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サモ「サモォ♪」 バトメ「ふむふむ、サモネット?」
1
:
天使な名無しさん
:2012/05/16(水) 19:41:10
豆腐「インファ殿を無視し続けたらどうなるのか」ブツブツ
クルセ「豆腐殿、突然いかが致した?」
豆腐「ああ、クルセ殿。聞かれてしまったでござるか・・・。」
クルセ「悩み事なら相談に乗りますぞ。」
豆腐「かたじけない。それがですな、ギルドの話なのでござるが。」
クルセ「確か、豆腐殿はインファ殿と同じギルドに入っていましたな」
豆腐「そうでござる。それで、インファ殿はあの傍若無人な性格でござろう?ギルドでも好き勝手振舞っていて、ギルド内での折り合いが非常に悪いのでござる。」
クルセ「うむぅ。それは困りものですな。言って聞くような御仁ではないし」
豆腐「拙者も何度か苦言を呈したのでござるが、その度に、その・・・///」カァッ
2
:
天使な名無しさん
:2012/05/16(水) 19:43:26
クルセ「・・・お察し申す」
豆腐「それで、ついにギルド員皆でインファ殿を完全無視する方針になってしまったのでござる」
クルセ「それは穏やかじゃありませぬな。インファ殿も、そのようなことをされては何をしでかすか分かりませぬぞ」
豆腐「そうなのでござる。拙者もうどうすればいいのか・・・困り果てているでござるよ」
3
:
天使な名無しさん
:2012/05/16(水) 19:45:31
バトメ「見てみサモちゃん。豆腐さん大変そうやなぁ。ありゃ生まれついての苦労人や。悪人につけこまれる性質や。サモちゃんも気ぃつけなあかんで?」
サモ「サモォ?」
バトメ「え?ギルドって何って・・・、サモちゃんギルド知らんの?ギルドっちゅうのは、冒険者の相互扶助組合みたいなもんで、情報の共有やら仕事の斡旋やら・・・」
バトメ「ああ、なんちゅうたら分かりやすいやろ・・・せや、お友達会や。友達は助け合うやろ?まぁちょっとちゃうけどそんな感じや」
サモ「サモッ!」
バトメ「ええ!?ギルドを作りたい?いや、まぁ作れへんこともないけど、色々面倒やで?」
サモ「サモォ!」ジー
サモ「わかったわ!わかったからそんな目で見つめんといて!ほなバケンさんとこ行こか」
4
:
天使な名無しさん
:2012/05/16(水) 19:47:21
バトメ「ほら、ここがギルド管理事務所や。ここで申請して300k払えばギルド作れるで」
サモ「サ、サモ・・・」
バトメ「はぁ?お金ない?サモちゃんこないだのクエストでもらったお金どうしたん!?」
バトメ「全部ドングリ買うたって・・・。栄養かたよるで・・・。まぁお金ないならしゃあないで。また貯めてから出直すんやな」
サモ「サモォ・・・」ウルウル
バトメ「・・・そんな顔してもだめや!うちかて今月ピーピーやねん。ん・・・?」
?「やあ、お困りのようだね?」ザッ
5
:
天使な名無しさん
:2012/05/16(水) 19:48:38
阿修羅「話は聞かせてもらった。よし、創設料の300kは私が払おう」
バトメ「えっ!ええんか?」
阿修羅「その代わり・・・デュフフフwww」
バトメ「ちょっ・・・まさか・・・!!」
サモ「サモォサモォ♪」
バトメ「ちょ、サモちゃん!?わかったわ!うちが払ったる!だからはよその変態さんから離れぇ!」
阿修羅「そ、そんな・・・」
バトメ「ほら!バケンさん、きっちり300kや!これでええんやろ」ドンッ
バケン「ひぃふぅみぃ・・・、はい確かに。ではこの必要書類に要項を記入してください」
阿修羅「私は、ただ・・・ギルドに入れてほし・・・」
バトメ「阿修羅さん、はよどっか行き!憲兵さん呼ぶで!」
阿修羅「ううっ・・・!」ダダダダッ・・・
6
:
天使な名無しさん
:2012/05/16(水) 19:50:06
バトメ「ほな、サモちゃんまずギルド名をここに書くんやで」
サモ「サモォ♪」カキカキ
バトメ「ふむふむ。サモネット・・・。なんや、ヘンチクリンな名前やな」
サモ「サモォ〜〜!」プンスカ
バトメ「あはは。冗談やん。そんな怒らんでも。ふむふむ、ギルドメンバー同士が網のように友情と絆で繋がるように、と。なんや、いい方針やないか。」
サモ「サモッ♪」
バケン「はい、これで手続きは完了です。ここに冒険者ギルド『サモネット』の設立を承認します。」
バトメ「よかったなぁサモちゃん!ほな、ギルド運営がんばりや!」
7
:
天使な名無しさん
:2012/05/16(水) 19:51:08
サモ「サモ!」クイックイッ
バトメ「え?うちも入れてくれるんか?まぁ今ギルド入ってないからええけど・・・。え?副マス?もしかしてサモちゃん、めんどいこと全部ウチに押し付けようとしてへん?」
サモ「サ、サモッ?」
バトメ「はぁ、まあ一人でやらすのも心配やし、ええわ。引き受けたる。その代わりしっかりギルマスやるんやで?」
サモ「ピャー♪♪♪」ニッコリ
バトメ「はぁ・・・。なんや、人のこと言えんわ。うちも苦労人だったみたいやなぁ・・・」
8
:
天使な名無しさん
:2012/05/17(木) 03:30:06
バトメ「まず、ギルドメンバー集めなぁ。とりあえず、広場行って顔なじみに声かけてみよか」
サモ「サモォ!」
テクテク
バトメ「ありゃ、向こうから来るんはラン姉ちゃんと念子さんや」
バトメ「お二人さーん、こんちゃー」
ラン姉「やあ、バトメちゃんにサモちゃん。こんにちは。」
念子「あら、サモちゃん、なんだかすごく嬉しそうな顔してるわね。ふふふ、何かいいことあったのかしら?」
バトメ「うちら、ギルドつくったんや。サモちゃんがマスターなんやで」
9
:
天使な名無しさん
:2012/05/17(木) 03:30:39
ラン姉「そうなんだ、おめでとう!」
バトメ「おおきに。んでな、今ギルメン募集中なんや。二人とも入ってくれへん?」
念子「あら・・・。お誘いは嬉しいんだけど、私たちもうギルドに入ってるのよ・・・。ごめんなさいね?」
サモ「サモォ・・・」シュン
バトメ「そうなんや・・・。ほらサモちゃんそんな顔したらあかんで」
ラン姉「まぁ今のところもあんまいい雰囲気じゃないし、もしギルド抜けることになったらそっちにお邪魔させてもらうよ」
バトメ「そん時はよろしゅう。で、二人は何してたん?」
10
:
天使な名無しさん
:2012/05/17(木) 03:31:29
ラン姉「ああ、阿修羅君と狩に行く約束してたんだけど、時間になっても来ないから探しにいこうとしてたんだよ」
念子「そう言えば阿修羅君はどこかギルド入りたいって言ってたわ。見つけたら声かけとくわね」
バトメ「阿修羅さんはダメや!・・・カクカクシカジカ・・・」
念子「そんな・・・阿修羅君が金銭と引き換えにそんな要求を・・・?」ガクゼン
念子「・・・それが本当なら」ビキッ
ラン姉「その性根叩きなおしてあげないとね・・・」ビキビキッ
11
:
天使な名無しさん
:2012/05/17(木) 03:32:34
バトメ「ふ、二人とも武器握り締めてごっつい勢いで走ってってしもた・・・。まあええわ。とにかく広場で勧誘や!」
サモ「サモッ!」
バトメ「やっぱり集まらんかー・・・」
サモ「サモォ・・・」フルフル
バトメ「ちゃうで、サモちゃん。サモちゃんが悪いんやないで。まだ業績も何も上げてないギルドなんてこんなもんや。」
バトメ「なんやでかい仕事片付けたら一気にサモネットの名前も轟くねんけどなぁ。まぁそんな都合よく仕事なんて転がって・・・」
12
:
天使な名無しさん
:2012/05/17(木) 03:35:26
バサバサバサバサッ
サモ「サモォ!?」
バトメ「サモちゃんの頭の上に乗っとるwww」
サモ「サモ♪」ナデナデ
フクロウ「ホー///」
バトメ「ん、伝書フクロウやん。ギルド宛ての緊急依頼があるみたいや。きっとでかい山やで!まぁこなせるかどうかはわからんけど、バケンさんとこ行くだけ行ってみよか」
サモ「サモォ♪」
13
:
天使な名無しさん
:2012/05/17(木) 03:37:36
〜ギルド管理事務所〜
ガヤガヤワイワイ
バトメ「うわぁ。なんかごっつぅ人おるやん。強そな冒険者もいっぱいおるで。」
サモ「サモォ・・・」ムギュウウ
バトメ「サモちゃん、潰されないように気いつけや…ぁ痛っ!誰や足踏んづけたん!?」プンスカ
エレ「ちょっと!その足邪魔なのよ!」プンスカプン
エレ「あれ?バトメちゃん?・・・にサモちゃんじゃない。ここはギルド専用のクエスト受付だよ?二人には場違いなところだと思うけどなー」
バトメ「なんや、ごっつ痛かったからどこの相撲レスラーに足踏まれたのかと思ったらエレちゃんかいな。」
エレ「だれがドドスコエリャエリャよ!」
14
:
天使な名無しさん
:2012/05/17(木) 03:39:35
バトメ「サモちゃんはサモネットのマスターになったんやで。エレちゃんこそ最近見ない思てたら場末のギルマスに落ち着いてたんかいな」
エレ「え?サモちゃんがギルド、を・・・?」
念夫(どうしはるん?エレはん、サモちゃんを一流ギルドのギルド員にしてやるんや言うてこのギルド作りはったんやんか?これじゃ本末転倒やんか?)ヒソヒソ
エレ(念君は黙ってて!)ヒソヒソ
ポン「オーバドラィwwww」
エレ「ポン君は一生黙ってて!!」
15
:
天使な名無しさん
:2012/05/17(木) 03:40:42
バトメ「なにヒソヒソやってんねん、感じ悪いわー。なぁサモちゃん。」
サモ「サモォ?」
エレ(・・・いいわよ・・・。エレの実力を見せ付けて、サモちゃんはエレの下でピャーピャーやってればいいってことを思い知らせてあげるんだから・・・!)
念男(別にうちらのこと気にせんでギルド解散してサモはんとこ入ってもええんやで?うちらも入れてもらうし。なあポンはん?)ヒソヒソ
ポン「オーバジャイwww」
エレ「うっさい!いいの!決めたの!!いいこと、バトメちゃん、サモちゃん!絶対負けないんだからね!!」ビシッ
バトメ「はぁ。なんやー、ようわからんがバケンさんの話始まるみたいやで」ポリポリ
16
:
天使な名無しさん
:2012/05/17(木) 03:42:00
バケン「えー、皆さんもご存知の方がいるかもしれませんが、最近このヘンドンマイア界隈で連続通り魔事件が発生しています。今までは治安維持局のほうで捜査してきましたが、どうやらその犯人は高い戦闘能力を持っている可能性が出てきました。本日正午にも事件があり、その被害者は、農夫氏です」
ザワ・・・ザワ・・・
冒険者1「農夫が・・・!?」
冒険者2「あの防御には定評がある農夫が?」
冒険者3「火力は無いけど防御力には定評がある、あの農夫が!?」
ザワ・・・ザワ・・・
バケン「えー、静粛に願います。そういうわけで、冒険者の皆様のご協力を得ようと、こうして緊急クエストを発令致しました。詳しい内容や手がかりはこのクエスト書に記してあります。相手はかなりの危険な存在の可能性があります。捜査に当たって単独行動は控え、実力に自信がない方は無理をなさらぬようお願い致します。それではよろしくおねがい致します。」
冒険者s「デカイヤマダー」「カイケツスルノハオレタチダー」「ギルメンヲショウシュウダー」「イソゲー」ドドドドドドド・・・・
17
:
天使な名無しさん
:2012/05/17(木) 03:42:54
バトメ「みんな行ってもーたな。どうするサモちゃん?結構危険そうな事件やけど」
サモ「サモッ!」
バトメ「え?ほんまにやるんか?悪い人に悪いことをしないようにお願いするって・・・」
バトメ「いや、そんなレベルの話じゃない思うねんけど・・・。まぁええわ。危険や思たらすぐ手を引くんやで」
サモ「サモォッ」
18
:
天使な名無しさん
:2012/05/17(木) 03:44:08
エレ「サモちゃんたら、本気でやるつもりみたいね・・・危ないのに。」
念夫「ええのん?エレはん」
エレ「エレ達がその犯人をとっちめちゃえばいいだけの話でしょ!サモちゃんなんかには出る幕さえあげないんだから!いくわよ!」
念夫「いや、心配なんはエレはんのほうなんやけど・・・なぁ?」
ポン「オゥッヴァッジャイwwww」
エレ「なにしてんのよ!さっさと行くわよ!!」
念男「エレはーん、待ってぇなぁ〜」タタタッ
19
:
天使な名無しさん
:2012/05/17(木) 03:45:03
バトメ「サモちゃん、とりあえず酒場でじっくりクエスト書読んでみよか。情報もきっとあそこに集まるやろし。」
サモ「サモォ♪」
サモ「・・・サモォ??」クルッ
バトメ「どないしたん?はよ行こ?」
サモ「サモォ」
バトメ「屋根の上に誰かいたって?んなアホな。猫か何かを見間違えたんやろ。ほら、さっさと行くで。」グイッ
サモ「サモォ・・・」
?「・・・・・・」スゥゥ-・・・
20
:
天使な名無しさん
:2012/05/17(木) 03:46:26
〜同時刻、ヘンドンマイア某所〜
グラ子「ブラさん、話があるんすけど」
ブラ「ヘイ、なんだいベイビー?」
グラ子「何がベイビーっすか・・・。自分、ここ辞めさせて欲しいんすけど」
ブラ「オゥベイベ、いきなり何を言い出すんだい?」
グラ子「いきなりも何もないっす!毎日毎日何もせずに窓の外ばっか眺めて、開業以来1件も依頼こないじゃないっすか!!」
ブラ「ノープロブレム。依頼が無いのは街が平和ってことじゃないか。いい事だよラブアンドピースだよ。」
21
:
天使な名無しさん
:2012/05/17(木) 03:47:32
グラ子「こんなモンスターやら使途やらで混沌極めるアラド大陸でそんな呑気なこと言ってんのブラさんくらいっすよ・・・。
そんなんだから、どこもギルド入れてもらえず、こんな儲からない何でも屋を開業するハメになるんす!!」
ブラ「HAHAHA!ノープレブレムだよグラ子君。お客さんもそのうちメニーメニーウェルカムさ。」ヘラヘラ
コンコンコンッ
ブラ「・・・ほぉら噂をすれば。さあ記念すべきお客様第一号を丁重にお迎えしたまえベイビー?」
グラ子「どうせ何かの請求か押し売りっすよ・・・。はーい、新聞ならとらないっすよ。」ガチャリ
22
:
天使な名無しさん
:2012/05/17(木) 03:49:20
グラ子「・・・。」サーッ・・・
?「・・・。」ピキピキ
グラ子「ど、どうぞ・・・。」スゥ
ツカツカツカツカドスンッ
?「ブラさん、わかってる、よね?」
ブラ「HAHAHA、ハロー、カンナちゃん。グラ子君、こちらの小さな淑女(レディ)に極上のミルクをお出しして」ヘラヘラ
カンナ「そんなのいらないの。面倒だから単刀直入にいくね。払えないんでしょ?家賃」ピキピキ
23
:
天使な名無しさん
:2012/05/17(木) 03:50:10
ブラ「イクザクトリィ!アイアムスッテンテン!夢とロマンには溢れてるんだけどねえ。」
カンナ「・・・」ビキビキビキビキブチッ
カンナ「選んで。今すぐここを出て行くか、私の依頼を受けるか。」
グラ子「・・・選択の余地はないみたいっすね・・・。」ガックリ
ブラ「オーライ!ベイッベー!」ヘラヘラ
24
:
天使な名無しさん
:2012/05/17(木) 03:52:56
〜ヘンドンマイア郊外の森〜
ブラ「オウ…久々の日差しは身に堪えるねえ…。」フラフラ
グラ子「こんな鬱蒼とした森で日差しもクソもないっす。そんなメカさん以下の筋肉でどうするんすか…。」
グラ子「そもそも、重火器まで人に持たせて、いいんすかそれ?アリなんすかランチャーとして?」ズッシリ
ブラ「僕はインテリだからねぇ・・・。インテリジェントランチャーだからねぇ・・・」フラフラ〜
グラ子「しっかりしてほしいっす。この仕事こなさなきゃ自分ら一生カンナちゃんの奴隷なんすよ?」
ブラ「HAHA・・・OKOK、承知しているさ。この森に潜んでいるカンナちゃんの店の倉庫を荒らしたゴブリンを退治すればいんだろう?」フラフラフラ〜
25
:
天使な名無しさん
:2012/05/17(木) 03:54:00
グラ子「まぁいくら鈍りきったブラさんでもゴブリンくらい楽勝っすよ。」
グラ子「これで今月の家賃免除になるし、カンナちゃんが事務所のステマしてくれるって言うし、うまい話じゃないっすか」
ブラ「そうだね…ベイベー…」フラフラ〜ペタンッ
グラ子「こりゃダメかもわからんっすね…。もうそこで座ってていいっす。自分が一人で片付けるっすよ。」
グラ子「さて、カンナちゃんとシャイロックさんの話によると、このあたりに町にちょっかいだしに来るゴブリンの巣があるはずっすけど…地図地図っと・・・」ガサゴソ
26
:
天使な名無しさん
:2012/05/17(木) 03:55:11
ブラ「やっぱり喉が渇いたときはビアーが一番だねえ。」ゴキュゴキュプハーッ
グラ子「もー、なに酒なんて飲んで・・・ちょ!?ブラさん後ろ!!」
ゴブリン「ゴヴー!ゴヴヴヴー!!」コンボウフリカブリッ
ブラ「んん?安心したまえグラ子君のぶんも グラ子「ああ、もう!!いいから伏せるっす!!ドッセイ!!」ジュウカキブンッ
ブオォォォン
ゴブ「」グシャッ
27
:
天使な名無しさん
:2012/05/17(木) 03:57:20
ブラ「オウ、ベイベー。ボクの愛銃は丁重に扱ってくれたまえよ」ヘラヘラ
グラ子「だったら自分で持つっすよ!っつかゴブリンにやられかけて助けられた冒険者の吐くセリフじゃないっす!」
ブラ「HAHAHA、なあに、まだ見せ場は残ってるみたいだしね」
グラ子「はあ?何を言って…」
ゴブ「ゴヴォォ・・・ゴブルゴォォ」プルプル
グラ子「おかしいっすね。全力でクリティカルしたから肉片になってるはずだったんすけどね・・・」
ブラ「ベイベー、君の腕が鈍っただけだと思いたいけどね。」
28
:
天使な名無しさん
:2012/05/17(木) 04:00:20
グラ子「囲まれてる・・・」
ブラ「みたいだね」ヘラヘラ
ゴブリンs『コロセ…』『コロセ…』『コロセ…』『コロセ…』ズズズッ
グラ子「またまたおかしいっすねえ。喋るゴブリンは超希少な突然変異って話っすよね?」
ブラ「人生、ハプニングやミステリーが多い方がエンジョイできるってもんだよ?ベイベー」ジュウカキガチャッ
グラ子「自分は平穏無事な人生のが楽しめそうなんすけど…」ハチマキキュッ
29
:
天使な名無しさん
:2012/05/17(木) 04:01:55
〜月光酒場〜
バトメ「初めに被害が出たのは一週間前、んで次々と被害者が出て、一週間で犠牲者は5人。今日の農夫さんで6人目やな。」
バトメ「被害のあった時間も場所もばらばら、被害者も若い男性ということを除いて共通点もなさそうや。」
バトメ「互いの接点もないみたいやな。んで、被害者は一部分を除き特に外傷も無いものの、ひどく衰弱している、と。」
サモ「サモモォ?」
バトメ「ん?一部の外傷が何かって?んーと、待ってな、あったあった。えーと6人に共通して裂傷が見られたのは肛…。」
バトメ「うわっ、なんやこれ…。えーとここじゃ言えんわ…。まぁ後で教えたるから、な。」アセアセ
サモ「サモォ?」
?「よおっ!たこ焼き娘にドングリなすび!ギルド作ったって聞いたでえ!」
30
:
天使な名無しさん
:2012/05/17(木) 04:02:52
バトメ「ありゃスト君やん。せやで、サモネットいうてサモちゃんがギルマスやねん。」
スト夫「お、もしかして初仕事に連続肛門襲撃事件やるつもりなんかのう!?」
バトメ「ちょっ、スト君、なんやねん!そないな事大声で言わんといてや///」カァッ
スト夫「はっはっは!わしもさっきギルマスから話聞いてのう、この連続肛門襲撃事件、解決に噛ませてもらうことになったけえのう!」
バトメ「あちゃあ、やっぱスト君とこもやるんかー・・・こりゃまずいで。」
サモ「サモォ?」
31
:
天使な名無しさん
:2012/05/17(木) 04:04:36
バトメ「なんでって、サモちゃん、スト君のとこのギルドはベルマイアでも1,2を争う名うてのギルドやで?」
バトメ「それにスト君はそのギルドのエース格なんやで?あっちゅう間に手柄取られてまうで。」
サモ「サモォ!」センボウノマナザシ
バトメ「なんや、今まで知らんかったんかい。まあちょっとボケたところあるからなー。言われてみれば意外かもなー。」
スト夫「随分な言われようじゃが、まあええ。それより、容疑者が上がったらしいのう。それも二人。それも冒険者じゃ。」
バトメ「ええっ!?まだクエスト発令されて1時間も経ってないで!?で、だれなん!?」
32
:
天使な名無しさん
:2012/05/17(木) 04:06:20
スト夫「インファじゃと。あともう一人はだれか分からんのう」
バトメ「インファさんが?それほんまなん?」
スト夫「まぁこんな早くに出た情報じゃ信憑性は薄いのう。おっと、長居しすぎたのう。また今度情報交換といこうや。」
バトメ「ありがたいけど、他所のギルドにそんな情報流してええんか?」
スト夫「なに、知らん仲でもないし硬いことは抜きや。正味の話、わしは強いやつとバチバチにやりあえればそれでええんじゃ。」
スト「じゃから、もし先に犯人見つけたらわしも呼んで欲しいのう。首はそっちで持ってって構わんからのう。」
バトメ「スト君らしいなあ。ほなお言葉に甘えさせてもらうわ。」
スト「おう。ギルメンが呼んでるけえ、じゃあのう。」スタスタ
33
:
天使な名無しさん
:2012/05/17(木) 04:07:45
バトメ「サモちゃん、インファさんが容疑者やて。あの人のこと良く知らんけど、なんや悪い噂ばっか聞く人やな…。」
サモ「サモォ!サモサモォ!!」
バトメ「悪い人じゃないって、なんや、サモちゃんインファさんのこと知ってるん?」
バトメ「まあとにかく、疑われるっちゅうことは事件に何かの関わりがあるかもしれんいうことや。話聞きにいってみよか」ガタッ
サモ「サモッ!」ガタッ
34
:
天使な名無しさん
:2012/05/17(木) 04:08:21
バトメ「あかん。インファさんどこにおるかわからへんかったわ。サモちゃん分かる?」
サモ「サモォ・・・」
ラン姉「あっ、サモちゃん、バトメちゃん、ここにいたんだ!」ゼェゼェ
念子「よかったわ、すぐ見つかって。探してたのよ。」ハァハァ
バトメ「二人とも、そんな慌ててどないしたん?」
35
:
天使な名無しさん
:2012/05/17(木) 04:08:53
ラン姉「阿修羅君が憲兵詰所に連れてかれちゃったんだよ!事件の重要参考人とか言われて!」
バトメ「なんやて!?それじゃあもう一人の容疑者って阿修羅さんのことだったんか」
念子「それで、その事件というのがお昼頃にあったらしくて、サモちゃんとバトメちゃんお昼に阿修羅さんに会ったんでしょう?」
ラン姉「それを証言して阿修羅君のアリバイを立証して欲しいんだよ。」
バトメ「分かったわ。サモちゃんいくで!」ダッ
サモ「サモォ!」ダダッ
36
:
天使な名無しさん
:2012/05/17(木) 04:10:47
阿修羅「み、皆さん・・・」ウツロナメ
バトメ「なぁ、ラン姉ちゃん、念子さん。ここの取調べって、あんな酷いことされるん…?」
サモ「サ、サモォ・・・」ブワッ
ラン姉「あ、ああ、あれね。多分転んだんじゃないかなぁ。」アセアセ
バトメ「盛大な転び方やなあ。顔中ボッコボコやんか。あと、なんか阿修羅さん二人のこと怯えた目で見てへん?」
念子「そ、そんなことより早く無実を証明しましょう!」アセアセ
バトメ「あんなぁ、憲兵さん・・・カクカクシカジカ」
37
:
天使な名無しさん
:2012/05/17(木) 04:11:37
憲兵「ふむ。なるほど。つまり阿修羅氏が農夫氏を襲うことはできなかったようですね」
バトメ「せやで。だから阿修羅さんは犯人じゃないで。開放したってえな。」
憲兵「まぁまぁ、開放も何も、一応これは任意同行と言う形なのでね。」
憲兵「ですが、農夫さんの件が阿修羅さんでなくても、共犯者がいるという可能性もありますなぁ。」ジロリ
念子「そんな…。そもそも、どうして阿修羅君が疑われているのですか?」
38
:
天使な名無しさん
:2012/05/17(木) 04:12:33
憲兵「連続通り魔事件の事件発生前後に、周辺で阿修羅さんの目撃情報が上げられているんですよ。」
ラン姉「そうなの?阿修羅君?」
阿修羅「ええ、事実ですよ…。ですが何度も言っているのですが、それはその時その辺りで微かに邪悪な気配を感じたから不審に思って調べに行ったのです。」
阿修羅「実際のそのつど憲兵さんに報告しているではありませんか。」
憲兵「邪悪な気配、ねえ。まぁ実際事件の時間帯に犯行現場周辺にいたと言うのは事実なのです。」
憲兵「そういう方に事情をお聞きするのがこちらの仕事でして、ご理解いただきたい」
39
:
天使な名無しさん
:2012/05/17(木) 04:15:00
バトメ「なんでもかんでも疑えばええてわけやないやろ!それに阿修羅さんが男を襲ったりするわけないやろが!」
阿修羅「バトメちゃんっ・・・」カンゲキ
ラン姉「そうだよ!阿修羅君が同性に欲情するわけがないじゃないの!」
阿修羅「ラン姉さんっ・・・って、ん?」
念子「阿修羅君は…、幼い女の子相手にしか機能しない不幸な男性なんです…!」
阿修羅「ちょっ、えっ!?ええっ!!??みなさん…!?」ビクビクッ
サモ「サモォ・・・?」アタフタ
40
:
天使な名無しさん
:2012/05/17(木) 04:16:47
憲兵「なんですと?つまり、阿修羅さんは、その、いわゆるロリコンの気があるというのですか?」
バトメ「せやで!それも筋金入りのガチロリや!今日もお金と引き換えにサモちゃんにいかがわしい事を要求してきたんや!!」
阿修羅「ちがっ…!!バトメちゃん、あれは誤解で…!!」
憲兵「なんと少女買春未遂まで!?…阿修羅殿、今日はお話だけでお引取りいただこうと思っていたのですが、そうはいかなくなりましたな!」
阿修羅「」
41
:
天使な名無しさん
:2012/05/17(木) 04:17:32
バトメ「どや、わかってくれたか?」
憲兵「ええ、確かに阿修羅さんがこの襲撃事件の犯人という線はかなり薄そうですな。ご協力感謝いたします。」ケイレイッ
バトメ「分かってもらえればええんや。ほな、サモちゃん行こか。」ガシッ
サモ「サモォ!サモモォ!」ジタバタズリズリ
念子「阿修羅君、ちゃんと更正させてあげるからね…。」ウルウル
ラン姉「さあ、念子、行こう・・・」メヲフセッ
憲兵「さあ、阿修羅さん、ゆっくりと話を聞きましょうか。」ズイッ
阿修羅「ナンデ・・・ナンデ・・・ユメダ・・・コレハワルイユメニチガイナイ・・・」ボーゼンジシツ
42
:
天使な名無しさん
:2012/05/17(木) 04:18:43
ラン姉「じゃあ、あたしらは帰るよ。じっくり更正プログラムを練らないといけないし。」テクテク
バトメ「ええことすると気持ちええなぁ。阿修羅さんの疑いを晴らせてよかったなサモちゃん。」
サモ「サモォ・・・」ウルウル
バトメ「それにしても、阿修羅さん、邪悪な気配を感じたって言うてたなぁ。阿修羅さんの波動の感知能力は確かや。手がかりになるかもしれへんなあ。」
43
:
天使な名無しさん
:2012/05/17(木) 04:19:26
サモ「サモォ?」
バトメ「せや、邪悪な気配や。でもそういうのて特別な訓練した人しか分からんゆうからな。うちらじゃどうにもならんで」
サモ「サモモォ!」ポンッ
バトメ「なるほどな。せやな、学者ちゃんのわけわからん道具ん中にそんなのありそうやな。ほなこれから学者ちゃんのアトリエ行ってみよか」
44
:
天使な名無しさん
:2012/05/18(金) 02:04:57
〜ヘンドンマイア郊外〜
クルセ「ふむ…。ここがグランディス殿のおっしゃっていた朽ちた館のようですな。」
喧嘩子「旦那よぉ、何もこんなところ、こんな夕暮れ時に来るこたなかったんじゃないかい?」
クルセ「何分、急を要する用件だったもので。この館の周囲で偽装者らしき者が目撃されたと。」
喧嘩子「でもよぉ…ボロッボロだぜこの館…。暗いと危険だし、なんていうか…その…」
?「…文句言うくらいだったら…来なければよかったのに…。」スゥッ…
45
:
天使な名無しさん
:2012/05/18(金) 02:05:28
喧嘩子「ヒッィ…!?て、てめえ、ソウル!ケイガで急に姿現すのやめろって言ってんだろ!!」
ソウル「クククッ…」
喧嘩子「毎度世話になってるクルセの旦那の頼みを断るわけにはいかねえだろが!」
ソウル「…だったら文句言わなきゃいいのにね…。もしかして…喧嘩ちゃん、怖いの…?」ニヤニヤ
喧嘩子「ば、ば、ばっきゃろぉ!こ、このあたいが何を怖がるってんだ!?てめえいい加減にしやがれ!」シュッ スカッ
喧嘩子「チッ!当たりゃしねえっ!ケイガ解きやがれ!!」
ソウル「クック…。鬼神達が言ってるよ…。ここは…最高に愉快な場所だって…。ククク…、クハッハハハハ…」ススゥッ…
46
:
天使な名無しさん
:2012/05/18(金) 02:06:15
喧嘩子「あ、あのヤロー…。好き勝手に、へ、へんなこと言って消えやがって…」
クルセ「まぁまぁ、お二方に同行していただけて頼もしい限りですよ。なにせ、相手は偽装者…。危険な調査になるやもしれませぬからな。」
喧嘩子「…へっ!上等だぜ!っしゃぁっ!ちゃっちゃと片付けて酒場でパーッとやろうぜ!」
クルセ「この正面扉、施錠してませんな・・・。ここから入れそうです。」
喧嘩子「よっ、と…。金持ちの家の扉ってのはどうしてこんな重たいんだか…」ギィィィィ…バタンッ
47
:
天使な名無しさん
:2012/05/18(金) 02:07:11
喧嘩子「うえぇっ!カビ臭え嫌な空気だぜ…。」
クルセ「やはり、微かですが偽装者の気が感じられます…。用心してくだされ…。」
喧嘩子「へっ、当たりなのかハズレなのか分かんねえな。まぁそうじゃなきゃアタイたちが着いてきた意味がねえってもんさ。そうだろ、ソウル。」
シーン…
喧嘩子「ったく、あのヤローどこ行きやがったんだ。いつもいつも勝手な真似しやがって…。まぁいいさ。さあ、行こうか旦那。」
48
:
天使な名無しさん
:2012/05/18(金) 02:08:02
キィィィィバタンッ
喧嘩子「ヒィィィィィ!?」ビクビクッ ガバッ
クルセ「扉が勝手に…。今、啓示の力を借りて明かりをつけます…フンヌッ!」ピカァァッ
喧嘩「す、す、す、すまねえ、旦那///!いや、これは違うんだ!抱きついたとかそういうんじゃなくて、暗かったから足がもつれてその…!!」アセアセ
クルセ「いえ…。しかし、やはり我々の目的外の者もいたようですね。」ギロッ
?「クキャァァァァ!!」「キタ…シンセンナタマシイ、キタ…」「ニンゲンダワー」
クルセ「アンデットか…。目的とは違いますが、未練を断ち切れずにこの世を彷徨う哀れな魂を見過ごすわけにはいくまい…」スチャッ
喧嘩子「ア、ア、ア、アンデットって…?おっ、おばけェェ…!?」ゾワワワワ
49
:
天使な名無しさん
:2012/05/18(金) 02:52:04
喧嘩子「じょっ、じょうt、上等だオルァァァ!!!」スチャッ
アンデットs「「「シャアアアアアア」」」ズズズズズズ
クルセ「光よ…!!」ピカァァァッッ
アンデッドs「ギャアアアアア」「ヒカリ…ヒカリダ…ウラメシイ…」「ヒカリ…ウトマシクモ…イトオシイヒカリ…」
喧嘩子「お、おばけ共、旦那に群がるように襲い掛かってやがる…」
アンデッドs「ギャヴォオオ」
クルセ「フンッハァァ!!」
ピカァァ ドカッ バキッ ピシュウウ ゴゴゴゴ
喧嘩子(や、やっぱり…あたいも戦わなきゃダメ…かな?)ビクビク
50
:
天使な名無しさん
:2012/05/18(金) 02:52:58
ピカァッ ニンゲンメェェ ズシャァ タマシイヨコセェェ ドコッ シュノモトヘカエレッ バキッ
喧嘩子「うぅぅ〜〜……」スゥゥッハァァ〜…スウゥゥゥッハァァァ…
喧嘩子「よしっ!やろう!」スチャッ
喧嘩子「お、おらぁ!おばけ共め!こっちにも来いやぁ!」ピキーン
アンデッドs「ン?」「ナンカアイツムカツク」「コロス」「ヒンニューノクセニナマイキ」
喧嘩子「おら、こっちだこっち!」クイックイッ
クルセ(む、喧嘩殿が引きつけて…。なるほど、承知した…!)キュイィィィン
51
:
天使な名無しさん
:2012/05/18(金) 02:54:19
アンデッドs「「「オォォ・・・コロスコロス ミンナデコロス」」」ゾロゾロ
喧嘩子「よ、よしっ!今だ!」シュッ バササァッ
アンデッドs「ォォォ・・・カラミツイテウゴケナイ・・・」
喧嘩子(お、おばけにも掛かった!?カンナから高い金で買った素材を夜なべして縫った甲斐があったよ!)
アンデッドs「「「オォォォ…」」」モゾモゾモゾ
喧嘩子(…おばけが絡まって団子になって…うぇぇ気持ち悪い…。)
喧嘩子「(そ、そんなことよりっ…)旦那、今だ!コンフェッションハンマー発動承認!!」セーフティデバイスリリーヴッ
クルセ「光になれ…!」ドゴォォォォォン ピカァァァァ
52
:
天使な名無しさん
:2012/05/18(金) 03:00:34
喧嘩子「ひぇー…部屋中のおばけが消えちまった。流石は旦那だぜ…」ホッ
クルセ「せめて、安らかに…」ジュウジキリ
クルセ「きちんと弔ってやりたいが今は時が惜しい。さあ、喧嘩殿、先へ参りましょう」
喧嘩子「お、おうさ!、行こうぜ旦那!(やっぱ進むのかぁ・・・おばけやだよぅこわいよぅ…ふぇぇ…)」
クルセ「ええ、参りましょうぞ(やむを得ぬこととはいえ、哀れな魂をこのように力でねじ伏せてしまってよかったのか…。主よ…私は…)」
53
:
天使な名無しさん
:2012/05/18(金) 11:11:06
続きはよ
54
:
天使な名無しさん
:2012/05/18(金) 21:00:47
喧嘩子「もうおばk…いやアンデッドは出てこないみたいだな…」
クルセ「うむ。どうやら先ほどので一掃できたようですな。近くに怨念は感じられませぬ」
喧嘩子「そ、そうかい!まだ暴れ足りなかったんだけどなぁ!」ホッ
クルセ「おかげで、偽装者の気配をしっかりと感じることができる。…こちらです。」
喧嘩子「その旦那の特技、便利だよなぁ。あたいにも訓練すればできるもんかね?」
クルセ「訓練と正義の心さえあれば誰でも感じられるようになりますぞ。」
55
:
天使な名無しさん
:2012/05/18(金) 21:01:24
喧嘩子「そりゃあ遠慮したいねえ。旦那のお仲間はみんなできんのかい?」
クルセ「ええ。プリーストの他にも、波動や念の使い手も気配を探ることには長けているでしょうな」
喧嘩子「へぇ。じゃあ念子のやつもできんのかー。」
クルセ「ええ。さて、気配が段々近づいてきました…。」
喧嘩子「いよいよってわけかい。(おばけ以外ならヘノカッパだもん!)」
クルセ「…この部屋の中のようです。」
喧嘩子「よっしゃ。どうせ向こうも気づいてんだ。一気に…ヒァァッ!?」
56
:
天使な名無しさん
:2012/05/18(金) 21:02:10
ギィィィィ…
喧嘩子「ふえぇ…扉が…扉が勝手に…向こうに誰もいないのに…」ヘナヘナ
?「クフッ…クフフフ…ハハハハハ!!…なんて顔してるんだい…喧嘩ちゃん…?」
喧嘩子「…ソウルッッ…!てんめえぇぇっ…!!」シュッ ビュォッ スカッスカッ
ソウル「クフハハハ…なんだい…そんなに僕に会えて嬉しいかい…?」ススゥゥ…
喧嘩子「てめえ、戦闘もすっぽかして何してやがった!?」ゼェゼェ
ソウル「ああ、下で遊んでたみたいだね。うるさかったよ、亡者達の恨みの叫びや悲しみの嗚咽がさ…。」ニヤニヤ
喧嘩子「てんめぇ…」
57
:
天使な名無しさん
:2012/05/18(金) 21:03:21
クルセ「…」フシメ
ソウル「旦那…。その後に、他にも聞こえたんだよ。」
クルセ「…何がですかな?」
ソウル「これで光の元に還れる。嬉しい嬉しいってさ…。」ニヤリ
クルセ「…左様か。」ニコリ
58
:
天使な名無しさん
:2012/05/18(金) 21:05:08
喧嘩子「だから、てめえは何してやがったんだよ!」ギスギス
ソウル「そりゃあ、当初の目的どおり、偽装者を探してたのさ…。カザンが教えてくれたよ…ここに懐かしいオズマの気があるって、さ…。」
クルセ「うむ。やはり、ここに…。しかし、ここにあるのは偽装者の気の痕跡のみのようです」
喧嘩子「この部屋、書斎件寝室って感じだな。ん?ベッドのシーツの乱れが…」
クルセ「机にはパンのくずが…。最近までここで生活してた者がいるのは確かのようですな」
ソウル「みたいだね…。僕らの気配を感じて逃げたのか、或いはどこかに悪さに行ったのか…。クククッ…」
59
:
天使な名無しさん
:2012/05/18(金) 21:07:12
ソウル「まぁ、どっちにしろ喧嘩ちゃんが派手に暴れたみたいだし、ここには帰ってこないだろうね…。」ニヤニヤ
喧嘩子「あたいのせいかよっ!で、どうすんだ、旦那?」
クルセ「ふむ…。少しこの部屋を調べてみたい…ところですが…」ジロリ
ソウル「長居は禁物…が正解みたいだったみたいだね…?それとも何かの手がかりになるかな?」ジロリ
クルセ「どうでしょうな。偽装者とは違うようですが、邪悪な気です。放っては置けませんな。」スチャッ
喧嘩子「お、おいおい、二人とも、ななな、なんだよ…?また、おばけ…??」ガクガク
ソウル「喧嘩ちゃん、後ろ…危ないよ?」
喧嘩子「へっ?」クルッ
60
:
天使な名無しさん
:2012/05/21(月) 05:44:13
ガシャァンバキバキバキッ
喧嘩子「うわぁっ!?」ドタッ
巨大ゴブリン「ゴォヴヴヴ」ヌウッ
クルセ「喧嘩殿!?(いかん、間に合わな…)」ダダッ
巨大ゴブ「ゴヴァアア」キョダイコンボウ フリカブリッ
喧嘩子(強……!速…避……無理!!受け止める 無事で!?出来る!? 否 死 )
61
:
天使な名無しさん
:2012/05/21(月) 05:46:47
ソウル「…おいで…サヤ…」ボソッ
キィィーーーーン…
巨大ゴブ「ゴヴ…ヴヴ…ヴ…!?」カキコキコキカキッ
喧嘩子「ぅわッ寒ッ冷たッッ!?ぇ…あれ?」
巨大ゴブ「」カチンコチーン
喧嘩子「う、動かなくなったぞ…」ツンツン
巨大ゴブ「」パリィーン ガラガラドッシャーン
62
:
天使な名無しさん
:2012/05/21(月) 05:48:54
ソウル「なぁんだ、他愛も無いね…。これじゃあ退屈しのぎにもならなかったかい…サヤ…?」テクテク
喧嘩子「相変わらずオメーの友達は物騒だな…。まぁ礼は言っとくぜ」ポリポリ
クルセ「流石ですなソウル殿(寒い…寒すぎる…)」ガクブル
ソウル「…二人共、バルコニーにきてごらんよ…。よかったね、サヤ。まだまだ遊べそうだよ…」
喧嘩子「あぁん?なんだってんだ…。」テクテク
喧嘩子「…よお、旦那。その偽装者さんとやらは、よっぽどゴブリンの恨みを買ってたみたいじゃねえか…?」
ソウル「或いは、僕達を狙った罠だったか…」
クルセ「これは…。庭に20匹、いや、30匹はいるか…。」
63
:
天使な名無しさん
:2012/05/21(月) 05:49:31
クルセ「申し訳ない、お二方…。まさかこのようなことになるとは…」
喧嘩子「はっ!こうこなくちゃ面白くねえ!旦那、報酬上乗せだぜ!」カチャッ
ソウル「今夜は久々にみんなを呼んで遊べそうだよ…。」ユラァ〜…
喧嘩子「さあ、キリキリ働いてがっぽり稼げよソウル!」ピョン
ソウル「…お金なんて、無粋だねぇ…喧嘩ちゃんは…」ヒョイッ
クルセ「偽装者を追って、モンスターの大群に遭遇…。主よ、これは何の啓示なのか…。」ビョーンッ
64
:
天使な名無しさん
:2012/05/22(火) 01:04:41
〜数時間のヘンドンマイア〜
念夫「なぁエレはーん。手がかりも無しにどこ向かってはるのー?」
トコトコ
エレ「何言ってるのよ。手がかりならちゃんとあるじゃない。まぁ着
いてくれば分かるわよ。ほらほら急いで急いで!」セカセカ
念夫「果物屋さんやないの。なんやぁエレはんもお腹すいてたんやな
ぁ。うちバナナがええわぁ。」
ポン「トァーwww」
念夫「ポンはんはキュウリがええてwキュウリてwww」
65
:
天使な名無しさん
:2012/05/22(火) 01:05:43
エレ「あたしたちの分じゃないのっ!ってゆーか何当然のように買っ
てもらおうとしてんのよっ!」
念夫「なんやぁ残念やわぁ…」シュン
ポン「ウワァァァ…ww」シュン
リンゴクダサイナッ アイヨー …アトコレトコレモ アイヨー、コレサービスネ
エレ「ほらっ、済んだからさっさといくわよ!」ツイッ
念夫「わぁバナナやぁー。エレはんおーきになぁ。」ニコーッ ハムハム
ポン「トァァァァァッッwwwww」ニッコリ ポリポリ
エレ「ふんっ。あたしはあなた達のマスターなんだから当然よっ!さ
っ行くわよ!」テクテク
エレ(うぇぇ…痛い出費ね…。穴のあいてない靴下はこのクエ達成す
るまでお預けね…)
66
:
天使な名無しさん
:2012/05/22(火) 01:07:47
エレ「さっ、着いたわ。ここよ。」
念夫「ここって、病院やないのー。エレはんどっか具合悪いん?大丈夫?」
ポン「オヴァドラァィ?」
エレ「あたしじゃないの!ほんと察し悪いわねー!いい?重傷者の手当てができるのはここらへんじゃこの王立病院だけなの!」
念夫「ふむふむ」コクコク
エレ「つまり、ここには農夫さんが入院してるのよ。わかった?」ビシッ
67
:
天使な名無しさん
:2012/05/22(火) 01:09:17
念夫「流石エレちゃんやー!農夫さんのお見舞いに来たんやな!さすがうちらのリーダーやわー。なあ、ポンはん?」ニコニコ
ポン「トァーwwww」ニッコリ
エレ「それも一つの目的だけど、本題は被害者である農夫さんに直接話を聞きに来たのよ!」
念夫「なんやー。でもなエレはん。クエスト書には農夫さんは何も見ぃひんかったって書いてあるやんかー?」
エレ「憲兵なんでどうせ肝心なこと聴いてないのよ!それに時間が経って思い出すことだってあるでしょ!」
念夫「はぁ、なるほどなー。流石やわー。エレはんはかし子やわー」ニコニコ
エレ「なんかバカにされてる気がするっ…もういいわよ!さっさと行くわよ!」プンスカ
念夫「あー待ってーなー」トットットットッ
68
:
天使な名無しさん
:2012/05/22(火) 01:10:55
憲兵「なんですかあなた方は?今、農夫殿とは関係者以外は面会できませんよ。」
エレ「なによ!あたしたちは農夫さんの友達なんだから!」
憲兵「…とにかく、許可がない人を入れることはできません。お引取りを。」
エレ「あったま固いわねー!こうなりゃ強行t…」
?『憲兵殿、どうやら私の大切な友人が訪ねてくださったようです。中にお通ししていただけませんか?』
憲兵「農夫殿…!いや、しかしですね…」
農夫『お頼み申す…』
憲兵「…わかりました。自分少々手洗いに行ってまいります。冒険者の方々、その間かわりに警備していていただけますか?では…」テクテク
69
:
天使な名無しさん
:2012/05/22(火) 01:12:05
農夫「エレ殿、お久しぶりです。寝たままで申し訳ない…」ゲッソリ
エレ「農夫さん…。(こんなに酷いだなんて…)」ブワッ
念夫(一週間前に野菜分けてもらいに訪ねた時はあんなに筋骨隆々やったのに…)シュン
ポン「チチッ…」シュン
農夫「ははは…。お恥ずかしい限りで。」ゲッソリ
念夫「ほら、エレはん、農夫はんに渡すものあるんやろ?」チラッ
エレ「う、うん…。農夫さん、これお見舞いね。」トサッ
農夫「おお、これはかたじけない。エレ殿、念殿、ポン殿、感謝いたします。」ゲッソリ ニコッ
70
:
天使な名無しさん
:2012/05/22(火) 01:19:43
念夫「ほんでな、農夫はん、うちら農夫さんの事件について調べとるんやわ。申し訳ないんやけど、少しだけ話聞かせてもらえるやろか?」
農夫「なんと、貴殿らが…?憲兵殿から緊急クエストが発令されたとは聞いていたが…」ゲッソリ
農夫「話すのはやぶさかではござらぬが…。小生が申し上げるもの難ですが、危険な相手。貴殿等に関わって欲しくないというのが正直なところで…。」ゲッソリ
念夫「まぁうちもそうは思うんどすけどなー。」チラッ
農夫「エレ殿、下手をすれば次にこういった目に遭うのはエレ殿になってしまうかもしれないのですぞ?」ゲッソリ
71
:
天使な名無しさん
:2012/05/22(火) 01:22:45
念夫「エレはん、怖くなったなら止めてもええんやで。きっとでっかいギルドはんに任せといたら解決してくれはるやろ。」
エレ「あたし、農夫さんがここまで酷い目に遭わされたなんて思ってなくて、そんな危険な相手だなんて思ってなくて…」
念夫「ほなら、いつもどおりうちらはイチゴ狩りでもして日銭稼ごうやー。なぁに、でかい仕事だけが仕事やないんやからなー」ニコッ
エレ「でも、そんな危険な相手なら尚更ほっとけないよ!絶対に許せない!農夫さんの仇はきっと私たちがとってあげるんだから!だから話を聞かせて!」ジッ
念夫「エレはん…」ニヤッ
ポン「ハイッハイッwwww」ニィッ
72
:
天使な名無しさん
:2012/05/22(火) 01:24:07
農夫「ふむ。覚悟はおありのようですな。そちらのお二人は…?」
念夫「へへっ…。うちのギルドはマスターに絶対服従なんや。」ニヤッ
ポン「デヤァァァwwww」
農夫「よろしいでしょう。何でもお話いたそう。しかし、あらかた憲兵の方々に話したわけですが、何がお聞きになりたいのですかな?」
73
:
天使な名無しさん
:2012/05/25(金) 22:19:34
続きはよ
74
:
天使な名無しさん
:2012/05/26(土) 14:54:06
エレ「うんっ。あのね、クエスト書には農夫さんは犯人の姿を見なかったって書いてあったけど、本当に何も見なかったの?」
農夫「ええ…。不覚にも、突然後ろから何者かに伸し掛かられ、反応しようと思った次の瞬間には既に意識がなかったのです…」
エレ「うーん…。じゃあ相手が人かモンスターかも分からないのかー…」ウデグミッ
農夫「背後から組み付かれた感触から、おそらく人間か四肢のある人型のモンスターだとは推測できますが…。なにぶん一瞬の出来事だった故…」ウツムキ
75
:
天使な名無しさん
:2012/05/26(土) 14:55:16
ポン「カチッwww」
念夫「うん、せやなポン君。うちもそこがひっかかるんやわ。」
エレ「どうしたのよ念君?」
念夫「んとな、これから人を襲ったるーみたいなやつはな、人間であれモンスターであれ、それなりの邪気を発するもんなんやわー」
エレ「なによジャキって?念君て中二病だったの?」
念夫「まぁ殺気やら悪しき念やら色々言い換えできるんやけど、まぁつまりは強い気配を発するんや。」
エレ「へー。念君もそういうの分かるんだ?」
念夫「まぁ多少はー。でも、その手のことは農夫はんら退魔師はんやらが最も得意とすることなんやよ」
76
:
天使な名無しさん
:2012/05/26(土) 14:56:01
エレ「つまり、どういうことだってエレよ?」
念夫「やから、農夫はんが後ろをとられるっちゅうことが、そもそも考えられへんことやね」
農夫「…うむ。いくら冒険者としての一線を退いたとはいえ、神への信仰を無くしたわけではござらぬ。そのような邪な気を発していたのなら気づかぬはずはないのだ…。しかし…」
念夫「実際に、感じなかったってことやなあー。まぁ感じてたなら農夫はんが何もせずにやられてまうわけがないわなー。」
エレ「うーん…。」ポクポクポク
チーンッ
77
:
天使な名無しさん
:2012/05/26(土) 14:56:46
エレ「じゃあ、なにかの魔法で農夫さんに幻のようなものを見せて気配を察知できないようにしたっていうのは?」
農夫「精神支配系の魔法ですか…。一応、耐えられるように訓練をしていますが、考えられないのことではありませんな…。」
ポン「ハイッハイッwwww」
念夫「ふむふむ。無心かー。剣や武術の達人になると、気配を絶つことができる人もおるそうやもんなぁ。でも、玄人相手にそれをできるのは達人中の達人やな…。」
エレ「とにかく、この情報がなにか手がかりになりそうね。この線であたってみよっ。」
78
:
天使な名無しさん
:2012/05/26(土) 14:57:49
念夫「せやねー。ってか他にうちらてがかり持ってへんもんねー。」
エレ「念君は一言多いのっ!そうと決まれば早速捜査開始よ!じゃあ農夫さん、絶対犯人みつけてあげるからね!」ニコッ
エレ「ギルドエレ天出動!!」バタンッ タッタッタッ
ポン「デヤァァァァァwwwwww」ダダダダダッ
79
:
天使な名無しさん
:2012/05/26(土) 14:58:23
念夫「ほな、いってきますわー。」
農夫「ええ…。念殿、あの子は良き子だ。しかし、その優しさと勇ましさは危うさと表裏一体…。守って差し上げよ。」
念夫「そんなんゆうても、うちもポン君も、街でも評判のへっぽこ冒険者やからなー。まぁできるかぎりのことはしますわー。ほんじゃあ、農夫はん、養生するんやでー」タッタッタッ
農夫「…冒険者、か…。あのような小さな子が果敢に事件に挑んでいる…」
農夫「だのに、私は…ここで、何をしているのだ…?」グググッ
80
:
天使な名無しさん
:2012/05/31(木) 09:20:08
なにこのスレこわい
81
:
天使な名無しさん
:2012/05/31(木) 17:07:17
こわくないですー
82
:
天使な名無しさん
:2012/06/29(金) 10:26:22
なんやこれでしまいかいな
83
:
天使な名無しさん
:2012/06/29(金) 19:19:09
念夫「ほんで、どこいくのん?」
エレ「とりあえず、農夫さんの前の被害者さんのところよ。」
念夫「なんやー。だったら病院でよかったんちゃうのん?」
エレ「病院で聞いてみたらね、もう退院してるんだって。」
念夫「んなアホなぁ。さっきの農夫さんの体見たやろー?あんなん一日二日で治るようなもんちゃうやんかー。」
エレ「あたしだってびっくりしたんだもん!それでも、退院したっていうんだからしょうがないじゃない!」
念夫「はぁ…。まぁいってみよかぁ」
ポン「ハイッハイッwwwww」
84
:
天使な名無しさん
:2012/06/29(金) 19:34:28
エレ「全員当たってみたけど全く手がかり無しかぁ…。」
念夫「みんなピンピンしとったやんか。この事件、ほんとは大したことないちゃう?」
エレ「実際に6人も襲われてるのに大したことないわけないじゃない!」
念夫「でも一日寝れば治るんやんかー。農夫はんも明日には治ってるんちゃうかー?」
エレ「これからも無事で済むって保証はないでしょ!」プンプン
念夫「まぁせやけど、今日はもう遅いし、とりあえず続きは明日にしよやー」フアァ…
エレ「もう!明日は解決するんだからね!寝坊しないでよね!」
念夫「わかってるてー。ほな、おやすみー。」トコトコ
ポン「チチッチチッチチ」トコトコ
エレ「おやすみー」トコトコ
85
:
天使な名無しさん
:2012/06/29(金) 19:36:20
エレ「ふー」ベッドニボスンッ
エレ「ふう…。疲れた…。ちゃんと事件解決できるかな…」
エレ「サモちゃんどうしてるかな…。」
エレ「いや、勝手にギルドなんか作ったサモちゃんなんて知らないんだから!」
エレ「…。」
エレ「危険な目にあってないといいけど…。」
エレ「…すぅ…すぅ…」
86
:
天使な名無しさん
:2012/07/08(日) 20:29:19
続きはー?(・e・)チチ
87
:
天使な名無しさん
:2012/07/12(木) 04:20:26
続きはよはよ
88
:
天使な名無しさん
:2012/07/14(土) 21:23:02
〜夕刻 ヘンドンマイア〜
バトメ「おーい、学者ちゃーん」コンコン
サモォ「サモ〜」コンコン
シーン…
バトメ「留守やろか?」
サモ「サモォ」ガチャリ
バトメ「なんや鍵開いとるな。入るで学者ちゃーん」
サモ「サモォ〜」
89
:
天使な名無しさん
:2012/07/14(土) 21:23:45
学者「ひゅーほーひゅーほーぶっしょっしょっしょwwwww」トンテンカン
バトメ「なんや、おるやん」
サモ「サモッ!」クイクイ
学者「ぶっしょっしょwwwwこの魔導鎧さえあれば、あんな無骨なメカは一蹴…、いや大陸を手中に収めることすら容易い…ぶしょしょwwww」
バトメ「なんか、また研究に夢中になってマッドサイエンティックなこと言っとるな…。」
サモ「サモォ♪」クイクイ
学者「む?ややっ、これはこれは。被検t、いや、サモちゃんにバトメちゃんではありませんかー。」
バトメ「やっと気づいたんかい。」ポリポリ
90
:
天使な名無しさん
:2012/07/14(土) 21:24:44
学者「なるほど、なるほどー。邪気を感知するための魔導具をご所望でありますかそうですか。」
バトメ「せや。なんかそんなんあらへん?」
学者「ずばり!なくはなくなくないわけでございますよ!」
バトメ「あるんかい、ないんかい」
学者「つまるところ未完成品ならありますですよ。」
バトメ「未完成品じゃ困るんや。完成させられへんの?」
学者「そこがグッドタイミングだったところでして!」
サモ「サモォ?」
91
:
天使な名無しさん
:2012/07/14(土) 21:26:07
バトメ「ふむ。つまりそれを完成させるために必要な素材がメカおねねと取り合いになっとるゆうことかいな。」
学者「さようなのでございますよ!あのヒスババアめのやつ、浅ましくも所有権を頑として譲ろうとしないので困ったものなのです。」
バトメ「で、素材をかけてこれから発明同士の決闘になったちゅうんやな。」
学者「まあアテクシのこの新発明の魔導鎧ならあんなババア余裕で消し炭なんですけどもね、いかんせんこれ3人乗り設計なんでございますでして!」
バトメ「で、グッドタイミングって言ったわけかいな…。で、危なくないんやろな?」
学者「学者印の魔導具は安心安全環境にも使い手にも優しい親切設計が売りでございますですよっ♪」
バトメ「そう言って何度えらい目にあってきた思てんのや…。」
92
:
天使な名無しさん
:2012/07/14(土) 21:26:43
サモ「サモォ♪」ピョンピョン
学者「モルモッt、いや、サモちゃんはやる気まんまんですねっ♪ぶしょしょwww」
バトメ「サモちゃんこないだも変な薬飲まされてカエルにされたん忘れたんかい…。まあ、今回は力貸してもらうわけだししゃあないか…。」
学者「そうですそうです!ギブアンドテイクは世の理でございますですよ!」
バトメ「はぁ…。今回は髪チリチリくらいで済めばええけどな…。」
サモ「サモォ〜♪」
学者「ぶっしょっしょwwwww」
93
:
天使な名無しさん
:2012/07/15(日) 02:12:41
〜ウエストコースト第二埠頭〜
学者「ぶっしょっしょwwwwおばば様、そのシワでたるんだ首はきちんと洗ってきていただけましたでしょうかねぃ。」ガシンガシン
おねね(こ、こ、このクソガキャッ…)
おねね「アナタの方こそそんなボッサボサの頭でよく表に出てこれたものね。その度胸というか羞恥心の無さだけは褒めてあげてもよろしくてよ。」ガシーンガシーン
学者(くっそばばあが…)
94
:
天使な名無しさん
:2012/07/15(日) 02:13:44
ダンジン「両者既に一触即発の剣呑な雰囲気!飛び散る火花でこちらもヤケドしちゃいそうっス!」
ダンジン「今回の決闘の立会人件実況をつとめさせていただくダンジンっス!両者はこれから幻の触媒と言われる『芋金塊』をかけて決闘をすることになるッス!」
ダンジン「両者渾身の発明一つによるガチンコバトル!先に戦闘不能になったほうが負けッス!」
ダンジン「さあ、それじゃあ戦闘開始ッス!!」
95
:
天使な名無しさん
:2012/07/15(日) 02:15:36
学者「ぶしょしょwww一瞬で終わらせてさしあげますですよ♪ギャラクティカ魔導砲、装填!!」キュイイイイン
バトメ「びゃえっ!?ちょっ、学者ちゃん、なんかえらい勢いで体の力抜けてくねんけどっ!?」
サモ「サ、サモモモモォ!?」
ダンジン「ゲスト解説のシャランさん、あの武装は一体?」
シャラン「おそらく乗り手の魔力と生命力をエネルギーにして増幅して発射する機構でしょう。燃料を使わない非常に低コストな兵器です。環境に優しいエコ工房を自称する学者さんらしい発明と言えるでしょう。」
96
:
天使な名無しさん
:2012/07/15(日) 02:18:04
学者「ぶしょしょwwww超高速の魔力の弾丸でございますですよぅ♪
学者「瞬きする間もなく葬ったげますです!発射ぁぁ!!」バシュウウン!
おねね「笑わせるんじゃないわよクソガキッ!」シュンッ
ダンジン「おーっと!光弾は海に虚しく水柱をたてた!」
ダンジン「文字通り目にも止まらぬ動きでおねねさんの機体は身を躱したようッス!ゲスト解説のリヒター博士、これは?」
メルビン「ん〜。あの機体の滑らかの動きと反応速度…。」
メルビン「今の天界の最先端の技術をもってしてもあんなAIは作れないね…。まぁおそらく…」
97
:
天使な名無しさん
:2012/07/15(日) 02:21:29
メカ夫「ハァ…ハァ…。世界がスローモーションに見える…。き、気持ち悪い…。」
おねね「人間の神経を直接機体に繋いだこのマイクロ・ゲイボルグ!!」
おねね「そんな攻撃速度なめくじのほふく前進みたいなものよ!」
メルビン「たぶんそれだけじゃなくてアクセラレイターを併用して脳を無理やりクロックアップさせてるね。」
メルビン「処理速度も伝達速度も数十倍に増幅されてるんじゃないかな。」
ダンジン「なるほどッス!この勝負、分からくなってきたッス!!」
98
:
天使な名無しさん
:2012/07/15(日) 02:26:28
バトメ「こ、こんなことやと…思ってたんや…。」ゲッソリ
サモ「サ…モォ…」ヘロヘロ〜
メカ夫「ソ、ソフトウェアの開発って聞いてたのに…自分がソフトになるなんて…聞いてない…」ビクンビクン
学者「無駄に寿命を伸ばしたところで哀れな運命からは逃れられないのございますよぉぉ!」ガシガシーン
おねね「小賢しいガキね!格の違いを思い知らせてあげるわよぉぉぉ!!!」ガシャーンガシャーン
99
:
天使な名無しさん
:2012/07/20(金) 20:10:55
嫌いじゃない
100
:
天使な名無しさん
:2012/08/29(水) 21:24:45
完結してないのかよぉぉ
まだ見なきゃよかった
101
:
天使な名無しさん
:2012/10/20(土) 20:20:07
おいまだか
102
:
天使な名無しさん
:2012/10/21(日) 02:43:18
管理天使が帰還したら再開します☆ミ
103
:
天使な名無しさん
:2013/02/28(木) 12:54:31
天使様
創作意欲をください
104
:
天使な名無しさん
:2013/08/16(金) 17:08:21
続きが気になりマンモス
105
:
天使な名無しさん
:2013/08/21(水) 15:06:34
学者「ぶしょしょ・・・wな、なかなかやってくれちゃいますですねえオババ様」ハァハァ
おねね「ふ、ふふふ。あなたこそここまでやれるとは思わなかったわ・・・」ゼェゼェ
ダンジン「両者ここまで全くの互角!かなり時間も経過してるッスけど、なかなか決着がつかないッス!」
シャラン「互いの動力とシステムもどちらも限界が近いようですね」
バトメ「ぅあ・・・あ・・・し・・・しぬ・・・」グッタリ
サモ「」ピクピク
メカ男「fjidjfoeisjiofjdil;;yoyi!!!!!!htuikgt;;;;;;;!!」ビクンビクンビクンビクン
メルビン「うん、次の一撃が両者最後の攻撃になるんじゃないかな」
106
:
天使な名無しさん
:2013/08/21(水) 15:17:48
学者「ばばああああ!!くたばれやああああああ!!!」キュイイイイン
おねね「塵ものこさず消してやんよおおおお!!」チュインチュイン
ダンジン「うお!まぶしッス!」
シャラン「ようやく光が収まったようですが」
メルビン「さて、結果は、っと」
学者「ひゅー・・・ほー・・・ひゅー・・・ほー・・・・」グッタリ
おねね「えへへへ・・・いいおとこがいっぱい・・・うへへへへ」フラフラ〜
ダンジン「両者機能停止、相打ちの引き分けってとこッスかね。賞品は半分こでいッスかね?」
メルビン「めんどうだしいんじゃね」
シャラン「はい、撤収〜」
107
:
天使な名無しさん
:2013/09/04(水) 21:45:06
同時刻ヘンドンマイア郊外の森
ブラ「うーん。そろそろディナータイムだねえベイベー」ヘラヘラ
グラ子「任務達成したらカンナちゃんにご馳走になる予定なんすけどねえ」ゼェゼェ
ブラ「なんだって!タダメシってわけかいベイベー!じゃあ急いで帰ろうじゃないか!」バジュッカー
グラ子「だーかーらー!帰ろうにも帰れないんじゃないっすか!」ドゴォッ
ゴブs「ゴブーゴブゴブー!ニガサナイゴブー!コロスゴブー!」ワラワラワラ
グラ子「もー!なんなんすかこいつら!?倒しても倒してもキリがないっすよ!!」ドカバキ
108
:
天使な名無しさん
:2013/09/04(水) 21:46:31
ブラ「グラ子君、こんなときにすまないが、大事な話がある。」キリッ
グラ子「今はそれどころじゃ、って、えっ!?い、いきなり改まってどしたんすか!?」ドキドキ
ブラ「弾切れちゃったYO☆」ニヘラァ
グラ子「はぁああああ!?こんなときになにいってんすか!?ってかなんすか、この世界に弾切れって概念あるんすか!?レンさんもスピさんもパンシャスパンシャス好き放題撃ちまくってるじゃないっすか!?」
ブラ「彼らは単純に弾を沢山持ち歩いているだけさ。そしてボクはあまり沢山持ち歩いていない。重いからね。つまりそういうことだよベイベー。」
グラ子「」ブチィッ!
109
:
天使な名無しさん
:2013/09/04(水) 22:56:20
豆腐「インファ殿!待つでござるよ!きっと話せば皆分かってくれるでござる!」
インファ「てめえは馬鹿かよ豆腐ぅ。あいつらの目を見たろ?あの疑いと侮蔑に満ちた糞ったれた目をよ…?何を言ったって聞く耳持ちゃしねえさ。」
豆腐「なら、どうするつもりなのでござるか!?このままどこまでも逃げるつもりでござるか!?」
インファ「はぁ?逃げる?豆腐、てめえは勘違いしてるみてえだな。俺は未だかつて一度だって逃げたことなんてねえぜ。」
豆腐「それはどういう…?」
インファ「あのまま街にいたらあの糞共に囲まれて分が悪いだろ?だから追ってきたやつらから各個ぶっ飛ばしてやるためにここまで来ただけだぜ?」ポキポキ
豆腐「な、なんと!左様なことをすれば、もう二度と町には戻れないでござるぞ!?」
インファ「はっ。はなから俺様には居場所なんてねえのさ…。てめえも巻き添えくらいたくなきゃさっさと帰ってあの糞共に媚でも売ってな!」
豆腐「インファ殿ぉ…。」
110
:
天使な名無しさん
:2013/09/04(水) 23:10:37
インファ「さあ、言うそばからきやがったぜ!」
豆腐「なんと!?」
???「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!」ゴォォォォッ
インファ(なんて速さで近づいてきやがる!?まるで弾丸だ!?)
豆腐「ちょ、こっちくr…んごばぁぁぁぁ!!??」ズドォゴロゴロズサササァ
インファ「豆腐!?大丈夫か!?」ダッ
豆腐「う、うぐぅ…」ピヨピヨ
???「人を弾丸にして囲みを破るなんて…そういう非常識なところも魅力的だねベイベー…。」ヨロヨロ
インファ「てめえよくも豆腐を!!マッシャァ!」ドゴォッ!
???「ングッ!?」ドサッ
111
:
天使な名無しさん
:2013/09/04(水) 23:32:32
???「おーい!ブラさーん、生きてるっすかー?^^」タッタッタ
豆腐「お、おちつくでござるインファ殿!拙者は大丈夫でござる!話を聞くでござるよ!」
インファ「うっせえ!問答無用だこらぁぁ!!」ギリギリギリ
ブラ「た、たすけてくれたまえ…ベイベー…」グッタリ
グラ子「きわどい状況っぽいっすね…でも、詳しく説明している時間はないみたいっす。」チラッ
ゴブs「ニガサンゴブー!コロスゴブー!!」
豆腐「ぬぅ!?なんという禍々しき気を発するゴブリンでござるか!インファ殿、どうやら彼らは追っ手ではなさそうでござるぞ!」
インファ「はっ!おもしれえ!なんだか知らねえが、こっちはムシャクシャしてたところだ!まとめてひき肉にしてやんよ!!」
112
:
天使な名無しさん
:2013/09/05(木) 00:03:08
同時刻ヘンドンマイア留置所
阿修羅「終わった…なにもかも…。どうしてこうなった…。」ブツブツ
看守「おいうるせえぞこのガチロリ野郎!!」
阿修羅「ガチロリ…?違うんだ…私は…私はただ…」ブツブツブツ
看守「いかげんにしろ!てめえは明日法廷で厳正なr…ぐふっ…」ドサッ
阿修羅「もういいさ…もう、どうにでも…ん?」
???「…」ジーーッ
113
:
天使な名無しさん
:2013/09/05(木) 00:04:31
阿修羅(交代の看守か…?)
???「キミが…阿修羅…?」ジーーッ
阿修羅「そうさ、稀代の性犯罪者!鬼畜ロリの阿修羅様さ!」ケラケラ
???「…ねえ、ここから出してあげようか。」
阿修羅「なんと!?…いや、あなたは看守ではないですね…。となると脱獄の手引きということですか。しかし私にはそのような差し金をする知人はいない…。」
???「いがいと、まだ、れいせい・・・なの・・・ね。」ジィーー
阿修羅「お気持ちは有難いがお断りします。この阿修羅、いかな濡れ衣を着せられようと、法を侵すことはできません。」
???「えらーい…ね。…で、も、この国、児童買春…死刑…だよ?」
阿修羅「まじでっ!!??」
???「ボクが…逃がして、あとで…無罪…立証…する。だから…来て…。で、ボク…を…手伝って…ほしい。」
阿修羅「わかりました!!」
114
:
天使な名無しさん
:2013/09/05(木) 00:35:37
阿修羅「うぅ…しかし、これで、児童買春犯の上に脱獄犯になってしまった…」タッタッタ
???「かこのことを…グダグダ…いわない…。おとこのこ…で…しょ?」トットット
阿修羅「うぅ…。して、私は何をすれば?いや、そもそもなぜ私に?」
???「ちいさい子ふたりが、いってた。キミが…はどうで、わるいものをみつけられる…って。だから、ボクの、さがしものを…てつだってほし…い。」
阿修羅「それは、まさか今町を騒がしている事件の…?」
???「ん…。」コクリ
阿修羅「そういうことならば力をお貸ししましょう。それで、貴女は何者なのですか?この波動は…シャラン殿やカゴン殿と同じ…。」
???「ボクは…コード…ネームは、ローグ…。ろぐたん…って呼んで…ほしい…お。」
阿修羅「ろ、ろぐた…!?///…ローグ殿と呼ばせていただく…。まあ詮索はしないでおきましょう。」
ローグ「いけ……ず…ぅ」
115
:
天使な名無しさん
:2013/09/06(金) 05:48:15
ボクっ娘なのねん
116
:
天使な名無しさん
:2013/09/06(金) 17:03:52
もう更新なんてないと思ってたのにまさかの
続き楽しみしてます
117
:
天使な名無しさん
:2013/09/07(土) 00:42:03
ローグ「あんまり時間な...い。急いで…みっけな…きゃ。」
阿修羅「では、私がこの一週間で感知した、あの邪悪な波動を探せばいいのですか?」
ローグ「あっちも…たいへんだけ…ど。ほんめいは…べ…つ。」
阿修羅「ふむ。ローグ殿、貴女の知っていること、差し支えない範囲で教えていただけますか?」
ローグ「ん…。」コクリ
118
:
天使な名無しさん
:2013/09/09(月) 23:14:39
同じ頃、ヘンドンマイア郊外の廃墟
喧嘩子「ったくよ!きりがねえな!」バキィッ
ソウル「みんなも、もう飽きたってさ…。」センッ
巨大ゴブs「ゴブォオオ!!」ズシーンズシーン
クルセ「数が多すぎますな。このまま消耗戦となればこちらが不利…。ここは一旦退いて立て直しを…。」
119
:
天使な名無しさん
:2013/09/09(月) 23:15:25
クルセ「ぬぅ!?こ、この気配は!?」ビクッ
ソウル「真打ち登場、…ってとこ、かな?」ニヤリ
喧嘩子「お…おいおい、冗談じゃねぇぞ…。空気がビリビリしやがる。なんだよこの圧は…?」ゾワワ
巨大ゴブs「ゴ,ゴブブブブギャギャブフフ!?」アタフタ
クルセ「す、すぐにこの場から離れるのです!!この力の持ち主が姿を現す前に!」ダッ
120
:
天使な名無しさん
:2013/09/09(月) 23:16:31
???『うぬら…』ザッ
クルセ「ぐうっ!?」
喧嘩子「!?か、体が動か…」
ソウル「クク…クハハハ!!すごい、すごいよ!鬼神達が震えている!」
???「我が庭で、一体何をしている…?」ビキビキ
121
:
天使な名無しさん
:2013/09/09(月) 23:17:37
クルセ「こ、この気は…偽装者…。いや、だが、これは…。」ガダガタ
???「この異形の魔物は…。そういうことか…。往ねぃ!!!」カッ
巨大ゴブs「ゴギャアァアア…」ズシーンズシーン…
喧嘩子「睨んだだけで化け物たちが退いていきやがった…」
???「さて、うぬら…」ギロッ
喧嘩子「うぐっ!?(圧だけで…息が、でき…ねぇ)」
122
:
天使な名無しさん
:2013/09/09(月) 23:20:21
クルセ(この身を犠牲にしてでも…二人を守らねば…)
クルセ「主よ…私に、最期の啓示を…!!」ピキーン
???「これは啓示の光…!?ほう…末の世にもまだミカエラの魂を継ぐ者がおったか…。」
???「もうよい、若きクルセイダーよ。命は粗末にすべきではなかろう。」フッ
喧嘩子「圧が、解けた…?」プハァ
123
:
天使な名無しさん
:2013/09/09(月) 23:20:57
クルセ「き、貴殿は…その力は紛れもなく闇を極めし者のそれ。しかし、この気は私たちと同じ…。」
???「詮索は後でよかろう。我が留守を守ってくれた客人達よ。今宵は我が城でもてなそうではないか。そこの影から我が首を狙っている剣士殿もそれでよいな?」チラッ
ソウル「ちぇ、やっぱり、ばれてたか…、」ススゥー
喧嘩子「よくわかんねぇが、断れる雰囲気じゃなさそうだな…。」
124
:
天使な名無しさん
:2013/09/11(水) 01:53:41
こうして、サモネット創設日は、波乱に満ちた事件の幕開けと共に過ぎていった
翌朝、カンナの雑貨屋
スピ夫「やあやあカンナちゃん!早朝のチラシ配りと、サクラの手配終わったよー^^」ニコニコ
カンナ「わあ!ありがとうスピさん!ほんと頼りになるなあ」ニッコリ
スピ夫「あはあは。このくらいお安い御用だよー^^」ニコニコ
125
:
天使な名無しさん
:2013/09/11(水) 01:55:33
カンナ「はぁ。ソレに比べてブラさんは本当にどうしようもないんだから。」タメイキ
スピ夫「あはあはは。ブラ君はとっても愉快でいいやつだよー^^」
カンナ「よくもまぁ保証人になったせいでこうしてこきつかわれるはめになった諸悪の根源に対してそんなに寛容でいられるわね。」
スピ夫「おかげでこうしてカンナちゃんのとこで楽しく働けてるんだからね。感謝しないとだね^^」ニッコリ
カンナ「楽天家もここまで極まると病気ね。」
スピ夫「あはあはは。それじゃあ次は二丁目の新規オープンの雑貨屋の競合調査にいってくるよー。」
126
:
天使な名無しさん
:2013/09/11(水) 01:56:10
カンナ「待ってスピさん。今日はね、それはいいから、ちょっと他に大事な仕事があるの。」
スピ夫「あは。なんでも言ってよ^^」
カンナ「ブラさんがね、昨日の昼にゴブリン退治に行ったまま帰ってこないの。グラ子さんも一緒だし、逃げたとは思えないんだけど、最近物騒でしょ?」
スピ夫「あはあは。ブラ君が心配なんだね^^」
カンナ「意地でも不良債権は作らない主義なだけよ。どんな甲斐性なしも生きてれば使いようはあるものなの。ほら、無駄に健康だし、臓器とか。」
スピ夫「あっはは。じゃあひとっ走りブラ君達を探してくるよ。ふむふむ、場所は…このへんね…。じゃいってきまーす^^」ダダダッ
127
:
天使な名無しさん
:2013/09/11(水) 02:00:34
スピ夫「さて、ブラ君達が目指してたゴブリンの住処はこのへんみたいだけど、うーん」ジィー
???「激しい戦闘痕、じゃのう。」ヌッ
スピ夫「やあ、スト君、おはよ~。スト君もブラ君を探しにきたの?^^」ニコニコ
スト夫「おはよーさん。なあに、わしゃ勘を頼りに別件の犯人を追ってたとこじゃ。」
スト夫「それにしても、あのちゃらんぽらんがこの跡の主ちゅうことかのう」ポリポリ
128
:
天使な名無しさん
:2013/09/11(水) 02:01:22
スピ夫「みたいだねー。ここの、全く無駄のないずぼらな足運び、間違いなくブラ君だね。その足跡と背中合わせについてる親指の付け根がくっきりしてるやつ。これがグラちゃんだね。で、それらを取り囲むようにして小さめな足跡が円のように並んでるよ。これはゴブリンのものだね。大体21〜23匹ってとこかな。」
スト夫「土や草がえぐれてぐちゃぐちゃじゃし、わしにゃ足跡があるのかさえ判別できんのう…どういう目しとるんじゃ…」
スピ夫「このくらいトラッキングの初歩の初歩だよー。でも、このゴブリンの足跡、ちょっと妙だね。かなりの脚力と足指の握力がないとこれほどの跡はつかないんだよねー。」
129
:
天使な名無しさん
:2013/09/11(水) 02:02:22
スト夫「ほう…つまり、やたら強いゴブリン共だったっちゅうことかいのう?」
スピ夫「そうなるねえ。んで、たぶんブラ君達はなんとか包囲を破ってあっちの方に行って、ゴブリン達もそれを追っていったみたいだね。じゃあ、僕はそれを追うけどスト君もくる?^^」
スト夫「いんや。わしにゃあ別に目的が出来たけんのう。ブラのやつのことはお前さんに任せときゃ大丈夫じゃろ。追う前に、そのゴブ共の足跡がどこからきたのかを教えてくれんかのう」ニヤリ
スピ夫「あはあははは。ほんとスト君は好きだねえ。あっちだよ。それじゃ、無茶しないようにねー。^^」タッタッタ
スト夫「やっぱりわしの勘は正しかったのう…。事件と関係あるかはわからんが、こっちからは何やらヤバイ臭いがするのう…。」ニンマリ
130
:
天使な名無しさん
:2013/09/11(水) 15:47:11
地味に更新続いてる〜
わくわく
131
:
天使な名無しさん
:2013/09/13(金) 02:38:09
同じ頃
バトメ「昨日はえらいめにあったなー…」テクテク
サモ「サモォ…」トテトテ
バトメ「まぁシャランさんの奢りでポーションがぶ飲みしたからなんとかなったけど…。 」
サモ「サモモォ」
バトメ「せやな、まぁ済んだことはええ。学者ちゃんから朝一で受け取ったこいつで犯人探しいこか。」
132
:
天使な名無しさん
:2013/09/13(金) 02:39:19
サモ「サモッ」スチャ
バトメ「しかし、なんやこれ。どうみてもプルートの額にあのけったいな金塊の破片を埋め込んだようにしかみえないんやけど…」
プルート?「ニャーン」タタタッ
サモ「サモッ!?」ダダダッ
バトメ「ちょっ、鳴いて走り出しおったで!?やっぱただのプルートやん!魔導学って一体なんやねん!」タタタッ
133
:
天使な名無しさん
:2013/09/13(金) 02:40:27
同じ頃
エレ「はーい、ギルドエレ天、点呼!イチッ!」
ネン夫「にぃー。ふぁぁ…ねむねむや…」
ポン「トァァーーwwwww」
エレ「…」
エレ「もういいわよ…」ショボーン
ネン夫「まぁまぁエレはん、そないなことより今日はどうしはるん?」
エレ「情報は足で稼げよ!とにかく歩き回るの!」ビシッ
134
:
天使な名無しさん
:2013/09/13(金) 02:41:24
ネン夫「歩き回るにしても、このヘンドンマイアっちゅう街も結構広いでー。」
ポン「オバドラーィ!!」
ネン夫「うん、せやなポンはん。一度昨日得た情報を整理してみるのがええかもしれへんね。」
エレ「んと、まずこの一週間で六人の被害者が出て、…」
ネン夫「その六人に聞き込みにいったんやね。」
エレ「で、六人とも被害にあったのは一瞬で、ほとんど記憶にないのよね。」
135
:
天使な名無しさん
:2013/09/13(金) 02:43:02
ネン夫「んー。六人とも全く同じなんよねー。被害のあいかたも、寝れば治るってとこも、全く同じ…。ふーむ。」ウデクミ
ポン「カチッハイッwwwハイッwww」
ネン夫「ふむ、なるほど、こういうときこそ、発想を逆転する…!?つまり、同じことの中に混じった、違うものに真実が隠されているいうんか、ポンはん!?」
エレ「異議ありっ!!!」ビシッ
ネン夫「え?」
エレ「いや、なんかいわなきゃいけない流れな気がして…。」
ネン夫「そか」
ボカーン
136
:
天使な名無しさん
:2013/09/13(金) 02:43:57
エレ「違うもの、か。被害者の性別は?」
ネン夫「みんな男やね。」
エレ「被害者の年齢は?」
ネン夫「10代から60代までばらばらやね。でもばらばらすぎてヒントにはならんね。」
エレ「うーん、じゃあ、被害にあった時間帯は?」
ネン夫「みんな夜…あ、ちゃうわ。一人だけちゃう。農夫はんだけ、真昼に被害にあっとるね。」
137
:
天使な名無しさん
:2013/09/13(金) 02:44:28
ポン「トァァ!!」
ネン夫「せや、それにもいっこおかしいとこあるわ。1週間、連日事件が起きてんのに、農夫はんの被害の前日、つまり一昨日だけ、起きてへんやん。なんでやろか。犯人の休日やったんやろか。」
エレ「うーん。そこは不自然ね。不謹慎かもだけど、1週間毎日続けて事件が起きてるってほうが、自然だものね。…あ。」
ネン夫「つまり、その日も、事件は起きていたって仮説をたてると…。」
138
:
天使な名無しさん
:2013/09/13(金) 02:45:22
エレ「でも、被害にあうと、ひどく衰弱して大変な有様になるんでしょ?この法治国家ベルマイア公国の首都ヘンドンマイアの住人が、そんな被害にあって病院にも連れて行かれず話題にものぼらずってほうが不自然よね。やっぱこの仮説は無理が…」
ネン夫「…いや、あるで。この平和で治安のいい街の中にあって、あらゆることが黙殺される半ば治外法権の自治区のような場所が。」
エレ「えっ?」
ポン「デヤァァァァwwww」
ネン夫「せや、ポンはん。『裏路地』や…。」
139
:
天使な名無しさん
:2013/09/15(日) 03:38:47
おつさまです〜
ずっと
>>1
が書いてるのん?
140
:
天使な名無しさん
:2013/09/16(月) 01:20:26
はいな〜
>>1
さんエレマスが書いてますです〜
141
:
天使な名無しさん
:2013/09/18(水) 01:18:32
そうなんだ
1年くらい空いてたからもう続きないんだろうなって思ってたから続きが書かれてたときは嬉しかった
楽しみしてますです〜
142
:
天使な名無しさん
:2013/09/24(火) 19:01:24
_,,,
_/???)
∈ミ;;;ノ,ノ
ヽヽ
143
:
天使な名無しさん
:2013/09/24(火) 19:02:40
_,,,
_/◞‸◟)
∈ミ;;;ノ,ノ
ヽヽ
144
:
天使な名無しさん
:2013/10/29(火) 00:14:45
モチベがわかないのでどなたか天使の天使な画像をください
145
:
天使な名無しさん
:2013/11/01(金) 11:27:13
._ ._ _ _
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┐ ノ \ \ / ./ Լ ┌
ノ \ .| | / Լ
\ ノ \ / \ / Լ /
\ ノ \ / \ / Լ /
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../ヽ / \ / \ ┌ \
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146
:
天使な名無しさん
:2013/11/02(土) 00:36:50
よくみると四人それぞれ顔が違うんだね
力作だね
147
:
天使な名無しさん
:2015/10/08(木) 01:16:28
ブラ「zzzzzz........」
インファ「グガゴゴゴゴゴ」
グラ子「よくもまあこんなにグッスリ眠れるもんすね。」
豆腐「あれだけの戦闘の後でござるからな。無理もござらん。」
グラ子「まあ自分も豆腐さんのおかげでよく休めたっす。豆腐さんは?」
豆腐「心配無用でござる。途中で玄武に見張りを任せて休ませてもらったでござる。」
グラ子「しかし、なんだったんすかね、あのゴブリン」
豆腐「ううむ。転移によって凶暴に変異するモンスターは最近では珍しくはないでござるが。あれはあまりに強力過ぎる変異体でござったな。」
グラ子「随分森も明るくなったし、街に戻って早めに知らせたほうがよさそうっすね。」
148
:
天使な名無しさん
:2015/10/08(木) 01:18:40
豆腐「でござるな。、、、ぬうっ!?警戒を!!」
グラ子「なんすか!?また新手すか!?」
?「人をモンスターみたいに言わないで欲しいものね、、、」ドサッ
玄武「クゥン、、、」ブチュンッ
豆腐「玄武っ!?」
グラ子「わんちゃんが肉片に!」
?「飼い犬のしつけくらいきちんとするものだわ。」
149
:
天使な名無しさん
:2016/04/23(土) 20:15:22
ずっと待ってるよ
150
:
天使な名無しさん
:2017/01/14(土) 18:09:58
俺も ずっと待ってるよ
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