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読み物

1KAZUKI:2003/09/29(月) 22:03
読んだ物

2KAZUKI:2003/09/29(月) 22:14
宿命の重さを自覚しない人間だけが「こう見られたい自分」と「リアルな自分」の差に悩む。

自分が他人に投影した「こう見られたい自分」の醜悪さ、度し難さ、寄る辺無い愛おしさ。
自分が受け止めた「こう見られたい相手」のおかしさ、楽しさ、悲しさ、美しさ。
世界は引力で構成され、事物は重力によって成立する。
重力と引力はバランスを崩しあいながら調和する。
アウフヘーベンよりも速い対極の妙!

恩寵を感じるか、宿命に怯むか。

引力を愛し、また同じように重力を愛す。
(恋人よりも街ですれ違う友達のように)

宿命を軽々と踏み台に高みに登り、そしてその事に気が付くのは登った後

3KAZUKI:2003/09/29(月) 22:15
読んだ物のタイトルは書かないことにしよう

4KAZUKI:2003/10/01(水) 19:48
…と、思ったが俺の事を知ってる人に万が一誤解されるとイヤなので種明かし

・シリーズ道徳の系譜『孔子の哲学 仁とは何か』(河出書房)

著者は文芸評論家。孔子を中庸原理主義、と位置付けてニーチェの超人思想と孔子、老荘との対比などを
まな板に、ダイナミックな意見を披露する。

少々筆がノってアクロバットが過ぎているかな?と思う部分もあるけれど、古くから親しんでいる孔子を
斜め70度くらいの別方向から…といった感覚で見直すことが出来て、新鮮で刺激的な発想、大変楽しい時間を
過ごすことが出来ました。

5KAZUKI:2003/10/03(金) 23:44
・『G戦場ヘヴンズドア 第三巻』日本橋ヨヲコ

好みとは遠いのにどうしても気になってしまう描線、青臭いけれど目を背けられない言葉。
いろんな意味で注目作、の最終巻。
「マンガは練習するもんじゃない/覚醒するものだ」
「どこかに旅行したところで/答えなんかないですよ」
「作家ごっこは一人でやってよ/ウザいから」
「本当に面白いマンガはね/心が健康じゃないと書けないんだよ」
「ぼっちゃんて、どういう事ですか?」「あなたたちはまだ本当に弱ったことがない子だって言ったの」

読みながら多少なりと”観衆を意識して物を作った、創った”経験があれば誰でも必ず遭遇する(はずの)いろんな事が思い出されて
同時にまた荒っぽい切り方のままで読み手に転がされた↑言葉たちに同意して、反発して、同意して、考えて。

逆に読後、「そういう経験の全くない人にこの作品はどう受け止められているのだろうか」と考えかけたりもしたけれど、
とりあえず俺には何か解らないけれど何かがきちんと届いているみたいだから、それでいいかと納得の。

6KAZUKI:2003/10/03(金) 23:45
青さ、荒さがそのまま魅力。そういうお話を作る人

7KAZUKI:2003/10/03(金) 23:52
帰ってきて御飯食べて日本橋ヨヲコ読んで、もうこんな時間でともかく眠い。

・『風雲児たち ワイド版 17巻』 みなもと太郎
・岩波新書『ロシア革命運動の曙』 荒畑寒村
・ミネルヴァ書房『象徴主義の光と影』 宇佐美斉 編著
・白水社 イデー選書『道徳的人間と非道徳的社会』ラインホールド・ニーバー

↑今日買った本

お札には羽が生えているよ
本屋に行くと財布の中から逃げ出すよ

ギャフン

8KAZUKI:2003/10/06(月) 22:55
・現代思潮新社『ハンガリー事件と日本』小島亮
ハンガリー事件時の日本思想界の対応に以前から興味があったのだけれど、全体を包括的に描いてあるものが無くて
探し続けていた本。「国際情勢」じゃなくて「思想」のところに置いてあるのをふとした拍子に発見して拍子抜け。
灯台下暗しとはこの事だ

9KAZUKI:2003/10/13(月) 13:48
・学研歴史群像シリーズ『戦乱南北朝』
博多駅地下の古本市で見つけて大喜びで購入した一冊。
南北朝時代は序盤から終わりまで非常に混沌とした状況が続き、日本史の中でも”状況の掴みにくさ”では
屈指の時代だと思います。
これを読めば初心者でも概観できる、とオススメできる質の高い概説本は案外少ないため(もちろん、この
時代だけを切り取るような見方をせず、日本史の流れを全体的に解説した全集物等で読めば結構大雑把では
あるにせよ、簡単に把握する事はできます。ただし細々した事件の詳細については解りません)、なかなか
貴重な一冊です。
南北朝後期、特に後南朝についての扱いはおざなりだけれど、後南朝については詳細が解る本も何冊か出て
いますから、その辺は我慢我慢…。

10KAZUKI:2003/10/24(金) 20:23
ここ数日で買った本

・岩波文庫 『クザーヌス/神を観ることについて』
あまりいい訳本がない(らしい)クザーヌス。探していたら岩波文庫で出てました。
岩波は中世哲学はまるっと抜けてる印象があったんでノーマークだったけど少しは探さないとな

・講談社選書メチエ『謎の哲学者ピュタゴラス』左近司祥子
奇行やら神秘教団やら、胡散臭い一面だけがクローズアップされがちなピュタゴラス。
少し前から興味はあったんですが「ソクラテス以前哲学者断片集」とか、ケース入りの高い本を
買ってまで…?という思いもあって、縁が無いままでした。まさにグッドタイミング。

12KAZUKI:2003/10/28(火) 09:58
死を厭い死を詠えオルフェの裔
苦は美となり、美は信となり、苦が真となり
美は苦となって満たされ放たれて脆く零れ落ちる

消散する核は日常の振動と観想の泥濘から日々生まれて日々死する場所に
意志は在るだけでただひたすらに痛みを欲す

一切を持たざる者は決して語ってはならない
聴覚に至ってようやく判定する者は尚の事だ

13KAZUKI:2003/10/29(水) 23:23
・『ピルグリム・イェーガー』1〜2巻 沖方丁・伊藤真美
全然知らなかったのに、人から「絶対に好きでしょう」と言われて購入してみましたが、一発で気に入りました。
歴史好き、神秘好き、を釣り上げる小道具が揃ってますね。ミケランジェロやディ・メディチは舞台と時代設定上妥当な所、
あとオカルト好きが喜びそうなパラケルスス辺りまでは予想の範囲だとしても、ザビエルにちょっぴり意表を突かれ、さらに
イグナチウス・デ・ロヨラやアグリッパと来ればワクワクするなと言われてもそりゃ無理と言うものです。
そのうちルターやトマス・ミュンツァーも絡んでくるのかな。カタリ派は時代的に無理がありすぎるとしても、フス戦争の
残党とか無理かな。無理か。ルターを出すならストーリー的には絡んできそうだけどな

14KAZUKI:2003/10/29(水) 23:47
>人から「絶対に好きでしょう」と言われて購入してみましたが
→人から「絶対に好きでしょう」と言われて「そんなに俺好みっぽいんだろうか」と購入してみましたが

画面整理はパッと見粗雑で、少し好みが分かれるところかもね。俺は好きだけども

15KAZUKI:2003/11/05(水) 23:38
・社会思想社教養文庫『秩父困民党群像』井出孫六
「恐れながら天朝様に敵対するから加勢しろ!」
明治中期の農民反乱(あえて「騒動」とはしません)秩父困民党事件にかかわる人々を描いた短編集。
著者には『小説・佐久間象山』などの著作がある。
困窮した農民、侠客、知識人としての教員、宮司などがドラマティックに描かれて感動的な余韻を残す
作品ですが、その彼らが蜂起後わずか数日で潰走した理由についてはあまり克明には描かれず、不満も
残ります。統率力、指揮官としてのカリスマ性を持った新井周三郎の戦死が戦闘の大きな転回点となった
らしき事は伺えますが、各々の人物についてここまで親身に描ききった筆者だからこそ、事件の全体を
見渡しての総括的な意見が、もう少しだけ欲しかったな、という気がします。
しかし未だ評価の定まらざる反乱・秩父困民党事件への”入り口”としては間違いなく良書。

16KAZUKI:2003/11/11(火) 00:24
・黒色戦線社『無政府主義者は答える』岩佐作太郎
特に大正から昭和のアナーキズム陣営において隠然たる影響力を発揮した岩佐作太郎が
バレットの「アナーキズムの問い」を抄訳したもの。
完全なる人間肯定、階級否定を導き出すその人間性への深い信頼は感動的であり、また
”美的政治運動”と幾分の皮肉を込めて呼ばれるだけのロマンティシズムに溢れている。
むしろそれ故に実際的な政治の世界では無力だったし、これからもそうなのだろうが、
個人の信条、生きるスタイルとして、アナーキズムの理想を個々人の中に成立させる
「リバータリズム」という形でその命脈が力強く保たれているのは興味深くもある。

17KAZUKI:2003/11/13(木) 02:21
・音楽之友社『ビザンティン歴史美術紀行』川又一英
・聖学院大学出版会『政治神学再考』深井智明
・講談社現代新書『21世紀の経済学』根井雅弘

18KAZUKI:2003/11/17(月) 01:01
・鹿島出版会『近代建築の失敗』P・ブレイク
近代建築及び都市開発についての、実例を伴った辛辣な批判書。
が、単なる批判に留まらず、容赦の無い「敗因」の指摘の中に、示唆に富んだ代替案をこっそりと
含めている辺りが面白い。
6章「理想都市の幻想」で語られる、善意に満ちた”近代都市計画”が何故無機質な、人の姿の失せた
人工都市を生み出したか、を、計画者が有機体としての人間ではなく、二十世紀の急速な機械化、自動化に
尺度を合わせてしまったからだ、と断じている箇所等、初学者にも判りやすい部分が多く、楽しめた。

19KAZUKI:2003/11/22(土) 00:09
>>12は・現代企画室「アナキズムの美学」を読んで。

由布院から帰ってさらに本屋に立ち寄り荷物を増やして帰る俺。
・講談社現代新書「はじめての死海写本」土岐健治
・秋田書店「ORANGE(11)」能田達規
・白水社文庫クセジュ「演出の歴史」ポール・ブランシャール

20KAZUKI:2003/11/22(土) 23:11
・小学館ビッグコミックオリジナル連載『弁護士のくず』井浦秀夫
今一番楽しみにしている連載。
今回はストーリーの流れには少し強引な所があったが重層的な主題のおかげで読後感は重い。
(犯人に殺意を抱かせるほどの重要な事実をAVのインタビューで語っているが、イザとなれば”別人だ”と
シラを切れる「AV」という特殊な状況を理解させた方が違和感が少なかったかもしれない。
AVのインタビューだからこそ重い事実をサラリと語ることが出来たのだろうし)
弁護士物でありながら法律の抜け穴や法廷テクニック、と言った「ギョーカイ物」の語法を多用せず、
人間関係の謎解きの面白さ、人間心理の陰と陽を巧みに浮かび上がらせる舞台設定でテンポ良く読ませる。
主人公・九頭のキャラクター(造形がモロに”毒舌時代のビートたけし”なのも反則スレスレだが上手い)も
時として強引な、しかしスピード感のある展開に一役買っている。
自らのバックグラウンドを語らない九頭は理想的なほど空虚で表現力に長けた狂言回しなのである。

以前のエピソードで語られた「暗部を知っただけでその人間の全てを知ったつもりになっては
いけない(要約)」という九頭の言葉は、今(自分を含む)いろいろな人に噛みしめて欲しい
言葉である。
陋劣さ故に隠されたエピソード、行き止まりを目の前にしてつい吐き出した感情、そんな個人の
一部分だけを噂話やネットや印刷物で手軽に覗き見して全体を知ったつもりになっている人間の
なんと多い事か。
テレビや雑誌を見ながら、一個人の人間性を判断するときにはもう少し「遊び」を持っても良いのでは
なかろうかと思うことが、最近多い。
全体の奉仕者であるはずが何か勘違いしてしまっている一部の(本当に一部の)官僚や政治家は別だが
人間は変化する。人間は多様性を持っている。人間は自分について一番知らない。
白から黒、黒から白、その時の色はその時でないと判らない。
まして背景の色も考慮しなければならないのだからなおさらの事だ。

21KAZUKI:2003/11/22(土) 23:45
>全体の奉仕者であるはずが何か勘違いしてしまっている一部の(本当に一部の)官僚や政治家は別だが

官僚や政治家に人間性を認めないと言う意味ではなく、本来全体の奉仕者であるはずの官僚や政治家は
公だけでなく私も慎むべきであって、一般人と同じ尺度で測るべきではない、という意味です。

なんか青臭く聞こえるだろう事は承知の上で書きますが、
例えば平凡なサラリーマンがフラリと怪しげな場所に足を踏み入れるのと、政治家の下半身スキャンダルを
選挙民が「そういう事したかったんだろ?判るよ!」と同じ尺度で判断するのはやっぱり違うでしょうし。
監視や選挙権の行使を怠って”政治家や官僚は権柄づくにハメを外していい特権階級なんだ”と思い込ませて
甘やかしてると、政治や官僚機構が本来持っているはずの自浄作用を失ってどんどん根腐れしていきますよ…っと。

「真剣レビュアーしゃべり場ぁ」(若者口調で)

23KAZUKI:2003/11/26(水) 01:27
・教文館『キリスト教神学入門』A.E.マクグラス
少し高かったが、値段以上の価値がある好著。どこから読んでも理解しやすいように記述してあるのがよく判る。
”解放の神学”や”フェミニズム神学”についても記述があるし、東方正教会に関する箇所も自分が今理解している
範囲と照らし合わせて納得できる。値段以外はまさに入門書に最適な一冊。

・エンターブレイン『エマ(3)』森薫
こちらは単行本を楽しみにしている作品。今回はドイツ婦人のドロテアがお出かけするシーンに感動。
あんなにも地味で静謐で、どちらかといえば動きの少ない構図で描く人なのに、襟元の赤が燃え立つように
”見える”。

関係ないけどベスト電器でDVD『康熙王朝』発見。
清朝最盛期の幕を開いた康熙帝を描いた中国のテレビドラマで、中国語版を買おうか買うまいか迷っていたら唐突に
日本版が。全50話、約3万5千円也。さてどうしようか。

24KAZUKI:2003/12/10(水) 01:45
さんざ迷った末に結局『康熙王朝』発注
歴史コンテンツを作るのなら全話レビューに挑むのもいいかも知れない

25KAZUKI:2003/12/18(木) 12:04
・平凡社『中世思想原典集成3/後期ギリシア教父・ビザンティン思想』
 偽ディオニュシオス・アレオパギテス、証聖者マクシモス等、神秘思想に興味のある人にとってはどれをとっても
興味津々の一冊だろう。特に偽ディオニュシオスの「天上位階論」は天使学を試みる人にとっては必読の一編。
少し高いけどボーナスも出たし、思い切って。
しかしこのシリーズ、全冊そろえるまで後いくらくらいかかるやら。正直、計算したくもない…。
ちくま学芸文庫みたいに多少廉価にして出してもらえると助かるんだがなあ

・筑摩書房 ちくま学芸文庫『ジンメル・コレクション』
 平易だが平板、という世評そのままな部分もあり、着眼点の鋭さにハッとさせられたりの一冊。
 哲学的エッセイとして興味を持てる章から気軽に読み進めてみるのが一番楽しめるんじゃないだろうか。

・DVD『名探偵登場』
 1976年アメリカ。謎の億万長者ライオネル・トウェインに招待されて彼の邸宅で一夜を過ごすことになった5人の
名探偵。深い霧に包まれた恐怖?の一夜を描いた古きよき時代のコメディ。
 とりあえず古典探偵小説ファンとしては名探偵たちのモデル探しにまず一煮立ち、謎解きと、古めかしいが
名優たちが鮮やかに色付けするドタバタギャグにもう一煮立ち、と二度おいしい作品。
ギャグが時代がかってるだけに見る人によってはアクビが出てしまうような作品なのだろうけど、ミステリファンは
歴史のお勉強に面白いかも?

26KAZUKI:2003/12/24(水) 01:33
・新潮文庫『幕末動乱の男たち(上・下)』海音寺潮五郎
 再読。
 俺の歴史小説歴は柴田錬三郎から司馬遼太郎や吉川英治、その後中国物(陳舜臣とその流れを組む
人たち)そして海音寺潮五郎、その後は雑多に何でも…と進んできている訳なのだけれど、最近は再び
海音寺作品を手に取ることが多くなった。
学生の頃や社会人になりたての頃は司馬遼太郎ばかり読んでいて、海音寺作品といえば、堅牢だけども
地味で退屈、という印象ばかりだったのに、今読むとその堅牢、堅実さが逆に心地よい。

一方の雄である司馬遼太郎の作品構成が、まず作品全体を包む大風呂敷を準備し、その風呂敷の中に
読者が退屈しないエピソードやら、登場人物が見得を切るための名セリフやらをゆるやかに収めていく、
といった風情なのに対して、海音寺作品は型紙から丁寧に切り取った布地を緻密に糸で繋ぎ、少し地味だが
渋みのある色合いの、身体にぴったり合った衣服を作り上げる、といった風情がある。

特に楽しめたのは「平野国臣」「長野主繕」「清河八郎」辺り、薩長土肥が表舞台でガチャガチャと
騒ぎ始める以前の名優たちで、彼らがそれぞれの立場で海の彼方からの圧力を感じながらもその実像を
目にすることが出来ず、百家争鳴のカオスの中を泳ぎまわったあげく、結局時代の大波に飲まれて
各々の生涯に見合った場所で非業に落命する辺りは、無類に面白くも妙に悲しい。

27KAZUKI:2003/12/29(月) 23:56
・鹿島出版会『光の死』H・ゼーデルマイヤ
 収録作品「偉大な写実と偉大な抽象」内の一文
 ”また元来のシュールレアリスト ‐すなわち彼らの殿堂の中心人物にサド侯爵を定め、論理学と芸術を
除名しようとし、自らをヨーロッパの敗戦主義者として宣告した人々‐”にちょっと笑わされた。
なるほど気の利いた一定義ではある。

28KAZUKI:2004/01/04(日) 23:07
●三元社『イタリア・ルネサンスの霊魂論』根占献一他
 序論で収録論文の内容が簡潔な語り口でまとめられているのは非常に親切。
伊藤氏がピコ・デッラ・ミランドラを過渡期の思想家と位置づける作業は是非読んでみたい。
まだそこまでたどり着いていないのだが、ピコがミクロコスモスとしての人間を暗黙の内に否定していると言う
見解は興味深い。
しかし確かに、あらゆる物になり得る、とはあらゆる物では無い=何者でも無いと言うのと同義である。
読了が楽しみな一冊。

29KAZUKI:2004/01/12(月) 21:44
夜勤明け→残業のサイクルがやってきてなかなか大変だ。
後輩に基盤関係のチェックだけでも任せられるようになればもう少し楽になるのだろうけど

●アトリエサード トーキングヘッズ叢書『英国偏屈展覧会』『ドール』
古本屋で発見した一品。休日が普通に使えるペースに戻ったら、午後のゴロ寝タイムにでもパラパラと。

30KAZUKI:2005/02/21(月) 00:05:22
●中公新書『マグダラのマリア』岡田温司
 カラー口絵に大好きなクリヴェッリの「マグダラのマリア」があったので
 思わず買ってしまった。
 ベルニーニのマリア像がレーニにインスパイサされた物だと判って驚き。

●ビッグコミックス『公家侍秘録 4巻』高瀬理恵
 いつの間にやら4巻が!全然本屋に行けなくて気がつかなかった…。
 しかし思い出してみると、去年はホントに忙しかったなァ

●『たまゆら童子』佐野絵理子
 やっと単行本に!…と思ったら全編収録じゃないのか。
 完全版が出たらまた買います。

●清水書院 『人と思想 ティリッヒ』大島末男
 時間が無い中でサラッと読める人物略伝シリーズの一冊。
 大好きなチェスタトンのもそのうち買おう。

31KAZUKI:2005/02/22(火) 21:14:47
いやインスパイサなんて言葉はないから。”インスパイア”だから。
このやり場の無い憤りをどうにかするために今後”インスパイサ”は
俺脳内だけで通用する和製英語とします。

おみそ汁に七味唐辛子をインスパイサ。
ご飯にのりたまをインスパイサ。
牛丼に卵をインスパイサ。

…何見てんだよ見世物じゃないよ!もう帰れ帰れ!
寝たふりしてる間に出て行ってくれ!

32KAZUKI:2005/05/10(火) 14:16:12
春秋社『マゾヒスティックな人格』矢幡洋
終章のネオ・マゾヒズム(リスカ、ゴスロリ、暗黒バンド)に関する考察は腑に落ちる内容。
浸って良いけど溺れないように、と。少し前に流行った”癒し系”にハマる大人たちと同じ俎上に並べて
斬ってますが、論旨自体には賛成。
ただ、暗黒面を見て安心を覚えるとか、癒しを求めるといった心性自体は誰にでも程度の差はあれ存在する
物な訳で、結局は自己統制と自己客観視がどの程度のレベルで出来ているか、という問題に帰っていくと
思うのだけれど、そこまで書く紙数は無かったのかな。

しかしそういった乱暴な切り口、と言った問題点はあるにせよ、こういう意見をどの程度冷静に(冷笑でも
拒絶でもなく)受け止められるかで現在の”ゴス”が思想としてどれくらい発展しているのかが判るかも
知れない、という点では、論旨そのものよりもむしろ今後の需要のされ方の方が興味深い。


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