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ここだけ禁書世界ロールスレ

9雌衣良 綯慮 ◆tedqf4y7.k:2015/07/29(水) 07:17:03 ID:UrVHd6cg
>>8

彼の返答に対し、雌衣良は思わず笑うのを止めた。
彼からの自制的な発言。笑わないという制約に驚いたためだった。

それでも彼女は察する事はない。
心に何かしらの闇を抱えているのだと、そんな事しか考えられなかった。
何故なら雌衣良は、暗部の存在を知らない。
学園都市のアンダーグラウンドで生きている人間の事を、何も分かっていない。
ーー平穏で、無知で、愚かな一般人だった。

だからこそ、彼の苦悩やこれまでの生き方を、まるで否定してしまうかのような物言いで。

「そうか。私は、……お前は、楽しそうに見えたが
こういうことは、デリカシーが欠如しているみたいな言い方だが

お前が笑いたい時は、笑っても良いと思うぞ」

人間は精神的にも堕ちていくと、笑うことが難しくなる。
それは誰しも経験のあることで、軽率に言うべきではないが、彼女は伝えるべきだと判断した。
彼もいつか笑える日が来れば良いと雌衣良は考えた。

「……何があったか分からんが、朝馬は相当面白いからな
多分周りが勝手に笑う気がする。見ていて思った」

皮肉的な意味ではなく、本当の意味として。
なんというか、彼の容姿と言葉や性格
でのギャップの時点で面白いのだが、
正しさを感じたならそれを信じるというのも、彼女としても気持ちがいい性格であるし、今回はそれで失礼ながらも笑ってしまった。

「だから、お前のことを信用するなという方が難しい」


彼女はまた笑いかけると、それだけ伝え、振り返った。
次に会った時も恐らく話しかけるだろうと、安易に伝えていた。

何と無く、ポケットから百円を取り出すと、彼に向かって投げてみる。
もしキャッチしたならば、頬を緩ませて、軽く手を振り、そのまま去るだろう。

/今更ながら前レス、「レベル3」ではなく、「レベル3以上の〜」でした
/ありがとうございます、お疲れ様でした!!


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