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【アク禁】スレに作品を上げられない人の依頼スレ【巻き添え】part6

558名無しリゾナント:2016/06/11(土) 22:50:51
「とにかく。協力関係にあった警察機構の対能力者部隊の戦力も削られた。あんたたちにかかるプレッシャーは、これま
で以上になると思う」

愛の言葉に、身が引き締まる思いになる若きリゾナンターたち。
つんくという中継地点はあったものの、これまで彼女たちは国家権力とは無縁の場所で活動をしてきた。
だが、彼らが対ダークネスの切り札として保持していた能力者たちは「天使」との戦いで少なくない被害を受けた。多く
が負傷し、中には能力を失ってしまったものまでいるという。
となると、民間人でありながらも多くの功績を上げてきたリゾナンターに注目するのは自然な流れ。

「それでも、あーしは信じとるよ。新しい体制で、困難を乗り越えてくれるのを」

愛からの信頼、それはメンバーたちにとってまた格別な響きがあった。
リゾナンター発足時のリーダーであり、自分たちがまだ右も左もわからない時に導いてくれた存在。
そこで、ふと思考が止まる。彼女のある言葉に、引っかかったのだ。

「あの、今…“新しい体制”って」

聖の問いかけに、愛は答えない。
代わりに、さゆ…とだけ口にして、先を促した。

「今日、さゆみがここに来たのは。みんなに言わなくちゃならないことがあったからなの。本日をもってさゆみは…リゾ
ナンターから離脱します」

今日という日は、リゾナンターたちにとって受け入れがたい事実の連続だったのに。
中でも、さゆみが今言ったことは最たるものだった。
その証拠に、メンバーの誰もが口を開くことができない。反応できない。
晴天の霹靂どころの話ではない。空は晴れ渡っているのに、なぜか冷たい雨が土砂降りのように降っていた。
さゆみの表情が、やけに晴れやかであるということも、含めて。


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