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【場】『私立秋映学園』 三学期

1『未来へつながる箱庭』:2014/11/12(水) 20:43:55
住宅街に存在する巨大な学園。
エスカレータ式であり、幼年部から大学部まで
黄金町の若者たちが集う学び舎となっている。
また、黄金町のみならず、世界各国から
多くの『留学生』を招いていることでも知られている。
他にも『家庭環境に問題がある子供』を
入学させ、学業をサポートする活動も行っている。

校章は黄金の林檎。
中等部、高等部は私服での通学も可となっている。
しかし、わざわざ制服を改造する学生が後を絶たない。

遠方からの学生は、同じく住宅街に存在する
学生寮『白亜荘』に住んでいることが多い。


前スレッド:
【場】『私立秋映学園』
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【場】『私立秋映学園』 二学期
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2嵐ノ宮 暁利『一般人』【中2】:2014/11/14(金) 00:43:16
「うースタンドスタンド……」

いまスタンドを求めて学園の図書館をさまよっているのは、一般の中学二年生。
強いて人と違うところをあげるとすれば、最近引っ越してきたっていう従兄に恋心を抱いてるってことかナー。
名前は嵐ノ宮 暁利(しのみや きらり)。ところで私の従兄どこにも見当たらないんですけど。

そんなわけで、フラフラと後期中間試験中の殺気立った図書館を歩いているのだ。
制服のアレンジもしてないし髪もありふれた茶髪ロング。至って普通な感じである。
でもずっと「スタンドスタンド」とぶつぶつ呟いているので、アレな人にはピンと来るかな?

3ココロ『RLP』【高二】:2014/11/14(金) 01:07:03
>>2

      ドサッ ドササ


近くを歩いていた女子生徒が、本を落とした音だ。

ハーフアップの茶髪。吊り目気味の緑色の瞳。
高等部の制服はほぼ原型のままだが、手指には一本一本異なるポップな指輪を嵌めている。

      「あっ、あ……」

背は高く、スタイルもよく、容姿端麗だが……見るからに精神の弱そうな表情だ。


「ご、ごめんなさい……」

特に咎められてもいないが、謝りつつ本を拾う。


(い、いきなりスタンドって言うのやめてよ……べつにダメじゃ、ないけど……)

         (可愛い電気スタンドが欲しいとか……そういう話だわ、きっと。)

ちら、と貴女の方を見た。
たぶん、無意識だろう。

4嵐ノ宮 暁利『一般人』【中2】:2014/11/14(金) 01:19:08
>>3

「ん?」
     「んー……」

重いものが落ちる音に反応して振り向き、落ちたものが本であることを視認したのが第一。
次に視認したものは、落とした本人のそのプロポーション。ヤッベ、激マブじゃん。
そして――思わず守ってあげたくなる、小動物的びくびくフェイス。
彼女の視線は……私?

「えっ、あっ」
「大丈夫ですか?拾いますよ」

なんだかよくわかんないけど、思わず本を拾うのを手伝う。
なんかあったらとりあえず大丈夫ですかって言っちゃうの、ほんとなんなんだろうね。

本を拾いつつ、こっちもちらりとココロの方を目で見る。
かわいい人だな、彼氏さんいるのかな……なんて考えつつ。

5ココロ『RLP』【高二】:2014/11/14(金) 01:40:25
>>4

「あ、ごめんなさい……その、ありがとう。わざわざ、こんな……」

(し、親切な子だわ……子って何よ。年下だと思ってナメるなんて失礼だわよ……)

申し訳なさげに本を拾うココロ。
手伝ってくれるなら、拒否はしないしできない。

「本当、ごめんなさいね……」

           「……?」

(……な、なんで、こっち見てるのかしら? いや別に見ておかしいわけでもないけど……へ、変な女だと思われてる……?)

(……もしかして、私の顔に何かついてるのかしら……?)

「……………」

拾い終えるのに、さほど時間はかからないはずだ。

「あ、ありがとう……とても、助かったわ。うふふ。」

(か、考え過ぎ……よね? 単にちらって見ただけ、よね?)

そのころには、何故か不安感の増したココロの顔。

……笑顔、なのだが。
なんだかぎこちない笑顔なのだ。

6嵐ノ宮 暁利『一般人』【中2】:2014/11/14(金) 01:57:00
>>5
ココロのとまどう思考も暁利には伝わらず、本を拾い終える。

「いえいえ、お礼を言われるほどではないですよ」

これ、人生で一回は言ってみたかった。
ドヤ顔で決め、……ココロの笑顔がぎこちないことに気づく。
これでも普通の女子中学生だ。他人の機微にはそれなりに察せるし、配慮することも当然。

「あの、身体のどこかが悪かったりしますか?本持ちましょうか?」

ぎこちない笑顔の理由として、パッと思いついたのが『体調不良』。
『女の子の日』だとしても本を落とすほど重いはずもないし。
そして、次に思いついたのが……。

「……あ。
 べ、別に私は頭が変な人じゃないですよ?独り言ブツブツ言ってたのは、アレですよ忘れないためでですね」

必死に取り繕う。両手を振って無害アピール。
そう、ココロの笑顔がぎこちないのは『中学生がブツブツと何かを呟きながらフラフラ歩いていたから』だと思いついたのだ。

「中二病とかじゃないです!普通です!ノーマルです!」

7ココロ『RLP』【高二】:2014/11/14(金) 02:43:54
>>6

「そ、そう……? でも、ありがとう、嬉しかったわ。」

ぎこちなく微笑む、が。

「……え、体調?」
「えっ……だ、大丈夫よ? 別にどこも……悪くないけど……」

(な、なにかしら、唐突に。)
(……あ、もしかして………)

「……も、もしかして、私、顔色悪かったりするかしら……?」

(それなら、見られたのにも、説明がつくわ……)

……などと、考えていると。両手を振って弁明する暁利。

「……あ」

ココロも、何かを察したように……

「……ああ、そうなのね! そうだったのね、忘れない……暗記……テスト、近いものね。」

何か、勘違いしているようだ。

「私ったら、な、なんだか勘違いして、びっくりしちゃって……ごめんなさいね。」
「べ、べつに貴女が変だなんて思ってないわ、本当よ。普通よ。」

こちらも弁明しておく。

8嵐ノ宮 暁利『一般人』【中2】:2014/11/14(金) 02:59:10
>>7
「ですよね?わたし、変な人には見えませんよね?
 よかったー、ふぅ……」

ココロに変な人と思われなかったことに安堵し、胸を撫で下ろす。胸は平坦だ。
……ふむ。このお姉さんなら、ちょっと暗い感じだけど信頼はできそうだ。
呟いてたのを聞かれたこともあるし、なにか知ってないか質問してみるのも悪くないでしょ。


「ところで、お姉さん」

ココロを上目遣いで見ながら、胸の前で手をすり合わせる。
これは『いつか従兄をモノにするぞ』と意気込んで可愛げのある挙動を学び、自然に出るように体得した技術の一つ。
その名も、『おねがいにゃん』だ!

「超能力……スプーンを曲げるとかのみみっちいやつじゃなくて、もっとダイナミックな超能力。
 そういうの、詳しかったりしないですか?」

ココロがこの言葉からスタンドを察するというのは、この場面だけなら難しいだろう。
けれど、ココロは『スタンド』という言葉がこの中学生から出てきたのを聞いている。
彼女の言う超能力と『スタンド』を結びつけるのは、さほど難しい発想ではないだろう。

加えて、同じ一般人ならスタンドってワードと超能力は結びつかない!完璧な作戦!

9ココロ『RLP』【高二】:2014/11/14(金) 03:17:39
>>8

「ええ、大丈夫よ。」

(この子が変なら私なんかどうなるって話よね……)

ぎこちなさの多少減った笑み。
……と。

「……な、何かしら? 」

『おねがいにゃん』に絆されるところがあったのか、 表情を少しほころばせる。

「答えられることなら、がんばって答えてみるけど……」

そして小さく首を傾げる。
……が、そこに投げ込まれたのは一種の爆薬。

「…………え?」
「えっ……ちょ、超能力……!?」

(い、いきなり、何……と、というか、やっぱり……さっきの、す、スタンドって……)

(……そ、『そういうこと』、なのかしら……? ……そうよね?)

「……」

あたりを見回す……

(きっとスタンド使い、だと、思うけど……)

「……きょ、興味……あるの? そういう、オカルティックな……」

核心に触れてはいない、だが態度で丸わかりだ。

10嵐ノ宮 暁利『一般人』【中2】:2014/11/14(金) 03:38:15
>>9
おっ、これはフィッシュですかなきらり殿?
超能力と聞いて、態度を一変させたココロ。すっごいキョドってる。いかにも知ってます知ってますって顔だ。

「興味あります。
 私だって女の子。恋をしてるんです」

唐突な自分語りが始まる。
顔を下に向け、ぽつぽつと話す。

「私が片思いしてる人は、10年だか9年だかくらい前に会ったいとこなんです。母の姉の息子で。
 その時は家が近くて遊べたんですけど、7年前には家の都合で離れてしまいました」

そして近親に恋愛感情を抱いている、というさらなる爆弾発言。
だが、彼女からは近親への恋慕に引け目を感じている様子はない。至って普通な、恋する乙女って風情だ。

「離れた時に気づいたんですが、私は従兄のことが大好きだったんです。
 それからは一年くらいずっと彼のことを思っていましたが、ここから関東は距離が遠すぎます。
 だから、諦めるしかなかったのかなって引きずったまま過ごしていました……最近までは」

顔を上げ、ココロを見る。その黒い目には、『何が何でも絶対にやるぞ』という桃色の意思があった。

「今年の5月頃に、彼がこっちに引っ越してきたらしいんです。
 それを知ったのは、後期が始まってから。親が私に教えてくれなかっただけなんですけど。
 彼が今住んでいる場所というのが――」

「『白亜荘』という、この学園の寮のようで」

11ココロ『RLP』【高二】:2014/11/14(金) 04:03:26
>>10

「そ、そう……あるのね……え? こ、恋……?」
(な、なんでいきなり恋……?)

……とりあえず話は聞くものだ。
なるたけ、口を挟まず聞く決意。

「……」

(い、従兄弟……まあ従兄弟ならいい……のよね? ……いいって何よ、いいって。)
(でも、良かったじゃないの……好きな人が近くにいるって、きっと幸せだわ。私は、経験ないけど……きっとよ。)

(で、でも……)

「……そ、それで……なんで、白亜荘で……超能力、なのかしら?」

だいたい、察しはつく。
あそこは……『奇想天外』だ。

スタンド使いも、多く住んでると聞いている。

(その従兄弟もスタンド使い……なのかしら?)

たぶんそうなのだろう。
なんにせよ。

「……お、想いを遂げたいって気待ち、わかるわ。私は……そ、そういうの、苦手だけど」

「……そ、それで……それに向けて貴女は、何をしようというの?」

暁利の決意の眼差しは、彼女に何か考えがある……と察するに十分なものだ。

12嵐ノ宮 暁利『一般人』【中2】:2014/11/14(金) 20:20:33
>>11

「『スタンド使い』になりたいです」 

  ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

     「知っているのなら、教えてください。その方法を」

暁利はココロの目を見つめて、芯の強い口調ではっきりと言った。
とてつもない決断力だ……そのためならば、腕が欠損しようが目が潰れようが厭わない。
そういう、盲目的に過ぎる決心を感じさせられる。

「教えてくださるなら、なんだってします。
 靴を舐めるのでも、一生パシリになるのでも、構いません」

彼女にとって『スタンド使いになる』ということは、『従兄に会う』という目的を達成するための一つの手段でしかないはずだ。
それなのに、その手段に全てを投げ打つという……手段が目的になっていることに、彼女は気づいていない。

「いくら調べても、スタンドというものを知ることはできませんでした。
 貴女が頼りなんです」

        ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

13ココロ『RLP』:2014/11/14(金) 22:59:37
>>12


「え……」

         「す、スタンド使い……に……」


(こ、この子の目……本気とかそういうのじゃ、無いわ……)

           (こ)      (『恋は盲目』)

「あぅ、ぅ……えぇ……」


        ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨


じり、と後ずさる。

ココロは知っている。
スタンド使いになれる、『刺青屋』の事を。


(お……教える、べき、なんじゃないの……?)

(この子は本気)
(し、知った上で、この子が判断すべき、なんじゃ……?)

……己の指先を見る。
一本一本、形も色も異なる、凝ったハートのタトゥー。


「あ……」

         「危ない……ことだわ……」


己の『RLP』の力の、源泉。
……命がけで、得た。

そう、命。

(もしこの子が死んだら?)
(私が教えたせいで死んだら……)


(……あ、あ……)

「私……わ、私、無理……教え、たら、だめ……だめなの……」

(こ、これって保身……そうよ。 自己保身よ……この子のためなんかじゃない、自分のため……わ、私って、ほんと最低だわ……)

じり、じり。
少しずつ後退していく……

14嵐ノ宮 暁利『一般人』【中2】:2014/11/14(金) 23:20:55
>>13
ココロは自分の指先を見た。
無意識で行ったのであろうその行動は、しかし暁利に情報……それどころか、答えを教えてしまっているようなものだった。

暁利はココロの指先を凝視しながら、ココロの拒否を聞き届ける。
角度からして、ココロには暁利が俯いているようにしか見えない。

「……そうですか」

声音からは、落胆も失望も、その逆も感じ取れない。
先ほどの、ココロが本を落とした時に手伝うと申し出てきたような、至って『普通』の声音。

「どういう理由があって、ダメなんですか。
 もしかして生まれつきの才能がないとダメとか、もしくは教えたら貴女の身に何かが振りかかるとか」

ココロが一歩下がれば、暁利は一歩足を前に出す。
一歩下がれば、一歩近寄る。ココロと暁利の間にある二歩半ほどの距離を、暁利はキープしようとしてくる。

「私に何かあったらなんて考えてるなら、私の身のことは気にしないでください。
 あなたはあなたで、私は私です。私の身に何かあったところで、あなたには関係のないことでしょう」

15ココロ『RLP』【高二】:2014/11/14(金) 23:30:06
>>14

ゆえに、ココロは暁利の視線に気付けない。
……気づかれたことにも、当然気づけるはずもない。

にじり寄ってくるだけ、下がる。
少しずつ壁に詰められていく。


「……そ、それは……」

(そ、そうだわ、隠すこと、ないじゃない。言ったら、諦めるにきまってるわ……! そう、よね……!)

確信は、できなかった。どころか逆の確信さえあった。

「あ…………し、しっ…………」

「……っ、死ぬのよ……もし失敗したら、死ぬの……!」

      「才能とか」「そういうのじゃ、ないわ、た、多分……運が悪いと死ぬの。」

しかし、言うしか無いと思った。


「しっ……死ぬのよ? ね? 嫌でしょうそんなの?」

    .   「……嫌、よね?」

懇願するような口調だ。

「か、関係ないとか、そういう問題じゃ…………な、ない……わ……」

(でも、私に止める権利なんて無いわよ……で、でも……!)

否定も、強くはできない。
実際関係ないのだ。

この二人はついさっき会ったばかりで交友もない。

16嵐ノ宮 暁利『一般人』【中2】:2014/11/14(金) 23:49:10
>>15

「……」

ココロが全て言い終えるのを黙って聞いていた暁利は、不意に顔を上げる。
その表情には、『満面の笑み』と……『一筋の涙』。

  ┣¨┣¨┣¨┣¨
             ┣¨┣¨┣¨┣¨
  「よかった……
           ありがとう、お姉さん」

     ┣¨┣¨┣¨┣¨

いつの間にか、ココロの『指』は暁利の手の中に取られている。
慈しむように、感謝するように……とてもとても優しく、両手に包み込まれている。
暁利の親指も同じく、労るようにココロの指を撫で回している。
……ココロの指にある、『RLP』の『ハートマーク』を。

     「私の六年間を、取り戻せる」

  ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

17ココロ『RLP』【高二】:2014/11/15(土) 00:12:58
>>16


「…………え?」

(な、なんで、笑って……)

         
  ┣¨┣¨┣¨┣¨
             ┣¨┣¨┣¨┣¨


      『ぞわぁ』

それは寒気のような感覚だった。
いつの間にか取られた手。

優しく、撫で回される細指……指先の、タトゥー。


「ひ……!」

         「やっ、やめて……」

思わず、暁利の手を振り払う。

「……はぁーーっ、はぁーーっ…………」

            『どん…』

どんどん後ずさり、壁に背中がぶつかる……
心中は荒れ狂い、整理はつかない。

18嵐ノ宮 暁利『一般人』【中2】:2014/11/15(土) 00:27:10
>>17

「その『刺青』」

必死で後ずさったココロへ、暁利は……距離を詰めない。
ココロが手を取られた場所から、一歩も動かない。

  ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

 「綺麗ですねぇ……
   お姉さん、ただでさえ可愛いのに、そういうオシャレさもあって。
     すごく羨ましいです。よろしければ、今度洋服をいっしょに買いに行ってくれませんか?」

             ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

満面の笑みはそのままに、やけに親しげに話しかけてくる。
先ほどまでの態度とは、まるで違う。先ほどは、ココロのことなんてまるで関係ない他人だ、と言っていたのに。
それが今や、ココロが『親しい友人』であるように接しようとしている。

   「それに、お姉さん」

     ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

   「うっかりさんで、臆病で。性格まで小動物みたいで、かわいいですね」

にこやかにそう言い、暁利は不意に右手を自分の胸の高さまで持ち上げた。
暁利は自分の右手の甲を眺め、ポツリとつぶやく。

     「私はどんな『刺青』がいいかな」

19ココロ『RLP』【高二】:2014/11/15(土) 01:44:33
>>18

「はっ、はっ、はっ……」

恐慌的に息を荒げつつ、震える指先を見る。
……気づいたのだ。

これを、見られて、察された。刺青が鍵だと。

「いや、嫌……! 嬉しくないっ、そんな、褒められても……」

          「し、知らない……知らないわ、私……! 貴女なんか知らないっ! 」


      だっ

壁沿いに図書館の入り口へと一目散に向かう。
あまり全力疾走ではない……

   「……し、知らない……本当に知らないわ……」

         「死ぬかもしれないのよ……ちゅっ、忠告したわ、私! したのよ……!」

  「……か、かっ、考え直した方がいいわ、ね? ね……?」

なんだかんだで放っておけない、ということらしい。
図書館だから、というのもあるか。

(わ……わっ、私が、蒔いた種なんだもの……! 私が、あの子を放っておいていいわけがない……)

(……で、でも……怖いわ……この子、なんだか……と、止めたり、したら、私、どっ……どんな目に合わされ……)
   
      (……自分可愛さで退いちゃ、だ、だめ……よ……)

……入り口付近から、暁利の方をちら、と見ている。

20嵐ノ宮 暁利『一般人』【中2】:2014/11/15(土) 02:04:49
>>19

「物事には『優先順位』というものがあります」

ココロの恐れ具合にも、脱兎のごとくの逃走も、暁利は動じない。

「私の中の『優先順位』が、『いのちだいじに』よりも『スタンドを手に入れる』のほうが高いってだけ。
 それだけです。わかりますか?」

ずっと、にこにこ笑っている。
彼女は笑みを絶やさない。

身体の後ろで手を組んで、暁利はココロへと歩み寄る。
その足取りに、なんの含みも見られない。

「あ、そういえば名前も名乗ってませんでしたね」

こりゃうっかりした、なんてつぶやきながら、なおもココロへと歩み寄る。
一歩進むたびに彼女の栗色の髪が揺れ、室内灯の光を反射する。よく手入れされた髪だ。

「私の名前は、『嵐ノ宮 暁利』。
 嵐に宮殿の宮でしのみや、暁に利益の利できらり。お姉さんの名前は?」

ココロと暁利の視線が交わる。
暁利の目の中には、先ほどの驚くべき『決意』はないようだ。
涙はもう流れたのか、彼女の顔には見受けない。

21ココロ『RLP』【高二】:2014/11/15(土) 02:29:35
>>20

「わ……分からないわ……優先順位は分かる、けど……」

「命より重いなんて……」

(あ、ありえな……い、わ! きっとそうよ…………誰が決めたの? そんなこと……)

            (この子は本気だわ……私、本当に説得なんか出来るの……?)

スタンドを得る前の自分なら、あるいは分かったのか?

これほど確固たる覚悟あっての行動では、無かったが……

「す、す……スタンドが手に入らない事より、し、死ぬ方がマシ……だと、でもいうの……?」

            「そ、そっ……そんなの……」

馬鹿げてる、と言い切れるか? 言い切れない。

そんな権利は自分に無い。
あくまで、ココロの根底にあるのは自己保身だ。


「……………ココロ。」
「……水溜 意(みずたまり こころ)よ……」

(……本当に、とめなきゃ、だめなのかしら……?)

その目には、諦めのような感情が灯り始めていた。

22嵐ノ宮 暁利『一般人』【中2】:2014/11/15(土) 02:49:57
>>21
「ココロさん。素敵な名前ですね」

渡されたものを確かめるように、ココロの名前を口にする。
暁利はココロに歩み寄り歩み寄り、本を拾った後の距離……『二歩半』まで、近づいた。

「そう言って、私の身を案じてくれるのは嬉しいです。正直な話」

てへへ、なんて照れ笑いをしながら暁利は左手で自分の後頭部を撫でる。
斜め下に視線をやっている彼女。気恥ずかしい。そんな感情が見える。

「でも、ね」

右手を自分の右胸へ当て、左手をその上に重ねる。
そこには、『暁利』という『命』の源がある。

「私、あんまりこういうのもアレなんですけど。
 『彼』が大好き過ぎるあまりに、『空っぽ』なんですよ」

       ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

   「思い出とか、趣味とか、好きなものとか嫌いなものとか。
        そういうの全部、ないんですよね」

あ、もちろん『彼』の関連することは全部ありますけど、と慌てて付け足す。
そして、苦笑い。

「彼と離れた最初の一年で、何もかも無くしたというか。
 彼に会いたいと駄々をこねまくって、親と喧嘩して。
 それでご飯の味も面白いと思える物もわからなくなっちゃって」

23ココロ『RLP』:2014/11/16(日) 01:04:58
>>22

「え……あ……」

    「……わ、私…………」

   ズ…

もう下がれないにも関わらず、下がろうとする。

壁にぴったりとつく背中。

「ご、ごめんなさい、ごめんなさい……そんな、し、知らなくて」

            ズリ…

          「ごめんなさい……な、無かったわ、止める権利なんて……」


わなわなと震えている。
これは、『後悔』の震えだ。

ココロはおのれの浅はかさに、後悔しているのだ。


(こんなこと言われて、まだやめろなんて、い、言えるわけ無いじゃない……)

(きっとこの子は、そのほうが幸せなんだわ……わ、私が、偉そうに口出しするなんて、だ、ダメだったんだわ……)

「ごめんなさい……」

俯く。これ以上、自分が何かするべきでは無いと思った。

24嵐ノ宮 暁利『一般人』【中2】:2014/11/16(日) 01:20:21
>>23

「ココロさんが謝る必要はありません。
 っていうか、私が感謝してますよ」

そっとココロを抱きしめて、よしよしと頭を撫でる暁利。
その手から溢れるのは、泣いている赤子を宥める母親を思い出させるほどの優しさ。

「『彼』に近づくたびに、世界に『彩り』が戻ってくるんです。
 ココロさんが教えてくれたのもそう。歯車が少しずつ回りだしてる感覚があります」

ココロの耳元で囁かれる、ココロを肯定する言葉。

「私はココロさんに会えてすっごく良かったです。
 だから、ね?ほら、大丈夫だから」

ココロがどう思うかは定かではないが、彼女は本当にココロに感謝している。
ハグにはストレス減退効果もある。こう甘やかされれば、ココロも少しは『心』を開いてくれるんじゃないだろうか。
そう考えて、彼女はココロを抱きしめたのだ。

25ココロ『RLP』:2014/11/16(日) 01:45:47
>>24

「あ……」

         「う、あ……ぅ………」「や…」

抵抗できず、抱きしめられる。

頭を撫でられる。
……ココロは、身を縮こめる。

「や……」

「やめて」

      「や……やめてちょうだい……嫌よ、こんなの……」

力なくつぶやく。
突き飛ばしてやるほどの、気力はなかった。

「…………離れて……」

      「感謝してくれるのは嬉しいわ……けど、離れて……」

それ以上抵抗しない。
本気で暴れれば、あるいは力を使えば、逃げるのは容易いが……

(……私が、この子にそんなことしていいわけないわ。)

罪悪感のようなものが、ココロを縛っていた。

26嵐ノ宮 暁利『一般人』【中2】:2014/11/16(日) 01:55:15
>>25

「あららー、嫌われちゃったか」

離れてほしいのなら、しょうがない。
暁利は大人しくココロから離れて、それでも笑顔をココロに見せる。

「『友だちになる』っていうのも、ノーな感じですかねぇ」

頬を掻きながら、暁利は恐る恐るココロに尋ねる。
暁利としては、ココロには恩がある。仇で返す人間性ではないし、いつか報いたい。
そのために、友人関係になりたいのだ。

「『友だち』がダメでも、連絡先だけは交換させてください。
 恩返ししたいので」

スパムメールとかしないから、と念押ししてココロに頼む。

27ココロ『RLP』【高二】:2014/11/16(日) 02:40:51
>>26

「嫌いとか、そういうのじゃ……ないわ……違うの。」

「……友だち……」
「……連絡先は……教えるわ。」

フリーメールとかは、言わない。
昔よりは人を信頼出来る。

「『友だち』……」

         「……ええ、いいわよ。なりましょう。」

なって……悪い物では、ない。
無碍にもできない気がする。

(……恩返し、なんて……生きてなきゃ、出来ないのよ……?)

(……やめましょう。この子は生きて、思いを遂げるのよ。きっと。)

28嵐ノ宮 暁利『一般人』【中2】:2014/11/16(日) 03:07:03
>>27

「ありがとうございます、ココロさん」

連絡先を交換し、友だちにもなれた。
スキンシップしても許されるような、気心知れた仲になれたらいいな。
そう思う。

「じゃあ、私もそろそろ勉強に戻らないと。
 歴史がどうしても覚えられなくて」

暁利は踵を返し、恐らく自分の荷物があるのであろう方向へ足を向けた。
彼女の動きに合わせて、長い茶髪も艶やかに宙を舞う。
そして顔だけ振り向き左手を振り振り、ココロへ別れを告げる。
柔らかな微笑みと本を拾ってくれた時よりもすこしだけ輝いている黒目。

「またね、ココロさん。
             『また会いましょう』」

再会の約束。彼女は微塵も『自分が死ぬ』とは考えていないようだった。
そして事実、彼女は『生き続ける』だろう。

――例え死んだとしても、ココロの『記憶』の中で。

29ココロ『RLP』【高二】:2014/11/16(日) 05:27:51
>>28

「……ええ、勉強、頑張ってね。」

背中を見送る。



「きっと、『また』……また、会いましょう。」

(……貴女、幸せになるのよね?)

(それに……お洋服、買いに行きたいんでしょ……?)

緑の目には、恐怖や嫌悪ではない色が灯っていた。

30日向ナツ『ニンジャマン』【小4】:2014/11/17(月) 23:15:45

「このがっこうに、こんなところ、あったんだ…」  

   テクテク

『研究棟』の通路を歩く、『爆発ツインテ』の小学生。


「んむ〜〜〜……もーっ! むずかしい『かんじ』ばっかじゃん」

「ふりがなぐらい、ふっといてよ〜」

小声でボヤきつつ、壁やドアの表示板の文字と、
『謎のせんせい』からもらった名刺(ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/netgame/9003/1384355037/888-917)とを何度も見比べている。

31ようこそ、名無しの世界へ…:2014/11/17(月) 23:24:18
>>30


?:『えぇっと…大体椅子をこんな具合に並べて。そんで
大体このぐらいの割り箸でいいっか。よしっ! 完了ー!!』

 きみが謎のせんせいから貰った名刺を見比べて通路を歩いてると。
その近くの空き教室から女性の声がした。

 何やらひと仕事終えたと言う感じで大声を出してる。

32日向ナツ『ニンジャマン』【小4】:2014/11/17(月) 23:35:11
>>31
「……?」

声が聞こえた方に目をやり、
教室ならたいていドアかその上にある「表示板」を見る。

次に、ドアが引き戸か蝶つがい式か、
閉じているか開いているか、の順で確認したい。

33ようこそ、名無しの世界へ…:2014/11/17(月) 23:45:54
>>32

 表示板に書かれていたのは『科学実験室』だ。
どうやら、理科室やらと同じでここで色々生き物の解剖やヨウ素液の実験などしてるようだ。

 引き戸で、ドアは見たところうっすら開いている。用心してこっそり
覗き見する事も出来るし、堂々と入って何をしてるか確認するのも良い。

 声の主は何やら中でやってるようだ。

 「んー、もうちょいインパクト入れたほうがいいかなー?
 行き成り出したほうがみんなビックリする……んー、でも
 余りインパクト重視なのは止めるべきかな〜」

   ごぽごぽごぽごぽごぽ

 そう、水をどうも大量に入れる音と共に大き目の声がしている。

34日向ナツ『ニンジャマン』【小4】:2014/11/17(月) 23:57:46
>>33
(おぉ、わかりやすい)

どストレートな部屋名に好奇心を刺激される。
ただ、こういう場所では、見た目的にも自分のほうが『場違い』なので、ドカドカと入るのは控えよう。

まずは、ドアのすき間からそっと中を覗いてみる。

35貞菜 綾女『ルーン・レイク』【教師】:2014/11/18(火) 00:06:36
>>34

 「よ〜し、よし。いい子達だね、私の可愛いドクターフィッシュちゃん達。
くすぐったい、くすぐったい。そう啄むなって! そんなに肌汚れてるかね? 私
いや、これが普通のはず…私、まだ22歳。…ふっふっ、これ毎回続ければ
エステ行かなくても十分若肌が保てるぜー」

 そう、何やら怪しい笑いを浮かてるのは、奇妙な女だ。

歳は20前半、ピンク色の髪で耳にはピアスが何個とも言う。どう考えても
校風に適さないファッションをしてる。

 そして、用意されてるのは大き目の子供が使う屋内用の水遊びで使う
ビニール袋だ。そして、ここからが一番『奇妙』なのだが

 スタンド使いには見える『網』それに幾つもの大小の割り箸が包まれてる。

それが十秒程度経過すると、たちまち『ドクターフィッシュ』になって
水の溜めたプールの中を元気よく泳ぎ、その女性が水をかき混ぜる手に
喜んで啄むのだ。

 「これ、見れば子供たちも少しは喜んでくれるかなー…
高等部の子供にも受ければ良いと思うけど。最近の子ってすさんでるって言うしなぁ」

 そう、ドクターフィッシュと戯れつつ。憂い顔でピンク髪の女は嘯いている

36日向ナツ『ニンジャマン』【小4】:2014/11/18(火) 00:33:59
>>35
(……でっかいこえで、ひとりごというなぁ)

「学校」に居る人は、ほぼ『生徒』か『先生』のどっちかなのだが、
『先生』にしては奇抜なファッションだし、『生徒』というには『びみょーなトシ』っぽい。
独り言の内容からすると、おそらく『先生』だろうと思うのだが……

 (……!!)

  (あれって…!)

割り箸が『魚』に変わる光景を見て、

  「んぐ…っ」

声を飲み込んだ…つもりだったが、もしかしたら聞こえてしまったかもしれない。

37貞菜 綾女『ルーン・レイク』【教師】:2014/11/18(火) 00:38:35
>>36

 「…ん〜、一匹ピラニアでも泳がせて吃驚させ…ぉ?」

 どうやらナツの声が聞こえたようだ。少しだけ目を見開いてから教室の
入口へ視線を向ける。

 「 ん〜誰が居るのかなぁ? ほーれ、とって食ったりせんから
近くで来てみないー? まぁ、食べるまえに啄まれる可能性はあるけど」

 そう、笑いながら教室の入り口においでおいでと手招きする女性。

 「怪しいもんじゃないよー、こんど此処で働く貞菜って言う教師だから
そっちにいる名無しちゃんは誰かな〜」

 そう、尋ねる声がする。もしも正体を知られるのが御免なら逃げるのも構わない

38日向ナツ『ニンジャマン』【小4】:2014/11/18(火) 00:53:17
>>37
(げ、みつかった)

やっぱり先生だったか…
が、だとすると『やばそう』だと思う点がある。
どこのクラスの担任かわからないが、『あれ』を本当に授業で見せるつもりなのか――ということ。


「ごめんなさーい…どあが、あいてたもんで、つい」

「あたし、しょうとうぶ4ねんの、『ひゅうが なつ』です」

手招きに応じて素直に中へ入る。

「それ、『どくたーふぃっしゅ』って、いうんですよね」

「てれびで、みたことあります」

「ちょっと、『けんがく』させてもらっても、いいですかー?」

39貞菜 綾女『ルーン・レイク』【教師】:2014/11/18(火) 01:10:46
>>38

 「『なつ』ちゃんかぁ〜。初等部の子ねぇ。
私、貞菜 綾女ね。自己紹介がちゃんと出来る子は好きよぉ」

 (初等部の子かぁー。小学生の子って最近だとゲームっ子が多いって
言うのが私の認識だけど。この子はどうなんだろうねぇ?)

 そう、笑いかけつつ内心ではそんな事も考える。

「うーん、大感激大歓迎よぉ〜。ほな、見ててね〜。私の手品ぁ」

 日向ナツがスタンド使いであると貞菜は全く知らない。
だから、子供が好きだと思える事をただただするだけ。

 「『ドクターフィッシ』てのはねぇー。セラピー言って
触れ合うと肌の美容効果だけじゃなく心も癒されるらしいからねー」

 試しに触ってみなー。危なくないから と貞菜はやんわり勧める。

 『ドクター・フィッシュ』たちはナツが手を水面に入れれば興味津々と
いった具合で群がり手を啄んでくる。でもそれは肌の角質を食べる為であり
少しくすぐったく感じるものの全くの無害、だ。

 手品こと『ルーン・レイン』で生み出した魚は普通の魚となんら変わりない
やろうと思えば危険な魚を生み出す事も出来る。だが、それは海などで危険な
魚に出会った時、または引くに引けぬ事情がある時の防衛手段のみだ。

 この学び舎『秋映』では、自分は一介の教師。子供たちに自分の
スタンド『手品』が喜ばれれば、それで良いと思う。

 「私の手品はねー。結構すごいよ? 種も仕掛けもなく、ほれっ!
たちまちこの割り箸がぁ〜?」
 
 と、妙なパフォーマンスを織り込み、ナツへと『ルーン・レイン』を振舞う。

「ほら、『金魚』『グッピー』『カラシン』『シクリッド』
おまけに鯉にフナにハリセンボンだぁ〜〜〜!!」

 ・・・魅せるは『ルーン・レイン』による割り箸を色とりどりの
熱帯魚の群れにする『魚化』

 ちょっぴり危険なハリセンボンなどの魚も生み出すも、そこは
自由操作可能な能力で操作し、ナツや他の魚には全く危険が起きないよう
配慮はされてる。

 「どう? 綺麗でしょ」

 そう、二ヒヒと悪戯っ子な笑みをナツに向ける。

 子供は純粋だ、そして、子供は夢を大きく咲かせる事のできる宝石箱だ。

 それは何時の時代でも変わりない、だから大人になって子供に憧れる。

 いつか白馬の王子が迎えに来てくれる。そう純粋に思えた時代は輝かしい原石だ

 見えないと思い込む『漁網』で廃棄済みの割り箸で美しい魚のアートを
プールの中に発現させる貞菜

 それを、スタンドの能力の一環である故にナツは容易に見抜ける
だが、その子供を喜ばせたい想いが本物な事は感じ取れる筈だ

40日向ナツ『ニンジャマン』【小4】:2014/11/18(火) 23:10:44
>>39
そっと水中に手を差し入れて、

「……ほ? おほひゃはっ!?
 ふひゃぁ!? あひゃひゃひひひひひひゃひひひ」

ありえないような叫び声……が、表情はまんざらでもなさそうだ。

 「ほわぁぁぁぁ…」

割り箸が次々といろいろな魚に姿を変えていくのを見て、目をキラキラと輝かせる。
その様子は、まぎれもなく『子供』そのもの。

「すごぉぉぉい…
 これ、あたし、かなり、すきかも……」

感嘆の息をついて、手を水から出し、

「でもね、あやめせんせー」

―――ふと、真顔になって、『綾女』の顔を見上げる。

「これ、『ほかのこたち』のまえでは、やらないほうが、いいとおもいます」

41貞菜 綾女『ルーン・レイク』【教師】:2014/11/18(火) 23:19:20
>>40

 手を入れてドクターフィッシュたちの群れはナツの手に対し群がり
小さなその口先で肌の表面の人には見えない汚れを食べていく。

 その酷くじれったい、猫じゃらしがすっと敏感な部分を撫でつくような感じは
堪らない。ナツの、そんなくすぐったさと楽しそうな笑顔を見て綾女も共感して笑み浮かべる。

 (良かったぁ、どうやら受けてくれてるらしいね。これなら…)

 学校でも生徒たちに披露しても問題ないかも知れない。

そう思った矢先だ。

>「これ、『ほかのこたち』のまえでは、やらないほうが、いいとおもいます」


 「…んぅぅん、そりゃ、またどうしてか聞いて良いかな?」

 その声と顔つきが真剣そのもので。子供のお節介な言葉と受け止めるれない。

 体を低くして、跪くようにしてナツと目線を合わせる。

 「どうして、そう思うのか? 教えて教えてくれないかな? ナツちゃん」

 「先生と生徒、って感じじゃなく。ナツちゃん自身の言葉を。
この貞菜 綾女に教えてほしい、かな」

 私はまだこの学校の気風も、生徒たちの暮らす背景も全く見通せてない。

 なら、たとえ初等部の子であれ。この子はこの学校の先輩であって
その子が『やめるべき』と思える程の何かあると言う事だ。

 なら、知るべきだ。私のこの力『ルーン・レイン』が。
ただの手品として披露するに、何か誰にとっての脅威になるかを。

 そう、同じく真面目な顔をつくり日向ナツに質問する。

42日向ナツ『ニンジャマン』【小4】:2014/11/18(火) 23:52:55
>>41
「んっと…」

「この『あみ』のなかに、はいると、『さかな』になる……たぶん、せんせいの『ちから』ですよね?」

上目遣い。
魚たちの周りの『網』が、『見えている』――という口振り。


   ヴ  ォ

「『あたしも』…にたような『ちから』があるから、『みえる』んです」

ナツの隣に、いつの間にか同じくらいの背丈の『人のような影』――古いアニメに出てくる『忍者』を思わせる格好をしている――が佇んでいるのが、
綾女の目に移るだろう。

「この『ちから』をもってるひとって、『ひきあう』んですよ」

「いいひとも、わるいひとも」

「なかには、『やばいやつ』もいて、
 『ちからをもってる』って、しっただけで、へいきで、けんかふっかけてくることもある」

「まきこまれなくていい『じけん』に、まきこまれちゃったりもするんです」


『モンスターペアレント』その他諸々…
子供であれ、否応なく耳に入ってくる事柄。
『先生』という仕事は、そのような事態に巻き込まれた時に、失うものが非常に多い立場。


「あたし、せんせいは、『いいひと』だとおもう」

「だから、そういうめに、あってほしくないんです」

綾女の目を真っすぐ見て、
これだけスゴイ『手品』を見せてくれた人への、日向ナツなりの『感謝のしるし』としての忠告。

43貞菜 綾女『ルーン・レイク』【教師】:2014/11/19(水) 00:23:32
>>42

「…成程ねぇ」

 ナツの言葉に腕を組んでうなずく。漁網も解除してプールの中では
熱帯魚やドクターフィッシュ達が自由に戯れてるのが鑑賞出来る。

 力のありそうなヴィジョン。ナツの傍らに佇むその力『スタンド』と
言葉に偽りはない。

 けど、それでも貞菜 綾女には引けない『事情』もある。

 「…確かにねぇ。周囲にあんまり見せるものではないかもね」

「うん、それは気をつける。でもねぇナツちゃん、私は教師なんだ。
子供たちを守る人なんだよ。だから…私は『じけん』に巻き込まれる事も辞さない」

「私が首を突っ込む事で、泣かなくて良い子が泣くような目に遭うのが避けれるなら
私は教師冥利に尽きるってもんなんだ」

 私の人生に何があって教師を目指したのか。等と言うのは蛇足 話す事でもない。

けれど想いは本物。深海の暗闇で唯一目指せる光があるとすれば。今の私にとって
それは子供たちが笑顔で生きるのを見る事だと、そう思う。

 「うん、だからね。『ちょっぴり』自粛はする。けど・・・」

「私の見える限りでの波乱はさ…私が抑えるよ。ナツちゃんの事も含めて」

 そう、約束する。そう、小指を立てて指切りげんまんの形をとる。

 これで納得してくれるとは思わない。けどナツちゃんが真摯に私を心配
してくれる気持ちが、私にとっては何よりの奮起剤となれる。
 明日も私があう『未来』を守る為に、頑張るぞーっと思えるのだ。

44日向ナツ『ニンジャマン』【小4】:2014/11/19(水) 22:43:10
>>43
「………!」

小指を立てる綾女の顔をまじまじと見つめる。

  「……せんせー……!」


『覚悟』を持っている大人は、子供の目には、理屈を飛び越えて『カッコいい』と映る。

おばあちゃんは、もちろん人生の師匠だ。
だが……周りから『せんせい』と呼ばれる大人で、これほど『カッコいい』と思える人には、今まで出会わなかった。
「子供たちを守る」―――少なくとも、そんなことを面と向かって言う人には。


  「……あたしも」

  「なんかあったら、せんせーのこと、『まもる』よ」
 
  「こうみえても、けっこー、つよいんだから」

   「にひぃ」

照れを隠すように、鼻の下を人差し指でこすり、


  「…うん!」

大きく頷き、もう片方の手の小指を差し出す。

   ――― キュッ

思いを込めて、強く、しっかりと指切りを交わす。

45貞菜 綾女『ルーン・レイク』【教師】:2014/11/19(水) 23:00:43
>>44

「うん、よしっ! ゆ〜び切千万〜嘘つーいたら
ハリセンボン飲〜ます。指、切った! ・・・丁度、ハリセンボン泳がせてるけどね」

 そう、笑いつつナツと約束を交わす。

 (あ―   良いな。うん)

 (この子は 『光』だ  私が守る 守らなくちゃいけない海路『人生』の)

 今日 私は光に出会いました。

 何処かに居るかもしれない神様 私はこの子の道筋に叶うならば

 「約束するよ、ナツちゃん。この、『ルーン・レイン』
私の『力』に誓ってね!」

 叶うならば、この子の光が 私の心の一抹にも届くほど 輝きますように

貞菜 綾女は『光』日向 ナツに出会った。

 この先には波乱が待ち受けている。かと言って立ち止る訳にはない、既に船出はされた

 泳ぎ続けるだけ 死するまで。『光』へ向けて 暗黒『未知』の海を

46日向ナツ『ニンジャマン』【小4】:2014/11/19(水) 23:18:40
>>45
「……」

外は凍えそうに寒いのに、なんだか心がポカポカする。

『引き合う』――それは、決して悪いことばかりではない。
この『せんせい』と導き合わせてくれた『ちから』に、日向 ナツは、心から「ありがとう」を言いたい。

「よろしく…あやなせんせー!」


「あ、ねーねー、ほかに、どんな『さかな』、だせるのー?」

「もっと、みたーい! ねー、いいでしょー?」

理科の成績はいい方ではないが、『図鑑』は好きなのだ……とくに『水の生き物』関係は。

47日向ナツ『ニンジャマン』【小4】:2014/11/19(水) 23:22:34
すみません。訂正
>>45
「……」

外は凍えそうに寒いのに、なんだか心がポカポカする。

『引き合う』――それは、決して悪いことばかりではない。
この『せんせい』と導き合わせてくれた『ちから』に、日向 ナツは、心から「ありがとう」を言いたい。

「よろしく…あやめせんせー!」


「あ、ねーねー、ほかに、どんな『さかな』、だせるのー?」

「もっと、みたーい! ねー、いいでしょー?」

理科の成績はいい方ではないが、『図鑑』は好きなのだ……とくに『水の生き物』関係は。

48日向ナツ『ニンジャマン』【小4】:2014/11/21(金) 02:16:19
『渡積教授』の名刺を片手に、また研究棟にやってきた爆発ツインテ。

「こーゆーとこも、なかなかおもしろいかもね〜」

『出会い』というお宝は、どこに転がっているかわからない。
読めない漢字は、『古代文字』の類と思えば、それなりにスリルもあるというものだ。

49日向ナツ『ニンジャマン』【小4】:2014/11/22(土) 01:04:06
「けっこう、ひろいな〜」

奥へ進んでいく。

50『渡積教授の日記』:2014/11/22(土) 01:52:27
>>48-49
「失礼、お嬢さん」

        『スス』

君の前を通り過ぎる男が一人。
白衣に眼鏡の若い男だ。

「教授は――こっちだったかな」

51日向ナツ『ニンジャマン』【小4】:2014/11/22(土) 02:02:50
>>50
(おっと)

男の服装を見て、「普段ここに出入りしてる人」だろうと当たりをつけ、

「あ、あのー、すいません」

声をかける。
相手が立ち止まったら、

「この『せんせい』を、さがしてるんですけど」

「ごぞんじ、ないですかー?」

『渡積教授』の名刺を見せて尋ねる。

52『渡積教授の日記』:2014/11/22(土) 02:21:02
>>51(ナツ)

「ん。小等部だろ、君は。
 ここはロクでもない場所だ。戻ったほうが――」

         『ヒョイ』

名刺に気づき、男はそれを摘まんで手に取った。

「ああ、ここか。また場所が変わってる?
 増改築を繰り返しすぎているからな……」

「実質死んだ教室もあるというのに。
 理事も把握できないというじゃ問題だ。一度マップを作らせるか」

独り言をつぶやくと、君に名刺を返した。


「ここに行く理由でもあるのかい?」

53日向ナツ『ニンジャマン』【小4】:2014/11/22(土) 02:39:46
>>52
確かに、『ここ』では場違いな見た目だろう。

(つーか…『ろくでもないばしょ』って、すごいいいかただな)

そういえば、『あいつ』のことを他の人に話してもいいかどうか聞かなかった。

「ちょっと、せんせいに、『ほうこく』することがあって」

「『いつでもきていい』って、いわれたんです」

54『渡積教授の日記』:2014/11/24(月) 23:01:56
>>53(ナツ)
『白衣の男』は肩を竦め、ズレた眼鏡を直す。
どことなく疲れた雰囲気が漂っている。

『白衣の男』:
「なにせ、だ。

 益体もない研究をしている連中をとりあえず集めた。
 そして、何かが成せるのではないかと援助している。
 僕の姉さんの『道楽』にして『実験用フラスコ』。

 そういう場だからね、ここは。
 君には意味が分からないだろうが――」

「と、お嬢さんをエスコートしないのは失礼だったか。
 挨拶が遅れました。九ノ部 理玖と申します」

          『スゥ』

男は手を大きく振って胸元に引き寄せてから、一礼。
役者めいた仕草だが、スイと君に向けて肘を突き出す。

「よろしければご案内させていただけますか?」

55日向ナツ『ニンジャマン』【小4】:2014/11/25(火) 02:33:23
>>54
「あ、ごていねいに、どーも」

「『ひゅうが なつ』です」

急に相手の態度が変化したのに戸惑う。
が、断って一人で探すのはそうとう時間がかかりそうだ。

「よろしくですー」

身長差的に電車のつり革にぶら下がるような見た目になるだろうが、
男の腕を取り、エスコートを受けよう。

56『渡積教授の日記』:2014/11/25(火) 23:32:57
>>55(ナツ)
君は男と連れ立って、『研究室棟』を移動していく。
途中で階下に降り、地下のフロアへと移動した。


        コツコツコツ

『理玖』:
「ここかな。渡積教授の研究室は」

君は引戸の前に立っている。
『理玖』が軽く触れたところ、容易く開くようだ。

        カラカラカラ

「お先にどうぞ。僕の用は後でいいよ」

57日向ナツ『ニンジャマン』【小4】:2014/11/25(火) 23:55:57
>>56
(おぉ、なんかそれっぽい)

地下にある研究室というのはやっぱりロマンだ。

「あ、どーもです」

『理玖』に会釈し、入ろうとするが、
許可なく入ったらレーザーか何かが降ってくるかも……とか心配したりする。

 コン コン

開いた引き戸の端をノックし、

「『なつ』ですー」

「こないだのけんで、ほうこくにきましたー」

声をかけ、返事を待つ。

58『渡積教授の日記』:2014/12/01(月) 00:17:18
>>57(ナツ)
戸を叩いたが、応答はない……


        『ガラガラガラ』

が、『自動的に開いた』。
機械の仕掛けはないはずだが。

研究室内は非常に温暖だ。
暖房が効いているというより――

      『ム ワァアア』

さながら温泉か? 湯気が纏わりついてくる。
入った直後に奥が見えず、進むのに邪魔だ。

『理玖』:
「また機材を増やしたのか……勘弁してくれないかな。
 予算上限というものを考えてないから彼らは」

『理玖』は眼鏡を外すと、胸ポケットに落とした。

「『飛ぶ』のも厳しいな。足元には気を付けて。
 スパゲッティの親玉みたいなコードが張り巡らされてるはずだ」

59日向ナツ『ニンジャマン』【小4】:2014/12/03(水) 01:03:59
>>58
「えぇ!?」

へたなトラップよりやばい…この湿気の中で、むき出しの電線を踏んづけたら……
しかし、ここまできて引き返すなど『忍び』の沽券にかかわる。

(……いってやろーじゃん)

何かが爪先に触れたらすぐに跳び下がれるように神経を張りつめ、すり足で湯気の中へと進む。

60日向ナツ『ニンジャマン』【小4】:2014/12/08(月) 00:28:05
age

61日向ナツ『ニンジャマン』【小4】:2014/12/16(火) 23:05:42
>>58
(……いない、みたい?)

(でなおそう)

「えっと、おじゃましましたー」

奥に声をかけ、すり足で引き返す。

「あの、あんないしてくれて、ありがとです」

「つぎから、まよわないように、じぶんで、きますね」

『理玖』に頭を下げ、来た道を記憶しながら帰った。

62来生 正毅『サディスティック・フォレスト』【SC】:2014/12/16(火) 23:38:55
『☆私立秋映学園教育相談室の開室日及び時間 毎週月、火、木、金 8:15〜17:00
 ご相談は1回1時間程度を目安としております』

『★スクールカウンセラーから児童の皆さんへ
 胸に溜まった黒い気持ち、人間関係の悩み、担任にすら出来ない相談事、愚痴を聞かせていただきたい』

教育相談室の扉に紙が貼られており、真っ黒な狼がプリントされている。

63青田『トライブ・コールド・クエスト』:2014/12/17(水) 00:01:24
>>62
偶然通りすがり、立ち止まってその張り紙を見る。

一通り読んだ後だろう、その張り紙を、
剥がして破り捨てようとする。

64来生 正毅『サディスティック・フォレスト』【SC】:2014/12/17(水) 00:18:17
>>63
真っ黒な狼と視線が交差――気のせいだった。
誰も見ていない、誰もいない廊下。
咎める学生や先生はいない。

65青田『トライブ・コールド・クエスト』:2014/12/17(水) 00:32:50
>>64
「なるほど」「そういう手合い」「『プッシュ・イット・アロング』」
「『スタンド攻撃』と見做す」「今ちょっと過敏なんだ」

紙に直に触れるのはやめよう。スタンドが潜んでいる。
但し、ttp://www.diamond-ant.co.jp/product/ama/handy/handy_1wjyu.html
のSRHF1439を発現し、自身に設置して、射出型に変形させて射出せず、
その先端の刃で紙を真っ二つにする。
能力で潜んでいる場合、元になる物質を破壊されて潜んでいられるタイプかを確かめる。

この間に狼が姿を現した場合、そちらへの攻撃を優先する。
発現が間に合わない場合は一旦飛び退く。

66来生 正毅『サディスティック・フォレスト』【SC】:2014/12/17(水) 01:01:56
>>65
音も出さず貼り紙を真っ二つに切断すると、紙そのものに『同化』していたらしき真っ黒な狼が消滅する。

〈何かに怯える者は攻撃性が高くなる。そのように張りつめていると炸裂してしまう〉

何者かがスタンド会話を試みようとしている。
重く沈むような男性の声だ。

〈あれかね? 放送で侵略者を名乗った集団に気を張っていると〉

足元から金属の擦れる音を伴い真っ黒な狼が姿を現した。
ぺらっ、と真っ黒な狼はお辞儀をした。

〈寒くはないかね。さ、入りなさい〉

67青田『トライブ・コールド・クエスト』:2014/12/17(水) 01:17:13
>>66
「違うな」「あんた、その張り紙で何をやってた?」
「おっと、破られそうになったからなどとほざくなよ、あれはもともと仕込んでなきゃ起きないだろ」
警戒や猜疑というものは、他の誰でもなく黒い狼に向いている。
気を張っている、恐れている、としたら、『スタンド』そのものにだろう。

「外の確認か?違うよな、そんなもの少しドアを開ければ簡単だ。それに、
そんな事にスタンドを使う理由が無い。であれば当然、スタンドを発現した理由は別。
『能力で何かをするため』だ。恐らくは、入室するためドアに触れた人物に」

「それと、さっきの台詞が聞こえなかったか」「俺は『攻撃とみなす』と言ったんだ」

黒い狼に携帯電話のアンテナを発現して投げつけ、設置したい。
設置の成否を問わず、携帯電話のアンテナを出来るだけ右手甲に発現する。
この間黒い狼が接近してくるようなら、距離をとりつつ>>65で発現したアンテナを射出して、
黒い狼を射抜くつもりだ。

68来生 正毅『サディスティック・フォレスト』【SC】:2014/12/17(水) 01:51:55
>>67
薄い小さな真っ黒な狼に携帯電話のアンテナを投げ、設置するとそのまま倒れてしまった。
携帯電話のアンテナを持ち上げる力を持たない、べったりと床に真っ黒な狼は倒れている。

〈残念だがね。私の能力は触れたり、破壊しても意味が無い。本来は『隙間』に潜伏しているべきスタンドだからだ〉

〈貼り紙は囮だ。侵略者を警戒していたのだよ。『群像型』が真っ正面から戦うなど自殺行為。死は恐ろしい〉

ヤカンの沸騰した汽笛を思わせる音が室内から聞こえる。

69青田『トライブ・コールド・クエスト』:2014/12/17(水) 02:17:47
>>68
「侵略者を警戒?にしちゃ反応が鈍すぎるな。俺の動きも決して速いもんじゃあない。
それにそもそも、俺みたいな手合いでない限り、『そこ』は真正面みたいなもんだ。
よって侵略者対策とはとても思えん。特に、あんたが言うような存在への対策には、な」

声が一気に小さくなる。
しかし、来生には声が届く。狼の聴覚が、小さくなったその声を捉えている。
一応、アンテナで自身の聴覚を受信させている。

(触れる必要のないタイプのスタンド。認識発動って奴か?
俺も術中にある可能性は否定できん。
そしてフィードバックが無い?ま、それは確かめれば済む事だ)

「そしてそもそも」「警戒でスタンドを出しておく事は余り得策じゃあない。
『何かしてる』か『しようとしてる』って事だからな。自然、見た側は警戒する」

無論、周囲を警戒する事は忘れない。今既に室内に居ない可能性も大いにあるからな。

70来生 正毅『サディスティック・フォレスト』【SC】:2014/12/17(水) 03:50:08
>>69
不意に音が止んで、何かを取り出して容器に水を注ぐ音がした。
靴音が行ったり来たりしては止まる。

〈君は『サディスティック・フォレスト』の能力にビクビクしている。得体が知れなくて不気味だと。隙が多く、貧弱で、人並みにしか動けない〉

〈だからこそ凶悪な能力があるはずだとか、切り札があるに違いないとか――むむっ?〉

ほんの少しの間、聴覚に狂いが生じたことに戸惑っている。

〈アンテナか。警戒心と探求心が旺盛、裏を返せば臆病であるということ。ヴィジョンは色々なことを教えてくれる〉

〈私のスタンドは一匹ではない。紙に注意が向く間、君は足元の警戒心が薄れる。靴裏にスタンドを潜伏させることは簡単だ〉

真っ黒な狼は薄く小柄だ。『隙間』に潜むなど、そういったことが得意そうだ。

(敵であれば容赦なく仕掛けていたがね)

71青田『トライブ・コールド・クエスト』:2014/12/17(水) 09:36:23
>>70
ク、と笑いが漏れる。
「ほお、で?」
今この流れで、靴に仕込んでいたならば。切り捨てた時点で攻撃していなければおかしい。
少なくとも、切り捨てた時点で敵だと認識していなければならない。スタンドがやられてるんだからな。
よって、これはただのへたな脅しだ。

それだけ呟き、続ける。
「そうだな、何らかの能力はある。俺のスタンドに能力があるようにな。
そして、どんなに力のないスタンドでも『人は殺せる』。
こんな所でスタンドを出してるあんたはどうなのか、気になったのさ」

72来生 正毅『サディスティック・フォレスト』【SC】:2014/12/17(水) 16:32:37
>>71
また、足音が移動すると蛇口を捻る音がした。

〈スタンドの真価は殺傷能力には無い。影響力にある〉

〈ビクビクしていても無駄だ。無い物は無い。本当に危険な人物であると判断したならば、四匹は送り込むさ〉

〈『サディスティック・フォレスト』は、受動的で、殺傷能力は無きに等しく、脆弱〉

『サディスティック・フォレスト』と名付けられた真っ黒な狼達。
こんなにも小さなスタンドが何匹も向かって来たところで、スタンドを発現せずとも勝てるだろう。

〈通常の精神状態にない生徒は『相談』に来ることさえ難しい。この扉の前で独り立ち尽くすような生徒。彼等には私から手を差し伸べる必要があるのだ〉

入口の扉上に二匹、靴裏に一匹、新聞紙に一匹、袖に一匹。
至る所に『サディスティック・フォレスト』が仕掛けられている。

73青田『トライブ・コールド・クエスト』:2014/12/17(水) 20:46:44
>>72
周辺への警戒は欠かさない。
「精神・あるいは人格に関わる能力って所か。そして、それを一般人に使うことに躊躇いが無い」
言葉に対し曲解で返す。

(スタンドで人が殺せても、殺すかどうかは定かでない、が。こいつは『殺す』タイプと見た。
そして、人間一人なら4匹あれば殺せる、少なくとも無力化できる)

より周辺警戒を厳に。現時点で一匹視認している。そして、四匹視認した時点で殺せる可能性がある。
……そろそろ引き時ではあるかもしれないな。

74来生 正毅『サディスティック・フォレスト』【SC】:2014/12/17(水) 21:52:42
>>73
ぼーっと、窓を眺めている。
水洗いした葡萄を口に運ぶ。

〈通勤中に暴力行為を働いた不良に行使した。一般人を追い払う程度なら一匹で充分。スタンド使いを沈静化する場合、全ての『刃狼』を使うだろう〉

〈君にはスタンドを使うまでもない。既に、自滅しているのと同じだ。今の君こそが『サディスティック・フォレスト』の本質そのもの〉

「これは不味いな。犬の餌にするしかあるまい」

葡萄をパックに戻し呟く。
ボヤけていたピントが合うかのような、思考が鋭利な刃物のように研ぎ澄まされる。

〈それで、君はどうしたいのかね?〉

75青田『トライブ・コールド・クエスト』:2014/12/17(水) 22:18:00
>>74
「降ってわいた見知らぬスタンドを警戒する事が、術中も同然、と?
能力は警戒、恐れ、猜疑、といった所か」

(そしてもう一つ、さっきから発言がフラフラしている。
猫を被り切れていないのか、こいつが本性か)

さてはて真に術中ならば、あるいはどうするか。
決まっている。攻撃だ。だが一応、こいつは攻撃に踏み切ってはいないらしい。
であれば、少し試す程度でいいだろう。

八木アンテナを発現、動けなくなっている狼に設置し、ひょいと持ち上げたい。

「どうしたい?そうだな、あんたがこのまま静かに自衛以外でスタンドを使わないでくれると一番いい。
スタンド能力で相談援助を行うのは二番目にいい。俺は普通に学園生活を送る。
だが、そのスタンドであんたを攻撃するつもりじゃない奴を追い込んだら最悪だな。
その場合、俺はあんたを攻撃するつもりでいる。」

設置に成功したら、狼に触れないようアンテナを担ぎ、
全く別の方向に歩き出す。射程を確かめるためだ。

76来生 正毅『サディスティック・フォレスト』【SC】:2014/12/17(水) 22:50:33
>>75
真っ黒な狼は軽くて薄い。
設置したアンテナで持ち運ぶのに苦労は無い。

〈射程を試した事はない。しかし、学校の敷地を脱出する覚悟が必要だ〉

〈持続性にも自信がある〉

ゆっくりと椅子に座り編み物を始める。

「黒より緑だ。黒は良くない物を連想させる」

77青田『トライブ・コールド・クエスト』:2014/12/17(水) 23:34:28
>>76
「そうかい」

至極どうでもよさそうに、距離を取るように歩く。
次の授業まで時間もあるし、数km歩いて行くくらいは問題にはならない。

「ところでそう、思い出した。あの張り紙だがな、あれでは悪いモノをため込んでいる者、
だけを呼んでいるように見える。それは良くない。実際にため込んでいる奴は入らない。
そして付け加えるなら、さっきの俺のように紙に手を伸ばしもせず立ち去る、と思う。」

「『悪いモノ』を溜めている奴に限って『悪いモノ』があると周囲に思われたがらないからだ。
『悪いモノ』を溜めていようがいまいが、人を寄せるには『気安くどうぞ』みたいにした方がいい」

その道すがら、最初に紙を破ろうとした理由を狼に伝えよう。

78来生 正毅『サディスティック・フォレスト』【SC】:2014/12/18(木) 02:16:53
>>77
真っ黒な狼が目を細めて喋る。
笑っているようにも見える。

〈そうだ。本当に悪い者を溜め込む者ほど周囲を気にする。だからこそ内心でビクビクする〉

〈貼り紙は呼び水。君は反応してしまった。実験としては成功である〉

マフラーを編む手が止まる。

〈それに――来る生徒は手遅れであることが殆どで、手に負えないと判断された生徒が教師に送られて来る〉

〈以前の職場に「面倒だな」と思った生徒をわざと叩きのめし送って来る教師がいた〉

〈皆が来たくて来るのではない。ここに追いやられて来るのだ〉

〈私も、結局はそいつに負けた。救えなかった〉

『サディスティック・フォレスト』は目を瞑り、黙ってしまった。

79青田『トライブ・コールド・クエスト』:2014/12/18(木) 23:24:24
>>78
「どうかな。保健室なんざそれこそ本来何かがあって初めて行くもんなのに人が多いしな」
「入りやすい、駆け込み寺にしやすい雰囲気づくりとか幾らでも改善点は」

なにやらそっち方面の勉強でもしているのか、という内容になってきたところで狼が消えた。
流石にkm単位の射程距離は無かったらしい。(Bとあったので、そう推測させてもらった)

消えたのを確認した後、スタンドを解除し自分の教室に戻った。

80青田『トライブ・コールド・クエスト』:2014/12/18(木) 23:26:30
>>79
メール欄を書き忘れていた、申し訳ない

81中山キコ『マダガスカル』【高1】:2014/12/22(月) 23:17:54

                 ジジジ…

紙切れを覗き込みながら屋上でタバコをふかす女生徒の姿。

  「ッベェー……」

 「完全に留年コースじゃねーの……」

冬休み前の最後のテストの結果にガクゼンとしていたのである。
年のころは『19』だが、編入時の学力テストの結果…『高1』に編入。
順当に頑張ったとしても、『21』でやっと高卒。これ以上の留年はマズいのだ。

 「それにしても……スカートってのは慣れねー」
 「別に私服で構わねーと思ッけどなー」
                             ヒラ

学校には、鋲(スタッズ)の撒き散らされたデザインの改造制服で登校している。
しかし体制には意味もなく『NO』と言いたいジェネレーション。

82貝橋詩織『バベッツ・ギャスタブッド』【高二】:2014/12/23(火) 00:03:23
>>81
    「フゥーッ……」

 「アイツら騒がしいから、たまには一人でご飯食べたいわ」

                『ニャウニャウ』

   「やかましいわよ。だって、イェンと音々ちゃんってば
    放っといたらすぐ痴話げんかしだすし……」

とか言いながら、屋上へやって来たわ。
ちなみにお弁当はちゃんと食べたわよ。
……みんなでね。
今は、ちょっと一人になりたかったから屋上に来たってわけ。
やだ、あたしってばなんかアンニュイ?(意味をよく分かっていない)

                「……ん?」

ここまでやって、先客に気付いたわ。

83ようこそ、名無しの世界へ……:2014/12/23(火) 00:04:31
>>81

 「おうおーうっ。 不良非行少女発見ー★」

「いけないんじゃないかなー? こんな場所で煙草はー」

 そう、屋上の扉が僅かに軋む音とともに開いてから君に声が掛かる

84ようこそ、名無しの世界へ……:2014/12/23(火) 00:06:43

 三人会話は流石に長引くからねー。ここは空気を読んで
暖かい目と共に青春を見守りつつ屋上の扉を閉める

85中山キコ『マダガスカル』【高1】:2014/12/23(火) 00:15:38
>>82

  「はァー……頭悪ィってのはラクじゃねーな」

なんとなく壁によっかかって、
答案用紙を太陽に透かしてみたところで貝橋に気付く。


  「…っと、チョリィーッス」    ピース

咥えタバコでピースしてくる女生徒。
貝橋より背は低いし、まだ着慣れていなさそうな制服。年下かもしれない。

  「アンタいくつ?タブン『高等部』だろーケドさァー……って」

              チョイ  チョイ

タメ口ききながら『バベッツ』と貝橋を交互に指差す。
「これ、アンタの?」というニュアンスだ。

86貝橋詩織『バベッツ・ギャスタブッド』【高二】:2014/12/23(火) 00:24:26
>>85
「……高二だけど」

そう言って、制服を確認。
(きっとリボンの色だか何だかで学年を確認する術があるはず)

   「……あなたは一年よね」
   「屋上で隠れてタバコって、まるで一昔前の青春ドラマの不良みたい」

             『ニャ〜ゴ』
                     、、 、 、、 、
タバコを見て言うと同時に、見られていることに気付いた『バベット』が会釈する。

         「別に、わたしはタバコ吸ってるヤツを見て注意するとか、
          そーゆー熱血じみたことしないけど」
         「……せめて慌てるくらいの可愛げがあっても良いんじゃないかしら」

まったくもって悪びれてない、むしろ開き直っている調子の
目の前の少女に、半ばあきれた感じで言うわ。

87ようこそ、名無しの世界へ…:2014/12/23(火) 00:26:02
>>all

ビュ   オ ッ

風が吹いて、『中山』のタバコが飛ばされた。
―――と、『見えて』いなければ感じたかもしれないが二人ともばっちり『見えている』タイプの高校生だから問題はないね。

   カッチ☆  カッチ☆  カッチ☆

抜く手も見せぬ超神速、『中山』のタバコを奪い、その頭上であぐらを組んだような格好で浮かんでいる『骸骨』のヴィジョン。

   『カカカー』

タバコをつまんだままで、けたけた笑っている。

88中山キコ『マダガスカル』【高1】:2014/12/23(火) 00:43:02
>>86

 「やー、誰も来ねーと思ってたんやんな」
 「アンタ、チクったりしなそーやし」

悪びれる様子はない。むしろ「生徒だったので一安心」ってカンジだ。
灰皿代わりに買っておいた缶ジュースの中に吸殻を入れて微笑む。

 「そんなコトよっかさァ、期末テストがさァー……」

                   ピラ

 「一応、範囲はちゃんとベンキョーしたんよ?」

貝橋の目の前に答案用紙を突き出して見せる…コイツはヒデェ。
便所のネズミもゲロを吐くようなドス黒い点数…とまではいかないが、
「予習した」にしてはあまりにあまりすぎる。

>             『ニャ〜ゴ』

  「ウィーッ」

会釈するスタンドに呼応。

89中山キコ『マダガスカル』【高1】:2014/12/23(火) 00:49:57
>>87

   「うおッとォ!」

缶の中に入れたと思ったら取られてた。
何か見たことあるヤツだな。

  「あれェー…?どっかで会ったことある?」

90貝橋詩織『バベッツ・ギャスタブッド』【高二】:2014/12/23(火) 00:55:10
>>87-89
目の前の少女の危機感のなさに毒気を抜かれて、
思わず肩の力を抜いちまうわ。ま、あたしは困らないから別に良いけど。
ただ、煙がこっちに漂ってくるようならちょい考え物だけどね。

「ま、確かにテストの結果も大事だけどさぁ――――」

そこまで言いかけ、煙草が吹っ飛び――
いや、『感覚の目』で、『何者か』がそれを奪い去って行ったのを見る。

        バッ

              『フゥゥ〜〜〜〜ッ……!!』

  「そんなことよりも『今』、『この時』。
   そこをどう切り抜けるかが、重要なんじゃあないかしら……」

    ゴ       「――忘れもしねーわよその『骸骨』!」
        ゴ
      ゴ

本体は――どこにいる?
『バベット』は『骸骨』の方を注視させつつ、
本体のあたしだけが視線を巡らして本体を探すわ。

91烙『クライムウェイヴ』@教師:2014/12/23(火) 01:18:43
>>89-90
「会った事あったかな?」「よく覚えてないけど、そう構えるなよ。リラーックス」

どこにいると言われてもここにしかいないよ。

「タバコは灰皿」「うん、それより制服着てないときに吸おうな」

注意もする。先生だから。
全身黒スーツに黒眼帯のサワヤカ先生の登場だ。

「ちょっとした注意だけと思ったんだけど、何だい両方ともアレか?『スタンド使い』?いやぁ」

会った事は、ある。
あるが、完璧に『忘れている』感じだ。『骸骨』も・・・
姿形は禍々しいイメージがあるが、仕草そのものはとぼけて陽気だ。

   カラカラカラカラカラ

首を回している。

92中山キコ『マダガスカル』【高1】:2014/12/23(火) 01:23:29
>>90-91

  「えっ、『教師』?」  「ウソやん」

思い出せば公園で見たことあるかも。何でここにいるのかは知らない。
確か襲ってきたし、何となくアブねーヤツだったような気もするが……教師?

そして、貝橋とそのスタンドが臨戦態勢に入ったのを見て――

  「マジかァ、参ったな」
                 ズギュッ!

――『マダガスカル』を頭上に発現。

  「いちおう、まだ『卸したて』だからな」
  「穴ァ、空けたくねーんだケド」

                 『時間ノ問題ダロ、素行的ニ』

ま、それもワイルドでイイかも、と右腕を頭上に伸ばし、
手の甲に『血印』を描き始める。臨戦態勢というヤツだ。
視線は『教師』と『骸骨』から外さないでおくが、フツーに速ェんだよな。

93貝橋詩織『バベッツ・ギャスタブッド』【高二】:2014/12/23(火) 01:32:37
>>91(烙)
     「…………」 ジリ ・・・

相手の言葉に混乱するわ。
……覚えてない? マジに? 殺人鬼が、殺し損ねた相手を覚えてない?
嘘でしょ。普通に考えて、人殺しってそんな簡単なことじゃない。
コイツ、すっとぼけてあたしの油断を誘おうとしてるわね……!

とりあえず油断せず引き下がって相手の射程距離(『湖畔』のとき確認済み)から
出て、相手の出方を伺うとするわ。此処で逃げても、アイツが殺人を犯してるっていう
決定的証拠はない。『特別クラス』ならともかく、すぐに対応が来るとは思えないわ。

      「……あんた、『前』はその眼帯、なかったわよね」

        『……』 ズギュッ

『バベット』はその手に『トランク』を出す。

>>92(中山)
   ヒョイヒョイ

  「(あんたもこっち来なさい)」

      「(ソイツの射程距離は『六メートル』)」

   「(そこに入るのは、自殺行為みたいなモンよ)」

もう猫被りしてる余裕もないから、素に戻って言うわ。
逃げろ、とは絶対言わないわよ。むしろ『逃げるな』って感じね。
アイツと一人でやり合って勝てる気はしないし。

94烙『クライムウェイヴ』@教師:2014/12/23(火) 01:39:33
>>92-93

 ヒュ

「・・・ン」

傍らに『骸骨』を戻し、手持ちの携帯灰皿に吸い殻をイン。

「眼帯?」
「ああ、最近ちょっと怪我をしてさ」「ほれ」

ぺろりとめくる『右目』。そこに埋まった『ボルト』。

「よくわからないんだけど、頭蓋骨とか留めてるのかな」
「って、いうーか」
「そんなイキナリやる気満々でこられたらなんか傷つくじゃぁ〜ん」「暴力的なのは先生良くないと思うなあ」「うん」

 『カカ♪』『カカ♪』

『骸骨』は、おどっている。

95中山キコ『マダガスカル』【高1】:2014/12/23(火) 01:48:53
>>93(貝橋)

  「『射程6m』ってマジか」
  「あの『骸骨』、結構速ェのにな」

年下だけど先輩なので言うコトは素直に聞いておくか。
口ぶりからも、アタシよりも闘い慣れてそうだしな。
…というわけで『血印』を描きつつゆっくりと貝橋の方へ後退りする。


>>94(烙)

  「ロボットみてーになってるな」

その『ボルト』を、チラリと『見る』。
インダストリアルでなかなか良いファッション。

96貝橋詩織『バベッツ・ギャスタブッド』【高二】:2014/12/23(火) 01:55:41
>>94(烙)
「……見境なく人の事襲うからそうなんのよ」
「少しは懲りたかしら?」

ま、その分だと懲りちゃあいないだろうけどね、って言葉は呑み込みつつ。
ちょっと怪我、なんて言い分を信じるほどあたしは馬鹿じゃないわ。
スタンドのスペック的に言っても、事故でどうにかなるようなタマじゃあないでしょ。
どう考えても、スタンド使い同士の戦闘でああなったとみるのが自然。
(あたしがスタンド使いだから、そう思うのかもしれないけどね)

『バベット』は手に『紅茶パウダー』を出す。

>>95(中山)
「スタンドってのは精神で動かす才能(らしい)だからね。
 殺人なんて頭のイカれたことするヤツなら、
 そのくらいになってもおかしくないでしょ」   「個人的には、もっとイカれたヤツも知ってるし……」

『自分自身がスタンドになる』スタンド使い。
二体の格闘型スタンドを長射程で扱うあの男も馬鹿げてるけど、
『スタンドを消すスタンドになる』能力とか、『肉体をいくらでも治療する』能力とかのがよっぽど馬鹿げてるわ。

97烙『クライムウェイヴ』@教師:2014/12/23(火) 02:05:03
>>95-96
「ロボット。いいねえぇ〜。でもロボットくらい頑丈じゃあないんだよな」  『カカカカー』

笑う。『骸骨』もいっしょになって笑う。

「おいおいそっちの子、襲うとか見境無くとか人聞き悪い事を言わないでくれよ」
「オレにだって好みはあるんだから」「さ」

    ――――――

         シィ  〜 ン

『骸骨』がゆらりと立つように浮かび、
そしてそのまま『停止』。
『本体』もまた止まっている。『一触即発』―――と、見るべきか?

98中山キコ『マダガスカル』【高1】:2014/12/23(火) 02:12:27
>>96-97

  「やっぱ通り魔じゃねーか!」
  「アブねーヤツだとは思ってたケドさァ」

貝橋との会話から烙の所業を推し量る。
アタシ自身『正義の味方』でもねーし、
自分の周りで被害がなきゃあ取り立てて騒ぐつもりもないが…
さすがに目の前にいる『そいつ』をそのまま放置ってのも、ちょっとねェ。


         シィ  〜 ン


あっ、なんかヤな予感。

  「……センパァイ、あの『ボルト』ってさァー」

  「『新しい能力』とかじゃあねーの?」
                           ヒュ

『マダガスカル』を頭上から自身の胸の前に位置取らせる。

99貝橋詩織『バベッツ・ギャスタブッド』【高二】:2014/12/23(火) 02:17:22
>>97-98(烙、中山)
一触即発――――そう考えた瞬間に、
後輩ちゃん(名前分かんないからそう呼ぶことにした)の言葉にハッとする。

『新しい能力』――『成長』。
それは、あたしも経験してる。正確には『真の能力』だけれど……。
このあたしの『記録食』のように、目の前の殺人鬼も『真の能力』に目覚めたのだとしたら。
この動きの停止は、スタンド攻撃の前触れなのかもしれない。

       「――――――――ッ!!」

咄嗟に、ナイフを発現させて構えさせるわ。

100烙『クライムウェイヴ』@教師:2014/12/23(火) 02:32:03
>>98-99
「やだなァ〜」
「ほんと、そーいうんじゃあないんだってばァ〜」

『スタンドを解除して、歩み寄る』。

「『タバコ』」
「別にオレは気にしないけど、気をつけてくれよ?」

喫煙者に注意もする。先生だから。
ただそれだけだ。本当に―――それだけ。二人の間を抜けていこうと、する。




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