[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
三国志Ⅸ 公孫度伝
142
:
野に咲く一輪の花
:2014/05/31(土) 14:45:19
☆☆☆☆衆心10☆☆☆☆
「公孫度軍襲来!」
その報を北海の袁紹が受けたのは、200年11月のことである。
袁紹陣営に激震が走った。
「公孫度がこちらに兵を挙げるのは、早くても来年のことではなかったのか?」
そう言うのは、郭図である。
先の袁紹に進言した田豊に対する不快さを隠さない口調である。
一方で、ここまで袁紹は珍しく目を閉じて静観の構えを取っている。
「して、軍勢は如何ほどであろうか?」
高幹が問う。
高幹は袁紹の信頼も厚い親戚であり、軍事にも明るい人物とされている。
「6万との報告が入っております」
高幹の問いに物見の者が答える。
「それは、間違いないか?」
ここまで、袁紹同様無言であった田豊が問う。
「間違いございません」
田豊はその答えを聞いて何か違和感のようなものを感じていた。
『公孫度はいたずらに兵を出す者でもない。しかし、平原方面から出せる兵力は、確かに今現在では6万がいいとこであろう。
それでも何かおかしい』
田豊の思慮を他所に、ここまで無言であった袁紹が口を開く。
「ならば、ここで篭城だな。袁家の意地を見せてやろう」
袁紹の言葉がいつになく重く感じる。
一同袁紹の威厳に圧倒された。
『ここで公孫度を破れば、挽回の時は訪れる』
今の袁紹には、確かにそのように思わせるだけの雰囲気があったのである。
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板