことはないでしょう。

 しかし、2018年には間質性肺炎での死者数は約8100人程居りますが、この年に肺炎で亡くなった人は約9万人居ます。 今年も間質性肺炎とは異なる肺炎で亡くなる人は同程度には発生する事でしょう。 この3か月間に2万人余の方々が肺炎で亡くなっている事でしょう。 そこに、新型コロナウイルスで亡くなった方がそれとは知られず紛れ込んで居ることはないのでしょうか。 私にとってはまだその辺りに疑念が残こっています。 検討してみなければ成りません。

感染症に関する医療事情講演会2020/02/27(木) :「感染症の予防〜新型コロナウイルス(COVID-19),インフルエンザ〜」
/naniwonokosuka/bbs?M=JU&;JUR=https%3A%2F%2Fwww.montreal.ca.emb-japan.go.jp%2Fpdf%2FCoronavirus_conference.pdf
:日本人の死因:5位が肺炎(2018年は年間約9万人(全体の7%)死亡):

 まだまだ聞いていただきたい事は沢山ありますが、今日は生憎時間がありません。 続きは日を改めて述べさせていただきます。



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