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レス数が900を超えています。1000を超えると投稿できなくなるよ。
【アク禁】スレに作品を上げられない人の依頼スレ【巻き添え】part5
1
:
名無しリゾナント
:2014/07/26(土) 02:32:26
アク禁食らって作品を上げられない人のためのスレ第5弾です。
ここに作品を上げる →本スレに代理投稿可能な人が立候補する
って感じでお願いします。
(例)
①
>>1-3
に作品を投稿
②
>>4
で作者がアンカーで範囲を指定した上で代理投稿を依頼する
③
>>5
で代理投稿可能な住人が名乗りを上げる
④ 本スレで代理投稿を行なう
その際本スレのレス番に対応したアンカーを付与しとくと後々便利かも
⑤ 無事終了したら
>>6
で完了通知
なお何らかの理由で代理投稿を中断せざるを得ない場合も出来るだけ報告
ただ上記の手順は異なる作品の投稿ががっちあったり代理投稿可能な住人が同時に現れたりした頃に考えられたものなので③あたりは別に省略してもおk
なんなら⑤もw
本スレに対応した安価の付与も無くても支障はない
むずかしく考えずこっちに作品が上がっていたらコピペして本スレにうpうp
87
:
名無しリゾナント
:2014/08/15(金) 17:07:54
窓を通して外を見ると、雨は少し小降りになってきているようだった。
だが、時間は遅々として進まない。
源太郎老人の惨殺死体を目にし、しかも犯人がこの部屋にいるかも
しれないと思っていては、さすがに眠れる者もいない。
それでも暖炉の横に設置されたソファに倒れ込んでいた岸本は
風邪が悪化したような苦しげな寝息を立てていた。
連れの傍らで、安部は連れ以上に高熱を出しているのか、視線を
床に落としたまま動かない。
椅子に座る五十嵐は、眠りそうになるたびに自分の咳の音で起きる。
周囲に犯人がいないかと怯えた顔で見回し、また椅子に深く身を沈める。
道島は机に突っ伏し、小さく寝息を立てていた。
青木はまだ推理を続行しているのか、椅子に座ったまま紫煙を吐き続けている。
間延びした静寂。
「ヒマだね、くどぅー」
鞘師が小声で工藤に語りかけてくる。
「携帯も圏外だからアプリもできないし、くどぅーには辛い環境だ」
「生田さんぐらいの依存症はありませんよ。それにこんな状態でよく退屈なんて…」
「状況と言えばさ」
鞘師の目は天井を見上げたままだった。
88
:
名無しリゾナント
:2014/08/15(金) 17:10:17
「くどぅーはもう分かってるんだね、誰があの人狼なのか」
「…漫画みたいに全ての手がかりを見つけられるわけじゃないし
証人たちの記憶も曖昧です。だから安全策を選びました、けど…」
「けど?」
「人狼の動機が分からないんですよね。何があそこまであの人達が
人間を憎むのか。いや、能力者な時点で辿る道なのかもしれません」
「情でも湧いた?」
「ハル達のやってることが正しいとは思わないです。
どんなに弱いものでも強いものでも、悪い道に走るのはそれなりの
理由があって、そうしてハル達もまた、非情なことをしている」
「迫害されてきた過去を忘れろとは言わないけど、無関係な人間と
敵対するのは筋違いだとは思うけどね」
「人狼だけに、ハル達だけに譲歩を求めるなんて」
「私達はそれでも人間と歩むことを選んだ。
でもあの人達はそれを否定して、人類全体との敵対を望んだ。
ならその先に永遠に続く戦いを引き受けるしかないんだよ」
人狼として生きる<獣化能力者>は、元々それが自然だからだ。
人類に敵対する人狼とって、自己の唯一の拠り所になってしまった。
彼らの存在を捻じ曲げようとした工藤の選択は、この現実を
見せられてしまったとなれば愚かな行動だったと言える。
「ハルのせい、ですよね。あの時ハルがちゃんと……」
「くどぅー、私にそれを責めることは出来ないよ」
89
:
名無しリゾナント
:2014/08/15(金) 17:10:49
鞘師の正確な指摘は刃となって、工藤の口を閉じさせる。
源太郎老人に死を呼び寄せた原因が、工藤の判断に一因が
あることは認めざるおえない。
瞼が熱くなるのを感じると、腕で強引に拭った。
「あの、すいません」
五十嵐が咳き込みながら声をかけてきた。
小用に行きたくて青木達に声をかけたが、誰も応じなかったらしい。
「鞘師さん、私が行きます。その代わり…」
雑事を済ませてから、工藤がついて廊下を進む。
洗面所の前で時間が過ぎるのを待つ。
工藤の目は、廊下の窓の外を眺めていた。
銀の斜線が緩やかになっているから、雨はもうすぐ止むだろう。
―― さあ、道化の夜は終わりだ。
銀の弾丸を埋め込まれた人狼の皮を剥いでしまえ。
五十嵐が出てきたのを確認し、工藤は深く呼吸をして、それから声を掛ける。
「五十嵐さん、人狼はあなたですね?」
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