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トリーバーチ公式

1bmwriibfm@gmail.com:2013/07/10(水) 13:06:48
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2名無しリゾナント:2013/07/10(水) 17:42:30
「させないよ」
「…どいて。じゃないと」

目の前に立ちはだかる「氷の魔女」を、感情のない瞳に映す「赤の粛清」。
満足させてくれと言いつつ、そこに喜びなどないことを魔女は知っている。
ただ、機械的に自らの本能を満たす。自らが強者であり続けるためには、強い者を打ち倒し続けるしかない。それを守るための、本能を。
あの日に抜けてしまった大甕の底に、水を注ぎ込むかのごとく。

黒い外套を翻し、「氷の魔女」が周囲に冷気の渦を作る。
気温差によって巻き起こる、激しい風。
ゆらゆらと揺れる赤いスカーフとは対照的に、「赤の粛清」の表情に変化はない。

そんな一触即発の状況を、里保は冷静に見ていた。
受けた打撃は自分が一番浅いだろうが、他の者も様子を見るに完全に気を失っている優樹以外は動けそうだ。となれば、がら空きとなった
スタジオの出口から一気に駆け抜けることは不可能ではないはず。

まずは優樹を、自分が背負わなければならない。
速さなら亜佑美が、体躯なら聖か衣梨奈が適役ではあるが、今最も敵に気づかれずに優樹に近づけるのは里保しかいなかった。敵同士が互
いに意識を向けている隙に優樹を抱え込めば、全員で逃げおおせる可能性は高いと里保は踏んでいた。

だが。
半歩、足を踏み出したその時に。

「逃がさないよ」

見つかった。獲物を見つけ、ゆっくり近づいてくる「赤の粛清」。
咄嗟に「氷の魔女」が手を伸ばすが、その瞬間不可解な力によって手が弾かれたように見えた。

「止めてもいいよ。でも、あたしの体に触れたら。あたしごと、ドカンだから」


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