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【アク禁】スレに作品を上げられない人の依頼スレ【巻き添え】part6

339名無しリゾナント:2016/03/17(木) 18:30:44


「たぶんなんですけど…あの『金鴉』って人は他人から頂いた力を、そう何度も使えはしないと思うんです」

倒されてしまったさゆみと里保以外の8人で、対「金鴉」シミュレーションを練っていた時のこと。
おずおすとそんなことを言い出したのは、春菜だった。

「そう言えばあいつ、能力の使用回数に限りがあるみたいなこと言ってたぞ」
「つまり…道重さんの力と蟲使いの力はもう、使えないってこと?」

遥の情報も踏まえ、聖が結論を促す。
春菜の静かな頷きは、肯定を意味していた。

「てことは。あいつは攻撃防御と遠距離攻撃の強力な二枚のカードを既に切ったってことっちゃろ。楽勝やん」
「生田さん、楽観視するのはまだ早いです。あの人は、他人の血を媒介に能力を使役していました。あといくつ、
ストックを持ってるか。それと、鈴木さんがされたみたいに」

さくらの言葉は、嫌でも思い出させてしまう。
香音の能力を「擬態」した「金鴉」の抜き手が、さゆみの体を貫いたあの瞬間を。

「最低でもうちらの能力の数と。そしてあいつの持ってるストック、か」
「能力の相性によってはコピーできないらしいですから、全部ではないでしょうけど」

普段は些細なことですれ違う亜佑美とさくらだが、今回ばかりはそんなことを言っている場合ではない。
蟲の力は使えずとも、自分たちの血を奪う方法などいくらでもある。それはそのまま「金鴉」への脅威につなが
っていた。

「でも、勝機はあると思う。聖たちが、全員で挑めば」
「そうですよ。道重さんが言ってたように、あの人たちは共闘できないんですから。個対多の戦法で行けば、相
手は必ず態勢を崩します」
「タコ板だって、変なの。イヒヒヒ」
「個対多だっつうの!で、具体的にどうすんだよ、はるなん」
「それはですね…」


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