悔しげに忌野清志郎との話を語る泉谷しげる
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泉谷しげるにとって忌野清志郎さんは盟友でありライバルであり、師匠。「あいつには似合わない。全く信じがたい。絶対受け止めたくないし、通夜にも告別式にも行かない。冥福も祈らない。おれの中で忌野清志郎は永遠です」。かたくなに現実を受け止めない姿に大きなショックを感じさせた。
「この素晴らしいパーティーに僕を招待してくれたサンボマスター、ありがとう」「今日はすごい夜にしよう。例えば、歌舞伎町の中心で、愛をさけぶ」「サンボマスターは“I Love You”に果敢にも新しい意味を持たそうとしている」。もうイチイチ言うことが素敵すぎる。で、この後に聞こえてきた曲も素晴らしかった。『約束の橋』!完全に打ち抜かれる僕らの心。更には「次の曲はサンボマスターのファンのみんなと同じ歳ぐらいに作った曲」と言って『SOMEDAY』を歌出す佐野元春。これはもう間違いなくサンボマスターの本気に応えた彼からの洗礼、いや、愛だろう。世代なんかカンケーない。本気で歌われるこの曲を前に何も感じない奴などここにはいない。無論、大合唱である。「どうもありがとう」キャップの端を持って頭を下げる佐野元春。もう格好良すぎる。
【COUNTDOWN JAPAN 06/07】でのステージ終了後にトイレで用を足していると、山口が隣にやってきて「佐野さん、僕らのライブに出てもらえませんか?」と、人生で初めてトイレで出演依頼をされ、やむなく「OK」と答えてこの日の対バンは決まったというエピソードを語った後は(笑)、『今夜も愛を探して』と、佐野ファンもサンボファンも一緒になって歌い叫んで、「これ、佐野さんのワンマンライブ?」と思うほどの一体感がそこに生まれていく。佐野元春に「サンボマスターのファンだったらもっとすごいことできると思うよ」と、軽く乗せられたオーディエンスは、「I Love You!You Love Me!」と叫びながら、あり得ないぐらい盛り上がって、燃え上がって、笑っちゃうぐらいにひとつになった。すげぇ。
清志郎さん、あなたはDream Powerジョン・レノン・スーパー・ライヴのよき理解者であり、支援者のひとりでした。Dream Power ジョン・レノン スーパー・ライヴで、「ロックが世界を変える」と言って、あなたが熱唱してくれた「イマジン」を私は決して忘れることはありません。アジア、アフリカの子どもたちに学校を贈るという私たちの夢をあなたも共有してくれました。