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TANNOY総合スレ Part９
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用心用心と書いたのは過去の経験からでしたが、やはり経験は伊達や酔狂ではありませんでした。
初めはオートグラフからの出音に好感を抱いていたのですが、段々と違和感の方が増嵩してきて、
「コンサートホールの音はこんなにソフィスティケートされていたか？！優しい音と同じく厳しい
音がするのがオーケストラではなかったか」と、違和感が私に迫ります。
確かに、今の音は耳当たりは良いのですが、例えばマーラー５番の第一楽章冒頭のトランペット、
あるいは展覧会の絵の冒頭プロムナードのペットに、ちょっとシャープさが足りない。
かくして、また線をグルグル。何のことはない、最初のケーブル構成に戻ってきただけでした。
ある程度システムを煮詰めてくると、余程慎重に行かないと彼方を立てればこちらが立たずと
なるのは千度経験していたはずなのに、また復習をやったに過ぎませんでした。私の決まり文句
「元の金柑まだマシ」で今回も終了。
元のケーブル構成から出てきた音に、微妙な弦のキツさを感じつつも、マラ５のトランペットに
「お帰りー」でした。
大体嗜好としてシャープさを好む傾向があるのが判っていながら助平根性を出した報いでしたが、
懲りない自分がいる一方で、帰る音があるのはこういう時に何とも安心感があります。
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