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理系ネタスレッド

66鳥山仁:2006/07/03(月) 03:11:01
松代さん

 いつでもどこでも、というのは確かに誤解を生む物の言い方でしたね。申し訳なし。

 仰るように、「眠くなる」は意志の力とは無関係に起こる現象で、人間はどんなに強いストレス下でも3日から4日以上眠らないと異常を来します。問題は「眠くなっているのに寝られない」や「眠れない(と思っている)」で、これは明らかに入眠障害です。そして、紙一重さんが指摘しているようにこれは熟眠障害や早朝覚醒とは別物の症状で、64さんが指摘しているように、アセチルコリン作動神経やノルアドレナリン作動神経の異常な活動状態や、セロトニンの不足(5−HT神経の不活性)によって引き起こされます。

 そして、鬱病などによるセロトニンの不足などの症状を除けば(これは薬物投与などで治療するしかない)、これらの神経は運動・食生活を含む訓練によってある程度まではコントロール可能です。特にセロトニンの原料となるトリプトファンは、動物性タンパクに含まれる必須アミノ酸のため、戦後の食糧事情、特に1980年代以降の食生活でこれが不足するのは、よほど特殊な環境か嗜好がない限り考えられません。

 また、体内のセロトニンは2500ルクス以上の光を目に受けた状態で、1秒間に2回のリズムで5分以上の運動をすることで上昇することが知られています。たとえば、昼間の電車に乗って座っていると急激に眠気が来るのは、列車の振動が上記の条件を満たすため、勝手にセロトニンが上昇した結果、意識の抑制状態が発生してしまうからです。

 以上の条件を満たした上で、就眠時に部屋を暗くして音を消した状況下において、ブレスコントロールを行えば簡単に入眠することができます。一般に自律神経はコントロール不可能だといわれていますが、呼吸は数少ない例外で意識的に調整することが可能です。これは、ヨガの行者(インストラクター?)がしばしば売りにする身体コントロールの方法ですが、特別な訓練を受けなくとも腹式呼吸の方法さえ知っていて、なおかつ定期的な訓練さえしていれば問題なく可能です。日本だと、丹田呼吸とか足心呼吸という言い方をする場合もあります。

 ただ、どちらもオカルト系思想と身体運動がワンセットになっており、かつ既に精神病にかかってはいるが薬物治療に抵抗を感じている人間が手を出すケースが多いという理由で注意が必要で、一歩間というか多数歩間違えるとオウム真理教になり果てます。まあ、全く正反対の場合もあって、ブレスコントロールで意識の状態を変えることに対して、極端な恐怖心を刺激される脳病患者もいますが、これは単なる脅迫観念の類で論じる必要もないと思います。

 いずれにせよ、脳が正常な状態であれば「主体」が「意識」=人格をコントロール下に置くことは可能で、できない=ストップをかけられない、あるいは同じ考えが堂々巡りをするは(病的かどうかはさておいて)精神状態が異常であることの間接的な証拠です。もちろん不眠も同様で、眠れない=起きていることを止められないで、本来であれば治療の対象とすべき重大な失調のサインであって、「社会のせい」と言っている間に脳の調子が元の状態に戻らなくなるほど悪化したらどうするんだと思います。

 ワザと分かって言っているのは重々承知ですが、ちょいと今回の引っかけは悪質なのでは? 最近、嫌なことでもありました?(←知っていて、敢えて訊いてみる)


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