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「共謀罪」関連スレッド

298。・゜*ヽ(´ー`)/。・゜*:2017/05/01(月) 16:29:08 ID:i7JEqFAs
ある日、宮岸さんは知人からすみれ会の存在を知らされた。
貸家の一室に五〜六人が集まり、将棋を指したり、おしゃべりをするだけの場所だったが「あずましいな」と感じた。
あずましいとは居心地が良いという北海道の方言だ。

通ううちに「仕事場を作ろう」という話が盛り上がり、八六年十二月に十数人で作業所を設立した。
初めて請け負ったのは、使い古したシーツから業務用の雑巾を作る仕事。
しかし、作業後に仲介してくれた人物と連絡が取れず、大量の雑巾だけが残った。
幸い、地元のガソリンスタンドに売ることができだが、代金は本来もらえるはずの六千円の半分ほどだった。

その後も運営は多難だった。
段ボールの組み立て以外に割り箸の袋詰めなどが継続的にあったが、会員に渡せる金額は少ない。

ほかで働ける人は離れ、行き場のない人だけが残った。
「会員同士の口げんかはしょっちゅうで、時に手が出ることも。仲裁に追われた。
会員からの夜中の相談電話は日常茶飯事。
自宅に会員を招いて悩みを聞くこともあった」宮岸さん)
それ以上に何よりつらかったのは、自殺者だ。

十数年前に五十代の男性が亡くなった。
九十代の母親と二人暮らしだったが、母親が施設に入ることにな
り、男性は自宅に引きこもった。

その数力局後、行政から男性が首をつって亡くなったことを知らされた。

 ほかにも、スタッフとして運営側に回っていた女性会員が突然、自殺したこともあった。
「もっと声をかけておけばよかっだと、今も悔やんでいる」

 姿を見せなくなった会員には、電話やメールをするようになった。
入院していると思われる人には手紙。
病院側が携帯電話の使用を制限することがあるが、手紙ならほぼ確実に届く。

時には「おせっかいだ」と文句を言われる。
しかし「それでいい。助け合い泥くさいもの」と宮岸さんは語る。

「それを三十年間続けたから、現在がある」
作業所の設立には、障害者の発信力を高めたいという思いもあった。
理念は少しずつ実現されつつあると、宮岸さんは感じている。
「かつては精神障害の体験記など皆無だったが、今はみんなが書いている。
当事者が声を上げられるようになったということ」

一方で、揺り戻しも感じているという。
その一つが昨年七月に起きた相模原事件後の議論だ。
事件後、精神障害者を強制的に入院させる措置入院の見直しが持ち上がっている。

「本来は、被告が抱いていた優生思想と、それが社会に広がっていることをどうにかしなければならないはずだ。

そちらにはふたをして、精神障害に問題を矯小化しようとしている」
根底には「精神障害者は病院に閉じ込めておけ」という旧来からの差別思想がある。
厚生労働省も表向きは当事者の地域移行を掲げつつ、精神科病院の敷地内にグループホームを造る「病床転換型居住施設」という施策を打ち出している。

さらに精神障害者全体の六割を「重度かつ慢性」ととらえて、入院の継続を敷いていく方針もちらつく。
隔離以外の何物でもない。

そんな流れに、宮岸さんは憤る。
「精神障害者は病院から出て、地域で生活できる。私たちの三十年の歴史が何よりの証拠だ。罪があるとすれば、それは病院側にある。入院生活が長くなるほど、社会性が失われる。最近も約三十年間、入院している人の退院後の支援の相談が来た。もっと早く社会に出して、ともに生活していくべきだった」


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