働きたいとき働く働き方 - 1246212937

1：桐鳳柳雨：2009/06/29(月) 03:15:37: ６月27日（土）の「最も共感した社説は？」アンケートに、以下のようなコメントが寄せられました。

『日経の派遣法についての中に働きたいとき働く働き方とあるが、そんな人は全体の何パーセントなのか問いたい。またそのような人はもともと働かなくても生活できる人たちではないのだろうか。』

コメントの書き込み、ありがとうございます。

以下、以前メルマガで書いたものの抜粋を元に、私も一言。

----------------------------------------------------------------------
派遣可能な業種拡大もそうだが、その他にも、更新の連続でいつまでもその派遣先で働いていられるものとの印象を与えてしまうような状況になってしまっていることにも、問題があるように思える。

派遣労働は「決められた期間のみ働くもの」或いは「それにより生計を営むものではなく生計を補うもの」といった認識を持たれるよう、法令順守の徹底も含め努めてゆく必要があるのではなかろうか。
----------------------------------------------------------------------

「生計を『営む』」ために働く人ばかりでなく、「生計を『補う』」ために働く人も多いのではなかろうか。

----------------------------------------------------------------------
今から２０年ほど前、零細派遣会社の役員をやっていた時期があります。
当時は今ほど派遣可能な業種が多くなく、制約もいろいろあったように記憶しています。

「フルタイムや長期で雇う仕事ではないけれど、働いてくれる人が欲しい」という企業と、「事情があってフルタイムや長期では働けないけど、仕事がしたい」という求職者の仲介をして、企業も求職者も、そしてそれにより利益が得られる我々も、みんながいわゆる「ＷＩＮ・ＷＩＮ・ＷＩＮ」になれるような関係を作ることができるというところに、やりがいというか誇りのようなものも感じていたように思います。
----------------------------------------------------------------------

『働かなくても生活できる人たち』は、働くことを希望してはいけないのだろうか。

また、「短時間・短期間働かなければ生活できない人」というのも、少なからずいるものと考える。
（例えば、学生や、本業の収入減により副業勤務を望む人など）

そういう人たちが働ける場があってもいいのではなかろうか。

----------------------------------------------------------------------
（注：以下、この記事を書いた当時の話）

例えば、ウチの連れ合い。
人材派遣会社に登録しており、現在派遣従業員として働いている。
めぼしい資格はほとんどない。
私が最低限度のタッチタイピング（ブラインドタッチ）を教えたくらいだ。

現在の時給は１６００円。
ほぼ希望通りの職種に就いている。

子供の急病や学校行事の都合などで、休んだり早退したりしなければならないこともあるなど、仕事をするにあたりいろいろ制約がある。

どうしても働かなければならないという状態ではないので、派遣会社に条件を告げておき、合う仕事があったら紹介してもらうという形だった。

（中略）

人材派遣ではない求人に頼ると、ファミレスとか工場での軽作業とかで時給８５０円くらいの仕事しかない（略）。

また、電車通勤の気苦労はあるかもしれないが、小洒落た恰好でターミナル駅近くのオフィスでパソコンを操作する…。

近所の工場で、地味な作業服に三角巾といういでたちで黙々と検品作業に勤しむというよりはいいということもあるだろう。
----------------------------------------------------------------------

「家計に少し余裕を持ちたい」
「一日中、家にこもって家事をしているのも…」
などといった主婦や、前述したような人たちなどは、『働きたいとき働く働き方』に該当する人にならないだろうか。

『そんな人は全体の何パーセントなのか問いたい』。

また、『そんな人』が『全体の何パーセント』までなら、その意向を無視できるのかも『問いたい』。