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しんのすけ「ココロのスキマをお埋めします?変わった名前ですな。」

1タロウ:2021/03/31(水) 10:14:52

喪黒「・・・私の名前は喪黒福造。人呼んで笑ゥせぇるすまんただのセールスマンではございません、私の取り扱う品物はココロ、人間のココロでございます。・・・・・この世は老いも若きも。男も女も、ココロの寂しい人ばかり、そんな皆さんのココロのスキマをお埋めいたします。いいえ。お金は一銭も戴きません。お客様が満足されたら、それが何よりの報酬でございます。さて今日のお客様は・・・・。ホーッホッホッホ!!!」
みさえ「しんのすけ!!!アンタまたひまわりを泣かせたでしょ!!」
しんのすけ「だってひまが悪いんだもん!!!」
ひろし「弱い者いじめなんて最低だぞ!!」
みさえ「そんな悪い子はお仕置きです!お尻出しなさい!!!」
しんのすけ「嘘つき・・・!」
ひろし「何・・・?」
しんのすけ「オラの事なんか愛さないお前等なんか嘘つきだゾ!!!(外に飛び出す)」
バタン!!!
ひろし「待てしんのすけ!!!」
みさえ「戻ってきたらたっぷりお仕置きしてやるんだから・・・!!!」
その夜・・・・!
しんのすけ「はあ・・・逃げだしたのはいいけど・・・これからどうすれば、」
喪黒「今晩は。」
しんのすけ「おお!?アンタ誰?」
喪黒「ホッホッホッホ。いや大変失礼いたしました。あ、申し遅れましたが、私、セールスマンです。(名刺を渡す)」
しんのすけ「ココロのスキマ、お埋めします?変わった人ですな、」
喪黒「貴方、先程、妹さんと喧嘩して挙句にご両親に頭ごなしに叱られましたね?」
しんのすけ「おお!ご名答。」
喪黒「やっぱり。家族関係の溝は深いようですな。」
しんのすけ「オラに何か御用?」
喪黒「ここで話すのもなんですので良かったら中で話を聞いてあげますよ。」
しんのすけ「ありがとう。」
魔の巣・・・・、
しんのすけ「おお。洒落た店ですな。」
喪黒「さあ、どうぞこちらへおかけください。まずはあなたのお話をお伺いさせて頂いてもよろしいですか?」
しんのすけはみさえに受けた仕打ちを告白した、
悪戯したぐらいでグリグリを受けたり、拳骨を受けたりと、もうあんな家族は要らないと何度も思った事、
それだけではない、自分は悪い子だと思われてたと、邪魔な存在だと思われていたと、
喪黒「そうでしたか。貴方は実に正直な子だ。心の闇を抱える子供達の数は計り知れませんね、主に虐待をする親の事件は後を絶ちません。」
しんのすけ「オラは怖いんだゾ、またあの恐怖を受けるのだと思うと・・・オラ!!」
喪黒「それなりに追い詰められてるみたいですね。私にはあなたのココロがわかります。いつもスキマだらけのあなたのそのココロ。セールスマンとしてそれを黙って見過ごすわけにはいきません。騙されたと思って、ここはひとつ私に全てを委ねてみませんか?私があなたに代わって問題を解決して差し上げましょう。決して悪いようにはいたしませんよ。きっとココロから満足していただける事と思います。」
しんのすけ「お願いします喪黒さん!もう怖い思いはしたくない!オラは・・・オラは・・・!!」
喪黒「では私にお任せ下さい。」
喪黒はしんのすけと共に黒い車で北海道の田舎町の特別養護施設・・・。
しんのすけ「おお、自然あふれる場所ですな。」
喪黒「ここは心の闇を抱える人達を保護して生活させている特別な養護施設です、」
将大「喪黒さん、その子は誰ですか?」
喪黒「おやおや秋山さん。この子は新しく入る野原しんのすけ君です、」
将大「僕は将大、お兄さんって呼んで構わないからね。」
しんのすけ「野原しんのすけです。よろしくお願いします。」
将大「中々可愛い子ですね。」
喪黒「きっとしんのすけ君も気に入ると思います。私が責任を持ってしんのすけ君の悩みを解消させますのでご安心くださいね。」
しんのすけ「よろしくお願いします。」
喪黒「ホーホッホッホ。ではこれから下準備を整いに向かいますので。」
そういうと喪黒は立ち去って下準備に向かった、
しんのすけは心の闇を抱える人達とすぐ打ち明ける事が出来て、友達関係に悩む事もなく一緒に生活する事で親しい間柄になっていた、
あの喪黒という人物は天使か悪魔か・・・そう考えながら、しんのすけは眠りについた、

2タロウ:2021/03/31(水) 21:52:55

リクエストシーンありがとうございました。

5週間も経過した野原家ではみさえの心配が頂点に達していた・・・・!
みさえ「貴方!警察は何て・・・?」
ひろし「今のところ手掛かりはない・・・クソ!!!」
みさえ「あたしが悪かったんだ・・・!しんのすけを頭ごなしに叱って・・・!!」
ひろし「しんのすけええええええええ!!!」
ピンポーン、
なな子「しんちゃんが私の家に来てたんで。」
しのぶ「しんちゃんのせいじゃありませんよ。どうかわかってください。」
しんのすけ「・・・・・・・・、」
ひろし「ゴメンな!しんのすけ!ゴメンな!!」
みさえ「5週間も辛かったよね!もう叱ったりしないからね!」
喪黒「ホッホッホッホ。」
しんのすけは幼稚園でいつも様に楽しんでいた、
ふざけたり。調子に乗ったりする事もなく、
よしなが先生「皆。お弁当の時間よ。」
しんのすけ「はーい!」
その夜、
みさえ「今日は肉詰めピーマン山盛りよ!」
しんのすけ「お!美味しそうで涎が出そうだぞ!」
みさえ・しんのすけ・ひまわり・ひろし「いただきます!」
シロ「・・・・。(居間で夜空を見つめる)」
しんのすけ「美味しい!肉と野菜のバランスが素晴らしいですな!」
ひろし「そうだな。」
みさえは違和感を覚えた・・・・ピーマンが苦手な筈のしんのすけが美味しそうに食べるしんのすけを見つめた・・・・!
そのまま、みさえが目をそらすまでの間、ただただじっと見続けていた
しんのすけは、全く瞬きをしていなかった。
ひろし「しんのすけ・・・・・・・・?」

3タロウ:2021/03/31(水) 23:04:10

3日後・・・ひまわりが病気を患ったある日、ひろしと女性社員との行動に不審に思ったみさえはスマホの履歴を調べた、
みさえ「何これ・・・!!?」
ひろしと女性社員の浮気というとんでもない事実・・・!
みさえ「貴方って人は・・・ひまわりが病気と戦ってるっていうのに!一体何をしてるのよ!若い女性と浮気だなんて!!!」
ひろし「おいおい・・何の事だよそれ・・・?」
みさえ「嘘つかないでよ!!!これが証拠でしょ!!!(ひろしのスマホを投げる)」
ひろし「お前・・・俺のスマホを見るのかよ・・・最低だな・・・!」
みさえ「いい加減にしてよ!!!貴方って人は・・・ひまわりとしんのすけが可哀そうだと思わないの!!?」
ひろし「俺はな!誰よりもしんのすけとひまわりを愛してるよ!お前よりもな・・・!」
みさえ「・・・・・!!?」
ひろし「辛いのは俺だけなんだよ!!!!!!!(車のキーを持ち出して荷物を自分の車に入れて立ち去る)」
ブォオォオォオォーーーーーー!!
みさえ「・・・・・・・・・・・・・・!(家を出て行ったひろしに怒りと悲しみを覚えて泣き崩れる)」
シロ「クウウン・・・・・・、(帰ってこないしんのすけに不安を覚える)」
しんのすけ「・・・・・・・・・・・。(背後からみさえをじっと見続ける)」
喪黒「・・・・・・・・・・・・、(野原家の前を通り過ぎて立ち去る)」

4タロウ:2021/04/01(木) 22:22:30

その翌日・・・!ひろしが運転する車が清水市に向かう途中で友蔵と家族が乗る運転に正面衝突事故を起こして死亡した・・・・!
みさえは既にひろしと離婚していたが、ひろしの事故死を聞いて愕然した、
それから2週間が経過した・・・!
みさえ「・・・・・・・・・・・・・・、(借金に追い込まれて夜道を歩き続ける)」
喪黒「ホッホッホ。貴方がしんのすけ君のお母さんですね?」
みさえ「アンタ・・・アンタ・・・・!」
喪黒「どうやら精神的に追い詰められ、腹いせにしんのすけ君を虐待しているようですな。」
みさえ「アンタ・・・!!しんのすけをどこへやったんだ!!!!!!!!」
喪黒「私は何もしていませんよ?」
みさえ「・・・!?」
喪黒「言っておかねばと思ってここへ来たのですよ。実は貴方のそばにいるしんのすけ君は本物をリアルに再現したアンドロイドなのです。」
みさえ「・・・・・!!!!!!???」
喪黒「その驚きようからして、今まで気づいていなかったようですね。それもその筈です。しんのすけ君が貴方達の元へ帰せるかどうかをアンドロイドの監視で確かめさせてもらいましたよ。」
みさえ「どういう意味よ!!?」
喪黒「実は私はボランティア活動をしているセールスマンでして、しんのすけ君の悩みを解決させる為に別の場所を探して匿っているのです、ですが、しんのすけ君がいないと分かれば大事件になります、そこでしんのすけ君そっくりのアンドロイドに本物のしんのすけ君を演じてもらったわけで、」   
みさえ「どうりでおかしいと思ってたわ!!アンタうちの子供を誘拐しておいて何がしたいわけ!!?」
喪黒「誤解しては困ります、しんのすけ君に体罰をしていたのは紛れもなく貴方達なのです、本当なら貴方達の元へ送り返す予定でしたが、妹さんの病気、旦那さんの浮気と事故死、これでは送り返してもまた体罰の悪化の繰り返し、これではしんのすけ君の将来的にも絶望的です、」
みさえ「しんのすけをたぶらかしておいてよくもそんな御託を並べやがって!!!ふざけんじゃないわよ!!!」
喪黒「やれやれ、ここまで悪化しているとは、こうなっては仕方ありません、」
みさえ「何する気よ!!?」
喪黒「貴方は5年間行った体罰をその身をもって償いなさい!!ドオォオオォオォオン!!!!!!!!!!!!(みさえに指差して轟音を放つ)」
みさえ「ウギャァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!(轟音を浴びて奈落の底に突き落とされる)」
そして・・・!
しんのすけ「(新しく入ったひまわりとシロと共に大型テレビを見る)今日は何をやってるんだ?」
ニュースキャスター「続いてのニュースです、野原みさえ容疑者が闇カジノに不法侵入して大金を盗んで海外へ逃亡を図ったとして駆け付けた警察官に現行犯逮捕されました、」
しんのすけ「やれやれ、母ちゃんも少しは反省してくれると思ってたのに、」
将大「しんのすけ君、」
喪黒「(特別養護施設で幸せに暮らしているしんのすけ達を見届けて誰かに語るかのように呟いて立ち去る)いやはや、野原家の家庭環境がここまで悪化しているとは、しかししんのすけ君達が今の生活を気に入っているなら、それはそれで幸せなのかも知れませんね。しかし幼児に体罰をしては絶対なりません。親の愛情とは体罰ではなく優しさと温もりをもって接するのが愛情なのです、しかしご家庭の環境の溝は深ければ深い程、深刻で難しいのです、いずれ自立する時が来ればしんのすけ君達も立派な人間に成長する事でしょう。ホーッホッホッホッホッホ!!」


 完


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