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【アク禁】スレに作品を上げられない人の依頼スレ【巻き添え】part5

92名無しリゾナント:2014/08/16(土) 01:17:54
里沙に案内され入った建物の中、薄暗い一室の壁に背をもたせ掛けた二人。
さゆみはその二人に見覚えがあった。

「あんたたち」
「はは、嫌な再会だねえ」

驚くさゆみを見て、皮肉な笑みを浮かべる女。
勝気な表情とは裏腹に、所々破れた服や血糊のついた頬が痛々しい。

彼女たちは。
かつてれいなとさゆみに襲い掛かったダークネスの一派。自らを「ベリーズ」と名乗った七人の刺客のうちの二人だった。

「茉麻や千奈美からたまにあんたの後輩には会ってるって話は聞いてたけど、まさかこんな状況であんたに会うとはね」

肩を竦めて冷笑してみせる勝気な女 ― 夏焼雅 ― だが、すぐに顔を顰める。体を動かすことで傷に障るらしい。

「ガキさん、これは」
「その二人は護衛をしてたのよ。うちで捕まえたダークネスの末端組織の人間をね。けど、襲撃者は一瞬にして護衛対象を
出来損ないのピザに変えた」

里沙の補足で、さゆみはようやく状況を掴む。
襲撃者はターゲットを戯れに再起不能の状況に追いやり、ついでに護衛の二人を嬲り去っていった。そういうことなのだろう。

「残念ながら。彼らには最早安らかな死を与える事くらいしかできない。その二人も、なるべく早く治療したほうがいい。
さゆみん、お願い」

里沙の言うとおり、雅はともかくもう一人の顔を青白くさせた金髪の少女 ― 菅谷梨沙子 ― は一刻も早く治療にかから
ないといけなさそうだ。
腹部の布地を朱に染めた梨沙子にさゆみは、そっと自らの掌を近づける。


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