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【小泉・竹中】新聞テレビの世論操作を監視するスレ 第6避難所

221。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2017/08/20(日) 06:15:09 ID:QrdHqx4k
〔『朝日新聞』記事に戻る ↓ 〕
 3)「《なぜ》返済の重荷,人生の選択縛る-岩重佳治さん(弁護士)」

 奨学金は特殊な借金です。そして,利用した大学生は平均で300万円を超す借金を抱えて卒業し,以後,最長20年にわたって返済が続きます。返済できずに3カ月以上延滞する人は,17万人近くいる。近年,過酷なとり立てが問題になっています。返済はできても,返す過程で無理を重ね,結婚や子どもをもつことをあきらめる人もいる。奨学金は,教育を受ける権利を保障する手段であり,教育は充実した人生を送るためにあるはず。なのに,借金に縛られて実現できないのであれば,本来の目的とかけはなれているといわざるをえません。

 大学生の2人に1人は,なんらかの奨学金を利用しています。1990年代半ばは,約2割でした。平均所得は1990年代後半から大きく下がり,いま,労働人口の約4割は年収300万円以下。大学生が受けとる仕送り額も減っています。一方で,大学への交付金や助成金が削減され,学費は高止まりしている。「国立なら安い」は昔話です。1975年度に国立大の授業料は3万6千円でしたが,いまは53万5800円です。多くの学生が奨学金に頼り,アルバイトに励むことになります。

 特殊というのは,金を貸す側は普通,返済能力を審査しますが,卒業後の経済状況がまったく不明な入学した時点で貸すからです。大卒だからと安定した職が約束される時代ではありません。職を失ったり,収入が減ったりすれば,とたんに返済に困る。返済能力を考慮しないので,返せなくなる人が出るのはやむをえないのです。

 それなのに,延滞金まで課され,貸し付けの9割を占める独立行政法人の日本学生支援機構は,返還訴訟も辞さない。猶予や減免の制度もありますが,条件が厳しい,入手が難しい過去の所得証明を求められる,機構の裁量で利用が制限されるなど,ほとんど救済になっていません。そもそも先進国では,返済の必要がない給付型が主流なのに,日本では昨年度まで,機構の奨学金には返済が求められる貸与型しかありませんでした。

 さらに解決を難しくするのが,親との関係です。借りるときに親が主導し,口座も親がもつことが多い。しらないうちに親が借り,卒業後にいきなり機構から訴訟を起こされた例すらある。親に「実家から仕事に通えば返済を手伝う」といわれたために,独立できず,実際は手助けもなかった,という話もよく聞きます。最終的な解決手段は自己破産ですが,「恥をさらすな」などと反対されれば,選択肢はなくなります。

 右肩あがりに給料が増え,家族の関係も安定している。そんな前提でつくられた制度が,不安定な時代になり,齟齬(そご)が出ています。1980年代以降,奨学金は民間資金を活用するかたちで規模を拡大してきました。利用できる人を増やそうとした狙いは理解できますが,債券などで市場から資金を調達し,事実上の金融商品を学生に売りつけ,回収に躍起になる。これは変でしょう。


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