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【アク禁】スレに作品を上げられない人の依頼スレ【巻き添え】part6

291名無しリゾナント:2016/02/12(金) 20:47:10
「大丈夫。運命はもう、決まってる」

暴走、とも言うべき明日香の能力。
しかし、その精神の劫火に見舞われながらも、床に敷かれたカーペットの上を歩くかのように。
なつみが一歩、また一歩と近づいてゆく。

なつみと明日香、二人の間に、青白い閃光が弾けるように現れ、消えてゆく。

「これは…」
「明日香の精神干渉エネルギーと、なっちの言霊のエネルギーがぶつかり合ってるのさ。きっとなっちは、『明日香
の能力を無効化する』ことにすべての力を注いでるはず」

圭織の言葉通りに、なつみは明日香のもとへと歩いてゆく。
それでも、幾筋かの軌跡はなつみの体を、心を掠めていた。

「おやすみ。明日香」

そしてついに目の前に立ったなつみが、明日香に向けて白くやわらかな手を翳す。
同時に、なつみの背中から大きな羽根が顕現した。

「あいつの言うとおりやったな。言霊を操る能力は、『天使の羽』になって白く光り輝く。マッドサイエンティスト
も、たまにはまともなこと言うやないか」

白き羽は、明日香の心に舞い降り、そして全てを露わにする。
まるでステンドグラスでできた絵画のように、広がる記憶。明日香となつみの、掛け替えのない思い出。

運命に導かれ、出会ったあの日。
地位を獲得するため、共に戦場に赴いたあの日。
そして。時には喧嘩もしたりして過ごした、あの日。
それらの記憶を、天使の羽が白く埋めてゆく。
降りしきる雪のように、少しずつ、そして確実に。


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