ART iT ; ここのところの草間さんのご活躍ぶりに非常に驚かされます。国立ソフィア王妃芸術センター、パリ国立近代美術館、テート・モダンでの連続した個展があり、国内でも国立国際美術館から始まった展覧会は巡回中です。先日からはホイットニー美術館での個展がオープンしました。それと同時にルイ・ヴィトンのコレクションを手がけて、ブティックのショーウィンドーすべてが草間作品一色となっています。世界中で草間作品が増殖を続けているような状態で、非常にお忙しいのではないかと思います。
ART iT ; そうやって渡航してから今まで、まったく目指していることがぶれていないことに驚きを覚えます。渡航した当時はまだポップアートも出現しておらず、アクションペインティングが主流の頃でした。そういった時代にニューヨーク、ブラタ・ギャラリーで最初の展覧会を行なっています。このニューヨークでの最初の個展『オブセッショナル・モノクローム』展(1959年)の時に、ドナルド・ジャッドが来廊して、作品を購入したと伺っています。
ART iT ; 著書『無限の網』(2002年、作品社刊)の中で、「死が近づいてきて、着陸態勢に入ってきている。だから、みんないま、熱狂的に作品を作っている。追い込みにはいっているから…」とおっしゃっていましたが、今でもどんどん描きたいものが次から次に湧き出て、描き続ける状態が続いているのでしょうか。