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【アク禁】スレに作品を上げられない人の依頼スレ【巻き添え】part6

196名無しリゾナント:2015/12/22(火) 18:07:29
がちぃっと、木と木が当たる鈍い音が響いた。
一瞬手がしびれそうになる。
優樹はすぐさま離れたかと思うと、間髪入れずに次の攻撃に転じてくる。
やみくもにデッキブラシを振り回す様は、剣道や居合の基礎なんて完全に無視している。
だが、きっと、「実戦」という意味では、理に適っている。
基本がない分、教科書やマニュアルが通用しない。
相手の心を読み、先を予測しようとしても、本人が次、何処に攻撃するかを考えていないのだ。
それこそ、自らの感性とその場の空気を察して瞬間瞬間で身体に任せて剣を振るう以上、先読みなど、無意味だ。

「やああああっ!!!」

我流という言葉は、恐ろしい。
無鉄砲で、無茶苦茶で、破天荒で、良識も常識も境界もない。
一つひとつの攻撃を受け流し、傷つかないようにするので精いっぱいだ。
とてもではないが、反撃の余地もない。
体力も有り余っているのか、優樹のスピードはさらに上がり、その斬撃の重さも増していく。
それがそのまま、今の優樹の力だと理解する。
いつの間にか、本当にこの首を刈り取られるところまで来てしまったんだなと実感する。


―――「鞘師さんは、永遠をどう思いますか?」


リゾナンターという組織を今後引っ張っていく中で、重要な立ち位置に居るのは、後輩のさくらだと感じていた。


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