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暫定保管スレ【第105話61レス以降 作品・保全ネタ】

1名無しリゾナント:2015/12/22(火) 20:45:52
現状「暫定保管庫(まとめ3)が停止している為一時的に第105話61スレ以降のに投稿された作品・保全ネタ掲載していきます
投稿された順に書き込んでいきますのでかなり読み辛いかとは思いますがご了承ください
いつか暫定保管庫が復活する日が来ることを信じて・・・

165名無しリゾナント:2016/01/11(月) 15:22:02
225 名無し募集中。。。 2015/09/10(木) 00:23:06.77 0
212
愛ちゃんのテレパシーとテレポートが実は光能力の応用だったりとかね
真莉愛のカウントダウン・ドレイン・応援はどう繋げたら良いのか…w

226 名無し募集中。。。 2015/09/10(木) 00:44:28.67 0
カウントダウンが減っていく相手からエネルギーを吸い取る
そのエネルギーは応援として味方にエンチャントできる

みたいな

227 名無し募集中。。。 2015/09/10(木) 02:42:53.14 0
吸収するとなると増幅とは意味合いが違って来るよね。

229 名無し募集中。。。 2015/09/10(木) 07:28:01.66 0
まりあの能力は作品書くにしても扱いが難しそう…
あかねちんの能力は治癒しかまだ出てないっけ?

230 名無し募集中。。。 2015/09/10(木) 12:08:33.33 0
229
確か処童流っていうのもあったようなw

233 名無し募集中。。。 2015/09/10(木) 12:44:28.62 0
処童流は鞘師の水軍流みたいな特殊技能で超能力ではないかな?と…雑談では人形使いやドッペルゲンガーなんかも出てたけど作品としてはまだないよね?

234 名無し募集中。。。 2015/09/10(木) 12:52:18.31 0
マネキンごっこに「あかねちん」…懐かしいなw

238 名無し募集中。。。 2015/09/10(木) 22:59:12.99 0
マネキン遊びもアカネチンも最近やってないのね…

166名無しリゾナント:2016/01/11(月) 15:27:24
『変2能力複写中。。。』

260 名無し募集中。。。 2015/09/12(土) 08:34:02.71 0
フクちゃん能力コピー中ダイジェストでどうぞw

https://pbs.twimg.com/media/COmnFk2UcAAiEvJ.jpg
https://pbs.twimg.com/media/COoDxxiUYAEpduq.jpg
http://stat.ameba.jp/user_images/20130804/23/morningmusume-9ki/56/bb/j/o0404072012634938715.jpg
http://stat.ameba.jp/user_images/20131210/22/morningmusume-9ki/e5/76/j/o0480064012776826558.jpg

https://pbs.twimg.com/media/COnbty9UkAAGBZ4.jpg
https://pbs.twimg.com/media/COnbtzIUsAA0-G6.jpg

小田ちゃんの能力だけはコピー出来なかったようです…

261 名無し募集中。。。 2015/09/12(土) 08:36:55.56 0
必然性もあるし説得力あるなぁ
うんw

262 名無し募集中。。。 2015/09/12(土) 13:39:21.71 0
コピー能力も手かざしでOKにすべきだったな

263 名無し募集中。。。 2015/09/12(土) 14:24:46.67 O
?<それだけは断固阻止ですわ

264 名無し募集中。。。 2015/09/12(土) 15:17:59.15 0
てか接触複写は■だけでしょ?w
他の作品は敵の能力もコピーしてるからやり方が違うと…

265 名無し募集中。。。 2015/09/12(土) 17:12:45.65 0
フクちゃんより鞘師の方が接触厨だよね。

266 名無し募集中。。。 2015/09/12(土) 19:52:30.34 O
アクアキネシスに接触は不可欠ヤシ

281 名無し募集中。。。 2015/09/13(日) 20:35:04.21 O
ふくちゃんのふくちゃんをすわすわ

283 名無し募集中。。。 2015/09/13(日) 21:25:32.10 0
スワスワ〜
http://pbs.twimg.com/media/COVUMncWIAAOmFQ.png
http://pbs.twimg.com/media/COVUMwkWgAAHpcC.png
http://pbs.twimg.com/media/COVUMyXWIAArGHu.png

167名無しリゾナント:2016/01/11(月) 15:40:40
>>155

なんでこんなことになったんだ
フクちゃんの瞬間移動で跳んだだけでこんなことになるなんて
普通、こんな器用なことおこりようがないと思うんだ
いくらフクちゃんが・・・フクちゃんだとしても
友達だから、友達だと思ってたのに・・・友達だよね?
・・・間違いないよね?本当に友達なんだよね?
ねえ、大丈夫だよね???
ああ、なんで?

はあ、みずぽん、道重さんの影響を受けすぎとるとえりわかってたけど、ここまでとは思わんかったとよ
道重さんをコピーしすぎて、あんなことになってしまったと?
きっといろんな変な成分がみずきの中に紛れ込んで・・・
なんでか知らんけど、道重さんはえりのことりほみたいに猫かわいがりしなかったやろ?
ま、安心しとったけど、こうなるなんて

「ねえ、聖ちゃん。りほちゃんとえりちゃんどうしたんだろうね?」
「え、ええ、ど、どうしたんでしょうね?おなかでも痛いのではないですか?」
「え〜ごはんも食べてないのに?おかしいね」
「でも確かにそうですわね。聖もおなかすきました
 ほかほかのごはんに味噌汁が食べたいな」
「意外と庶民的なもの好きなんだよね」
「日本人ですからね。香音ちゃんは何を帰れたら食べたいの?」
「う〜ん・・・なんだろう・・・あっ 思いついた」
「なんですの?」
「オムライス!!」
(ドキッ)

(リュックの中に着替えあってよかった)(着替えがあって助かったと)

(い、いえない・・・湖の上にパッドが5枚も浮いているのが視えたなんて)   (続く

168名無しリゾナント:2016/01/11(月) 15:44:33
>>131-140 の続きです



物心がついた時から、ずっと一緒だった。
気が付けば彼女の隣に自分がいて、自分の隣に彼女がいた。
キョウメイノウリョクシャのフクサンブツ。それが自分たちの存在。難しいことはよくわからないし、もっと言えばどうでもよかった。

キョウメイ、の代わりに彼女たちが手に入れたのは両者間に限定されたテレパシーとでも言えばいいのか。
互いの考えていることは、言葉を介さずとも理解することができた。
だから、どこへ行っても、何をしても。互いに似たような行動が増える。
白衣を着た研究者たちは、彼女たちのことを「双子のようで双子じゃない」と評した。
そして彼女たち自身がその言葉を無邪気に捉えていた期間は、あまりにも短かった。

「天才」。
組織の人間たちは彼女たちの片割れを、そう評価しはじめるようになった。
持ち前の器用さ、そして変幻自在の「能力」。何よりも戦場において彼女が用いる「知略」は、組織の上層部に喜ばれた。
その一方で「天才」ではないほうの片割れは、不当に評価を貶められていた。「擬態」能力、確かに便利なものではあるがそれだけ。そんなものはクローン技術でいくらでも量産できる、と。
似たような存在でありながら、あからさまに格差をつけられる。そのことは、彼女の心に次第に翳を刻みはじめた。

169名無しリゾナント:2016/01/11(月) 15:45:30
「天才」の彼女に対する、激しい劣等感。
それが、逆に今の彼女を幹部の地位にまで上り詰めさせた。
ただの擬態ではなく、擬態元の保有能力をもコピーする技術。ともすれば肉体に強烈な負担がかかるのを、極限まで増強した体力・生命力によってカバーした。そこまでしないと、彼女には勝てない。彼女に似た自分ではなく、オリジナルの自分にはなれない。
どこまでも昏く疾しい黒い感情に飲み込まれてしまう。自分が、崩壊してしまう。だから、そうならないように、生きてきた。

なのに、何故。
焼け付くような赤い眼の剣士に、あわや命を奪われるのではというところまで追い込まれた。
まるで役に立たない。これでは、元の「天才」じゃないほうの片割れのままではないか。
冗談ではない。あの暗く黴臭い、一筋の光すら差さぬ昏き思考に飲み込まれてたまるものか。
許さない。絶対に許さない。「天才」に遅れを取るようなことがあってはならない。
それが自らの、唯一の存在証明なのだから。

170名無しリゾナント:2016/01/11(月) 15:46:12


「…っの、野郎!!!!!」

死地から脱した勢いは、そのまま憤怒へと形を変える。
力の抜けた里保の襟首を掴み、宙へと吊し上げる「金鴉」。
この状態の里保なら、今の満身創痍の「金鴉」でも容易く縊り殺せるはず。
だが、程なくして自分が残りのリゾナンターたちに囲まれていることに気づいた。

「鞘師さんを離せ!!」
「里保におかしな真似しようもんなら許さんけんね!!」

亜佑美が獅子と甲冑の二体を降臨させ、衣梨奈もまた得意のピアノ線を靡かせる。
それだけではない。遥が。香音が。さくらが。二人のバックアップに回るように、背後に控えていた。

「ザコのくせにのんを追い詰めたつもりかよ…めんどくさ…まとめてぶっころ」
「ちょい待ち」

里保に与えられた屈辱で頭に血が上る「金鴉」を諌めたのは。
いつの間にか包囲網のすぐ側まで近づいていた「煙鏡」だった。

「あいぼん…邪魔すんじゃねーよ」
「邪魔て。うちはピンチを救いに来たんやけど」
「ピンチ?ふざけんな。のんはピンチでも何でも」
「態勢立て直し。一時撤退や」
「はぁ!?」
「自分…うちらの目的、忘れたん?」
「そんなのこいつらぶっ殺してからでも」
「ええから、下がれや」

有無を言わせぬ「煙鏡」の低い一言。
納得のいかない顔をしていた「金鴉」も、渋々ではあるが従わざるを得ない。

171名無しリゾナント:2016/01/11(月) 15:46:44
「ま、そういう訳や。そのしじみ顔の確変、楽しかったで?」

逃げる気か。
包囲したリゾナンターたちが「煙鏡」に目を向けたその時だった。

「鉄壁」の発動。
見えない何かが、「金鴉」と「煙鏡」を包むように湧き出てくる。
手出しできないことを知ってか、用意された花道を歩くが如く、悠々と「煙鏡」の元へ歩いてゆく「金鴉」。
それを、衣梨奈たちは指を咥えて見ていることしかできない。

「うちらの真の目的は自分らと遊ぶことやない。道重さゆみもあの世に送ったったし、本来ならもう用なしなんやけど」
「ううっ…」

さゆみの名前が不意に出され、唇を噛む遥。
目の前の相手が、改めて「仇」なのだと思い知らされる。

「『苦情』なら、あとでいくらでも受けつけたる。ほな、”鏡の世界”で待ってるわ」
「鏡の世界?何それ」
「アホか。のんがこいつらと遊んでる間に、見つけたんや。『あれ』をな」
「まじで?さっすがあいぼん、伊達に頭薄くないね」
「おいおいそないに褒めても…って貶しとるやないか、誰が毛なしじゃドアホ!!」

ふざけた会話を繰り広げながら、「煙鏡」と「金鴉」の姿が掻き消える。
おそらくテレポート能力を使ったのだろう。どこに移動したのか、リゾナンターたちには皆目見当はつかない。

172名無しリゾナント:2016/01/11(月) 15:47:15
「あんの野郎…!!」
「それより!!」

今の彼女たちには、仇敵の動向よりも大事なことがあった。
それは、今より少し前。里保の体から赤く禍々しい力が消え失せた時のこと。

彼女たちにも、聞こえたのだ。
里保を制する、さゆみの声が。

「道重さん!!!!」

誰かが、叫んだ。
そして誰かが、走り出す。
雪崩を打つように、全員がさゆみの元へと駆けつけた。

「聖!道重さんは!!」

衣梨奈が、血相を変えて横たわるさゆみの側にいる聖に問う。
努めて感情を抑えようとしている聖だが。

「もう…道重さんの声は聞こえない。さっきみたいに、喋ってもくれない」

重い沈黙。

「けど。生きてる。呼吸も、してる」

こらえ切れず、春菜がうっと声を上げた。
崩れ落ちる亜佑美、またしても顔をくしゃくしゃにする遥。
でも、今度は悲しみの涙ではない。

173名無しリゾナント:2016/01/11(月) 15:47:46
「みにしげさーん!!!ってあれ、やすしさん?」

優樹が、さゆみの横に倒れている里保に気づく。

「り、里保ちゃんは大丈夫…なの?」
「いつの間にか、道重さんの傍らに倒れてて…激しく消耗してるみたいですが、命に別状は無さそうです」

恐る恐る聞く香音に、戸惑いつつも春菜がはっきりと答える。
ただそれは、二人の安否とともにきつい現実を突きつけることになる。
リーダーと、攻撃の要の脱落。
それは、文字通りの意味を超えてメンバーたちに圧し掛かってきた。

途方に暮れかける心を必死に押し留めようとしていた、その時だった。

「みんな!!」
「光井さん!!!!」

そこには息も絶え絶えに、必死の思いで駆けつけた光井愛佳の姿があった。

174名無しリゾナント:2016/01/11(月) 15:48:25


間に合わなかった。
大型遊戯施設に辿り着いた愛佳が、炎に包まれ変わり果てた景色を見て最初に思ったことだった。
そして、倒れているさゆみや里保の姿を見ていよいよそれは確信に変わった。
自分が「視た」未来が少しだけ変わっているのも、さゆみの介在によるもの。ただ、未来の結果は変わったとしても、悲
劇を変えることはできなかった。

だが。
聖たちの話を聞くうちに、愛佳の顔色が別の意味で青ざめる。
愛佳の事務所を訪れた、能力者。記憶は歪められ、焼き付けられた嘘の「予知」はそのままさゆみを誘き寄せる罠と化した。
つまり、自分が相手方にいいように使われた挙句、今目の前に広がる残酷な結末の片棒を担がされたと。

「そ…んな…うちは」

失意と怒りと後悔が、愛佳の体から全ての力を奪い去る。
まるで、寄る辺など何一つなかったあの頃。絶望のあまり、学校帰りの電車のホームから身を投げ出そうとしていたあの頃
の自分に引き戻されてしまうような。そんな思い。

だが、愛佳は持ち直す。
確かに自分は取り返しのつかないことをしてしまった。それはきっといつか償わなければならないことなのだろう。だが、
今はその時ではない。何よりも、今この場にいるメンバーの中で自分が一番の年長者である。後輩たちを動揺させるよう
なことを、してはならないのだ。

「道重さんと鞘師の状況は」
「命には別状ありません。ただ…」
「わかった。二人はうちが病院に連れてく。自分らも…撤退や」

傷つき倒れた二人はもちろん、後輩たちの身の安全も図らなければならない。
相手の素性を知らないとは言え、さゆみにここまでの手傷を負わせたのならば非常に危険な人物であることは愛佳にも容
易に想像がついた。浅からぬ因縁を持つダークネスではあるが、ここは一時撤退するのが望ましい。そう、思っていた。

175名無しリゾナント:2016/01/11(月) 15:48:55
「それは、できません」
「え?」

愛佳は、耳を疑う。
異を唱えた人物。聖は、いつになく力強い口調ではっきりとそう言った。

「ちょい待ちフクちゃん、道重さんが敵わんかった相手やで」
「わかってます。でも、あの人たちをそのままにしておくわけにはいかないんです」
「つまらん意地張ったところで、現実は何も変わらへん。もう一度だけ言うで、撤退や」
「できません」
「譜久村ぁ!!!!」

つい言葉を、荒げてしまう。
きつい怒声に一瞬身を竦める聖だったが、すぐにまっすぐな視線で愛佳を見つめ返した。

「…なあ。自分、こん中で一番の先輩やろ。せやったら、状況を冷静に見てから物言いや」

それでも聖は首を縦に振らない。
この光景を、愛佳はどこかで見たことがある。
それは彼女が「予知」の力を完全に失ってしまってから、間もない頃。

176名無しリゾナント:2016/01/11(月) 15:50:02


「研修」と題し、とある山中にサバイバル合宿を実行するリゾナンターたちに愛佳が帯同することになった。
目的は新しくリゾナンターとなった、四人の少女の適性を見極めるため。
別件の仕事で参加できなかったさゆみを除き、聖夜の惨劇を能力を失うことなく乗り切った年長メンバーが後輩たちを指導する。
リゾナンターは警察組織に引き抜かれた愛に代わり、里沙が指揮を執っていた。

虚ろな天使に徹底的に破壊された、喫茶リゾナント。
小さくも暖かかった居場所をずたずたに引き裂かれたのをきっかけに、意図せずにその要因を作ってしまった里沙と、れいなの
関係は最悪の状態に陥っていた。そんな事情を抱えた二人が、後輩の指導とは言え行動を共にする。
能力を失ってしまった愛佳が帯同を申し出るのも致し方ない話であった。
そして出来事は、その合宿のさ中に発生する。
ただし、火種はれいなと里沙ではなかった。

「聖には…できません」

珍しく声を強く震わせる、一人の少女。
普段はおっとりとしている、そう思われていた聖の、強い反抗だった。
合宿中のミーティングにおいて、話題となった「味方の同士討ち」への対処法。
何らかの能力で操られ、敵の尖兵と化した。吸血鬼となり、見境なく味方を襲い始めた。考え方、思想の違いから最早言葉では
どうすることもできなくなった。そんな時に、どう対応すべきか。

かつてダークネスに籍を置いていた里沙は、時としてかつて味方だった相手だろうと、被害は最小に食い止めるべきだと説いた。
つまりそれは、最悪の場合はかつての仲間を自らの手にかけなければならないということ。
その考えに、聖は真っ向から異を唱えたのだった。

177名無しリゾナント:2016/01/11(月) 15:50:53
「フクちゃん。その優しさは新しい不幸を産むことになるかもしれないよ?」
「それでも…嫌です!みずき、そんなこと絶対に、絶対に!!」

頑なすぎる態度に、里沙が呆れ交じりにため息をついたその時だった。
思わず人物から、喝が飛ぶ。

「ガキさんに、何言うと!?」

聖も、他の三人の少女たちも、里沙も。
そして彼女のことをよく知っている愛佳さえも目を疑った。

「ガキさんは先輩やろ! 先輩の言うこと聞けんかったら、リゾナンターやめり!!!!」

どちらかと言えば、自分に関係ないことに関してはまるで興味を示さないれいなが。
積極的に後輩を叱り、そして冷戦状態だった里沙の肩を持つような発言をした。
そのことにも驚きではあったが、愛佳はれいなが叱り飛ばしているのにも関わらず、自らの意思を曲げていないようにすら見える聖のほうにより驚きを見せていた。
その芯の強さ、頑固さはある意味これから先頼りになるかもしれない。
ただ、そうでない場合もある。と。

178名無しリゾナント:2016/01/11(月) 15:51:29


あれから数年が過ぎた今。
聖はあの時さながらの、頑なさで愛佳の意見を否定する。
何か策でもあるのか。いや、策があったとしても危険な目に遭わせるわけにはいかない。
どうすれば、彼女を思いとどまらせることができるだろうか。
そう思いかけた時、愛佳の携帯が大きな音を立てる。
画面に現れた文字を見て、その表情がぱっと明るくなった。

「…愛ちゃんや」
「ええっ!!!!!」

愛佳が口にした名前を聞き、全員が驚きの声を上げる。

高橋愛。

リゾナンターを率いていた、かつてのリーダー。最強の、光使い。
彼女たちにとって、愛の存在はまさしく光。
愛佳が携帯に耳を当てるのを、若く、そして儚げな少女たちは固唾を呑んで見守っていた。

179名無しリゾナント:2016/01/11(月) 15:52:50
>>168-178
『リゾナンター爻(シャオ)』更新終了

180名無しリゾナント:2016/01/11(月) 16:11:05
『変態ホゼナンター集い中。。。』

330 名無し募集中。。。 2015/09/16(水) 20:57:52.33 O
書いてもらえることに感謝しつつ更新されたらちょっとした一言でも感想を書きましょう

保管庫さんも頑張ってくれたおかげで過去作が読めるありがたさも忘れずに

更新あるまでこちらはいかが
http://www35.atwiki.jp/marcher/m/pages/840.html?guid=on#id_a1be56ac

331 名無し募集中。。。 2015/09/16(水) 21:22:02.75 0
ちょっと待って!何故それ?リンク絶対間違ってるw若気のいたりを許してほしいんだろうね…

333 名無し募集中。。。 2015/09/16(水) 22:50:14.54 O
当時より変態の数が増えてるのは気のせいか

334 名無し募集中。。。 2015/09/16(水) 22:53:18.01 0
これのことか?ホントに中の人あれじゃねーか?と疑ってしまうw
ちぇるは匂いフェチだしはーちんは裸族だし…12期は有望だな

はいっっ
朱音は最近、子役さんにハマってます
ちっちゃい子が大好きなんです(^^)
特に、
鈴木梨央ちゃんと渡邉このみちゃんが好きです
すっっごいかわいいんです
演技もすごいんですけど、
歌がすっっごく上手いんです
憧れちゃうしほんとにかわいい!
とにかくかわいい!!!!!!
いやされます

http://ameblo.jp/mm-12ki/entry-12073903646.html

335 名無し募集中。。。 2015/09/16(水) 23:32:25.69 O
リゾスレと言ったら変○
リゾナンターが変○の集まりになるのは必然
しかし現実のメンバーまで変○の集まりになったとしたらこれは逆共鳴現象と言えるのではないか

336 名無し募集中。。。 2015/09/17(木) 00:08:22.37 0
必然なのかよw共鳴を発動する条件が変○だったなんてダークネスもビックリww

337 名無し募集中。。。 2015/09/17(木) 00:37:34.54 0
変態レズスレでも『共鳴』w

972 名無し募集中。。。 2015/09/16(水) 23:05:42.87 0
あかねちんの急な覚醒は変2か小田作の寵愛を受けた可能性が高い
あるいは中の人の影響か

973 名無し募集中。。。 2015/09/16(水) 23:15:07.07 0
あれほど小田を近づけるなと言っておいたのに
中の人と共鳴しているようだな
教育係は何をしていたなの!!

从*・ 。.・)<良くメモっとけよ!
ノハ*゚ ゥ ゚)<はい!

338 名無し募集中。。。 2015/09/17(木) 01:56:40.18 0
変態とは…
自らの心をさらけ出す究極の行為
むき出しになった魂と魂が互いに触れ合った時 凄まじい共鳴が発生するのだ

340 名無し募集中。。。 2015/09/17(木) 08:04:20.23 0
触れれば共鳴が溢れだす〜♪

341 名無し募集中。。。 2015/09/17(木) 09:09:16.56 O
触れるだけではなくさすったり肉を摘んでムニムニするとなお良しヤシ

342 名無し募集中。。。 2015/09/17(木) 11:23:03.29 0
童貞が言っても説得力が…w

343 名無し募集中。。。 2015/09/17(木) 16:25:53.64 0
ノリ*´ー´リ<どどど童貞ちゃうわ!

344 名無し募集中。。。 2015/09/17(木) 19:07:58.99 O
今夜もやります過去作発掘
こちらをどうぞ
http://www35.atwiki.jp/marcher/m/pages/1189.html
流れでこちらも
http://www35.atwiki.jp/marcher/m/pages/1105.html?guid=on#id_bbabba6e

345 名無し募集中。。。 2015/09/17(木) 21:47:23.49 0
変態だなあ(褒め言葉)

346 名無し募集中。。。 2015/09/17(木) 21:56:34.03 0
まさかこの時に変123のMの刻印で変態になってしまったのか…w

『朱音姫の冒険』変態要素無くせば普通に12期加入の流れとして良いんじゃないかと思う

348 名無し募集中。。。 2015/09/18(金) 00:50:20.21 O
リゾスレの歴史だな

349 名無し募集中。。。 2015/09/18(金) 06:56:58.25 0
変態の歴史か・・・違うと信じたいものだw

350 名無し募集中。。。 2015/09/18(金) 07:10:15.54 0
http://i.imgur.com/N0uKr7W.jpg
http://pbs.twimg.com/media/COCKVWUVAAA1a_9.jpg
http://pbs.twimg.com/media/CPBp2WgU8AM12xk.jpg

181名無しリゾナント:2016/01/11(月) 16:19:02
『リホナンター募集中。。。』

351 名無し募集中。。。 2015/09/18(金) 09:30:02.21 0
まさかりほりほがこんな変態になるなんて加入時の時には夢にも思わなかったな…

352 名無し募集中。。。 2015/09/18(金) 10:56:15.43 O
全てはあのchuから始まったのだ

353 名無し募集中。。。 2015/09/18(金) 12:19:08.91 0
いやその前からのような気もするけどw
以前はリホナンターに狙われる餌だったのが…今やもち肌ナンター・ビルナンター・山ナンター…と数々の異名持つハンターに!ww

354 名無し募集中。。。 2015/09/18(金) 16:11:41.42 0
赤目りほりほ=あのchuで目覚めてしまった変3

355 名無し募集中。。。 2015/09/18(金) 16:28:40.90 0
これじゃあ変3も理性失うわw

http://i.imgur.com/crAhIBu.jpg

356 名無し募集中。。。 2015/09/18(金) 20:15:48.81 0
リホナンターに冷たく言い放つりほりほはもう見れないのか?

361 名無し募集中。。。 2015/09/18(金) 22:45:30.48 O
連休をキーワードに検索
http://www35.atwiki.jp/marcher/m/pages/1093.html?guid=on
ちょっと前の話題に上がっていた内容も含まれてるのでちょうどいいカナ☆

362 名無し募集中。。。 2015/09/18(金) 23:09:11.68 0
小春乙w
リホナンター久し振りに読むとやっぱおもしろいなwもし今『再会編』やったらどうなるのかな・・・デレデレになってるりほりほとリホナンターが目に浮かぶ

363 名無し募集中。。。 2015/09/18(金) 23:22:28.37 0
やっぱリホナンター作者さんは突き抜けた変態だな

365 名無し募集中。。。 2015/09/19(土) 05:05:07.12 O
まさかリホナンターの餌が変ナンターになる日が来るとは

366 名無し募集中。。。 2015/09/19(土) 07:13:06.94 0
突然姿を消したリホナンター

最後のキスを忘れられないりほりほ…

りほりほをりほりほするのがリホナンターならば

さゆをちゃ、ちゃゆー!するのがサユナンター!

湧き上がる思い(変態)を胸に愛する人を探すための旅にでる…

367 名無し募集中。。。 2015/09/19(土) 10:50:24.18 O
感動的なんだか感動的じゃないんだかw

368 名無し募集中。。。 2015/09/19(土) 12:36:07.48 0
<感動巨編なの

369 名無し募集中。。。 2015/09/19(土) 13:53:28.63 O
??<感どぅー巨乳なの

370 名無し募集中。。。 2015/09/19(土) 15:18:14.53 O
巨乳というより虚乳

372 名無し募集中。。。 2015/09/19(土) 19:35:32.87 0
リホナンターの作者が未だに誰なのかわからない。

377 名無し募集中。。。 2015/09/19(土) 23:47:01.85 O
作者とさゆでいうならこんな作品あった
http://www35.atwiki.jp/marcher/m/pages/827.html
「わたし○○○○○○○○から」

378 名無し募集中。。。 2015/09/20(日) 00:46:18.67 0
>>377
「これ以上リゾスレを変態スレにしてはいけない、そういう良心が働いたんだ。最近じゃ 「真性レズビアンでロリ愛好の変態アイドル道重さゆみをこれ以上野放しにしてもいいのか?」スレと大して変わらな……」

2年前にはもう手遅れの状態だったのか…w

182名無しリゾナント:2016/01/11(月) 16:20:39
>>167

あゆみん とばせー

「ひいひいひい、ま、まあちゃん、少し休ませてよ」
「・・・大丈夫ですよ、石田さん、あなたの力はこんなものではないですから」
「ホントに小田ちゃん そう思っている?」

そうだよ がんばれ あゆみん!!
・・・ん? 待って待って ストップ 戻って 戻って

「どうしたの?まあちゃん?」

あっち! あっち! あゆみん 戻って

「あっちって何があるの?もしかして譜久村さん達をみつけたの?」
「いや、はるのみえたのはこんな近くじゃないよ」
「あっ あれをみてください、野生の象にキリン、シマウマです」
「・・・野生の王国、ですね」

あっち あゆみん あっちにいるの!

「え?う、うん、このへん???」

とうっ

「あ、まーちゃん、どこいくの!危ないよ」
「・・・仕方ないですね、私達もいきましょう」

来て〜〜みんな〜

「はいはい、行きますよ !! うわ、まあちゃん??な、なにこれ?」
『イガネオ〜テケスタ』           (続

183名無しリゾナント:2016/01/11(月) 16:23:20
「よし、じゃあ、みずき、りほ、香音ちゃん、行くと!」
「行くってどっちに?」
「う〜んと、胸の高鳴るほうへ」
「具体的にどこなんだろうね。まあ、いいや、適当に行けば集落でも見つかるんだろうね」

ガサガサッ

「な、なに?あそこの茂みから聞こえたけど」
「フクちゃん、私の後ろにいて。私が偵察してくるから」
「りほ、えりも行くとよ」
「いえ、守られてばかりではいけません、私がいきますわ」
「いいや、ここは香音が」
「「「どうぞ、どうぞ」」」
「・・・すると思ったんだろうね、全く、まあ、いいよ、なんかあっても香音なら透過で逃げられるから
 ほら〜そこにいる何か、出てきなさい〜出ないと目玉をつっつくぞ〜」

ガサガサッ

『ヨイナテンナマダメ〜ヨテメヤ』
「・・・何、これ?」「・・・クラゲ?」
『タレグハトマカナ〜イタイア』
「・・・何語かいな?」「・・・これ食べられるのかな?」
『イタイアグスマイエネ、ヨイタイア、ヨイタイア』
「・・・どうする?」
「とりあえず、怪我してるようだから手当てしますわ。ほら手を握って」
(パアアアア)
『ヨイナクタイ、ヨイナクタイ』
「なんだか喜んでるみたい」
『マサウオウョジ、ウトガリア』
「この子どうしようか?」
「・・・とりあえず、連れていこうか?独りぼっちだと動物に襲われそうだし、この子は肉食じゃなさそうだし」     (続

184名無しリゾナント:2016/01/11(月) 16:26:22
何年経っても同じ事の繰り返し

取り入っては裏切り、裏切っては取り入る

友など居無い
仲間など居無い
共に生きる者など、どこにも居無い

他者と交わる事の無い道を行く天涯孤独な人生
そんな私に〝予言者〟は告げた

「日本へ渡れ」

〝予言者〟は更に告げた

「Shine where we are placed」

置かれた場所で咲く。置かれた場所で輝く

私にも、太陽の光が当たる事を知った
私にも、咲かせる花が有る事を知った
私にも、照らす相手が居る事を知った

私は、もう独りでは無い

友と呼んでくれる者達と
仲間と呼んでくれる方達と
共に生きていこう

想いと願いが響き合うこの場所

『リゾナント』で──

185名無しリゾナント:2016/01/11(月) 16:26:54
>>184
保全作『meet-key』(仮題)

雑談か何かで出たアノ設定が含まれています。
続きませんので、あしからず。

186名無しリゾナント:2016/01/11(月) 16:28:30
>>182-183

「なに、この子〜かわいい〜」
「小田ちゃん、それ本気で言ってるの?」
「え〜石田さん、こんなにふにゃふにゃしててくりくりなお目眼でぬるぬるですよ。キュートじゃないですか」

ぶ〜あゆみん 好き嫌いだめだよ

「いや、好き嫌いっていうか・・・」

ほら、あゆみん、抱いてみて 気持ち変わるかもしれないし

「うわあああ、なんかぬるぬるする」
(ビビビビビビビビビ)
「ギャピイイィィィィ、し、痺れる」
「それは可愛らしさにやられたって意味ですね」
「いや、どう見ても物理的に痺れてるよ。電気クラゲなのかな?」

『スデイシヤク モテット テレワラキ』

ほら〜この子なんだか怒ってるよ、あゆみん 謝って

「ゴ、ごめんなさいいいいい」
『スルユ スルユ』

それであなたは誰? 名前がないなら まさがつけてあげる

「まーちゃん、それはちょっとどうかな?」
「そうですよ、まさきちゃん、人間と話したり、陸にいるクラゲなんて不思議すぎるんだから」

・・・よし 君の名前は スワスワ

「・・・聞いちゃいないし」

187名無しリゾナント:2016/01/11(月) 16:30:54
「どう、これならよくみえるでしょ?」
『ルエミ ルエミ クヨ ルエミ』
「・・・なんで香音のリュックにこの子をいれるんだろうね」
「だって香音ちゃんのリュックが一番大きいし、香音ちゃんのパワーなら背負えるっちゃろ?」
「がんばって 香音ちゃん」

「それで、今度こそどっちいくかいな?」
「とりあえず、今の時間帯だと太陽があっちにあって雲があっちに流れてるから・・・うん、こっちが北だね」
「とりあえず街を探すのが一番と思いますわ。食料がないとどうにもならないし」
「ちょっと、待って!後ろのこの子が暴れてるんだけど」

『チッア チッア カマナ ノシタワ』
(ビビビビ・・・)
「あぎゃああああああ、し、痺れるううぅぅぅ」
「か、香音ちゃん!」

(間隙)

「・・・それでどっちにいくことにするんだろうね」
「香音ちゃん、頭がBomber Headだよ・・・ちゃーちゃんみたい」
「この子が指さしている方にいってみようか?
 電気くらげだとしたら海とかに着くかもしれないし、そうしたら町がきっとありますわ
 それに・・・」
「なんかいな聖?」
「なにかの本で読んだことがあります。動物の中には地球の電磁波で自分の位置を把握できると」
「! それじゃあもしかしたら この子が磁石かわりになるかもしれないっていうこと?」

「それなら 早速この子の指す方に進むと」
「・・・でもこの子、仲間のところにいくつもりだとしたら私達どこに行くことになるのかな(ぽつり)    (続

188名無しリゾナント:2016/01/11(月) 16:31:28
スワスワ〜
『ワスワス ワスワス』
スワスワスワスワ〜
「ワスワスワスワスワスワスワス〜」

「こらあ、まーちゃん、遊ぶな!ああ、頭がおかしくなりそうスワスワスワスワ・・・」
「でも、おかげで一つわかったことがありますよ」
「はるなんなに?譜久村さん達の居場所?」
「いえ、スワスワちゃんは逆に言っているんです。例えば、りんごならごんりみたいに」
「おださくら、なら、らくさだお、ってことですか?」
「なんだかややこしいなあ !! ギャピイイイイィィィ ご、ごめんなさいいいいぃぃぃ」
『スルユ スルユ』
「・・・その通りのようですね」

あゆみん スワスワちゃん ぷんすかぷんだよ

「それから電気を発せられるということは体内に電気を発生させる器官があるということです
 ということは電気にこの子は敏感なはずです。もしかしたらこの子は生き物の電気を感じられるかもしれないですよ」
「よし、だーいし、スワスワちゃんを抱えて、リオンで跳ぶぞ」
「ハ、はい・・・り、リオ〜〜〜ン」

いけ〜あゆみん

『スデイイチモキ モテト ガゼカ ♪』
「あ、この子笑ってる、楽しそうだ、あゆみん お手柄だぞ」
「そ、そうかな? ギャピイイイイィィィ」
「あ、嬉しくて放電した」

イシシ あゆみん 気に入られてよかったね あれ、スワちゃん 怪我してる これどうしたの?

『タレタウ デウュジ トマカナ イシホ マカナ テシガサ』

189名無しリゾナント:2016/01/11(月) 16:33:58
『だーいし感電中。。。』

605 名無し募集中。。。 2015/10/10(土) 23:02:28.17 0
だーいしが感電してるとなぜか微笑ましくなる不思議

606 名無し募集中。。。 2015/10/11(日) 09:47:18.59 0
ノハ*゚ ゥ ゚)<だーいし感でだーいし感電…フフフッ
川c ’∀´)<やかましいわ!
川* ^_〉^)<イヒヒヒヒヒ
ハo;´ 。`ル<ちょいアフロだなあゆみん

一方その頃
Σノノ∮‘ _l‘)<!駄洒落の予感…!?
|||9|‘_ゝ‘)<ん?どしたと聖?
从*´◇`)<駄洒落を言うのは誰じゃー
ノリ*´ー´リ<誰じゃろなー

607 名無し募集中。。。 2015/10/11(日) 12:37:33.00 0
ダジャレ大会かよw

190名無しリゾナント:2016/01/11(月) 16:36:08
>>186-188

「イタカ? イナイゾ ソッチハドウダ」
「コッチニモ イナイ マズイゾ」
「マズイナ コノママ デハ オレラノ イノチガ アブナイ」
「ドウニカシナイトナ」

〜〜〜〜〜

『ノイタス ノイタス カナオ イタベタ クフカア』
「・・・なんだかこの子、暴れているんだろうね」
「頼むから、放電はしないであげてね、香音ちゃんがしびれちゃうから」
「どうしたのかしらね?急に暴れだしたりして」

〜〜〜〜〜

「アソコに イタゾ」
「ヨシ サキマワリダ ミカタに ツタエテカラ オレハオッテイク」
「ワカッタ アノヒトにバレナイ ウチニ タノムゾ」
「アア オレモ イノチガ オシイカラナ」

〜〜〜〜〜

「もしかして、おなかすいたと?日もこんなに高いけん、えりもおなかすいたっちゃ」
「それはえりぽんが朝ごはん食べなかったからもあるんじゃない?」
「でも、食料なんにもないんだろうね・・・どうしようか」
『ノイタス カナオ ノイタス カナオ (じたばた) 』
「ほらほら、いい子だから、香音ちゃんのリュックで暴れないようにしてね」
『 !! ヨイワコ ヨイコワ』
「な、なんだろうね、また暴れだしたんだけど」
「でもさっきまでとも違うようだよ」
「!! みんなあそこ!!」
「「「「ダークネス」」」」『ヨイコワ〜』   (続

191名無しリゾナント:2016/01/11(月) 16:39:20
>>112-118

「道重さん、ようやく眠られましたね」
「そうだね、鞘師、ありがとう」
高橋は道重に極端に耳のバランスの崩れたうさぎのキャラクター毛布を掛けながら、鞘師に微笑みかけた
「疲れたでしょう?今日、ホント、いろいろあったから」
「・・・そうかもしれないですね
 ダークネスの襲撃、亀井さんとの戦闘、亀井さんがいなくなった真相、そして道重さん
 肉体的にも精神的にも疲れました」
氷水で冷やしたタオルを絞り、道重の額に優しくのせ、高橋は答える
「そうだろうね。さゆも眠り始めたわけやし、鞘師も眠っていいんだよ
 あとはあっしが全て面倒みるから、なんなら鞘師のために子守歌唄ってあげてもいいがし」

冗談に鞘師はぷっとふきだした
「なに言ってるんですか、高橋さん、変なことおっしゃらないでくださいよ」
「そうかな?鞘師が頑張ってくれたから、あっしにできることを考えただけなんだけどな」
「あははは、き、気持ちだけで結構です」
「そんなに面白い?」
「はい、面白いです」
「う〜ん、難しいな」
両腕を組み、高橋は道重の部屋のもかもかのソファーに腰を下ろした

「さゆだったら、こんなときは『え?本当ですか!』なんて言ってすぐ横になったのにな」
「そ、それは道重さんだからですよ。道重さん、高橋さんのこと、大好きでしたから」
「なら、鞘師はあっしのこと、嫌いなの?」
「そんなはずないじゃないですか!高橋さんのこと、大好きですし、尊敬していますよ。ただ道重さんのようにはできません」
高橋がソファをポンポンと叩いた
ここに座りにおいで、のサインだ
もかもかのクッションに隠された高橋が置いていったお古のソファがぎしっと音を立てた

「はい、これ、サイダー。ちょっと炭酸抜けちゃったかもしれないけど」
サイダー瓶をカバンの中から取り出し、鞘師に手渡した

192名無しリゾナント:2016/01/11(月) 16:39:52
「ありがとうございます・・・おいしい」
「よかった」
キュポンっと栓が開けられる音が響いた
「これ、北の国で教えてもらったんよ。リンゴのサイダーなんだよ」
さわやかな甘みが口の中で渦を巻き、酸味が喉の奥を刺激する
「クセになりそうでしょ?」
「そうですね。初めて飲みました」
唇をペロリと舐めて、ラベルに目を向ける

「高橋さんはどちらに行かれてたんですか?」
「ん?あっし?
 色んなところ、暑いところ、寒いところ、高いところ、低いところ、都会、田舎、ジャングルに砂漠、かな」
視線を宙に向けながら指折り数える高橋は思い出話に移らんとしていた
「北の国ではね、親切なおばちゃんがね、あっしのことを」
「なんのために行かれたんですか?」
「へ??」
「何が目的だったんですか?」
鞘師の握る瓶の中に波がたっていた

「高橋さん、私は高橋さんのことを尊敬しています、大好きです、憧れです
 でも、一つだけわからないことがあります。なぜ、私や田中さん、道重さん、新垣さん達を残して一人で旅立ったんですか?
 何も言わないで、『するべきことがある』なんて置手紙だけ残していなくなったあの日を忘れられません
 どれだけ残された私達が不安だったのかわかりますか?
 リゾナンターとして、いや、人間としてあなたから学んでいる途中だった私達の目の前からいなくなった、あなたは
 新垣さんも田中さんも道重さんも光井さんもフクちゃんもえりちゃんも香音ちゃんも残されたんです
 教えてください、高橋さん、するべきことってなんだったんですか?」
��
真剣なまなざしをむける鞘師に高橋はサイダー瓶をテーブルに置いて答えた
「・・・難しいよ、答えるのが」
「それでもいいです」

193名無しリゾナント:2016/01/11(月) 16:40:24
「そっか、うん、そうだよね。ガキさん・・・しか知らないもんね」
「新垣さんは知ってらしたんですか?」
「さすがにガキさんにはいわなきゃいけない、と思った。だって、あっしの一番の理解者だからね」

新垣は知っていたのに、知らないふりをしていた―その事実を鞘師はどう受けてよいものかわからなかった
(なんのために?どうして自分もしらないふりをしていたんだ?)
誰よりもいなくなった高橋に対し、声を荒げていたのは新垣だった、あの日
その眼に浮かんでいた涙を鞘師は覚えている
涙に浮かぶ感情を鞘師は取り違えていたようだ

「鞘師、私はダークネスからなんて呼ばれているか、知ってるやろ?」
「i914」
蚊の鳴くようなか細い声でつぶやいたのは高橋がその名を忌みていることをしっての配慮
「ダークネスの成功作、i914なんて、あっしのことをあいつらは呼ぶ
 成功作って、あっしが敵対しているのにわざわざ言わなくてもいいのになって思わん?」
「そ、そうですね」
「あいつらはあっしが大切なんだろうって感じるよ、大嫌いな名前で呼ばれれば呼ばれるほど。皮肉だね」
鞘師はどのように反応すればいいのかわからなかった
同情?否定?共感?・・・どれも違う気がした。だからこそ無言になる
「・・・」

「あっしはあっしや。それ以上でもそれ以下でもない。
確かにi914という化け物を内に飼ってるのは事実や。だからってあっしがあっしでない答えにはならんよ
 だけど、それをどうやって確かめる?1+1=2みたいな公式で示せないやろ?」
「それを確かめるために旅に出た?」
「違う」
鞘師は目を丸くした。この話の流れからそうに違いないと思いこんでいたからだ
��
「自分自身は一人なんて、自分が信じて、周りにいる友が信じてくれればそれでいい
 それで十分だよ。それがガキさんであり、れいなであり、さゆであり・・・・みんなだよ
 あっしは本当にいい仲間に巡り合ったよ、幸せ者だよ、今でも幸せ」
「それではなんのために??」

194名無しリゾナント:2016/01/11(月) 16:40:55
足をぶらぶらさせて高橋は背もたれにもたれかかった
「同じように迷っている声が聞こえたから」
「『声』ですか?それって私達を集めたような」
「ただ助けてっていう叫び、かな。悲痛な救いを求める声。聞き流すわけにもいかないじゃない」
「それで旅立った」
高橋は頷いた

「いろんな出会いがあったよ、嬉しい出会い、悲しい出会い、怒った別れ、喜んだ別れ
 一期一会以上に複雑に絡み合った世界で私達は生きているんだって気づかされた
 そのなかで自分ができること、それを見つけられたら幸せ、それを実現できたらもっと幸せと感じたよ」
「私達との出会いはどうでしたか」
破顔一笑の笑顔で肩に腕を回して、高橋は鞘師を引き寄せた
「最高の出会いだよ。こんなに可愛い後輩を持てるなんて幸せだね」
その屈託もない不細工な笑顔をみて鞘師は感じた
(この人は変わっていない。強くて、素直で、そして優しい)

「私も幸せです。高橋さんみたいな人で出会えて」
「あひゃひゃ、褒めてももうサイダーないがし」
「ええ、大丈夫です。これ以上飲んだら肥えてしまいますから」
「え〜鞘師はもう少し健康的になったほうがいいよ」
鞘師はむっとして、そうでもないんです、と強く言ってのけた
しかし、高橋は気にせず笑って答える
「あのさゆだって昔はもう少しぷくっとしていたんだから、大丈夫だよ、鞘師は」
静かに寝息を立てる道重の寝顔は二人からは見えない
「道重さん、大丈夫ですかね?」
「・・・どうだろう、これはあっしも大丈夫なんて簡単に言えない」
��
「質問ばかりで申し訳ないのですが、もう一ついいですか?」
何も声に出さなかったが、鞘師はyesと捉えた
「亀井さんってどんな方だったのですか?道重さんがあれほど取り乱すなんて信じられないのですが」

195名無しリゾナント:2016/01/11(月) 16:41:42
鞘師はあの夜の血の気が引いていた真っ青な道重の顔が忘れられないのだ

「絵里は、優しい人。そして、あの子ほど素直で、正直で、こだわり強くて、可愛い子を知らない。
 ちょっと抜けてて、でも真面目で努力家で、ムードメーカーで、実際、誰からも愛されてた
 通っていた病院でも人気者だったみたいで、アイドルだったようだよ」
「それならなんで、亀井さんがいなくなったのに、どうして騒ぎにならなかったんですか?」
ふと浮かんだ疑問を口にしたが、高橋の顔が暗くなった
「・・・ガキさんにお願いした。すべてを書き換えて、って頼んだ。病院関係者から行きつけのお店から、友達から、家族も」
「家族にもですか?亀井さんの存在自体を消そうとしたんですか?」
「いや、海外留学してることにして、病院は完治した、ことにした」
「それにしても酷いと思います」
「それはあっしも同感や。都合のいい工作だ。だけど、いなくなったままの絵里を家族はなんて思う?
 必死で行方不明の捜索願をだすやろ?悲しんで、苦しんで、泣くに決まっている
 だってあっしとガキさんは、絵里のことを・・・間違っているのはわかっている」
「・・・」
「それはれいなもさゆも愛佳もリンリンもジュンジュンも知っている
 このことを知っているのは8人しかいないし、悲しむのもそれだけでよかった
 ・・・ダークネスは気づいてしまったようだけど
 絵里とさゆは親友だった。なんでも通じ合っていて、どこにいくのも一緒だから、さゆは一番辛かったやろうね」
「・・・それでいいのですか?」
「間違いだね、確実に。だけどあんなにいい子を失って悲しむ思いをするのは私達だけでいい
 だって私達に原因があるのだから。私達と出会わなければ、普通に青春を過ごし、普通に学校に通い、普通に恋愛できただろうからね
 えりが一番普通の生活を望んでいた、それを結果的に奪ってしまった、その責任は私達にあるんだから」
「・・・」
��
道重の静かな寝息しか聞こえない闇を破り、高橋が語る
「絵里はね、幸せになりたかったんだ。でも、幸せを追い求めなかった
 なぜだかわかる?
 『幸せになりたい幸せになりたいってずっと思ってると幸せになりたいってだけで終わっちゃうんです
  幸せだなぁって思ってるとずっと幸せのまま過ぎていくんです』
 絵里が教えてくれたことだよ」

196名無しリゾナント:2016/01/11(月) 16:42:13
「・・・素敵な言葉ですね」
「ぽけぽけしているのにどこか超越していた。現実的なさゆとはそういう意味でも凸凹コンビだったね
 そんな絵里だからこそ・・・今度こそ私は絵里を救いたい」
瞳にあふれる強い意思を感じた鞘師は改めて思うのだ、力になりたい、と。

鞘師が亀井が高橋に伝えた言葉を飲み込まんとしていると、突然高橋がごろんと横になり、自身の頭を鞘師の膝にあずけた
「な、なにされてるんですか」
「ん〜休んどるんよ。気張ってるばっかりやったら、疲れるやろ?
 楽しいときは楽しむ、哀しいときは哀しむ、怒るときは怒る、忍ぶだけじゃもたんよ」
「だからっていきなり横にならないでくださいよ」
「それもそうやね」
よいしょっとつぶやき、体を起こし、道重の傍らにしゃがみこんだ

ふと横を見ると安心しきった顔ですやすやと寝息を立てる道重の姿が目に入った
『さゆみ、寝顔は不細工だからみてほしくないの』
そう彼女が赤ら顔で言っていたことを思い出したが、その寝顔は決してそうは思えなかった
むしろ、美しい、神秘的だ、と鞘師は感じ、ついついその頬を触れたい衝動に駆られた

「さゆも苦しんどる。だから、夢のなかくらいは幸せにしてあげようかな」
頭をぽんぽんとなでて、鞘師を手招きした
「???」
ここにおいでとでも言うように寝ている道重の近くの絨毯を指で示した

道重を挟んで高橋と鞘師は向かい合う
「よいしょっと」
いきなり道重の布団に入りだした高橋を見て、鞘師は大声をあげそうになり、慌ててこらえた
「た、高橋さん?」
「ほら。鞘師も入って」
「む、無理ですよ」
「ええから、ええから。さゆを元気つけたいでしょ?」
「・・・」

197名無しリゾナント:2016/01/11(月) 16:42:44
すごすごと道重の隣に横になる鞘師。高橋、道重、鞘師で川の字が作られた
「どう?」
「・・・変な感じです。お二人と寝ているなんて」
「あひゃひゃひゃ、そうかもね。でも、修学旅行みたいで楽しいやろ?
 まあ、あっしは修学旅行にいったことなんてないんだけどね」
笑いながら高橋は道重の髪の毛をいじって遊んでいる

(そうか、この人も小田ちゃんと同じようにダークネスによって普通の生き方ができないようにさせられたんだった)
小田さくら、ダークネス、独特の感性、使命感、いろいろな部分がこの人と似ている、そう感じた
どれだけの重荷を背負っているのか?なんでここまで強く慣れるのか?
どうして私達を選んだのか?どこまで知っているのか?
訊ねたい欲望がこみ上げてくるが・・・
「あれ?鞘師は楽しくないの?」
そんな無邪気な声が押さえ込む

「た、楽しいです」
「・・・うそつき」
「う、嘘ではないですよ」
顔はみえない、声が聞こえるだけなのに、この人は全てを把握しているように感じてしまう
「嘘。だってなんか重いもん、声が」
精神感応? そう思ったが、鞘師は違う、と感じた。あくまでも感じただけだが、このひとは・・・
「わかるよ、鞘師のことは。だって一緒に居たんだから。ここにね」
私のことをまっすぐみてくれる数少ない人だから

「鞘師、偉そうなこと、一つだけ言っていいかな?」
「一つだけ、ですか?」
「な、なんや?そのもう、何回も言っているみたいな言いぶりは!!」
あわてて否定する鞘師だが、それを高橋は冗談やよ、と笑ってみせる

198名無しリゾナント:2016/01/11(月) 16:43:19
「鞘師、今のリゾナンターで、重要な立場にいるのはわかっている
 リーダーはさゆやけど、前線にたっているんは鞘師でしょ
 つらい思いは人一倍多いと思う、れいなもそうだった」
久々に出会った田中の姿を脳裏に鞘師は浮かべた。
相変わらず10代半ばが好むような動物柄のファッションに身を包んでいた、派手な顔立ちが月夜に映える
あえて、そんなファッションで自分自身を守っているように、本当は繊細なことも知っている
人前では見せないように振舞っているからこそ、高橋といるリラックスした田中を鞘師は高橋とは違う憧れの対象としていた
いつしか、鞘師も願っていた、この人たちのように強く、なりたいと

しかし、高橋はそう願っていなかったようだ。優しい声をかけてくる
「鞘師、緊張しているでしょ?力入ってばっかりだと疲れちゃうよ」
「そ、そうですか?」
「自分でなんでもしなきゃいけない、そう思っちゃだめだよ
 今の鞘師の立場はなんとなくわかる。でも、一人じゃないんだから
 さゆだっているし、フクちゃんや生田やズッキもいる。
 力をぬいて、信じること、それが必要かな」
「・・・」
「おやすみ」
すぐに寝息が聞こえてきて、鞘師も天井のマス目を見上げた
(私、頑張りすぎてるのかな?)
考えようとしたが、睡眠欲が疲れ果てた肉体を夢の世界へと誘うのは容易であった

★★★★★★

テレビから流れる天気予報
アイドル出身の『美人』天気予報士が原稿を読み上げる
『明日も本日と同じようにいい小春日和となるでしょう
 しかし、週末にかけて、大荒れの天気となり、暴風を伴う雷雨となるでしょう』

だってさ、亀井さん★

199名無しリゾナント:2016/01/11(月) 16:44:54
>>191-198
『Vanish!Ⅲ 〜password is 0〜』(12)です
気づけばもう冬ですね。道重さんが卒業して一年近くですか。遅筆が・・・
これでカップリングパートは終えたので、次から「起承転結」の「転」ですね。
一体いつ完結できるんだか(笑)12期出せねえなw
まー修行以外も読みたいな〜『作者』として刺激受けたいです。

200名無しリゾナント:2016/01/11(月) 16:49:38
怒りも
悲しみも
喜びも

あたし達は共有できる



独りが一人へ
一人がみんなへ
みんなが一人へ

想いが届く

何時でも
何処に居ても
何をしていても

想いは届く



それがリゾナントに集まった仲間の証

他の誰でも無い
この13人が仲間



繋いでくれたのは
共鳴、でしょ?

201名無しリゾナント:2016/01/11(月) 16:50:23
>>200
保全作『届く 想い』

823の方ではありません。
残り2ヶ月、13人の'15を精一杯に楽しんで
メンバーもファンも

202名無しリゾナント:2016/01/11(月) 16:55:37
【第108話】

期間
2015/11/03(火) 21:02 〜 2015/11/18(水) 21:08 308レス

203名無しリゾナント:2016/03/11(金) 11:22:26
鞘師さん──

朱音には、信じられません



鞘師さん──

まりあ、とっても胸が苦しいです



鞘師さん──

頭が、真っ白です



鞘師さん──

鞘師、さん……



鞘師さん──

不安、ですよ

204名無しリゾナント:2016/03/11(金) 11:22:53
鞘師さん──

こんな事、受け入れられませんって



やっさん──





鞘師さん──

こんなの、考えたことがありませんでした



鞘師さん──

今、どんな気持ちなのでしょうか

205名無しリゾナント:2016/03/11(金) 11:23:17
里保ちゃん──

どういう事か、よく分かんないよ



里保──

それが里保、って事っちゃんね



里保ちゃん──

こうなる前に、出来た事、無かったのかな

聖には、もう何も出来ないのかな



今の

鞘師里保の

心の声が



聴こえない

206名無しリゾナント:2016/03/11(金) 11:23:53
>>29-31
保全作『Lost R』

現実のメンバーだけで無く、スレにも衝撃的な運命が課せられるとは。
'16への試練でしょうか。

門出はしっかりと祝いたいと思います。

207名無しリゾナント:2016/03/11(金) 11:24:23


そっと、目を開く。
視界全体が、薄もやに覆われているかのように煙っている。
自分は、なぜこんなところにいるのだろう。
里保は、少しずつ、自らの記憶を遡ってみた。
塩の女との対決、さゆみの登場、そして。

うちは、死んだんじゃろうか…?

そんな想像を打ち砕く、断片的な痕跡の襲来。
激しい雨、荒れ狂う奔流、鮮血。そして、狂気。
そこで、悟る。
自分は。また、”やってしまった”のだと。

「りほりほ?」

声が聞こえる。
暖かい。けれど、今は聞きたくない声。

「りほりほ」

やめてほしい。
うちのことなんて、ほっといて。

「りほりほっ!」
「わあっ!?」

後ろから、強引に抱き竦められたような感触。

「び、びっくりしたぁ!みっしげさん!!」

振り向かざるを得ない状況に、視線を向ける。
が、そこにはピンク色の丸いふわふわした光が浮いているだけだった。

208名無しリゾナント:2016/03/11(金) 11:25:20
「あのあの、これはどういう」
「ここは、さゆみとりほりほだけの世界」

さゆみらしき存在に言われて、思い出す。
そう言えば、精神操作の導き手によって、他者と精神だけの状態で意思疎通を行うような空間が生み出されるということ。
春菜が衣梨奈とともに「スマイレージ」の和田彩花を救った時、そのような現象が発生したと聞く。さらに遡れば時の魔
物と言うべき存在にさくらが囚われたのを救い出した時、紛れもなく里保自身も体験したことだった。

「でも、道重さんの姿が…」
「さゆみには、きっとりほりほがさゆみを見ているのと同じような姿が見えてると思うの」

つまり、視界の晴れない靄の中、赤とピンクの二つの球体が浮かんでいる。
想像するとなかなかシュールな光景ではあるが。

「…そういう世界にしてるのは、きっとりほりほがそう望んでるから」
「みっしげさん、うちはいったい何を…!!」

自分が気を失ってから、ここに至るまでのこと。
人の口から、聞きたかった。けれど、聞きたくなかった。
あの忌まわしき、赤眼の魔人のことなど。

「いや、何でもないです」

咄嗟に言葉を引っ込める里保。
しかし、まるでそんな里保の顔を覗き込むように、さゆみは訊ねる。

209名無しリゾナント:2016/03/11(金) 11:25:57
「りほりほは、あの子のことが嫌いなの?」

言葉に、詰まる。
まさかそんなことを聞かれるとは、夢にも思わないとはこのことだ。
里保の中で、過去の出来事が渦を巻く。
それはさながら、かけがえのない存在を呑み込んだあの日のように。

「うちが!『あいつ』を!好きなわけないじゃないですか!!!!」

気がつけば、大声で叫んでいた。
あいつは。自分を心の奥底に閉じ込め、そして有り得ないほどの力を振るった。
そのせいで、自分は友を救うことができなかったのに。
そしてさっきも。水は荒れ狂い、その禍々しい赤い瞳の色はそれと良く似た色の液体を求め…

「さゆみもね。最初は、『お姉ちゃん』の存在を受け入れることができなかった」
「えっ?」

里保は俄かにその言葉を疑う。
だって、「二人」はあんなに仲が良さそうだったではないか。
そう。さゆみは自分とは違う。出したくなかった。二度と表に、出したくなかった。
なのにあいつは姿を現した。目の前でさゆみがあんなことになったせいからなのかもしれないが。
それでも。「彼女」を許すことなんて、できやしない。

どことなく里保がさゆみに遠慮がちな原因の一つが、そこにあった。
近づいてはいけない、触れてはならない。でないと、自分の中の「血の色の魔人」は。

210名無しリゾナント:2016/03/11(金) 11:26:39
「でもね。いろいろ抵抗してみたりもしたけど。結局わかっちゃった。『お姉ちゃん』も含めて、さゆみなんだってことに」
「道重さん」
「絵里…鞘師も知ってる、亀井絵里ちゃんから言われたんだ。『さゆは、さゆのままがいい』って。だから」

目の前のピンク色が、ふっと薄くなる。
さゆみの姿が少しだけ、見えたような気がした。

「『それ』もひっくるめて、キミ自身でしょ」

でも、そしたら、どうしたらうちは。
その言葉を紡ぐより先に。
道重さゆみは、里保の精神世界からかき消えていた。

211名無しリゾナント:2016/03/11(金) 11:27:24
>>34-37
『リゾナンター爻(シャオ)』更新終了

少しでもスレの存続の力になれば幸いです

212名無しリゾナント:2016/03/11(金) 11:28:50
>>34-37 の続きです



「お疲れ様です!」
「お疲れ様です!!」

外仕事から戻ると、いつもこれだ。
男装の麗人を地で行く、金髪のライダースーツ。
ダークネスの幹部たる地位に就く「鋼脚」は、複数の黄色い声のお出迎えに辟易しつつ、仰々しい総本部の建物へと足を進め
た。そのルックスから、男性というよりもむしろ女性の構成員のほうに妙な人気がある。かと言って邪険にするわけにもいか
ず、適当に愛想を振りまいてしまうのは彼女の悪い癖でもあった。

しかしまあ、何を考えてるのかね。あの芋博士は。

芋博士、というのはもちろんダークネスが誇る「叡智の集積」Drマルシェこと紺野あさ美のことだ。
組織の頭脳に対して皮肉りたくなるほど、状況は煩雑化していた。

まず、組織の幹部全員、それと主だった戦闘部隊の総本部での待機。
不便極まりないが、これは些か仕方ない面もある。何せ、「詐術師」「不戦の守護者」が謀反を企て「首領」の命を狙ったの
だ。これは紺野の意向というより、「首領」の右腕である「永遠殺し」が強く働きかけたのだろう。

だが、その隙をついて例の問題児たちが騒動を起こした。
東京を代表する総合アミューズメントパーク「リヒトラウム」。夢と光の国、と形容されるその施設を、問題児。「金鴉」と
「煙鏡」が急襲したのだ。

夢の国の実質的オーナーが、日本を代表する巨大企業・堀内コンツェルンの総帥である堀内孝雄であることは闇社会では周知
の事実。だが彼があらゆる意味においてのセキュリティをダークネスの商売敵にあたる、「先生」と呼ばれる男に率いられた
能力者集団に任せていることは裏の世界でも一握りの人間しか知りえないことである。

傍から見れば、縄張りを知らない馬鹿が何の考えも無く死地に飛び込んだと。
たとえそれが標的であるリゾナンター殲滅のためだとしても。そういう考えに至る。しかし。

213名無しリゾナント:2016/03/11(金) 11:29:21
「どうしました、浮かない顔をして」

不意に、背後から声をかけられる。
足を止め、振り返るとそこにはいつもの白衣が。

「誰のせいだよ…ったく」
「のんちゃんとかーちゃん…「金鴉」さん「煙鏡」さんの件は、私の差し金ではありませんよ」

どうだか。
疎ましげに声の主、紺野あさ美を一瞥し、それから再び廊下を歩き始めた。

「それより、こんなところで油売ってる場合かよ。『天使の檻』がやばいんだろ?」
「あれは”先ほど、一区切りはつきました”が」
「ずいぶん勿体つけた言い回しだな。まるで、これからが本番みたいな」
「そうですか? まあ、ご想像にお任せしますよ」

並び歩きながら、言葉の応酬。
組織の情報部を統制する人間と、科学部門の統括責任者の組み合わせだ。嫌が応にも、心理戦の口火が切られる。

「さっきの話に戻るけど…あのチビ二人の目的は知ってるんだろ?」
「ああ。実は、『リヒトラウム』の地下に『ALICE』があるんです」
「はぁ!?」
「元はと言えば、私が堀内さんにお預けしたものだったんですが。どのルートかは知りませんが、彼女たちの知るところにな
ったみたいですね」
「お前なあ…」

214名無しリゾナント:2016/03/11(金) 11:31:03
「鋼脚」が呆れて絶句してしまうほど、紺野がさらりと口にしたことは深刻だった。
紺野率いるダークネス科学部門が開発したという、兵器。名は「ALICE」、情報部でもそれ以上のことは知ることは出来
なかったが、数度米国の砂漠で行われた実験の結果だけは判明していた。

それが、普段から自分たち能力者の存在を疎ましく思っているだろう連中の手にあること自体好ましくないのに。
さらにそれを刺激するような「あの二人」が接近している。

不可解な点もある。
どういう経緯かは知らないが、悪童たちはわざわざリゾナンターたちを「リヒトラウム」に招き入れ、その場を戦場とするこ
とを選んだ。これが理解できない。

「紺野。あいつらは何で、あんな場所にリゾナンターたちを誘き寄せたんだ?お前…」
「私は何も聞いてませんよ?」

「鋼脚」が言うより早く、紺野が自らの関与を否定した。
しかし。眼鏡のレンズの奥の目が。微かに笑っている。

「どうせ、予測はついているとか言うんだろ」
「どうでしょうね。ただ、彼女たちと付き合いの長い『鋼脚』さんなら、ある程度はわかるんじゃないですか?」
「おい、まさか」

嫌な予感。
けれど、恐らく正しい予測。
「鋼脚」は理解してしまう。あの二人が何を狙っているか、そして有り余る力を手に入れた時に何をするか。
長い付き合いとは、皮肉なものである。

215名無しリゾナント:2016/03/11(金) 11:31:26
「そうですね。混乱に乗じて、『ALICE』を奪う。ダークネスの総本部にぶち込むくらいのことはするかもしれません」
「ったく…冗談きついぜ」

あくまでも冷静な紺野。
肩を竦めながらも、「鋼脚」はそこに紺野の自信を見る。
先ほども、天使の檻の決着がついたと語っていた。あのつんくがそう易々と組しかれるのはあまり想像はできないが。
このゲームの主導権は、既に彼女が握っている。

「まあ、そうならないためにも。リゾナンターさんたちには頑張っていただかないと」
「またあいつらかよ。随分便利な駒になってるじゃねえか」

思えば、ベリーズやキュートといった若手の精鋭を敢えてぶつけたのも。
時を操るさくらをリゾナンターにくれてやったのも。
紺野が先に見据える何かのための、強力な駒を作るための準備なのではないのか。
何かとは何だ。何を企んでいる?

「鋼脚」は、紺野が自らの障害となり得る二人の幹部を闇に葬り去った計略を知る数少ない人物の一人だ。
その意味においては、彼女の協力者の一人とも言える。が。

「彼女たちは、いい素材だ。きっと大きな仕事をしてくれますよ」
「それは、質問に対するイエスと捉えていいのかい?」
「…ご想像にお任せします、とだけ言っておきましょうか」

216名無しリゾナント:2016/03/11(金) 11:32:03
相変わらず、肝心な部分だけは決して表には出さない。
それがDr.マルシェの「叡智の集積」たる所以ではあるのだが。
まあいい。「鋼脚」は気を取り直す。本音を出さないのはお互い様じゃないか。
いいぞ、こんこん、などと称えるような関係ではもうないのだから。

「おや、どちらへ?」

本来ならば、紺野と「鋼脚」の向かう先は同じ幹部が居を構える区画のはず。
しかし、闇に溶け込むライダースーツは大きく左へと曲がる。

「ちょっとやぼ用でね」
「ああ、確かそちらの方角には。私もたまには様子を見ないといけないのですが」
「よく言う。負け犬には用はないって顔してるぜ?」
「まさか。これでも色々と尊敬してたんですよ? 『彼女』のことを」
「まあ、伝えておくわ」

それだけ言うと、振り返ることなく手を振る「鋼脚」。
彼女たちの立ち位置の違いのように、白衣と黒のライダースーツは、少しずつ、距離を広げていった。

217名無しリゾナント:2016/03/11(金) 11:32:40


地下区画。
打ちっぱなしのコンクリートで囲まれた部屋の中央に、大きなガラス製の水槽があった。
この中には、生命体の傷を急速に修復する溶液が満たされているらしいが。ともかく。

「なあ。お前のかわいい後輩が、お前のこと『尊敬してる』だってさ」

返事はない。言葉は空しく宙を舞うのみ。
それでも「鋼脚」には、ヒステリックに怒り喚く水槽の向こう側の相手の反応を、容易に想像できた。

― そんなこと言って、きっと内心あの子、あたしのことバカにしてるんだから! ―

台詞まで浮かんでくるほどのリアルさ。
ただ、現実として彼女は沈黙している。

手負いの黒豹 ― 黒の粛清 ― は、新垣里沙に傷つけられた体を、水槽の溶液に蕩わせていた。
美しい、黒の光沢を帯びたメタリックボディ。だが、そのあちこちがまるで金属疲労にでも見舞われたかのように激し
くひび割れている。誰の目から見ても明らかな、ひどい損傷。それでも、「鋼脚」は知っている。彼女が最も酷く受け
たダメージはそんな目に見えるものではない。

自らが侮り、下に見ていた後輩に手ひどくやられるどころか、命を失う一歩手前まで追い詰められた。

その事実は、おそらく「黒の粛清」のプライドをずたずたに切り裂いたはずだ。
そして、里沙の精神の手は、彼女の最も触れたくない鉄の心を、強く押した。

体だけのダメージならば、意識を取り戻してもおかしくないくらいのレベルには回復している。
紺野の言葉を信じればそのような状態にあるはずなのだが。「黒の粛清」は一向に意識を取り戻す気配がない。

218名無しリゾナント:2016/03/11(金) 11:33:17
彼女と、粛清人の双璧を成していた「赤の粛清」。
その二人が同時に欠けることは、粛清制度の崩壊を意味していた。
その代用として急遽現場に投入されることになった、「五つの断罪」。「天使の檻」の動乱にも駆り出されるほど重宝
されているようだが、彼女たちはまだ、若い。必然的に、「鋼脚」にかかる負担は大きくなる。

はやくうちを楽にしてくれよ、と訴えかけても、当の本人は眉間に皺を寄せつつ水槽に浮かぶばかり。

「傷心のあまり、現実逃避…って、梨華ちゃんはそんな柄じゃないわな」

ひとりごちつつ、ひんやりと冷たいはずのガラスに手をやった。
わかる。溶液の中、堅く瞳を閉じている「黒の粛清」。けれどその奥には眠っている。

黒き死神に相応しき、漆黒の、復讐の炎が。
仇敵を焼き尽くし、骨すら残さないほどに。苛烈な。憤怒の感情が。
おそらく彼女は、目覚めるだろう。その牙を、新垣里沙に突き立てるために。

けど…それまで待ってらんないんだよな。悪いけど。

「鋼脚」は踵を返す。
拳を交える理由なら、こちらにもある。
けじめだけは、しっかりとつけなければならない。
同じ力を持つものとして。そして、闇に心を食われた人間の、道標として。

219名無しリゾナント:2016/03/11(金) 11:34:01
>>51-57
『リゾナンター爻(シャオ)』更新終了

ちなみに前回更新の最後のさゆの台詞は
こちらからの引用となります
http://www35.atwiki.jp/marcher/pages/1111.html

220名無しリゾナント:2016/03/11(金) 11:34:56
「……こんなガキに、俺が負けた?」

「相手にもなりませんでした、See you」

コツコツコツコツ……

「話が違う……あいつ、ハメやがったな。何が『ガキだから余裕』だ……こいつの強さ、リゾナンター並じゃねーか」

コツ

「〝リゾナンター〟? What is it?」

「え、いや……」

「多少強引ですが、訊き出す方法はありますよ?」


バチバチッ

──

「興味深い。会えるだろうか、その〝リゾナンター〟に」

221名無しリゾナント:2016/03/11(金) 11:35:34
>>108
チャット会場より転載

222名無しリゾナント:2016/03/11(金) 11:37:29
>>51-57 の続きです



最初におかしいと思ったのは。
突如として舞い込んできた、仕事の数々。
聞けば、他の警察機関に属さないフリーの能力者たちも同じような状況だという。
能力が萌芽して間もない少年少女の保護のような仕事から、大組織の隙間を縫うようにして悪事を働く小悪党の
成敗まで。
一つ一つの仕事はそうでもないが、塵も積もれば何とやら。気づけば外部からの電話を取ることもままならなくな
っていた。
旧来の知己を頼ったり、中にはかつての盟友であるリンリンに頼み込んで「刃千吏」の駐日特派員を動かしても
らったり。
とにかくそうして、ようやく身辺が軽くなった愛が自らの携帯を覗き込んだその時。

山のような着信履歴の中から、「愛佳」の名が視界に入る。

かつて読心術の使い手であった影響だろうか。
何となく、嫌な予感がした。
今、自分を身動きが取れないようにしているのが、誰かの差し金なのではないかと。
そして、同じような立場にあったのだろう。すぐさま、携帯がけたたましく鳴り始めた。

「ちょっとちょっと!どうなってんのよ!」
「里沙ちゃん!?」

いつもの"ガキさん節"とでも言えばいいのだろうか。
しかし、どことなく切迫した様子があることに気づき愛佳の着信の件を切り出してみると、ご明察。
里沙もまた、急な仕事の依頼に身柄を拘束されたのに似た状態に陥り、ようやく落ち着いたところで携帯に愛佳
の着信履歴を見つけたのだった。偶然がいくつも重なると、それはもう偶然とは言えない。

223名無しリゾナント:2016/03/11(金) 11:38:04


藁にも縋る思い、というのはこういうことを言うのか。
愛佳はそのことを体の芯から実感する。

「もしもし、愛ちゃん?愛ちゃん!」
「愛佳、今、どうなってる?」

光と夢の国、というキャッチフレーズには程遠い絶望的な状況。
文字通り彼女の希望となった愛に、愛佳は自分と若きリゾナンターたちを取り囲む状況を説明しはじめた。

「金鴉」と「煙鏡」と名乗る、二人のダークネス幹部。
彼女たちが、リゾナンターたちを「リヒトラウム」の敷地へと誘き寄せたこと。
さらに偽の予知を愛佳に刷り込むことで、さゆみをまんまと罠に嵌めたこと。
そして、さゆみが倒されたこと。さらに、里保までが。
二人とも一命は取り留めたものの、それでも安穏としてはいられない状況であること。

「そうなんや…そんなことが」
「譜久村たちは、道重さんの仇取るなんて言いよる。せやけど、うちは…」

撤退。
愛佳の思いは変わらない。けれど、横目でちらりと見た聖の意思もまた変わっていないのは明らかだった。
そして恐らく、他のメンバーたちも同じ思いなのだろう。
自分には。彼女たちと共に戦った時間が短い自分には、その強い気持ちを説き伏せることができないだろう。
けれど、かつてリーダーとして若きリゾナンターたちを率いていた愛ならば。
愛佳が愛の電話に希望を見たのは、そういう理由からであった。

224名無しリゾナント:2016/03/11(金) 11:38:34
「愛佳。フクちゃんに代わって」
「ん…はい…」

愛に促され、愛佳は聖にスマホを手渡す。
かつてのリーダーの登場に緊張しているのが、聖の手の震えに表れていた。

「フクちゃん?」
「はい。お久しぶりです」
「状況は愛佳から聞いた。そのダークネスの幹部が、『金鴉』『煙鏡』を名乗っているなら。あーしの知ってる
あの人たちなら。きっと、辛い戦いになる」
「はい」
「そして。さゆが戦えない今、そこにいる若い子たちの指揮を執るのは、フクちゃん。それは、わかるね」
「…はい」

愛の話す言葉を、一言一句、聞き漏らさぬよう神妙な面持ちで聞いている聖。
もしかしたら、高橋さんも反対するのかもしれない。
たとえかつてのリーダーに異を唱えられても、気持ちは変わらない。
けれど、日が落ちた後の夕闇のように、不安が聖の心に迫ってくる。
そんな彼女の耳に届いたのは、意外な一言だった。

「で、フクちゃんは。どうしたい?」

聖は。試されている、と直感した。
もちろん、携帯の向こう側の様子であるからして、愛が今どのような表情でそんなことを言ったのかはわからない。
けれど、感じる。聞こえる。言葉の意味以上に、愛が、里沙が、そしてさゆみが座っている座の意味を、問われて
いる。

225名無しリゾナント:2016/03/11(金) 11:39:07
「聖は…あの人たちのことを追いかけたいです」
「どうして? さゆをやられて悔しいから?」

「金鴉」がさゆみを貫いたあの瞬間。
狂気に満ちた、相手の表情を思い浮かべると、今でも肌が粟立つ。深い、怒りだ。
けれども。

「そういう気持ちがあるのは、否定しません。でも、それ以上に…今、あの人たちを放っておいたら、道重
さんのように、ううん、もっと多くの人が犠牲に…だから…」
「あの二人は強いよ?」
「…勝てます」
「そっか。なら、行っておいで」

聖は、はっきりと「勝てる」と口にした。
慌てたのは愛佳だ。聖を宥めることを期待していたのに、これではまるで逆だ。
聖から携帯をひったくるように奪い、それから口角泡飛ばす勢いで愛に問い詰め始めた。

「ちょちょちょっと愛ちゃん!何や今の!何言うたの今!!」
「フクちゃん、あの二人に勝てるってさ」
「んなアホな!道重さんですら勝てなかった相手を、そないな簡単に」
「あーしは。フクちゃんを信じてる」
「そんな…」

信じるだけで実力差が埋まれば、おそらく今頃はダークネスなどとうの昔に壊滅している。
そう言いそうになった愛佳に、愛とは別の声が聞こえてきた。

226名無しリゾナント:2016/03/11(金) 11:39:51
「もしもし、みっつぃー?」
「新垣さん!?」

何と。
愛の他にも里沙がいたというのか。
折れかけた心が再び、甦る。そうだ。彼女ならきっと。
愛佳は、無言で携帯を聖に差し出した。

「もしもし、譜久村です」
「フクちゃんか…話は大体愛ちゃんとの会話でわかってる。だから、あたしが聞きたいのはただ一つ。あの
二人とさゆみんが戦ってるのを見て、どう思った?」
「…付け入る隙は、あると思います」
「じゃあ、あたしからはもう何も言うことはないね。頑張ってきな」
「は、はい!!」

話の方向が、愛佳が期待していたのとは逆に向かっているのは明らか。
聖から携帯を受け取る愛佳の顔は、今にも泣きそうだった。

「に、新垣さん…」
「何よー、そんな情けない声出して」
「だって…せ、せや!新垣さんならうちの言うてること、わかるやろ!」
「みっつぃー、愛ちゃんが一度言い出したらテコでも動かないの、知ってるでしょーが。それに、今回ばか
りはあたしもフクちゃんの意見に賛成かな」
「え…」

あまりに無謀な若手の突入。それを制止するどころか支持するとは。
思わず昏倒してしまいそうな愛佳を、里沙の言葉がはっとさせる。

227名無しリゾナント:2016/03/11(金) 11:40:32
「フクちゃんがさ、勝てるって断言したんでしょ? そういうの、あんた今まで聞いたことある?」
「…ないです。うちがリゾナンターやった時には、そんなこと」
「だったらさ、信じて応援してあげるのが、先輩ってもんじゃないの?」

正論である。
かつてのリーダーとサブリーダーがそう言ってるのだ。正論にならない、はずがない。

「私も譜久村さんの言う通り、あの人たちには勝てると思います。ゆっくりお話しする時間はありませんが、
根拠ならありますから」
「飯窪…」

愛佳は、後輩たちの顔を交互に見る。
いつの間にか、逞しく成長している。自分と入れ替わるようにしてリゾナンターとなった遥や優樹たち年少
者ですらも。
ベリーズやキュートに立ち向かった時も、彼女たちの姿に成長を見たが。あの時よりもさらに、ずっと。

何や…うちもまだまだ過保護やったんやな…

「わかりました。うちもお二人の意見に、賛成します」
「そっかそっか。でもまあいざって時にはうちらがそっちに…」

突然のことだった。
里沙の音声に、耳障りな雑音が混じり始める。
そして、文字通り、どこからか「割り込む」ものがいた。

228名無しリゾナント:2016/03/11(金) 11:41:06
「どーも、つんくでーす」
「つ、つんくさん!?」
「お取り込み中のとこ、申し訳ないんやけど。俺もそこの二人に用があるんでな。一旦切らしてもらうで」
「ちょ、ちょっと何を…」

泡を食った愛佳が文句を言いかけたところで。
通話は、強引に切られてしまった。

つんくの登場が何を意味するのか。
愛佳にも、そして若きリゾナンターたちにもわからない。
ただ、今はそれを詮索している時間はない。

「とにかくや。道重さんと鞘師はうちに任せとき。うちももう、何も言わん」
「光井さん」
「ただ、道重さんの代わりに、これだけは言わせてや。『気ぃつけて、行ってきな』」
「はいっ!!!!」

8人の声が、重なる。

「でも、あの二人を追うにもどこに行けば」
「あ」

香音のもっともな疑問。
「金鴉」と「煙鏡」の二人がどこに消えたのかがわからなければ、追うことすらできない。

229名無しリゾナント:2016/03/11(金) 11:41:41
「そもそもあの二人は道重さんの他にも何かを目的としてるような口ぶりでしたが」
「肝心の目的がわからんっちゃけん」
「マジすか!ったくじゃあどうすりゃいいんだよ…」
「あれですよ!あれ!トイレに行ったとか」
「亜佑美ちゃんそれはないと思う」
「はぁ…自分ら、それもわからんと『勝てます』なんて言うてたんか」

呆れ混じりのため息をつく愛佳。
そんな中、優樹が思いついたように口を開く。

「確か…かがみの、せかい?」

去り際に「煙鏡」が残した言葉。
鏡の世界で待っていると。鏡…鏡、鏡。さくらが、あっ、と声を上げた。

「佐藤さん、それです!!」
「それですってさくらちゃん何がわかったと?」
「あの実は…あの二人にミラーハウスに連れて来られた時に、下に続く階段を見つけてたんです。もしかし
てそれが」

そのことを裏付けるように、どこからか、腹に響くような音が聞こえてくる。
春菜の超聴覚が、それを正確に捉えた。

「小田ちゃん、ナイス。確かにこの音はミラーハウスからだよ」
「よし!そうと決まれば乗り込むぜ!!」
「あっちょっとくどぅー、待ちなさいよ!」
「まさも行く!!」
「あ、えっと。光井さん、行ってきます!」

瞬く間に、三々五々走り出すメンバーたち。
うちらの頃はここらへんで「がんばっていきまっしょーい!」なんて言うてたんやけど、と過去を顧みつつ。

もう、小うるさい先輩は必要あらへん、か。

何かを決意するような表情の愛佳、その視界には頼もしい後輩たちの後姿が大きく、そして遠く映し出され
ていた。

230名無しリゾナント:2016/03/11(金) 11:42:13
>>116-123
『リゾナンター爻(シャオ)』更新終了

231名無しリゾナント:2016/03/11(金) 11:43:03
スワちゃん、はるなんのそばで静かにしてて! とうっ

「リオン、手加減はいらないからね」
「はるなんはスワスワを守って、ここははる達でなんとかするから」
「(時間跳躍)」
「う、うわあ、スワちゃん、覗き込もうとしないで、危ないからね、みんなに任せましょう」
『ノイタミ〜カルイ、コノア』

はるなん もっと しっかり見ててよ スワちゃん 震えているよ

「もう、銃なんて卑怯だよ、くどぅ、サポートして」
「わかった。まあちゃんもいる?」

いらないもんね〜 オダベチカ サポートよろしく

「私は必要なんですね、ありがとうございます、頼りしてくれて」
「何言っているんだ、小田ぁ!気を抜く・・・な。う、うわあ、あ、あぶない」
「あ、よかったですね、怪我しなくて」
「お、小田ぁ! わざと時間跳ばしただろ!」
「なんのことですか?私は佐藤さんのサポートをさせていただいているだけですよ」

なにしてるの? もう、まさでみんなやっつけちゃったよ

「す、すごいですね さすがまーちゃん」
『イゴス イゴス ンャチアマ』
「スワちゃんも喜んでいるよ、ほら、あゆみんも喜んで」
「う、うん(・・・でもこの展開って) ! ギャピイイイイィィィ」
「あ、また、放電した」

スワちゃんも怪我なくてよかったね。それでこの人たちどうする?
とりあえず、ぽいっ、どこかに送っちゃった!   (続

232名無しリゾナント:2016/03/11(金) 11:43:38
从*´ ヮ`)<外の雨、止まないっちゃねー・・・

川*’ー’)<れーな?寒いからそろそろ中入りなよ?

从*´ ヮ`)<ん。わかっとぉ・・・・
       泣き止むまでと思ったっちゃけどれーなの役目じゃなさそうやけん

川*’ー’)<雨が泣き止むまで?んー・・・・いつかは晴れるんよ
       まぁ・・・あーしもれーなも今泣いてないならそれで良いがし

从*´ ヮ`)<愛ちゃん・・・(ま、水遣いのあの子を泣き止ませるのはアイツの役目っちゃね)
       久し振りにココア入れてよ。ほんのり甘いのね

川*’ー’)<お。ええよー。

雨の日ホゼナント

233名無しリゾナント:2016/03/11(金) 11:44:09
「えっ、鞘師が!? マジでぇっ?」

「ゴメンゴメン、余りに驚き過ぎたけん、つい大声が……」

「そりゃ驚くやろ、急やけん。えっと……今いくつやったとかいな」

「あ、17さ、じゅうななぁっ!?」

「ゴメンって! わざとじゃないけん許してよ〜」

「それにしても、まだ若いのに鞘師もよく決断したったい。知らん間に大人に成っとるって事かいな」

「良いっちゃろ。いつかは皆もリゾナントを出るやろうし。歳の近い鞘師が抜けて、皆も色々と考えるやなか?」

「でもさ、鞘師は無責任に『出る』なんて言わんやろ」

「そう言われたんなら自信持ちーよ」

「お別れの日まで、鞘師との毎日を大事に過ごす事やね。1日でも無駄にしたら後悔するけん、良い?」

「っ! 返事がデカイ!」

「あ、おあいこね……そのうちリゾナントに顔出すけん、またね」

「ハイハイ。勉強も頑張りーよ、マサキング」

ツー ツー ツー ツー

「夢の様な時は、あっという間に過ぎてくけん

──仲間と響き合える今を、大事にするっちゃよ」

234名無しリゾナント:2016/03/11(金) 11:44:47
>>173
保全作『R to R』

田中さん、おめでとうございます。
かつて、貴女と肩を並べた赤い娘と、再び並ぶ日は来るのでしょうか。

235名無しリゾナント:2016/03/11(金) 11:45:35
人を愛して命を知った
命を愛して人を知った
人の命に愛し方を知り
命を殺して人を愛した
人の命で殺し方を知り
愛を殺し人に命を捧げし先には祈りの言葉

ならば我らの行きつく先は夢幻の闇か見果てぬ夢か―


そこは病院だった。
病院と言っても健康保険証が正規のルートで使用される事は決して無い。
むしろ正規の医師免許を取得し、日夜人命の救助に明け暮れている―
なんて者は残念ながらこの病院には存在していない。

自分達の様な、言わば正規の道から逸脱した者達御用達の、その界隈では有名だが
普通に生きてればまず足を踏み入れる事はないだろう。そんな施設だった。
施設自体は大学病院並の検査機器も備え付けられ、一般の病院と何ら遜色も無い。
たとえ外傷を治せるのは能力の恩恵でも、十分に医療施設と言っても差し支え無い。
どこか後ろ暗い雰囲気が漂っている事を除けば、ではあるのだが。

236名無しリゾナント:2016/03/11(金) 11:46:15
そんな後ろ暗い雰囲気の、夜のせいだけでは無く後ろ暗い廊下の奥、その一室。
『準備モード解除します、実践モードスタート迄180秒…』
甲高い電子音と共に無機質なカウントダウンが始まる。
やれやれ…休憩がたった3分かと心の中で舌打ちをし、準備中とは思えない速度で
一見自転車の様なトレーニング機を漕いで居た高橋愛は
遊歩道をサイクリングでもしているかのようにギアを下げた。

「どう?愛ちゃん、負荷はきつく無い?」
部屋のモニターを通して見知った顔が話かけてくる。いや、見知った顔だなんてもんじゃない。
初めての仲間であり、親友であり、好敵手であり、家族よりも近しい存在。新垣里沙、通称ガキさんだ。
少年の様に落ち着いた、でもどこか甘さが混じった声に、自他共に認める表情豊かな小さな顔。
2つ年下の彼女から出来る?大丈夫?等と訊かれたら高橋は決まってこう返す。
「問題無いんよ、ガキさん」
事実、今の高橋には7倍の重力位何とも無かった。
最近になって入ってきた後輩リゾナンター達も能力の使い方と制御方法が分かってきたと言っても、
率先して稽古を付けている側が負けてしまっては何とも格好が付かない。

「今日の相手は武装特化型の石黒彩をベースに、…ある能力を足してみたから心して掛かってね」
さらりと言った相棒は、この後高橋に訪れる景色がそう良いものでは無いと告げる。
石黒彩は高橋が初めて能力を使った相手であり、1度敗戦した相手であり、
5人掛りで勝利したものの、かなり手痛い目に合わせられた相手である。
「うぇ。苦手なんよねーあの人」

237名無しリゾナント:2016/03/11(金) 11:46:52
ガキさんの能力、精神干渉を最大限に使った実践シュミレーションとは言え、
止めるまで行っている身には痛覚も視覚も何もかもが現実と変わり無い。
「いつもみたいに力任せで行ったら、首飛んじゃうからね。そこだけ注意して」
お互い初戦の事を思い出したのかやれやれと言った様に溜息を一つ付いて、ヘッドセットを装着する。
付けなくたって出来るらしいけど、ガキさんへの精神負荷を考えるなら付けて下さいとさゆと愛佳が煩いのだ。
音を遮断してないと少しの物音でも集中が途切れ、映像や威力が保てないらしい。

万が一能力の一端が発現しないようにガードグローブを嵌め、お気に入りのパーカーを脱いで部屋の中央に立ち呼吸を整える。
紺野から渡された時は何も考えずに付けて危く窮地に追い込まれたグローブだったが、
今や暴走しがちな能力者達の日常生活が、この応用である程度円滑に行えてるのだから大したものだ。
その点だけはダークネスの権威を借りた研究を褒めてやろうとは思っている。

「あ。そのままの重力で行く?戻そうか?」
うっかりしてた風を装って言ってるけど、トレーニングの為だ。
戻す気は無いのは心を読まなくたって分かる。
「問題無いんよ、ガキさん」
口の端を僅かに上げ、どんな相手だろうと冷静にただ殲滅するイメージを膨らませ目を閉じる。
負荷を掛けても尚、強い敵と戦うって時のこの癖はいつまで経っても治らない。
我ながら戦い好きが治らないと思ってはいるが、それが高橋愛がリーダーとして務まった所以でもある。

『2・・1・・・0。実戦モードスタートします』

238名無しリゾナント:2016/03/11(金) 11:48:02
>>200-202
ホゼナント代わりの見切り発車の上今日はここまでで力尽きた…許してにゃん
タイトルは「先輩の意地」とかにしときます

239名無しリゾナント:2016/03/11(金) 11:48:50
ノノ*・_l ・)<飯窪さんてアレですよね 低姿勢過ぎやないですか?

ノハ*゚ ゥ ゚)<あんたねぇ、礼儀正しいと言いなさいよ…で?

ノノ*・_l ・)<あのー、春水としてはもっと堂々としててもええと思うんですよ意外と強いし

ノハ*゚ ゥ ゚)<うん、褒めてるんだろうけど意外とはいらないかな

ノノ*・_l ・)<スタイル良いっていうか細っこいし

ノハ*゚ ゥ ゚)<細さはアンタ程じゃないけどね

ノノ*・_l ・)<せやろか?

ノハ*゚ ゥ ゚)<タメ語は止めなさいタメ語は

240名無しリゾナント:2016/03/11(金) 11:49:29
ノノ*・_l ・)<はて?鍋スレってなんですかね?美味しい鍋を追い求めるんですか?

ノハ;゚ ゥ ゚)<まあある意味色んな鍋を食べてさせられてるけど、ってすっとぼけたわね…

ノノ*・_l ・)<ほな>>244はんが見たい言うてくれたんで暫らく保全はこれで行こかと思てますので

ノハ;゚ ゥ ゚)<スルーしない!先輩をスルーしないの!

ノノ*・_l ・)<109話以降もネタが切れるまではWはるなもご贔屓に〜

ノハ*゚ ゥ ゚)<スルーしながら…腕上がったわね…

ノノ*・,_l ・)<おやおや、飯窪さん構って欲しかったんですか?

ノハ*゚ ゥ ゚)<そ、そんな事は無いですよ

241名無しリゾナント:2016/03/11(金) 11:50:12
ノノ*・_l ・)<( ´,_ゝ`)プッっていう嘲笑との複合なんやって

ノハ*゚ ゥ ゚)<そもそも尾形ちゃんのAAに特徴が無いものね

ハ`・_> ・ル<中の人がどれ使うか迷っとるだけで別にこっちでもええんですけどね

ノハ*゚ ゥ ゚)<あら今度はあーりーに化けてく気?その手は食わないわよ

ノノ*`〆´リ<へっへっへ…姐さんの二の腕も触らせてくれんじゃろか

ノハ;゚ ゥ ゚)<変身能力の無駄遣いとはこの事だわ…私に震えるニの腕など無いっ!!
   _, ,_
ノノ∮‘ _l‘)<…はるなん、はーちん、無償の愛とは何か教えて差し上げましょうか?

ノハ;゚ ゥ ゚)ノノ;・_l ・)≪ご遠慮させて頂きます

242名無しリゾナント:2016/03/11(金) 11:50:49
     -=ヽノノ*・_l ・)ノ<ヒャッハー!魔法使いスレ復活キタ――!

ノハ*゚ ゥ ゚)<同じSSスレとして励みになりますね…ってどこ行くの!?

           舐めるように見てくるんやー!ほな飯窪さんまたなーー>

Σノハ;゚ ゥ ゚)っ<ちょっと!

ノハ*゚ ゥ ゚)<・・・ハァ・・・
                             チラッ (・|_ ・*| 。oO(歌はともかとしてく寂しがってますやん)
                                 ( つ.|
ハ*゚ ゥ ゚*ルナ<・・・・さーみしくないよ〜寂しくなんか無いよぉ〜♪

(没ネタだろうと折角だから投稿するよホゼナント)

243名無しリゾナント:2016/03/11(金) 11:51:27
おっと痛恨のミスしてた…正しくは(歌はともかくとして寂しがってますやん)です
ノノ*・_l ・)<ともかって誰やろ?昔の敵なんですか?朋子さんなら存じ上げてますけど

ノハ*゚ ゥ ゚)<ソレイジョウイケナイ…それはそうと読んで来たの?

ノノ*^_l ^)<うん!

ノハ*゚ ゥ ゚)<ぐっ…それは良かった(何このキラキラした笑顔)

ノノ*・_l ・)<所で飯窪さん配給の様子見てくるんやろ?お芋さんあるなら春水もついて行こかな

ノハ*゚ ゥ ゚)<…言いにくいんだけどハイキュー!!ってのは漫画だし舞台化の事よ?

ノノ*´・_l ・`)<えっ…お芋さんは貰われへんのか…

ノハ;゚ ゥ ゚)<…お芋さんなら焼いてあげるから…生田さんかあゆみんが

ノノ*・,_l ・)<あー、飯窪さんが焼くと炭になりますもんね

ノハ;゚ ゥ ゚)<言い返せない自分が悲しいッ

244名無しリゾナント:2016/03/11(金) 11:52:11
ノノ*・_l ・)<ブタメンは生粋の変態さんやからな。壇はぅさんは悪魔やけど

ノハ*゚ ゥ ゚)<いいえ!大悪魔よ!…ってこのネタは流石に古いんじゃない?

ノノ*・,_l ・)<人には言えへん黒歴史ってのは大概皆持っとるからええんです

ノハ;゚ ゥ ゚)<最近変身してはどっか行ってるみたいだけどまさか

ノノ*・_l ・)<やだなー、ボランティアですって……情報集めも

ノハ*゚ ゥ ゚)<うーん、まあ良いけど。一人で危ない事しないのよ

ノノ*・_l ・)<はぁーい。…過保護やなぁ飯窪さんは

245名無しリゾナント:2016/03/11(金) 11:52:45
ノノ*・_l ・)<290ゲットや!300までは行けるやろか

ノハ*゚ ゥ ゚)<AA保全で連投する気なの?

ノノ*・_l ・)<…300まで行けるやろか

ノハ;゚ ゥ ゚)<うん、私が悪かったわ

246名無しリゾナント:2016/03/11(金) 11:55:49
【第109話】

期間
2015/11/18(水) 19:50 〜 2015/12/3(木) 19:48 273レス

247名無しリゾナント:2016/03/26(土) 08:04:15
「Wはるなん支援中。。。」

20 名無し募集中。。。@転載は禁止 2015/11/18(水) 20:49:54.07 0
ノノ*・_l ・)<前スレが21時、このスレが20時

ノハ*゚ ゥ ゚)<その次は19時かしら…

ノノ*・_l ・)<ほな朝6時位までになったら健康的で宜しいな

ノハ*゚ ゥ ゚)<それはちょっと厳しい気もする

23 名無し募集中。。。@転載は禁止 2015/11/18(水) 20:55:22.41 0
ノノ*・_l ・)<今って40レス未満は30分 61レス未満は60分 でそれ以上放置すると即死やな

ノハ*゚ ゥ ゚)<こういう時こそ役立てたいものね

ノノ*・,_l ・)<出遅れた事については飯窪さんのせいですのであしからず

ノハ*゚ ゥ ゚)<ちょっ・・・あんたの事待ってたんでしょうが

24 名無し募集中。。。@転載は禁止 2015/11/18(水) 20:58:45.39 O
白きはるなと黒きはるなが交わりし時
貧しきふたつの丘に豊穣をもたらさん


古き言い伝えですじゃ

26 名無し募集中。。。@転載は禁止 2015/11/18(水) 21:06:44.56 0
ノハ*゚ ゥ ゚)<ゴクリ…譜久村さんみたく肩が凝ったりするのかしら

ノノ*・_l ・)<貧しいは余計や

35 名無し募集中。。。@転載は禁止 2015/11/18(水) 21:56:35.56 0
ノノ*・_l ・)<前スレ300取ったしお胸さん膨らむんやろか
 ( つ と)
ノハ;゚ ゥ ゚)<はーちんはもう少し体重増やしなさいね?

ノノ*・_l ・)<それはそうと60迄イかなあかんのに誰も居ませんね

ノハ*゚ ゥ ゚)<字体ボケ止めなさい…ハロステ見てるのよきっと

36 名無し募集中。。。@転載は禁止 2015/11/18(水) 22:13:37.61 0
60の壁はWはるなの胸囲並の厳しさ

38 名無し募集中。。。@転載は禁止 2015/11/18(水) 22:21:04.95 0
ノノ;・_l ・)<ウチら貧乳組の弾避けになってせん?

ノハ*゚ ゥ ゚)<仕方ないのよそれがWはるなの定め…

41 名無し募集中。。。@転載は禁止 2015/11/18(水) 22:40:18.08 0
>>38
川c ’∀’)<知らなかったーいつもこんなにそばにいたのに

39 名無し募集中。。。@転載は禁止 2015/11/18(水) 22:30:06.28 0
ノノ*・_l ・)<中の人見切り発車した保全作が全然進まないって嘆いてましたよ

ノハ;゚ ゥ ゚)<AAの方がすぐ書けて気楽らしいのよね…困ったものだわ

ノノ*・_l ・)<どっちかにしたら宜しいのにな

ノハ;゚ ゥ ゚)<出番が減るわよ…まあ60行ってから考えましょ

48 名無し募集中。。。@転載は禁止 2015/11/18(水) 23:21:37.52 0
ノノ*・_l ・)<あともうちょいやで

ノハ*゚ ゥ ゚)<なんとかなりそうね

ノノ*・,_l ・)<たわわにはなりませんでしたけどな

ノハ*T ゥ T)<はーちんもでしょ!……チッキショー!

248名無しリゾナント:2016/03/26(土) 08:05:17
スレ保全もままならないこの世の中

某アメコミヒーローによく似た名前のあいつがやって来る

ハニー色の全身タイツに身を包み、粘液放出能力で巨乳どもを絡めとれ

貧しい(乳)ものの味方、共鳴が生んだアクロバティックヒロイン、その名も



無πダーマン


coming soon(嘘)

249名無しリゾナント:2016/03/26(土) 08:05:51
ノノ*・_l ・)<壮大などんでん返しって事はお芋さんがどっさりやな!

ノハ;゚ ゥ ゚)<どういう基準なのかそこが知りたい

ノノ*・_l ・)<飯窪さんで言い直すとジョジョに漫画ヲタクの飯窪さんが出るって事位のもんですよ

ノハ*゚ ゥ ゚)<!最高にハイって奴だぜぇええええええっ!!!!

川c;’∀´)<まーた2人で変なテンションになってる…もう60越えてるよー

ノノ*・_l ・)ノハ*゚ ゥ ゚)<…お粗末様でした

250名無しリゾナント:2016/03/26(土) 08:06:26
http://i7.wimg.jp/coordinate/3yj9v8/20151118235504108/20151118235504108_1000.jpg
ノノ*・,_l ・)<そろそろ深夜ですし水かけます?お芋さんでも食べさせます?

ノハ;゚ ゥ ゚)<人形なんだから止めなさい分裂も変身もしないから

ノノ*・_l ・)<ちぇー。グレムリンが見たかったんやけどな〜

ノハ*゚ ゥ ゚)<もっと酷いのといつも闘ってるでしょうに…

251名無しリゾナント:2016/03/26(土) 08:07:03
http://hello.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1447669704/881
ノハ*゚ ゥ ゚)<どうやらhelloのルールはほぼ1ヶ月前に戻ったっぽいわね・・・やれやれだぜ

ノノ*・_l ・)<それ言いたかっただけやないですか?

ノハ*゚ ゥ ゚)<なんにせよ、実験なんて大抵人騒がせな事だもの

ノノ*・_l ・)<どうせ騒ぐなら良い話題で騒ぎたいもんですけどね

252名無しリゾナント:2016/03/26(土) 08:07:33
197 名無し募集中。。。@転載は禁止 New! 2015/11/21(土) 00:55:05.67 0
狐のスレみると戻しただけっぽいな

ノハ*゚ ゥ ゚)<なん…だと?散々弄った挙句結局昨日の設定に戻されてるですって?

ノノ;・_l ・)<やってられへんな完全に狼で遊ばれとるで

ノハ;゚ ゥ ゚)<ホゼナンターもまた様子見しなきゃいけないのね…

ノノ*・_l ・)<てっきり小田さんの仕業かと思いましたわ

从;´’v’リ<流石にそれはやりたがらないよ…

253名無しリゾナント:2016/03/26(土) 08:08:04
http://www.ustream.tv/channel/satoyamamovement
ノノ*・_l ・)<ユーストはやっとるからな

ノハ*゚ ゥ ゚)<おまけにまさかのWはるな並び http://i.imgur.com/L4VkYEq.jpg

254名無しリゾナント:2016/03/26(土) 08:09:41
「ふぅ、ふぅ・・・な、なんとかやっつけたね」
「りほちゃんの刃ももはや脇差になっちゃったね」
「えりのワイヤーも切られてしまったと・・・」
「でもえりぽん、ワイヤー使わなくても殴って倒しにいけるからすごいよ」
『イヨツ〜ナンミ〜イヨツ〜』

「よいしょっと・・・(ごそごそ)」
「?? 香音ちゃんなにしてると?」
「ダークネスが何か食料とかもってないかなと思って。アフリカにきたんだから準備をしているだろうし」
「さすが香音ちゃん」
『ネイイマタア』

「・・・だめだ、なにももってない。水だけでもと思ったんだけどね」
「こまったね、りほちゃん」
「うん・・・だけど、できることでがんばるしかないね。つらいことばかりだけどがんばらないと」
『ンタウョシンシガ、ネダ』

(ドサッ)

「な、なになに?あっちの方だ。いってみよう」
「あ、またダークネスだ。でもすでにやられているみたいちゃね」
「(ごそごそ) こ、これは!!」
「なになになに?」
「里保ちゃん、はい」
「お水だ!」
『ネダ、シエガンデンド』

「でも、こんなものも懐にはいっていた」
「な、なにこれ、『スワスワ補完計画 〜これで私は幹部になりました(経験者 Y)〜』??」
『スワスワ??』 (続

255名無しリゾナント:2016/03/26(土) 08:10:24
渇いた空気、淀んだ空気、凍える空気、震える空気、ぬるり、ふわり。
肌に触れる風が熱を奪い、ほんの少しの殺意達を孕みながら、幾つも纏わりつき通り過ぎて行く。
心の裏が蝕まれそうになるのを歯を食いしばり、足の小指のその先に迄ギュッと力を込め耐え忍ぶ。
ぞくり。自ら能力を遮断している身には、まるで脳髄のその中の中まで抉られ覗かれているような
不快感とも永遠の快感とも受け取れる時間が続く。

暫らくして、僅かに温かい空気に包み込まれるのを感じ、そこでようやく瞼を開いた。
立ち眩む程の光量、次いで見えて来たのは荒涼とした一面の砂だった。

「…は、あっ…」
能力を遮断しただけでこれか―。
いかに普段自らの異能に頼りきっていたかを痛感する。
息を止めていたつもりはまるで無かったが、五感を解放した安堵と共に胸に押し込めた空気を交換する。
心を許した友とは言え、特訓をと依頼したとは言え、精神の中にいとも容易く入り込まれ、
全てを掌握されるという感覚を久し振りに喰らって心の安定が保てなかったようだ。

「ちょっとぉ〜、そんな状態で本当に大丈夫?」
「なん、今日は居るんか…」
精神世界ではいつもの口癖はその役目を終えていた。素の力で挑むのだから虚勢を張る必要は無い。
辛い、悲しい、寂しい、苦しいと思う時、いつも傍らに友が居る事にただ安堵していた。
まあ相当にリアルな夢を見てるような物だからと互いに笑っていたが、この記憶は実践と等価値だと知っているのだ。
「何も無い事を願うけど、念の為。勿論、ここに居るだけで手助けはしないよ?」
「んー、その約束やし」

256名無しリゾナント:2016/03/26(土) 08:12:28
瞼を焼き尽くすような太陽に見渡す限り続く砂の丘。何もここまで再現しなくてもと思う程の暑さ。
不思議と空気はカラリとしていて吹き抜ける風に心地良さを覚えた。
終わりも始まりも分からぬ砂漠。見慣れた景色や人を破壊し合うよりずっと良い。
「はい、じゃあこれ。あと喉渇いたらちゃんと飲んでね。こっちだろうと干からびるから」
なんとまあ不吉な。これを見せているのはガキさんやろうにと突っ込みを入れながら
もう一組のガードグローブを此方でも受け取り、気休めのペットボトルと共に腰のバックパックに捻じ込んだ。

「さて、と。それじゃ、御大をお迎えに行くとしますかね」

ザクッ。ザクッ。右、左、右、左。7倍の重力を背負い歩き続ける。
踏み出す度に飲み込み、隙あらば捉え新たな永劫の住人にしようとする砂の海。
10分も歩いただろうか。外の時間では10秒にも満たなかったかもしれない。
どこから現れるとも知れぬ輩を迎えるのに最適そうな丘の頂きから辺りを見下ろす。
「ふー……」
大丈夫、心も身体もざわつかない。今から戦うのは過去だ。飲み込まれるな。

まだ周囲に人影らしきものは見当たらない。

257名無しリゾナント:2016/03/26(土) 08:12:59
ウェーブのかかった長い茶髪に白い肌。鼻に付けたピアス。気の強そうな目線に少し小馬鹿にした表情。
まして見渡しの良い砂漠だ。敵としての彼女を見間違うはずが無い。まさか今回は上から?見上げた途端、
ズブッズズズズズッ……
足元の砂が意思を持ったかのように急速に沈み出した。獲物を捕らえる蟻地獄の様に円錐状に落ち窪んでいく。

「んなっ!?」
とっさに砂を思いっきり蹴り上げ脱出する。次いで受け身を取った身体ごと砂漠の丘を転がり落ちた。
口の中に少し砂が入ってジャリジャリとしている。目に入らなかったのは不幸中の幸いだろう。
折角登ったのになんて思いながら頂上を見ると案の定、薄ら笑いを浮かべた人物が立っている。
間違い無く石黒彩だ。一体いつ、何処からあの攻撃を放ったのか。

「なーんだ、逃げちゃったのかぁ。残念残念。
 可愛い後輩の為に一瞬で終わらせてやろうという先輩の温か〜い心遣いだってのにねぇ」
しかし抜けられるとはねぇ〜等と笑いながら右手に掴んでいた砂をサラサラと振り落とす。

「…直接の先輩やった覚えは無いんですけど」
事実だ。情報として先輩だと知っていても、高橋の中で石黒彩は敵、ダークネスの1人としてインプットされている。
不意打ちとは言え無傷だ。子供騙しの様な攻撃に一瞬で終わる、そんな生半可な鍛え方はしていない。

「ははっ言うねぇ〜。そうでなくっちゃあ…楽しいなぁ、楽しい方が良いんだよ…戦いはさぁ。
 お前もそうなのだろう?リゾナンターの高橋愛、不屈の前リーダー?……いや。『戦闘狂い』よ!」
そう言い放つ刹那、石黒の瞳が冷たく爛々と輝いた。

(つづけ)

258名無しリゾナント:2016/03/26(土) 08:13:58
>>255-257
『先輩の意地』

259名無しリゾナント:2016/03/26(土) 08:25:19
ノノ*・_l ・)<すまんな今日はここまでやで

ノハ*゚ ゥ ゚)<>>124さんこぶしライブ楽しんで来て下さいね♪れいれいとかれいれいとかれいr

ノノ#・_l ・)=○)*゚ ゥ ゚)・∵. アリガトウゴザイマスッ!!

ノノ*・_l ・)<125さん風邪には睡眠が一番の薬、しっかり寝や〜

260名無しリゾナント:2016/03/26(土) 08:29:52
156 名無し募集中。。。@転載は禁止 2015/11/25(水) 11:18:26.61 0
ノノ*・_l ・)<シンクロと言えば立ち泳ぎが大変だし揃えるのも難しいんやで

ノハ*゚ ゥ ゚)<見えない努力が美しさを支えてるのよ

ノノ*・_l ・)<ウチらも目指すは友情努力勝利やな!まずは河川敷行きましょう飯窪さん

ノハ*゚ ゥ ゚)<そうそうまずは殴り合いから・・・ってどこのジャンプ漫画だ!

157 名無し募集中。。。@転載は禁止 2015/11/25(水) 11:36:42.02 0
二人とも邪魔なものがないから水の抵抗を受けずに済むよねw

158 名無し募集中。。。@転載は禁止 2015/11/25(水) 12:31:03.26 0
事実だとしてもひどいw

159 名無し募集中。。。@転載は禁止 2015/11/25(水) 12:40:40.82 0
ノノ*・_l ・)<屋上へ行こうぜ…久しぶりに…キレちまったよ…

160 名無し募集中。。。@転載は禁止 2015/11/25(水) 14:25:52.69 O
Wはるなのネタスレになっとるw

261名無しリゾナント:2016/03/26(土) 08:30:53
ビーッ! ビーッ! ビーッ!

部屋に大きな音が響く

警報!?
何なにナニ!
地震!? 雷!? 火事!?
もう一個何だっけ?

ブゥン……

明かりが消えて、警報の音も聴こえなくなった

今度は停電!?
何がどうなってるの?

部屋の中が静かになって、遠くで鳴る激しい音に気付いた
それに部屋が微かに揺れてる

もしかして爆発!?
この施設で、何が起こってるの?

暗い中、手探りで扉まで進む

ガチャガチャ

扉を開けようとするけど開かない
鍵は、掛けられたまま

怖いこわいコワイ!

暗い部屋に独りきり

262名無しリゾナント:2016/03/26(土) 08:31:24
みんなはどうしてるんだろう
もしかして、先に逃げちゃった?
そんなの嫌だ!
置いて行かないで!

助けて 誰か!

「大丈夫?」

扉の向こうから声がした
すぐに扉が開けられる

眩しい

目の前には、懐中電灯をこちらに向ける女の人が居た

誰?

「助けに来たよ」

助けに、来た?

「真莉愛を?」
「真莉愛ちゃんって言うの? 素敵な名前だね」

女の人は、懐中電灯を自分に向けて顔を見せてくれた

綺麗な人だけど、真莉愛の知らない人
ここに来てから見た事のない、優しい笑顔

誰なの?
どうしてここに?

263名無しリゾナント:2016/03/26(土) 08:32:09
>>261-262
空前絶後の見切り発車です。

タイトルは万が一にも完結した時に。

264名無しリゾナント:2016/03/26(土) 08:32:54
ノノ*・_l ・)<真莉愛編始まったんやな楽しみにしとこ〜

ノハ*゚ ゥ ゚)<綺麗な人…ゴクリ…優しい笑顔だなんて楽しみが増えますねウフフフフ

ノノ;・_l ・)<あのお方じゃないかもしれへんのにこの反応て…しっかりして下さい

ノハ*゚ ゥ ゚)<丁度1年経過したさゆロス症候群の症状としては当然の反応です

ノノ*・_l ・)<なにそれ怖い


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