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耐久神話31日24時までに100の神話を記述

28bothhands:2007/12/30(日) 03:07:53
今は昔、セウ=ガーベラという男がいた。この男の父親はレストロオセという女王に仕えていたのだが、なにをおもったのか、反旗を翻した。もっとも即座に鎮圧されて、本人は処刑、息子のセウは幽閉された。このときセウはわずか12歳だった。
さて困ったのは死神だった。セウを担当する死神はセウが77歳になったら迎えにいけと命じられていたのだが、穴蔵というより糞壺のようなところに幽閉されてしまっては無理な話だ。だから死神は任務を全うするためにセウを励ました。
幽閉されているセウに「いつか解放される」と囁き、そのときのために知識や武術を教えた。
そしてレストロオセに待望の初の子供が生まれた日、セウは恩赦として解放された。そしてセウはレストロオセとその息子に忠誠を誓わせられた。
セウはニガヨモギの騎士団にこそ数えられなかったが、騎士にはなれた。父のように。死神はセウの立派な姿に満足を覚えた。
レストロオセはセウに辺境の領地を与えた。かつて父の領地だった土地だった。領主不在のあいだに荒れ果てた土地をセウは苦労しながら収めたが、死神の勉強の成果もあって、次第にセウの試みは成功した。
あるときお忍びで王子がやってきた。そしてレストロオセが王子に権力を譲るためにひどい悪行を行っていることを知り、また王子が心を痛めていることを知った。そしてセウは父親のように反旗を翻した。今度は自分のためではなく忠誠を誓った王子のために。
死神はこの有様に苦笑した。これは死ぬまで苦労させられるなと。


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