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『 、恋をする』感想
10
:
名無しさん
:2022/03/13(日) 23:49:19
※ネタバレ有
『さる沢』で肉サイのファンになり、今回2年ぶりの公演ということでずっと楽しみにしていました。
そして、今回の『 、恋をする』もとてもお気に入りの劇になりました。
感じたことがたくさんあったのでこの1レスに文章としてまとめられる気がしません…。
なので、拙い文ですみませんが感じたまま書かせていただきます!
・ちよちゃんとケンちゃんのやり取りの第一印象は「宗教みたい」だったけど、逆に、世間一般で当たり前のように言われている「恋愛」のほうが大きな宗教なのかもしれないとも思った
・ケンちゃんの気持ちもちよちゃんの気持ちもわかるから「じゃあ、好きな人とはどうやってかかわって生きていけばいいんだろう」と考えさせられるし、それは今後の人生のなかでゆっくりと答えを見つけていけばいいのかな
・ノンナさんと鞄持ちくんは一見、今回の3カップルのなかで唯一うまくいっている(お互いに何か悲しみや悔しさなどを感じずに関係を成立させている)ように感じられたけど、あの2人は「自分が愛されることに慣れていない」「人から自分に向けられた愛を受け取ることが怖い」のかなと思った。特にノンナさんが顕著かなと。これまでの人生のなかで、人を好きになることで悲しい思いをしてきたことがあったから、傷つかないために期待しないという考えを選んだのかな
・ノンナさんと鞄持ちくんは2人とも自分のことが好きではなさそうだった。まず自分を好きにならないと人を好きになることは難しいんだなと思った
・ノンナさんが、鞄持ちくんがいないうちにこっそりコーヒーに口をつけたときの気持ちや、買ってもらった万華鏡をドレッサーにずっと置いている理由を想像すると、もうなんともいえない切ない気持ちになる。
自分が見た回ではアクシデントで万華鏡が落ちてしまったのでノンナさんが拾っていたけど、それがかえって万華鏡を大切にしているというニュアンスにも受け取られた
・ハリマが階段を昇って電話をかけにいくくだりは、見ている最中に『さる沢』であるキャラクターが亡くなるシーンで階段を登っていくという演出があったのを思い出した。そしたら本当にこのあと死ぬという話だった。肉サイの演出では、帰らぬ人となるという意図で階段を登る演出がよく使われるのかな?と思った(偶然かもしれないですが…)
・最後のハリマとトヨキの会話で「そばかすあるけど好き?」「トヨキより身長高いけど好き?」という、役者自身の身体的特徴に当てはめたセリフがあったのがよかった。こういうセリフがあるから、役が作り物なのではなく本当にいる人でリアルな会話だとより強く感じられるのかなと思った。
・石ころ帽子を購入して、役者が役としてでなく本人として振舞っている様子をみて初めて気づいたこと:
実際の役者さんは(そしてセリフからみるに、劇中の役の彼らも)ハリマのほうがトヨキより身長が高いのだけど、本編を見ている最中はそれを感じさせなかった。
トヨキが立っている場面が少なかったからというのもあるかもしれないけど、それ以上にトヨキ自身の主張とか威圧感が大きいから、物理的にはハリマのほうが大きいにもかかわらずハリマがすごく小さく感じられたのかもしれない。
・トヨキというキャラクターを描こうとするとき、安易にいわゆるDV彼氏的な言動をさせてしまうクリエイターも多いんだろうなと思った。
今回すごいなと思ったのは、トヨキはハリマに暴力・暴言をふるっているわけではなく、むしろハリマに暴力をふるわせているので一貫して「僕は加害者じゃないよ」という言い訳的なスタンスを感じさせたところ(実際は、加害者かどうかの基準になるのは暴力をはたらいているかどうかではなく相手をコントロールすることだと思うので、十分加害者なのですが)。
好意を盾にした暴力…という概念への造詣がとても深かったので、この作品の深みや説得力もとても増していったのだと思います。
・肉汁サイドストーリーの役者さんはもちろん、今回外部から参加された役者さんたちもすごく良かったので、今後の肉サイの公演でもぜひ見たいです(もちろん、今回参加された役者さんが出られる肉サイ以外のお芝居も足を運ぶつもりです)
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