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おんJ艦これ部SSの会

354ながもんの奇妙な冒険:2017/02/05(日) 03:57:00 ID:AHp3Dggc
電「は、はわわわわわ…!」


声のした、駆逐艦寮の方へ長門と陸奥が向かうと……そこは惨状となっていた。

あらゆる物が溶けている。
木でできた家具や床板は腐り落ち、無機物も殴られたように捻られている。
駆逐艦娘の中には被害を負った者もいるようで、腕や脚が壊死しかけている凄惨な子もちらほら見受けられた。
長門が『クレイジーD』の能力でそれを治癒しつつ、二人は現場である電の部屋へ辿り着く。

そこには、紫色のスタンドがいた。
涎を垂らし、完全に理性を失っているようだ。


長門「陸奥!電を救助できるか?私はアレを止める!」

陸奥「わ、わかったわ!」


陸奥が駆け出すと、そのスタンドが反応する。
しかしその拳が陸奥に向けられるより早く――


長門「させるか!」


クレイジーDが紫スタンドの拳を掴んだ。
両手首を握り、そして長門は理解する。


長門「なるほど……毒のカプセルか」

??「うばしゃああああああ!!!!」


紫スタンドは抵抗するが、クレイジーDは長門以上のパワーを持っている。
到底逃げられるはずはない。

その間に、陸奥は部屋の隅に縮こまっていた電に到達した。


陸奥「大丈夫?怪我はない?」

電「だ、大丈夫なのです……ご、ごめんなさいなのです……」

陸奥「あなたのせいじゃないわ――けど、ドジっ子には過ぎたスタンドね……」

電「あ、あのお化け、『パープルヘイズ』っていうらしいのです」

陸奥「『紫煙』ねぇ……ともかく、一旦部屋から出るわよ」


陸奥は電を抱えると、来た道を戻っていく。
途中長門の背後を抜けて、そのまま廊下へ飛び出した。
そこで怯えながらも待機していた雷に電を託すと、陸奥は再び室内へと目をやる。

長門は――『パープルヘイズ』の腕を受け止めてはいるものの、膠着状態が続いていた。
クレイジーDの力を以てすれば、その腕をへし折るのは容易いだろう。
しかし長門も陸奥も、本能的に理解していた。


陸奥(もしあいつの腕を折ったら……きっと、本体である電ちゃんの腕も……)


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