[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
| |
ここだけ禁書世界ロールスレ
1
:
名無しさん
:2015/07/26(日) 01:18:39 ID:???
置きレス、ロール、一言、何でもありです
別途必要であればその時に立てます
2
:
雌衣良 綯慮
◆tedqf4y7.k
:2015/07/26(日) 03:01:32 ID:???
学園都市。多くの少年少女が科学による超常の力を手に入れた都市
‘’超能力‘’。およそ現実的ではないそれを、日本は科学による教育で自分だけの現実として手に入れた
地面を見れば火を操る学生もいる、空を見れば飛んでいる学生もいる
子供達は、科学発展の都市で、日夜能力開発に挑んでいる
そしてそこに居るのは、そういう生徒の何かしらである
「自販機こわれた」
呟いてるのは、深夜の空よりも群青めいた髪の少女だった
前髪の鬱陶しい長さや濃い隈が、よりいっそう陰気さを醸し出している
白いセーラー服は、上位レベルの高校出身であることを揶揄していた
「自販機こわれる」
小銭を投資しても反応しなくなった
そんな自動販売機に屈している時点で、オークの目の前で殺せとアピールする女騎士よりも弱い
「……電話すっかぁ」
自動販売機の会社のオペレーターに、携帯取り出して確認しようとしていた
そんな学生だった
3
:
雌衣良 綯慮
◆tedqf4y7.k
:2015/07/26(日) 03:02:46 ID:???
>>2
/置きです
/主さんレス立てありがとうございます
/この場はおやすみなさい
4
:
朝馬統亘
:2015/07/26(日) 19:38:32 ID:???
>>2
その少年は、少なくともまともな人間では無いように見えた。
金色に染められた髪をオールバックにしていて、目付きは悪いがしかし、未だあどけなさは顔に残っていたが、何か彼女とは違う、近寄り難さを醸し出していた。
それは彼女の方へと歩いているように見えた。テーラードの内側から財布を取り出して、小銭を取って服の内側に戻すと、自動販売機の前に立った。
「自分に関わるな」という雰囲気を抑える事無く振り撒いていた。それもそこらの不良が悪ぶってそうしているものではなく、心の底から湧き出るようだった。
彼女の事を気にすることもなく、また有無を言わさず、自動販売機へと小銭を投入した。……そうすれば、彼女ならば分かるだろう。何が起こるか。
「……ん?」
何時までたっても自動販売機のボタンが点灯しない。試しに、目的のアイスココアを押してみても出てくることは無かった。
自販機への投入金額を映すディスプレイには、間抜けに「いらっしゃいませ」と浮かんだまま。がしゃがしゃと返金レバーを下げても、小銭は出てこなかった。
その少年―――――――――――― 朝馬 統亘にとっては、それははした金ではあった。大した物では無かったが、それでも。
ムカつくものはムカつくのだ。飲み物は別に諦めても良かったが、それでも言う通りにしない自販機への苛立ちは抑えられず。
「―――――――――――― クソッ、ふざけやがってッ」
自販機を蹴飛ばした。そこまで力を入れたつもりでは無かったが、しかし。それは正常に、動作してしまった。
盗難防止の警報装置が作動する。ピーッ、ピーッ、という音が繰り返し鳴り響く。管理会社には既に連絡は行っているだろう、直ぐに此処に来るはずだ。
どうするかな、と。後頭部を掻きながら思った。大したことにはならないだろう、とは言えこんなことに時間を取られるのも癪に障る。
さっさとどっかに行って、別の自販機を探そう、と決めた。そして、そこから踵を返そうとしていた。
さて、そこに残るのは少女一人だ―――――――――――― ここで朝馬を逃がせば、そうなれば、ここに駆け付けた管理会社の連中に捕まるのは彼女の方だ。
5
:
雌衣良 綯慮
◆tedqf4y7.k
:2015/07/27(月) 19:44:45 ID:???
>>4
こいつは何をやっているのだ、という目で彼を見ていた。
非常識であるとかそういうことはこの際考えないが、このままでは自分が疑われるという事実。
そう、このままでは、
もはや学園都市とかそういう垣根を飛び越えた一般縦社会からの世知辛い説教である。
焦った少女は、急いで彼に向かって歩みだした。
「ちょ、ちょ、ちょっと待て」
後方から声をかけながら、更にずいずいと歩みを止めずに近づいてみる。
「待ってくれ……このままじゃ私は捕まるだ……
じゃなくて、お前、自販機鳴ったらその場にいといた方がいいぞ」
穏便な方向を目指しているつもりが、口調のせいかやや高圧的である。
彼の金髪やらの気圧されそうな要素に負けないように、気持ちをやや律している
「最近はセキュリティにも厳しくなっただろう
自販機にも監視カメラついてるだろうし
逃げた方が何かあるかもしれんからな」
これに関してはでたらめである。
カメラがついてるかの確認は何もしていないが、とりあえず脅すように声をかけてみた
6
:
朝馬統亘
:2015/07/28(火) 00:49:06 ID:TUBlv6/I
>>5
彼女へと話しかけられて、朝馬は素直に立ち止まった。既に不愉快な出来事に会った後だ、朝馬の表情には深い苛立ちと言う物が刻まれていた。
それは別に、目の前の少女に対して向けられるものでは無かったのだが。直後の出来事なものだから。振り返った朝馬の顔には、その残滓が残されていた。
彼女の言葉については黙って聞いていたし、実際その通りだと思った。自動販売機にはカメラが付いているかもしれないし、警報装置が鳴ったならば大人しくそこにいるのが筋だろう。
だが、面倒事を嫌うのが人間というもので、朝馬もまた例外では無かった。
「―――――――――――― 面倒なんだよ」
「ここから逃げた方が、捕まって時間取られるより、何倍も、何十倍も、楽だ」
それに、仮にセキュリティに捕まったからと言って、そこから先の対応は分かり切っている。大したお咎めなどなく、ただ時間だけを取られて釈放されるだろう。
だったら、さっさとそこから逃げ出した方がよっぽど良い。それに、朝馬には、別にカメラに撮られていようとも問題無い。正確には、問題にしないようにできる理由があった。
これがもっと重犯罪だったら面倒だったとは思うが。管理会社程度ならば、どうってことはないだろう。簡単に改竄して、それを無かった事にすら出来る。
だから、ここからさっさと逃げてしまうのが得策だった。―――――――――――― だが。
「が、指摘された。あんたに指摘された」
「あんたに指摘されなかったら、俺はさっさととんずらするつもりだった……だがあんたは、そうやって俺に"注意した"」
「自分が捕まりたくないから、っていうのが理由だろうが。少なくともそのために、あんたは今、気張っている」
彼女の理由が、正義感に駆られた物か、それとも自分本位の物か。そういうことは、朝馬にとってはどうでも良い事柄だった。
こうして、自分へと注意をする事が出来る、その為に使われた勇気、或いは、それに似たもの。それが無駄になる事は、朝馬は良しとはしなかった。
「分かった、大人しくここで待とう。あんたのその指摘に、敬意を払ってな」
依然、少々不機嫌そうな表情をしたまま、そう言った。
兎も角、これで彼女が駆け付けた管理会社の人間に捕まる事は無いのだろう。少なくとも、朝馬は彼女の言葉を素直に呑み込んで、そこに立ち止まった。
しかし、朝馬はそこに素直に立っているだけでもなく。彼女が立ち去ろうとするか、否か、そういう事に関わらず。彼女の背中に、声をかけた。
「……あんた、どこの学生だ」
彼女のセーラー服には見覚えはあったが、それが何処かは分からない。それが理由だった。朝馬の中では、大した意味がある訳でも無かったが。
実に、唐突な質問だった。最初か不審ではあるが……より、そう思われても、可笑しくは無いだろう。
7
:
雌衣良 綯慮
◆tedqf4y7.k
:2015/07/28(火) 02:52:19 ID:kZyJQxQE
>>6
彼女にとってその返答は、面食らったものだった。
彼の苛立ちの様子含め、自分が捕まるかもしれないという状況に対し立ち止まる人間などそうそういない。
彼は恐らく良い人なのだ。
淡く反省すら浮かび、その場から離れかけたところで。
「……高校は筆里桜(ほうりおう)だ
名前は雌衣良 綯慮(めいら なりょ) 」
筆里桜女子高。能力レベルが3の女子生徒での、進学先の一つである。
水準としては優秀値の高校ではあるが、同時に問題行動の目立つ女子生徒も多く存在する高校だ。
彼女は性格としてはまとも寄りであるため、気にした様子はなさそうだが。
聞かれた際に、高校のみ聞かれたのに名前を先に言ってしまった。
彼の人柄に関して、気を許した結果である。
「……さっきはいきなりすまなかった
ココア買えなかったとこで、無遠慮に声かけて
今度詫びを入れたい。お前の名前も聞いていいか」
そろそろ管理会社も来そうなところではあるが、彼の名前も聞くことにした。
アイスココアくらいであれば、また今度会ったときに自分が買うと。
BGMにぴーぴー鳴ってる自動販売機の警告音を聞いていると、じわりと笑って吹き出してしまった。
「……何だかなぁ、変な日だ……」
彼女はここまで仏頂面というか、あまり楽しそうな表情を見せたことはなかった。
何とも言えない表情で笑っている。
彼の行動も思い出すと、鳴らしてから頭を掻いて立ち去ろうとしたのに、人柄の良さでとどまることにした。
流れとしても、じわじわと笑いが浮かんでくる。
「ふ……、ふふふ、ふ、ははっ、お前も、はははっ」
そこが笑いのつぼなのか、笑ってる。
楽しそう。
8
:
朝馬統亘
:2015/07/29(水) 00:22:36 ID:3WxNzPtA
>>7
「筆里桜、か」
高水準、強能力者の進学先としてはポピュラーでありながら、それと同時の良くないことも聞く様な女子高。
だが、朝馬には、目の前の彼女は随分とまともであるように見えた。少なくとも、朝馬が敬意を払ったその勇気は決して嘘では無い物だと、思っていた。
そして、朝馬は少しだけ遠い目をした。遥か彼方を見るような、遠い羨望を覗くようなものだった。何のことは無い、彼女が唯の学生であることが羨ましいだけだった。
朝馬はそれをむざむざと口に出すような、愚かな人間では無かった。だが、沸き上がる感情は理性だけでは、どうしても抑えきれぬものであった。瞳の色を変えられぬように。
雌衣良綯慮と少女は名乗った。朝馬は、出来ることならば誰かに自分のことを必要以上に知られたくなかった。人が嫌いなわけでは無く、それは朝馬の誓いの一つだった。
「俺の名は、朝馬統亘」
ただ一つだけ、そう言った。それ以外には何も言わなかった。
詫びを入れる、という言葉に朝馬は疑問を持った。悪事を働いたのは十割で朝馬の方であり、彼女の方には何の非も無いのだから、そんな事を考える理由も無い筈だ。
響き渡る自動販売機の警告、それに続いて目の前の、雌衣良綯慮は笑い始めた。その理由は、分からない訳では無い。その笑いどころだって、分かっている。
彼女へと怒りの感情を抱くことも無かった。むしろ微笑ましくあるし、自分だって、つられて笑い出したかったが、『今の』朝馬統亘には、そうする事は出来なかった。
「雌衣良、綯慮」
ただ話の取っ掛かりとしてではあったが、彼女の名を呼んだ。
楽しそうに笑う彼女へと水を差すのは気が引けたが、一つだけ。それを一度遮ってでも、言わなければいけない事があった。
「詫びはいらない。この件で全面的に悪いのは、この俺だ。お前は、立派なことをした。何も詫びることは無い」
至極当然の事だった。
自販機を蹴って、警報機を鳴らして、それを放置して去ろうとした人間を呼び止めて、説得した。それのどこに詫びる要素があるか、と。
朝馬側の苛立ちなど、関係の無いことだ。無遠慮も何もないのだから、それは必要なく、またそれも彼女の勇気に対する敬意の一つであった。
それに。"必要以上に自分に関わって欲しくなかった"。少なくとも、今の自分には。
「俺は、お前のことが嫌いな訳じゃない。だが、俺はお前と一緒に笑うことは出来ない。それは俺の、俺自身の勝手な誓いを破る事になる。
理由は言えない。だが……一つだけ、言えるとすれば。"俺のことは信用しない方が良い"」
―――――――――――― 朝馬統亘は、暗部の人間である。
朝馬に対して思うことは、人それぞれであるから、別にそれに対して何か言うつもりは無かったが。それでも、そんな風に自分に気を許した彼女に対して、そう言った。
仕事ならば人を殺す。目的の為ならば人を殺す。そう言う人間である、ということは、彼女は知らないだろうし、そのことは隠す事としている。
だが、やはり朝馬には我慢ならなかった。こんな風に、薄汚れた人間である自分が信頼されることが。
「だが俺も楽しくはあった。お前の笑い顔は、悪くはない」
ただ、それも言っておきたかった。何時か自分もそんな風に楽しそうに笑う事が出来たならば、それはとても幸せな事だろう、と思った。
そろそろ、管理会社が来ても可笑しくは無い頃合いだろう。「時間を取られたくなければ、此処から立ち去ったほうがいいだろう」、と彼女へと促した。
9
:
雌衣良 綯慮
◆tedqf4y7.k
:2015/07/29(水) 07:17:03 ID:UrVHd6cg
>>8
彼の返答に対し、雌衣良は思わず笑うのを止めた。
彼からの自制的な発言。笑わないという制約に驚いたためだった。
それでも彼女は察する事はない。
心に何かしらの闇を抱えているのだと、そんな事しか考えられなかった。
何故なら雌衣良は、暗部の存在を知らない。
学園都市のアンダーグラウンドで生きている人間の事を、何も分かっていない。
ーー平穏で、無知で、愚かな一般人だった。
だからこそ、彼の苦悩やこれまでの生き方を、まるで否定してしまうかのような物言いで。
「そうか。私は、……お前は、楽しそうに見えたが
こういうことは、デリカシーが欠如しているみたいな言い方だが
お前が笑いたい時は、笑っても良いと思うぞ」
人間は精神的にも堕ちていくと、笑うことが難しくなる。
それは誰しも経験のあることで、軽率に言うべきではないが、彼女は伝えるべきだと判断した。
彼もいつか笑える日が来れば良いと雌衣良は考えた。
「……何があったか分からんが、朝馬は相当面白いからな
多分周りが勝手に笑う気がする。見ていて思った」
皮肉的な意味ではなく、本当の意味として。
なんというか、彼の容姿と言葉や性格
でのギャップの時点で面白いのだが、
正しさを感じたならそれを信じるというのも、彼女としても気持ちがいい性格であるし、今回はそれで失礼ながらも笑ってしまった。
「だから、お前のことを信用するなという方が難しい」
彼女はまた笑いかけると、それだけ伝え、振り返った。
次に会った時も恐らく話しかけるだろうと、安易に伝えていた。
何と無く、ポケットから百円を取り出すと、彼に向かって投げてみる。
もしキャッチしたならば、頬を緩ませて、軽く手を振り、そのまま去るだろう。
/今更ながら前レス、「レベル3」ではなく、「レベル3以上の〜」でした
/ありがとうございます、お疲れ様でした!!
10
:
朝馬統亘
:2015/07/29(水) 23:05:14 ID:3WxNzPtA
>>9
放り投げられた百円玉を受け取って、手の中に見た。それが詫びだとでも言うのだろうか、そう思いながら、彼女へとまた視線を戻した。
手を振りながら去っていく彼女を見送って、それをポケットの中に突っ込んだ。
笑いたい時は笑えばいい、と彼女は言った。朝馬はその通りだと思っていた。自分が面白いかどうかに関しては、よく分からないが、少なくともそれに関しては頷く事が出来た。
信用するなという方が難しい、という言葉の真意は、よく分からなかった。ただそれはきっと、悪い意味で言っているのではないのだろうな、と都合よく解釈した。
だが―――――――――――― 然しその言葉こそ、都合のいいものに他ならないのだ。朝馬統亘の事を、彼女がどう思おうと。真っ黒に染まった"暗部"の人間だ、その事実は変わらない。
何時だって現実は、何処に至ってにじり寄ってくる。だからこそ、朝馬統亘はほんの僅かにでも、それから目を離すなと、そう誓った。
携帯電話が鳴った。番号は見覚えの無い物で、しかしそれは何時もの事だった。通話を繋げて、それを耳に添えた。
「―――――――――――― 分かった。すぐに……」
電話の向こう側から聞こえてくる声は、何時も通りの物だった。そして何時も通りに、それに頷こうとして。
『警備員』の人間が、こちらへと駆けてくるのを横目で見つけた。それから、言葉を一度切った。
「……いや、少し遅れることになる」
ただ、約束は守らなければならない。そう思っていた。これは朝馬統亘の誓いによるものではなく、ただ単純に、朝馬自身の素の人柄がそうさせた。
結局、この後は面倒臭く時間を取られるだけで終わった。だが、朝馬自身の気分としては、不思議な事に、そう悪いものでは無かった。
11
:
東横友樹
:2015/07/31(金) 22:23:34 ID:VbNseJ16
第一学区、学園都市の行政が集中するそこにある薄暗い『死角』。
一人の少女がいた。小型の電導リニア二輪を脇に止めて、そこに腰かけていた。年齢は16歳ほど、少女の雰囲気も鑑みて、この第一学区に何か用のあるような人間には見えなかった。
片手に携帯電話を持って、通話をしていた。何処かうんざりした表情を見せながらも、少女の顔立ちは明るいもので。
「……はい、はい、いや分かってます分かってますって、ちゃんとやってますよー」
事実、彼女―――――――――――― 東横友樹自身の気分も、比較的明るいものだった。
今の東横の仕事は、第一学区の綿密な"調査"だった。こういう風な裏道なんかを徹底的に調べ上げて、"足がかり"にする為の。
学園都市の技術は凄まじく、家にいながら適当に携帯電話を弄るだけで学園都市の全部の道を調べ上げる事が出来るが、こういう抜け道を見つけるのは難しい。
何せ抜け道と言うくらいなのだから学園都市の監視も少ないものでなければいけないし、こういう道は意図的に、そういうものに載せられてないこともある。
スキルアウトや同じ『暗部』の人間が使うために取っておいてあるのだろう。そういう人間ですら、把握していない道もまたいくつもある。
「はいはい、そうですねぇ、使えそうな道はさっき送ったのと、新たに四カ所……後で送っておきますね」
それらを、全て"知る必要があった"。
東横の気分は、そんな仕事をしている最中でも明るかった。なぜかと言えば、一重に『人殺し』では無いからだった。
人殺しが嫌いだった。他の暗部の人間のように、それらを『割り切って』行う事が出来なかった。
この調査の結果は、何れ大きな殺戮へと発展するかもしれない。だがそれでも、問題の先送りと言われようとも、今は人殺しをしなくていいのだから、気分は余程楽だった。
「ん……はいはい、了解ですー、じゃあ終わったら一回そっちいきますねー。
ああ、それは大丈夫だと思うんですけど……まだ誰にも怪しまれてないと思います、はい、それじゃー」
通話を終えた、東横の表情に『翳り』が見えた。何か抗い難い苦痛に苛まれているようだった。
携帯電話の向こう側で喋る人間は、絶大な力を持っていた。然し学園都市は、それ以上に絶対的であるが故に。
暫しの間東横友樹は、そこで俯いていた。
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板