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大吉の遊び場

5名無しさん:2018/08/08(水) 23:07:43
『秘密結社フォークロア―』

ブルライト地方の都市伝説の1つである。ライカンスロープの一族が勢力拡大のために人を誘惑し力を与えて獣人に堕落させようとするという、最も有名なその伝承はまぎれもない事実である。
「分かたれし咆哮(フォークロア―)」は元々は細々と暮らす小さなライカンスロープの里の1つであった。しかし、1つの超技術と4匹の怪物が生まれてから状況が一変した。

「人族をライカンスロープに変える刺青の簡略化を可能とする道具」。小神が与えた祭器と言われる、農具や食器のフォークに似たその金属片を得てしまった事こそが全ての始まりだった。
簡易にライカンスロープの力を刻み込む「爪」と呼ばれるその道具を実験的に用いて生まれた新たな四匹のライカンスロープは、一族を皆殺しにして姿を消した。
獣に変えられた恨みからではない。ただ、自分達の方が上手く使えると。獣人達の誤算は、新たな同胞に選んだ四人が人のまま「怪物」であったという1つに尽きた。

彼らは研究を重ね、「爪」を使って「シール」を作れるようになった。張るだけで不思議な力を身に着けられるシールだ。ブルライト地方では便利なマジックアイテムとして広まりつつある。
そして9枚の「ちょっとした力が身につく便利なアイテム」に1枚の「ライカンスロープとしての力と邪心を植え付ける魔具」を紛れ込ませてひっそりと彼らは侵略を開始している。
フォークロアーは「4本の牙」と呼ばれる幹部が対等の関係で組織を運営しているが、個々の作戦指針は大きく違うために一貫性のある動きをしていない。


『便利玩具』ビーストシール

肌の露出した部位に張ると、タトゥーに対応した動物の力が使えるようになるシール。その効果は同じシールでも張られた対象の素養によって効果が変わる。
「鳥」のタトゥーでは嘴が武器になったり、翼が生えたり。「蛇」のタトゥーでは身体が伸びたり、毒を得たりと独自の能力を得る安定しないが便利に使えるアイテムと言うのが一般の認識だ。

組織の資金源と言うほど人気ではないが、「安いなりにそこそこ使える道具」と言うのが組織の目的の目くらましになっている。
本命である真のビーストシールは、「何度も力を使う事で次第に身も心も組織に忠誠を誓うライカンスロープへと変貌させられる」と言う効果がある。
ある時は素養のある人間に、ある時は立場の高い人間に、こっそりと使わせる事で組織に取り込んでひっそりと人間社会を侵食するのが組織のやり方である。

祭器の力により儀式の簡略化が可能になっているとはいえ、フェイクのものはともかく真のビーストシールは大量に作れるものではない。
あくまでここぞという場面で仲間を増やし、増やした仲間を利用して新たな組織の力を蓄える。人知れず静かな侵略がフォークロア―の目的だ。
組織は自らが作ったライカンスロープを、既存のライカンスロープを見下す形で「ライカノイド」と呼称している。

「ライカノイド」は基本的にはライカンスロープとして獣人の姿になるが、能力は多岐にわたる。
巨大な動物や幻獣の姿になる事もあれば、アンデッドのようにおぞましい姿に変わる事もある。それらはあくまで使用者の資質によって左右される。
あるいは、そのような獣すらも超えて穢れた姿こそ、ライカノイドの終着点であるとフォークロア―は考えているのかもしれない。

PC達は偶然その侵略を知って組織を追ってもいいし、すでに問題視している冒険者ギルドからの依頼で組織の野望を食い止めようとしてもよい。
また、ライカンスロープになった人族はもう元には戻らないが、ライカノイドになった人間は撃破するか特殊な祭器を得て使う事で元に戻せるとしてもよい。


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