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欧 米

43NAME:2014/03/13(木) 22:00:50
本当の「お客さん」は?

 2000年代以降、輸出入両面で大幅にシェアを伸ばし、09年には米国を抜いて日本の最大輸出相手国となった中国。今年1月には、13年の輸出入総額が前年比7.6%増の4.16兆ドルに達したとする貿易統計を発表した。貿易額で初めて米国を抜いて世界首位に立ったとみられ、世界経済の中でそのプレゼンスはさらに増している。 だが、付加価値貿易統計でみると、状況はかなり違ってくる。 09年のデータでみると、従来の輸出総額ベースでは日本の輸出先トップは中国(1255億ドル、24%)で2位が米国(1025億ドル、22%)。だが、付加価値で計算すると、中国への輸出総額は4割以上低下して722億ドル(15%)となる一方、米国は7%増加して1099億ドル(19%)になり、順位は逆転する。3位の順位は変わらない韓国も、シェアは9%から4%にまで低下した。 二国間貿易をみると、日本にとって真の「お客さん」が誰なのかは、さらに鮮明となる。対米黒字は付加価値で計算すれば総額より6割も増えるが、中韓向けはほとんどなくなってしまうのだ。簡単にいえば、日本は中国や韓国を経由して米国に商品を売っている−ということだ。 中国や韓国に日本が輸出する「中間財」が過小評価される一方、日本の中間財を使って中国や韓国が米国に輸出する「最終消費財」は過大評価されていた、従来の貿易統計。世界の経済勢力図もそれをベースに描かれてきたが、付加価値で見直せば大幅に変わってくる。 ただ、難点はこの統計が膨大なデータをもとにした推計値であり、現時点で09年のデータが最新と、速報性に欠ける点。OECD自身も付加価値貿易統計を「新しく補完的な見方を示すもの」としている。今後のさらなる分析や展開が期待される。


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