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【アク禁】スレに作品を上げられない人の依頼スレ【巻き添え】part6

5名無しリゾナント:2015/05/27(水) 12:24:24
急襲。
対するさゆみは微動だにしない。
彼女は知っているのだ。迂闊に自分の体に触れた相手は、一つの例外もなく消し炭のようになって崩壊することを。

「余裕ぶってると、後悔すっぞ!!」

左に飛んでからの、フェイント。
右方向から殴りつけようとさゆみの顔面に迫る拳。
さゆみの本能が警告する。「この拳をまともに受けてはいけない」。

大きく体を仰け反らせ、回避体制。
空振り、無防備な背中を曝け出した「金鴉」に、さゆみがそっと手を添える。

「…やっぱり」

不可解な顔をしつつも、相手を滅びに誘うのを諦めて距離を取る。
千載一遇のチャンスだったはずなのに、さゆみは自らそれを手放してしまった。

「はは、わかるみたいやな」

その様子を遠くで見ていた「煙鏡」が、上から目線で言う。

「…治癒の力で、相殺したのね」
「その通りや。さっきのんが飲んだんは、治癒能力者の血…道重さゆみ、お前の血を複製して作ったもんやで?」
「!!」

いつの間に、と言いたいところだが。
ダークネスとの長きに渡る抗争において、さゆみの血を採取する機会など、それこそ山のようにあったはず。だ
から、複製できたとしてもおかしな話ではない。


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