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【アク禁】スレに作品を上げられない人の依頼スレ【巻き添え】part6

14名無しリゾナント:2015/06/04(木) 13:55:04
「ご存じでしたか」
「あないな派手なことしとったらうちでも気付くわ。あの人のやりそうなことやな」
「私の、師匠だった人ですからね。それ以前に、ダークネス。いや、さらに源流へと遡った…」
「昔話なんて、どうでもええ」

紺野の言葉を遮る「首領」。
そこには有無を言わさぬ凄みすら感じさせる。

「なっちは…『天使』は、絶対奪われたらあかん。それは、分かってるやろな」
「ええ。ですから、切り札を差し向けました」
「豪華な取り合わせだこと。あの人ならきっと『ロックやな!!』って歓喜するやろ」
「まあ、全てが終わったら、改めてご報告いたしますよ。例の二人組の件も含めてね」

「首領」が例の二人組、という言葉に反応する。
誰を指しているのか、言うまでもない。

「改めて聞くけど。それは必要なことなんやろうな?」
「ええ。避けては通れない道です」
「ほんなら、ええ。そっちの件は、もとより自分に任せてるしな」

空間が、音を立てて裂け始める。
まるで生きているかのように鋭い切り口を開いたと思ったら、「首領」ごと呑み込み、そして跡形も
なく消えてしまった。
あっという間の出来事だ。表情を窺い知ることはできない。だが、紺野にはわかる。
あの時、彼女は二人組に決断を下せなかった。それはおそらく今でも、変わらないはずだ。

「さて。時間まではもう少し、あるはずですね」

すっかり静かになってしまった食堂。
紺野は壁掛けの時計を見やると、再びゆっくり過ぎるランチの続きを始めた。


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