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レス数が900を超えています。1000を超えると投稿できなくなるよ。

【アク禁】スレに作品を上げられない人の依頼スレ【巻き添え】part5

1名無しリゾナント:2014/07/26(土) 02:32:26
アク禁食らって作品を上げられない人のためのスレ第5弾です。

ここに作品を上げる →本スレに代理投稿可能な人が立候補する
って感じでお願いします。

(例)
① >>1-3に作品を投稿
② >>4で作者がアンカーで範囲を指定した上で代理投稿を依頼する
③ >>5で代理投稿可能な住人が名乗りを上げる
④ 本スレで代理投稿を行なう
その際本スレのレス番に対応したアンカーを付与しとくと後々便利かも
⑤ 無事終了したら>>6で完了通知
なお何らかの理由で代理投稿を中断せざるを得ない場合も出来るだけ報告 

ただ上記の手順は異なる作品の投稿ががっちあったり代理投稿可能な住人が同時に現れたりした頃に考えられたものなので③あたりは別に省略してもおk
なんなら⑤もw
本スレに対応した安価の付与も無くても支障はない
むずかしく考えずこっちに作品が上がっていたらコピペして本スレにうpうp

268名無しリゾナント:2014/11/01(土) 02:04:55
■ ブラッドアンドペイン −新垣里沙− ■

ざくり

声は無い。
精一杯噛み殺した、声にならぬ、悲鳴。
砕かんほどに歯を噛み、苦痛に耐える。

ざくり

彼女は手にしたナイフを突き立てる。
突き立て、えぐり、その腱を切り、骨を削る。

ざくり

つうっ!ぐぎっ!
耐え切れず、声を漏らす。

これほどまでに、これほどまでに自分は、苦痛に弱い人間になっていたのか。

新垣は再び服を破り、素早く己の太腿を縛る。
止血。
だが、その間にも、四肢のいたるところ、次々と浅い切り傷が増えていく。

「うへへぇ…がきさぁん、がんばってぇ、痛いのはあたしもおんなじなんだからぁ〜」

おどけた態度、とぼけた声、いつものままの、いつもの彼女…

「なんで…なんで…なんでアンタがこんなところに…」

269名無しリゾナント:2014/11/01(土) 02:05:27
新垣は止血をあきらめる。
どのみち、この出血では長くはもたない。
何分?おそらく、もう1分も…
助けが来ないのであれば、このまま気を失い、やがて失血死するだろう。
もはや、物理的な戦闘は、不可能だった。

ぼやける視界の中、新垣は顔を上げる…
視線の先、そこに彼女がいた。

彼女の両脚、自分と同じ個所、吹き出す真っ赤な血。
大きくえぐれた傷。

等しく同じ傷口を、等しく同じ苦しみを。

それが、彼女の能力。

防ぐ手段は、無い。

当然のことながら、能力で傷を負わせるならば、己も同等の傷を負う。
かつて彼女がこの力を使うとき、その傍らにはいつも…
だが今、彼女は一人…
こんな状態で能力を使うなど、自殺行為。

270名無しリゾナント:2014/11/01(土) 02:07:47
己が目を、疑った。

塞がっていく。

彼女の傷が、見る間に塞がり、流れ出た血液までもが、皮膚から吸収されていく。

治癒能力者がどこかに?付近に姿はない。
いや、こんな治り方、見たこともない。
何?いったい?
まさか、これも、アンタが?

「…なんでアンタ…それ…」

いや、それ以前に、それ以前に、だ。
いまの彼女は、彼女の『心臓』は、その傷に耐えきれない、その苦痛に耐えきれない。
だから、彼女は戦列を離れた。
だから、彼女は入院していた。
彼女はもう、能力を使えない。
使えない『はず』だ。

それなのに…
それなのに…

「へへぇ気がづいちゃったぁ?そーだよねぇ…そりゃ気づくよねぇ…ガキさん、ねぇあたしさぁ」


―――あたし、化け物になっちゃった☆


「いやあ違うかぁガキさぁん!、もともと化け物だった!うん!そうだった!」

271名無しリゾナント:2014/11/01(土) 02:08:18
彼女は敬礼する、片目をつぶり舌を出す。
おどけた態度、とぼけた声、いつものままの、いつもの彼女…
かけがえのない、かけがえのない仲間が、そこに…

新垣は、その名を―――

崩れ落ち、吹き出す血の海の中、新垣は、その名を―――


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