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【アク禁】スレに作品を上げられない人の依頼スレ【巻き添え】part5

452名無しリゾナント:2014/12/10(水) 00:51:46
「まあいいわ。取り合えず額面どおりに受け取っとく」

あれだけの足技を連発しても息を乱さない「鋼脚」。
ゆっくりと、蛙の轢死体のように地面にへばりつく「金鴉」の側にしゃがみ込む。
そして、伏せていた顔を無理やり手で起こしながら、

「なあ覚えてるか?うちらは似た時期に組織に入り、似た時期に『幹部』に昇格した。言わば、家族みて
えなもんだって言ったのを」
「お、覚えてるよ」
「だから、お前らが取り返しのつかないことをやらかしたら。今度こそ、『家族』であるあたしがケジメ
つけなきゃなんない。わかるな?」

身を縮めたくなるような、迫力。凄み。
「金鴉」は必死に首を上下させることしかできない。

「言ったな。あたしもこれで『最後』だ。次は…ないからな」

掴んでいた顎を放り投げるように、「金鴉」を打ちやる。
最早、糸の切れた操り人形のように力なく地面に転がるだけだ。
振り返ることもせず、倉庫区画を足早に立ち去った「鋼脚」、遠ざかりつつ思うことは。

「金鴉」「煙鏡」が何やら怪しげな動きをしている。
諜報部の手の者によって入ってきた情報をもとに、訊ねてみたものの。「金鴉」が腹芸のできる人間でな
いことは「鋼脚」自身よく知っていることだった。

もう片方のほうを締め上げたいけど、あいつは滅多にあたしの前に姿、現さないんだよなぁ。


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