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【アク禁】スレに作品を上げられない人の依頼スレ【巻き添え】part5

215名無しリゾナント:2014/10/05(日) 20:17:22
その時に直感的にわかってしまったんです
「この数字が0になったとき命が終わる」ことを
視えてしまっているのだ、他人の寿命を、なんて難しいことを今なら表現できます

そこに私の名前を呼ぶ父の声がして、金魚の墓を作ろうと提案してきました
父の頭の上の数字は『520』に減っていました

昨日から急激に数字が減っていたので、私は怖くなって父に抱き付いたんです
父は私が金魚がいなくなって寂しがっていると思い、大丈夫だよ、とやさしく抱きしめてくれました
父のたくましい腕が私の冷えた心を温めると当時に、すぐに恐怖のために冷えを感じていました

一日で300程度も減った父の数字
同じペースでへるなら明後日にも0になる
0になったとき父と私は永遠に別れなくてはならない
「ねえ、お父さん、お父さんはいなくならないでね」
「なにを言っているんだ?お父さんはずっとそばにいるからね」
・・・嘘だ。嘘だ。あと二日しかいられないくせに

いつも以上に両親にべったりだった私に両親はペットを失ったことの喪失感以上の原因がわからなかったと思います
だって誰が思います?明後日にも自分が死ぬ、なんて!!
朗らかに談笑する父も母も数字は明らかに減っていたんですよ

翌日も父と母と一日中、そばにいようとしたので、さすがに不思議がっていました。
適当に言い繕ってごまかしたのは覚えていますし、その一日のことは深く覚えています
夕食時には数字は100程度にまで減っており、眠れないの、といって両親の部屋で寝ることにしました
最後の夜になる、そう思っていましたから。

そして、その日の夜、暗がりの中でガラスの割れる音が響いたんです
その音に気づいた父が、母を起こし、動かないでいるようにと指示を出したのが耳に入ってきました
部屋を出ていく父の数字は一ケタになり、母の数字はもう3になっていました


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