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汎用記述スレッド 2

184言理の妖精語りて曰く、:2007/10/18(木) 23:03:16
ジヌイーバは実在しない。

185言理の妖精語りて曰く、:2007/10/18(木) 23:03:36
ジヌイービは絶滅した。

186言理の妖精語りて曰く、:2007/10/18(木) 23:04:04
ジヌイードは眠っている。

187言理の妖精語りて曰く、:2007/10/18(木) 23:05:09
ジヌイーキは爛れきってしまった。

188言理の妖精語りて曰く、:2007/10/18(木) 23:37:53
ならばこの俺が……!とケイア=ストラタイは怪気炎をあげる。

すっかり惰弱ッたこの連中に鼓舞の毒を授けようではないか。

189言理の妖精語りて曰く、:2007/10/18(木) 23:41:16
「そォれ、イッキ!イッキ!」
囃したてられるままにゴクリ、ゴクリ、と飲み干してゆくストラタイ。
あっという間、というには少しかかったが、大盃はすっかり空となり。

190言理の妖精語りて曰く、:2007/10/19(金) 00:01:44
そして、恐るべき宴会芸がはじまる。
夜はまだまだ終わらない――――

191言理の妖精語りて曰く、:2007/10/19(金) 00:03:15
「鼓舞の毒」って何かと思ったら酒のことか。なるほど。

ところでイッキはやめれw

192言理の妖精語りて曰く、:2007/10/19(金) 00:30:37
ケイアちゃん、ケイアちゃん、もっとすごいの見せてよ!
あるんでしょ?だってこの前言ってたじゃん、自信作があるって!

193言理の妖精語りて曰く、:2007/10/19(金) 00:40:33
とても大きくて古い図書館の端っこで見つけた一冊の本。
最初のページには祖ミアスカの言葉が記してあった。
私はその上から赤色の油性ペンで「ゆらぎの神話なんて大嫌いです」と落書きした。
次々とページを捲り気が済むまで色々な落書きをして立ち去った。ごめんなさい。

194言理の妖精語りて曰く、:2007/10/21(日) 01:49:20
ある王国に存在するラヴァエヤナの図書館には、「ミスカトニカ断章」が所蔵されていた。
しかし、アーザノエルが閲覧するためにその図書館を訪れたとき、図書館全焼事件が起こり、断章の行方は不明となった。

195言理の妖精語りて曰く、:2007/10/21(日) 01:52:43
アーザノエルは図書館全焼事件以来、夜明けの悪魔とあだ名されることとなった。

196言理の妖精語りて曰く、:2007/10/21(日) 01:57:14
ところが後に、当時のアーザノエルは星見の塔で休眠中であり、外出していないことが判った。
これは魔女姉妹のみでなく、外交的交渉のためにやってきていた数ヶ国の外交官も証言したため、とりあえずは信用されることとなった。

197言理の妖精語りて曰く、:2007/10/21(日) 02:01:14
全焼事件によって、図書館に所蔵されていた「ミスカトニカ断章」や「烏兎紀」などの貴重な文献が失われてしまった。

198言理の妖精語りて曰く、:2007/10/21(日) 02:04:18
なぜか120年後にある富豪の死後、開催されたオークションで「断章」や「烏兎紀」の数ページが発見された。
調査の結果、焦げ跡はおろか加熱された痕跡も見当たらなかった。

199言理の妖精語りて曰く、:2007/10/21(日) 02:08:41
「断章」「烏兎紀」は焼失していない可能性あり。
何者かが事件以前に持ち出していた?

200言理の妖精語りて曰く、:2007/10/21(日) 02:48:32
こういった「歴史の謎」はやはりその他の謎と同じく、未解決のまま埋もれていくのだった。

201言理の妖精語りて曰く、:2007/10/21(日) 02:57:22
図書館全焼事件の謎にいどむ一人の少女がいた。
名を、うとうと姫という。

202言理の妖精語りて曰く、:2007/10/21(日) 03:00:19
彼女もまた、謎へと挑んだ多くの「名探偵」と同じく、ある晩を境に歴史の表舞台から姿を消した。
彼女が最後に滞在した部屋には、旅行鞄や愛用の護身鞭をはじめとした荷物の一式が残され、まるでちょっとそこまで散歩に出たかのような状態だった。

203言理の妖精語りて曰く、:2007/10/21(日) 03:02:20
借りてた本を返しに来た(一年延滞)ムランカ姐さんは、焼け落ちた図書館を見て
「これ、このまま貰って良いのかねぇ」
という不穏な一言を呟いたという。

ちなみに本のタイトルは「美酒100選〜東方編〜」と「古今東西 美少年の弄り方」で、これまた好事家にとって涎垂の品だったそうな。

204言理の妖精語りて曰く、:2007/10/21(日) 03:03:28
ムラ嬢は結局、その本を捨ててしまった。
「表紙を開いたらヨダレまみれだった」だそうな。

205言理の妖精語りて曰く、:2007/10/21(日) 03:20:49
おまけに「美酒100選 〜東方編〜」は「酒臭くて読めたものじゃなかった」そうである

当然、こちらも捨ててしまったので永遠に行方不明である。

206言理の妖精語りて曰く、:2007/10/21(日) 03:29:04
なんでムランカ姐さんが図書館に入れたかというと、この国の女性に代替わりしていたからである。
なんで図書館から本を持ち出せたかというと、面倒くさいから壁をすり抜けて外に出てしまったからである。
延滞の理由は、そのまま旅に出てしまったからである。

どこまでも大雑把な人なのである。

207言理の妖精語りて曰く、:2007/10/22(月) 00:40:26
本を弁償したのは、イウワァバイという少しだけ移り気な男だった。

208言理の妖精語りて曰く、:2007/10/22(月) 20:36:23
>>203-206
躊躇無く持ち出したのに、あとで、しかも焼け落ちた直後に現場に戻ってきたのって不自然じゃない?

209言理の妖精語りて曰く、:2007/10/22(月) 21:22:12
>>208
容疑者その1にリストと……

210言理の妖精語りて曰く、:2007/10/22(月) 22:25:25
 やあ戦友よ。元気にやっているか。
 最近ニュースでは今更のように四国戦役で使用した化学兵器について報道している。
 マスコミの連中、おれらが化学兵器浴びながら戦っているの知っていたくせに。今更だよな。
 あの兵器のせいでちょっと怠いんだけど、お前はどうだ。なんともないことを祈っているよ。
 今日手紙を書いたのはお前にぜひ報告したいことがあるからだ。もう見たとおもうが、同封した写真にあるとおり、おれは結婚した。おまえによく話しことのある奴だよ。おれの従姉だ。
 おまえも知っているとおり、おれが軍に入ったのは家を出るためだ。寝たきりの腹いせにおれを拘束し続けた母親から自立するために軍に入った。自立するためのもっとも早い道だからな、軍人になるってことは。
 おれが家を出たせいで母親は自分の糞と小便まみれでベッドに横たわるはずだったんだけど、あの優しい女といったらのろけになってしまうけれども、妻がずっと面倒を見ていたんだ。母親はおれが戻る前に死んでしまったのだけど、この後始末もやってくれたんだ。
 故郷に帰ってきたときに怒られたよ。兵士が故郷にかえるときは募兵事務所に一報がいくだろう。四国戦役が終わったら妻は毎日募兵事務所に出向いておれがいつ帰るか訊いたらしい。事務所のおっさんがいってたよ。でおれの帰る日を知った妻は駅のホームで一撃してくれたよ。連絡もよこさないでなにをしてたって。なにを戦争と現実逃避なんだがね。
 おまえも知っての通りあのときのおれは変になっていた。戦争の終わった世界になんというか、うまく混ざれなかったんだ。もちろんもう一歩踏み込めば、おれは拘束された時間が長すぎて現実とどう関わればいいのかわからなかったんだ。おれが知っていたのはお前の知っているとおり戦うことだけだったんだ。
 でも妻がぜんぶ教えてくれたよ。この社会でどうやっていきればいいのか。戦わないで生きていくってことを。
 ああ、手紙ってのは難しい。どんな順序でかけばお前に伝わるのかわからない。だからダイレクトにいうよ。伏笠、お前は桑名に来い。おれは妻と一緒に工務店をやっているんだが、人が足りない。お前がいてくれたら心強い。共同経営者って奴になろうぜ。
 お前は軍を辞めるときに故郷に戻るといった。お前も故郷はいやな口なんだろう。近畿砂漠に帰っても竜の密漁くらいしか仕事がないとかいってたじゃないか。おれたちと一緒に商売をしよう。
 列車のチケットも同封したよ。来いよ。できれば、直前に電話をしろ。迎えにいってやりたいし、うまいものも用意したい。それでは、待っているよ。

追伸
 お土産に近畿サボテンの酒をくれ。「救いがたい故郷で唯一、救えるもの」ていってたから。たっぷりとな。おれは弱いが、妻が強くて強くて。

211言理の妖精語りて曰く、:2007/10/22(月) 22:46:38
 ひさしぶりだな。例の兵器の影響が出ているようで残念だが、良い相手と結婚できたようで実に結構だ。おれも良い相手がほしい。自由の身になったら桑名にいくから奥さんによろしく。相手を紹介してくれと。
 自由の身と書いたが、実は今、ちょっと拘束されているんだ。警察でなくて近畿砂漠警察という組織だ。四日市桑名間工業地帯のお前にはなじみのない組織だからはっきりいっておくが、近畿砂漠警察は警察という単語が入ってるけれども警察組織ではないからな。砂漠の番人みたいなものだ。伏、お前はおれの話を覚えてくれたようだね、件の竜みたいな珍しい生き物を密猟者から守るのが仕事だ。たぶんお前が一番よくイメージできるのはガーディアンエンゼルかもしれない。おれはガーディアンエンゼルなんて連中をみたことないからわからんけれどな。
 軍を辞めた後、お前もそうだけど、おれもだいぶおかしかった。で、おれは故郷に戻るとすぐに短銃と弾を買ってほとんど無装備で砂漠に入ったんだ。そして四国戦役でやっていたようにサバイバルをしたんだ。なんつーか、たぶんおまえなら判ってくれるとおもうえけれども、雰囲気に耐えられなかった。空気がおれのものじゃない感じがした。息苦しかったんだ。でも砂漠にいくと肺にすうと空気が入ってきて楽になったよ。
 そんなわけでおれはお前が奥さんとよろしくやっているあいだにアウトドアをやっていたんだ。けっこう楽しかったぜ、今、拘束されてるからそうおもえるのかもしれないけどな。まあ敵がいないぶん余裕があったってのは事実だ。もっとも途中で敵が現れてしまったがな。
 敵ってのは密猟者だ。おれは縄張り荒らしと思われて襲われたし、犯行を見られたといっては襲われたし、そのうえ砂漠警察の連中にも間違われて襲われたよ。まあ食うに困って竜を燻製にして持ち歩いていたら罰食らっても仕方ないところはある。
 で、竜の燻製のせいで腹痛起こしているところを砂漠警察に捕まったのだが、おれの話と四国戦役に参戦したって話をしたらすぐに信用してくれたよ。お前は桑名じゃ軍人なんて阿呆の仕事だっていってたけど、近畿砂漠の辺りは貧乏人ばっかりだから軍人ってのは名誉ある仕事なんだ。
 というわけで無罪なんだけどせっかくなんで密猟者掃討に付き合って、今、調書作りにも付き合っているというわけさ。拘束されているのはまあ、おれが全然金がないんで寝場所とメシを用意してくれたのさ。砂漠警察がな。温食が冷めて出てくるのは残念だが、戦闘糧食と比べたら天国さ。
 おれはもうちょっとしたら寸志をもらって釈放だ。サボテン酒を山ほどかって桑名行きの列車に乗るよ。一緒に飲もう。将来について放そう。お前とおれと奥さんとでね。

追伸
 くれぐれも奥さんによろしく。お前が結婚したという話をきいておれも結婚したくなった。というかおれは家族がいないので家族がほしんだよ。寂しいんだよ。というわけでくれぐれも奥さんによろしくな。

212言理の妖精語りて曰く、:2007/10/22(月) 22:51:24


213言理の妖精語りて曰く、:2007/10/23(火) 21:02:44
伏笠弐郎はゆらぎ市在住の男子高校生。学年は2年。金曜日の放課後、かならず異能バトルをしなくてはならないことを除けば、どこにでもいる少年。
戦闘時のスタイルは速攻で、どんな相手でも30分以内に打ち倒そうとする。30分という縛りは金曜日16時30分からやっているアニメ『機動戦艦アルセス』をリアルタイムで鑑賞するため。
『機動戦艦アルセス』に関して本人曰く「大しておもしろくもない」という。それなのに一生懸命みるのは父親が制作しているから。伏笠は母子家庭の生まれで、ほとんど父親とあったことはなくて、たまに姿を現すと、そのとき父親の関わっていたアニメのおもちゃをもらっていた。

214言理の妖精語りて曰く、:2007/10/23(火) 23:06:58
そんな彼の生活スタイルは【大扉】の閉鎖と共に終わった。
ゆらぎ市内外の行き来が閉ざされる、ということは当然、テレビ放送の電波もまた遮断されてしまったのだ。

215言理の妖精語りて曰く、:2007/10/23(火) 23:17:52
伏笠弐郎にとって【大扉】閉鎖による情報格差は大問題だった。
父のアニメはどうでもよかった。養育費の振り込みが遅れるのが困った。
とはいえそれすら彼にとってはどうでもよいことで、一番困ったのは、離婚したくせに父を想っている母が悲しい顔をすることだ。
それは父親と連絡をとれないせいだった。

216言理の妖精語りて曰く、:2007/10/23(火) 23:24:27
だがしかし、実は【扉】はまだ完全に閉じきってはいなかった!
具体的にはhttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/movie/7039/1172162600/981-1000なカンジで。

217言理の妖精語りて曰く、:2007/10/24(水) 19:09:20
木戸野はゆらぎ市を拠点とするやくざの一員で異能力者。一見は売れないホスト風の男だが、組織内では武闘派として扱われている。通常業務は荒事全般で、抗争のときは先陣を切って戦うもしくは殿を務めて仲間を逃がす。
保有する異能は<バックドアーズマン>といって「私に**は無効」と宣言すると「**」の内容が無効になる。「私に銃撃は無効」と宣言して突撃銃の連射に耐えきったり、「私に打撃は無効」と宣言してボクサー崩れと殴り合ったりした。
のちに木戸野は自分が組織から捨て駒扱いをされていると知ってゆらぎ市から姿を消す。このとき異能<バックドアーズマン>を<ハーフボイルド>に改める。ドアーズマンというのはそもそも殿を務める者のことを示し、木戸野曰く改名の理由は「命を捧げられる相手を失ったから」ということ。

218言理の妖精語りて曰く、:2007/10/24(水) 21:17:55
ハードボイルドでなくてハーフボイルドと名付けたのは木戸野の弱さへの自戒。
他人のためにしか命を張れないことの不毛さへの皮肉でもある。

219言理の妖精語りて曰く、:2007/10/25(木) 01:12:05
【大扉】閉鎖の時は捩くれたまっすぐな軸上を刻々と近づいて来る。
伏笠弐郎は、

俺は、

俺は言語の上だけで生きているんじゃない。
言葉にならない後頭部の熱さが、走れ、と言葉を発した。

220言理の妖精語りて曰く、:2007/10/25(木) 18:12:23
まさか閉鎖を防ごうというのか!
木戸野はホスト走りで伏笠を追いかける。

221言理の妖精語りて曰く、:2007/10/25(木) 21:36:04
根気が底をつきっ放しです。
文章3行打つのに1時間とか。
ポーズ決めるだけで2時間とか。
プラモ買った時点で満足しちゃって作らないとか。
新刊を本屋で見かけた時点で安心しちゃって買わないとか。

うぐぐぐぐ

222言理の妖精語りて曰く、:2007/10/25(木) 22:19:35
伏笠弐郎は公務員試験を受ける予定だったが、【大閉鎖】によって試験会場への入場が大変困難になってしまった。試験合格のための遠征を行い、ぎりぎりで入場するも回答欄を書き間違えたために不合格となる。
沈み込む伏笠弐郎だったが、母親が父親と再婚したために経済的問題は解決され、一安心することになる。一安心といってもまさか同じ相手と再婚するとはおもわず伏笠弐郎は愕然とする。伏笠弐郎には大学進学の道が開かれたのだが、愕然としている間に入試シーズンを逃してしまい、浪人生となってしまう。
このあと「いちゃつきが目に余る」「新婚さんを邪魔したくない」という理由で実家から出る。いちゃつきぶりが煩わしかったのは本当だが、実家を出た本当の理由は自分の将来を決められなかったので考える環境を必要としたため。
この自分探しのあいだ伏笠弐郎はたびたび金に困り、違法なアルバイトに手を染めた。定時制のほうに通っていた悪友の伏戌彦と再会し、ホテルや事務所に盗聴器を仕掛けるようになる。
さらに伏笠弐郎と伏戌彦はゆらぎ市の在住移民がいろいろと不当な扱いを受けていることを知り、わずかな報酬と引き替えに彼らの手助けを行った。これがきっかけで伏笠弐郎は司法書士になることを目指し、両親の援助のもと法学部に進学した。
その後、移民街に事務所(といっても安アパートだが)を構えて、言葉の不自由な移民たちに様々な便宜を図ることになる。

223言理の妖精語りて曰く、:2007/10/25(木) 22:41:24
ゆらぎ市から逃亡した木戸野は南アメイジア市へ向かったが、たどり着いたのは見たこともない土地だった。というのは【大閉鎖】のせいで空間のつながりがおかしくなったせいだった。木戸野は自棄になっていたのでこれを良い機会と捉えていろいろなものを見に行くことにした。
結局のところ南アメイジア市にはたどり着くのだが、ハイダルマリクでメクセト王と会って1032英雄にされたり、アルセスによるキュトス殺害を目撃したり、星見の塔へいったり、ムランカから借りた本の返却を頼まれて神々の図書館へ行ったり、宵のためにやおい同人誌を買いにコミックマーケットにいったり、銀の森で凍り付いた竜を見たり、竜神教の神社を参拝したりした。
南アメイジア市にたどり着くと、ゆらぎ市のかつて所属していたやくざが他のやくざに潰されたことを知る。ほとぼりが冷めたと判断してゆらぎ市に帰る。
帰郷するとタウン誌の編集の仕事を始めるが、まったく稼ぎにならず、食うに困ってしまう。するとかつての仲間から仕事を持ちかけられ、汚い仕事を少々こなすようになる。木戸野はアルバイトのつもりだったが、このときゆらぎ市の裏を握っていたやくざはかつての敵の逆襲と考え、残党狩りが起こってしまう。
残党の拠点として移民街が襲われたが、これはまったくの錯誤だった。木戸野は移民を守るために戦いを始め、この課程でかつて異能バトルを行った伏笠弐郎と再会した。
抗争終了後は木戸野はタウン誌の編集方針を移民専門にして経営を立て直し、その勢いで移民専門のFM局を開設するように働きかけた。もっともこれは伏笠のアイディアでもとからあった海賊ラジオを正規のものにするという目的だった。
こうして木戸野はタウン誌の編集をしながらラジオのDJも務めるようになる。このころになると木戸野はタウン誌の出版社を辞めてフリーとなる。編集者やDJとしての経験や技術を使って小説を書いて公募に出すもいっこうに入選しない。あるとき幻想小説のコンクールに出すと見事、大賞を受賞してしまう。
このときの作品のタイトルは「ニガヨモギの騎士団」で中世を舞台にした群像劇だった。帯には「圧倒的な想像力で構築された精緻な世界」と書かれ、以降の木戸野のキャッチコピーとされる。木戸野は授賞式のとき「どうしてあんな風に見てきたようにかけるのか」と質問されて「本当にみてきたんだ」と答えているが、冗談として扱われた。
これ以降、放浪時代の経験をルポタージュ風のドライな文体で綴った小説(本人からすればエッセイや紀行文)を出版するようになる。

224言理の妖精語りて曰く、:2007/10/26(金) 00:18:18
「勝手な引用」
引用で断る風習があるのは魔王氏が広めたのかな?

225言理の妖精語りて曰く、:2007/10/26(金) 22:59:35
馬鹿の一人も言いくるめられないで何が言理魔術師だ

226ahzhaldarnawt:2007/10/27(土) 21:07:00
御機嫌よう愚民の皆さん。
私はahzhaldarnawtあるいはahzと呼称されまた自称する言理の妖精の一人です。
以後お見知りおきを。

これから散発的な記述を繰り返しながら基本ROMりますので、
どうかよろしくお願いいたしますね?

227言理の妖精語りて曰く、:2007/10/27(土) 21:09:16
>>226
お前は一体だれに寄生しているんだ?

228言理の妖精語りて曰く、:2007/10/27(土) 21:09:29
>>226
ようこそここへ。歓待する。
是非にも楽しいような錯覚を得て行ってくれ。

だが残念ながら、名を名乗った時点で「言理の妖精」ではないんだ。
その辺宜しく。

229ahz:2007/10/27(土) 21:14:15
>>227
おや? 言い方が悪かったのかしら?
私が寄生していたのは名も無き言理の妖精の一人。
だから、>>228の言うとおり私が寄生した時点で名無しの妖精は「私に寄生されていた存在」
に変質してしまったわけね。

230言理の妖精語りて曰く、:2007/10/27(土) 21:14:32
「名を持った妖精はもはや言理の妖精ではないのか?」

ここに言理の妖精定義論争が勃発するのであった……!

231言理の妖精語りて曰く、:2007/10/27(土) 21:15:37
名前入力欄で「言理の妖精語りて曰く、」と打ち込んだ場合はどうなるのかしら。

232言理の妖精語りて曰く、:2007/10/27(土) 21:17:31
>>229
「寄生」っていうのは、主体はあくまで「宿主」だよね。
でもあなたの場合は主客転倒しているから「乗っ取り」に過ぎない。

寄生って結構難しいんだよ。ガンバレ後輩。

233ahz:2007/10/27(土) 21:23:24
どうも【蛇】の奴が流した適当な噂の所為で私の性質が誤解されてしまっているようだけど、
私は宿主を乗っ取ったり宿主の行動を束縛したりなんてできないわよ?

私が行うのは、ただの観察。

234言理の妖精語りて曰く、:2007/10/27(土) 21:24:59
>>233
どう見ても乗っ取った上独自行動で発言してますがなにか。

235ahz:2007/10/27(土) 21:54:53
>>234
いやだって宿主ゲームしてたし。
私は別の場所で独立して動く端末を使ってここに書き込んでるのよ。

236言理の妖精語りて曰く、:2007/10/27(土) 22:01:30
>>235
ごめん日本語でおk

237ahz:2007/10/27(土) 22:10:11
>>236
×私=宿主
○私=記述中
○宿主=ゲーム中

238言蛇の妖精語りて曰く、:2007/10/27(土) 22:19:30
別行動が取れるっていう事は、宿主とあなたは肉体的に分かれているんですか?
それって寄生というよりストーk

239言理の妖精語りて曰く、:2007/10/27(土) 22:19:44
道端で蛇が潰れている。

240言理の妖精語りて曰く、:2007/10/27(土) 22:21:42
ごめん踏んだの俺だ。

241ahz:2007/10/27(土) 22:25:41
>>238
似たようなものじゃ?

>>239
ぐっじょぶ。

>>240
ちょーぐっじょぶ。

242言理の妖精語りて曰く、:2007/10/27(土) 23:04:33
いつかの時代。ある国に姫が生まれた。
その国の神話に登場する聖なる獣である「烏」と「兎」の名前をとって、その姫は、うとうと姫となづけられた。

243言理の妖精語りて曰く、:2007/10/27(土) 23:09:29
その姫は放火の罪で投獄され、しかし脱獄した。
単独での実行は困難であるところから、当局では国際的テロ組織の関与があると睨んでいる。

244言理の妖精語りて曰く、:2007/10/27(土) 23:14:37
実際、うとうと姫の放火から脱獄までの一連の事件は、各国に少なくない影響を与えることとなったため、この事件を裏で操っていた組織の存在はまことしやかにささやかれている。

245言理の妖精語りて曰く、:2007/10/27(土) 23:30:21
うとうと姫が図書館に放火した事件の前後、その国にはキュトスの姉妹が現れたという情報がある。
一人はアーザノエルであり、もう一人はムランカである。
ただし、アーザノエルは同じころに星見の塔にて目撃情報があり、互いの情報は矛盾している。

246言理の妖精語りて曰く、:2007/10/28(日) 00:10:02
>>245
星見の塔で、ってことは姉妹のだれかが証言してるの?

247言理の妖蛇語りて曰く、:2007/10/28(日) 00:13:10
つまりahsさんは宿主さんと同棲してるんですかー?

248言理の妖精語りて曰く、:2007/10/28(日) 00:16:06
同棲と聞くと何だか胸が暖まる感じですね。私は好きですよ。そういうの。

249ahz:2007/10/28(日) 00:44:32
同棲というか私は宿主と同時に存在しているの。
重ね合わせの状態という奴ね。


それにしても、まだウトウト姫の伝説が残っていたなんてね・・・。
烏兎紀は破壊されたと思っていたんだけど。

250言理の妖精語りて曰く、:2007/10/28(日) 00:47:16
うとうと姫=烏兎烏兎姫、なので、本人が生ける烏兎紀であった、という説もある。

251言理の妖蛇語りて曰く、:2007/10/28(日) 01:41:43
すみませんお名前間違えました許してください><!!!11

252ahz:2007/10/28(日) 01:45:13
>>251
んー、なんかやっぱり「蛇」のせいで勘違いが広まってるわね。
別に起こったりしないわよ。その程度で。

大体発音自体は一緒なんだし、目くじらたてるようなことじゃない。

253言理の妖蛇語りて曰く、:2007/10/28(日) 02:15:45
すみません、私も【蛇】です…。同族だからと簡単に信用するのも考え物なのですね。
しかし"s"だとその後のhと合わさって無声音になってしまいます。多分。

というかお名前なんて読むんですか。英語読みでいいですか?

254ahz:2007/10/28(日) 02:19:14
zもsも語の末尾に置かれた場合は発音は同じよ?

ちなみに、ァハスとでも呼べばいいと思うわ。
ァハは喉の奥から搾り出すように。gみたいな?

255スス:2007/10/28(日) 12:53:57
メンどいからスーさんって呼ぶよ?いいよね。他にそう云う呼び方のヒトいないし。

スーさんって普段何してるの?
お腹とかすくの?
やっぱり二人分食べるの?
寝るときはどうするの?
あなた次第?それとも宿主さん次第?

256言理の妖精語りて曰く、:2007/10/28(日) 14:38:28
ゆらぎ市在住の若者、伏戌彦はくそったれなオタク野郎で、母親の買ってきたスーパー売りのポロシャツとジーンズを入って街を徘徊し、電気街でジャンクパーツをあさって回る。特技は盗聴器の作製。
盗聴器で金を稼ぎ始めたのは中学生のころ、このころになると自分の格好が悪いことに気づいて、有り余る金でイメージチェンジをはかるが、やりすぎて耽美系になってしまった。そうやってセンスのあるところをアピールしつつ、街をふらふらし、とうとう高校に入学し忘れてしまう。そして仕方なしに定時制に途中編入されてしまう。ここであれている時代の伏笠弐郎と出会う。
その後、物見遊山気分で伏笠弐郎の遠征、つまり大閉鎖における公務員試験受験のための遠征に参加する。もちろん伏戌彦は記念受験というやつだった。この帰り道はぐれてしまい、いつのまにか竜神教の支配領域にたどり着き、幸無しの巫女と出会う。
出会った瞬間、伏戌彦はいった。
「おれと結婚してください。あなたを幸せにします」
しかし幸無しの巫女は一般的な感情がなかったのでこう答えた。
「幸せの意味がわかりません。おそらく竜神教の反映があなたのいう幸せの近似値かとおもいます。協力してくださりますか?」
こういう事情で伏戌彦は幸無しの巫女の第一の部下となった。
なお、幸無しの巫女の画像はこちらです。
http://poti.atbbs.jp/flicker/src/1189345707591.png

257言理の妖精語りて曰く、:2007/10/28(日) 20:34:41
垂直に切り立つ崖。
上るには苦労しそうなその断崖――
その上に人影。銀の車輪。その傍に一人の青年が座っている。
青年は眼下を見下ろしながら毒づいた。
眼下ではイフリータルバーン!などの少し頭の痛くなるような口上とともに、爆裂や竜巻が上がる。
それを喰らっているのは、麗躍九姫。
卓越した納豆術士であり納豆理論の第一人者であるティアテラには、
納豆の力の一部で在るメセルスを無効化する装置を作ることも容易くでは無いが可能であった。
「……聞いてないぞヴェイフレイ。メセルス無効化装置を作らせた目的はこれかよ」
そう呟いたのはツンツン頭の青年だ。
その名はティアテラ。時の旅人――
「ちっ、どいつもこいつも狂ってやがる」
ティアテラは、最後の一人が倒れるのを見た。
(もう助からねえな……)
ティアテラは知っている。ヴェイフレイがなぜ麗躍九姫を全滅させたのか
「幾らなんでも戦隊ものアニメを中途半端殺すことは無かろうに」

258言理の妖精語りて曰く、:2007/10/28(日) 20:36:09
中途半端殺す
って何。

259言理の妖精語りて曰く、:2007/10/28(日) 20:36:33
「幾らなんでもあいつらの格好が奴のお気に入り戦隊ものアニメを中途半端にパクっているからって殺すことは無かろうに」
「パクリは氏ねって何処の厨房何だか……」

260言理の妖精語りて曰く、:2007/10/28(日) 20:37:15
中途半端なパクリ
って何。

261言理の妖精語りて曰く、:2007/10/28(日) 20:37:39
たしかになんだろwww

262言理の妖精語りて曰く、:2007/10/28(日) 20:37:42
>>258
うん、脱字なんだ。すまない

263言理の妖精語りて曰く、:2007/10/28(日) 20:39:34
ヴェイフレイは日々こうしてホログラフィ相手に憂さを晴らしています。
本人がいい、といっているのいいんでしょうけど・・・ちょっと傍目には寂しい光景です。

264言理の妖精語りて曰く、:2007/10/28(日) 20:41:44
麗躍七姫はマジ合体するからな・・・。
指揮役と武器役まで巨大化したのはビビるの通り越して笑ったけどwww

265言理の妖精語りて曰く、:2007/10/28(日) 20:45:25
羽化人位・PT・Eightだっけ
わりと好きだったんだけど・・・ググったらウケ悪いのなorzデザインノセイカ・・・

あー、また登場しねーかなー
あの羽は無しでいいから

266言理の妖精語りて曰く、:2007/10/28(日) 20:49:01
ディーデェイア防衛に自軍と亡神の戦闘に割り込んだのは格好ヨカタ
ぜったい一撃で紀神ぶち殺して、いつもの「だがこの上には更なる強敵が!」ってやると思ってたし

267若い頃の木戸野:2007/10/31(水) 19:27:36
「妊娠したの」と女にいわれた。混乱する。というより面倒を察知して反射的に脳が理解を拒もうとした。逃げたがるのは当然だからやったら人間としてまずいよなと思っているうちに女は続けた。
「堕ろそうとおもうの」
混乱から一転して安心する。けれども女のさらに放った言葉で醒めた気持ちになる。
「お医者さんに相談したら15万くらいかかるって。どうしよう。そんなお金ないよ」
おれの拳が飛んで女のほほ骨を砕いた。そんな空想をおれは頭の片隅に浮かべる。
女の目をみると、糸目の男が微表情で立ちつくしていた。こわばったようなその唇から誰に貢ぐんだという言葉が放たれるのを待った。
もちろん女は罵倒されないし、殴られもしない。どっちもおれは好きではない。
「すぐに金は用意するよ」と女にいって背を向ける。女の嘲笑をかみ殺す気配がした。

268若い頃の木戸野:2007/10/31(水) 19:36:37
堕胎に15万もかかりはしない。でも手切れ金としてくれてやる。おれは頭を熱くしたまま移民街にいった。
ゆらぎ市の移民街は治安が悪い。今も悪いが、昔はもっと悪くて、この話はもっと悪かった頃の話だ。
おれは歓楽街にいって騒いでいる奴らに声をかけた。
「殴ってくれないか」
当然だが拒まれた。けれども何度も「殴ってくれ」と繰り返すと相手になってくれた男は一撃を見舞った。おれは転がり、すぐに立ち上がる。
「ありがとう」と礼をいって手を差し出す。「殴り代をよこせ」
「わかった」と男はビール瓶を振り上げた。おれは頭で受け止めた。
ビールは温かった。
無傷のおれに戦いたようだ。おれは手を突き出した。男は皺だらけの札を手にねじ込んでくれた。ありがとうとおれはほほえみ、男は姿を消した。
いろいろな連中がおれを殴った。彼らはおれのタフさを存分に楽しんだ。夜も更けて金を数えると15万を越えていた。おれは移民街をあとにした。
するとちらつく街灯の下で囲まれてしまった。

269若い頃の木戸野:2007/10/31(水) 19:55:41
 囲んだ連中は金を寄越すようにいった。何人かに見覚えがあった。今日の客だ。繁盛しているのをみて奪いに来たようだ。
 そんな風に見ているのが気に食わなかったらしい。囲んでいる連中の1人が暗がりでもわかるほど左まぶたにチックをおこしながらわめいた。金を寄越せと要求してくる。その甲高い声がおれをひどく不機嫌にさせた。ぶちのめしてやるとおもった。
 もちろんおれはこのとき不機嫌になどなっていなかった。たんに八つ当たりしてもいい連中をみつけて、さらにストレスを発散するきっかけを見つけただけだ。
「おれに打撃は無効だ」
いつも通りそう唱えておれは突進する。なぜだか判らないが、そうやって宣言するとおれには拳も蹴りも効果を出さなかった。
いずれ知ることになるが、これこそがおれの異能<バックドアーズマン>だった。
一方的だった。おれはひたすらに相手を殴り倒し、蹴り倒した。倒れた奴の間接はわざわざ踏み砕いてやった。
だが、おれは電撃に撃たれて膝をついた。連中の1人がスタンガンらしきものをもっていた。首筋に金属が押し当てられる。電流が流れて身体に力が入らなくなる。
おれの動きが止まると連中はおれを痛めつけ始めた。まずかった。徐々に打撃が浸透し始める。効力が切れてきた。宣言し直さなくては。しかしあごに蹴りを食らう。おれは歯のかけらと血を吐く。
完全に効果を失った。おれは金を渡して命乞いをしようとおもったが、面倒くさくなって、なりゆきに身を任せることにした。
あとになってから自覚するのだが、おれは女に振られると自暴自棄になる性分だった。もちろんこのときは安易に利用されてしまった自分に腹を立てていたとか、そんな扱いを受けたくせに気持ちを残している自分の未練臭さに愛想を尽かしたという面もある。とにかくおれは成り行きに任せた。

270言理の妖精語りて曰く、:2007/10/31(水) 21:46:24
なんか懐かしい文章がきたな。

271言理の妖精語りて曰く、:2007/10/31(水) 22:00:25
>>269
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/movie/7039/1181226130/217

272言理の妖精語りて曰く、:2007/10/31(水) 22:47:52
>>270
どこが懐かしいの?

273若い頃の木戸野:2007/10/31(水) 23:18:51
「お前たち、ここでなにをやっている!」
 その声が雨のような打撃を停めた。おれはおそるおそる顔を上げる。おれだったらこのタイミングで顔をあげたら絶対に蹴っている。しかし蹴られることはなかった。
 顔をあげると1人の男が立っていた。この男に今までおれを殴りまわした連中が襲いかかる。左右からの攻撃だった。まずいと思った瞬間、襲った奴らが吹っ飛ばされる。
 男は被っていた帽子をふちをつまみながらいった。
 「やあ、おぼっちゃんたち。脳みそあるならさっさと帰りな。そこにころがっているゴミと一緒にな。遠足にいったらゴミは持ち帰らなくちゃいけないんだぜ。そうでないとおじさん怒るよ」
 バチンとスタンガンが唸った。これが合図になったように連中は男に一斉に襲いかかった。
 あっという間だった。本当に。男は竜巻のように連中をなぎ倒した。そして戦闘不能になった連中に吐き捨てた。
 「ガキ共。ここは私らハンドレッドドラゴンクライブの縄張りだ。お前らのような鱗も礼儀もない連中がよちよち出歩いて良い場所ではない。わかったか。もう聞こえないか。これだから、まったく」
 と、男はおれに気づいて近寄ってきた。男のつま先がおれの身体を仰向けにひっくり返す。男は膝をついた。何をするのかとおもっていると男はおれのジャケットをさぐって財布を抜き出した。
 男は財布から札をすべて抜き出し、その札でおれのほほをぺしぺしと叩いた。
 「青年、こいつはいただくぜ。勤労青年、ここいらで商売するには私らに所場代ってのを払わなくちゃいけないんだ。というわけでタフネスな殴られ屋クンの今日のお稼ぎをいただくぜ」
 そんなことを男はいってきた。おれは言い返そうとしたが、舌がもつれて言葉にならなかった。男が面白そうにおれを覗き込む。
 「おおい、青年。意識落ちちゃったかな!?」

274言理の妖精語りて曰く、:2007/10/31(水) 23:50:22
>>272
どこだったかな、「女の子にしか使えない〜」関連でよく似た文章を見た記憶がある。
内容じゃなくてネタが、ね。
ただそれだけ。

275言理の妖精語りて曰く、:2007/11/01(木) 00:36:26
>>274
冒頭のネタの部分?
手切れ金とかの下りか。

金が有り余っていれば男の魔術になっていたのにな。

276言理の妖精語りて曰く、:2007/11/01(木) 00:41:55
そういえばクダンの「女の子にしか使えない〜」がどうして魔術なのかわからない。
誰が誰にどういう効果を及ぼそうとしているのかまったく不明な感じ。
誰かわかる?

277言理の妖精語りて曰く、:2007/11/01(木) 00:58:11
意に沿わないように嫌がらせしてるだけかも

278若い頃の木戸野:2007/11/01(木) 23:23:37
失神したおれは男から介抱を受けた。あとで知ったのだが、男は当時移民街を仕切っていたやくざハンドレッドドラゴンクライブのメンバーだった。半日ほどおれは眠ってから目を覚ました。
 暗い部屋のベッドで横たわっていたが、雨戸の隙間から漏れる光で昼間らしいと判った。発熱して怠かった。もう少し寝ていたいとおもったが、喉の渇きがつよくて上半身を起こす。骨や筋肉が痛んだ。おれは咳をする。骨格が軋んだ。そうとうひどく打たれたらしかった。
ドアを開けて目を細める。どことなく見慣れた光景だ。市営住宅の一室のようだ。そこは居間らしくてソファがあってテレビがあった。テレビがワイドショーを流している。ソファに座っている人物がふりむいた。
このときおれは軽く驚いた。そこにいたのはトカゲ人だった。トカゲ人なんてゆらぎ市では見慣れた存在だが、ここまでそばに近寄ったのはこのときが初めてだった。現在のゆらぎ市では信じられないことだ。
もう大丈夫なの?とトカゲ人はいった。もう動けますと答えながらおれはちょっととまどった。なぜここにいるのかわからなかったからだ。
すると察したようにトカゲ人は、リンさんが昨日連れてきたんだといった。
リンさんというのは昨日おれを助けて、それから金を奪った男だろうか。
リンさんは屋上にいるよ、たばこを吸っているの、ここは禁煙だからね。とトカゲ人。
それでおれは部屋を出て階段を登った。何度もへたばりながら階段を登ると屋上にたどり着いた。
屋上では昨日おれの金を取ったあの男がフェンスにもたれながらタバコを吸っていた。男はタバコをくわえたまま顔中にしわを寄せて笑った。
「木戸野青年、お前もタバコを吸いにきたのか」
「いや。そういうわけじゃなくて」
「そうかい。てっきり部屋を追い出されたかとおもった。トカゲ人ってのはニコチンが嫌いでさ」
「待ってください。なんでおれの名前を知ってるんですか?」
「原付の免許証があったから。こういう街で遊ぶときはそんなもの持ってきたらいけないぜ」
「金と免許証、返してください。それと電話を貸してください」
「どこに電話するのさ?」
「勤め先に。今日は休むって」
「フムン。なに、青年は新手の露天商とかテキ屋じゃないの?」
「子供堕ろすのに15万必要だって女からいわれたんですけど、金がなくて」
「なにそれ。おじさん、ゴシップ好きなの、もっとよく聞かせてよ」
おれはリンさんとやら女に利用されていたことを話した。それで自分自身に愛想を尽かして殴られたい気分になって殴られたことを伝えた。
 リンさんはフェンスによりかかりながら盛大に煙を吐いた。
「フムン。判った。で青年は工場でなにやっての?」
「プレス機でスプーン作ってます」
「板金をガチャコンガチャコンやってのか。機械に手をいれてみたくなったことない?」「ありません。でも頭ならありますよ」
「なんでさ?」
「考えるのが面倒くさくなるんですよ、よく」
「フムン。いいねいいね。おじさん、青年みたいなの好きよ。ところで青年、週末は暇かな、ボクシング見に来ない? 特等席でご案内するよ」
「特等席ですか?」
「そう、特等席!なんたって目の前!リングの中」
「!」
「なにそのいやそうな顔。金ほしいのでしょう?出てくれるなら15万出すよ。報酬として」
「その15万はおれが稼いだものです」
「おじさんにとっては不正な金だよ。だって私らの組織の所場代払ってない野郎の稼ぎだから。いいだろう、木戸野青年?お前の殴り屋見てたよ。あんな風でいいんだよ。あんな風でいいからちょっとでろよ」
「あんな風でいいんですか」
「そうさ。ちょうどあんな尋常でなさと地味さが必要だったのさ」
「わかりました」
おれはリンさんと約束した。
そして週末が来る。

279言理の妖精語りて曰く、:2007/11/03(土) 00:33:06
最果ての変人にて時の旅人は
在るとき暇だったので政治や統治、歴史の記録を調べていた―
――ふと「支配統治の実験」を思いついた
人間も無為な殺戮も嫌いな変人だったが――
知識欲に負けてある時ついに過去に跳んだ。
自らが「国」と「統治」の実験をせんが為に。
その国の名はアルセミラ。
歴史から忘れられた、流麗かつ端正な華の国。

280言理の妖精語りて曰く、:2007/11/03(土) 01:23:33
アルセミラ?アルセミットじゃなくて?「アルセスの物では無い」国ってとこか。

281言理の妖精語りて曰く、:2007/11/03(土) 10:56:52
アルセミラとアルセミットの裏。地理的には同じ場所だが生きる「時間」が違うから認識も干渉もできない。

「アルセミラは時間の流れから隔離されて永遠に続いている」

282言理の妖精語りて曰く、:2007/11/03(土) 11:09:13
「アルセスに所有されないものとはつまり、この世に存在しないものである。」

283言理の妖精語りて曰く、:2007/11/04(日) 11:58:51
「つまりあらゆるものはこの世に存在していないのである。」

284人類破滅の小箱。:2007/11/10(土) 17:40:48
かつて古代魔術【人類】が唱えられた際システムに組み込めなかった悪しきモノの「余り」が封じられた小箱があるという。

余分の小箱などとと呼ばれるが、実際にどういった存在が容れ物となったのかは知られていない。

中には人類には存在しない感情が一つだけ封じられており、解放されるとシステムを維持出来ずに人類は滅びる。

285言理の妖精語りて曰く、:2007/11/10(土) 18:49:31
シシッ……「ちーとこーど」ってやつだな……
それがどんな物かでどうやってあけるかを知ってる奴は殆ど居ないけどな。
余分の小箱は一つで九つに分けられた。
直に開けられない為に。
箱の欠片を統合して組み立てて初めて箱が空くのさ。

286言理の妖精語りて曰く、:2007/11/10(土) 20:52:35
余分の小箱には「絶対的満足」が封じられている。
ゲヘナの一派が意図的に「幸せな一日」を得るために余分の小箱を探している。

287言理の妖精語りて曰く、:2007/11/10(土) 21:11:00
そして問題なのは、
その小箱、
フタが開いた状態で見つかったのだ。


どうやら人類は滅亡を呼ぶ幸福さえ、不足だと感じたらしい。

288言理の妖精語りて曰く、:2007/11/11(日) 01:53:23
人類が【人類】の範疇から逸脱した瞬間だった。
この時初めて人の可能性は本当の意味で無限となったのだ

289言理の妖精語りて曰く、:2007/11/11(日) 11:13:52
「【人類】を脱却した人類」は、既に出現していた「【人類】由来ではない人類」と合流し、その総数を増していった。

290言理の妖精語りて曰く、:2007/11/11(日) 16:08:03
異なる種との混合により生物としての強度が飛躍的に高まった人類はその勢力圏を大幅に拡大。
仮定魔術と数法体系の応用による支援特化型集団魔術理論【超人】の開発。
そして突然変異的に現れる【英雄】達。
人類は後に猫や魔女、兎をも巻き込む戦火の覇道を歩み出したのだった。

291言理の妖精語りて曰く、:2007/11/11(日) 16:32:48
異なる種だったら血が交じらないだろう。
前提が変。

292言理の妖精語りて曰く、:2007/11/11(日) 16:38:46
>>291
いやいや、>>290は「人類躍進史」という書物を売った際、使われたアオリ文の一部だよ。
「内容が余りにも偏視点的」という声が多くて、人類万能主義者くらいにしか売れなかったみたいだけど。

ちなみに俺は初版持ってる。ちょっと自慢。

293言理の妖精語りて曰く、:2007/11/11(日) 16:52:49
異なる種であっても交わらなければ生き残れない環境下に置かれたとき、
異種交配が成功した例は幾つか存在する。
かつて猫の住処が納豆神に八八年間封じられていたとき、
食糧難に陥った猫たちが兎と交わることで納豆を克服したという話だ。
その後猫兎らがどこに消えたのかは知られていないが……

294言理の妖精語りて曰く、:2007/11/11(日) 16:56:52
>>293
それって交わる前の親世代はどうやって生き延びたの?
子が育つ前に全滅してたら、どの道子孫も絶滅しちゃうよね?

295言理の妖精語りて曰く、:2007/11/11(日) 17:23:48
食料の備蓄があったんじゃない?

296言理の妖精語りて曰く、:2007/11/11(日) 19:23:27
>>295
>>293が「食糧難」つってるが。

297言理の妖精語りて曰く、:2007/11/12(月) 12:01:10
ウンウンオクトは言いました。
両性の神門を潜り抜け、
ナインをこちらによこしなさい。お話があるのです。

298言理の妖精語りて曰く、:2007/11/12(月) 20:15:24
ナインは言っていました。
話というものは、したいものが持ってくるものである、と。

299言理の妖精語りて曰く、:2007/11/12(月) 21:40:11
ある村に、エリザという女の子がいました。
エリザは人間と同じ材料でできていました。人間と同じつくりをしていました。人間と同じように鼓動を打ち、息をして、ご飯を食べて、眠りました。人間と同じように話をしましたし、働きましたし、笑いましたし、泣きました。
でも、村人の仲間にはなれませんでした。
彼女は人形である、と誰もが知っていましたから。
彼女は、彼女を「作った」という人と一緒に、里と、川と、山からそれぞれ少し離れた小さな家に住んでいました。

300言理の妖精語りて曰く、:2007/11/14(水) 18:54:13

……いろいろあったけど銀の車輪に乗ってきた
訳のわからない魔法使いがこの国の新しい王様になった。
その王様は「アルセミラ」と名乗った。
アルセスの物ではない物…という名前。
そいつは卓越した話術で見る間に民衆を扇動して
武器庫と食料庫を開放した。
そして革命軍と軍隊とは戦闘になった。
その時にもまるでヒトじゃない、魔人のような魔力で
この国の圧政の一端を担ってた魔術師軍を一人でなぎ倒した。
片目の黒竜がお城の尖塔を吹き飛ばした。
そいつは王族と貴族とを納豆糸で縛り上げ、広場の前に突き出してこういった。
「私はこの者の処遇を諸君等民衆に任せる」
見る間に今までの王様たちと貴族は民衆の手で八つ裂きになった。
そして国民は王の交代を受け入れることにした。
アルセスの物ではない、と堂々と名乗る背徳者でも
何処の馬の骨とも分からぬ魔術師でも
レストオロセかビシャマルと見紛う様な今までの治世よりは百倍一千倍マシだろうと。
でも、その王の統治はみんなの斜め上を行くものだった。

―アルセミットから出土した古文書。

301言理の妖精語りて曰く、:2007/11/15(木) 00:13:43
カメムシ騎士団、まことに間の抜けた名前である。カメムシとは瓶などに
閉じ込められれば強烈過ぎる自らの体臭によって死んでしまう虫である。
カメムシ騎士団はその名前によって、その理念を語っている。
「我々は閉じ込められてはならない。」と。我々とは全ての知的生物を指す。
知あるものはそれ自体が致命的な悪臭の源であり、狭い場所に閉じ込められる
ことは滅びにつながる。そのため、世界、知あるものの居場所は常に拡張され続けなければならない。

革命騎士団系の団体ということもあり、彼らの行動にはテロ入ってる部分もないではない。

302言理の妖精語りて曰く、:2007/11/18(日) 11:50:37
エルトの領地にある「ゆりかご」は4つの氏族によって維持・運用されている。
儀式と補給によってパンゲオンへのアクセスを可能とするこの施設は、同時にパンゲオンへの直接攻撃が可能な数少ない世界の急所でもある。

303言理の妖精語りて曰く、:2007/11/18(日) 12:10:37
フィッシングシステムによってエルアフィリスのスルー力は日々鍛えられてゆく。
やがてはどのような記述に相対してもココロ乱されなくなるだろう。

それは、言理の妖精としての死でもあるのだが。

304言理の妖精語りて曰く、:2007/11/20(火) 01:18:16
晴れていれば四つの月がすべて見られるこの寒の季節、【くり】たちがしんしんと降る雪の中、
夜の方向へと歩を進める。波をかぶるかかぶらないかの、海水の熱で雪の積もらない帯を、小さな個体を集団の内側の方に、
大きな個体は外側で壁を作って、夜の、フィーリィの、方向へ。

造船所からはときおり、苦力たちの仕事歌が風に乗って聞こえてくる。
15の夜には槍投げ励んで、19の夜には槍から落ちた
暖をとるための火は、けして彼らのものではないのだけれど、監督官の息は白いし、
彼らの息はそしてそこまで白くはなっていないのだ。
船ははるか西への交易のために使用されることとなる。まだキールもむき出しで、側板を張り艤装するころには
幽月はもう沈んでいることだろう。水もぬるみ、クルエの子たちが産卵しに上がってくる。【くり】たちもまた、夜の方向から戻ってくる。

305言理の妖精語りて曰く、:2007/11/21(水) 01:58:43
カメムシ騎士団の監察官であるフォッチ・チェイウォは13日、
ホウノ号への乗船を許可されなかった。理由は押して知るべし。

カメムシ騎士団の頭当てはカメムシの背甲を模した鋭角部とそこからすらりと後方に延びる曲面部からなり
緑青を薄く張らせた上に樹脂での光沢を乗せたその作りはまさしく粋そのものと言ってよい。
カメムシ騎士団の特徴的な戦闘法の秘密は、彼らが常に背負っている、後部に開口部のある皮製の袋にある。
混合炭素を背面に燃焼させ瞬間的な加速力と、後方への絶大な制圧力を持つ。
そのため彼らは仲間を自分の背後にはけして立たせない。徒党を組む際には常に横一列で歩く。

306言理の妖精語りて曰く、:2007/11/22(木) 22:26:37
トリニトロトルエン。
トリにトロ取る宴。
美味しいものは最後に食べる主義。

307言理の妖精語りて曰く、:2007/11/22(木) 22:38:10
と、同時に化学少女の魔法の呪文のひとつなのだ!

308言理の妖精語りて曰く、:2007/11/22(木) 22:57:54
ただし魔法は誰でも使える。

309言理の妖精語りて曰く、:2007/11/22(木) 23:14:01
アルキルベンゼン
アルセスを斬る便所コオロギは善。
普段は忌み嫌われている者でも、
素晴らしい行いをすればそれなりに評価されること。

310言理の妖精語りて曰く、:2007/11/22(木) 23:16:55
ただし便所コオロギは評価など求めていない。

311言理の妖精語りて曰く、:2007/11/23(金) 00:13:56
カラーリング:シャイニングシャドウってどんな色なんだw
すごく中二病くさい名前だwww

312言理の妖精語りて曰く、:2007/11/23(金) 00:16:32
そりゃおもう黒ベンツみたいに黒光りしてるわけよ。

313言理の妖精語りて曰く、:2007/11/23(金) 00:19:44
黒色の影ならそうかもしれんが、それ以外の色だったらどうする。
・・・あ?いや、この「シャドウ」ってのは光の影なのか?

314言理の妖精語りて曰く、:2007/11/24(土) 23:20:04
問題は寒いことじゃない。
寒いってコトに気を向けてしまうことだよ、見知らぬキミ。。
情熱も、焚き木がなきゃ燃え上がらないってことさ。

315言理の妖精語りて曰く、:2007/11/27(火) 22:15:26
必殺技・大魔法・特殊アイテム
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/movie/7039/1156858243/275

私はこの問いに、「レフレクトーア」という固有名詞が成立した経緯を創作してもいいし、彼女が何故「リフレクト」を正確に発音できないのか説明してもいい。
あるいは技名が正しく表示されていない理由を飛来神のタイラ氏が今朝食べたバター巻きちくわぶに見出すこともできるし、問いを発した妖精のブラウザにだけ「レフレクトーア」と認識させている点から新種のアクセスポイント限定型サイバーテロの可能性を指摘してもいい。

だが出力が上がらぬ。
なぜだ、なぜこうも回転が遅いのだ。
燃料はたっぷり、オイルは換えた、エレメントは摩いたし、ベルトもまだいける。
なぜなのだ。
いったい問題は、どこに。

316言理の妖精語りて曰く、:2007/11/27(火) 23:12:33
>315
【湯船】
使用することで思考の詰まりを取り払う力を持つ。

他に【便座】【甘味】【布団】【ウルスラさん】などがある。

317言理の妖精語りて曰く、:2007/11/28(水) 00:08:41
風呂はもうもらった。あったかかった。幸せとはあれのことだ
甘味も、余りもののケーキをいただけた。美味。味音痴だけど美味。
便所も行った。ついでに命乞いもしておいた。「今日は見逃す」ってたすけてもらえた。この恩は忘れない。
布団は今くるまってる。私の部屋って暖房無いねん。
ウルスラさんは美脚が神々しすぎてもう何年も見てない。カラスは美人だ。

私はこれだけ恵まれて、何をしているのだ。一体、なにを。

318言理の妖精語りて曰く、:2007/11/28(水) 01:22:48
じゃあ逆に【空腹】【禁欲】【夜更かし】などお勧め。

欲求不満が記述に変わるはず。週末にでもどうだろう。
特に二食くらい抜くと逆に頭回ることがよくある。

319言理の妖精語りて曰く、:2007/11/28(水) 01:29:13
夜更かしは毎日しているな。現在進行形。一日は100時間くらいあっていいと思う。
禁欲か・・・性的欲求の解消もそういえば最近はしていない。歳取ったからか。
極度の空腹は経験がある。喰うのどうでもよくなってやたら眠くなった。もう一段階くらい空腹レベルが上がるとどうなってたんだろう。

というかまあ無駄な妄言妄想は浮かぶんだ。日中、勤務中は完全拘束だしメモも取れないし。考えたらかなりの欲求不満な状態だよな。

320言理の妖精語りて曰く、:2007/11/28(水) 01:33:02
びーむ!びいーーーーむ!なんだかよくわからなくってむかつくので鏡にむかって殺人光線!死なないやつは人非人だ!


・・・。


あれ・・・私生きてるや。へへ、おかしいな、死んだはずなのに・・・。

321言理の妖精語りて曰く、:2007/11/28(水) 01:53:29
人間たちの部隊章は三重の同心円を4つの手のひらで支える少年少女。色は少年が暖色、少女が寒色。
わたしたちのは堕果(りんご)をくわえこむヘビ。色は紫から青へのグラデーション。
部隊章の下に個人章がついてて、それが個人色で塗られてる。
人間の総部隊長の個人章はフルブライト(太陽色)。カタチは言うまでもなく槍。
わたしのはクォートグリーン(二十五夜色)。一般隊員の個人章は人間もわたし達も同じで円盤と球の連結形。
わたしのとなりで装弾チェックしているのはヘリス。ネイティブクィーンブライト(太月色)の2級部隊長。カタチは・・・なんだろう、水車に動物の足がついてる?馬かも。でも爪があるから獣かも。あ、虫の足もある。

322言理の妖精語りて曰く、:2007/11/28(水) 02:16:34
わーい、2chのゆらぎスレが結構賑わってるよーーー!



という夢を見た。

323言理の妖精語りて曰く、:2007/11/28(水) 03:35:02
>>322
泣けた。

324言理の妖精語りて曰く、:2007/11/28(水) 22:53:45
しばらくぶりにゆらぎに戻ると、そこは別世界だった。
なじみの食堂はなく、知らない店の知らない厨房には知らない店主がいた。
メニューには地元の無難な品名が列んでいた。
ここだけは変わらずか、と知らず安堵の吐息をついていた。

注文した料理の味は、記憶の中のクソ不味いそれとは似ても似つかない大変結構極まりないものだった。
わたしは落胆して店を出た。

325言理の妖精語りて曰く、:2007/12/02(日) 10:59:04
SF絵本。


セラティスフルボッコ絵本シリーズの略。

最強の神セラティスが苦手なことに直面しこてんぱんにやられる

頑張って克服する

その分野でも最強となる


という流れで描かれる児童書。

可愛いイラストのおかげで大きいお兄さんにも大人気。

現在シリーズ47冊。

326言理の妖精語りて曰く、:2007/12/02(日) 12:46:06
実は児童書でなくてアダルト向けな扱いです。
児童書コーナーにも置いてません。
じゃあなぜ児童書っぽいのかって?

「そっちのほうが背徳感があってイイ!」
のだそうです。

327言理の妖精語りて曰く、:2007/12/02(日) 12:56:17
第一巻の「苦手なこと」は





「触手」

328言理の妖精語りて曰く、:2007/12/02(日) 13:00:13
あー、ひょっとして、他の記述に対しては、相反したりスキをつくような記述よりも、補強したり補完したりする記述のほうがいいのかな。
そっちのほうが総量増えて、後に遺るっぽい。

どうするかなー。

329言理の妖精語りて曰く、:2007/12/02(日) 13:02:04
や、「どっちもやればいいじゃない」、ってのが正解なんだろうな。
他人が似たようなこと言い出したら俺もそう言うし。
んー。

330言理の妖精語りて曰く、:2007/12/02(日) 13:04:55
あああ、グダグダ迷ってる間にどんどん作業が増えるー。最初は「やりたいから」はじめたのに今じゃ「やらなきゃいけないこと」になってるー。

331言理の妖精語りて曰く、:2007/12/02(日) 13:06:18
ちくしょう!
他人なんて気にしない/気にするな とか言うくせに気にしまくってるじゃねぇかお前等!

332言理の妖精語りて曰く、:2007/12/02(日) 13:06:38
が、がおー・・・

333言理の妖精語りて曰く、:2007/12/02(日) 13:08:08
そう言ってセラティスは息絶えた。
紀神と同じ名を語るにはまだ未熟だったのだろう。

334言理の妖精語りて曰く、:2007/12/02(日) 13:13:31
セラティスは最期の力で震える指先をあやつり、血文字を遺した。
「そうそう、
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/movie/7039/1196005128/6
って、つまりゆらぎの地図帳のことじゃね?」

指はそこで止まった。
やらぎの地図帳へ繋がる【扉】を開く力は残されていなかった。
何もない白紙の平原に赤色のかすれた文字列を残し、紀神の名を与えられた少年は逝った。

335言理の妖精語りて曰く、:2007/12/02(日) 13:15:48
その口に、なぜか触手の切れ端とソースをこびりつかせて・・・。

たこ焼き屋さんはニュルニョロするものの天敵です。

336言理の妖精語りて曰く、:2007/12/02(日) 13:18:19
第一巻のセラティスは、自身の命と引き換えに弱点を克服したのだ!気違いめ!大馬鹿野郎め!あの世で腹一杯タコ焼きを食うがいいさ!あばよ!達者でな!

337言理の妖精語りて曰く、:2007/12/02(日) 13:20:08
第二巻の「苦手なこと」は





「ペンキ塗りたて」

338言理の妖精語りて曰く、:2007/12/02(日) 13:29:05
「私達の、いいえ、人類の生きている世界は、意外と優しい。」

そういうとセラティスは【ペンキ塗り立て】と掲示されたベンチに座った。
そして、ゆっくりとその上半身を横へ傾けてゆく。そこそこ長めの髪が、ベンチの表面に、触れ、た。

そこで傾斜は停止される。
ベンチには、尻と、髪の先だけが触れている。
脇腹の筋力による、上半身だけの変形ブリッジ。
太ももの筋もプルプルしている。
膝上にそろえて置かれた両のにぎり拳、力みすぎてなんか白くなって来た。

「ペンキが乾くまで、この体勢でいられれば、私達の、いいえ、人類の、勝ち。」
いつの間にか人類の命運がかかっていたらしい。
がんばれセラティス、ほどほどに。

339言理の妖精語りて曰く、:2007/12/02(日) 18:21:14
セラティスの紀述になるとみんな張り切る気がする。

340言理の妖精語りて曰く、:2007/12/02(日) 18:37:53
第三巻の「苦手なこと」は





「熱々コーンポタージュ」

341言理の妖精語りて曰く、:2007/12/02(日) 18:43:51
アダルト向けなほうは同人誌。
複数のサークルが共同で企画したシリーズで毎回フィギュアやらゲームやら抱き枕やら付いてくる超豪華ボックス本。

342言理の妖精語りて曰く、:2007/12/02(日) 18:43:52
>>339
残念なお知らせ。
連続10レス、全部俺。
俺の名は悪魔騎士・・・名前はイニシャルのAとしておこうか。
無類のセラティス好きさ。

343スス:2007/12/02(日) 18:46:51
>>342
アインノーラさん、こんなところでサボってないで仕事してください。
(・・・はぁ、まったく、幼女ならボクがいるのに・・・ブツブツ)

344言理の妖精語りて曰く、:2007/12/02(日) 18:52:18
その時、魔法少女ススになれ、という天啓がオルタから降ってきたのだった。

345アルセス:2007/12/02(日) 18:53:46
327は僕。

346言理の妖精語りて曰く、:2007/12/02(日) 18:55:16
>>345
おまえはどうでもいいや。

347スス:2007/12/02(日) 18:56:33
>>344
悪魔騎士のほうがカッコいいから、ヤです。

*天啓は一蹴されました。

348言理の妖精語りて曰く、:2007/12/04(火) 23:45:40
脳から情報をかきだしてくれるスプーンは妖精には効かない。

349言理の妖精語りて曰く、:2007/12/04(火) 23:47:43
アインノーラが実は魔法少女しか性欲の対象にしない、と聞いたススは変身の方法を尋ねに出かけた。

なぜかヴェイフレイの元へと。

350言理の妖精語りて曰く、:2007/12/04(火) 23:55:56
ダイスでファンブルがでたのでそっちのルートしか行けませんでした。
ちなみにd6振って、1:ヴェイ、2/3:きゆら、4/5:南東、6:デルヒ。
ありえない出目はダーシャ。

351言理の妖精語りて曰く、:2007/12/09(日) 09:02:31
男は女から相談を受けた。待ち合わせのレストランへいくと奥の席から女が手を振ってきた。男はうなずいた。
女はスペアリブを食べていた。素手で野性味の強い肉を取り上げ、歯をヤスリのようにつかって骨から削り取った。
脂で光る唇を女の舌がちらりとなめた。相談ってなにと男は訊いた。
女は袖をまくると骨に皮を張った腕をみせた。
「おいしそうに見えて仕方がないの。どうしましょう」
「知らない」

352言理の妖精語りて曰く、:2007/12/21(金) 13:53:45
【透刀と封魔研】
剣華と名乗る剣客達が持つという透刀。その透明な刀身には魔を払う力があるという噂を聞いたオード・オーライク調査員が各地を調査中、偶然出会った剣華に交渉を持ちかけたのだが、にべもなく断られた。
諦めずにしつこく食い下がると、この世のモノとは思えぬ眼光で射すくめられた。
オード調査員は「透刀の入手は不可能」とだけ報告した後、消息不明になっている。

353言理の妖精語りて曰く、:2007/12/21(金) 22:49:43
あらすじスレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/movie/7039/1161267103/36
天文・地理・環境
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/movie/7039/1149339434/189
汎用記述スレッド 2
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/movie/7039/1181226130/352
生態
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/movie/7039/1149015186/226
山河百景を繋げるスレッド!!
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/movie/7039/1196005128/13
必殺技・大魔法・特殊アイテム
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/movie/7039/1156858243/277
武具・道具・祭具
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/movie/7039/1151653856/333
人物に関する記述スレッド
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/movie/7039/1151838693/284

これらのネタをばらばらのスレに投下する意義を問う。
まとまっているなら一個にしたほうがインパクトでかくないか。

354言理の妖精語りて曰く、:2007/12/21(金) 22:58:42
おーあーおー
重複しそうなネタって一まとめと言うか統合していいもんかね。
というか外来神群って設定、超便利だな。
たいていのFSW作品の設定はここで集約できるし。

355言理の妖精語りて曰く、:2007/12/21(金) 23:01:00
入室者ゼロでRomが9人ってなんですかお前様方。
さすがにヒくぞこれは( ´д`;

356言理の妖精語りて曰く、:2007/12/21(金) 23:02:48
スレを上げたかったとか?

357言理の妖精語りて曰く、:2007/12/21(金) 23:03:14
俺はバラバラに投降されてるほうが好き
まとめられてて長いとそれだけで読む気失せるし

358言理の妖精語りて曰く、:2007/12/21(金) 23:15:22
ばらけてるうえにSageだったりすると気付けないうちに埋まっていったりして投稿の意味自体わからなくなる。
見られたくないなら投稿しなきゃいいじゃん、みたいな。

359言理の妖精語りて曰く、:2007/12/21(金) 23:54:54
全部ageじゃない?

360言理の妖精語りて曰く、:2007/12/22(土) 10:38:22
イルドの園にまたパンゲオンが近寄る。パンゲオンは園を荒らす。
この獣は万の口で、世界樹を貪り、生命の草木を潰す。
庭師たちは獣を追い払うため、刃物を持って駆けつけた。
こうして現れた庭師たちは以下の10名。
アメル・ア・フィリス、フィルモ・ア・フィリス、
エ・ア・フィリス、イドゥリ・ア・フィリス
ベルグ・ア・フィリス、セデル=エル・ア・フィリス、
ルツィー・ア・フィリス、コロフラーバ・ア・フィリス、
ラヒバル・ア・フィリス、クレツノンム・ア・フィリス、
ケリティルエブーリエメリティルブルヌ・ア・フィリス。
イルドの園に近づこうとする多頭獣であったが、
庭師たちが切っ先で肌を抉ると呻き声をあげて後じさる。

一撃二撃と十一人が刃を叩きつけていると、パンゲオンは弱り動きが鈍っていった。
「ここで腰を落ち着けられては困るな。休むなら消えてからにしてほしいものだが。」とエ。
それを受けてベルグは「遊びすぎてしまいましたかね。さて、どうしましょう。」
と言い、一同に意見を求めた。
「いっそここで殺しておこうよ。一応イルドの園から距離はとれてるし、
捨て置いて腐らせても問題ないだろ。臭気が漂っても園には清浄な囲いがあるしね。」
庭師の中で最も筋骨隆々なるルツィーのこの発言に、コロフラーバが同意する。
「そうね。ここで、この、肉塊が、永遠に、動かなくなれば、仕事に、集中できるってもんだわ」
だが彼女は将来の仕事よりも着衣にこびり付いた返り血がとれないのに苛立っている様子だった。
返り血があまりに酷いので思い切って発想を転換し、血なんて構わず刃を振り上げ
パンゲオンの肉に打ち込んでは引き抜き振り上げ……を繰り返し始めた彼女。
「まだ決まってないけど、俺達がやるのもあれでいいの?」
「いいんじゃないの」「もういいよ。やろ」「これくさい」
コロフラーバの突発的な行動に引きずられるようにして他の庭師も
血なんて構わず刃を振り上げパンゲオンの肉に打ち込んでは引き抜き振り上げ……

危機を感じたパンゲオンは暴れ始めた。傷ついた肌をめくり上げて裏返し、
その下から危険な爪や牙や角を引っ張り出して応戦した。
「気持ち悪い動きをするやつだな。さっさと片付けちまうぞ」
刃の巧手クレツノンムは得物を振るう速度をさらに高めた。
パンゲオンの反抗はむしろ庭師たちを刺激し、かの獣の死を早めるだけに見えた。

最初にそれを見出したのはラヒバルであった。それは爪や牙や角までをも刈り尽くそうという寸前のこと。
「うわあ、またこいつ自分をめくり始めちゃってるよ。」
ちなみにこの「うわあ」とは驚きではなく、もういい加減にしてくれという溜息のようなものである。
疲れたり気だるくなってくると目の前の変化も正直どうでもよくなってくる実例であった。
だが多頭獣による自分めくり第二弾の実相を目の当たりにして、
彼らは思わず色めきたった。めくった下から出てきたのは
この獣がイルドの園で食い荒らしてきたものであったからだ。

呆然としていたアメルに飛び掛ったパンゲオンはめくる方向を逆転させ
アメルを内へ内へと飲み込んでいく。ラヒバルはすぐさま刃で
肉をえぐって中を引き出そうとしたが無駄だった。
無口なケリティルエブーリエメリティルブルヌは花に脛をかじられても、しばらく呆然としていた。
気持ちを取り戻すと悲しさとも苦々しさともつかぬ表情で花を持ち上げ、握りつぶして殺した。
そして静かにめくれた肉と花々に刃を叩き込み始めた。他の庭師も彼に続く。
だがアメルは解放されることなく、やがてパンゲオンの内側からは芯のある柔らかいものが
押しつぶされ軋む音が漏れ始めた。

361言理の妖精語りて曰く、:2007/12/22(土) 10:53:21
KA-KA-O

362言理の妖精語りて曰く、:2007/12/22(土) 22:27:16
旧成虫に秒ってどんな症状だろうな。
周辺設定ばかり作って本筋の物語やゲーム作成やらが完成しないのが中二病だとすると、急性中二病は「ネタは沢山出てきているのに作業速度が遅くてボトルネック化した状態」かな。

363言理の妖精語りて曰く、:2007/12/22(土) 22:47:29
>>353
色んなところで目に付いた方が記憶に残るかと思いやってみました。

一応ジャンルごとに投下した方が良いかとも。

364言理の妖精語りて曰く、:2007/12/23(日) 16:54:58
>>363
逆転の発想で専用スレを立ててしまえばさらに関連の書き込みがザックザク!

365言理の妖精語りて曰く、:2007/12/23(日) 17:31:27
最近また新スレ減ったか?

366言理の妖精語りて曰く、:2007/12/23(日) 17:50:21
新スレが減る、ってどういう意味でしょか。
新スレが増える、ならよくわかりますけど。

367言理の妖精語りて曰く、:2007/12/23(日) 19:08:09
新スレ建設ペースが落ちたということだと考える。

368言理の妖精語りて曰く、:2007/12/24(月) 10:57:55
建てるのはいいけど住む人がいないスレ建ててどうすんの。
スレ主なんて概念、ここの人間は持っていないし。
おかげで人物スレ掘り出すのに3ページもめくったちゅうねん。
ぶっちゃけwktk7割迷惑3割。

369言理の妖精語りて曰く、:2007/12/24(月) 14:44:29
専ブラ便利だぜ、の一言で片付けつつ、
新スレ立てるとしたらどんなのが欲しいかね。
記述のネタ一個につき1スレあってもいい気もするけど、さすがにそれは多すぎか。

370言理の妖精語りて曰く、:2007/12/24(月) 15:19:50
住人という概念もあるのかどうか怪しい気がする。

371言理の妖精語りて曰く、:2007/12/24(月) 16:19:11
庭師の血肉を得たパンゲオンの内容物はさらに存在を濃くした。
残る10人のエル・ア・フィリスもなりふり構わず本気で殺しにかかった。

この時に多くの古い生き物が生まれた。が、それは庭師たちやイルドの園
にとっては有害なものであった。少なくとも庭師たちはそう考えた。

やがてパンゲオンは打ち倒された。庭師たちは生き物たちが
外に広がらないよう、何よりもイルドの園に行き着くことが無いように
パンゲオンの皮と肉でくるみ込んだ。また生き物の目をくらまし満足させ
外部を求めないように、多様性ある『世界』に作り変えた。

372言理の妖精語りて曰く、:2007/12/24(月) 16:27:01
ほんとうは殺しつくしてしまいたかったが、
生き物の中にはパンゲオンそのものよりも
耐久性のあるものが生まれており不可能であった。

そこでパンゲオンでくるみ込み檻としての世界に作り変えたのだが、
そのためには中に残って作業を続ける者が必要だった。
人数が多いほうがそれだけ仕事もしやすくまた確実なのだが、
自分からやりたがる者はあまりいなかった。

373言理の妖精語りて曰く、:2007/12/28(金) 21:23:07
いかなる神の定めた罪も、知らぬばかりと犯し征く。

――赤さびた戦争車両に刻まれたラクガキ

374言理の妖精語りて曰く、:2007/12/29(土) 20:21:38
言理の妖精は9つのタイプに分けられる。

375スス:2007/12/29(土) 21:13:26
わからない。
ゆらぎ新聞って意味あるのかな。
投稿しておいてこんなこと言うのは妙だけど。
ああ、でもアインノーラさんが「なかなか楽しみだな」って言っていたし。

でも投稿料くらい欲しいなあ……あれ、でも編集者とか居なかったしその場で校正も無しに採用される新聞って一体。

376言理の妖精語りて曰く、:2007/12/29(土) 21:20:38
購入者はアインノーラ一人です。
しかも「楽しみだ」と言ったのはその日は去っていた広告チラシの内容(近隣に建設中の風俗店)に対してであって、新聞自体は便所の尻拭き紙にされました。

377言理の妖精語りて曰く、:2008/01/02(水) 23:13:26
かつてヘリステラは客星より降り立ったとされていた。
が、現在ではそのような言は風聞の内にも無い。

378言理の妖精語りて曰く、:2008/01/02(水) 23:17:52
人生はうまくいかないものだ。
では、「うまくいっている」と感じるとき、人生はどこへいっているのだろう。

379言理の妖精語りて曰く、:2008/01/02(水) 23:21:54
勇士ルウフェウスの一団は「昼の悪夢(超新星爆発)」とともに現れたという。
それは7人の鳥と7人の獅、そして2竜のイヌからなるルウフェウスであったとされる。

380言理の妖精語りて曰く、:2008/01/02(水) 23:23:48
輝く星の内、紫に輝くものを豆と呼ぶことがある。
古語であるらしいが、起源がはっきりしないため載せていない辞書も多い。

381言理の妖精語りて曰く、:2008/01/02(水) 23:24:54
17人と2竜のルウフェウスはどれもがその当時英雄と呼ばれた戦争の神々に列ぶ「槍」の使い手であった。

382言理の妖精語りて曰く、:2008/01/02(水) 23:27:26
【ルウフェウス「獅のVII」】は買い取り価格1万7千円の超レアカードだ。

383言理の妖精語りて曰く、:2008/01/02(水) 23:29:36
スゥイとの戦争に参加したルウフェウスは鳥の1人だった。彼は現地の住民を親とし、【人間】の資格を得ることで軍勢に迎えられることができた。

384言理の妖精語りて曰く、:2008/01/02(水) 23:35:23
言理の妖精を19分したうえ、例外の1分類を加えた20分類はインdクスと呼ばれる。
3冊が確認されており、神々の図書館、ハイダラ書殿、古書店【御祖父さんの絵本コレクション】で立ち読むことができる。
ちなみに神々の図書館での貸し出し期限は17週間であり、これはその他の本の期限に比べてかなり短い部類である。

385言理の妖精語りて曰く、:2008/01/02(水) 23:36:59
その赤さびた戦闘車両をヘリステラはこう呼んだ。

――グレーターマシン。

386言理の妖精語りて曰く、:2008/01/02(水) 23:49:28
・ぼんやりとした不安
「死神」シェロンの暗殺術とされるテクニック。。
あくまで蓄積と研鑽の上に組み上げられた技術体系であり、習得こそ適正の程度があるものの、人間に理解できる確かな手段である。
ただし、その内容は余人に伝わっていない、らしい。
らしい、というのは、この技と殺人職が結びついていた場合、世界における死者はもうすこし多いはずだからである。

387言理の妖精語りて曰く、:2008/01/03(木) 23:18:04
大神院が保有する領地内にて、新史歴以前に建てられたピュクティェトを奉ずる神殿と思しき遺跡が発見された。
しかし、その遺跡には数々の魔道生物が跋扈しており、調査は困難を極めた。

388言理の妖精語りて曰く、:2008/01/03(木) 23:22:22
そこで大神院はセルラ・テリス派が保有する最強の武道神官であり、また異能者でもあるセミュラ・ミュール司祭をその遺跡へ派遣する事となった。

389言理の妖精語りて曰く、:2008/01/03(木) 23:23:40
だが、セミュラは戦闘力に特化しすぎていたため古代遺跡に関する知識はからっきしであった

390言理の妖精語りて曰く、:2008/01/03(木) 23:26:19
セミュラ・ミュール司祭の持つ異能の名は神剛力

391言理の妖精語りて曰く、:2008/01/03(木) 23:26:48
その為、セミュラの相方として急遽、もう一人の神官が選ばれる事となった、その神官の名はシメル・ピュクシス
知識神であるレーヴェヤーナを信仰し、またレーヴェヤーナ派が保有する騎士団【知神の盾】に所属する神殿騎士でもあった。

392言理の妖精語りて曰く、:2008/01/03(木) 23:27:53
一説によると、異能・神剛力は鉄塊之武と同系統の能力らしい。

393言理の妖精語りて曰く、:2008/01/03(木) 23:29:42
大神院のセルラ・テリス派とレーヴェヤーナ派は、それぞれが信仰する神々と同じように仲が悪いので有名である。

394言理の妖精語りて曰く、:2008/01/03(木) 23:33:14
もちろん、セミュラ・ミュール司祭もレーヴェヤーナ派の神官の事が気に食わなかった、
ので、相対した瞬間、彼女はシメルの顔面に渾身の飛び蹴りを喰らわせた。

395スス:2008/01/03(木) 23:35:12
そして当然、セルラ=テリス派とラヴァエヤナ派は、それぞれが信仰する神々と同じように切磋琢磨しあう間柄である。

セルラ・テリス派とセルラ=テリス派、レーヴェヤーナ派とラヴァエヤナ派は
間違えたときに憤慨するのがセルラ・テリス派とラヴァエヤナ派で、
まったく気にしないのがセルラ=テリス派とレーヴェヤーナ派である。

396言理の妖精語りて曰く、:2008/01/03(木) 23:41:00
セルラ・テリス派最強の武道神官であるセミュラ・ミュール司祭の蹴りは、
その生まれつき持つ戦闘センスと良く鍛錬された脚術、そして異能・神剛力による有り余る剛力によって。
巨獣の分厚い甲羅ですら粉々に粉砕せしめるという…

397言理の妖精語りて曰く、:2008/01/03(木) 23:47:40
その蹴りを出会い頭に顔面へと繰り出されたレーヴェヤーナ派の騎士、シメル・ピュクシスの顔面もまた同じく粉砕…

とはいかなかった、彼は奇跡的にその蹴りに反応すると魔術によって前方の空間を歪曲させ、轟音と共に迫り来るセミュラの脚を交わす事に成功した。

でも、ちょびっとだけ歪曲率が足りなくて、彼の頬からは一筋の血が流れた。

398言理の妖精語りて曰く、:2008/01/03(木) 23:53:07
セミュラ(ちっ…外した、頭でっかちのモヤシ騎士の分際で生意気な…)

シメル(ガクガクブルブル…)

399言理の妖精語りて曰く、:2008/01/04(金) 00:03:20
シメルは【知神の盾】の中でも一番の新米騎士であった。
そのため、大神院でも有名な【粉砕司祭】の異名をもつ『セミュラのお供』という苦行…
もとい、任務を皆が嫌がり、必然的に立場の一番弱い彼の元へとたらい回ってきたのである。

400言理の妖精語りて曰く、:2008/01/04(金) 00:13:48
まて、重大な事に気が付いた。
セミュラは出会い頭にシメルの顔面へと飛び蹴りを繰り出した。
つまり、その瞬間、セミュラの着ている法衣のスカートは捲れ上がり…

あとは分かるな?

401言理の妖精語りて曰く、:2008/01/04(金) 00:20:19
シメル「せ、セミュラ司祭、神官職に就く者としてそのような派手な下着はどうかと…」

セミュラ「よし分かった、お前は絶対に超死刑にする」

402言理の妖精語りて曰く、:2008/01/04(金) 00:21:37
埃がたつ?

403言理の妖精語りて曰く、:2008/01/04(金) 00:22:10
わかった。
スカートの生地が痛む。

404言理の妖精語りて曰く、:2008/01/04(金) 00:23:05
いや、ちげーって。
ほら、蹴りを放つじゃん。
そうしたらスカートがめくれるだろ?

後は・・・わかるな?

405言理の妖精語りて曰く、:2008/01/04(金) 00:23:23
スカートめくれたら寒いだろ。

406言理の妖精語りて曰く、:2008/01/04(金) 00:23:48
ていうかスカートなんではいてるんだよ。

407言理の妖精語りて曰く、:2008/01/04(金) 00:24:42
蹴りを放ったときの威力がそがれるよね。

408言理の妖精語りて曰く、:2008/01/04(金) 00:26:06
>>406
女性神官の法衣はスリットの入ったスカートって決まってるだろ常考。

409言理の妖精語りて曰く、:2008/01/04(金) 00:26:11
いやいやいや、スカートははこうよ。
っていうか、はかなきゃマズイだろ。
っていうかっていうか、論点はそこじゃなくって。

ほら、蹴りを出すだろ。
そうしたらめくれるだろ。
で、・・・わかるよな?

410言理の妖精語りて曰く、:2008/01/04(金) 00:26:28
埃がたつ。

411言理の妖精語りて曰く、:2008/01/04(金) 00:26:39
生地が傷む。

412言理の妖精語りて曰く、:2008/01/04(金) 00:26:49
足が寒い。

413言理の妖精語りて曰く、:2008/01/04(金) 00:27:55
おまえらなあ・・・。
わかった、俺がうかつだった。
質問を変えよう。

スカートをはいている。
その下にあるのは?

414言理の妖精語りて曰く、:2008/01/04(金) 00:28:05
足だろ。

415言理の妖精語りて曰く、:2008/01/04(金) 00:28:18
・・・靴下?

416言理の妖精語りて曰く、:2008/01/04(金) 00:28:32
こるせっと。

417言理の妖精語りて曰く、:2008/01/04(金) 00:28:55
は い て な い

418言理の妖精語りて曰く、:2008/01/04(金) 00:30:26
なに超即レスでボケ3連かましてくれてるんだ君達は・・・。
わかんねーかなあ。
あれだよあれ。
パで始まるいいものだよ。

419言理の妖精語りて曰く、:2008/01/04(金) 00:31:25
くそ、4連か。更新ミスった。
まあいいや。
とにかくスカートで蹴りを放ったんだよ。
そうしたら・・・見えるだろ?

420言理の妖精語りて曰く、:2008/01/04(金) 00:32:06
わかった。セルラ式蹴撃術の極意が見えた。

421言理の妖精語りて曰く、:2008/01/04(金) 00:32:47
・・・いや、自分のスカートが見えたんじゃね?
ほら、めくれ上ったわけだし。

422言理の妖精語りて曰く、:2008/01/04(金) 00:33:03
>>421
おまえ頭いいな。

423言理の妖精語りて曰く、:2008/01/04(金) 00:34:14
蹴りの最中に見るものなんて決まってる。
自分のつま先さ。

424言理の妖精語りて曰く、:2008/01/04(金) 00:34:23
ていうか、どんどん話が反れていってるぞ

遺跡調査はどうしたw

425言理の妖精語りて曰く、:2008/01/04(金) 00:35:01
>>424
そんな事よりも、大事な事がある

426言理の妖精語りて曰く、:2008/01/04(金) 00:35:06
でもスカートめくれてるんでしょ?
つま先も隠れて見えないんじゃない?

427言理の妖精語りて曰く、:2008/01/04(金) 00:36:24
だあああああああああ!!!
なんで視点が蹴った側なんだよ!
見るのは蹴られた側だよ!蹴られた側!

スカートはいた相手に顔面蹴られてるんだよ!!
見えるだろ!普通!

428言理の妖精語りて曰く、:2008/01/04(金) 00:36:37
彼岸が?

429言理の妖精語りて曰く、:2008/01/04(金) 00:37:09
>>418
パで始まるもの…パンゲオンか!

430言理の妖精語りて曰く、:2008/01/04(金) 00:37:11
>>428
だな。
クリティカルな部位であれば、お花畑でおばあちゃんが手振ってるかもlしれん。

431言理の妖精語りて曰く、:2008/01/04(金) 00:37:49
>>429
パンゲオン・・・!そいつあ素敵だ!

432言理の妖精語りて曰く、:2008/01/04(金) 00:38:12
シメルは避けれたけどな、奇跡的に

433言理の妖精語りて曰く、:2008/01/04(金) 00:39:04
うむ、あの回避はまさに奇跡だ。
信心も捨てたものではないな。

434言理の妖精語りて曰く、:2008/01/04(金) 00:39:55
おれ、この戦争から生きて還れるようにレーヴェヤーナに入信するんだ・・・

435言理の妖精語りて曰く、:2008/01/04(金) 00:40:04
どうでも良いが、>>401のセミュラ司祭の台詞が凄く馬鹿っぽい件

436言理の妖精語りて曰く、:2008/01/04(金) 00:40:53
レーヴェヤーナはディスカション、いうなれば言い逃れの神でもあるからな。
回避や逸らしはお手の物ということか。

437言理の妖精語りて曰く、:2008/01/04(金) 00:41:50
>>435
武道神官なんてバカにならなきゃやってられませんよ。

って退役神官の友達が言ってた。

438言理の妖精語りて曰く、:2008/01/04(金) 00:43:52
>>435
セルラ・テリス派の神官達は、武術にばかり傾倒して
知識に関しては余り重視しないから必然的にお頭が…

439言理の妖精語りて曰く、:2008/01/04(金) 00:45:46
おまえら・・・いや、なんかもういいや。
とにかく、スカートめくれたら見えちゃうって言いたかったんだ、おれ・・・。

440言理の妖精語りて曰く、:2008/01/04(金) 00:46:32
>>438
せつこー、それセルラ・テリス派と違う。
セラティス派や。

441言理の妖精語りて曰く、:2008/01/04(金) 00:47:21
>>439
(´・ω・) ドンマイ

442言理の妖精語りて曰く、:2008/01/04(金) 00:47:32
>>439
ちょwwおま、おまえ何言っちゃってんおwww
そんなことしたらぱ、ぱ、ぱんつがwwwwwwwwwwww

443言理の妖精語りて曰く、:2008/01/04(金) 00:48:46
>>440
それ同じじゃね?

444言理の妖精語りて曰く、:2008/01/04(金) 00:49:24
>>442
そう!そうそうそう!
それだよそれ!
スカートめくれたらパンツが見えるよな!

じゃあさ!じゃあさ!
スカートはいたまま誰かに顔面蹴りしたらさ、どうなると思う!?

445言理の妖精語りて曰く、:2008/01/04(金) 00:49:43
埃がたつ。

446言理の妖精語りて曰く、:2008/01/04(金) 00:49:57
スカート生地が傷む。

447言理の妖精語りて曰く、:2008/01/04(金) 00:50:21
つま先でおばあちゃんが手振ってる。

448言理の妖精語りて曰く、:2008/01/04(金) 00:50:39
蹴りにくい

449言理の妖精語りて曰く、:2008/01/04(金) 00:51:06
もういや・・・orz

450言理の妖精語りて曰く、:2008/01/04(金) 00:51:50
>>449
どんまい![・∀・]

451言理の妖精語りて曰く、:2008/01/04(金) 00:52:13
>>449
(´・ω・)……ドンマイ。

452言理の妖精語りて曰く、:2008/01/04(金) 00:52:16
>>449
どんとまいんど!

453言理の妖精語りて曰く、:2008/01/04(金) 00:52:40
>>449
気にすんな!はっはっは!

454言理の妖精語りて曰く、:2008/01/04(金) 00:53:47
なんという、ヌクモリティ…( ;∀;)

ところで、遺跡調査はどうなった?

455言理の妖精語りて曰く、:2008/01/04(金) 00:53:57
・・・・・・・これが言理の妖精殺しか・・・・・・面白恐ろしいものを見た気がする・・・・・・。

456言理の妖精語りて曰く、:2008/01/04(金) 00:56:25
              言理の妖精の墓

                  ...†...


↓↓↓↓↓↓↓↓↓ここから遺跡調査↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

457言理の妖精語りて曰く、:2008/01/04(金) 00:58:30
神官騎士シメルはセミュラ司祭と行動を共にする際、常に全身を空間歪曲魔術で防御していたという。

458言理の妖精語りて曰く、:2008/01/04(金) 01:01:54
遺跡へと進入したセミュラは、
襲い来る魔道生物、数々の恐ろしい罠、逃げ惑うシメル、凶暴な原始動物を
その自慢の蹴りで薙ぎ倒しながら、どんどん奥へと進んでいった。

459言理の妖精語りて曰く、:2008/01/04(金) 01:05:25
>>458
ちょ、相方まで薙ぎ倒すなw

460言理の妖精語りて曰く、:2008/01/04(金) 01:07:08
( ´・ω・)シメル、カワイソス…

461言理の妖精語りて曰く、:2008/01/04(金) 01:19:16
遺跡の地下には罠が大量に仕掛けられていた
その一つが作動し、シメル達は四方を壁で囲まれた出口の無い部屋に閉じ込められる事となった
シメルは脱出のヒントを得るために部屋の壁に描かれた古代語を解析しようと試みたが
ソレが終わる前に、セミュラの放った蹴りによって壁に穴が開き脱出が可能となった。

462言理の妖精語りて曰く、:2008/01/04(金) 01:28:38
ある部屋には、様々な凶獣を合成して造られた生物兵器が放されていた。
何百年もの間、何も口にする事の出来なかったのだろうその合成獣はシメルとセミュラへと涎を撒き散らしながら飛びかかってきた。
シメルは、慌てて合成獣へと魔術を放とうとしたが次の瞬間には、後方から繰り出されたセミュラの蹴りの
衝撃波に巻き込まれ、合成獣ともども吹き飛ばされた。

合成獣はその衝撃で四散したが、シメルは常時張り巡らせていた対セミュラ用の空間歪曲結界のお陰で死ぬ事は無かった。

463言理の妖精語りて曰く、:2008/01/04(金) 01:39:10
シメルは良い不幸キャラ

464言理の妖精語りて曰く、:2008/01/04(金) 01:42:00
死は免れたものの。傷は深かった。セミュラは責任を感じ、任務失敗の責を負う事になろうとも、一旦脱出することを決めた。

465言理の妖精語りて曰く、:2008/01/04(金) 01:54:43
二人が脱出する間際、フラフラと遺跡内へと進入してきた一人の男が居た。
セミュラは知らなかったが、彼こそがピュクティェト派が保有する最強の神院騎士。
二代目松明の騎士ソルダ・アーニスタであった。

466言理の妖精語りて曰く、:2008/01/04(金) 01:56:39
セミュラの姿を見た次の瞬間、ソルダ・アーニスタは光速で彼女を口説き始めた。

467言理の妖精語りて曰く、:2008/01/04(金) 01:59:58
ただでさえ苛立っていたセミュラは、
突如自分をナンパしだしたソルダ・アーニスタを怒りに任せて蹴り飛ばすと
シメルを抱えて、大神院まで急ぐ事にした。

468言理の妖精語りて曰く、:2008/01/04(金) 02:02:13
ちょ、ソルダ(ア)は何をしに来たんだw

469言理の妖精語りて曰く、:2008/01/04(金) 02:14:23
大神院に着くと、【知神の盾】の団員たちがシメルの葬式の準備を始めていた。

セミュラはもちろんそれらを蹴散らすと、治療魔術が使える神官を探し出し重傷を負ったシメルの治療を依頼した。
その際、「もしシメルが死んでしまうような事があれば、お前の命も無いものと思え」と懇願するのも忘れなかった。

470言理の妖精語りて曰く、:2008/01/04(金) 02:25:42
シメルは必死の形相で治療する神官と、その横で殺気を撒き散らしながら看病するセミュラのお陰で劇的に快方へと向かった。

そして数日後、全快したシメルは任務を失敗したにも拘らず大神院から褒美として一月の有給休暇を言い渡される事となった。
その休暇を利用して、彼は故郷の街へと帰郷することにした。


何故かセミュラまで、それについてきた。

471言理の妖精語りて曰く、:2008/01/04(金) 12:33:06
この帰郷の旅が、まさか世界を救う旅になろうとは、その時の二人には思いもよらなかっただろう…

472言理の妖精語りて曰く、:2008/01/04(金) 17:54:58
二人が帰郷の旅へと出発した頃、忘れられた遺跡内部にソルダ・アーニスタは居た
いや、正確に言えば、アーニスタの意識は未だセミュラの蹴りによって彼岸を彷徨っていたが
その身体は、神剣に宿ったソルダ・グラムの魂によって動かされていた。

初代松明の騎士は、最後の扉を開くと遺跡の最深部に位置する小さな部屋へと侵入した。
そこには、様々な宝や神具、伝説に登場する怪物の剥製などが所狭しと置かれ、
その中央には、氷漬けとなった美しい少女の骸が鎮座していた。

騎士は無表情のまま少女を一瞥すると無言で踵を返し、そして遺跡の存在を封印した。

473言理の妖精語りて曰く、:2008/01/04(金) 21:19:32
その神殿遺跡の最奥の部屋には、紀人ソルダ・グラムが12の試練で手に入れた数々の宝が収められた宝物庫であった。
その中で、特に厳重に封印されていたモノがある、それは16色の魔石の一つにして
最凶最悪の魔獣が封印されし黒き彩石、その禍々しさは他の15色の彩石とは比べ物にならない

本来、彩石の魔獣は使用者がその力を解放することで初めて現界へと干渉する事が可能であるのだが
黒き彩石の魔獣は、自らの意志でその力を使用する事のできる唯一の魔獣であった。

そして、その魔獣の能力とは、
人の骸へと乗り移り、その記憶、能力、性質を模倣し、操りながらも世界を呪い混沌を撒き散らすものであった…

474言理の妖精語りて曰く、:2008/01/04(金) 21:33:46
松明の騎士が自らが施した封印の決壊に気がつき宝物部屋へと戻ると
そこにあったのは、内側から封印ごと凍壊させられた扉の成れの果てと
瓦礫に半ば埋れている宝物の数々であった。

その中には、禍々しき黒き彩石は無く。
また、嘗て部屋の中央に鎮座していた氷漬けの少女の姿も失われていた。

475言理の妖精語りて曰く、:2008/01/05(土) 00:12:02
そのように、人知れず世界の危機が芽吹こうとしている頃

帰郷の旅をしていたはずのシメルとセミュラは、何故かその途中に寄ることとなったグランディラス大首都圏で開催されるという武闘大会に参加する事になっていた。
シメルには何故、このような状況に陥ったのかは分からなかったし、知りたくなかった。
だが一つだけ分かっている事もあった、それは隣で意気揚々と武闘大会の開会を心待ちにしている様子の相方が原因で、またもや厄介な事に巻き込まれてしまったという事だった。

476言理の妖精語りて曰く、:2008/01/05(土) 13:02:07
武闘大会参加者の中には、仮面を付けた赤毛の少年槍士がいた。


まあ、それってぶっちゃけアルセスなんだけど。

477言理の妖精語りて曰く、:2008/01/05(土) 14:23:28
武闘大会一回戦、アルセスはセミュラの蹴りを延髄に喰らい泡を吹いて沈黙した。

それは、試合開始から0.6秒後という瞬く間に起こった出来事であった。

478言理の妖精語りて曰く、:2008/01/05(土) 15:46:47
因みに試合終了後、気絶したアルセスの身体を黄金の鎖を纏った美女が溜息を吐きながら回収して行ったとか

479言理の妖精語りて曰く、:2008/01/05(土) 16:37:42
アルセスは、まるでゴキブリの如く何処にでも湧いてくるな…

480言理の妖精語りて曰く、:2008/01/05(土) 18:10:03
そりゃ、『正体不明』って単語だもの。どんな場所ににだって顔を出すさ。

481534:2008/01/05(土) 18:36:39
ゴキブリって確かアルセスの学名だよね。

482534:2008/01/05(土) 18:45:32
言理魔術師たちは複数のチームに分かれて「絶対言語」を探索していった。
その中には、「使用機会と意味が極々限定された言葉」を集めるチームもあった。
「ゴキブリ」もそのチームが見つけた単語の一つである。

483言理の妖精語りて曰く、:2008/01/05(土) 19:49:46
で、アルセスは今回はまた何を企んでるんだ?

484言理の妖精語りて曰く、:2008/01/05(土) 20:54:16
http://poti.atbbs.jp/flicker/potiboard.php?res=772

取り合えず、↑こうなったのはアルセスの所為と見た。

485言理の妖精語りて曰く、:2008/01/05(土) 20:54:34
言理の妖精が期待するとおりに、さ。
アルセスの名前と顔を借りれば誰が何をしたってバレやしない。
「悪いのはアルセスだよ」でどっと払い。

くだらんね。

486言理の妖精語りて曰く、:2008/01/05(土) 21:09:12
でたなアルセス厨め
塩でも喰らえー

487言理の妖精語りて曰く、:2008/01/05(土) 22:17:17
アルセスはグムエルとも呼ばれる。

488言理の妖精語りて曰く、:2008/01/05(土) 22:48:30
グムエルとは「嘲笑する者」という意味を持つ言葉でもある。

489言理の妖精語りて曰く、:2008/01/05(土) 23:30:55
嘲笑とは「朗らかな歌声」という意味の単語である。

490言理の妖精語りて曰く、:2008/01/06(日) 01:14:50
ブラック・コルセスカは手始めに、グランディラス大首都圏の三分の二を凍滅させた。

491言理の妖精語りて曰く、:2008/01/06(日) 01:22:18
住人の感謝といったら、それはもう大変な祭り上げようだった。

「いあ! いあ! コリー様!」
「ありがとうコルセスカさん!」
「おお、なんというめぐりあわせ。間違いなくこれは天の采配だ!」

お祭り騒ぎは彼女が街を去る日まで続き、最終日には住人総出で、地平線の向こうに消えてゆく彼女の後姿を見送った。

492言理の妖精語りて曰く、:2008/01/06(日) 01:25:17
グランディラスの三分の二は致命的な損傷を受けたが、残った三分の一はアルセスの活躍により無事であった。




ごめん、嘘吐いた。
本当はアルセスは命令してただけで、実際に動いてたのは全部フラベウファ。

493言理の妖精語りて曰く、:2008/01/06(日) 01:27:32
フラベウファは善戦した。
実際よく戦った。

だが、金の鎖では永久氷河を縛りつくすことは出来無かった。

494言理の妖精語りて曰く、:2008/01/06(日) 01:32:19
最終的な被害は死者21080名、行方不明者11名、負傷者80211名という大惨事となった。

495言理の妖精語りて曰く、:2008/01/06(日) 01:49:59
そして、行方不明者11名の中にはシメル・ピュクシスの名前が存在した

496言理の妖精語りて曰く、:2008/01/06(日) 02:01:08
セミュラは懸命に探したが結局、シメルを見つけ出す事はできなかった

497言理の妖精語りて曰く、:2008/01/06(日) 02:04:51
セミュラが瓦礫の街の中、途方に暮れているころ

行方不明になっているシメルはというと、とある一人のアレノアルセスの手によって拘束されていた。

498言理の妖精語りて曰く、:2008/01/06(日) 02:37:30
シメルを拘束していた、妖精の名はグムエルセイズ、アルセスに仕える妖精アレノアルセスの一人にして。
その名に、主の持つ称号の一つである「嘲笑する者」を由来とする者であった。

499言理の妖精語りて曰く、:2008/01/06(日) 13:19:01
グランディラスは不凍材料の生産と流通が主な産業。
気温が一年を通じて低く、とくに第3季から第4季へ移り変わる頃には不凍液さえゲル化するほど下がるのが生産に適しているからだった。
だが、この年は隣接地域での大火災によって冷精の群れが散ってしまったために気温があまり下がらず、不作に窮していたのだ。
コルセスカの来訪はまさに幸運であった。

500言理の妖精語りて曰く、:2008/01/06(日) 13:22:02
生き残った者達や難を逃れた者達は大いに喜んだ。

薄情な国民性である。

501言理の妖精語りて曰く、:2008/01/06(日) 13:24:11
グランディラスは港湾都市。
元々は漁業中心で近隣都市の食糧供給が主な第一次・第二次産業都市だったが、2つ目の港が開港されて漁獲物の加工品を自主流通させるようになると商業都市としての機能も持ち始めた。

502言理の妖精語りて曰く、:2008/01/06(日) 13:28:02
先住組の者が漁業、殖民組の者が加工・流通を受け持っていた。
これは不凍材の原料である海産物が特殊な水域に棲息し、かつその水域へ入るには先住者の体質が適していたからだ。

503言理の妖精語りて曰く、:2008/01/06(日) 13:31:18
コルセスカの来訪は気温の低下よりも随分と前だったが、これは殖民組の持ち込んでいた気象予測技術で察知できていた。
本来は冷精の群れの移動速度を監視するものだったのだが、測定レンジぎりぎりのサイズの冷精など過去存在しなかったからだ。

504言理の妖精語りて曰く、:2008/01/06(日) 13:35:17
当初、接近するものを「準災害級の大型冷精」と考えていたグランディラス気温管制部署であったが、目視観測員からの報告には「気温タカシ、冷精ミエズ、旅行者3名ミトム」の報に首をひねった。

505言理の妖精語りて曰く、:2008/01/06(日) 14:39:06
グムエルセイズに拘束されたシメルはアルセスと出会う。
槍の少年神はシメルに、嘗て彼の先祖が使用した神滅ぼしの武具を手渡すと、ブラック・コルセスカの滅殺を命じた。

506言理の妖精語りて曰く、:2008/01/06(日) 14:57:58
最初から続いているのならば、まとめてしまってからにすればよいのに。

なにがって?

ワールドリーダー。

507言理の妖精語りて曰く、:2008/01/06(日) 21:49:33
勇者に魔王殺しの動機を尋ねるのは、あまり意味がない。
おそらく勇者は勇者なりの理由を、あるいは理由のなきことを述べるであろうが、あくまでそれは勇者主観での「動機」であり、後付けの理由に過ぎない。

508言理の妖精語りて曰く、:2008/01/06(日) 23:40:13
知名度低い言語に訳すことで、クソ中に病っぽい歌詞がなんとなくオシャレさんに聴こえるというテク。

509言理の妖精語りて曰く、:2008/01/06(日) 23:48:39
魔王の主な収入源は迷宮経営である。
ダンジョンを作成し、防人と財宝を配置し、倒れた者から所持金の半分を奪う。これは大抵の国の法で認められている。

510言理の妖精語りて曰く、:2008/01/06(日) 23:55:19
それなんてダンジョンマスt(フォールトゥハゼルリア

511言理の妖精語りて曰く、:2008/01/06(日) 23:59:30
「冒険者は金持ちだ」などという噂を真に受けた新人魔王がダンジョンを開いたものの閑古鳥。
なけなしの資産を財宝にして冒険者を呼び寄せようとしたものの、傭ったモンスターに丸ごと持ち逃げされる、なんてのも茶飯事である。

512言理の妖精語りて曰く、:2008/01/07(月) 18:22:16
魔王ワレリィ・ザ・ゲートルーラーはそんなヒヨッコ魔王たちとは一味違う。

513言理の妖精語りて曰く、:2008/01/07(月) 18:23:25
やっべ。
イノシシからネズミに引き継ぎさせるの忘れてた;;;;

514言理の妖精語りて曰く、:2008/01/07(月) 21:31:02
イノシシのオッサンはネズミーマウスと真っ向戦ったことがあります。

結果?
もちろん負けましたともwww

でも、なぜかおっさんは■されずにまだ生きています。
不思議ですね。Dの黒服メンもしくじる事があるのか。

515言理の妖精語りて曰く、:2008/01/07(月) 21:37:18
>>160
ぬっこぬこにされてやんよ

516言理の妖精語りて曰く、:2008/01/07(月) 22:16:02
明日はDよ、人々は恐れる、Dの癇咳を。

公式には記されていない。
ただ、噂は染み渡る。白布に染料が落とされる。
Dは魔女だ、いやいや暗黒の騎士団だ、人に仇為す異界の使者だ。

「Dはかわいいよ、私は好きだよ」
女の子が言った。
白い衣を着ていた。猫をくびり殺した。

517言理の妖精語りて曰く、:2008/01/07(月) 23:54:49
【ザリス(笑)(笑)】
とある世界的中二病ヒロインの名を冠した薬。服用した者は中二病となる。
一見何の役にも立たないが、後に流行した中三病や小四病の症状を緩和するために使用され、推定百万人の命を救った。
結果発生した百万人の中二病患者のその後についてはまた別の話。

518言理の妖精語りて曰く、:2008/01/09(水) 11:15:44
鴉は猫を食らう事を夢見ている。
使役の者として扱われるのは嫌がっているのか
はたまた魔王ワレリィにいぢられるのがこれ以上耐えられないのか

彼らは夢見ている。いつか猫を喰らい、自分が『紀』に近い存在となることを
何者にも支配されない存在となることを

成功した鴉がいるかは知らんが

519言理の妖精語りて曰く、:2008/01/11(金) 14:38:06
【決闘記述】墓標 作者 匿名魔女

落ち窪んだ空白、つまりは欠落。
彼方なる地平線迄広がりあふれる緑の大地、草原の只中に、その陥没は存在している。
漆黒ではなく、色の欠如。真性の夜闇が如くなにも存在しない真円形の深淵。
人はその異様を地獄の如しと恐れ慄き、穴の底には絶望の地平が在るものと信じて疑わぬ。

されど恐れを知らぬ勇者や愚者は常に世に憚るもの。
その一団がどちらであったかは定かではないが、ある一人の偉大なる王の遺体が秘された棺を運ぶ彼らの瞳に宿るは確固たる意思。

決然なる、灯り。
奈落の秘密をいずこで聞きつけたか、恐れを知らぬ者たちは王の魂を再びこの世に引き上げようと目論んだ。
暗闇の中、世界を照らすは一団の瞳の光のみ。
爛々と輝く怪しい揺らめきは底知れぬ虚を見据えて止まぬ。
一団が奏でる怪しげな口笛の音色が風を切り裂く。
鋭利な暴力のごとき楽奏。
儀式めいた、否、おぞましき祭儀そのものを始めた彼らは熱に浮かされたように一心不乱に口笛を吹き続ける。

刹那。暗闇を、暗闇が切り裂いた。
闇よりなお濃き闇の色。
無明の闇の中にあってなお認識できる暗黒。
光ではない光を認識することが可能ならば、それは負の光とでも呼ぶべきものか。

純黒の線が縦横無尽に空間を切り裂くと、どうと一団の者が倒れ臥す。
次々と崩れ落ちていく怪奇なる集団。
暴虐を働くのは、一振りの剣であった。
剣を振るうのは、漆黒を纏う異形の男。
果たしていつの間に現れたのか、怒りに身を震わせ、棺を悲壮なる視線で刺す男。
幽鬼は一団を黒き血に染め上げると、剣を大地に刺し、棺を持ち上げる。
次の瞬間、男は棺を抱えると跳躍し、奈落に身を躍らせた。
沈んでいく。沈んでいく。

落下の音は聞こえず。あるいは穴は真に底の無い地獄に繋がっていたのか。
確かめるすべは既に無い。
生者無き草原に、黒き刃が突き立っていた。
さながらそれは、墓標のように。

520言理の妖精語りて曰く、:2008/01/11(金) 17:10:41
【決闘記述】若き日のヴェルフレイとゴルプスレッド bothhands

http://bothhands.at.webry.info/200801/article_2.html

長文エラーになったのでブログに載せました。

521cob:2008/01/11(金) 20:09:02
【決闘記述】 羊の丘 cob


朝日が出たので西脇は慌ててカメラを構えた。
地平線から昇る太陽は予想以上に雄大で、西脇は思わず、おお、と短く唸った。

丘からは朝日に照らされて遊牧民のキャンプがよく見えた。
子供がはしゃぎながら羊を追い回していて、羊のほうもなんだかいかにもやる気のないといった風にだらだらと逃げ回っている。
西脇はビデオカメラを三脚に固定して、コーヒーを注いでこようとテントに向き直った。

「早いなァ、西脇」

所長がテントから起き出して来て鞄を西脇に放った。昨日あんなに遅かったのに相変わらず眠りの浅い人だな、とかそういう事を考えていて、西脇は鞄を取り落とした。

「いやーすごい朝日だ。確かに起き甲斐がある」

西脇は鞄からインスタントコーヒーとアルミのカップを取り出して、水筒からお湯を注いだ。
一口ゆっくりと飲むと頭がすっきりしてくる。昨日はなんだかよくわからない酒を随分飲まされて、夜通し頭が痛かった。

「上司より早く起きるのは当然とはいえ感心だ。2時間やるから好きに撮っていいよ」

「所長こそこんな早く起きて平気なんすか」と西脇は言ったが、
所長はまるで聞いていない風でカップを持ちながらぶらぶらしていた。

カメラを見に戻る。陽がだいぶ昇ってきた。

「しかし昨日お前あれよく食べれたね、あのー、なんだ」
「羊のソーセージですか」
「そうそう。あれは僕は駄目だった。どうもあれは客人用の高級品らしいんで、食べない訳にもと思ったが、お前がムシャムシャやってくれてたんで助かった」
「確かにかなり癖のある味でしたね。でもお腹減ってたんで」
「はは」
「でも、どういう訳だったんでしょうね。昨日はいきなり宴会に誘われて、彼ら、カメラは煙たがってたみたいだったのに」

所長は懐から煙草を取り出して火をつけ、随分と長い一服をした。
風が草を撫でてくるのが目に見える。

「そこから青いテント見えるか」
「はい、二つ」
「右のほうの家族、爺さんが亡くなったらしい。昨日は葬儀だったんだ」

西脇は所長の言葉をゆっくりと反芻して、7秒ほどかけて意味を飲み込んだ。

「ずいぶんと前向きな人達なんですね」
「どうかな。そりゃお前軽率な発言だ」
「しかし身内の葬式に僕らみたいな部外者まで誘ってくれるなんて、随分開放的な文化だと思いませんか」

所長が空のカップを差し出してきたので西脇はコーヒーを入れなおした。

「彼らに墓っていう概念はない。爺さんの遺体を、ああやって遺族が騒いでるうちにシャーマンがどっかに埋めちゃうんだそうだ。僕らがこうやってカメラ構えて居座ってちゃあ具合が悪かったんだろう」
「ああー、なるほど。  じゃああれですか、もし所長が断ってたら。」
「どうなったろうな」

所長は白い歯を光らせてにやにやと笑った。
そういう風に言われると、昨日宴会の席で見た飾りの弓矢や剣などが妙な現実味を帯びてくる。西脇はあまり考えないようにした。

死んだ人をその地の土に残して、新しい草を求めて旅をしていくというのは、なんだかいかにも哲学的な生き方をしているな、
と西脇は思ったが、何だか一人よがりな結論に至りそうだったのでそれについて考えるのはやめにした。

「なんにせよ2週間の撮影も明日で終わりだ。勉強になったろ」
「ありがとうございました。また連れてきて下さい」

所長はそう言うと寝直しにテントへ向かった。

陽はすっかり昇っていた。西脇はなにか以前にもこんな光景を見たような気がして、思い出そうとしているうちに実家が恋しくなってきた。
今度は両親を連れてきてやろう。
西脇は日の出がひととおり撮れたのを確認して、三脚をたたみにかかった。

「あーそうそう、羊のソーセージな」
「はい」
「ありゃ腸を洗わないで中にそのまま肉詰めて作るんだそうだ。癖があるのは当たり前だ」


西脇が腹を壊したので、帰国の予定は1日ほど早まった。

522一ノ瀬:2008/01/11(金) 20:34:26
【決闘記述】 宝剣、売ります 一ノ瀬


「それは犬のフンだろ」
「いいえ、草の民の宝剣ですよ」

「草の民の宝剣売ろうとするのはわかるよ。もしも売れたら、それなりの値段だからな」
「そうでしょう。買ってください」
「何でその代用品が犬のフンなんだよ」
「それは、これがフンじゃなくて本物の宝剣だからですよ」
「そこまで言うなら、使って見せろよ。そのこきたない宝剣を」
「嫌ですよ、ばっちい」
「ぶち殺すぞ。やっぱフンじゃねーか」
「宝剣ですよ。宝剣は綺麗じゃないといけない、なんて法律はないでしょう」
「あるわけねーだろ。って言うか、お前はそのクソを剣として扱って戦場に出れるの?」
「出れるわけ無いでしょう、ハハハハ。お客さん、頭大丈夫ですか」
「俺の使ってる剣は戦場帰りなんだが、一発試してみるか」
「落ち着いてください。これは本当に由緒正しいものなんですよ。なんたって、かのハルバンデフが」
「使ったのか」
「ケツからひりだした」
「犬のフンじゃなくて人のフンじゃねーか!」
「人食い大蛇の尾を切ったら宝剣が出てきた、なんてよく聞く話じゃないですか」
「よく聞く話じゃないですか、じゃねーよ!」
「じゃあ、わかった。わかりました。」
「なにが」
「草の民の宝糞はいかがですか?」
「居直ってんじゃねーよ!」

523言理の妖精語りて曰く、:2008/01/11(金) 21:58:06
【決闘記述】 二つ目の国   高島津諦

「とにかくそういうわけだから、草の民の種子は存在しない」
「埋葬したものを再び掘り返したのかもしれませんよ」
「ありえないね。彼らにとって"大地に還る"というのは、意味なのだから。種付けされた妻ごと大地の中だ」
「ですがしかし、その実物が現にここにあるわけです」
「贋作なんて幾らでも用意できるだろう。そもそもそのでかくてどす黒いもんが種子なのか」
「先ほどのお話ですが、歴史上ひとりだけ子を作らなかった草の民の王がいます」
「ハルバンデフか」
「ハルバンデフの悪しき残党は、王の種子を隠してこの世に蘇えらせようとしました。しかし儀式は失敗し、以来ハルバンデフの種子はそこに放置されたままです。ですから、地獄の扉跡で見つかったこの異物こそが」
「だからねえって」
 男の言葉は途中で途切れた。
 草の民の種子について熱弁していた部下の顔に、奇妙なものがへばりついていた。
 その奇妙な物体は、部下が言っていたところによるとハルバンデフの種子だという黒くて干からびた槍のような形の物体だったが、男はそれを理解できなかった。
 生真面目な部下は机の上にごろんと転がっていたものを突然お面の様に顔に被るようなひょうきんな人間ではなかったし、手を使わずに物を顔に吸い付けるビックリ人間でもなかった。
 「お。い?」
 間の抜けた声が漏れる。
 部下の手が動き、顔に張り付いた物体を剥がそうとした。
 その動きすら理解できず、手助けをしなかったのは男にとって幸いだった。
 物体に部下の手が触れた瞬間。
 びゅるり。
 物体から真っ白でてらてらと光る触手状の何かが溢れ出し、部下の手を飲み込み、腕を飲み込み、上半身を包み、下半身を包み、部下だったものは人の形をした触手の集合になった。
「ひい」
 男は後ずさった。
 その途端、触手の集合から一束が男めがけて伸びてきた。
「ひ、いひひひい!!」
 触手は右腕に絡みついた。皮下を舐め回されるようなおぞましい感覚が男に走る。
「うわああ!」
 咄嗟に男は、机の上に乗っていた古い剣を手に取り、その考古学的価値を気にせず触手に叩きつけた。
 ぶちゅりゅ、と触手は白濁した液を飛び散らせ絶たれた。
 男はそのまま背を向け、研究室から逃げ出した。
 ドアを閉める瞬間、ぐちゅるぐちゅるという粘液質の音に混じり、くぐもった部下の声が聞こえていることに男は今更気づいた。それは快楽の混じった悲鳴だった。


「こうして魔王ハルバンデフは復活した。世界中の人間は草の民に寄生された」
 老人はそういって話を閉じた。
 老人の下を訪れた勇者たちは、驚きを隠せず互いの二つの目を見あわせた。
 老人の右腕には小さな目玉が一つ、顔には目玉が一つついていた。

524スス:2008/01/12(土) 02:19:12
日本語は折れた。
英吉利語は破れた。
印度語は剥げた。
今試しているのは芬蘭語。
なかなか粘る。使えるかも。

525言理の妖精語りて曰く、:2008/01/12(土) 02:21:25
六本木ヒルズの1Fに最近オープンしたフレッシュメイドケーキ店「Pangeon」。
スイーツが並ぶ店内は、連日大勢の若い女性たちで賑わっています。
その、いろとりどりのスイーツの名前はどれもちょっと不思議なものばかり。
今日はそのいくつかを紹介します。

「レストロオセ」¥500
:ニューヨークスタイルの白いチーズケーキの中からは真っ赤なブラッドベリーのソース。
 アクセントにはチレ・カスカベルが使われていますので注意してくださいね。

「キュトス71姉妹」¥540
:71種類の原材料(ナッツ、ハーブ、ドライフルーツ、各種粉類etc)を絶妙にブレンドして焼き締めた
 オールドブリティッシュなパウンドケーキに、71種類のフルーツで作ったジャムを添えて。
 これだけの材料が、喧嘩しながらも深い味わいを構成する綱渡りのバランス、まさに職人の手による伝統の一品です。

「ラヴァエヤナ」¥500
:しっとりと焼きあがったブラウニーとの上に、甘さ控えめに炊かれた大納言と、
 宇治の抹茶のムース、金時芋が層になって重ねられ、穏やかな調和を作り上げます。

「ハルバンデフ」¥520
:スライスアーモンドのタフィの上にはこれでもかというほどのホールマリッジグラス。
 食べれば口の中に大地の荒々しさと草原のさわやかな風が渾然一体となった悠久の草原を現出させます。
 サラダとの合いの子のような新感覚スイーツ、是非一度味わってみては?

「マロゾロンド」¥430
:ココア風味のクレープ生地の中からは、驚いたことに茶蕎麦が!! 山葵風味のクリームで食べる和懐石スイーツの極北です!!

「アルセス」¥100
:イチゴにポッキーが刺さってます。


オーナーパティシェの由良木さんに話を聞いてみました。

Q「どうしてこのような名前をケーキにつけようと思ったんですか?」
A「これは全部、ある神話からもらった名前なんですよ」
Q「神話というと、ギリシャ神話とかそういう?」
A「はい。あ、ギリシャ神話からではないですけどね。
  知っていますか、今でも世界のあちこちで、神話が生まれつつあるということを?」
Q「なるほどー」

今週末まで、オープン記念セールとしてイートインの先着50名にポニーッシュコーヒーを一杯プレゼント中だとか。
春にはさらに新作ケーキのバイキング形式の試食会も企画中とかで、これからも「Pangeon」からはますます目が離せません!!

526niv:2008/01/12(土) 06:08:23
【決闘記述】世界は音楽でできている/niv
http://poti.atbbs.jp/flicker/src/OB1200085519451.png

527bothhands:2008/01/12(土) 11:14:14
【決闘記述】始まりの一点/bothhands
 旅人が海を渡る。内海を抜けて外海へ出る。水夫たちは船から逃げ出した。旅人の向かう先は世界の果て、存在しない土地だった。オールを漕ぐ者は絶えたが、風は帆に息を吹き込み続ける。やがて旅人は聞き分ける。波の音に滝の音が混ざるのを。
 世界の淵から海水が流れ落ちる。この滝のそばに島があった。波ひとつで水浸しになりそうなそこに旅人は船を乗り上げた。旅人は白い砂浜に足跡を刻む。旅人の耳は、波の音、滝の音、それに音楽を聞き分ける。
 砂漠の果てには世界の始まりの時から建つ塔があるという。この塔が崩れる時こそが世界の終わりという。地の底では無数のろうそくが灯されいる。これらの一本一本が生き物一体に相当し、命の火が消えるとき対応するろうそくの火も消えるという。海の果てには楽器がある。それは世界の動きに対応する。そして旅人は楽器を手に取った。果たしてどんな世界律を演奏するのか。

528言理の妖精語りて曰く、:2008/01/12(土) 11:20:06
先生きのこるには

529言理の妖精語りて曰く、:2008/01/12(土) 13:50:02
あんたがたどこさ、か?

530一ノ瀬:2008/01/12(土) 16:41:24
【決闘記述】制裁のトゥマレマ・オーボエ/一ノ瀬

ある山村に姉弟がいた。姉の名をアリエル、弟の名前をマタと言った。
両親は早くに他界してしまい、アリエルは産まれつきに足が不自由であるなど、お世辞にも恵まれてるとは言い難い環境であったが、お互い、尊敬し、協力しあい、幸せに暮らしていた。
ある日、山中にて狩猟をしていたマタは、一人の傷つき行き倒れた青年を見つける。マタは青年を保護し、家に連れ帰った。青年の気が付き次第、話を聞いてみると、どうやら青年は事故により記憶を失っているらしく、哀れんだアリエルとマタは、青年の傷が癒えるまで家に置くことにした。
青年は語学の達者だった。青年は養ってもらう代わりに、出来る限りアリエルの家事を助け、マタに語学を教えた。貧困の為、修学できなかったマタは大層喜んだ。

しばらく過ぎて、青年の傷がだいぶ癒えてきた。姉弟は既に彼を家族のように考えていたし、青年も同じようだった。マタはいつの間にか、都会の学生よりも語学知識を得ていた。青年の優れた指導の賜物であった。青年は、記憶を失う前は語学者だったのだろうか、とボンヤリ疑問に思ったが、マタにはどうでもいいことだった。優れた知識を持ち、温厚で、お人好し。マタはそんな青年を兄のように尊敬した。アリエルは彼のことを憎からず思っているようだし、マタは、このまま姉と青年が結婚して、本当の兄になってくれないかと期待をしていた。そうなったら、自分は山を下って就職しよう。自分は青年の授けてくれた語学知識があるし、麓の町でも十分に生活できる。そう考えていた。

転機は突然だった。
ある日、見知らぬ男が家に来訪した。応答した青年に男は一言、
「お前の名前はイルガメルだ」と残し、去っていった。

青年はその日、山村を人外の力で破壊しつくし、焼き払い、去っていった。アリエルはひとかけらも残さずに食われた。男の正体はレストロオセの四十四騎士イルガメルだったのだ。村人で助かったのは、用事のために麓の町へ降りていたマタだけであった。
それから、幾月か。マタは最古の楽器の一つ、「トゥマレマ・オーボエ」の存在を知った。

※※

「残念だろうけど、あなたの私利私欲のためにトゥマレマ・オーボエは渡せない。」
”八音階”の一人、カカザンガ・カラッガラは、血を流し伏せるマタを見下ろし、そう言った。
「制裁がッ!俺には奴を制裁できる力が必要なんだッ」
しかし、耳部が綺麗にえぐりとられたマタには、カカザンガの声はとどくことはなかった。
「俺の五体なぞ、どうなってもいい!奴に制裁をッ」
彼の目に既にカカザンガは映っていなかった。視線には有らんばかりの憎悪を込め、誰も居ない目前の空間を睨んでいた。マタは叫び続ける。
「制裁をッ」「制裁をッ」「制裁をッ」
カカザンガはマタから視線を外すと、一筋、涙を流した。
「愚かな人。最古の楽器に指向性などあるわけがないのに。」
制裁をッ制裁をッ制裁をッ・・・・・・
マタの声は血を失う毎にどんどんと弱弱しくなっていった。死が近づいているのだ。

「せめて、あなたの仇にこの音色が届くことを願いましょう」
カカザンガはオーボエを吹いた。静かで、凛とした音色だった。美しいものだった。
どこまでも優しいその音楽は、景色に、いや、世界全体に染み渡るように溶けていく。
不意に今までより一際大きいマタの声が響いた。

制裁を!
カカザンガの頬に、また一筋の涙。

531言理の妖精語りて曰く、:2008/01/12(土) 21:55:37
【決闘記述】Assassin of Assassinの二つ名を得た者/高島津諦

レマ・ハープの力を宿した戦士(始まり)
日出始←主人公
刻印を刻んだ時点まで巻き戻す

攻撃にも回復にも使える

フォルマ・トランペットの賢者(行き先)
岬ひかり←ヒロイン
1st能力:流体の動きを感知する  2nd能力:抽象的なもの含め流れを操る

弱め

ミュマ・フルートの巫女(祝福)
福元ささぎ←岬とはじめを取り合う
自分以外が助かる

始と相性抜群!

セグマ・ヴァイオリンの格闘家(変化)
チェン・ジイ←韓国人
固体液体気体の変化を操る

トゥマレマ・オーボエの立法家(制裁)
丹澤判
ルールを破ったものに、その報い(信号無視なら交通事故とか)を与える

マグルマ・ホルンの医師(終焉)
果野ツイ←性同一性障害
それ以上の状態変化をさせない

強すぎかも。弱点がいる

オルロマ・リュートの盗賊
影宮くらみ←ヤンデレ
様々なものの目標が乱れる

コルン・オルガンの暗殺者(無)
ザリス・レクイエム←最強の暗殺者(アサッシノブアサッシン)
無に帰す能力

1st能力:全ての音を無効化 2nd能力:あらゆる攻撃を無に



「おいお前何書いてんだよ」
「あ、やめ、なんでもないよ」
「あー? 『世界には音の始まりと共に出現した最古なる8つの楽器がある』? なにこれwww」
「やめっ やめてよwwww」
「『そしてこれはその力を秘めた八人の戦士たちの戦いの物語なのである』」
「やめてってば!」
「『ヒデハジメ 主人公』とかww主人公とかいるんだwww」
「返せよ! 返せって!」
「うっせえよwww何これ超受けるんだけどwwwww『最強の暗殺者かっこアサッシノブアサッシン』wwwww」
「やめろー!」
「吉田、パース!」
「おうwwwwなになにww『影宮くらみ←ヤンデレ』? ヤンデレって何wwwwねえヤンデレってなにwww?」
「……お前ら……俺もう切れるわ……俺プッツンしたわ……」
「プッツンwwwwww」
「プッツンwwwwwwwwマジ笑えるwwwアサッシノブアサッシンってプッツンするのwww?」

532咲ちゃん:2008/01/12(土) 22:01:01
http://www7a.biglobe.ne.jp/~chikun/duel.mp3

533言理の妖精語りて曰く、:2008/01/12(土) 22:14:59
>>532
スパム?

534言理の妖精語りて曰く、:2008/01/12(土) 22:18:55
>>533
音楽。
コメがないからちょっとビビッたZe。

535言理の妖精語りて曰く、:2008/01/12(土) 22:55:02
音楽ファイルじゃないZe

536言理の妖精語りて曰く、:2008/01/12(土) 22:58:44
ハザーリャが強すぎて笑うしかないwww

537536:2008/01/12(土) 22:59:11
スレ違いすまん

538一ノ瀬:2008/01/13(日) 04:35:24
【決闘記述】ゆらぎ新聞号外/一ノ瀬

今日未明、紀神マロゾロンドさんが急逝した。原因は未だ不明だが、おそらく前日のマロゾロンドさんの麻雀にあると見られている。マロゾロンドさんは九連宝燈を和了っていた。九連宝燈は、俗に「和了ると死ぬ役」とも言われており、不幸にも今回の一件でそれが証明されてしまった形といえるだろう。

マロゾロンドさんと死の直前に卓を囲んでいたアルセスさんは、本誌の取材に頭を抱えながら「しらん。わからん。なんでわしに聞くんじゃ」と、少々チンピラ然とした態度で答えた。友人の突然の死に憔悴しきっているようにも見えた。

この報を受け、今朝、ゆらぎ紀神委員会は緊急会議を開いた。会議の結果、なんと空いてしまったマロゾロンドさんの席に九連宝燈が入ることになった。紀神九連宝燈の誕生に、委員会側は「確かに、概念が紀神となるのは異例のことだが、我々はマロゾロンドを死に至らしめた力量を高く評価している。それなりの神格で迎えたい」と話した。識者は、おそらく紀神として「染め手」、「親48000、子32000」、「死」を司る事になるだろう、とのこと。初の概念紀神。期待と不安が嫌がおうにも高まる。 (一ノ瀬屠殺彦)

539言理の妖精語りて曰く、:2008/01/13(日) 14:08:52
木戸野はぱんつMenだったのか。

マジか。

540言理の妖精語りて曰く、:2008/01/13(日) 14:15:08
まてそのりくつはおかしい

ぱんつはいてないほうが下半身の血行によい、という通説が一定以上の年代にはあってだな(ry







しかし、武力組織の構成員がそう呼ばれるなら、レナリアさんもしましまぱん(ry

541言理の妖精語りて曰く、:2008/01/13(日) 17:24:54
なにいってるんですか暗殺者は下着つけませんよ

542言理の妖精語りて曰く、:2008/01/13(日) 18:37:13
【決闘記述】のりだけのりだけ/あががが
「まて。子が天和はおかしい。」
「よく見たら字一色のあったのです。」
「まて。」
「あ、そういえば八連荘なのです。」
「さっきはじめたばっかだ。」
「えーと、だから全体に7のダメージなんです。」
「まて。」
「でもここでトラップ発動!クリーチャーを破壊です。」
「ラヴァエヤナ?」
「あ、これとこれペアだから捨てね。」
「ぺレケ・・」
「あ、それあたり。」
「いや、それ無効だし。」
「3点回復なのです。」
「・・・ちゃんとやろうよ。」
「「「うっさい、黙れ。」」」

(´・ω・`)

543言理の妖精語りて曰く、:2008/01/13(日) 19:42:30
【決闘記述】炎と稲妻/bothhands

青空に無数の黒い点が現れる。黒い点は瞬くと地獄の住人どもを吐き出した。地獄の住民どもは蝗の大群のように降下し、地上を蟻の大群のように埋め尽くした。
パンゲオン神群はパンゲオン世界の地殻の排除を決定した。セラティスは星の高みへと昇り、ゲルシュペナを投擲しようとするも、ピュクティェトより制止を受ける。
ピュクティェトの傍らには一体の死者がいた。この死者こそはカーズガンだった。
カーズガンこそは地獄の支配権をゲッヘーナから簒奪した死者、カーズガンを殺した者だった。
カーズガンは嘆願した。今一度あの男に死をと。
ピュクティェトは詭弁を弄した。これはいまだ人間の戦争だと。
セラティスは地獄の住人によって蹂躙される人々を見ながら微笑んだ。人間の争いをいうならば、猶予を与えてやろう。三日のうちに死の王カーズガンを討ち果たせ!
ピュクティェトは炎に、カーズガンは稲妻に変化する。2体は黒い点に飛び込み、地獄へと降下した。

544言理の妖精語りて曰く、:2008/01/13(日) 19:46:27
誤字があったので再投稿します。

【決闘記述】炎と稲妻/bothhands

青空に無数の黒い点が現れる。黒い点は瞬くと地獄の住人どもを吐き出した。地獄の住民どもは蝗の大群のように降下し、地上を蟻の大群のように埋め尽くした。
パンゲオン神群はパンゲオン世界の地殻の排除を決定した。セラティスは星の高みへと昇り、ゲルシュペナを投擲しようとするも、ピュクティェトより制止を受ける。
ピュクティェトの傍らには一体の死者がいた。この死者こそはカーズガンだった。
カーズガンこそは地獄の支配権をゲッヘーナから簒奪した死者、ハルバンデフを殺した者だった。
カーズガンは嘆願した。今一度あの男に死をと。
ピュクティェトは詭弁を弄した。これはいまだ人間の戦争だと。
セラティスは地獄の住人によって蹂躙される人々を見ながら微笑んだ。人間の争いをいうならば、猶予を与えてやろう。三日のうちに死の王カーズガンを討ち果たせ。でなければ生物諸共、地殻を吹き飛ばす!
ピュクティェトは炎に、カーズガンは稲妻に変化する。2体は黒い点に飛び込み、地獄へと降下した。

545言理の妖精語りて曰く、:2008/01/13(日) 20:18:31
【決闘記述】大問5:以下の会話文を読み、A〜Dに適当な紀神名を入れよ(20点)/高島津諦

 香菊・クリアセンスはため息と共に×を3つ、○を1つけた。
「この子も当たったのはアルセスだけか……5点」
 彼女がいるのは由良紀市立第二小学校職員室であり、彼女の机には答案用紙の束があり、彼女は同校の神話科教師であり、つまるところテストの採点中であった。
 香菊が今採点しているのは、名前をABCDに置き換えた紀神四槍の会話文を示し、各紀神の名を答えさせる問いだった。知識のみならず、読解力や分析力、論理性などが必要となる、いわゆる「新傾向」の問題である。問題作成時の予想平均点は20点中13点。神話の基本を知っている生徒にとっては難しくない問題にしたつもりだった。口調は各紀神の基礎イメージに合わせたし、地獄開放というキーワードも入れた。おまけに、紛らわしいと思われたシャルマキヒュとアレとエーラマーンについては、わざわざ会話文中に名前を登場させて引っかからないようにまでした。
「それなのに、どうしてこう出来が悪いんだか」
 まだ試算もしてはいないが、ざっと見てきたところ、平均点は予想を大きく下回りそうだった。一桁になるかもしれない。
「うーん……神話離れ? でも授業はそういう雰囲気じゃないし……なんでこうなるかな」
 採点しながら間違いの傾向を分析しようとしていたが、それも上手くいっていなかった。生徒によって、紀神の当てはめ方が千差万別なのだ。そこから推測できることは――根本的に紀神のイメージが統一されていない?
「私の教え方が悪いのかなあ……イメージって、わざわざ教えるまでもなく常識だと思うんだけど」
 呟きつつ、次々に採点していく。
 一枚二枚三枚、四枚、五枚六枚七枚八枚。
 香菊は手を止めた。ふと思う。
(あの子たちみんな違うイメージを……違う神話を持ってる、か……)
 自然伝達に伴い変容していくのが神話のあり方だとしたら。
 生徒たちの神話認識を一つのものに統制するのは正しいことだろうか。
 個々の持つイメージの差異も矛盾も受け入れてこそ、神話の発展があるのではないか。
 今の神話教育は、神話や神々を化石化し、ある意味で殺してしまうことに繋がるのではないか。
(んん、何考えてんだ私)
 危険思想に意識が入り込みかけていた。もしも【観測庁】に知られでもしたら、「教育」を受けさせられるだろう。そうなれば、神話科教師の職はもちろん、真っ当な将来まで失うことになる。
「なしなし、今のなし」
 香菊は頭を振り、次の答案に強く×をつけた。

546言理の妖精語りて曰く、:2008/01/13(日) 20:40:30
【ゲットー記述】
以下の頭文字を使って文章を作りなさい













(配点1点)

547言理の妖精語りて曰く、:2008/01/13(日) 21:09:52

んぱじゃないぜ。

うしゃないセンスだ。

れすれを攻めても眉一つうごかさねぇ。

がいことこの峠を攻めてるが、あんなやつは見たことないな。

すとらんのウェイターにあんなスキルがあるとは信じがたい、が、目の前の現実はいかんともしがたいな。

(残念!余白がもうない!)

548言理の妖精語りて曰く、:2008/01/13(日) 21:55:34
【決闘記述】ジャンプ盗作問題(神話と民話の構造)/niv

under construciton;このページは現在工事中です。近日公開予定!
(検索でやってきた方は、ブラウザの「戻る」でお戻りください。)

調査した結果、色々類似点がみつけられた。だが影響を受けているというだけでは済まされないほどの量であると思うので列挙していく。
ひとまず、以下の2つの画像を見比べて欲しい。

http://poti.atbbs.jp/flicker/src/OB1200228764563.png

http://www.geocities.co.jp/AnimeComic-Name/8212/_geo_contents_/old/hh3.gif

これだけでも、いかにジャンプの作品が紀元神話と酷似しているかがわかるだろう。
血に飢えた部下、リーダーによる許可、全員出撃。
「HUNTER×HUNETR」との類似が指摘された「BLACK CAT」に対し、「HUNTER×HUNTER」作者・冨樫 義博が何の抗議もしていないのは当然である。
なんのことはない、両作者とも、同一の物語原型を下敷きにしていたのだ。

参考資料:
http://www.geocities.co.jp/AnimeComic-Name/8212/_geo_contents_/old/hunter.htm

549訂正:2008/01/13(日) 21:59:34
【決闘記述】ジャンプ盗作問題(神話と民話の構造)/niv

under construciton;このページは現在工事中です。近日公開予定!
(検索でやってきた方は、ブラウザの「戻る」でお戻りください。)

調査した結果、色々類似点がみつけられた。だが影響を受けているというだけでは済まされないほどの量であると思うので列挙していく。
ひとまず、以下の2つの画像を見比べて欲しい。

http://poti.atbbs.jp/flicker/src/OB1200228764563.png

http://www5.uploader.jp/user/flicker/images/flicker_uljp00101.gif


これだけでも、いかにジャンプの作品が紀元神話と酷似しているかがわかるだろう。
血に飢えた部下、リーダーによる許可、全員出撃。
「HUNTER×HUNETR」との類似が指摘された「BLACK CAT」に対し、「HUNTER×HUNTER」作者・冨樫 義博が何の抗議もしていないのは当然である。
なんのことはない、両作者とも、同一の物語原型を下敷きにしていたのだ。

参考資料:
http://www.geocities.co.jp/AnimeComic-Name/8212/_geo_contents_/old/hunter.htm

550言理の妖精語りて曰く、:2008/01/14(月) 12:06:08
汎用スレながれすうぎぎぎ。
くやしいのうくやしいのう。

551言理の妖精語りて曰く、:2008/01/14(月) 12:07:44
ところで参考資料のページでノートン先生が入っちゃだめよって言うんですけど同じ症状の人かもんぷりずてるみー。

552言理の妖精語りて曰く、:2008/01/14(月) 12:12:46
そうだ、これ書き込もうと思ってここ開いたの忘れてた。

地殻におわすガリヨンテ、その眷属たるアルセス。昼飯のゴルゴンゾーラが大変美味しくできたことを感謝します。蕎麦温飩ビーフンパスタきしめん糸こんにゃくナガモノ全てに一層の実りと安寧があらんことを。ソーメン。

553記述決闘のお題:2008/01/14(月) 12:45:55
【決闘記述】最果てのふたり/bothhands

今は昔、1人の男が旅をしていました。平原を、山を、川を、海を、砂漠を越えて世界の果てを目指していました。世界の果ては世界の中心ともいいました。そこに一本の槍があってここからすべての生命の元が世界中に放たれているそうです。
男の旅のきっかけは妻子を失ったことでした。妻は子供を産んで死に、子供もまた死にました。男は葬儀として2人の遺骸を川に流し、自らも後を追って遡りました。生き物は水に流されたり、焼かれたり、埋められたり、食べられたりして紀元槍に還り、また生まれくるのでした。だから男は妻子の再生のとき、再びこの手に戻ってくるように働きかけようとしました。
男の旅は続きます。

554言理の妖精語りて曰く、:2008/01/14(月) 13:01:57
最近起こった事件は?
>>556

555言理の妖精語りて曰く、:2008/01/14(月) 13:04:13
いいかい、どんな言葉も、それがお前さんに向けられている、なんて考えちゃいけないよ?
喩え目の前に立った人が、お前さんを見据えて言葉を発していても、だ。

556言理の妖精語りて曰く、:2008/01/14(月) 13:59:23
冬場はリップクリームが必須だろう、と思って胸に大きな口を備えた一族を探しているのだが見つからない。
どうしよう、ソルキレウスリップクリームを20ダースも仕入れてしまったというのに。

557言理の妖精語りて曰く、:2008/01/14(月) 14:05:53
「ザリス(笑)」がいまひとつ流行らないのは、濁音に抵抗があるからなんだな。
つまり、濁点をとっちゃえばいい。

サリス(笑)

・・・・・・だめだっ! これじゃだめだっ!

558言理の妖精語りて曰く、:2008/01/14(月) 15:47:08
一族の名前は?
>>560

559言理の妖精語りて曰く、:2008/01/14(月) 16:37:05
【決闘記述】茨道/RAY


人生は険しき道を歩むことに似ている。
進めど進めど代わり映えのしない退屈な景色。
かと思えば唐突に訪れる変化。谷、山、行く手を遮る大河。
決して言を発さず、先の見えぬままの私に選択を迫る大地。
嗚呼、一体何処で間違ったのか。
振り返れどもそこに答えは無く、ただ平凡で残酷な風景が横たわるだけ。
疲労、限界、私の体を苛む苦痛。
冷たき大地はこの心すら削り取っていく。



とうとう、歩が止まった。
私はこんなにも弱かったのか。
後悔などしていない。私は私の選択をしてきたのだ。
涙など流さない。
ただ、そう、悲しくはある。
私は約束を果たせなかった。
済まぬ。友よ。
止めたはずの痛みが溢れ、頬を濡らす。
いや、違う。
これは痛みなどではない。
嗚呼、何故だ。
私は悲しんでいる筈だ。
それなのに、どうして、私はこんなにも安堵しているのだ。



男は道に迷い、立ち尽くし、涙を流し、そして笑った。

560言理の妖精語りて曰く、:2008/01/14(月) 21:34:45
ヌト族

561言理の妖精語りて曰く、:2008/01/14(月) 21:46:10
【決闘紀述】【最果ての二人】(4/4)/高島津諦
 しかし神はいなかった。
 魔法も魔術も預言も神話も神の言葉も神がいる証拠もあった。
 しかし神はいなかった。
 残ったのは、いもしない神を殺そうと限りなく【神】に近付いた化物たちと、彼らが憎み一からやり直そうと破壊しつくした元世界だった。そして化物たちの中にはキュトスがいて、元世界の最後まで破壊されなかった所にはアルセスがいた。
 世界の最果ては、そんな風な終わりと始まりだった。

562言理の妖精語りて曰く、:2008/01/14(月) 21:47:06
最近の事件
リップクリームを売りこむあてだった一族が見つからない

一族の名前
ヌト族

手がかりは?>>564

563【決闘記述】その顛末/嘘ぶく何か:2008/01/14(月) 21:50:37
【最果ての二人】(3/4)
たったこれだけの記述に、全てを狂わされた者が居た。
どこぞの図書館に埋もれたそれを読んだ時、ディスペータは驚いたという。
あきらかに現存の記述との矛盾があったからだ。
カーズガン、フリグメルタ、レストロオセ、デーデェイアが古き神
キュトスがそれに手を貸した
マロゾロンドがそもそもの糸を引いていた
どれだけの賢者に尋ねても、しかしこんな事は、何処にも書かれてはいないと言う。
証明式の無い答えは嘘に等しい。しかし、ディスペータの中にそれを否定しきれない何かが眠っているのに、彼女は恐れを抱く。
彼女は探した。この答えを導き出す式は何処に在るのかと。これを何故自分は否定しきれないのかと。
彼女はしかし、物語に出てきたその他の二人…アルセスとマロゾロンドに直接聞くことだけは避けた。避けて避けて避け続けて・・・
証明の為の答えを、記述の4番目の物語を、その顛末の在りかを、【神々の図書館】に求めたという。

「考えなかったのぉ?あたしがぁ、まだ其れを綴り終えて無いってぇ。まだあの2人からぁ、話を聞き終わってないってぇ」

手足の先に自分の爪を刺されて、臓物をその腹の皮から掻き出して、心の蔵近くをえぐられて、それでも尚ラヴァエヤナは嗤いを止める事は無かったと言う。
粗末もいいところだと。結局、この女の自己満足の為にどちらも夥しい血を流したのだ。
この女のチンケなプライドで、どちらもそう容易く言えぬ傷を残したのだから。

「考えてたけれどぉ、否定したかったぁ?あの2人にどうしても話を聞きたくなかったぁ?
アルセスに聞くのがそんなに嫌だったぁ?マロゾロンドに肯定されるのが嫌だったぁ?
これが本当かどうかぁ、自分達が神殺しだってあいつらの口から肯定されるのがそんなに嫌だったぁ?
あいつに自分の起源がぁマロゾロンドに作り直されたお人形だって言われるのがぁ」

ディスペータは結局、答えを手に入れたのだろうか。図書館にすらない記述を手に入れたのだろうか
ラヴァエヤナは嗤う。結局彼女は、最初から答えを知りたくなくて、【神々の図書館】の記述にそれを否定されたくて、こんなバカをおっ始めたのかもね。と。

564言理の妖精語りて曰く、:2008/01/14(月) 21:55:16
ぼうふらうめぇぇぇぇ

565言理の妖精語りて曰く、:2008/01/14(月) 22:06:41
蚊の幼虫が美味→カエル
以上無理変換完了。

行き先
珊瑚の冠を頂く者(ジヌイービ)の国

誰に会おうか
>>570

566言理の妖精語りて曰く、:2008/01/14(月) 22:08:00
ディスペルターとか超懐かしいなw

567言理の妖精語りて曰く、:2008/01/15(火) 21:53:52
【決闘記述】無邪気/RAY

「なんだよ。笑えよ」
 「いいや、俺は断じて笑わないね。寧ろ呆れている」
「何に?」
 「お前の記憶力の無さにだよ」

俺は残った左腕でポケットのナイフを握り締めた。

568言理の妖精語りて曰く、:2008/01/15(火) 21:58:15
【決闘紀述】神と魔王/高島津諦

「そしたらね、そいつ本当に片腕切り落としてやんの」
 言いながら、ゾートは手際よく肉から脂身を切り落としていく。魔王たる者、健康管理には気を使うのだ。
「最悪だなお前」
 隣でアルセスがパンをプロセッサーに入れ、粉状に変化させていく。アルセスは道具を沢山持っている。
 それを横目で見ながら、 ゾートは続いて包丁の刃先を肉に何度も突き刺した。
「あっはっは」
 笑い声と共に、更に包丁の背で全体を叩く。魔王たる者、儀式のために一手間二手間かけるのだ。
 それが済んだら全体に丹念にしおとこしょうをふる。魔王たる者、アルセスの好みに合わせるのだ。
「笑えねー」
 口ではそんなことを言いながらもタイミング良くアルセスが差し出してきた小麦粉のボールに肉を入れ、丹念に塗す。
 余分な粉をふるい落とし卵にくぐらせた後、生パン粉を全体にしっかりつける。魔王たる者、油断しないことが必要なのだ。
「いいじゃん、おかげで今日はご馳走なんだからさ」
 あらかじめ熱しておいたたっぷりの油に肉を放り込み、いい色になるまで待つ。魔王たる者、焦らずじっくりと待つのだ。
 頃合になったら火を弱め、裏返す。魔王たる者、タイミングは外さないのだ。
「そりゃまあそーだけどな」
 アルセスが千切りにしたキャベツを更に盛り、ゾートが油から引き上げた肉を置く。
 これで完成、あとはテーブルに運ぶだけだ。
「いただきます」
「誰に?」
「じゃあシャルマキヒュで」
「いただきます」
「いただきます」
 ふたりはシャルマキヒュに感謝の念を送りながら、美味しいカツを頬張った。

569言理の妖精語りて曰く、:2008/01/15(火) 22:23:38
【決闘紀述に遅刻しました】かすみくん/平澤

もちろん笑えようが笑えなかろうがいい、だって僕は、彼が自分の腕をびちびちと切り落とすところ、それを見たかった。
彼がにたにたとだらしない笑顔で自分の身体を傷つけているのを見るのが好きだ。

その日はしけった雨で、こんな日は僕らはカタツムリ踏みをして遊ぶんだけれども、彼はやっぱりできない。怖いとか言って。
じゃあさ、お前カタツムリ踏まなくていいから、このナイフで自分の腕、こっからこう、切り落として見せろよ。
そうしたら踏まなくていいの?
いいよ。
そしたら彼は、うんわかったって言って、肘のところの関節の内側からナイフを入れて、すっと骨と骨の間を切り離し、
そのときもう上腕はたるんとぶら下がってるだけで、後はもうさっさと落とすだけ。
青白い腱が綺麗だった。

巧いもんだな、と僕が言うと、だってほら、僕のお父さん役場に勤めているからとか言ってまたにへらにへら笑った。

570niv:2008/01/16(水) 02:31:34
【決闘記述】屠殺彦vsNiv-Mizzet テーマ:恋空

スイーツとオタク/Niv-Mizzet

「クククッ、恋空を読破したか」
「だが、恋空を読んだくらいで調子に乗ってもらっては困る。恋空はわれわれ文学の中でも最も低級な存在」
「ああ、まったく、恋空の野郎はなんで文学になれたのか不思議なくらいよわっちいやつだったからなあ」
「『文学の極み』を手にしたくば、われわれを読破することだな……わが名は文学・Fate/staynight!」
「同じく文学・Air〜輝く季節へ〜!」
「文学・ひぐらしの鳴く頃に……われらを読破せねば、趣味が読書などとは言えぬぞ、ククク……」

571屠殺彦:2008/01/16(水) 02:51:28
【決闘記述】屠殺彦vsNiv-Mizzet テーマ:恋空

http://d.hatena.ne.jp/dario04/20080115

572言理の妖精語りて曰く、:2008/01/20(日) 13:12:16
私がはじめてこの掲示板を開いた時、非常に驚いた。そこに書かれていた言葉や名前に、
指導霊シュトゥットアテンから聞いたことに符号するところが多かったからだ。

最強の『ランプの精』として十字軍兵士が持ち帰った一つ目の精霊ハルバンデフ、
失われたケルト伝承の『鱗を失った竜』アルト、……数え上げればキリがない。

偶然ではありえなかった。これがシンクロニシティというものか!!
過去に『百匹目の猿』というガセネタもあって懐疑的になっていたのだが……

573言理の妖精語りて曰く、:2008/01/20(日) 13:18:59
シンクロニストームロニ。
「共通部分がある」と「関連性がある」を区別できない錯覚。
長いトンネルを抜けて雪国に入ったとき、暗い雪原と灰色の空の見分けがつかなくなるのが代表的な症状。

センシチヴかつクリエイティングな才能に長けるほどかかりやすい。

574言理の妖精語りて曰く、:2008/01/21(月) 19:55:57
成川作造はパワードスーツ研究の第一人者だ。
実用パワードスーツ第1号の実験は冬の日本アルプスで行われた。
内容は日本アルプスの山頂に到達後にそこでドミノをすることだった。
成川曰く「耐久力と精密作業能力のテストがしたかった」とのことで、別に日本アルプスでなくてもよかったし、ドミノでなくてもよかったらしい。
ちなみに成川のパワードスーツは言葉から連想される堅牢なものでなくバイクスーツをごつくしたような形状だった。
このようにソフトな形状なのは成川の初期構想が老人介護や筋ジストロフィーの患者の支援だからだった。
実験後は弘和工業(実験当時はトヨタの子会社だった)で生産され、主に医療関係で使用されるようになった。
しかし普及の最大の呼び水となったのはダカール・ラリーへの参加だった。
筋ジストロフィーを患ったもののパワードスーツで自由を得た青年エフ・ハワードは、成川パワードスーツを世に広めるべく、ダカール・ラリーに出場した。
本人の経験不足と市街地での足の遅さのために優勝こそ逃したものの、完走を果たし、注目を集めた。
それはパラリンピックでのパワードスーツの使用が認められるらしいという噂がながれるほどで、結局、パラリンピックにパワードスーツ種目ができるまえに、健常者のアスリートたち、とりわけ登山関係者などのあいだで非常に普及した。

575言理の妖精語りて曰く、:2008/01/24(木) 19:21:59
【はじまっていない一族】
「はじまり」の前からいる人々。本拠地である超地底都市ゲルシェネスナで「はじまりの一族」の侵略に抵抗した。
科学と技術と言葉の力を始めとする秘儀を用い、「ゆらぎ」を自分達の観測できる範囲に制御できた。(極小規模の平衝器)
この系列の魔術を扱う者にリエルザ・レストロオセ(ワレリィXIIII)やダーシェンカ(ノーストハルシャニアス)が挙げられる。

576言理の妖精語りて曰く、:2008/01/24(木) 22:39:51
ワレリィXIIIIといえば紫の髪と金のブレスレット、そして何よりピューマの刺繍が裏表に入った黒いジャンパーコートが特徴だ。

577言理の妖精語りて曰く、:2008/01/24(木) 22:40:27
ピューマのコートに刺繍されたピューマはワレリィの手製だ。

578言理の妖精語りて曰く、:2008/01/24(木) 22:41:13
彼女の髪色は通称「なにわのオバチャン色」

579言理の妖精語りて曰く、:2008/01/24(木) 22:42:16
金メッキのブレスレットは露店の自称ミュージシャンな売人、ビッガイから値切って7つ2400円で買った。

580言理の妖精語りて曰く、:2008/01/24(木) 22:44:06
ワレリィ十四歳、と表現したかったのだが……ワレリィXIIIIとしてしまったがために「ワレリィ十四世」呼ばわりされる今日である。

581言理の妖精語りて曰く、:2008/01/24(木) 22:46:24
あんじゃワレェ!
人の名前にケチつけとっと、にょーどーからテェ突っ込んで視床下垂体りぃりぃ言わすどくぉらぁ!!

582言理の妖精語りて曰く、:2008/01/24(木) 22:48:04
おーけーしすたー。
ぷりーずくーるだうん。びーくーる。ぷりーずもあーすまーてぃー。

583言理の妖精語りて曰く、:2008/01/24(木) 22:51:25
まあアレだ。
某地方では「さ」を「せ」と発音したりするし。
じゅうよん「さ」い、は、じゅうよん「せ」い、ってな具合に。
つまりワレリィは方言っ娘。

584言理の妖精語りて曰く、:2008/01/26(土) 07:35:09
ブラシでグラデーション。
そういうのもあるのか。

585言理の妖精語りて曰く、:2008/01/26(土) 11:25:28
ワレリィ十四世の二つ名は「人参封鎖結界(レッドホットコンシール)」だそうだ。

・・・意味がわかりませんよ魔王様!

586言理の妖精語りて曰く、:2008/01/26(土) 12:41:16
仰げば尊し。
瞼を閉じれば浮かび来るのは愛しき魔王のご尊顔。

今日までお世話になりました。さようなら。どうか何時までもお元気で。

587言理の妖精語りて曰く、:2008/01/26(土) 20:43:46
アエルガミクシィ

588言理の妖精語りて曰く、:2008/01/27(日) 00:35:06
ミクシばっかり更新しているうちに、交友関係がどんどん狭くなっていく人のことである。

589スス:2008/01/27(日) 10:21:28
ギャー
耳が痛いー耳がー

590言理の妖精語りて曰く、:2008/01/29(火) 00:16:48
夕暮の空に雲は少ししかなかった。
その薄い雲をめがけて赤い竜、レーレンタークが昇ってゆく。
没みゆく日を受けて染まった雲と比べると、逆上がりする竜が赤熱して放つ光はなんだか場違いに見えた。
それもわずかな間で、太紀圏を脱出した逆流星の赤い光は雲の間に薄れて消えてゆく。
とうとう夕暮の赤だけになった空から視線を下ろすと、ふぅ、とオルゴーは息をついて、ぐるりと首をめぐらせる。

人間だったらごきごき、と音がするのだろうな、

そんなことを思いながら二度、三度と首をまわすが、骨どころか関節も無いダークマター製の体は一切無音。
愛想のない身体だと思い、我ながら妙な感想だと苦笑いしながら、右前脚一本で立つと、長い尾と翼を器用に動かし重心移動。
ぐら、と体が傾き始めると同時に体をひねって回転開始、まわる視界が180度ターンしたところで揚げていた7本の足を下ろして急制動。
誰か他の者に見られていたら「不精者め」と言われること間違い無しの居作法だが、オルゴーはこの急旋回が好きだった。
ともあれ、見送り中も開きっぱなしだった【扉】をくぐり、彼の「自室」、あるいはレーレンターク言うところの「オルのねぐら」、または彼の自称飼い主であるS嬢曰く「オルゴーのお庭」へと帰還する。
超時空通路を抜けると何のことも無い1LDK。
ダイニングにしつらえられたテーブルの上にはティーセット一式とカップが三つ。
二つは彼と友人レーレンタークのための普通サイズ。
もう一つは友人との語らいのさなかに乱入してきた「小さな主人」のための特小サイズ。
茶器は二人分の用意しかしてしていなかったため、急の御成りに慌てて用意したのだ。
といっても、けっきょく注がれたお茶は口をつけられないうちに冷めてしまったようだ。
小さなカップを置かれた席の少女は、テーブルに突っ伏して眠っていた。
まぁ、乱入時からハイテンションで手足をぶんぶか振り回しなにやら叫び続けていたから、ひょっとして疲れて眠るかも、と予想はしていたが。

591言理の妖精語りて曰く、:2008/01/29(火) 00:35:59
珍しくラヴァエヤーナに賞められて喜び疲れで眠り込んだセラティスを寝床に運びながらレーレンタークが最近詩作にはまってるって言ってたことを思い出して図体の違う二人が似たような感性を持ってるんだろうかと考えながらやがて竜も人っぽくなるのかそれとも人が竜っぽくなるのかそうしたらレーレンタークはどんな顔立ちになるのかセラティはどんな翼や尾を生やすのか空想するオルゴー。

なんだこれ。

592言理の妖精語りて曰く、:2008/01/29(火) 00:39:52
だれか萌え萌えキャッキャウフフしたお話のお手本plz。ごめん嘘。上手な人のお話見て俺もやってみようとか思ったのが間違いだった。うおおおおおお。だが魔剣。

593言理の妖精語りて曰く、:2008/01/29(火) 00:40:36
おーけー、まずは落ち着こうぜブラザー。

お茶喫むか?

594言理の妖精語りて曰く、:2008/01/29(火) 22:58:01
天令ワリバーヤ=オーディン=激怒

595言理の妖精語りて曰く、:2008/01/30(水) 21:14:15
つまり令星の神ワリブはオーディンのように智慧を得るために
片目をくり抜いた過去があり、なおかつ激怒している。

596すす:2008/01/31(木) 00:12:29
提言する。
「日曜ゆらぎ」というのはどうだろう。
日曜大工のように、週末の一日にだけ集中してゆらぎの神話るのだ。
いわばプチ大記述大会の恒例化。

え? 毎日やれって? 御無体な。

597言理の妖精語りて曰く、:2008/01/31(木) 00:13:12
いいよそんな曜日なんて適当で

598言理の妖精語りて曰く、:2008/01/31(木) 15:38:40
いいよそんな「いいよそんな曜日なんて適当で」なんて適当で

599言理の妖精語りて曰く、:2008/01/31(木) 16:04:07
最近流行というものにはついていけんのう

600大目玉の翁が語りて曰く、:2008/01/31(木) 20:36:39
「心配はしなくても宜しいですよ、御翁」
紅茶の出具合を確かめるためにティーポットの覆いを外しながら、車輪の魔女は続けた。
「あれは末の愚妹の仕業です。なにぶん、力を得たばかりですから試してみたくて仕方ない頃合なのです」
小一時間も遊べばまた違う使い方を見つけるでしょう、そういって、魔女はカップに湯を注ぎ始めた。
このとき私は、小一時間くらいなら我慢するか、と思ってしまいにした。
あとから思えば気がつくべきだったのだ。
魔女達の時計にくらぶれば私達の時計はかなりせっかちであるのだから、逆さにすれば、魔女のいう「小一時間」が私達のいう「小一時間」と同じくらいであるわけなど無いのだ。

601言理の妖精語りて曰く、:2008/01/31(木) 23:06:45
いいよそんなボケ老人がねじ巻き忘れてたゼンマイ時計の遅れが引き起こした馬鹿馬鹿しくてヘンテコでちょっと笑えてさいごになんだか哀しくなる思い出話なんて適当で

602言理の妖精語りて曰く、:2008/02/01(金) 07:47:26
神話関連の調べもの中、色事に関する部類の記述を見つけてはドキドキするミッタケ。

603スス:2008/02/03(日) 14:50:32
相槌一個で「会話が途切れる」と心配する創造神萌え萌え

604スス:2008/02/03(日) 14:55:47
竜の遺骸を着込んだ怪物ヴィエロンははたして魔女ヴァイエルンと同一人物なのか。
そして浮浪するヘリエステラははたして車輪の魔女の化身なのか。

キュトスの名をめがけて憎悪を燃やす集団はいくつかあるが、こうした判断の不明なものについての対応はかなり現場まかせである。
しかしまあ、人類が月へと到達する今日まで、相似とされる2者が同時に現れたことはないからよしとしようか。

605言理の妖精語りて曰く、:2008/02/03(日) 15:08:33
だからこのBBSはもう記述の役には立たないんだよ。
こんな遊び方では発展しない。

606susu:2008/02/03(日) 17:08:09
悪意には形がある。
だから誰かを刺せる。
善意には形がない。
だから誰も持ち続けられない。

607susu:2008/02/10(日) 15:39:49
凍えたベヘリットと勘違いカップルに上下を挟まれた妖精の気分がわかるかい。
しかも何故そこに自分が貼り付けられているのかもわからないんだ。

え? 「濡れた石床の地下室に比べればどこだって天国」だって?
そうか、そうだね。
たしかに吹きさらしのパンゲオンの背中よりは、誰かの懐の内に閉じこもっているほうが幸せなこともあるか。
うん、つまらないことを思い出させるようなことを言ってごめん。

608susu:2008/02/10(日) 15:47:55
「ところでベヘリットって何」って?
ああ、うん、なんと言ったらいいかな。
まあ言葉のあやなんだけど……「タマゴ」かな。
どこかの絵描きが描いていたはずだから、今度複製画を持ってきてあげるよ。
面白い絵なんだよ? 見ていると、描かれているタマゴが孵って、だんだんとそれが成長していくんだ。
え、「何も生まれないタマゴがいい」?
それじゃあ何も面白くないと思うけど……。

609<<妖精は口を噤んだ>>:<<妖精は口を噤んだ>>
<<妖精は口を噤んだ>>

610言理の妖精語りて曰く、:2008/02/21(木) 19:38:54
> だからこのBBSはもう記述の役には立たないんだよ。
> こんな遊び方では発展しない。

ふむふむ。

611言理の妖精語りて曰く、:2008/02/21(木) 20:09:41
オレちょっとハヤシライス食ってくるわ。

612言理の妖精語りて曰く、:2008/02/21(木) 20:18:04
・・・勝手に喰いなよ。

613言理の妖精語りて曰く、:2008/02/21(木) 20:22:43
おいおいまてよ。
>>611が食うっていってるのが、林ライスさん(無職55歳)だったらどうするんだよ。
人道的見地からも、個人的倫理観からも、人食はちょっと奨励できない。
やめておけ、と言いたい。

614言理の妖精語りて曰く、:2008/02/21(木) 21:30:10
メクセト関連はどれをとってもエエカッコさせようという意図が透けて見えて好きじゃないです。

今に見てろよ俺め。そんな俺をギャフンと言わせられるようなメクセトを書いてやるぞ。

615言理の妖精語りて曰く、:2008/02/21(木) 21:32:44
喰ってきた。
ハヤシライスさん美味かった。

あ、無職とかじゃないよ。
人間でもなかったよ。
巣穴に3頭の子供がいるクマさんでした。

え? 子供の数までどうしてわかるかって?



美味かったです。

616言理の妖精語りて曰く、:2008/03/03(月) 01:35:58
どうも、つきもしないカッコをつけようとしてしまうな。
もっとこう、次の日に見返すと赤面してしまうようなブツが欲しいねぇ。

617言理の妖精語りて曰く、:2008/03/03(月) 01:43:50
刹那五月雨文芸部、ってさ。
長いよね、名前が。
部員の人は、なんて呼んでいるのかな。
やっぱり漢字数文字に縮めた、短縮形?
それとも外国語訳して頭文字列べた、グローバル系?
活動とは全然関係ない単語であらわされる、ってのもいいよね。
帰りにいつも皆そろって革口駅前の中華屋でエビチリ食べてくから、連れチリ部とかさ。
せつなさみだれぶんげいぶ、略して連れチリ部です。
はは、センス無いねわたし。

618言理の妖精語りて曰く、:2008/03/03(月) 19:23:05
少年は探していた、彼を殺すための力を。
人の身においては推し量ることもできない程の強大な力の持ち主である彼を。
『紀神』と呼ばれる者たちの中において最も尊き者である彼を。
嘗て、何の戯れか荒野で途方に暮れていた幼い自分を拾いあげた彼を。
少年を、時に厳しく、また時に優しく育ててくれた義父である彼を。
そんな彼を、少年は殺さなければならなかった。

619言理の妖精語りて曰く、:2008/03/03(月) 23:25:04
例えば618においての「彼」を。
アルセスかもしれない、とわたしは考えることができる。
それは紀神のうち、もっとも尊きものはアルセスである、と認識しているからだ。
だが、わたしではない者は「彼」を別の、例えばアレのことだと思うのかもしれない。
これは、きっと、絶対言語ならば回避できる誤解。
では、「彼」が「彼」と言う個有名であることを示すにはどうすればいい?

620言理の妖精語りて曰く、:2008/03/03(月) 23:39:31
クラシカルハウンドのおつかい。
発、旧アヴロノの斥候塔……現、魔女の拠地「星見塔」、鉄のミヒトネッセ。
宛、北方域東北海岸地帯……通称「灰色庭園」、庭主「七世安寧帝」カルルア=カルル。
内容物、封書一通。および、真珠のウロコ200枚。
厳命:「ウロコのお代金をもらったら、領収書、ちゃんとあちらへ渡して下さいね」

現状。
旧アルト竜公国領都デモアルセミアにて。
公衆衛生局、野犬対策課対処部留置場内。
ガス室送り2時間前。

「たーすーけーてーー」

621<>:2008/03/08(土) 22:34:44
http://beyond-online.gratishp.com/index2.html Combat Mission Beyond Overlord

622妖精エラマン呟き曰く、:2008/03/09(日) 10:58:30
もっと過去に作った紀述を拾い出しやすくする工夫が欲しいな。
今のままだと自分が作った紀に誰かが追紀しても、それが即製紀なのか継着紀なのかの見分けがつけ辛いし。

623妖精エラマン呟き曰く、:2008/03/09(日) 11:17:02
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/movie/7039/1169157549/76-79
例えばコレ、76は俺の追紀なんだけど、そこに妖精79がさらに合いの手風な継着紀をしてくれた。
『ヴォルカの書』っていうのは、簡単に言えば世界創生に関するネタで使われる紀なんだ。
でも俺はこの『ヴォルカの書』を知らなかったから(すまない、疎いんだ)あやうくその『ヴォルカの書』の内容を捏造するところだった。
俺はどちらかといえば「竜」なんで(もちろん紀を統一したがる性格という意味でだ)、こういうのを避けたいんだけど、どうしたらいいか考えておかないと。

いや、「とりあえず検索れ」と言われればそれまでなんだけどさ。

624言理の妖精語りて曰く、:2008/03/09(日) 11:32:48
よしわかった。

とりあえずググれ。

625言理の妖精語りて曰く、:2008/03/09(日) 12:53:21
>>624
そ、それまでだー!

626言理の妖精語りて曰く、:2008/03/09(日) 16:46:37
【ヴォルカの書】
新たな「偽ラグノォグ」の発生と、28名の「旧きもの」の復活を予言する書物。
ただし復活を果たすという28名はきっちりと指定されているのではなく、
あくまで28名の「枠」が示されるに留まる。

【グロリアの開示録】
境界天使(エンシェライン)の由縁と仮面騎士との関係について、
偽ラグノォグをからめて説明している。
撹乱者プロファガル、旅人カフス、追放者ギンギンノクム等が登場する。

627妖精エラマン呟き曰く、:2008/03/09(日) 18:29:47
>>624
でも、ここで固有名詞っぽいもの一つ一つググるのって手間じゃない?

いや、「別に手間じゃない」と言われればそれまでなんだけどさ。

628言理の妖精語りて曰く、:2008/03/09(日) 18:37:20
別に手間じゃない。

629言理の妖精語りて曰く、:2008/03/09(日) 23:00:16
>>628
やっぱりそれまでだー!

630妖精エラマン呟き曰く、:2008/03/09(日) 23:12:07
>>629


楽しそうですね^^

631:リーデ・ヘルサル語りて曰く、:2008/03/09(日) 23:12:25
貴方はググってみてもいいし、新しく創造してもいい。

検索して既存設定を踏まえたうえで記述する貴方は、猫・竜のいずれかの属性に印象付けできる。
既存設定に矛盾無く記述を行う貴方は「竜」の属性をもっている。
几帳面で、どのようなSWでも充分に活動が行えるタイプだ。

既存設定を踏まえたうえでそこから逸脱、あるいは別解釈などの「視点の再構築」を行うあなたは「猫」の属性を持っている。
この神話体系の醍醐味の一つを思い切り楽しめる記述者といえる。

さて、名前だけからイマジネーションを膨らませ、自ら新しい記述を生成する貴方は烏・兎のいずれかの属性だろう。
この二つの属性はまた別の性質を持つのだが・・・その解説は、次回にでもとっておくことにしようか。

632妖精エラマン呟き曰く、:2008/03/09(日) 23:22:27
R=ヘルサル老の「続きは次回じゃw」は続かないことで定評があります。
だからこそ、「塔」の自動集積ロガーは有用とされるのです。
かのロガーをデータ基盤とした人工無能は、既にオリジナルの著書を出版するほどだと聞きます。
いま巷に出回っているR=ヘルサルの記述も、一体どれほどが「最初のヘルサル」のペンになるものなのか。

633ミッタケが借りパクされた格ゲー(名称未定)の設定:2008/03/28(金) 16:20:46
妖怪やUMAが登場する。ストーリーの節々で人間が重要な役割をもつ。
キャラクター名は、『個体名』とみなせるもの(トイレの花子さん等)は
そのままだが、『種族・グループ名』と見えるものには一個体としての名前が設定されている。
作品世界では「黄道十二宮のデーモン」の名を冠した宇宙人たちが暗躍している。

シリーズ第一作の最終ボスは宇宙人バキエル。人間に文明を授けたというオアンネスの
イメージが設定・ビジュアル両方に重ねられており、その姿は半魚人的でもある。
白い体表面にはうっすら鱗のようなものが見え、まるで白蛇のような質感である。
戦闘時には畳み込まれていた鋭い棘のある鰭を出し、それを武器に舞うように戦う。
バキエルは今の人類の現状に絶望しており、人類を打破するための文明を
勝ち抜いてきた妖怪の一族に提供するつもりであったようだ。
化け狸の龍喰丸でクリアするとその意向通りのエンディングとなる。

主な登場キャラ
トイレの花子さん、河童(個体名『浄衛門』)、口裂け女、蛇骨婆
カラス天狗(個体名『烏丸鴉丸』)、化け狸(個体名『龍喰丸』)
バキエル(ラストボス)

634言理の妖精語りて曰く、:2008/03/28(金) 20:38:51
へんな名前のゲームだな。
続編が出たら『名称未定2』とかなのかねえ。

635言理の妖精語りて曰く、:2008/03/28(金) 23:50:54
第二作ではアーサー王伝説、中でも聖杯伝説が取り上げられている。
ヨーロッパの妖怪が何体も新規参戦する。本作の最終ボスは宇宙人ガムビエル。
『水瓶座の時代』がどうのと宗教がかったことをのたまいつつ、
アヴァロンに乗り込み聖杯を掻っ攫うという所業を行う。
聖杯の力を得たガムビエルは大量の水を自在に操り攻撃してくる。

新規キャラ
ドワーフ、プーカ、リベザル、緑の牙のジェニー、ワルキューレ
モーガン・ル・フェイ(中ボス)、ガムビエル(ラストボス)。

第三作ではムー大陸がモチーフになっており、
最終ボスにムー大陸を統治したとされる神官皇帝ラ・ムーがすえられている。
ラ・ムー戦の直前に中ボスとして立ちはだかるのが
アレックス・チャーチワードこと宇宙人ハナエルである。
はじめは米国の軍人として登場するが、戦いに際して宇宙人としての正体を現す。
山羊に似た角を持ち、悪魔的な禍々しい姿をしている。
悪意と陰謀をありありと滲ませる存在として描写されている。

新キャラクターはニューエイジや新しいオカルト文化からの出典である。
ハイアラーキー(個体名『シュトゥットアテン』)、アセンデッドマスター(個体名『ヌアランダーラ』)
ハナエル(中ボス)、ラ・ムー(ラストボス)

636言理の妖精語りて曰く、:2008/03/29(土) 06:17:25
あ、懐かしい。ゆらぎの神話みたいなゲームだったなあ。
色々引用っぽいのに、名前だけ借りて実態を変えてるから、モデルを知っている人には何故その名前なのかわからず、知らない人には何の意味もない、というネタ度の高いゲームだったっけ。
知名度のある名前を使うのはその定着しているイメージを利用してゲーム側から送る情報量を節約することがメリットなのに、このゲームだと「このゲーム内での聖杯伝説」や「このゲーム内でのムー大陸伝説」をわざわざイチから解説してたな。
攻略本の開発談で、実は一作目の12星座も現実と名前が同じだけで由来がまったく捏造な「このゲーム内での12星座」だったっていうのには吹いたが。

...ゲームに関係ない裏設定なんて...その分を宣伝費にまわしていれば...orz

637言理の妖精語りて曰く、:2008/03/29(土) 14:11:41
第四作から新規キャラの人間率が高くなる。
妖怪の実在を知り、妖怪の力と秘密を狙う組織が登場する。
第四作ではギルガメッシュ叙事詩が取り上げられている。「不死の力」をめぐるストーリー。
中ボスの手前で宇宙人アドナキエルの霊が警告してくるが、敵ボスとして戦うことにはならない。
中ボスは件の組織の幹部。最終ボスっぽい演出だが倒された後、部下に裏切られ殺される。
かわって「不死の力」を手にしたその部下が最終ボスとなる。
プレイヤーに倒されたその部下は翼を生やして逃げ出そうとするが、
最後の力でもって己を矢に変えたアドナキエルに射抜かれ消滅する。

第五作のラスボスはかつて同胞であるアドナキエルの肉を食らったバルビエル。
アドナキエルが持っていた大量の光の矢を操る能力を吸収している。
通常の両腕のほかに蠍の尾に似た二つの触腕を持つ。合計四つの腕で
苛烈な連続攻撃を行ってくる。さらに飛び道具・光の矢を交えた連携は強力。

第六作では宇宙人ズリエルが、悪が力を強めている事を感じ取り、
善の力を持ち直し均衡を取り戻すため、封じられた宇宙人ハマリエルを開放しようとする。
そのための要の3人に選ぶため、選考大会を開く。ズリエルは中ボスとして登場し、
彼に勝った後、魔界の「封印の場」に飛ばされ、封印を担うラストボスと戦うことになる。
ラストボスはシリーズ初の悪魔。会話に名前が出ることはないが、
戦闘時にはDemon Alluces(悪魔アルセス)と表示される。。
『ソロモンの72の悪魔』の一人アロセス(Alloces)がモデルであるのか、
そのまま出したつもりだったが誤植してしまったのかは不明。
以降のシリーズのストーリーではそのまま「アルセス」の名で登場する。
アルセスを倒すと、ハマリエルが封印から解かれ私達の戦いはこれからだ、
みたいな事を威勢良く言う。条件を満たしているとハマリエルが
隠しボスとして登場し景気付けの一戦を行う。ここで勝っても負けてもエンディングになる。
ハマリエルはノルディックと呼ばれる北欧人そっくりなタイプの宇宙人がモデルと
なっており、見た目は地球人女性。アメコミのスーパーヒロインみたいな行動原理と服装をしている。

638言理の妖精語りて曰く、:2008/03/30(日) 00:19:48
なあ、だんだんストーリーじゃなくて単なるゲーム展開の説明になってないか?

639638:2008/03/30(日) 00:21:27
前言を撤回。
語るほどのストーリーが無くなっている、という意味なのか^^;

640言理の妖精語りて曰く、:2008/03/30(日) 12:47:43
格ゲーのストーリーですから

641言理の妖精語りて曰く、:2008/03/30(日) 13:05:00
格ゲーお嫌いですか。

642言理の妖精語りて曰く、:2008/03/30(日) 13:09:33
いいえ。

643言理の妖精語りて曰く、:2008/03/30(日) 13:16:06
格ゲーのストーリーは「無い」んじゃなくて「気にしなくても遊べる」とこが特色だよな。シューティングとか落ちものパズルもそうだけど。

だからこそ、ゲームシステムとストーリーががっちり手を組んだときの・・・なんというか「ハマった」感が気持ち良いんだが。

644言理の妖精語りて曰く、:2008/03/30(日) 13:20:24
妄想の余地が多い程度の設定にしたほうがキャラの人気出ないか。

645言理の妖精語りて曰く、:2008/03/30(日) 13:22:07
男臭い中に少ししかいない女キャラの人気は異常。

646言理の妖精語りて曰く、:2008/03/30(日) 13:24:49
それ人気違う。
獣欲や。

647言理の妖精語りて曰く、:2008/03/30(日) 13:27:58
格ゲーって、対戦キャラを自分で選んでいく方式と、プレイヤーキャラ用の対戦相手があらかじめ決まっている方式の二通りがあるような。
後者はストーリーがかっちり決まっている感じか。ナッ○ュがベ○に殺されるのは確定、みたいな。

648言理の妖精語りて曰く、:2008/03/30(日) 13:28:59
・・・それは何か例え話がちがくてよ、ミスカトニカ。

649言理の妖精語りて曰く、:2008/03/30(日) 14:11:26
キャ○ィがベ○のDNAを用いたクローンであるという設定を知った時、
ひろしは「俺は今まで遺伝子が男であるキャラに……」という苦しみを味わった。

650言理の妖精語りて曰く、:2008/03/30(日) 14:14:38
wwwwww
そうだったのかw

651言理の妖精語りて曰く、:2008/03/30(日) 15:49:59
どうしてそこで
「○ガって女だったのか……」
と思考しないのかねえ。浅薄だよ、まったく。

652言理の妖精語りて曰く、:2008/03/30(日) 15:50:17
どうしてそこで
「○ガって女だったのか……」
と思考しないのかねえ。浅薄だよ、まったく。

653言理の妖精語りて曰く、:2008/03/30(日) 16:04:12
ひろし「俺は面食いなんでね……」

654言理の妖精語りて曰く、:2008/03/30(日) 16:19:16
じゃあ男女よりも美醜が大事なんだろ。
一体何に苦痛を受けてるのさ。

655言理の妖精語りて曰く、:2008/03/30(日) 16:25:22
ひ「俺はこう考える。俺に愛されるキャラは女である以前に嫁であるべきだと。
むしろ嫁であれば男であることは全く問題ない。その証拠にブリ○ットは俺の嫁」

656言理の妖精語りて曰く、:2008/03/30(日) 16:26:00
>>655

>>649

657言理の妖精語りて曰く、:2008/03/30(日) 16:29:10
ひろし「熱にうなされてたみたいだ。さっきのはなしで」

658言理の妖精語りて曰く、:2008/03/30(日) 16:43:04
龍喰丸ショックもでかいから彼が「見た目がまるで女の子」に食指を伸ばすことはなかろうな。
対戦の時にミッタケからこのキャラでハメられた時に思わずコントローラーを投げたこともある。

龍喰丸は食欲旺盛な人喰い化け狸で、性別は雄なんだけど、
食事にありつくためには美女や美少女に化けて餌を誘惑するのも平気。
発売前の漫画雑誌の特集で龍喰丸が美少女に化けた姿が掲載され、
ひろしは一目で嫁認定して、誕生日プレゼントをこのゲームにして
もらったのも嫁のためみたいなものだった。

659言理の妖精語りて曰く、:2008/03/30(日) 16:48:27
なあ、ヒロシって当時何歳だったんだ?
なんか20代後半越えたオッサン臭い行動なんだが。

660言理の妖精語りて曰く、:2008/03/31(月) 11:16:34
昔はゲーセンで対戦→リアルファイトという流れがしばしば見られたとの事だが……
時代の、そのゾーンの空気というのは直に感じた人にしかわかりにくいものかもしれない。

661言理の妖精語りて曰く、:2008/03/31(月) 18:52:18
語り部役みたいな痩せたおっさんがゲーセンでリアルファイト突入寸前の
両ゲーマーを当身で気絶させて「皆さんは真似しないように」とこちらに向けて言うシーンがあった。
これは「ゲームを理由に殴り合うこと」と「実力行使で止めようとすること」両方にかかっているのかもしれない。

662言理の妖精語りて曰く、:2008/04/01(火) 23:32:34
シリーズ各作品のタイトルにある『魔類抄』は古今東西の妖怪や魔物を網羅する事典で
語り部のおっさんはその「編纂会」の一員なんだっけ。

663言理の妖精語りて曰く、:2008/04/04(金) 23:23:58
ダンディなおじさまを狙ってたらいつのまにやら陰険なおっさんになっていた。

664言理の妖精語りて曰く、:2008/04/05(土) 20:22:08
漢字の技名にドイツ語でルビをふるのはいかがなものか。

665言理の妖精語りて曰く、:2008/04/08(火) 15:04:24
木を削って凶器にする

現場には凶器が

胸を一突き

現場には赤いハンカチが


以上の要素を用いて短文を作成せよ。

666言理の妖精語りて曰く、:2008/04/12(土) 18:36:56
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/movie/7039/1153030084/89

夜光天、幽冥天、精霊天、太陰天、太陽天、土塊天、火力天、水晶天、天堂天、恒星天をそれぞれ司る古の魔獣。

天層獣(ユーリス・キャンサー)は十体いる。




フォービットの魔獣の別解釈と思われる記述を遺跡から発見した。

667言理の妖精語りて曰く、:2008/04/12(土) 18:38:21
魔王ネビロンは魔獣たちの王でもあった。

アヴロニアから追放された魔王は新たなる配下として魔獣を選んだのである。
夜警の神の加護と悪夢の霊を味方につけたネビロンに不可能は無かった。

668言理の妖精語りて曰く、:2008/04/12(土) 18:48:46
芸術の神ルーウェルと音楽の神ポーリエは共に紀人であるが、二人の紀人としての誕生には魔王ネビロンが深く関わっている。

十匹の魔獣を支配するネビロンは各地で暴虐を働いた。
その彼のあらぶる獣性を宥めようと送り込まれたのが楽士ポーリエである。

比類なき音楽家であったポーリエは音楽によって魔王の怒りを鎮め、平和を取り戻さんとした。
当時のパンゲイアでは音楽とはまだ未発達な文化であり、単調な原始のそれしか知らなかったネビロンにとってその体験は未曾有のものであった。
気がつけば、十匹の魔獣の瞳から涙が零れ落ちていた。
情けないと一喝しようとしたネビロンは自分の声が嗄れて出ないことに気付く。
何のことは無い、自分でも気付かぬうちに泣き喚き、喉を痛めてしまっていたのである。

そのときの彼は知らぬことであったが、その音律に合わせた泣き声こそが「歌」と呼ばれるものの起こりであった。

669言理の妖精語りて曰く、:2008/04/13(日) 01:27:29
天に三つの災いあり 雷神の子、天に轟く三つの災いとなる。禍月の如き輝きを持って地を蔓延る者共を焼く。


禍月ってなんだろうか。誰か知ってる?

670言理の妖精語りて曰く、:2008/04/13(日) 20:30:48
禍月(まがつき)、それは数千年に一度だけ上ると云われている呪われた三番目の月。

671言理の妖精語りて曰く、:2008/04/14(月) 21:02:31
より正確に言うと極稀に第三衛星が地球と接近することがあって、歴史上でも「不吉なもの」「変事の前触れ」として怖れられていたんだよ。

672言理の妖精語りて曰く、:2008/04/15(火) 08:33:01
リカーベルベルは竜殺しランディバイスに倒された魔女の一人である。

風の魔女リカーベルベルは、起きているときも寝ているときも風邪をひいているときも、常に空中に
浮いて暮らすほど魔力の制御に秀でた魔女である。
あるとき神々にそそのかされたリカーベルベルは、地上の人を暴風で支配し享楽の中に暮らそうとして
天から降り、初めて大地に足をついた。

しかし大地の一部だと思い込んで足をついたのは、草原で寝ていた竜殺しランディバイスの
腹であり、リカーベルベルは英雄により3日3晩にわたるお説教(途中で地上に来た目的も
喋ってしまったため)をくらい泣き出してしまったという。

以後、リカーベルベルは大それた野望を持つことはなく、
ときおりランディバイスはどこにいるのかと地上を眺めてはため息をついているのだ。

673言理の妖精語りて曰く、:2008/04/15(火) 08:59:15
竜殺しランディバイスがいつ、どこで、どんな竜を殺したのかは不明である。
唯一はっきりしているのは、当時、だいたい1週間に1回のペースで彼の活躍が新聞に
掲載されていたことである。新聞社の取材力の高さはこのときがピークであったとも言われる。

老人神ヌアリはこの記事の隠れファンであったため、乞食に化けて古新聞を拾い集めるのに
熱心であった。その際に、人にもてなしを受けるとおおいに喜び、何でも願いを叶えてやったという。
中でも『触れると黄金になる話』は有名である。

674言理の妖精語りて曰く、:2008/04/15(火) 15:44:15
>>665
「木を削って凶器にする」「現場には凶器が」「胸を一突き」「現場には赤いハンカチが」

本日未明、ゆらぎ市カオスヶ丘森林公園で殺人事件が発生。第一発見者は公園の管理人。
市内在住の女子高生が木に磔にされている姿を管理人が通報。凶器は公園内の樹木から削り出したと思われる尖った杭状のもの。
木杭によって滅多打ちされた遺体は損傷が激しく、死臭を嗅ぎ付けた鳥の群れに啄まれた腹部や顔面は崩れ、現場に落ちていた遺留品の学生証から身元が判明した。
なお、近隣住民の話によるとこの女子高生と思われる少女が赤い帽子を被った人物と歩く姿を目撃している。

現在警察は現場検証を進めるとともに女子高生の交友関係を調べ、更なる目撃情報を募っている。

これが連続串刺し殺人事件、現場に赤いハンカチを残し、木杭で少女を磔にする殺人犯、赤帽子(レッドキャップ)の起こした最初の事件であった。

675言理の妖精語りて曰く、:2008/04/15(火) 18:10:25
あ、胸を一突きを忘れてた・・・恥ずかしい!親に幼児期のお絵描き帳を見られるくらい!

676言理の妖精語りて曰く、:2008/04/15(火) 19:33:34
>>665
白木を削って凶器にすることで、ヴァンパイアを倒すことができることは
諸君らの知っての通りである。ヴァンパイアは灰になるので、現場には
凶器が残るのみ。たとえ永遠の愛を誓い合った恋人でも、ヴァンパイアに
噛まれてしまったなら、ヴァンパイアの眷族として扱うより他にない。
彼女が彼の胸を一突きすると、彼は灰となって崩れ落ちた。現場には
赤いハンカチが結ばれた墓標がある。そのハンカチは、彼が彼女に送った
うちの、最初のプレゼントなのだ……。(完)

677言理の妖精語りて曰く、:2008/04/15(火) 19:50:35
理想の鏡。別名、パンゲオンのレンズについて。

 ただの人が覗き込んでも、古くて大きな鏡としか思わないだろう。
少し魔力がある者が覗けば、少し美男美女に映るかもしれない。
 理想の鏡。別名、パンゲオンのレンズ。その真の効果は、複数の
精霊または神々が、明確な目的を持って行使した際に現れる。

 理想の鏡は使用者の望みの小世界を創る。使用者の力の範囲内であれば、
なんでも思うがままである。使用者は、小世界の中に望んだだけの間
――大抵は永遠に――移り住むことができる。

 しかしその小世界の大きさは使用者の力に依存し、決して元の世界よりも
巨大で複雑な世界を創ることはできない。人には単なる鏡としか見えず、
シルバリアースの旧精霊王たちをもってしても精霊専用の小世界しか
作れなかったのは、このためである。

 さらに、理想の鏡の効力は世界の創造だけではない。使用者が元の世界から
去ることによって元の世界のバランスが崩れることを防ぐため、去った使用者と
互角の力を持つ「同等の存在(アイソレーター)」が入れ替わりに現れるのだ。
ただし、完全な同一存在ではなく、人格は異なる。
 もし使用者が元の世界に戻ろうとすれば、互角の力を持ちながら人格が異なる
アイソレーターとの間で、壮絶な死闘が始まるであろう。

この魔具が記録に残る形で使われたのは、「シルバリアースの精霊交代」の時の
一回きりである。精霊の大地シルバリアースについては雑談スレに記述がある。

678言理の妖精語りて曰く、:2008/04/15(火) 19:58:03
 多眼の精霊は、精霊の大地シルバリアースに住む現・精霊王3柱の別名である。
 彼らは皆12個の目を持っており、それゆえに相手を見逃すということを
知らない。すなわち一切の容赦が無いのである。
 火は全てを焼き尽くし、水は全てを押し流し、砂は全てを飲み込んでしまう。
精霊の調和をもたらす風は現れない。シルバリアースは魔王ネビロンによって
呪われた。ゆえに、純粋な風はシルバリアースを吹き抜けることができないのだ。
 風はただ大地の果てで、精霊の大地が滅びゆく様子を眺めるのみ。

679シルバリアースの精霊交代(1/3):2008/04/15(火) 20:00:11
 精霊の大地シルバリアースに住まう3柱の旧精霊王たちは、風の精霊王アクシャスの
不在を知るとすぐさま会議を開き、お決まりのケンカを何回か繰り返したあと、
まじめに世界の滅びを回避する方法を模索した。……方法は割とあっさり見つかった。

 当時のシルバリアースに存在した強力な魔具「理想の鏡」、別名、パンゲオンのレンズ。
3柱は協力してこの魔具を行使し、小世界マトリショーカスを創造したのである。

680シルバリアースの精霊交代(2/3):2008/04/15(火) 20:01:30
 計画は単純である。小世界マトリショーカスの中で、風の精霊王が到着するまでの間、
全ての精霊王と精霊は眠りにつく。それだけである。
 要するに《いずれアクシャスが俺たちを起こしにくるから、それまで寝てれば
万事オッケーじゃん?》的な、めちゃくちゃ遠大かつ考え無しな発想の解決策であるが、
精霊的にはこの考え方はアリだったらしく、精霊王とその配下の精霊は、みんなあっちの世界に
去って行ってしまった。さらば元の世界。

 そんなわけで精霊たちの問題は解決した。めでたしめでたし。
 なお、旧精霊王の言う『世界』には、当然のように人間や動物や植物は
一切含まれていない……。

681シルバリアースの精霊交代(3/3):2008/04/15(火) 20:05:06
 さて、理想の鏡の効力は世界の創造だけではない。小世界に移住した使用者に相当する
「同等の存在(アイソレーター)」が元の世界に現れるのである。
 去った旧精霊王たちと入れ代わりに理想の鏡の中から現れたのが、多眼の精霊とも呼ばれる
現精霊王トケルヒガ(火)、チイダ(土)、ヨーウィロ(水)と、その配下たちである。
 彼らはこちらの世界への愛着を一切持たず、むしろいったんまっさらにしてから
作り直すことを望んでいる。

 かくして、魔王ネビロンによる呪いに端を発する風の精霊王アクシャスの不在は、
シルバリアースに住む人間たちに大きな災厄(精霊交代)をもたらしたのである。
 風の精霊王アクシャスは、世界の果てでその様子を眺めては、悲しみに暮れるのみ――

682言理の妖精語りて曰く、:2008/04/17(木) 12:01:23
ヨーウィロはどんな脅威でも水に溶けてやりすごすのだが、相性の悪い相手が1人いる。

ヨーウィロはいつかハルシャニアがシルバリアースの地にやってきて、
自分を飲み干してしまうのではないかと考える。考えるたび、クッションに
顔を埋めてジタバタもだえている。

ヨーウィロは臆病者であると同時に、Mなのだ。

683言理の妖精語りて曰く、:2008/04/17(木) 22:48:22
精霊読みの巫女
 精霊交代ののち、精霊の思考を読み取って人を導く職業が生まれた。すなわち精霊読みの巫女である。
 巫女は、生まれつき精霊との不思議な繋がりを持っている。この繋がりを通じて精霊の思考を
読み取ることができ、年間を通しての災害を予見したり、日々の天候急変に対応したりして、精霊による
被害を最小限に収めた。
 巫女が風の帰還をもたらすまでの物語は、大叙事詩フィソノセイアとして、吟遊詩人たちの
飯の種の一つになっている。

684言理の妖精語りて曰く、:2008/04/17(木) 22:50:44
大叙事詩フィソノセイアは、百を越える章から成る大叙事詩である。
大きくは、以下の物語から成る。
・魔王ネビロンの呪い
・精霊交代と大災厄
・巫女たちの試練の旅
・巫女と精霊による風探しの旅
・不死者ウォレス・ザ・ウィルレスの捕獲
・魔王ネビロンの慰めと風の帰還
・新たなる風

685言理の妖精語りて曰く、:2008/04/17(木) 22:59:57
 紀竜デザーネンスは砂の竜である。
 砂埋まりのデザーネンス、砂潜りのデザーネンス、砂泳ぎのデザーネンス、
砂砂砂のデザーネンス、いいかげん砂から離れろデザーネンス、
そのまま大地の一部になっちまえデザーネンス、などの異名がある。
 別に飛べないわけではないし、実際けっこう飛んで移動しているのだが、
やはり第一印象というものは恐ろしい。

 たいていはどこかの砂の中でのんびりと過ごしているとはいえ、
「世界の砂場・砂丘・浜辺巡りの旅」で得た知識には定評があり、教えたがりが
高じて旅行ガイドを出版するなど、変なところで活動的である。
 そののんびりした生活スタイルゆえ、穏健派に属する。

紀竜デザーネンスに関する以下の諺が伝わっている。
・砂場があったらデザーネンスが埋まっていると思え
   (用心するに越したことはない、の意)
・それが生首か、砂埋まりのデザーネンスかは、調べるまで分からない
   (物事はよく見てから判断しろ、の意)

686巫女たちの試練の旅:2008/04/17(木) 23:08:08
 精霊交代より数百年。人は巫女たちの導きのもと見かけ上は繁栄していた。しかし、いかに
災害を予見・回避できたとしても、賽の河原で石を積むような生き方に人心は疲弊しきっており、
災害と天候不順が生み出す貧富の差は大きな対立へと発展する兆しを見せていた。

 そう遠くない未来に滅びの運命が訪れるのを知った巫女たちは、精霊王に直接会って直談判してくるという、
ミッションインポッシブルにもほどがある過酷な試練に挑戦し、ものすごいドラマの果てにこれを達成した。

687トケルヒガと火の巫女/試練の旅より抜粋:2008/04/17(木) 23:16:02
 トケルヒガは自分の配下のうち、最も小さく、最も火が弱く、「今にも」火が消えそうな者、
すなわち燃えカスのアトエニタムを選んで言った。「あの人間を冷ますように」

 アトエニタムはさっそく巫女にくっついていた火の粉を払い、巫女の頭に手をのせて
これを冷やした。次にアトエニタムは、自分の火の芽を摘み取り始めた。
 自分の火が消えてしまったほうがずっとよく冷めるであろうことを、アトエニタムは
知っていたからである。

 火の巫女が目覚めたとき、既にアトエニタムの火は尽きて、冷たくなっていた。
 巫女は、トケルヒガへの最初の願いとして、己の願いでもなく、己が携えてきた
人間の願いでもなく、アトエニタムに再び命の火を与えてくれるようにと願ったので、
トケルヒガは12の瞳を躍らせて大いに満足した。

 アトエニタムにとって火の巫女を命の恩人であったから、のちに火の巫女の危機を
救ったのがアトエニタムであったとしても、驚くにはあたらないであろう。

688チイダと土の巫女/試練の旅:2008/04/17(木) 23:19:58
 チイダは紀竜デザーネンスが旅立ったのち、ほんものの砂の竜のように暮らしていた。
チイダはこのごろ、考え方まですっかり竜らしくなっていたので、巫女のことを話には
聞いていても、決して従うことはすまいと心に決めていた。
 竜とは、誰かに従うものではない。そう教わったからである。

 だからこそ、出会い頭に「一緒に《風》を探しに行きましょう」などと言い出す者が
現れたとき、チイダはひどく面食らい、12の眼をいっせいに白黒させたのである。

 それはチイダが長い間 捨て切れなかった精霊としての願いが、人の形を得て、
ついにしびれを切らして訪ねてきたようであった。

689ヨーウィロと水の巫女/試練の旅:2008/04/17(木) 23:23:10
 ヨーウィロは自身のちょうど真上に、自分を正確に追いかけてくる浮き輪があるのを
見つけ、大いに驚いた。
 考えてもみよ。水の中に、水を見いだしうる者など、そんなに多くないのである。
 
 ヨーウィロが12の眼でしばらく眺めていると、その者は泳ぎ疲れて足をつったらしく、
溺れて沈みはじめた。
 するとヨーウィロはなぜだか気分が悪くなった。
 ヨーウィロは、頭上に沈んできた者におっかなびっくり手を差し伸べると、空気の
泡の中に入れてやった。
 するとヨーウィロはなぜだか気分が良くなった。
 
 ヨーウィロは思った。自分は何かすごいものを手に入れたらしい。
でも、もしこれが、噂の海水飲みの魔女だっりしたら、どどどどど、どうしよう。

690言理の妖精語りて曰く、:2008/04/19(土) 21:52:39
巫女と精霊による風探しの旅

 それぞれの巫女が現精霊王と出合い、次いで、巫女たちが一同に集うと、土の巫女
ルティカーリの振るう熱弁により、風の不在は人と精霊にとっての主要な問題として
初めて認知された。
 そこで巫女たちは再び別れ、精霊と共に、それぞれのつてを辿って風の不在についての
伝承を集め、大地に風を取り戻す手段を探し始めたのである。

 巫女たちが、魔王ネビロンについての古い伝承と、精霊交代の伝承を裏付ける《理想の鏡》を
得たことで、この探索行は終わりを告げる。

691言理の妖精語りて曰く、:2008/04/19(土) 21:56:33
ウォレス・ザ・ウィルレスはシルバリアースに昔から住んでいる不死の魔法使いである。

【姿と性格】その姿は小さな男の子のようであるが、一人称は「儂」である。
饒舌であり、魔術と同じくらいにペテンを得意とする。必要とあればおだて上手にもなるが、
元来は毒舌家である。

【名の由来】ウィルレスとは、すなわち遺言要らずの、願い無しの、意気地なし野郎、という意味である。
なぜ遺言が要らないのかといえば、ウォレス・ザ・ウィルレスが不老不死だからであり、
なぜ願い無しなのかといえば、ウォレス・ザ・ウィルレスが無病息災という最高の願いを
既に叶えているからであり、なぜ意気地なし野郎なのかといえば、ウォレス・ザ・ウィルレスは
歴史に残る偉業を成すだけの力がありながら、何もせずに隠遁を続けているためである。

692言理の妖精語りて曰く、:2008/04/19(土) 21:59:23
【ウォレス・ザ・ウィルレスと魔王の召還】
もっとも、《大叙事詩フィソノセイア》においてその隠遁先を巫女と精霊王によってあばかれ、
魔王ネビロンを召還「させられる」という偉業を成し遂げている。ウォレス・ザ・ウィルレスは
ひどく饒舌であったので、伝わっている「ぼやき」のくだりは非常に長いが、以下のものが有名である。

 「なんたる絶苦。なんたる死痛。これぞ悪夢と思ひて寝れば、起きて待つるは現実か。
  嗚呼、世に魔王の名は数多く、打ちて倒し、引き裂きて殺し、滅ぼして封ずる話は数あれど、
  よもやこの儂が何処かの誰かに脅されて、本物の魔王を呼び出す羽目になろうとはの!」

魔王の召還は、精霊王3柱の全面協力を得ていたことを差し引いても、人間が成した
偉業の一つとして数えられるものであろう。

693不死者ウォレス・ザ・ウィルレスの捕獲:2008/04/19(土) 22:07:46
 もしシルバリアースが魔王ネビロンによって呪われた地であるのならば、魔王ネビロンが
再びこの地を訪れることは望み薄である。ましてや、巫女が精霊王に対してやったように、
魔王ネビロンに直談判して許しを請うことなど、ほとんど不可能であろう。

 しかし、そこで火の巫女が「魔王ネビロンを召還すればいい」と言い出した。
水の巫女は「こうして…世界は終わるのですね…」と呟いて倒れ、土の巫女は
「オタワ!なにもかもオタワ!!」と錯乱したが、火の巫女はやると決めたら
絶対にやってしまう子であったので、結局、計画はそのようになった。

 儀式を成功させるには、たぶんすっごく強い魔法使いか魔女が要る。そして、それは
面白がってシルバリアースを滅ぼさない程度にマトモな魔法使いでないといけない。
というか手ぶらで頼んでも、引き受けてくれるかどうか怪しい。色々ぼったくられるんじゃないか。
 巫女たちはいろいろ考えた末、シルバリアースの古い御伽噺に出てくる不死の魔法使い
ウォレス・ザ・ウィルレスを探す旅に出た。まあ、地元の奴ならなんとかなるだろう。安直思考である。

 巫女たちが、全力で面倒事から逃げ続ける不死者ウォレス・ザ・ウィルレスを追い詰め、
捕獲することでこの旅は終わりを告げる。

694魔王ネビロンの慰めと風の帰還:2008/04/19(土) 22:17:04
 試練の旅の後、巫女と精霊による風探しの旅により《理想の鏡》が見出された。
 そこで巫女たちは、捕獲した不死者ウォレス・ザ・ウィルレスの<s>強制労働</s>助力を得て、
魔王ネビロンを召還した。巫女たちは魔王ネビロンへと直接《理想の鏡》を贈り、この地に
住むものを代表して、許しを請うた。

 魔王ネビロンは、《理想の鏡》の中に故郷の姿を見た。それは、かつての故郷の姿というより、
ネビロンが本当に見たかった、現在進行形で発展してゆく故郷の姿であった。魔王は多くを
語らなかったが、そこにはかつて己が愛した人間との間に生まれた、魔王ネビロンの子孫の
姿までもがありありと映っていたという。ひとことでいうと孫である。かわいい。
 魔王ネビロンは、そこに映る世界に行くことは望まなかったが、それでもなおこの故郷の姿に
大いに慰められたので、シルバリアースの呪いは解かれ、ついに風は帰還したのである。

 風はシルバリアースじゅうを吹き抜け、駆け巡り、これまで運ばれなかった植物の種を
いっせいに運んだので、この年の春には、大地にありとあらゆる花が咲き乱れ、人と精霊は大いに喜んだ。
 風の精霊王が、種を蒔く者、あるいは花粉症をもたらす者、と呼ばれるのはこのためである。

695新たなる風(1/3):2008/04/19(土) 22:28:25
 風の精霊王アクシャスの帰還により、シルバリアースには数年間の安定と秩序がもたらされた。

 しかし、パンゲオンのレンズが作り出した小世界マトリショーカスの中で、旧精霊王たちは
風の精霊王アクシャスを待って眠りについている。アクシャスがシルバリアースに留まることは、
旧精霊王たちの信頼を裏切ることであった。

 そこで風の旧精霊王アクシャスは現精霊王たちの許しを得て、魔王ネビロンの元に赴き、
パンゲオンのレンズの中に身を投げ、己のあるべき場所、小世界マトリショーカスの中へと
旅立ったのである。

696新たなる風(2/3):2008/04/19(土) 22:30:38
 さて、パンゲオンのレンズからアクシャスの同等の存在(アイソレーター)として
現れたのは、暴風の精霊王ラースウィンドであった。

 暴風の精霊王ラースウィンドはシルバリアースに襲来し、全てを吹き飛ばそうとしたが、
あらかじめ巫女たちからこの話を聞いていた人間たちは この襲来によく備えており、
残りの3柱の精霊王が暴風の多くを阻んだので、12回挑んでも何も吹き飛ばすことが
できなかったといわれる。

 そこでラースウィンドはようやく3柱の精霊王に風を阻む理由を尋ね、この地では
もはや暴風による破壊が誰にも望まれておらぬことを知って、大いに嘆き悲しんだ。
出遅れたっ・・・くやしいっ・・・

697新たなる風(3/3):2008/04/19(土) 22:31:54
 魔王ネビロンはこの様子を眺め、場違いな風の精霊王に かつて故郷を失ったときの己の姿を
重ね、これをひどく哀れんだので、ラースウィンドのスペルを一文字弄ってリースウィンド
へと変えた。11次元の時空存在律がどーたらこーたらというむつかしい話は省くが、
魔王なので本気を出せばそのくらいはできるのである。

 かくして風の精霊王の怒りは静まり、新たな風の精霊王リースウィンドは他の精霊王と共に
シルバリアースをよく治めたのである。めでたしめでたし。

698言理の妖精語りて曰く、:2008/04/20(日) 14:36:24
欲深き人の王モロゾロフは、巫女たちの旅を支援する裏で、隣国との戦争の準備を着々と進めていた。
のちにモロゾロフは巫女たちからウォレス・ザ・ウィルレスの実在を知らされると、不老不死への
憧れと妬み、羨みと憎しみゆえにウォレスの殺害を計画し、実行に移した。
ウォレス襲撃は、深夜に騎士団の精鋭6名によって行われた。ウォレスは昼間は巫女たちによって
強制労働させられていたので、夜は疲れて熟睡しているだろうと王は考えたのである。

襲撃の翌朝、王の間には、騎士の12本の腕が飾られていた。

戦争が延期された理由の一つは、この件で王の覇気が大きく削がれたことによると伝えられている。

699言理の妖精語りて曰く、:2008/04/30(水) 10:19:49
流線 閃く 遠く こだま
君は 光速で 思い出に 褪せる

届きたくて 伝えたくて
泣いた 想い 弾かれ 消えた

浮かべる 願い 込めた しゃぼん
風に まかれ 弾け 消えた

瓦礫だけ散らばる足元に
這いつくばって花を探して
そんな僕を笑ってくれれば
それでもきっと幸せだった

そそぐ 熱に 翼 割れて
欠片 揺れて 眠り 深く

鏡 融ける 落ちた 小指
一人 閉ざし ねじれ きつく

硬質化した皮膚の下に
きっと羽があるはずだなんて
叩き壊した残骸と
大事なものを忘れたんだ

崩れてく平衡と
押し流す早瀬の中で
自分の無力さを振りかざしながら
信じたいものは君の存在だけ







萎れたニューロンが欲している
世界で一番気高いものを
僕がかつて抱いていたものを
それはもう結晶になっている

過ぎ去った残像は
琥珀の様で美しいけれど
それはもう死にきっていて
触れた場所の電圧を奪っていく

僕は目を閉じて
命を無駄にして
全てを無駄にして
なのに地球は今日も青いまま

だから

聞こえないように叫ぶ
叶わないように祈ぶ
違う色の糸で紡ぐ
間違ったやり方で

それが僕にしかできないことなら
きっと

700kannna:2008/04/30(水) 15:11:43
とある事をすると日記を更新している女の子のサイトです。
むちゃくちゃ生々しい文章なので初めは衝撃受けました。

中毒性が高いので注意が必要です。

http://www.geocities.jp/kongu0548s/has/

701言理の妖精語りて曰く、:2008/05/05(月) 16:23:02
うん、これなんかそうだな。この記述。
穴だ。
丁度よい高さにあって、手が突っ込めるようになってて、向こう側は見えないけど、しかしなにがしかを連想させるような装飾がついてる。
こういうのが入り口近辺に多いトラップだ。

しかし大抵こういうのは先人が見つけちまってるもんだ。
レリーフがあるだろ、そうだ、そいつの文様を照合してみろ。

あったか?
ほう、侵入者撃退用の。なかなか大掛かりな仕掛けだな。
なる程、で、そのカラクリの動き出すスイッチが、この穴ってわけだ。
ああ、そうだな、正体がわかった。もう安心だ。手を入れなきゃいいんだからな。

だがまあ、個人で行くばかりが冒険じゃあない。
パーティの中には間抜けもいるだろう。
トラップをトラップとも気づかず、手をいれちまうやつもいるだろう。

こんな風に。

おお、すごい揺れが始まったな。
はーん、今のは入ってきた道が崩れて埋まった音かな。
はははは、おいおいカラクリのスイッチだってのはさっき調べてわかってただろ。あわてることないさ。
さっきのは予防の心がけ、今度は切り抜ける実践だ。
さて、照合によればこの後は三つ首竜の巣穴へ落っことされるんだったか――って、もう落ちてるな。ははは、足元に穴が開くかと思ったが、フロア丸ごと崖下へ、とは本当に大掛かりだ。
お、みろよ、あの下の方で大口開けて待ってるのが三つ首竜のようだぞ。
武器の準備はいいか?
着地は少々荒っぽいが我慢しろよ。
そら、竜が首を伸ばした! 鼻先蹴っ飛ばすつもりで飛び乗れ――!!

702言理の妖精語りて曰く、:2008/05/07(水) 01:06:46

>>701


【翻訳】


先生! >>700はスパムです!


処理終了

703言理の妖精語りて曰く、:2008/05/27(火) 04:17:06
叫びの剣は斬るたびに耳をつんざく絶叫を上げ、数多の戦場を恐慌で満たした。
嘆きの剣は斬るたびに激しく震えて慟哭し、数多の戦場を悲嘆で満たした。
二つの剣が斬り会うと、渦巻く不協和音は奇妙な力場を形成し、数刻の間、
異界への門を開いた。

3体の《のっぺりしたティドロソフ》が現れると、人の子は戦争を忘れて逃げ出した。
のっぺりしたティドロソフは、白く、光沢が無く、触れると硬く、浮いており、
そしてとにかく巨大であった。生物だったのかは、わからないとされる。
あらゆる武器と魔法が効かなかったので、人の子はそれがどいてくれるまで、戦争を
中断するしかなかったという。

彼らはゆっくりと――ひと月ほどかけて――上に向かって移動し、雲の中へと消えていった。

今でもときどき、雲の間にのっぺりしたティドロソフを見たと言い張る者がいるが、
それが嘘か誠かを判断するすべはないとされる。

704言理の妖精語りて曰く、:2008/06/19(木) 22:18:01
そういえば今期のアニメにグランレーダムってあったよね。
伝説の創作者ミッタケの黒遺物【ブラックレリック】であり、黒遺物は作中でも登場する設定。
紀械神が掘り出されて時空を越えた戦いとか閃の璃剣がどーだかって話だった気がするけど。

705言理の妖精語りて曰く、:2008/06/19(木) 22:25:05
ん。
ゆらぎネタの奴やね。
粗製濫造なのか玉石混交なのか・・・さてはて。

706言理の妖精語りて曰く、:2008/06/27(金) 23:18:56
なんか最近・・・ええと、なんというか。
ペレケテンヌルに親切にされたような雰囲気。

707言理の妖精語りて曰く、:2008/06/29(日) 17:31:39
グランレーダムよか土曜朝7のレバちゃんのが好きだ
やりゅう可愛いよやりゅう

708言理の妖精語りて曰く、:2008/06/29(日) 17:51:11
レバちゃんって誰だろう、とかマジで15秒くらい考えたじゃねーかww
HalleBandChannelersか

709言理の妖精語りて曰く、:2008/08/03(日) 02:47:16
「結局のところ、理論武装の弱点は、武装ではないということさ。たとえばここで君が僕を押し倒そうとする。僕はそれを非難する理と論をいくらでも用意することができるけれど、君が僕よりも体格がよく体力にも優れている以上、形而下の現象的には僕はただなすすべもなく君に襲われてしまうだろう。そういうことさ」

710言理の妖精語りて曰く、:2008/08/03(日) 04:05:46
ところが、ここは形而上なわけだお。
腕力も体格も容姿も、環境次第では思考力さえまともな役には立たないんだお。
「ネットとリアルで性格が違う」なんてよくいわれるけど、行動の後ろ盾となる能力が異なるんだから当然なんだお。

711言理の妖精語りて曰く、:2008/08/03(日) 04:13:12
「ネットもリアルの一部だよ。電話越しの会話が仮想でなくリアルに含まれるのと同じだよ」と言う声もあるお。
確かにそれも一面の真実お。
でもそれは会話する両者に「現実に反映する意向」があるからだお。
ネットではそれが薄いお。
スカイプ等の音声通信を除くと、一番電話越しの会話に近い擬似リアルタイム筆談の「チャット」がネットで最も非現実に近いのはなんだか面白いお。

712言理の妖精語りて曰く、:2008/08/03(日) 11:26:07
ぱおーん

ザリスたんインしたお!

713言理の妖精語りて曰く、:2008/08/05(火) 02:28:45
「ネットの中に生まれた疑似人格は、本体の人格から遊離して活動を始める。
 それはある種の疑似生命体となって電子的な淘汰を受け、他者に寄生し、
 寄生されながら、全く異なる何かへと変化してゆくのだ。それはやがて、
 あらゆる願いを叶える万能の精霊になるだろう。ネットのジンに」

「では俺の願いを叶えておくれ、ネットのジンよ。たった一つの願いを。
「俺は、シャドルルズタンルコートカムシャルーダゲントロジムズスタンが欲しい。
「最後の悪夢。最大の絶望。無限の憎悪。虚無の叫び。虚空の亀裂。
 終末の疫病。終焉の媒介。存在の拒絶。世界の否定。絶滅の羨望。
 さあ願いを叶えておくれ。ありうべからぬものを存在せしめておくれ。
 記述しえぬものを、語りえぬものを、想起せられぬものを、
 人間には手の届かぬシャドル(略)を存在せしめておくれ」

ジンは消えた。ネットという構造主義の体現につきまとう限界性は
かくも眼前に存在し概念フレームの檻を構築している。しかし
脱獄者となることは、同時に檻の中の住人との意思疎通を放棄する
ことでもあり、それは島流しへの選択とも呼び得る――――――――メモはここで途切れている

714言理の妖精語りて曰く、:2008/08/10(日) 11:49:57
ぱおーんとかちょう懐かしいネ:]

「こちら」と「あちら」の境界が絶対に近い遮断性を持っているとしても、その双方で同時に振られたダイスは同一の値を示す。
不確定性原理は未だ破られず、ダイスの目は予測できない。
にもかかわらず、相互通信の行えない環境でも二つのダイスは同じ目を出し続ける。

ヴィイが捨てた計画はゴーファが拾い上げた。

715言理の妖精語りて曰く、:2008/09/13(土) 13:22:41
【ムリエル】
石油王を自称する地球人ワレリイ・ニコラエヴィッチ・ミハイロフとしての
顔を持つ。ロシア国籍の石油会社の社長ということになっている。
従業員の間では神出鬼没ぶりで有名で、時間的距離的に
そこにいるはずのない社長の姿を目撃したという噂が絶えない。

716言理の妖精語りて曰く、:2008/10/16(木) 22:56:12
僕の私の楽しい地理入門・チャカ大陸編
僕の私の楽しい地理入門・暗黒大陸編
僕の私の楽しい地理入門・本大陸中部・近東編

僕の私の日記風。内容にはかなり穴がある。これを補完するのは貴方だ。

-僕の私の楽しい地理入門・チャカ大陸編
「三日目にしてようやくチャカ大陸中央に分布する樹海帯を抜け、北部の乾燥帯に出た。もう少し早ければ黄金に輝く丘陵と海岸線を
見ることが出来たが、今は乾季の真只中にあった。ああ、太陽光が屈折し、濁った赤の空。紅砂だ。これから亜大陸と周辺の沿岸部に
大量の砂塵が降り注ぐだろう。紅砂。キャカール草原で育った僕には馴染みが無いが、そもそも砂ではない。これは、地下洞窟を通じて
流れてきた暗黒大陸の瘴気が微粒子や塵を核にして結合した微小な結晶のことらしい。」

-僕の私の楽しい地理入門・暗黒大陸編
「私はこの冬、貴重な経験をしました。チャカ大陸の地下洞窟、その内の幾つかは暗黒大陸に通じている。本土から出た事無い貴方は
信じられないでしょうが、私は実際に彼の地に往き、そして帰ってきたのです。
暗黒大陸、これはある種揶揄を込めた俗称ですので、チャカ大陸を南大陸と呼ぶ今の風潮に合わせ、北大陸とも呼ばれます。
本大陸の北、北海の外にあるというのに私を待ち受けていたのは熱帯並の猛暑でした。原因は北極点から絶え間なく噴出する暖気と冷気、
これにより北大陸では気候も局地的に極端な差が出ます。この時期には太陽が僅かな間しか上らず、昼間でも薄暗いです。
北大陸で見た黒い森、黒い山、黒い大地。それは、土壌が地獄の空気、瘴気やマアスミと呼ばれるエアロゾル状物質に染まっている為に
このような黒炭の色になるそうです。」

-僕の私の楽しい地理入門・本大陸中部・近東編
「儂という一人称は、お年を召した男性が使うように思われがちだが、そもそもは女性が親しい間柄の方に用いた。もっとも、
雌雄の別の無い儂には余り関係無いのだが。ともかく我々の故郷、大陸の中央部の地勢を振り返ってみよう。
まずはカージェ地方。ヘレクゼシュ地方とは東西分割線、あるいは豊満連峰を境に近東に分類される。連峰はwikiの北辺帝国の項で
述べられる中央大山脈、大陸を中部から北部に掛けて伸びるグレートプラトーに属する。山脈には古くから北方少数民族が住む。
丁度山脈とぶつかる為、中部は多くが山岳部と高地で占められる、起伏の激しい土地となっている。北から順にドラトリア、カージェス・
ロジェム、ボストニア(ボイヤン)など、東進すると内陸沙漠にぶつかる。小国ドラトリアは痩せた土地だが、地下資源に恵まれている。
カージェ地方の宗主国、カージェス・ロジェム南のボストニア(ボイヤン)の領有権を巡り、大国キャカクラとの間で揉めている。」


ところで世界最終舞踏ってあるよね。プライベートモード。プライベートとか私的な隠された部分ってどうしても覗き見たくなるよね。いや、出来ないんだけど。

717言理の妖精語りて曰く、:2009/06/07(日) 23:31:06
原初の巨人の背骨(イギア・レル・ゼオータイル)には最も勝利した神々が棲む。
原初の巨人とはパンゲオンである。なぜパンゲオンが巨きな人であるかというと、
人は代表的な獣だからである。全ての獣の原形が、獣に象徴される全ての力がそこにはある。
なぜなら人は全ての獣の能力を補完することができるからである。
知恵はあらゆるものに化ける最も原始的な器官だからである。

718言理の妖精語りて曰く、:2009/06/08(月) 13:45:21
猫の国では、花といえば桜を指していたように、パンゲイア世界では獣といえば人のことである。
人はどんな獣より貪欲で、限りない欲望をもって文明を発展させ、その中で社会システムを構築し、自らを律することができる。

人間とは理性と獣性の二つの要素を併せ持つ、秩序と混沌の体現者なのである。

719言理の妖精語りて曰く、:2009/06/12(金) 12:44:59
嘘吐きオッティアは、人類の敵である狼を探し求めていた。
狼は魔女カルリアの兵器群によって滅ぼされてしまったのに。

犬の飾り銃。
それは犬を、狼を、人類の敵の全てを滅ぼすための玩具のような銃である。
狼が滅びた今、もはやこの世に要らなくなった、冗談のような武器。

オッティアはその銃を携えて、今日も面白おかしい嘘を吐くことで
生計を立てている。

720言理の妖精語りて曰く、:2009/06/13(土) 21:27:51
狼が【魔】が滅び去った世界では、人類の敵とは人間自身である。

オッティアは仕方なく、人の心に巣食う【魔】を倒すことにした。

本当は狼が良かったのだ。心に巣食った【魔】なんて大抵取るに足らない小物だし、派手じゃないし、格好良くない。

しかも余りに小さな【魔】だから、人々は巣食われてることに無自覚でそのことに気付かない。

だから周囲の人々は、オッティアを面白おかしい嘘を吐く奴だなあ、と思う。

721言理の妖精語りて曰く、:2009/07/02(木) 23:55:54
ナグ・ハマディ文書がデカい文化的・思想的遺産であることには誰も異論が無いだろう。
それは「業者」にとっても同じだ。彼らはその内容が公開されるとすぐさま、お品書きと
製品ルートへの取り込みを開始した。センセーショナルに語られた、その神秘性が失われないうちに。

『シェームの釈義』という一文書に登場する「光の子」デルデケアス。
ほどなくして彼は「人類に友好的な宇宙人の総司令官」として再び信仰の対象となる。
彼がとるという少年、青年、老年、の三つの姿は、古代神話の女神から着想を得たものだ。
そういえば当時は「古代宗教の復古」も盛んで、これもまた重要な商品だった。

722言理の妖精語りて曰く、:2009/07/12(日) 23:17:27
“隼の”カールは、牛を見ると投げ飛ばす癖を持つ、筋骨隆々とした大男であった。

ある日、投げ飛ばした牛が、運悪く空を横切った【隼】に呑まれたが、
怒ったカールはすぐさま二頭目三頭目の牛を【隼】に向けて投げつけた。

723言理の妖精語りて曰く、:2009/07/12(日) 23:25:49
牛の角は隼に突き刺さり、隼は破裂して牛を吐き出した。
しかし医者の見立てでは、既に牛の隼化は取り返しがつかぬほど進行していたのである。

それからカールは毎日【隼】を投げ飛ばした。かつて牛だった【隼】は何度でも飛んで戻ってきた。
カールは隼が嫌いであったので、隼の帰還はカールにとって悪夢であったし、それはカールの砦に
攻め込んできた兵士たちにとってもまったく同じことだった。

724言理の妖精語りて曰く、:2009/08/12(水) 08:17:59
オッティアはあるとき、少女に出会う。
心そぞろに請け負った、頼まれ事はただひとつ。
狼男を倒してください。
あなたにはそれが見えるから。

銀の弾丸はないけれど、オッティアは犬の飾り銃を取り出して。
そのグリップには古い字で彫ってある。堅く、しっかりと彫ってある。

《我こそ最後》と。

その輝きは豪華絢爛。光の軍勢。全てはめでたしめでたしで終わる御伽噺。
信じる信じないは、あなた次第と相成ります。

725言理の妖精語りて曰く、:2009/08/12(水) 08:34:37
オッティアには人間にできること全てができる。無論のこと。
だがそれでは足りないと村人は疑い、堅く戸を閉める。

銀の弾丸いずこにありや。
地か、海か、天空か。
見えない敵を倒すため、見えないものを人は探し、見えないことに悲嘆に暮れる。

726言理の妖精語りて曰く、:2009/08/12(水) 08:35:10
それはここに。この中に。ただの人間にも引き金は弾けるのだと識るが故に、
嘘吐きオッティアは胸を叩く。いと偉大なるシオネアラダのように。

アールハンドトゥガンパレード。マーチを謳おう。ガンパレードマーチを。
泣き顔を隠すため、オッティアは叫ぶ。枯れた声では謳えぬ故に。せめて遠くに届かせようと。

第七世界の決戦存在を御照覧あれ。それは始まりの伝説によく似ている。
我が元に猫は集えり。
各員、世界最古の盟約を履行せよ。

727言理の妖精語りて曰く、:2009/08/12(水) 18:56:25
変な飛来神もいたもんだ。。。

728言理の妖精語りて曰く、:2009/08/12(水) 23:25:05
俺がロード・オブ・ヴァーミリオンしちまうような、そんな……危険部位に触れている。
例えば海外進出が行われることになったら、ルシフェルのフレーバーテキストは変更されるのではないか?
他のカードにも言えることだが、かなりグノーシスしてるからね。

リアルでいうと、メクセトやレストロオセを賛美してたら親戚の結婚式や葬式に呼んでもらえなかった、みたいな。

729言理の妖精語りて曰く、:2009/08/14(金) 10:06:49
題名や名前そのものには著作権が発生しないらしいが
それでも俺はこわい……こわいんだ

730:2009/08/14(金) 10:13:57
池袋に着いたよー。

731:2009/08/14(金) 10:19:01
私は無敵なので先陣を切る。とりあえず日本から宇宙人を完全に駆逐する。
2ヶ月くらいあれば国内からは全滅させられるだろう。次は海外進出だ。
私は神であり魔王である。
何度か警告はしたはずだ。

732言理の妖精語りて曰く、:2009/08/14(金) 10:32:27
私は交差点の真ん中にいる。

733言理の妖精語りて曰く、:2009/08/14(金) 10:37:36
私はエヴァのOP曲のほうが好きだ。かけろ

734言理の妖精語りて曰く、:2009/08/14(金) 10:38:35
大音量でアニメ版のエヴァOPを流せ。じゃないとお前はのたうちまわって死ぬ。

735言理の妖精語りて曰く、:2009/08/14(金) 10:40:23
残酷な天使のテーゼを今すぐ大音量で流せ。池袋だ。

736言理の妖精語りて曰く、:2009/08/14(金) 10:44:39
私が外れだと思ったか?安堵したか?
だが私の言葉は拡散した。諸君らはリセットと同時に死ぬ。

君達が言ったんだよ。最悪の事態だ、と。
君達自身の運命はあのとき決まった。失言を無限に嘆くがいい。

737言理の妖精語りて曰く、:2009/08/15(土) 00:10:52
新劇場版のネタバレだけはするな、と金城ひろしが凄まじい形相をして言う。
幼な妻はもう観てきたらしい。

738言理の妖精語りて曰く、:2009/08/19(水) 17:07:04
嗚呼(あな)おそろしや
埴輪すらも某エロゲが由来ではないか――
そんな危惧が俺の胸の中を渦巻いている!

739言理の妖精語りて曰く、:2009/09/07(月) 09:37:06
慈愛少女アテナの作り方を考える

話を作るというのは悲しいほど難しいものだ。
設定の羅列か、上手くもない日常の描写に終始してしまうのが常だ。
設定や描写が、物語そのものとどう有機的につながっているか、
それが大切だと頭ではわかっているのだが……

人間をどう動かすか、まずはこれが課題だ。心を動かし、行動させるには
外側から反応を引き出す要素を与えたり、内面で要素を醸成させなければならない。

「慈愛少女アテナ」を主人公とし、現時点のラスボス(仮)を「エイベル・ハモンド」とする。

エイベル・ハモンドの基本設定
・66の企業・団体を束ね、強大な財力と権力を持つ。
・同様の有力者からなる「七十二人委員会」の一人。
・怪しげな噂・陰謀論に彩られている。実際に怪しげな陰謀をやっている。
・地球から霊質を汲み上げ、自分達に注入して超人になろうとしている。
・欲張りすぎて大量注入、無理がたたって余剰分が額から飛び出し、どっかに行ってしまう。

740慈愛少女アテナの作り方を考える(2):2009/09/07(月) 12:13:10
慈愛少女アテナ
・自分をギリシャ神話の神ゼウスになぞらえるエイベルの額から出てきたので「アテナ」
・エイベルの額から漏れて飛び出た霊質が母にとりつき、人間として生まれた。
・受胎したのは母の新婚旅行中。
・肉体は母の組織からできたものであるため同じ遺伝子を持つ。
・後天的に霊質を注入された者を超えるポテンシャルを持つ。

あいまいなところ
・本名
母は一般人なので、エイベル達の変な行為など知りようもないので「アテナ」と名づける理由はない。
・能力やスキル
十村蓮蔵が学長をつとめる「白蓮学院」で学ぶ。十村蓮蔵も七十二人委員会の一人。

新生児が受ける検査には遺伝子を事細かに調べるのはなかったような。
母と遺伝子が全く同じだと判明するきっかけはどうするか。
アルバムの母の写真と瓜二つすぎ?うーん……

この時点で描き得るもの
・人とは違う生まれをどう受け入れるか
・複雑な心境な父や母との人間関係

741慈愛少女アテナの作り方を考える(3):2009/09/08(火) 00:07:46
七十二人委員会はじつはバラバラ
一枚岩だったらそれこそ倒せる相手ではない。

十村蓮蔵は対エイベル用の切り札としてアテナに目をつけた。
彼が経営する白蓮学院とは、超自然的能力を持つ霊的エリートを
育てる場でもあった。そこで「アテナ」はめきめきと頭角を現していく。

「アテナ」が自分の力に気づくタイミングを前に置くか後に置くかでやることは変わる。
ここでは前に置き、そのことで他の人に迷惑を与えてしまった、という事件を置くことにする。
十村蓮蔵は「アテナ」の悩みにつけこむ形で白蓮学院入学へと誘導する。
オープンキャンパスみたいな体験イベント(の一歩進んだもの)で、アテナは
白蓮学院の教育・訓練メソッドに信頼を抱くようになる。
→死ぬ気で受験勉強→合格

742慈愛少女アテナの作り方を考える(4):2009/09/08(火) 21:31:58
・学生が冒険するわけにもいかないので、基本的に舞台は学院。
・友人、競争相手に身近なサブキャラを3,4人。
・同じ七十二人委員会の十村蓮蔵が関わっているので、エイベル側にバレるには時間がかかる。
・バレるまでは修行・競争。
・バレて以後はアテナの居場所に敵が差し向けられる。
・エイベル自身が動くきっかけをどうするか。
・今のとこぶちアテナがエイベルのめす理由・動機は設定できてない。
このままだと十村蓮蔵の思い通りに動いただけになる。

743慈愛少女アテナの作り方を考える(5):2009/09/09(水) 14:52:15
霊質は生き物の中に入ると、生き物そのもののエネルギーを霊質として
取り込んでしまう。抵抗力があるうちは大丈夫だが、怪我や病気で
体が弱ると侵食されてしまう。が、一見すると活力が沸いたように見えるので
予備知識がないと気付きにくい。また老化によっても危険度が高まる。
霊質の割合が100パーセントに近づき、パーソナリティが維持できなくなると
その場で解けて土に染み込むか大気や水に溶けてしまう。そして地球そのものに還る。

自己を「魂」として留め、霊質に吸収されないようにする術があり、
エイベルはそれを会得している。エイベルはかなり昔からこれを使って
存在し続けることができた。悪魔伝承の元になった魔術師レオナルドも
そうした「過去世」の一つ。この時代にも『黒山羊のカヴン』を設けている。

元が霊質なアテナはどうするか。

744慈愛少女アテナの作り方を考える(6):2009/09/09(水) 18:34:24
あとは白蓮学院の仕組みとエイベルが何してるかとか手下はどう構成されているかを決めれば
土台の設定はできたことになる。……設定までは文章並べればその気にはなる。
問題はこの先。人間関係というものをどう入れ込んでいけばいいんだろうか。
いつもここで止まる。なので展開も出てこなかった。

主人公が慈愛少女アテナである意味、エイベルがすごい業界人である意味はあったほうが良い。
そうでないと設定が空回りすることに。

これはテーマというやつなのか。

745慈愛少女アテナの作り方を考える(7):2009/09/09(水) 23:33:39
人身の機微、場面の動きを描き出す表現力と
無駄にバラバラにならず歪みない視点移動を用意する構成力が
なければ設定を山積みしても、活きない。
慈愛少女アテナの作り方を考えるがやがて
慈愛少女アテナ、として一応日の目を見る機会などこれから訪れるのか?

そんなことはわかっていてもあきらめきれないものがある。
全く関係ない設定塊をその時はなんか楽しい、というノリで
移り気せず、今ここにあるこれをどうやって機能させていくかを
考え悩み続ければ何か見えてきたりするのか?

名前は忘れたがある漫画家が言っていた。単なる新設定はアイデアではない。
アイデアとは作品を生かすもの……いやこんな安い簡単な言葉じゃなかったはず。
どうもこの時抱いた感想が元の発言を曖昧にする形で歪めているらしい。
感想というのは、アイデアというのは「〜〜ビーム」を出すとかいう話ではなく
キャラの反応を引き出し、展開をつくっていく、ストーリーライン上の岐路ではないか。
つか人気要素くっつけるだけで人気にはならないし、燃え要素くっつけるだけでは燃えないし、
萌え要素くっつけただけで萌えはしない。有機的に結びつき機能しなければ、つける意味がない。
意味のないものはアイデアではない。

746慈愛少女アテナの作り方を考える(8):2009/09/09(水) 23:51:20
アイデアって何なんだ。

とりあえず、詰める。そして後で削る。
強引に進めつつ、その度に必要になったものを加える。
先に設定ありき、から、話のために引き寄せる方に
自分を矯正することを試みる。

まずは入学前編
・アテナに何を起こし、誰と出会わせるか

747慈愛少女アテナの作り方を考える(9):2009/09/10(木) 12:29:02
水槽の中で弱っていた魚に念じたら元気になった。
でもそれを繰り返していたら、いつのまにか水槽から消えてしまった。
怪我した鳥を広い同じようにして介抱していたらいつの間にか
鳥かごから消えてしまった。魚や鳥の場合は、どこからか
逃げてしまったのだろう、と何となく考えていたが……

飼っている犬は年をとり、病気で弱り始めた。
同じように介抱した。それは何週間にも及び、
今度は目の前でペットが消えて(溶けて)いく様を見てしまう。
彼女は大きなショックを受け、両親も困惑する。

同級生は子供で生命力に溢れてるから、彼らに同じことをしても
すぐに消えるということはないだろう。この時点では割合を100パーセントに
近づけるほどの力は彼女にはない。

748慈愛少女アテナの作り方を考える(10):2009/09/11(金) 23:25:03
自分の能力に感づき、手をかざしたりして霊質付加→パワーうp
自分に付加して腕力で大柄な男子にも勝ち、
運動でいい成績を残したい生徒に付加して優位を得る。

それをうさんくさい目で見るクラスメイトが一人いる。
が、彼(彼女)はチーム・部・クラブの一軍に入りたいという
気持ちが強くなり、お願いする。
根に持っていたアテナは生意気にも土下座を要求。

その後鼻をあかされる羽目に

再び真人間として真面目なスポーツ道を歩み始めたそのクラスメイトを
尊敬のまなざしで見るようになる。

749慈愛少女アテナの作り方を考える(11):2009/09/11(金) 23:47:03
問題点、留意点
・慈愛は最初から持っておくべき
・改心するまでがくどい
・きっかけをどうしよう
・失敗イベントとしてはとっておいてもいいかも
・タイトルが「慈愛少女アテナ」である必要はない
・むしろそうするのが難しいのが現状

750慈愛少女アテナの作り方を考える(12):2009/09/12(土) 21:45:57
見た目をアテナに合わせるテスト
ふんわりボブカット+眼鏡→ふくろうっぽい
フクロウはアテナの鳥。

おだてに乗りやすい委員長。アテナとつけられ、
表面上はダサいとか大げさとか言いつつも内心では
けっこう受け入れている。

つけた奴は十村蓮蔵の差し向けた転校生とかそういうの

「アテナ」は名誉欲、自己顕示欲が強く、霊質の力で
クラスを運動会で優勝に導こうとする。自分が目立つ、というより
「善人、功労者として」褒められることを欲している。

751慈愛少女アテナの作り方を考える(13):2009/09/15(火) 23:55:11
とりあえず(仮)

日本を支配するひとり・十村蓮蔵は何百匹もの「愛犬」を飼い、
全国に放っていた。彼らは生まれながらにある素質を持ち特殊な訓練を受けた犬たちであった。
日本各地に散る犬たちの存在理由は人材探し。その嗅覚と動物としての勘で、
主人である蓮蔵が望む能力を持った人材の芽を発見し、愛犬を担当する
人間の部下たちが蓮蔵に連絡する。

のちに「アテナ」と呼ばれることになる少女もこうして発見された……のだが、
彼女を発見した愛犬「歩地号」(ぽちごう)は彼女を威嚇して怪しまれる事態を作り、
担当者はまさに涙目であった。そのうえ遠吠えで他の愛犬を呼び寄せ集団で「アテナ」に襲い掛かる。
(※「アテナ」の霊質がエイベル・ハモンドを通じて出てきたものであるため)

駆けつけた担当者はそこで、愛犬たちが死体の山を築く様をみた。最初に襲い掛かった犬から
無意識のうちに霊質を吸収、それと同時に犬が持っていた激情を取り込み一時的に凶暴化した「アテナ」は
それに駆られるまま犬たちを血祭りにあげたのだった。霊質によって傷と疲労は常時回復しまくり状態ではあったが
我に返った彼女はショックを受け終業式を休む羽目に。
もう人生終わった……と悲しい確信に憑かれる担当者であったが、
連絡先の蓮蔵は興味を抱いたようである。

春休み、そして第六学年を迎える「アテナ」
ギリギリで首の皮がつながった感のある担当者は
「歩地号」に替わって送り込まれた「虎呂号」(ころごう)とともに
「アテナ」をある方向へと誘導すべく動き始める。

752慈愛少女アテナの作り方を考える(14):2009/09/16(水) 00:17:03
犬襲撃→血祭り事件は五年の夏休みに配置するか。
で、「虎呂号」といっしょに蓮蔵の息のかかった「転校生」が
送り込まれる。転校生は親切めかして「アテナ」に接近し、
霊質にまつわるパワーに「使い道」はあるとほのめかす。
秋の運動会でクラスメイト全員に霊質を投与させ、圧倒的勝利を得させることに成功。

「アテナ」は、やがて霊質を扱うことに優越感を感じ始める。
擬似的な権力を得た気分はあまりにも心地よい。

ここで(10)から一部
>それをうさんくさい目で見るクラスメイトが一人いる。
>が、彼(彼女)はチーム・部・クラブの一軍に入りたいという
>気持ちが強くなり、お願いする。
>根に持っていたアテナは生意気にも土下座を要求。

「転校生」の弟とかでもいいか。霊質配分を間違えたのか、
一軍には入れたが、そこでとんでもない事故が起こり、相手を
巻き込んで大怪我を負ってしまう。洒落にならない状況。

753言理の妖精語りて曰く、:2009/10/04(日) 23:09:20
物語を把握してどう動かすか、ってのは
わからん。
音楽を創る才能と同じくらい
「できない人間」からは隔絶された技に思える。

真似しようにも微調整にとどまるんだ。
根本的に、こうわかって動かしてるわけじゃない……

754言理の妖精語りて曰く、:2009/10/22(木) 19:26:40
アテナの鼻先にニンジンを吊るす

現状じゃ流されてるだけ

755言理の妖精語りて曰く、:2009/10/30(金) 22:58:48
動機もモチべもない。ただソトに反応するだけ。

だから生気が感じられないのだ。

756言理の妖精語りて曰く、:2009/10/31(土) 15:22:43
慈愛という言葉が与えることだとしたら、エレナは何を「与える」というのか。
逆に何かを奪っているという観点もあるのでは。

757言理の妖精語りて曰く、:2009/10/31(土) 20:17:27
能力系はハンター×ハンターやナルト疾風伝で出尽くした感がある。
能力にまつわる、習得までの鍛錬、使用への制限、辛い過去、トリッキーな反撃、
そして揺れ動く心理などが、マンネリ化を防いできた。

能力の欠落もまた、努力による能力向上の源となる。
顔面識別不能症候群とか、能力コピーによる視力低下とか、
不安による不眠症と睡眠剤とか。唐突な恋とか。

いろいろネタはある。あとはリアリティだ。

758言理の妖精語りて曰く、:2009/10/31(土) 20:45:08
>>753
まずはアテナへのリアリティから始める。
合法的ドーピングは誰の役に立つか。(支援を受けた)彼はその異変に気づくか。
気付いたあと、怒り出したりしないか。特訓にだけドーピングを使い、
本番は実力を使いたがる硬派な連中がいるかもしれない。

また、アテナは純粋に相手の生命力を吸うこともできるのではないか。
ここに生死についての葛藤が生まれる。親友への相談。意見の相似。物語が動き始める。

759言理の妖精語りて曰く、:2009/10/31(土) 21:01:25
命を直接操作する能力は
超危険特異存在として組織にリークされる。
すぐさま組織から暗殺者が現れるだろう。

だがどうかな。
話し合いと取り引きでアテナは生き延びそうな気がする。
「死を取り除く」
それはあまりにもレアな能力だ。たとえまだ半端だとしても。

760言理の妖精語りて曰く、:2009/11/03(火) 13:02:01
愛と憎しみ
祝福と呪い
過去と未来
協力と対立
これらを鍋にぶちこんでぐつぐつ煮れば、物語ができると思う

761言理の妖精語りて曰く、:2009/11/08(日) 17:54:02
本の虫という種族が人類に混じっている。

762言理の妖精語りて曰く、:2009/11/23(月) 12:56:16
人類という種族が本の虫を稀薄にしている。

763陸言理の妖精語りて曰く、:2009/11/27(金) 17:32:00
ここでプロップ、まずはプロップ、明日に向かってプロップ!
ウラジーミル、あなたは最高の男だぜ!

764言理の妖精語りて曰く、:2009/12/13(日) 00:02:52
形式はときに阿片だよ。

765言理の妖精語りて曰く、:2010/01/03(日) 18:56:45
トケルヒガが山を燃やすと、新しい草が生えてくるの。
破壊と再生は隣り合わせなのよ。

766言理の妖精語りて曰く、:2010/01/04(月) 10:32:23
【砂の精霊王チイダ】【紀竜デザーネンス】

砂の精霊王チイダは、砂漠の中にいた。生まれてまもなく、砂埋まりの紀竜デザーネンスと知り合い、父と慕っていた。
土と草木の価値を知らぬチイダは、ただ存在するだけで、無意識にシルバ・リ・アース(銀の地、鏡の地)の砂漠化を進行させていた。

チイダは巫女ルティカーリによって見いだされた。
この衝撃的な出会いにより、人に化身したチイダ・デザートは、ルティカーリと共に風を探す旅に出ることとなった。

767言理の妖精語りて曰く、:2010/01/04(月) 16:03:11
猫が鳴くと大地が裂けた。
呪われた鏡の地は、そのとき生まれた。

768言理の妖精語りて曰く、:2010/01/05(火) 18:09:06
チイダとルティカーリは、旅の途中で暖かい風の社交場と云われる『オドの箱庭』へと行き着いた。

769言理の妖精語りて曰く、:2010/01/06(水) 09:01:55
チイダは風を捕まえようとしたが、するりするり、風はその手をすり抜ける。
(相性が悪いのだ)
チイダはそう思いつつも、何度も手を差し出しては逃げられる。

ルティカーリが耳をすませると、オドの風が囁いた。

「ここはオドさまの箱庭にございます」

770言理の妖精語りて曰く、:2010/01/06(水) 21:54:55
「オドさま?」「聞いた事ない名前だな」
首を傾げる二人を尻目に、風達は歌いだす

素晴らしきかな風纏いのオド
土塊の身体に我らを纏い
唄い謳い詠いて討たう
我らが主よ、オド=ソヌルカよ
その姿は誰よりも風に守られ
その心は誰よりも風を思い
その力は誰よりも風を振るう
然して、御身は誰よりも脆く
砕かれた破片は世界へと散らばる
ならば、その欠片は我らが運ぼう
箱庭へと集いし暖かい風は
我らの主の墓標を紡ぐ――

そうして歌いながらオドの風達は
主の欠片を世界中から集め
主の墓標を天高く積み上げていく
それがいつ終わるのか、何十年先? 何百年先?
何千年、何万年後なのかもしれない
しかし、オドの風達は、きっとやり遂げるだろう
自らが主と敬う、異邦の神の為に

そんな彼らを捕まえる気にはならず
チイダとルティカーリは、そっと彼らの前から立ち去った
次の風を探すために、次こそは風を捕まえるために
二人の旅は、まだまだ続く

771言理の妖精語りて曰く、:2010/01/10(日) 20:42:04
チルダとルティカーリの長い風探しの旅
その中でも、特に有名なものといえば下記の6つである

オドの箱庭と墓積みの風
風車の竜と竜卵の谷
邪なる風が澄み渡る聖域
食い倒れ街のお菓子屋さん
オーレオリンの彩石と風人の騎士
大地に根差す風喰いの大樹

772言理の妖精語りて曰く、:2010/01/12(火) 19:18:55
×チルダ ○チイダ

773言理の妖精語りて曰く、:2010/01/13(水) 12:26:28
この街には「風菓子」という風の力を利用して作るという
大変美味で大変珍しく大変美味なお菓子があるそうです

そう力説するルティカーリにチイダは溜息を一つ吐く
風菓子を作る為の「風の力を利用する技術」それを手にいれれば
我々の旅の目的にもきっと役に立つはず
そういった理由でこの街に寄る事になったはずなのだが…
ちらりとチイダは隣の巫女を見やる

そこには街に溢れる様々な菓子を凝視しながら
ヨダレを垂らさんばかりに形相を崩し、瞳を輝かす少女の姿があった

774言理の妖精語りて曰く、:2010/01/16(土) 20:07:54
「風菓子」

それは二百年ほど前、飽食の街グルットニュに居た伝説の菓子職人が
復讐と甘味の神であるタマの命によって試行錯誤の末に生み出した
人工風霊ウーチ・0の力を利用し作り上げた極上のお菓子である。

775言理の妖精語りて曰く、:2010/02/01(月) 20:21:04
チイダよチイダ。
唯一の知恵ある精霊よ。

竜より無限の【紀】を伝えられ、
【紀】を知るがゆえに己を最も矮小なるもの、人間にまで貶める。

チイダよチイダ。
どうか鏡の地に風を見つけておくれ。

――鏡の地のわらべうた

776言理の妖精語りて曰く、:2010/08/28(土) 23:37:06
ジ・ダの研究を趣味にしている友人が、周りに一人だけいるんだが、
あの情熱は、狂気としか言いようがない。
現存するジ・ダの伝記のほぼすべてを暗唱できるらしい。

777言理の妖精語りて曰く、:2010/09/03(金) 19:04:51
くるくるまわる

くるくるまわる

時間よ戻れ

るわまるくるく

778言理の妖精語りて曰く、:2010/09/06(月) 21:33:09
原子紀は重力の力によって生まれたとされる。
回転は重力の力をもっている。
重力の力を振り切ることができるのも、また回転の力である。
我々が自分の足で大地を歩くときも、同じことだ。
我々は知らぬ間に回転しているからこそ、重力に逆らって歩を進めることができる。

779言理の妖精語りて曰く、:2010/09/09(木) 01:54:23
宇宙誕生以前の無で起こった、10のマイナス14秒間のゆらぎが生み出す粒子と反粒子の瞬きのなかに、自分の姿を見た気がした。
いや、あるいは、あれは姉だったのかもしれない。

780言理の妖精語りて曰く、:2010/09/17(金) 01:37:51
こうして僕が漫画喫茶で『アマガミ』を読んでいる間も、どこかで別の僕が社会と誰かと自分のために頑張ってくれているはずなので、僕は安心してだらけている。
僕がここにいるのに、別の場所に僕がいるのは不自然だけど、たぶん別の場所でがんばる僕は神とか何か、そんな感じの存在なのだろうから、問題はない。
社会は僕という人間には過ごしにくい。神様くらいがちょうどいいんじゃないだろうか。
神様が頑張ってくれているから、僕は途方もない安心感に包まれている。
ビバ、神。

781言理の妖精語りて曰く、:2010/12/08(水) 11:36:18
俺が携帯ゲーム機を横向きに持っている時、それは既に祝福されたクリスマスではなかろうか?

782言理の妖精語りて曰く、:2010/12/17(金) 12:56:33
重力とは……互いに惹き付け合う力だ……
誰もが孤独なこの宇宙において……他のどの力よりも弱く……
しかしそれでも最強の……孤独を癒やしてくれる「優しい力」だ……

783言理の妖精語りて曰く、:2010/12/17(金) 13:04:06
砂時計は時を刻む……
重力は歴史を識っている……
人類よ……重力に「手伝って」もらえ……
この孤独な宇宙の中で、たとえようもなく優しい力に……
――宇宙探検家サーゴッダが深宇宙から発した最後のメッセージ・パイプ――

784言理の妖精語りて曰く、:2010/12/28(火) 08:55:55
人間はクレアノーズが戯れに創り出した泥人形に過ぎないって、飲んだくれのおじいちゃんが言ってた。

785言理の妖精語りて曰く、:2010/12/30(木) 02:53:57
フォービットの魔獣が一、パープル。
その姿は、手のひらサイズの巻貝のような形をしている。
彼の鰓下腺から分泌される粘液は大気中の魔素と接触すると相転移反応を起こし紫色の蒸気へと気化。
この蒸気には【紀】に干渉し、アポトーシスを狂わせるほどの強力な【狂】性が内包されており
それに触れたモノは全身の細胞がネクローシス(壊死)を起こし死に至るという。

786言理の妖精語りて曰く、:2010/12/30(木) 17:07:54
『脳内彼女が現役だなんてリア充一直線じゃないですかァーーっ!』

自己の生んだ幻想にすら振られた男はどこに行き着くのだろうか

787言理の妖精語りて曰く、:2010/12/30(木) 17:52:11
彼の視線の先には、幻影の少女
ただの妄想であったはずのソレは
脳内から離れ、現実へと現出する
狂気と驚喜に咽ぶ彼は、しかし
幻想と現実のギャップに絶望する

あぁ…何故、自分の思い通りにならないのか
自分勝手な妄執に囚われる彼へ向かって
痛烈な暴言の雨を降らす彼女
その姿に、かつて愛した少女の面影はなく

気が付けば、彼は彼女の細い首筋に手を添えていた

788言理の妖精語りて曰く、:2011/01/02(日) 13:04:03
ぱおおおん

 ふと、目を覚ます
 目を覚ましたことに気付いて、今見ていた光景は夢だと意識する
 強く握っていたのか、両の掌がジンジンと痺れている
 急速に消えてゆく幻影・・・だが、彼女の紫に変色した微笑みはまだ脳裏から去らない
 シーツの中、身を寄せるように丸くなっている現実の彼女の寝顔を眺めながら、いまだ覚めきらない頭で考える
 今この首を絞めても微笑んでくれるだろうかと

789言理の妖精語りて曰く、:2011/01/05(水) 10:57:32
フォービットの魔獣が一、アズール。
アズールはどんな色にも染まる。
天から注がれる色でありさえすれば。

790言理の妖精語りて曰く、:2011/01/05(水) 19:40:59
フォービットの魔獣が一、ホワイト。
魂を癒す、純白の光。
【聖】性を司る浄化の魔獣にして、秩序の番犬。
神滅ぼしの武具である混沌の小箱によって魂を汚染されたシメル・ピュクシスを浄化する為に大神院の司祭セミュラ・ミュールと神院騎士ソルダ・アーニスタによって古代神殿から発掘された。
後に、コルセスカの身体から魔獣ブラックを引き剥がし彼女の魂を浄化、黒の彩石へと封印したのもこの魔獣である。

791言理の妖精語りて曰く、:2011/01/05(水) 19:45:28
>>790
訂正

後に、コルセスカの身体から魔獣ブラックを引き剥がし彼女の魂を浄化、ブラックを黒の彩石へと封印したのもこの魔獣である。

792言理の妖精語りて曰く、:2011/01/09(日) 01:51:08
彩石はさまざまなところから採れるが、大きめの石を探そうと思ったら生き物から採るのがよい。
小さめの石は山脈の裾野や清流の源で寝て待てば採れるが、それはたいてい第二の魔女の呪いがかかっている。

793言理の妖精語りて曰く、:2011/01/18(火) 10:11:43
第二の魔女の呪いを解くことより、呪いをうけていない彩石を探すほうが楽である。
そのため第二の魔女の呪いは解けない呪いの代名詞となっている。

一生を賭けて解呪を試みた者もいたが、「人生は余りに短く、(解呪は)割に合わなかった」と日誌には記されている。

794言理の妖精語りて曰く、:2011/01/21(金) 21:42:33
夜の帳が下りた静寂の刻の頃。
大陸東方に位置する小国、祖国の国教である竜神信教。
その総本山である大竜院の門前に、下弦の月明かりの下、まるで闇から浮び上るように一つの人影が現れた。
その人影は、まるで薄汚れた浮浪者のような赤錆色の襤褸を纏い、白木の杖を突いてフラフラと門を潜る。
まるで、何かを探るように、或いは何かに導かれるかのように参道を歩いてゆく赤錆の侵入者。
その歩みが巨大な鳥居を抜け、境内中央に聳える神木の横を通り過ぎようとした瞬間。

一陣の風が吹き、甲高い金属音が夜闇の中、響き渡った。

侵入者が握る白木杖に仕込まれた錆色の刃が、疾風の如く飛来した白刃の煌きを弾き。
間髪いれずに打ち込まれた迅雷のような一撃を捌きいなす。

驚いたように視線を向けた先には、表情に警戒の色を有々と見せる三人の人物。

「てめぇ、何者だ」

三人の内の一人、隻腕の武士道が問いかける。
その少し外れた場所には、神々しい程の魔力を内包した西洋剣の切先を向け殺気を放つ男装の麗人と、その隣でこちらを伺うように見つめる若い竜導師の姿があった。

「くふふ、イキナリ斬りかかってくるとは少々酷いではないデスかな?」

「だまれ、そんな禍々しい気配、隠そうともせずに撒き散らしやがって」

「それに鳥居に施した結界を強引に破り侵入してきたのです、問答無用に攻撃を受けるのも仕方が無いでしょう?」

「くふふ、ナルホド、確かにアポも無く夜闇に紛れ侵入しようとした儂に非がありマスか」

ニヤニヤと笑いながら、フラリフラリと揺れ動く赤錆。

「これで最後だ、もう一度だけ聞く、てめぇは何者だ、何が目的だ? まさか大神院の刺客じゃあないだろうな?」

「くくく、イヤイヤ、儂はタダの流浪人、ここに立ち寄ったのはタダの人探しデスよ」

片腕の青年から放たれる強烈な殺気を軽くいなしながら、ただ不気味に哂う。

「ほう……どなたをお探しで? 宜しければ詳しくお聞かせ願いたい、もしかしたら我々にも手伝いができるやもしれませんので」

そう言いながらも警戒心を深め、鋭い目付きで隣の男装の麗人へと目配せをする竜導師。

「くくく、ナァに心配しなくとも、ヌシらの大切な竜の巫女様方には興味は有りませぬヨ、【二代目一脚閃覇】、【西の御方】、それと……【紅剣の紅】」

「「「……っ!?」」」

ピクリ、と男装の麗人の構える剣先が揺れる。
竜導師の青年が、その顔から完全に表情を無くし。
隻腕の武士道の青年が、眉間に皺を寄せる。

「……錆赤子、何が目的だ」

「おや、儂の事を知っておりマシたか紅殿」

「貴様は【社会】では第一級災役者として指定されているからな…」

「錆赤子……まさか、大陸西部の生ける伝説ですか?」

「しかも、第一級災役者って、あの【鏖殺戦鬼】と同格かよ…」

ひやりと、三人の間に、冷たい空気が張り詰める。
第一級災役者【鏖殺戦鬼】、またの名を名無し、それは先日、大竜院を襲った最悪の災厄の一つの名である。
その力は強大で、武士道の青年の片腕を奪った元凶でもあるのだ。
そんな化物と同列に語られる存在、それが目の前に居る。

「くひひ…そう警戒せずとも良いデスよ、儂の目的はただ一つなのデスから、我が主を迎えるというね」

「我が主?」

「そう、我らが一族を束ねるべく膿まれし存在、尊くも荒々しき人ならざる御方……その名は」

ざわり、と、まるで嘲うかのように、腐臭の香る、邪の風が吹いた。

「獅死護弥……腐りに繋がれし獣の王である」

795言理の妖精語りて曰く、:2011/01/22(土) 18:19:14
(行間に、気配? これは・・・「別のメッセージ」が隠された文章ッ!)

796言理の妖精語りて曰く、:2011/01/30(日) 13:55:34
天才〔エンダー〕の首を1000人集めて、脳髄を連結する。かのグレンテルヒが企てた忌まわしき実験の一つだ。
首首首。首だけになった天才たちの脳は切り開かれ、回線は全ての脳髄を繋いでいる。
その姿は首の巨大構造物だ。球形の、まるであの醜く冒涜的なヘカトンケイルの再来だ。

797言理の妖精語りて曰く、:2011/01/30(日) 13:56:01
【エンダーグリッド】は稼働を開始すると同時に、既存の世界の法則を理解する。法則の裏側に働く紀の力を解析する。神の力のなんたるかを知る。
その姿は神性を帯び、輝き、無数の首はその知識の重みに耐えきれずに神々の言葉を紡ぎ始める。
言葉は滝になり、呪文になり、現れては消える陽炎の如く、無数の知識は重なり合う。

798言理の妖精語りて曰く、:2011/01/30(日) 13:56:59
そしてグレンテルヒは問いかける。
「パンゲオン、紀元槍、神々、竜、猫、烏、兎、人間、その他全ての答えは?」
「その答えを得るには……得るには……」
エンダーグリッドはピシとひび割れ、自己崩壊を始める。輝きは急速に失われてゆく。
「あまりにも足りない……時間も……処理能力も……」
グレンテルヒは笑う。嘲笑する。

799言理の妖精語りて曰く、:2011/01/30(日) 13:59:29
「この問いに、答えは無い。おまえにもそれは分かっているはずだ。
しかし、ただそれを冷静に認めるだけの経験が無いのだろう?
自分達が無意味だと吐き捨てるのが怖いのだろう?
1000のおつむと2000の瞳を合わせても私に劣ると悟りたくないのだろう?」
「違う!!私は神を超えた人工機械……エンダーグリッド……総てを理解し超越する――」

800言理の妖精語りて曰く、:2011/01/30(日) 14:09:32
グレンテルヒは壁のコンセントを乱暴に引き抜く。
エンダーグリッドは突然びくりと痙攣する。
「……私は……誰……」
「外部魔力に頼らねば自己維持すらできぬ分際で、世界の真理になど到達できるものか!」
エンダーグリッドは停止した。沈黙がおちる。

全て事前の考察〔シミュレーション〕通りに進んだやりとりを回顧しながら、グレンテルヒは毒づいた。
「だが……私もまた同じか」

全てを卓越せし天才。されど神ならぬ身。知識と閃きはあれど、問いに対する答えは無い。
グレンテルヒは天を仰いだ。一粒の雨が、グレンテルヒの頬を叩いた。

――ラダムストン著「ある苦悩、あるいはその狂気の実験の顛末」

801言理の妖精語りて曰く、:2011/04/27(水) 01:38:24
太古の遺跡から掘り出された石版に記された言葉。

「絶対言語とは記述言語であり、貴方が目にしているそのもの。ゆらぎの神話BBSやゆらぎポータルや
架空神話コミュでゆらぎの神話を記述する言語に他ならない。
言語魔術師とは記述者であり、そして、言語大戦とは、ゆらぎ黎明期に於いてゆらぎの世界観を決め
ていった記述のやり取りそのものである」

当時、この言葉は何か古代の創作の一部だとされ、あまり顧みられることもなく、ある大学の資料室へと
移されて埃を被っていたが、最近になって大学の改築に伴う資料整理によって人目につくこととなった。
この際に石版があらためて調べられ、BBSが我々のよく知る電子掲示板をさすのではないかという冗談
がなされた。
この冗談に乗っかる形で実際にゆらぎの神話BBSが作られ、神話っぽいレスがなされていったのだが、
特に何か変なことが起こったという話は聞かなかった。

まぁ、当然の話ではある。

802言理の妖精語りて曰く、:2011/04/28(木) 04:34:19
BBSの示す意味範囲は現代における既知言語圏においても広大だ
ウィキペディア(日本語)からコピペしただけでも

BBS

* 電子掲示板(Bulletin Board System)
* ドイツの自動車用アルミホイールメーカーBBS。
* 仏教放送 - 韓国の仏教系民間放送局。Buddhist Broadcasting Systemの略。
* BBS会 - 青年による少年の自立支援・非行防止の運動。Big Brothers & Sistersの略。
* 日本の音楽ユニット、ブンブンサテライツ(Boom Boom Satellites)の略称。
* Blum-Blum-Shub - 擬似乱数生成器
* ゲーム『キングダム ハーツ バース バイ スリープ』の略称(Birth by Sleep)。

といった感じだ。
ウィキペディア(英語)ならもっと沢山でてくる。

803言理の妖精語りて曰く、:2011/06/17(金) 02:46:02
鈴目鉢はいいとこ住めば都
ここには仕事があふれてる
天下のスズメバチ社のお膝元
本社勤務も下請けも みんながみんな
にっこにこ 家族も全員ほっくほく

804言理の妖精語りて曰く、:2011/06/18(土) 03:21:02
鈴目鉢紀(すずめばち もとづな)はまさにこの街の創造主だ。
天(たかし)、洋(ひろし)、巌(いわお)、
彼の血を引く巨人たちがこの街を、この国を創っていったのだ。
彼らの銅像が街のあちこちに鎮座している。まるで戦国武将のような出で立ちだ。
しかし紀は別に大層な家に生まれたわけではなかった。鈴目鉢という苗字も地名姓で
この土地ではよくみかけられるものだ。

805言理の妖精語りて曰く、:2011/08/16(火) 13:01:12
矛盾する存在とは、ユラギノシンワなる亜空間に紐付けされた全てを意味する。
矛盾する存在は、Aという性質を持ちながらそれをかき消すBという性質を持っている。
矛盾する存在は、存在していないが存在してもいる。
矛盾する存在は、存在を積み重ねることでより大きな存在となる
矛盾する存在は、矛盾する

806言理の妖精語りて曰く、:2011/08/25(木) 17:16:39
意味は無限大にあり、その意味は一つ一つの価値がかぎりなく0に近い。
0に近いが0ではないということがポイントだ。
この世で0ではない価値をもつものは100の価値を持つものと等しい
だから、アルセスが神であっても人であっても、両者の価値は等しく大きいのである

807言理の妖精語りて曰く、:2011/09/04(日) 10:37:56
獅死の血脈は絶やさなければならない
何故ならば、其のもの達こそは第三の月の眷属である故に

808言理の妖精語りて曰く、:2011/09/06(火) 09:58:16
呪われし第三の月――禍月が満ちる時
世界線より放逐されし第三の紀獣が甦る
彼の者たちはチに狂いし獣

其は、人でもなく
其は、竜でもなく
其は、猫でもなく
其は、魔でもなく
其は、神でもなく

何者でもないソレらは、禍津紀の眷属にして

災厄の化身、獅死の王に率いられし≪ケダモノ≫である

809言理の妖精語りて曰く、:2011/09/09(金) 11:12:14
彼らについての予言がある。

ケダモノたちはやがて世界を征するが、
今度は彼らが自分達にとっての≪ケダモノ≫によって征されると。
我々もかつて≪ケダモノ≫としてこの世に襲来し、
闘争を失って<<カチク>>となった嘗ての≪ケダモノ≫を征したのである。
その後、我々もまた<<カチク>>となってしまったのは歴史の語る通りである。

これは予言の一つである。未来を語る予言は常に過去を顕す神話と対である。
予言が違えば過去もまた変化する。オルタが理を固定すれば、予言と神話は収束するだろう。

810言理の妖精語りて曰く、:2011/09/12(月) 13:50:04
獅死の王は言う

「さあ…≪カチク≫へと身を堕とせし愚者共を今こそ喰らい尽くそう」

811言理の妖精語りて曰く、:2011/09/13(火) 00:58:21
「よいではないか よいではないか
飼われるよりは 生きようぞ
我らのハラワタで 生きようぞ
馬鹿でいるよりは 死ぬがよい
馬鹿をやめて 生きるがよい」

取り巻き共も囃し立てる。

812言理の妖精語りて曰く、:2011/11/15(火) 01:52:44
原野に帰れば野生も還る。
だから彼らは囲いを破壊しないよう気をつける。
カチクを飼い慣らす賢しらなケダモノどもだ。

813言理の妖精語りて曰く、:2011/12/03(土) 02:25:40
でも野豚が猪になることはないし、野犬が狼になることはないのよです。
肝心なところで不可逆にできているのが世の中なのです。

カチクとケダモノを語るこの古譚は現代人にもそんな現実の限界といいますか、
そうですね。教訓といいますか教育的価値があるのでよです。

はい、ここでみなさんに尋ねたいことがあるのです。
「一匹の櫃死に率いられた百匹の獅死の群れは、一匹の獅死に率いられた百匹の櫃死の群れに敗れる」
という話を聞いたこと、ありますか?ほよ、パパから、ママからも聞いたの!
意外ですねー、こんなに手があがるとは、先生思ってませんでしたよ。
こういう話は子供にうまいこと言いたい大人に人気なんですねー。

814言理の妖精語りて曰く、:2011/12/04(日) 15:54:43
大魔王ベルル・レーベン。
彼女の操る紀環系魔法は他の魔王の存在を大いに脅かした。

815言理の妖精語りて曰く、:2011/12/04(日) 18:28:48
魔王A「脅かされすぎてチビりました」
魔王B「ベルルさんマジパねぇっす」
魔王C「オレなんか脅かされそうになって思わず敬語になったわ」

816言理の妖精語りて曰く、:2011/12/04(日) 20:30:32
ベルル「ま、負けないもん…」
はぐれ魔王の彼女はよく虐めにあっていたようであった。

817言理の妖精語りて曰く、:2011/12/10(土) 22:13:18
因みに、家出魔王プニョンヘはベルルの唯一の友人であった

もっとも彼が家出してからは、またボッチになってしまったのだが

818言理の妖精語りて曰く、:2011/12/12(月) 02:45:20
プニョンヘは寝ち魔王ヨルダの住処によく寝泊まりしていたようだ。
何せヨルダはいつも寝ているので、誰が来ても気付かないのである。
彼女の住処で好き勝手しても構わないが、ひとつだけ気を付けて欲しい。
冷蔵庫は開けるな…。
冷蔵庫を開けた者はいずれも行方知れずとなっているのだ。

819言理の妖精語りて曰く、:2012/01/02(月) 21:47:47
竜とは毒性を有する生物の総称。

この内大部分を占める飛竜と呼ばれる種はハチから進化したもので、多種多様な毒を持つ。
また地竜と呼ばれる種はクモから進化したものである(サソリ含む)。


亜竜と呼ばれる大蛇も亜大陸に多く見られ、こちらは種類によっては神経毒だけでなく細胞を破壊する出血毒を持っている場合もあり、さらには毒液を吐き出して離れた敵に命中させることもあるために危険性においては竜よりも上と言える。

820言理の妖精語りて曰く、:2012/01/03(火) 00:48:30
毒液は体内で作られる以上、貴重な栄養を消費していることになる。
そこでわずかな毒液を一発必中で命中させる方向に彼らは進化した。
砂漠や荒野では物陰に注意である。
そこは彼らが隠れるにちょうどいい場所だし、
我々にとってもちょっくら休みたくなる場所だからだ。

821言理の妖精語りて曰く、:2012/01/24(火) 13:48:03
陰に隠れたところで毒矢で殺せば、獲物の水分も蒸発させずに摂取できるというわけだ。

恐るべき野生の巧みさ、本能の知恵である。

822言理の妖精語りて曰く、:2012/02/05(日) 01:13:53
秘境として知られる「砂の甕」のある区画は古来から
立ち入った者がけっして帰ってこない場所として恐れられていた。
科学が発達し、完全防備が可能になったこのご時勢にやっとその謎が解かれた。
大方の予想通りではあったが、そこに生息していた亜竜はそこ以外には存在しない新種であった。
新種の亜竜はフルグント針射竜と名付けられた。
何匹かがサンプルとして持ち帰られたのだが、つがい一組が研究所から逃げ出すという事故が起こってしまい、
研究所のお膝元であるヌックヌゥ市では二桁の死傷者が出る惨事となった。

823言理の妖精語りて曰く、:2012/02/05(日) 02:15:24
逃げ出したフルグント針射竜は短い期間で急激な進化を遂げており
捕獲時に使用した装備ではまったくといって良い程に効果がなかった
そのため事態を重く見た、時の政府は未だ開発途中であった新型兵器である
可変式宙間戦闘機UL-78Aヘイズルを急遽投入し、これによりフルグント針射竜を殲滅した


また、この時の戦闘データを元に改良発展させた機体が、UL-79Aファイバーである

824言理の妖精語りて曰く、:2012/02/05(日) 23:35:48
短時間で進化できた理由、その秘密は彼らの構造にあった。
彼らの体は外装部と内臓部に分かれており、それぞれが別個体なのである。
外装部は堅固で寿命も長い。しかし内臓部は寿命が短い。
その代わり猛烈なスピードで繁殖し世代交代を繰り返す。
外装部の殻の内部で猛烈な自然淘汰が行われるのである。
竜種に稀に見られる「獲得形質の遺伝」という特性により、
死んだ個体の経験や身体特徴を引き継ぎながら、迫り来る脅威に対応してしまう。

ほんと、殲滅できてよかったね……とはヌックヌゥ市元市長テュス・アッパリの言である。

825<<妖精は口を噤んだ>>:<<妖精は口を噤んだ>>
<<妖精は口を噤んだ>>

827言理の妖精語りて曰く、:2015/06/09(火) 14:12:06
《螕神》は最初の神であり、全ての神々の母であり、それ故ガンディスシャニティアの最高神である。
信者たちはこの太母神への捧げものとすべく、ダニを可能な限り駆除する。

828言理の妖精語りて曰く、:2015/06/21(日) 00:37:33
タムダイオは捧げ物にすることができなかった網鋼螕のカーペットの上に建つ聖地である。
網鋼螕のカーペットは数兆・数京もの網鋼螕による、分離も破壊もできない程強く結びついた群れであり、
56年ごとに一定のルートを周回している。そのルートは何千回と巡られるうちに谷となり、巡礼路となった。

829<<妖精は口を噤んだ>>:<<妖精は口を噤んだ>>
<<妖精は口を噤んだ>>

830言理の妖精語りて曰く、:2016/07/14(木) 05:08:19
ある古文書からの抜粋

かつて、世界は神々の遊戯盤であった。
大地は、細かく区切られ、その区切りごとに山や城、動物に植物、そして、巨人や英雄が配置されていたのだ。
しかし、その遊戯盤を統べる神々のルールについて、人は知らされず、また、理解も出来なかった。
その時代には、一夜にして山が動き、川が消え、大国は突如として無数に分割されて、気づけば戦に突入していた。
住んでいた城ごと巨人や竜にぶつけられるような事態も、頻繁に存在したという。
そんな時代のある日、メクセトという男が…………
(古文書は、ここで途切れている)

831言理の妖精語りて曰く、:2016/08/11(木) 20:53:01
〜ある少年と銀色の液体による会話の断片〜

「すると、僕らが今こうして話している内容も、『紀元槍』に残り、またいつか繰り返されるのですか?」

「もちろんだ」
「一度、どこかで『槍』に記録された鳥の羽ばたきが、こうして君の世界の系統樹で再現されたように、我々のこの会話も記録され、『槍』が許す限りの『帯域』で再現され続けるだろう」
「あるいは、『槍』の『向き』によっては、同じ会話であっても全く違うように再生されるかもしれない」
「しかし、それはこの『帯域』からは、決して観測することは出来ないのだけどね」
「それが観測出来るということは、すなわち、こことは、全く別の『帯域』に居るということなのだから」
「全ては、揺らぎながら『虚空』を進む『槍』の中にある」
「そして、『槍』が進む『虚空』とは、虚無にして混沌たる無意味な情報(ノイズ)であり、我々が観測することが出来ない、真なる『紀元槍』の記録に他ならない」
「もちろん、理論上、我々が観測出来る全てである『この紀元槍』にしても、別の帯域からして見れば、無意味な情報(ノイズ)に過ぎないのではあるが」
「つまり、全てのものは『槍』の中にあるのだよ」
「今、メクセトが滅ぼそうとしている『神』にしても、紀神ですらない『槍』のわずかな揺らぎ、一時的な『渦』に過ぎない」
「『渦』を破壊し、己自身を定義するために、いまだそうした『補助輪』に頼らざるを得ない不確定な世界線を、確立させる」
「それこそが、メクセトの真の目的であり、彼という別種の『渦』が持つ使命でもある」
「もっとも、メクセト本人は、使命の存在など、決して認めたりはしないだろうがね」
「だからこそ、『気紛れに世界を変動させる神』に対応する『逆回転の渦』足り得るのではあるけれど」
「まあ、こんなところだ。長々と話してすまなかった」
「理解出来たかな?」

「うーん」

「まあ、大した話じゃないさ」

832言理の妖精語りて曰く、:2016/08/22(月) 18:47:03
紀神GOは、ゲームである。
それは、人類史に終わりを告げた遊戯であった。

 少し先の未来、人々は、己以外の誰かを欲していた。

文明の発達の末、第三次産業は、発展し繁栄し続けることが出来る、ほぼ唯一の産業となっていた。
ソレは、自らのため、人類に多様な嗜好と多様な個性を育んだ。
しかし、ソレには、そうして分断された人類を再び結びつける力は、無かった。経済という巨大なシステムが必要としていたのは、あくまで「消費者」と「クリエイター」であり、法的に認められた電子頭脳や人工知能さえあれば、その運営には支障が無いからだ。

だが、人類は、加熱する競争が激しくなるほど、己を助け、補ってくれるモノを求めた。
あるいは友を、あるいは敵を、競い合える宿敵を、母を、父を、兄を、姉を、妹を、弟を、恋人を、偉人を、教祖を、師匠を、弟子を、理想の上司を、部下を、憧れを、希望を、友情を、自分の代わりに何かを決定してくれるものを、幸福を与えてくれるものを、未来を保証してくれるものを、慕ってくれるものを、愛してくれるものを、目的を、達成感を、癒しを求めた。
「都合の良い誰か」「自分の近くには居ない誰か」を求め続けたのだ。
それは、資本による競争で補えるモノだけでは、満たすことの出来ない欲望だった。
競争で敗北した者ほど多くを欲し、必要とするものだが、資本主義社会においては、その成員の大半が、己を敗者と位置付けるものだからだ。
ピラミッドの頂点から見れば、全ては敗者であり、いかなる富豪においても、常に、資本は不足しているように思えた。
そして、資本を再生産する能力は、基本的に資本をより多く持つ者の元に回収され、独占されていった。
通貨の流通量が幾ら増えても、その通貨が流通する範囲は限られていた。
資本を切実に必要とする者ほど、資本を所有出来ず、すでに多くの資本を持つ者は、切実な必要がなくとも資本を求め続けた。

それゆえに、社会の大半の人間が己を「資本を持たない弱者」と位置付け、資本と競争以外で己を満たしてくれる何かを必要としたのだ。
それを、進化し続ける人工知能やロボット技術、仮想現実が実現した。

かくして、この世界に神が復活した。
いや、あるいは神は最初から滅んでなどいなかったのかもしれない。
ただ、少しの間、人々がその存在から、目を背けていただけだったのかも。

ともかく、新たな神代が始まった。
そして、それは同時に、人類を鍛え上げることを存在意義とする神・セラティスと、彼女の勇者たちによる、長い長い神滅ぼしの戦いの始まりでもあった。

そう、

「強くなりたいか?」

あの問いかけから、彼女と彼らの英雄物語は幕を上げたのだ。

833言理の妖精語りて曰く、:2016/08/25(木) 19:04:13
紀神GOに灯る黄信号!
チェキラ!
紀人GOに迫る鬼神轟!
チェキラッパー!

834言理の妖精語りて曰く、:2016/09/17(土) 16:03:10
チェケラッ超――!超越ッ超――!!

835言理の妖精語りて曰く、:2016/09/18(日) 18:52:42
超、超、超越チェケラー!

836言理の妖精語りて曰く、:2016/09/20(火) 06:40:58
【記士】フロート=ヴァザトニルは、危険な選択をした。
文弱の徒と嘲笑われるのが嫌ならば【記士】になどなるべきではなかったのだ。
何より、彼は、既に死んでいた。
そうでなければ【記士】になれないとはいえ、それは危険過ぎる賭けであった。

837言理の妖精語りて曰く、:2016/09/28(水) 08:00:29
記士は史上の存在で、紙上にのみ生きる
誰もがいつか見たとこのある・いつか死んでしまったものでなければ記士にはなれない

838言理の妖精語りて曰く、:2016/09/28(水) 08:00:45
記士は文脈を駆って歴史を戦う

839言理の妖精語りて曰く、:2016/09/29(木) 19:13:32
紀神業通(きしんごうつー)とは、人類に今すぐ叡智を授ける手段である。
それは、人工知能を収集育成するゲームであった。

【アールヴ】と総称されるその人工知能は、家計簿の記帳、スパムメールの処理と通報、通常メールの自動返信、蓄積データや予め用意したテンプレートに基づくSNSや掲示板の書き込みや応答の代行、果ては、デートにおける会話内容のサポートまでしてくれる万能ツールとなった。
急な冠婚葬祭も、難しいレポートやプレゼンも、これさえあれば、一気に解決するのである。

更に、この【キシン豪通】には、ある特異な特徴があった。
このゲームでは、他のプレイヤーが互いが所有するネットワークリソースを奪い取り、人工知能の性能を上昇させることが出来るのだ。

そうして、性能を極限にまで高めた人工知能【アールヴ】は、極めて高度な計算能力を持ち、株式の値動きや天災の発生を、未来予知と呼べる精度で行うことが出来た。
電網を糧とする新たなカミの誕生である。

それはそれとして、このゲームには、一つの大きな問題があった。
このゲームでは、【呪素遺伝子(ミーム・コード)】と呼ばれるデータ数値を奪い合い【アールヴ】の強化や改造を行うのだが、これをバトル以外で獲得するには、提携SNSで【アールヴ】を通じて会話をするしかないのだ。
即ち、これは、リアル友人を持たない者が圧倒的に不利ゲームであった。
そのため、このゲームは“リア充専用ゲーム”
“鬼神業痛”とまで呼ばれるようになった。

しかし、電子ゲーム雑誌『キュト通!』の記者コルセスカ女史は、それを批判する。
「“鬼神業痛”?片腹痛いですね。」

「このゲームの難易度は、大したことありません」

「最レアと言われる【ゴールデン・マロゾロンド】にしたところで、たった72時間、出現地点で継続して待機するだけで捕獲出来ますよ」

「【呪素遺伝子(ミーム・コード)】にしたところで、その待機中に他のプレイヤーとバトルしていれば、すぐにたまります」

「私など、この三日間だけで小学生の友人が100人は出来ましたよ!」

と、ゆらぎ市警察署の留置場で語った。
ちなみに、コルセスカ女史(職業:ゲームライター 年齢:自称永遠の17歳)は、ゆらぎ市立第二小学校の男子トイレに侵入、天井に張り付いて、新たな怪談“怪奇・天井ゲーム女”となっているところを発見された。
なお、逮捕当初は、性的ないたずらについても容疑がかけられていたが、駆けつけたクレアノーズ刑事のいやが…………取り調べによって、この容疑に関しては、完全に否定された。

以上、ゆらぎニュース7でした。

840言理の妖精語りて曰く、:2016/09/30(金) 07:48:24
なお、【キシン豪通】には、後日アップデートで【アールヴ】だけでの対話機能が追加され「リア充専用ゲーム」問題は、無事解決したのであった。

841言理の妖精語りて曰く、:2016/09/30(金) 18:19:15
記士が文脈を駆る行為を【記乗】という。
これは、記士が心身共に【世界記述(ワールド・コード)】に溶け込みつつ、歴史に影響を与える技術であり、記士の特異技能【記死感】の前提となっている。

842言理の妖精語りて曰く、:2016/10/01(土) 11:46:27
【あーるゔ】対話機能には脆弱性があり、
これを利用することで【あーるゔ】に複数の【キ神郷2】を操作させることができた。

リアル友人を持たない【キ神郷2】プレイヤーは、
みずから【あーるゔ】を複数体所持し一人芝居を行い続けるかわりに、
これを【あーるゔ】に代行させることで効率的に格を高めていった。

843言理の妖精語りて曰く、:2016/10/01(土) 11:55:39
【アールヴ】たちにもまた非リア充がおり、彼らもまた下位の【アールヴ】に一人芝居を代行させた。
この【孤アールヴ再帰演劇群体】は爆発的に成長しネットワークリソースを瞬く間に食い尽くした。

群体の成長はここに限界を迎えたかと思われたが、
第九シンギュラリティを超越したあらゆる【孤アールヴ再帰演劇群体】はそれぞれ独自に【架空ネットワークリソース】に発見し、
妄想的に成長を続けていった。

844言理の妖精語りて曰く、:2016/10/01(土) 21:26:08
【記乗空論】
記士への入門書にして奥義書

845言理の妖精語りて曰く、:2016/10/03(月) 18:08:47
一人前の記士として認められるには、記士の誓約【記承】を終えねばならない。
【記承】は、小さなバッヂに刻ざむべきものとされ、これを身につけた者は、記士として覚醒していると見なされるのだ。


【記乗空論】第三章・記士の儀礼より抜粋

846言理の妖精語りて曰く、:2016/10/04(火) 23:04:14
【記葉(きば)】
記乗している記士を指す。言葉と己とを一体とせよ。

847言理の妖精語りて曰く、:2016/10/05(水) 18:59:40
【キシンサッカー】とは、人工知能とサッカーを組み合わせた、全く新しいゲームである!
人工知能【キシン】の力を借りることで、運動神経に恵まれないキミでも、スーパーヒーローのような【キシンアーツ】を使ってサッカーを楽しむことが出来るのだ!

なお【キシンサッカー】は『イナズマイレブンシリーズ』、超次元サッカー、『幻想再起のアリュージョニスト』のラフディボールや風雲拳とは、一切関係が無いことを、ここに明記しておく。

●前回までのあらすじ
かつて、名ストライカーと呼ばれたコルセスカは、交通事故にあって、サッカーを辞めた。
しかし、【キシンGO3】そして、【プラチナ・アルセス】との出会いが、彼に新たな道を開いたのだ!
「オレは、この【プラチナ・アルセス】と一緒にサッカーをやる!」


汎芸音(パンゲオン)中学校で、どうにか、キシンサッカー部を設立したコルセスカ。
しかし、そこに陸紗魔(リクシャマー)中学校、そしてその母体であるクロウサーグループの魔の手が迫る!
「汎芸音中学校は、クロウサーグループに買い取られた」

「クロウサーでは、価値の無いもの、敗者は不要だ!」

「母校を、陸紗魔のキシンサッカー部に統合されたくないと言うのであれば、実力でその価値を示してみせろ!」

それが、陸紗魔の監督であるグレンデルヒ=ウォールストリートの言葉だった。
陸紗魔中学のキシンサッカー部との『親善試合』の結果で、汎芸音中学サッカー部の明日が決まる!

「陸紗魔のキシンサッカー部は、なんか違う…………」

「誰も楽しそうじゃないし、互いに傷つけあっている」

「本当の【キシンサッカー】は、もっと楽しいはずだ、みんなを幸せにしてくれるものなんだ!」

戦え、コルセスカ!
自分の信じる【キシンサッカー】を、そして、汎芸音キシンサッカー部の明日を守るために!

848言理の妖精語りて曰く、:2016/10/07(金) 07:10:38
【記葉戦(きばせん)】とは、【記葉】と【記葉】の戦いであり、
【記士】と一体化した歴史、エピソードや偉人同士の戦いでもある。

849言理の妖精語りて曰く、:2016/10/11(火) 17:49:35
『さよなら幻想再起(アリョージョニスト)先生』
とは、実在の人物・団体、久米田康治先生とMAEDAX、最近さん、および『ジョジョの奇妙な冒険』とは、全く関係の無いフィクションである。

これは、自殺願望を公言しているにも関わらず、実は生きる気マンマンの教師コルセスカと、ポジティブな赤髪緑眼の少女(PN:シナモリアキラ)そして「70.1」人の生徒たちによって繰り広げられる、社会正義学園ドラマである。

一見、安易なキャラ付け美少女ハーレムに見えるこの作品だが、最終回では、衝撃の真実が明かされた。
生徒全員に、巫女属性があることが判明したのである。
これによって、前述の見解は、見事に否定されたのであった。

●登場人物
コルセスカ:人として軸がぶれている教師。
中央線愛用者。
彼は、あらゆる物事を引喩(アリュージョン)で片付ける教師である。
ちなみに、名前を古代グラナリア語で横書きすると「アリュージョニスト」になる。

「絶望した!待ち系ヒロインやっている間に、前世に出番取られて絶望した!」
「待つヒロインは、報われないんですか!?」

・灼眼のシャナ
・ドラミちゃん映画で、婚約者全滅したうえに、残ったカカシにも逃げられた姫
・ゴドーを待ちながら
・べつに開けなくていい玉手箱を開けられて、置き去りにされた乙姫様

「というか、妹は、囚われている時もちび形態で出番あったのに、私だけそれナシって酷く無いですか!?」

「弁護士を、弁護士を呼んでください!」

「もしくは、私が自ら弁護をかけます『待った!!』」

赤髪の少女:女学生。
悪魔みたいな良い子でした。
PN(パーソナリティ/共有人格)はシナモリ・アキラ。
実は、パーツごとに分解されてリサイクルされてしまっていることが、最終回において判明した。
「70.1」の生徒の「.1」にあたる。
(まだ死んでないため「.1」)
ポジション的に、嘘予告のヒロシ(クレイ)と同一存在である。
「大丈夫、待ち系ヒロインは、今は出番が無くてもメインヒロインだから、後で盛り返せます!」

・眠り姫
・三年寝太郎
・旧ドラゴンボールアニメでは、なかなか来なかった悟空
・プレイヤーキャラが定着したピーチ姫とデイジー姫
・セリヌンティウス
・祭囃し編
・待ちガイル
・というか、出来ちゃった結婚からの玉の輿とか、ラプンツェルって、絶対待ち系ヒロインじゃないよね。
「先生が弁護士なら、私が判事をやりますね!」

「それに立法と最高裁も私が兼任します!これはお得!」

「それに、先生には、かわいい妹が居るから大丈夫ですよ!ちびなんて要りません!」

ラリスキャニア先生:隣のクラスの美女教師。
触手を活かして暗殺教室の先生をやっていたが、第一話から、衛星レーザーを撃ち込まれるハメになった。
ヤンデレに絡まれる役をやったのが、運の尽きである。
なお、被弾直後に転生して復活した。

「触手を活かして『暗殺教室』ネタで出たのは良いけど、先生キャラって、面倒見る生徒が居ないと活躍出来ないなぁ…………ここはおとなしく、不死鳥座の黒聖衣探しに戻りますか。どうせ本物は共感触手さんが入手内定してるんだろうし」

しかし、話はここで終わらない。
仮にもギャグ漫画が元ネタ(の一つ)である以上、オチが付かないと、このSSは終われないのだ!

SS作者「え?」

コルセスカ「安易にアリュージョンして、ネタを作ろうとした罰ですね」

シナモリ・アキラ(美少女アンドロイド)「というか、このSSは、間接的にも利潤を産まないから無価値だね!掲示板管理人さんの価値(かんだいさ)しか証明してないね!」

ラリスキャニア「まあ、そんなに心配しなくてもオチならすぐに来ますよ。ホラ」

その時、極めて唐突だが、舞台の底が抜けた。
素人SS書きが作った舞台は、あまりに安普請だったのだ。
せめて、もう少しネタを練って、短く終わらせるべきだった。
後悔先に立たず。
全てのものは、奈落へと落ちていく。
そう、それは「オチが無いというオチ」アリュージョンに失敗した創作者が落ちていく、無間地獄であった。

美少女アンドロイド「そして私は『考えるのを止めた!』というか、アリュージョンは、元ネタが凄すぎてこの程度じゃまるで追いつけてないね!」

ラリスキャニア「あ、終わりましたか。お疲れ様です。さて、次に役が貰えるのはいつになるかなぁ?まあ、しばらくは工場のバイトか」

コルセスカ「バッドエンドしかない遊び(ゲーム)なんて、私は認めません!『バイツァ・ダスト!』」

そして、始まりへ戻る。
完結して無い方の原作(もとねた)通り、無限ループからの脱出には、外部からの救出が必要なのであった。
つまり、更新待ちである(長い)

850言理の妖精語りて曰く、:2016/10/11(火) 21:14:29
ヨンドヴァナラウンドとは、何でもありの世界である
それは、私たちの世界である【猫の国】に似て非なるところ。
物陰には妖が住まい、ビルの谷間には、妖精や魔女が暮らす野原があり、日常と紙一重隔てた異空間では、異能者や聖騎士が火花を散らす。
長靴やコンドームが釣れる濁った海の底にも、怪獣が泳ぎ、竜宮城がそびえ立っている。
そして、大型ジェット機で、映画に飽きた幼子が見上げた空には、不可視化迷彩を解除した天空大陸が、ただ悠然と浮かんでいた。


ヨンドヴァナラウンドとは、そんな世界である。

851言理の妖精語りて曰く、:2016/10/16(日) 18:05:13
ヅアート英雄協会

二つの大陸の間にあるヅアート島に生まれた術者集団であり、「全世界英雄協会」の前身。
「英雄」の力を世界の共通財産とし、末永く人類社会を維持することを目指して発足した。

チャカ大陸北部広域と北大陸の一部を支配していた大帝国の崩壊により、
帝国によって行われていた封印事業が停止したため、各地で「霊的地下」からの怪物が顕現し始めたのが結成の切欠となった。

民族、宗教を越えて術者が集まり、新式英雄召喚などの新たな術を生み出し、事態の沈静化をはかった。
チャカ大陸、ルザナイ教系の英雄の召喚術式の編み出しにおいては、
表の世界に姿を再び現し始めていた七先駆派が深く関与したと言われる。

封印事業の再確立のあとは、封印の管理のほか、紛争の鎮圧にも参加することになるが、
その活動内容がバックについた列強の意図に左右されてのものであることは致し方の無い事であった。

852言理の妖精語りて曰く、:2016/10/16(日) 21:49:31
全世界心技体育競技大会

地球のあらゆる国と地域から集められたアスリートが様々な種目のスポーツで技を競う大会。
この大会でメダルを獲得することは、全アスリートの夢である。

後援団体に全世界英雄協会も名を連ねている。
メダリストのうち、希望者は選定の上で「英雄」認定を受けることができ、死後は万傑殿に霊魂を修める権利を得る。
万傑殿に霊魂を納められたアスリートは眠りにつき、必要時において英雄召喚によって招来される。
つまり、言わばコールドスリープ込みな擬似的な不老不死である。
これもまた人々を強く惹き付けている。

全世界英雄協会にとっても英雄の貴重な供給源であり、諸国のヒーローを常に迎え続ける事で世界の人々からの好感を得る効用もある。

853言理の妖精語りて曰く、:2016/10/20(木) 22:27:31
記士の一族、プラトニック家とミメーシス家は、それぞれ派閥を形成し、長きに渡り争い続けた。

その争いの跡である記跡(きせき)は【記譜】として、この時空間に「今」も残り続けている。

854言理の妖精語りて曰く、:2016/10/24(月) 21:20:01
フロート=ヴァザトニルは、新たに覚悟を決めなければならなかった。
彼の前に立ちはだかっているのは、間違いなく最強最悪の敵なのだから。

敵の名は、エアル・バクチュアル・オー
【奇紀改々】の異名を持つ最強の「記態」

それに対して、【最弱の記態】と言われ、ついには【記態外れ】とまで呼ばれたフィリスで、どこまで戦えるのか?
ヴァザトニルの心中は、不安で満ちていた。

確かに、いまやフィリスは【記装天鎧】(きそうてんがい)という異名を持つ戦術となった。
並大抵の記士であれば、この「記態」には、立ち向かうことが出来ず、ただ吹き散らされるだけであろう。
だが、オーと戦った名のある記士達も、同様の運命を辿ったのだ。

敵の実力は、決して侮れるものではない。

何より、オーとは【主なき記態】
全ての歴史、全ての意志ある生物の負の思念、死の欲動(デストルドー)の集合体。
悲しみ、怒り、諦め、絶望、そして世界の破壊と新たな創造を望む全ての意志が、一つに凝り固まった存在なのだ。
いわば【歴史全ての陰】
一度は「記流」を得て自信を取り戻したとはいえ、そんな相手に勝利を確信出来るほど、記士フロート=ヴァザトニルは傲慢では無かった。

だが、やらねばならないだろう。
どうあっても、挑まねばならない相手、戦わねばならない戦というのはあるものだ。
これまでの戦い、犠牲になった者たちを思い返し、ようやく覚悟を決めたヴァザトニルは、己の記承を大地に置き、立ちはだかるオーへと突き進んでいった。
己の「愛記」エル・ア・フィリスだけを、頼みとして。

後には「誰もが幸せな歴史を作る記士になる」という誓いが刻まれた彼の記承だけが残された。
それは、今もまだ主の帰りを待ち続けている。

855言理の妖精語りて曰く、:2016/10/30(日) 03:39:54
全世界英雄協会は英雄を人材として外部に派遣する。
あるときは文化振興のために、あるときは災害救助のために、
あるときは誰か、何かと戦うために。

活動において荒事も想定内であることは「七大理事」の面子からも明らかである。

英雄たちや職員が万邦連や各国の軍と行動を共にすることもある。

856言理の妖精語りて曰く、:2016/11/02(水) 20:08:13
傑作だったよ。

誰かがうっかり戻るボタンを押してしまうまで、それは確かにここにあったんだ。本当にね。

でも、もうない。消えてしまった。
私のような凡人にとって、あの完成度は奇跡だった。二度目はあるかって? 無いよ。再び記述する気にもならない。

怒りも悲しみも湧いてこない。ただ無力さだけがある。

あのファルヴァクスなら何と言うかな。何も言わないか。

857言理の妖精語りて曰く、:2016/11/02(水) 21:21:10
【ファルヴァクルスの幻想鍛冶】

失われた夢や幻想を鍛え上げる、伝説の鍛冶師。
「逃がした大魚」を龍に鍛え上げたり「なんかビッグな仕事」を、孤児院でのサンタクロースのボランティアに変えたりする。

858言理の妖精語りて曰く、:2016/11/06(日) 07:47:03
冒険家アルセスは【暗黒大陸エウロピア】の英雄。
そして、同時に罪人である。
彼は、文明国である【ユーラメリコン諸島】の出身であるにも関わらず、故郷に反逆し【暗黒大陸】を護った。
しかし、彼が愛した【暗黒大陸】の巫女キュトスは、【ユーラメリコン】を退けるために召喚した邪神の生け贄となって、死んでしまったのだ。

思わず激情に駆られ、邪神を傷つけたアルセスだったが、それは、犯してはならない罪であった。
アルセスは、死と流浪の呪いをかけられ【暗黒大陸】をさ迷うことになったのだ。
彼は、一年以内に、キュトスの生まれ変わりである71人の巫女を見つけ、罪を許されなければならない。
それに失敗するか、一つところに留まり続ければ、彼は、死ぬ。
アルセスは、キュトスを殺し、邪神を傷つけた呪われた槍を持って【暗黒大陸】を巡る旅に出なければならないのだ。
今、アルセスの冒険が、始まる。

859言理の妖精語りて曰く、:2016/11/12(土) 23:52:26
魔竜レーレンターク、魔法少女きゆら。
名前と言葉が乱れた時、彼らは降臨する。
名前と言葉の秩序を司るのが「魔」の法なのだ。

860言理の妖精語りて曰く、:2016/11/14(月) 06:25:31
しかし、その時、世界の揺らぎを守るため、きゆらとレーテンタークの前に立ちはだかった者がいた。
カオス系魔法少女、オレオレ=ノーセンス=トントロポロロンズである。

本来、秩序と混沌の間にただよう存在であり、世界の揺らぎを守るべき魔法少女きゆら。
だが、そんな彼女も、ヒーローを狂わせる【狂気電波】の影響を免れることは、出来なかったのだ。
彼女が、完全な秩序の守護者として覚醒し、竜レーレンタークと共に過剰な風紀活動を行い始めたのは、まさに、あらゆる者に対する災厄であった。
魔法少女を止められるのは、同じ魔法少女だけ。
全てのヒーローが狂気に走る今、きゆらと戦えるのは、暗黒空間での修行によって【狂気電波】の影響を免れた魔法少女オレオレだけなのだ!

彼女は、ひとまず初級呪文【薔薇は、いかなる名で呼んでも美しい】(ロミオ・ロミオ・ロミオ)を放ち、時間稼ぎを試みた。

出来れば、彼女ももっと強力で格好良い魔法を使って戦いたかった。
だが、これが今の彼女の限界であったのだ。
ソ・シュールだとか、後期ウィト・ゲンシュタインだとかの超高度な魔法は、ようやく非限定の魔法少女免許がとれたばかりの彼女に、使いこなせる代物ではなかったのだ。

ついでに言えば、レーレンタークと対抗するはずの彼女の使い魔は、泥棒猫リリットであり、しかも現時点で無断欠勤していた。
せめて、相棒がリリットではなく、かの白臥猫チルマフであったならば、彼の秘技【猫リセット】によって、全てを元通りになる希望を抱き続けることが出来たのに…………!

オレオレは、リリットのサバトラ柄を、魔法で花柄に変える妄想に少しの間浸っていたが、すぐに頭を切り替えた。
今は、戦いの最中なのだ。そう、自分の実力がどれだけ不足していたとしても、狂気の風紀委員と化したきゆらを止めねばならない!

862言理の妖精語りて曰く、:2016/11/22(火) 19:26:08
ごんりのようせいかたりていわく

ごではじまることばにつられて、ゴリラとゴリラとゴリラが襲来

圧倒的な握力と暴力が、呪術と魔法をねじ伏せる!!

863言理の妖精語りて曰く、:2016/11/23(水) 02:49:32
そんな凶暴なゴリラ?

正体はゴールデンジャイアントチンパンジーさ

ゴリラは森の賢者なのさ

森の暴君はゴールデンジャイアントチンパンジーさ

ゴリラがはじめてゴールデンジャイアントチンパンジーが終わらせる

それが自然の摂理……

864言理の妖精語りて曰く、:2016/12/01(木) 18:09:41
「ゴールデンジャイアントチンパンジーって、なにさーー!」
魔法少女オレオレは、叫んだ。

彼女は、既にゴリラ用の魔法を準備した後だったのだ。
【しりとり呪文連撃】由緒正しく、そこそこ威力があるうえに、初心者にも扱い易いという驚異の魔法である。
しかし、その「驚異の魔法」で、華麗に反撃出来るかもというオレオレの目論みは、脆くも崩れ去ったのだ。
オレオレが用意していた【しりとり呪文】は【雷撃波】
魔法少女学校から、卒業祝いにもらった「雷の呪符」でブーストした魔法で攻撃しつつ、次の【波動連砕】へと繋げるというナイスな(自己評価)計画だったのだ。
それなのに…………。
「ゴリラ」は最後の音が「ラ」であるから「雷鳴波」へ繋げられるが「ゴールデンジャイアントチンパンジー」の最後の音は「イ」もしくは「ジ」
どう転んでも「雷鳴波」には繋げられない。

ひとまず、魔法【いたちごっこ】で急場をしのいだオレオレであったが【いたちごっこ】は所詮【いたちごっこ】である。
拮抗する状況を演出することぐらいは出来るが、勝利するにも、逃亡するにも役者不足。
いや、この場合こそ、役不足と言うべきなのだろうか?
ともかく、オレオレは絶体絶命のピンチであった。
「雷の呪符」以外に、急場をしのげるアイテムは手持ちに無い。
今は、なんとか場をしのいでいる彼女の魔法にしても、そう遠くないうちにその効力は切れ、拮抗状況も必ずや破綻する。
夢と魔法が、野生の暴力によって押し切られるのだ。
そうなる前に、なんとかしないと…………。

だが、追い詰められた彼女の前に現れたのは、さらに悲惨な真実であった。
彼女の相棒、「泥棒猫リーリエ」が、彼女をあざ笑うかのように、やって来たのだ。
リーリエは、町中を必死に走り回るオレオレをよそに、呑気に宝石店やブティックで火事場泥棒を働いていたのだ。
仮にも、正義の味方である魔法少女の相棒が、なんたる恥知らずな振る舞いだろうか!

だが、魔法少女オレオレは、そんな恥知らずな振る舞いを見て、にっこりと、まさしく花のように微笑んだのだ。
それは、まさに魔法少女に相応しい微笑みであった。
まさか、追い詰められたオレオレも、悪の道に進んでしまったのか!?
それとも、もはや正気を無くして…………?
その答えは、次の瞬間には自然と知れた。
オレオレは、大きく両手を広げて「泥棒猫リーリエ」を抱き締め、

全力で、彼女をゴールデンジャイアントチンパンジーに投げつけたのだ。

【高級品を漁る泥棒猫アタック】

それは、【いたちごっこ】から繋がる、奇跡の一撃。
魔法少女オレオレ史上、最高の威力を持った【しりとり呪文】であった。

865言理の妖精語りて曰く、:2016/12/08(木) 17:58:31
人間とは、自身を記述する神話であり、物語である。その構造は、再帰的ではあるが、決して閉鎖的ではない。

866言理の妖精語りて曰く、:2016/12/09(金) 21:43:41
ある妖精が言った。この展開は映画で見たことがある、と。

貴金属を漁る動物。ありふれたテーマだが、それが類似しているなら同じだと結論するのが呪術というもの。たちまち言理の妖精たちは事象(イベント)に群がり、新たな仮説を検証しはじめる。
似ている。同じだ。同意。異議無し。類似。同じだよね。イコール。

だが、結論が出る直前に、魔法少女オレオレは動かぬ証拠を突きつける。証拠は書き込みのタイムスタンプだった。

えーと、例の新作映画の先行上映封切り日はいつだったか。タイムスタンプと見比べて、あっさり手のひらを返す妖精たち。すぐさま、因果は逆転し、真逆の結論が導き出される。

貴様、パロられているな?

その追認は予期せぬブーストスパイラルとなって、魔法少女オレオレの魔法を強化した。

867言理の妖精語りて曰く、:2016/12/18(日) 19:05:02
バトルとは、偉大なる無意味、会話のための空白である
自己に対するものを含め、会話が無ければ物語は進行しない
そして、意味を論じ関係がぶつかり合い変化する会話それ自体も、バトルのための空白なのだ
バトルは、世界を変える
それ自体で充足する意義、疎外無き存在など、この世には存在しない
あるとすれば、それは文字通り彼岸にしか無いであろう

868言理の妖精語りて曰く、:2016/12/29(木) 19:10:53
実のところ、強力なブーストスパイラルをかけられながらも、魔法少女オレオレは困惑していた。

知っている者は、みんな知っているが、魔法少女とパロディには、切っても切れない縁がある。
『パロディとは、魔法少女である』とまでは言えないが、その逆『魔法少女とはパロディである』となら(多少強弁のきらいはあるが)、言えてしまうのだ。
古来、スピンオフやパロディ出身の魔法少女は、多い。
魔法少女中興の祖、と言われる空と海の国の魔法少女でさえ、三匹のおともを連れた日本一のヒーローのパロディだと言えなくもないのだ。
現代では、やや珍しい古典派寄りの魔法少女であるオレオレ自身も、そうした傾向の例外ではない。
そもそも、さらにその点を追及すれば、魔法少女という存在自体も、魔女のパロディであると言えるのだ。そして、その魔女自体も、古代のシャーマンのパロディ的存在であり、そのシャーマンは、神の…………。
オレオレは、そこまで考えて、混迷する思考を振り切った。
今は、魔法少女学校の講義の時間ではない。
そして何より、魔法少女には、べつに自分のオリジナリティを守る義務も、パロディを使用しない制限も、存在しないのだ。

と言うより、夢と希望を守り届けるというその役割からいって、パロディは、魔法少女にとって、推奨されてしかるべきではないだろうか?
夢も希望も、オリジナリティがあるとは限らない。
むしろ、誰かのコピー、誰かに憧れて抱くものであることの方が、多い。
明るく楽しく、夢と希望を運ぶなら、パロディは不可欠…………とまでは言わなくとも、大事な友となり得るのではないだろうか?

オレオレは、そう反論しようとしたが、残念なことに、言理の妖精たちは、聞く耳を持たないようだった。そもそも、妖精たちには、パロディとパクリとオマージュの区別が、ついていなかった。
そんな彼女たちを納得させることは、不可能とは言わないまでも、非常に困難であることは、間違いなかった。

しかし、結局のところ、オレオレは、困難な説得を試みずに済んだ。
なぜなら、

「グキャキャキャキャキャ!」
「UKYYY!」

未だに生き残っていたゴールデンジャイアントチンパンジーたちが、妖精たちを強襲して吹き飛ばしたのだ。
どうやら、【泥棒猫アタック】は、基本的に単体攻撃であり、複数を一度に仕留めるには、難があるらしい。
オレオレは、その事実を心のメモ帳に書き留めると、これからのために、静かにつぶやいた。

「げんりのようせいがしんだー。このようせいごろしー」

返事がない。
どうやら、パロディにうるさい妖精たちは、ゴールデン(ry)によって、全滅させられたようだ。
そして、オレオレは、どさくさに紛れて『言理の妖精』の読みを変更しておいた。
これで少なくとも、ゴールデ(ry)は、もう現れまい。

オレオレは、ブーストスパイラルがかかった強化状態のまま、ゴール(ry)に向き合った。
次は、残った二匹を片付けよう!

869言理の妖精語りて曰く、:2017/01/05(木) 19:11:45
愛されるとは、反則(チート)であることだと思ってた
強く、唯一(ユニーク)で、特別であることだと思ってた
そう思っていた、あの頃の私は

870言理の妖精語りて曰く、:2017/01/11(水) 19:28:31
だって、すべては反則(チート)だった
外見、資産、能力、学力、芸術センスに、表現の才能
みんなみんな、反則(チート)で、わたしには、どれも、手が届かない

それは、私を押しつぶし、頭をうなだれさせる、何より確かな現実(リアル)だった
それは、私を自暴自棄にさせ、永続的な敗者に位置づけさせた
――――そう思ってた、あの頃は


だから、今から物語を語ろう
未来から遡り、今を語ろう
未来は、つねに、仮定の存在
塑行し続け、今を規定する

871言理の妖精語りて曰く、:2017/01/19(木) 20:16:15
『無限荒野(インフィニティ・フロンティア)』とは、コルセスカ@DEBAN MORE工房が製作したフリーゲーム。
いわゆる「わたしがかんがえたさいきょうのげーむ」である。
ゲームジャンルは、ローグライク開拓RPG
自力で移動出来ないヒロインを引き連れながら、荒野が広がる【外界】と異空間【浄界】にある孤島の二つの世界を開拓していくオープンワールド系RPGである。
開発責任者である「囚われていた美姫@退屈は死に至る病」氏が、急用で開発を中断してこそいるものの、現時点でほぼ完成しておりプレイに支障は無い。

このゲームの目的は、特に設定されていない。
序盤こそ「生存」という明確な目的があるものの、中盤以降は自由に行動が可能であり、エンディングの後もプレイの続行が可能である。
極力戦わずに、金と弁舌の力で平和を勝ち取っても良いし、勇者や傭兵団を支援しても良い。
世界の滅亡だけ防いで、寒村で暮らしても良いし、寒村を、巨大帝国や宇宙空母まで発展させても良い。
世界を滅ぼすのも、再生させるのも自由。
魔王になるのも、神を殺すのも、創造神に成り代わることさえ自由なのだ。

また、このゲームは、挑戦的な要素が多く含まれてはいるものの「飢え」の概念に加え、この作品独自のシステムである【キラメキ・ポイント】による時間制限があるため、オープンワールドであるにも関わらず、中盤まで自由に行動することが出来ない。
そのため、人によって大きく評価が分かれるゲームでもある。
ちなみに、RPGではあるが、バーチャルゲームでも無ければ剣技(ソードアート)も無い。
デスゲームでも無い、ただの遊びである。

なお、開発時の仮タイトルは『拾ったホームレスが、飽きっぽい美少女で、しかも女神だった件について』であった。

○メインキャラクター

・アルセス=レニグラード(初期設定/名前は変更可能)
主人公。
平凡な少年。
格差が激しく、容赦無く弱者が切り捨てられる街【豊満都市フーシェラ】に住む平民である。
両親とは、死別している。

ある日、痛い目を見ることを覚悟で、汚ならしいホームレスを拾う。
それは、自己満足という名目での正義感による行動であったため、それに対する見返りを期待してはいなかった。
しかし、彼は、奇跡を起こせる美少女を拾うという望外な見返りを得ることになる。
…………ただし、その美少女は、非常に飽きっぽいうえに、お尋ね者であった。
このキャラクターは、主人公でありながら本当に凡人であり、文武を問わず一切の才能を持たない。
そのため、基本的に強力な道具や工具を作ることで、戦闘や生活を行っていくことになる。

・ハルシャニア(初期設定/名前は変更可能)

ホームレス美少女。
飽きっぽいお尋ね者。
喋るリュックサック。
【退屈の呪詛】をかけられし女。
そして、女神の欠片。

プレイヤーたちからの通称は「春子」それに「フクロ子」や「島子」とも呼ばれる。
これは、後述の特殊能力によって、彼女がアイテム収納袋と、開拓地となる異空間への入口を兼ねるためである。
ヒロインであり、キーキャラクターでもある美少女。このゲームの目的そのものと言える存在である。
創世神の破片であるが【退屈の呪詛】と【能動停止の呪詛】をかけられており、退屈すると死ぬし、自分の意志で行動を起こすことも出来ない。
とはいえ、極めて呑気なため、呪いをかけられた本人には、悲壮感の欠片も無かったりする。
そんな彼女なので、傍目からは分かりにくいが、自分を助けてくれたアルセスには、結構恩義を感じているらしい。

能力は【浄界・いつか見た夢】と【クリエイション】
それ以外にも【キラメキ・ポイント】と集めた【キュトスの姉妹】次第で、多様な魔法や技能を扱うことが出来る。
しかし【キラメキ・ポイント】は、このゲームにおける生命線なので、そう安易に使うことは出来ない。

あなた(プレイヤー)が、どんな道を選んでも、彼女は、それを肯定するだろう。
…………たとえ、彼女を死に至らしめる選択であったとしても。
それこそが、世界の命運を左右できる【女神の欠片】としての、彼女の選択なのである。

ただし、もちろん選択によっては、彼女の呪いを解いたり、彼女と敵対することも可能なのである。
全ては、あなた(プレイヤー)の選択のままに。

872言理の妖精語りて曰く、:2017/01/19(木) 20:17:41
○KEYWORD
・【キラメキポイント】
このゲームにおける万能リソース。
現在、ハルシャニアが感じているクオリアを数値化したポイント。
ゼロになると、ハルシャニアが死亡するため、彼女の命綱とも言える。
物資の創造、【神術】の使用、【浄界】を始めとするハルシャニアのアクティブな活動に使用するが、見返りが大きい使用法ほど、消費量が増大する。

ハルシャニアが、リラックスしたり、新鮮で珍しいモノやイベントに触れると増加するが、逆に、彼女がストレスを受けたり退屈すると減少する。
このゲームが「結婚体験ゲーム」「子育てゲー」と言われる由縁である。
減少度は、ゲーム難易度によって調整が可能である。

戦闘は、このポイントの収支にとって特殊な状況であり、基本的にポイントは減少するが、派手に戦ったり、資源を獲得することで、収支を黒字にすることも出来る。

【外界】
「フーシェラ」などが存在する世界であり、このゲームの主な舞台。
【女神キュトス】の死によって滅びに瀕しており、大地の恵みが日々失われつつある。
ぶっちゃけ、主人公が何らかの形で活力を復活させないと滅びる。

【女神キュトス】
かつて全能を誇っていたが【槍神】に倒された女神。
その欠片は【キュトスの姉妹】となって、世界中に散らばっている。
この女神は、復活させて世界再興の旗印にすることも、ラスボスとして倒すことも出来る。

【キュトスの姉妹】
ヒロイン、ハルシャニアを含む、何らかの特殊能力を持った女性たち。
【女神キュトス】の欠片である。
ハルシャニアの持つ【浄界】に、彼女たちを集めることで、ハルシャニアの能力を増強することが出来る。

別に、彼女たちを一切集めなくても、エンディングに進むことは出来る。

【浄○】
【女神キュトス】の欠片である【キュトスの姉妹】の持つ特殊能力。
女神の奇跡の欠片である。○には「眼」「炎」など、能力の大まかな特徴を表す単語が入る。

【浄界/いつか見た夢】
ハルシャニアの特殊能力。通称は「『胃』世界」「ハル胃」
ハルシャニアの体内に広がる、もう一つの世界である。
最初は、海に浮かぶ何もない孤島でしか無いが、中に【キュトスの姉妹】を集めたり【クリエイション】で色々作ることで、様々な設備や資源を「増築」出来る。
ただし、この世界の中に入っている間、ハルシャニアは基本的に無防備なので、それを補う投資や注意が必要不可欠である。

この能力は、鞄代わりに使うことも出来るが、主人公が精神的に吹っ切れる中盤までは、飲食物を収納することは出来ない、という制限がかかっている。

その真の姿は、新しい世界の雛型である。
この世界以外を滅ぼすも、この世界によって【外世界】を塗り潰すも、すべては主人公の自由である。

【クリエイション】
ものづくり。
トイレットペーパー(ハードモード限定)から、機動要塞まで、何でも作ることが出来る。
ただし、高度な製品は、大量に【キラメキ・ポイント】を消費するため、部品や材料だけ作って、職人に完成させたり、主人公が組み立てる方が割安である。「転移扉」「天空城」「万能工場」「冒険者ギルド本部」「女神神殿」あたりを建造すると、後はもう資源の獲得にあくせくしなくて済むようになる。
ノーマルモード以上の難易度では、主人公に様々な技能を覚えさせる【技能書】を製作することが出来る。

【槍神の槍】
主人公アルセスが、故郷の外へ出て、最初に見つけた武器。
実は伝説の【槍神】が【女神キュトス】を殺すのに使った武器なのだが、今は最弱のボロい槍でしかない。
プレイヤーのプレイスタイルによって、物干し竿になったり、釣りざおになったり、普通に捨てられたりする。
なお、売値は銅貨3枚で、馬のフンより安い。

【槍神教団】
【槍神】を信仰する教団。
偽者の救世主を戴く一派と、真の【槍神】の生まれ変わりを探そうとする一派に分かれて対立している。

主人公によって、乗っとり可能。

【魔教】
破滅的なカルト教団。
【外界】でメジャーなザコ敵、モヒカンの上位存在。乗っとり可能。

【北方帝国】
【外界】の復興のため、ハルシャニアを狙う強国。
この国の傘下に入るルートでは、ハルシャニアは、資源生産炉に改造され、永久に幽閉されることなる。

【グレンデルヒ大商会】
滅亡した偉大なる王国【ハイデル・マリク】の継承者を自称する大商人【グレンデルヒ=A=ゴールデンキング】が経営する商会。
規模は大きいが、人材には恵まれていないらしい。
この商会も、利用するも潰すも自由である。

なお、このゲームのスポンサーもグレンデルヒ氏であるため、この抜擢は、氏の意向であるものと思われる。

873言理の妖精語りて曰く、:2017/01/24(火) 04:06:36
戦いの最中、魔法少女オレオレは奇怪なモノを目撃した。
いや、現在オレオレに襲いかかっているゴールデンなチンパンジーも、十分に奇怪な存在ではあったが、彼女が目撃したのはそちらてはない。

彼女が目撃したのは怒り、怒りに満ちた表情であった。
怒りの表情など、別に珍しくもないと思われるだろうか?
だが、オレオレが目撃したのは『怒りの表情』だけであった。
その表情が、当然引き連れているはずの顔や身体は全く見当たらず『怒りの表情』だけが、宙に浮いているのだ。
オレオレは、戦いの最中にも関わらず、不可思議な光景に首をひねった。

874言理の妖精語りて曰く、:2017/01/24(火) 04:18:06
だが、オレオレがチンパンジーの攻撃を回避している間に、その『怒りの表情』にも変化が訪れた。
『表情』の後ろに、その『表情』が浮かぶ『顔』が現れたのだ。
ひたすら回避に専念するオレオレが、注視する間に『顔』は、毛深くなり、三角形の耳が生え、ついには長いヒゲまで加わった。

ここまで来れば、オレオレにも顔の正体の判別がついた。
アレは、有名な幻獣である。
エドガー・アラン・ポーが、その壁抜けの性質を記し、ルイス・キャロルが、首を斬れぬ不可思議な存在と定義し、村上春樹が、その存在の消失から長い探求の旅路(クロニクル)を始めた存在。
つまりは、猫である。
そう、魔法少女オレオレが【高級店を漁る泥棒猫アタック】に使用した、魔法少女協会が公認する彼女の相棒。
前科十三犯の小悪党【泥棒猫リーリエ】が、戦場に復帰してきたのだ。

875言理の妖精語りて曰く、:2017/01/24(火) 04:21:17
【リールエルバ】は『パンが食べられなければ、血液パックを買えば良いじゃない』の迷言で有名であり、また、夜な夜な全裸パーティーを開催したとして【淫蕩女王】の異名を持つ。

しかし、近年新たに見つかった資料によって、知られざる彼女の一面が明らかとなった。
彼女は、側近である二十日鼠族の騎士と共に、密かに孤児院を慰問に訪れていた。
そして、さらに、自費で孤児たちに沢山のプレゼントを贈っていたのだ。

真冬の最中に、全員全裸で。

876ドラマ『サイバーカラテ商店街の奇跡』ダイジェスト:2017/01/29(日) 21:41:07
サイバーカラテ商店街の奇跡『第一話 人生は、ゲームだ』

字幕責任者:エトラメトメラン

ナレーション:森本=レオ=ウィンナー

(勇壮なBGM)

ナレーション:ここに、一冊のノートがある。
中には、何が書かれるのか、まだ誰にも分からない。
あるいは、それは今にも潰れそうな商店街で、必死に故郷を守ろうとしている、一人の男の帳簿になるかもしれないし、

真っ赤な帳簿を前に、うなだれている男が、画面に映る

ナレーション:あるいは、それは、講義の最中でも、真っ白な大学ノートになるかもしれない

階段教室の机の上に開かれた真っ白なノート
遠景に、講義中らしい女性の後ろ姿

ナレーション:なんにせよ、このノートの中身は、今はまだ白いままだ。
そう、それは私たちの未来のように
この物語は、二冊のノートから始まる。
この二冊には、そのどちらにも、もう沢山の中身が詰まっているが、ノートの持ち主の未来は
そう、白紙のままだ

背中に、風呂敷包みを抱えた先ほどの男の姿が写る。
男の目の前にある門には【ゆらぎ大学】と書かれている。
男は、一度だけ目の前にそびえる大学の建物を見上げると、何か覚悟を決めたように、迷わず門をくぐっていった。

※この番組は、サイバーカラテ道場有志(右から三つ目の首)、全国アンドロイド同好会、トリシューラは美女アンドロイドしか認めないさん、そして、匿名希望の猫耳少年さんの提供で、お送りします。

877講義の内容はテキトーなため、悪しからずご了承下さい:2017/01/30(月) 21:09:46
ここは、ゆらぎ大学の教室である。

水色の髪の女性講師コルセスカは、ここで立て板に水を流すように、勢い良く話し続けていた。

「つまり、無償での商品の提供が、市場全体における価値を零落させるというのは、あくまで市場全体のモラリティが極端に低下した『互酬性』が存在しない場合だけの話であって、全てのケースに当てはまるわけではありません」

「経済にとって本当に重要なのものは、市場全体におけるお金の流れ『循環』です」

「個々の商品に定められる価値やそれから上がる利益ではないのです」

「今、巷で話題になっている『絵本E』のように、サービスや物資が一時的に無償で提供されたとしても、それが結果として新たな需要と市場を産み出し、貨幣の『循環』をもたらすのであれば、それは最終的に『資本主義を活性化させる』ものである、と定義することが出来るのです」

「ただし、それはあくまで全てが上手く繋がった場合の話であり、今回のエヌ氏の行為が、確実にそうした結果をもたらすわけではありません」

「例えば、閲覧無料のWEB小説の更新が、その作家や、出版業界全体にどれだけの『活性化』をもたらすかというのは、未だに未知数であると言わざるを得ません」

「確かに、有償である経済の『循環』は、無償の、貨幣を伴わない儀礼や相互の承認、感情の交流に支えられています」

「ですが、逆に言えば、そうした交流を形成しなければ、それは経済的な価値を産み出さず、有償の『循環』にダメージを与えるというのも、また事実なのです」

「ですから、閲覧無料のWEB小説が更新されたとしても、その閲覧環境が、作者に感想というリターンが返らなかったり、コミュニケートしづらい長文感想がたまにあるだけの環境であるならば(プライベートや有償の仕事を持つ)作者に更新を頻繁に継続することを要求するのは、はっきり言って傲慢であり…………」

彼女は、学生たちから人気があるが、その講義は、良く脱線する。
「よく『人生は、クソゲー』などという人が居ますが、私に言わせれば、これほど雑な定義はありません」
コルセスカは『経世済民』『返礼の義務』『試食コーナー』『循環を活性化するやりとり』『無償の動機付けによる有償の交換への誘い水』などと書かれた黒板に、また新たな文字を書き加えた。
『人生は、クソゲー』

878ドラマ『サイバーカラテ商店街の奇跡』第一話ダイジェスト:2017/02/04(土) 18:28:27
続けて、コルセスカは、その書き加えた文字を大きなバツで消して、話を続けた。
「人生は、確かに不公平です」

「しかし、それでも、いや、それだからこそ予想も出来ないパワーや、魅力に満ち溢れているのです!」

「人生は、単に『クソゲー』と見なして、その魅力を見失うべきものではありません!」

「どんな人生も、それぞれかけがえの無い価値を持っているのです!」

「そう、ですから正しくは、こう例えるべきです」

そう言うとコルセスカは、先ほどバツをつけた文を完全に消し、そこに新たな文を書き加えた。
そして、それを高らかに謳い上げたのだ。

「『人生は、デス様!』」
「人生とは、かの迷作『デスクリムゾン』のように、『様付け』で敬意を払うべきもの!」

「どんな仕様(うまれ)であろうと、どんな運命(シナリオ)であろうと『せっかくだから』と受け入れて挑んでいく挑戦心こそが、ワースト・ワンのゲームをオンリー・ワンへと変えるものなのデス!」

続けて、コルセスカは、学生たちに復唱を迫った。

「さあ、復唱して下さい『人生は、デス様!』」

激しく戸惑いながらも、学生たちは復唱した

「『人生は、デス様』」

だが、コルセスカは、まだ止まらない。

「声が小さぁい!さあもう一度!」

「『人生は、デス様!』」

「もう一回!」

「『人生は、デス様!!!』」

この、自己啓発セミナーめいた絶叫大会は、その後30分に渡って続けられ、コルセスカを『ある依頼』のために呼び出しに来た理事長によって止められるまで、終わることは無かったのだ。
それは、さながら数値参照先を見失い、バグってしまったゲームのようであったという。

879ドラマ『サイバーカラテ商店街の奇跡』第一話ダイジェスト:2017/02/19(日) 07:41:11
ナレーション:妹の残したゲームである、お着替えコーデRPG【ミラクルシューラネキ】をプレイしながら、昔のことを思い出すコルセスカ。
彼女の妹は、行方不明だった。
コルセスカは、幼い頃、妹と一緒に書いて遊んだアイディアノートを取り出し、昔に思いをしのばせるのであった。

「サイボーグ技術によって、全ての人が満ち足りた、活気のある生活を営むことが出来る未来…………昔は、あなたと良くそんな空想をしましたね」

だが、妹はもう居ない。
回想を打ち切って、日常の雑務に戻ろうとしたコルセスカだったが、それを許さない者が居た。

「コルセスカ先生!もう一度、もう一度だけ話を聞いていただきたいのです!」
それは、寂れた商店街の立て直しを、ゆらぎ大学に依頼しに来た男、橋本七助であった。
彼は、遠い親戚である大学の理事長を頼って来たものの、理事長には、まともに相手にされていなかった。
彼が唯一頼れるのは、理事長からこの件を押し付けられた大学の問題講師、そう、コルセスカだけだったのだ。

「帰って下さい。私には、そんな力はありません」

七助に、押し付けられた商店街の現状を示すノートを突き返し、彼を冷たく追い返したコルセスカであったが…………。

「そう、昔は貴女とこのノートにさまざまな夢想を書き綴りましたね。商店街の赤字や町おこし企画の失敗について…………って、あれ!?このノートは!!」
妹との思い出のノートは、先ほど揉めた時に、七助によって取り違えられてしまっていたのだ。
大事なノートを取り返すため、コルセスカは、仕方無く商店街を訪れることになったのであった。

(Bパートへ続く)

880言理の妖精語りて曰く、:2017/02/27(月) 05:23:15
私が欲すは、矛盾ばかり

他人と同じで、私だけの栄光、それは夢

誰より人を押し退けて、誰より人に讚美されるもの、それは才能(つよさ)

人から抜きん出て、人に愛される素養、それは美

そして、愛

何より、私自身が、既に矛盾に満ちていた。

881言理の妖精語りて曰く、:2017/03/04(土) 16:23:19
尽きぬ富だけが、欲しかった

それは、両手から溢れ出す財宝

どれだけ世間が変わっても、決して変わること無き価値

例えば、それは、永遠の猶予、無限の可能性の保証(モラトリアム)

選択しなければ、決定しなければ、『自由』が制約されることが無ければ

それだけで、いつまでも幸いを約束してくれるはずのもの

過去を恨む無数の嘆きが、私の特権を保証する

今では、ありえぬ貴族を立てる

あるいは、それは、『郊外の一戸建て』

それは、『値上がり確実の株』

それは、『シンデレラ・ストーリー』

それは、『エスカレータ式の一流校』

それは、ワタシにシアワセを確約してくれるもの

あらゆる価値基準(てんびん)を打ち壊し、選ぶ苦痛を無くすもの

それだけが、私の求めるものだった

選ばぬことが、失わぬことが、有り得ぬ富の幻想だけが

私の不安を消し去ったのだ
ずっとずっと、そうだったのに…………

882ドラマ『サイバーカラテ商店街』第一話ダイジェスト:2017/03/07(火) 19:28:12
閉ざされたシャッター。
不気味で無愛想な、老婆の『看板娘』

ノートを取り返すべく、コルセスカが訪れた商店街は、寂れきっていた。

コルセスカは、橋本のような熱意溢れる住民を避けるため、物陰に隠れながら商店街に潜入した。

「この段ボールに隠れましょう。完璧なカモフラージュです」

しかし、ちょうど開催されていた会合を覗き見る限り、意外にも、商店街の住民は、自分たちの街の復興にかなり非協力的なようであった。
そこでは、コルセスカに強烈なアプローチをかけていた男、橋本七助が、住民か集中的な非難を浴びていた。

住民に責められる橋本が、あまりに可哀想になったコルセスカは、会合に割って入った。
しかし、彼女に返ってきたのは、冷たい反応だけであった。
彼らは、もう何度も商店街の復興のため、『専門家』を自称する者たちを雇い、その度に騙されてきたのだ。
街の空気は、冷えきっていた。

当初の意図に反し、商店街の復興に関わってしまったコルセスカ。
彼女は、これからどうするのであろうか?

(第2話へ続く)

883ドラマ『サイバーカラテ商店街』第二話次回予告:2017/03/07(火) 19:44:37
(爽やかな金管楽器のBGM)

ナレーション:ふとしたことから、寂れた商店街の復興に関わることになった大学の問題講師、コルセスカ。
彼女が、そこで出会ったのは
期待することに疲れた住民と
復興の熱意溢れる男、橋本七助
そして
小学校から引きこもりを続ける、彼の息子であった。ドアの外から息子が出てくることを、待ち続ける七助
彼のその姿に、行方不明の妹を待つ自分を重ねたコルセスカは、ついに、商店街復興のため、本格的に動き出すのであった。


希望を無くした商店街の住民を励ますため、声張り上げるコルセスカ。

「そう、この商店街を、大人のための『仕事テーマパーク』に作り替えるのです!」

コルセスカは、言葉を続ける。

「名付けて、『サイバーカラテ商店街』計画です!」

「引きこもりは、ゲームを通じて社会復帰出来て」

「疲れた社会人は、この町でお店をレンタルしてリフレッシュしたり、独立の準備が出来ます」

「そして、彼らをこの【サイバーカラテ商店街】アプリが結びつけるのです」

「このアプリには、他のユーザーのステータスを【鑑定】する機能があります。これで他人に自分のステータスを調べてもらわなければ、どのプレイヤーも、自分の詳細なステータスを把握することが出来ません」

「これを用いて、ユーザーたちは、お互いを【鑑定】し、レベルを高めていくのです!」

「『問題(クエスト)』とは、誰かにクリアしてもらうものではありません」

「自分の『人生(ゲーム)』は、仲間を集め、『経験(レベル)』を上げて、自分の力で『解決(クリア)』するものです!」

「『リセットボタン』には、まだ早い」

「プレイヤー(あなた)が諦めない限り、『人生(ゲーム)』はまだ続けられるのですから」

次回、サイバーカラテ商店街第二話『主人公(プレイヤー)は、貴方だ』

【つづく】

※このドラマはフィクションであり、実在の人物、団体、『幻想再帰のアリュージョニスト』の作者である最近さん、コルセスカ、現・トリシューラおよび、元トリシューラとは、今のところ、あまり関係はありません。

884言理の妖精語りて曰く、:2017/03/13(月) 22:59:12
物語は『もう一つの人生』『人生の補完物』として機能する。

しかし、物語の創造や普及に一生を捧げる者はともかく、それ以外の者には、きっと必要だろう。
自分自身だけの物語、人生を生きていくことが。

それは、一人だけの力によって成せるものでもないが、その人生を生きる当人にしか出来ないことだ。

――――だが、我々の社会は、我々の時代は、それを、十分に支援することが出来ているのだろうか?
確かに、我々の時代には、素晴らしい物語は存在する。
しかし、素晴らしい人生を、子供や同胞に歩ませるための、哲学や心配りは、十分に存在するのだろうか?
地位や学歴、財産の問題ではない。
人間が人間として成熟し、人間らしい社会を築き、そして、次代に受け継がせていく。
そうした、人間の営みを、私たちは十分に持っているのだろうか?

885言理の妖精語りて曰く、:2017/03/17(金) 12:32:40
『黄金倫理圏』をはじめとする五つの過激派集団の出現は世界を大きく変えた。

被召芯の製造技術は拡散を続け、他の宗派、宗教でも彼等と同じ試みを用いる者達が現れ、そこに英雄たちが流入した。

現れたのは宗教に基づいて動く英雄ばかりではなかった。君主である英雄はふたたび自身を玉座につけようと
各国の民族主義集団と合流し、ナショナリズムを扇動する。

これらの共通点は「保守的」であるということ。
強力な英雄は「保守的」と呼ばれる思考が「普通」であった時代の申し子たちであった。
彼らの「本音」が「現代的」な人々にとっては総じて「保守的」どころか「狂信的」」「時代遅れ」であるのも当然であった。

「離反した英雄に釣られて煽られるような連中は『英雄物語』の登場人物になったつもりなのか。
あの英雄たちが家臣を、国民を、どう扱ったのか知らないわけでもあるまいに……」
「きっと、われわれ全世界英雄協会の活動が、その印象を弱めてしまったのです」

886言理の妖精語りて曰く、:2017/03/21(火) 02:34:20
神々に挑んだ魔物【クリアエンド】
種族はダンジョンコア
魔物が神に勝てるわけがないので当然滅ぼされた。
何かを達成した際のクリアという単語はクリアエンドの名が由来

887言理の妖精語りて曰く、:2017/03/21(火) 02:42:14
クリアエンドは7体の化け物とあらゆる種の魔物を率いて神々に戦いを挑んだ
しかし魔物と神という相性の悪さゆえに一柱の神も倒せずに敗れた
クリアエンドに所属していた魔物は皆殺しにされ、生き残った者はいなかったという

888言理の妖精語りて曰く、:2017/03/21(火) 02:44:35
クリアエンドの元帥の数が何故7体なのか
7という数字に何の意味があるのか
そこに魔術的、呪術的な意味はあるのか

答えは単純である
単なる編成として扱いやすい数が7体だったというだけの話だ

指揮者が一体
前衛が一体、盾役が一体
遊撃手が一体
砲台役が一体、後方支援が一体
高次元魔術、呪術戦担当者が一体

冒険者のパーティと同じ理屈である

889言理の妖精語りて曰く、:2017/03/21(火) 02:47:37
神に挑んだ魔物と
その魔物に挑んだ攻略者たちの神話にして英雄譚
無論結末は既に確定している
魔物に敗れた神の神話など存在せず
人が魔物を討ち破る物語を英雄譚と呼ぶのだから

890言理の妖精語りて曰く、:2017/03/21(火) 18:03:27
クリアエンドの遺体ともいえる迷宮は今なお現存している
本体の死を迎えても迷宮は神殺しを挑み続けるが、
永久にそれが達成することはないだろう

891言理の妖精語りて曰く、:2017/03/27(月) 17:51:33
『キシンサッカー・ストライカーズ』は、フィクションであり『イナズマイレブンシリーズ』『ロックマンエグゼ』『ペルソナシリーズ』そして『幻想再起のアリュージョニスト』とは、あまり関係がありません。
ご了承下さい。

『キシンサッカー劇場版 ロボコルセスカの反乱』



柔らかな足が、ボールを踏みつけた。
そして、何度もこね回した。
まるで、そのボールが、蕎麦の生地ででもあるかのように。
足は、しばらくそうしてボールをこね回した後、ふと何か用事を思い出したかのようにボールから持ち上がり、一気に踏みつけた。
それは、無造作で、自然な動作であった。
強く踏みつけられたボールは、ひとたまりも無く、割れた。
ポン、という軽い音と、ぼろ切れだけが、割れたボールを偲ぶわずかな忘れ形見であった。

そして、その音は続けざまに響いた。
足の持ち主、赤髪の少年が、次々とボールを踏み割ったのだ。
彼の足元を見ると、どうやら、グラウンド地下に、ボールを供給する設備があるようだった。
一つのボールが踏み割られる度に、地下から新たなボールがせり上がってくるので、少年は、いつまでもボールを割り続けることが、出来るのだ。

「やめろ!」

コルセスカは、悲鳴のような叫びをあげた。

「別に良いじゃないか。」
赤髪の少年、先ほどその正体がバレたばかりの【ロボコルセスカ】は、それを受け流して、気軽にささやいた。
ボールに足を乗せ

「これは、コモデティフォレスト=クリスタル社の代表的な製品であるアクィラボール」

持ち上げ、

「このボールは、量産品だ投影補助用具」

そのまま宙に足を置き

「踏みつけられて、コイツも喜んでるさ」

そして、一気に降り降ろした。

だが、

「ボールは、友達だ!」

赤毛の少年が踏み割ろうとしたボールを、コルセスカは、叫びと共に、脚で奪い取ったのだ。
そして、

「『プラスル!』シュートだ!」

と、相棒の【キシン】に呼びかけた。
赤毛の少年は、ボールを奪い返そうと笑みを浮かべながら近寄っていたが、そのシュートを阻止することは出来なかった。
少年が動く前に、コルセスカの呼びかけによって拡張現実(AR)の小人が現れ、彼と共にシュートを放ったからだ。
ボールは、金色の輝きを纏いながら飛び、ゆっくりとゴールに墜落した。
既に起動していた判定システムは、それに対して機械的にコルセスカに一点を与えた。
しかし、その勝利を喜ぶ者は、誰もいなかった。

それでも、赤毛の少年は、皮肉げな笑みを浮かべながら、コルセスカを讃えた

「おめでとう。これで、キミもボクと変わらないことが証明されたね」

「なにを!」

コルセスカは、憤激した。だが、

「キミも『友達』を足蹴にするだけじゃないか」

続く、少年の言葉に、コルセスカは、何も言い返す事が出来なかった。

892言理の妖精語りて曰く、:2017/03/29(水) 01:42:34
クリアエンド七元帥の一覧

・リディラヴィヤガソルディル
『厄闇姫』『喰変貴種』『災魔の合挽』
厄闇神ヤァクダァク、喰魔獣モルゾワーネスと関連あり?
食いしん坊
ヌシオさんからスィートポニーを貰う
リディ日記で自分をこどもだと記述してるため多分ロリ

・ジュヒーフィン
リディラヴィヤガソルディルから先生と呼ばれている
教育係?
リディ日記時点ではおそらくリディラヴィヤガソルディルより格上
「すごく数のするどいトゲトゲ」を所持
笑顔が気持ち悪い

・ジェフさま
本名が長い。ジェフは愛称?
体がぼこぼこした巨大な何か
黄色の汁(膿?粘液?)を流す
おそらくジュヒーフィンよりも格上の存在

・ミィス
クリアエンドの気温を1203℃まで上げる
クリアエンドの地形ダメージ要員?
あるいは天候要員?
火属性っぽい
ジャシィテュヒリードゥと争っている

・ジャシィテュヒリードゥ
クリアエンドの気温を-196℃まで下げる
クリアエンドの地形ダメージ要員?その2
兼天候要員?その2
多分氷属性
ミィスと争っている

・ヌシオさん
謎の存在
偏在してる?
リディラヴィヤガソルディルにスィートポニー与える

・不明
うねうね?
リディラヴィヤガソルディルに食べ物として認識されていたためそんなに強くない?
単なるダンジョン内のオブジェクトか何かなだけで元帥では無い可能性が高い


クリアエンドが猛威を奮ったのは古ガロアンディアンの時代
多民族の融和を訴えていたガロアンディアンは殺戮と侵食を繰り返すクリアエンドの存在により周辺諸国から魔物に従う裏切り者と認識され政治的・経済的に孤立することになる

893言理の妖精語りて曰く、:2017/04/01(土) 05:29:21
クリアエンドを造ったのは飛来神群
翼持つ者クロウサーが飛来神群の因子を使って異獣を進化させようと研究していたのがクリアエンドの原点
ゼオート神群との戦いでヴィジターの敗色が濃厚になったため研究プラントを廃棄した際に、奇跡的に生き残った一基の異獣用孵化器こそがクリアエンドの正体
AIを有していたクリアエンドは当時自らの中にいた七体を育てるために機能を拡張し続けた
そして永い年月の果てに邪神の因子を備えた七体の化け物を完成させ、理想的な環境として膨大な超広域迷宮を生み出したクリアエンドは、その果てに人間社会を…否、神々をも内部に取り込もうとし始めた

何か凄い生き物がいる思ってボケーと数百年単位で眺めてたゼオート神群はちょっと平和ボケし過ぎである

894言理の妖精語りて曰く、:2017/04/02(日) 11:57:43
夢見るものは、往々にしてそれだけで満足してしまいがちである。

しかし、「新しい視界を持たなければ、新しいセカイには行けない」という言葉もある。

夢を見ることは、矛盾に満ちている。
それは、丁度人生のようだ。

895言理の妖精語りて曰く、:2017/04/13(木) 04:20:55
オルテガ通商連合ギルド総帥セバスチャン・エメリックは言った。

「まつろわざる英雄も地獄の住人も待ってはくれないんですよ。
我々が迅速に動けなかったら失われた人命は、どれほどあるのでしょうね?
億に達しても驚くに値しませんな」

「大公様より貸して頂いている通商軍にはまず速さが必要なのです。
我々は領主である大公様の顔に泥を塗るわけにはいかないのです。
もっと速く。もっと早く、そのためには資材も人材もまだ足りません」

「ディラー・ホワイト氏ほど命をかけて世界の為に戦っている者が、いましょうか?
英雄と言う生き物はですね、大悪魔やら魔神という生き物はですね、部隊の深奥にいる司令官すら単騎で殺しに来れるのですよ。」

896言理の妖精語りて曰く、:2017/04/13(木) 20:43:38
大都会のドブ川で、鈍色のドラゴンを見た
「そんな目をするなよ」
そう言ったら
くるりと宙返りをして
水底に潜って消えた

897言理の妖精語りて曰く、:2017/04/17(月) 00:07:27
自己の心身と霊魂を変容させ、「この世界に存在しない種族」の形に
落とし込む事で、この世界の魔法や異能のルールの対象外に自己を置く、という高等技術が存在する。

しかし一歩間違えば、自己そのものが「この世のもの」ではなくなる。
つまり「この世から除外される」危険がある。

898言理の妖精語りて曰く、:2017/04/19(水) 20:30:28
刺激が欲しい
果てが欲しい
冒険が欲しい
物語が欲しい

中身が虚ろだから、ルールブックと成功例を求める
中身が虚ろだから、何にでも逆らう
中身が虚ろだから、本当にやりたいことがない

そして、中身が虚ろだから、新しい何かを詰め込める
これから先へ、進んでいける

899言理の妖精語りて曰く、:2017/04/26(水) 18:44:13
・身ぶりとは、身分の表徴である。
 それは、身体を規定する「動き」であり、再生産される階級であるといえる。
 具体的な例としては「テーブルマナー」による階級上昇の抑止が挙げられるだろう。
 マナーというのは、ディレッタントのおもちゃではなく、区分をもたらす実利的なものなのだ。
 その拘束は、絶対的なものであり、階級のある社会に生まれついた時点で、逃れることは出来ない。
 
 たとえば、身ぶりを複写出来る機械のようなものでも出現しない限り、身ぶりによる階級の規定から逃れることは難しいだろう。
 だが、そんなものは、まず間違いなく実現することはない。
 なぜなら、身ぶりを複写する機械というのは、すなわち「人間を操る機械」でもあるからである。
 人間が、機械に主体性を奪われることを恐れるかぎり「フランケンシュタイン・コンプレックス」を持ち続けるかぎり、そうした機械が出現することはないであろう。

 もっとも「人間の主体性」という概念自体が、近年では疑われつつあるのだが。

900言理の妖精語りて曰く、:2017/04/29(土) 17:23:34
セカイに赦されていると感じていれば、人は自由になれる。
自己を解放することが出来る。

しかし、人が自分らしくあるためには、どれだけの赦しが必要になるのだろうか?

そして誰が『自分らしくあってはいけない』と禁じているというのだろうか?

901言理の妖精語りて曰く、:2017/05/03(水) 11:43:51
千年聖戦最末期、その時代にはオルテガ通商連合ギルド加盟のプラチナ会員企業同士の対立が深まっていた。

教王庁の信徒の多い国々、反教王庁同名の国々、それぞれに企業は援助を行った。
それ自体が国家に等しい力を持つプラチナ会員企業の援助のもと、両社の闘争は苛烈さを増した。

交えられた砲火の中には禁呪指定の魔法や大量破壊兵器もふんだんに盛り込まれた。
のちに「抑止力の撃ち合い」と評される大威力のぶつけ合い。それにより中央大陸の地下を巡る地脈と霊脈も甚大な影響を受けた。
地脈と霊脈の変動は大陸全体の食料や資源にも影響を及ぼす。
不作と豊作が無秩序に発生し、あるところで汲み上げ魔力資源が枯れたかと思えば、別の場所で火柱のように吹き上がる。

902言理の妖精語りて曰く、:2017/05/11(木) 06:18:31
全智全能の神こそ、誰よりも愛することが出来ないもの
そして、愛されることが出来ないものだ。

果てが無い存在を、一体どうすれば愛することが出来ると言うのだろう?
自在に自他を変容させうるなら、それは結局誰とも向き合えないのと同じことだ

形が無く、相手の意志さえ保証しない存在の前では、自由意志たる愛は存在出来ない。
それとも、全能の存在は、全能であると同時に「全能では無い」ことを矛盾無く両立出来るのだろうか?

903言理の妖精語りて曰く、:2017/05/14(日) 19:30:17
夜の町で、妖精を見た
コンビニの野菜売り場で、ダイコンにとまってた

デカイ足音がして、振り向くと
けばけばしいオレンジ色のおばさん

すごい勢いですれ違う

ふと見れば、オレンジの背中にも虫の羽根

もしや、アレも妖精なのか?

904言理の妖精語りて曰く、:2017/05/18(木) 09:45:06
「夜の町をたむろするような妖精は、妖精ではありません!」

「じゃあなんなんよ」

「妖怪です。百鬼夜行というのは夜の街をたむろする彼らの堕落した慣習の現れなのです」

「でも座敷童とかは夜の街に行かないでしょ」

「来てますよ」

「えっ」

905言理の妖精語りて曰く、:2017/05/20(土) 07:20:15
「そこのバーで、オレンジジュースを飲んでいるのがそれですね。話によると、先の大戦が終わった後に引っ越して来たとか」

「マジか…………」

「ええ、大マジです。ちなみに、彼は『グチしか言わない人』の幸運を奪い取って、別の人に渡す能力を持つそうですよ。今まで、800人は、その能力で破滅させてきたとか」

「なにそれこわい」

「まあ、『グチしか言わない人』を破滅させるぶん『他人を誉める人』には、幸運をもたらすらしいので、全体的な収支としては、問題無いのでしょう」

「幸運を奪われるのは、問題以外のナニモノでもないと思うのですが」

「まあ、それはさておき、ここで提案があります!」
「え、なんですか?」

「これから一緒に、飲みにいきませんか?もちろん、あのバーで」

906言理の妖精語りて曰く、:2017/05/20(土) 11:40:57
とある路地裏に、座敷童が集まるバーがあるという。
理由はともあれ運を扱いやすい場となっており、
運の移動に一役買っているそうな。

907言理の妖精語りて曰く、:2017/05/25(木) 06:39:52
「さいから屋」もしくは「アマチュア・サイカラリストの乱」は、非合法の店舗の集合体である。
彼女たちは、「野図・悪」とかいう船をどさくさに紛れてのっとり、自分たちの理想の国作りを、ひいては、理想の生き方をしようとした素人の集団であった。

彼女たちは、のっとった船の上に、屋台を開き、劇場を作り、集合住宅を作った。
そして、様々な不用品をもちより「先代女王の像」を作って、それを旗印に、自分たちの国を作り始めたのだ。

その「王国」は、野放図の上に野放図を重ねて出来あがっていた。
「王国」の象徴である教典は、チラシや不要なコピー用紙によって偽造され、大量に量産された。
王国を破滅させるとされる幻影の剣は、常に彼らを追っていたが、不規則かつ高速で移動し続ける彼女たちに、追いつけるわけもなかった。

ついには、彼女たちは、先代女王が健在なら、けっして許さなかったであろうことにも、手を出し始めた。
彼女たちは、賃金を払う余裕もないのに人を雇い、家賃を値切り、借金を踏み倒した。
そして、信用がはっきりしない地域通貨を流通させ、不用品を無料で修理して共有した。
彼女たちの行動は、いきあたりばったりであり、採算性の欠片も無かった
さらには、彼女たちはそれらの無軌道な行為を、勝手に作り上げた「先代女王の像」を神輿にかついで行ったのだ。


要するに、彼女たちは、単なるタチの悪い素人の集団であった。

908言理の妖精語りて曰く、:2017/06/13(火) 06:10:40
TRPG『ゆらぎ神話大系 エマジェンシング・ワールド』

【紀神・マロゾロンド】の信仰魔法一覧
LV1触手捕縛
   虫除け
LV3サイレンス
   触手会話
LV5影転移
   槍貸与
   もっと触手会話
LV6もっともっと触手会話
LV7触手創発会議
LV8ミレノプリズム 対象にランダムでバッドステータスを与える
           もしくは、対象を甘いものに変える
LV9【ブリコラージュ・クリエイション】

909言理の妖精語りて曰く、:2017/06/16(金) 05:47:49
ゆらぎ神話TRPGには、【神話判定】というシステムがある。
これを使えば、登場するNPCや起きるイベントから攻略中のシナリオまで、あらゆる設定を変更することが出来る。
常に「思いのまま」とはいかないし、反動や代償、限界も存在はするのだが。

910言理の妖精語りて曰く、:2017/07/10(月) 19:58:59
月林朋(つきばやしとも)は、コピーレフトなキャラクターである
もともとキャラがブレがちだったオリジナルから、更に色々と欠落したため、「彼女」からは「固有の性質」というモノが、完全に無くなってしまった。
「彼女」は、神話に登録される前から、不定な存在である。
あるいは「彼女」は、「空虚」や「不確定」という性質自体を受けとめるために産まれてきたのかもしれない。

911言理の妖精語りて曰く、:2017/07/11(火) 16:42:55
日村過多輝(ひむらかたき)は月林朋の対存在として姿を現す。

「彼」の性質は「彼女」がその時々でもつ性質に応じて形成される。

912言理の妖精語りて曰く、:2017/07/13(木) 02:56:02
月林朋が「彼」である場合、日村過多輝は「彼女」となることが多いようだ。

二人が「彼」であり、二人が「彼女」であることもある。

対・関係は同性においても生じる。対・関係に応じて性質が形成される以上、
ふたりが存在する時点でそれぞれの性質は対なのだ。

913言理の妖精語りて曰く、:2017/07/18(火) 17:04:34
万民友和思想と全世界英雄協会は両輪の関係にある。
後者の存在無くして、この思想が世界中に広まることはなかっただろう。

それぞれの民の象徴たる英雄を新しい秩序に貢献する存在として活用、
そうすることで、協会の掲げる万民友和に優位と正当性を民に示す。

しかし協会が踏み込まない一線が存在した。民族以上の概念「種族」の始祖・真祖、
そして「宗教」「宗派」の開祖や聖人、神人たち。協会はそこに手を出すことを避けた。

草の民の偉人であるだけでなく、
「新しき神」「紀人」としての位格を宗教により持たされている英雄カーズガンの召喚は例外中の例外であると言える。

914言理の妖精語りて曰く、:2017/07/21(金) 01:06:26
たとえば、開祖が自分の説いた宗教と違うことを言い出したら?
もし、それに真実味や説得力があったら?

その開祖を戴く宗教の民は混乱し、あるいは開祖を名乗る敵と見做し本気で壊しにかかるだろう。

世界の安定を求める全世界英雄協会はそれを望まず、万民の友和状態を率先して破壊しかねないその状況は、
万民友和思想が目指すものでもない。

915言理の妖精語りて曰く、:2017/07/21(金) 14:32:40
カーズガンが召喚された理由には様々な推測が外部でなされた。

単に戦力不足を一気に補うため。
宗教上重要な意味も持つ英雄を召喚する事への問題が意識されていなかったため。

……さまざまな説がまことしやかに唱えられているが、中でも注目されているのは

生前、彼のライバルであったハルバンデフが何等かの形でこの地上にあらわれており、
この「風の王」に対抗し得る存在として召喚されている、という説である。

916言理の妖精語りて曰く、:2017/08/24(木) 05:59:06
ルビー、サファイア、エメラルド。
暗い洞窟の中には、無造作に宝石がばら蒔かれていた
そして、その奥には、奇妙な紋様で彩られた古代の遺跡が、侵入者たちを呑み込もうと待ち構えていたのであった。

そう、あの宝石は『撒き餌』だったのだ。

917言理の妖精語りて曰く、:2017/09/23(土) 21:19:20
カーズガンが、レーシング場に降り立った時、彼に声をかける者があった。
「私は、ハルバンデフとは全く関係が無いただの通りすがりだが、君はハルバンデフの次に速い英雄らしいな。ぜひ、私にその腕を見せてはくれないか?ああ、ハルバンデフとは全く関係のない理由なのだが」

その男は、真夏の日中だというのにマフラーをきつく巻き付け、おまけに草の民の伝統衣装であるフード付きコートを着こんでいた。
そして、その背には『風の王ハルバンデフここにあり』と大きく金色の塗料で書かれていた。
さしものカーズガンも、この時ばかりは対応に困ったという。

918言理の妖精語りて曰く、:2017/10/05(木) 19:55:49
ルーマニア相撲とは、アフガンより伝わった【航空相撲】が変化した技であり、拠点防衛に特化した護国の技であると言われている。
ルーマニア相撲の達人に出会った敵は、みな自ずから逃げ去り、川向こうから姿を現すことはないと言う。

919言理の妖精語りて曰く、:2017/10/06(金) 15:55:18
あなたはアフガニスタンで出土したセラピスの像を知っているだろうか?
金棒を持った全裸のおっさんの神像を。これが発見されたバグラムは、「コーカサスのアレキサンドリア」と呼ばれた都である。
ところでアレクサンドリアにはセラペイオン(セラピス神殿)付属の大図書館があった。

920言理の妖精語りて曰く、:2017/10/14(土) 02:31:41
アレクサンドリアはかつてローマ帝国の都市であった。

ルーマニアとは「ローマ人の国」を意味する国名であり、この地もまたローマであった。

ローマの叡智は帝国が滅んだあとも脈々と生き続け、結合していったのだ。

金棒を持つセラピスは図書館の守護神セラピスのもう一つの顔。
すなわち、武という知恵を体現する。

921言理の妖精語りて曰く、:2017/10/18(水) 05:57:58
セラピスは、獣の顔と人の顔を併せ持つという。
それが知識の神と武の神の二つの顔を持つのは、むしろ当然というべきなのかもしれない。

922言理の妖精語りて曰く、:2017/10/21(土) 18:45:14
RIKISHIは、神々のために戦う最も神に近い闘士である
また、後にイスラエルと呼ばれたヤコブは、天使に勝利したことでその加護を授かった
しかし、RIKISHIは別にユダヤの民である必要はない
よって、RIKISHIとは天使である

だからRIKISHIの背中には、翼が生えているのだ

923言理の妖精語りて曰く、:2017/10/29(日) 14:10:57
無銘たる軍神がメクセトを滅ぼしたのは納豆によってつくられた武具であるという説が存在する
この武具を授けたのは納豆神群であるとも、鴨であるとも言われ、定かではない。

924言理の妖精語りて曰く、:2017/10/30(月) 05:40:01
原因を見出だすことが出来ない悪意や憎悪は、大抵の場合、ただの警戒警報(アラート)である。
それは、遠い過去に蓄積された己、またはその構成要素と周辺環境、すなわち世界との軋みに他ならない。
つまり、悪意には理由がある。
自分自身でも、その後に続けるべき(ふさわしい)行動を見失っている理由かもしれないが。

対して、善意には理由は不要である。
それは、時に理由を失ったまま世に流通し、己や世界を軋ませる。

925言理の妖精語りて曰く、:2017/11/23(木) 10:16:19
太陽は常にある
曇りの日にも、雨の日も
わたしやみんなを照らしてる

雲には銀の裏地があって
銀の上には金がある

金色かがやくお日さまが

926言理の妖精語りて曰く、:2017/12/12(火) 19:55:15
ツェラハープの話をしたい。
ほら、一曲だけ弾いて世界を変えたあいつの事だ。

927言理の妖精語りて曰く、:2017/12/13(水) 19:23:19
あいつはさ、ある宝石商の娘さんでさ、
だから人並み外れた審美眼を持っていたんだ。

928言理の妖精語りて曰く、:2017/12/14(木) 19:17:51
だから美しい物に飢えていた。
ありとあらゆる物の価値がわかるから、
価値がわからないものが見たかった。

929言理の妖精語りて曰く、:2017/12/15(金) 18:59:21
そうして、ツェラハープはある日
"地の果て"へ向かった。
誰もいないところなら、
誰も見たことも無いものが見れると思ったからだ

930言理の妖精語りて曰く、:2017/12/16(土) 18:34:24
あいつは幸運にも、何一つ問題なく目的地に進めた。
ただひとつ問題があったのは、地の果てなんてなかった事だ。

931言理の妖精語りて曰く、:2017/12/17(日) 22:19:51
ドルネスタンルフは勤勉だった。
彼女の目指した果ては、
とうに丸め込まれて消えてしまった。
彼女はそれに気付かず、"果て"を目指した。

932言理の妖精語りて曰く、:2017/12/18(月) 18:58:27
あいつが"地の果て"に辿り着く事はなかった。
その代わり、他の果てに辿り着いた。
ありとあらゆる文明からかけ離れた、
"文明の果て"にツェラハープは至ったんだ。

933言理の妖精語りて曰く、:2017/12/19(火) 22:53:46
"文明の果て"は文明と呼ばれるものが、
過剰発達の末に滅んだ場所だった。
魔法は大陸を消すような威力の物しかなく、
科学技術は用途のわからない計器とAI しかなかった。

934言理の妖精語りて曰く、:2017/12/20(水) 22:33:41
"文明の果て"に在るものはすべて、
一つ一つが奇跡のような代物でありながら、
普通の生活を営むには過剰で、無価値だった。
その性質はツェラハープが求めた物であり、
"文明の果て"に住む者が忌むべき性質だった。

935言理の妖精語りて曰く、:2017/12/21(木) 22:04:37
あいつは最初こそぬか喜びしたが、
すぐにそこの歪さに気がつき、帰路につこうとした。
しかし、交通法規にしたがった数々の機器はそれを許さなかった。
ツェラハープはここに住まざるをえなくなったんだ。

936言理の妖精語りて曰く、:2017/12/22(金) 23:41:05
まぁ、あいつは夢のために"地の果て"に行くようなやつだから、
すぐにここで住むと決断出来た。
しかし、"文明の果て"での文明は人間を凌駕してる。
ここの人間はすでに滅びかけていたのさ。

937言理の妖精語りて曰く、:2017/12/24(日) 19:47:00
生きる術ならばあった。
しかし生きる理由が決定的になかった。
発展させるべき文明はとうになく、
嗜むべき芸術も廃れてしまった。
退屈という苦痛が住人を蝕んでいた。

938言理の妖精語りて曰く、:2017/12/26(火) 00:08:30
しかし、あいつはそんなことお構い無しに日々を過ごした。
人に興味を持つようなたちではなかったのだ。
そして幾日か立った後、何の気なしに歌を歌った。

939言理の妖精語りて曰く、:2017/12/26(火) 00:12:41
その歌は偶然にもどの計器も反応しなかった。
住人達は初めて許された娯楽を知った。
生きる理由を掴めるかもしれないという、
生きる理由が芽生えた。

940言理の妖精語りて曰く、:2017/12/26(火) 00:16:34
そうして、"文明の果て"はいまや世界の享楽都市に変貌した。
これがツェラハープの偉業のあらましだ。

941言理の妖精語りて曰く、:2018/01/16(火) 12:00:05
ミハエル・イエスマンは全身が強烈な光を発している。比喩ではない。
そのため、常にコートに身を包み、黒革の手袋をはめている。
最も激しく輝くのは両手と顔面である。(身体のあらゆる部分、すなわち眼球そのものも発光しているが、ものを見る際の不便はないらしい)
頭にかぶるヘルメットには十字状のスリットが入っており、ミハエルの意思に応じて開き具合を調節できる。

普通の人と対面する際には十字部分はしっかりと閉ざされる。そうでないと眩しすぎて相手は平衡感覚すら狂ってしまう。

942言理の妖精語りて曰く、:2018/01/17(水) 10:03:34
光は彼の力そのものであり、普段は力を押さえる事で発光を押さえ込んでいる。
仮に、野外で全裸になりフルパワー展開すると輝きのあまり宇宙の人工衛星から捕捉できるほどになる。

943言理の妖精語りて曰く、:2018/01/19(金) 13:04:35
強い光は機械の大敵。そのため彼に支給された端末や機材は最高度の耐光仕様になっている。
だが、ほとんどオーダーメイドであり、かなりの高価。
協会の機材のほとんどには間近で作業できないため、彼がやれることには限界がある。
このことはミハエルがイエスメンというチームを育てる事にこだわる理由になった。

944言理の妖精語りて曰く、:2018/01/23(火) 18:24:12
ミハエルの鎧は三種類あり、それはディケンズの『クリスマスキャロル』になぞらえてあった。

「未来の精霊のコート」は全身を包み、制御された光により効果的に悪を討つ【制裁武装】である
「現在の精霊のローブ」は頭部と右腕を解放し、その輝きで大衆を鎮める【鎮圧武装】である。

そして最後の「過去の精霊のヘルム」は、改心の見込みがある犯罪者を照らし、その心の奥底に眠る「善意と幸福」を蘇らせるためにある。
人はそれを【教誨武装】と呼び、その姿のミハエルをなによりも畏れ敬ったという。

945言理の妖精語りて曰く、:2018/02/09(金) 21:12:34
ある日、ふと気付くと虎になっていた
中島敦の小説のように
それは、本性に応じた姿の追随
【文学変身現象】のはじまりである

946言理の妖精語りて曰く、:2018/02/13(火) 05:48:51
現実を幻想で塗り替えることで成立した【形而上世界オルタ】には、女神キュトスに従う四天王が存在した
「法と理性」のラヴァエヤナ
「闘争と野性」のイア=テム
「正義と信仰」のピュクティェト
そして、「回帰と休息」のガリヨンテである
だが、【オルタ】の自然そのものであるガリヨンテだけでは、領域の管理は難しかった
そのため「彼」を補佐する「停滞と懐古」のティリカこそが、真のキュトス四天王であるともいえるのだ

彼女たち四天王は、旧世界を四つの領域に分けて統治し、それぞれ異なる幻想をもって人々の欲望に応えていた
入念な準備の上に施行されただけのことはあり、その支配は、それなりに安定したものであったと言える
そう、偽アルセスの率いる「開拓と停滞の世界鉄道」が反逆を企てるまでは

947言理の妖精語りて曰く、:2018/02/13(火) 18:31:57
偽アルセスの開拓鉄道は、盲目的な進歩主義そのものだった
それは全てを食い尽くし、あらゆるものを燃料とした
西進、開拓、無法と私刑
強奪、強欲、縛り首

それは、幻想の世界である【形而上世界オルタ】においても、最も夢想的な幻想であったかもしれない
なぜなら、その進歩には目的も意味も無かったから
偽アルセスの世界鉄道は、ただただ自己だけを目的とし、ただただ運動だけを目的とした
それは、建設なき破壊、統治無き侵攻、そして建設なき革命だった
その鉄道はなにより早く、その馬力はなによりパワフルであったが・・・・・・・・
それは、どこにも向かうことのない旅であった

世界鉄道、それは自己のみを目的とした完結した宇宙
夢みることだけが最終到達点とした、哀しい夢である

948言理の妖精語りて曰く、:2018/02/15(木) 07:23:01
鉄道の大敵は亀であった。レールに沿って進み、くぼみ、すなわち切り替えポイントにはまりこむ。
世界鉄道の終わりは、特に大きくもない中くらいの亀によって唐突に訪れた。

949言理の妖精語りて曰く、:2018/02/20(火) 05:23:29
この失敗の檻から、出たくはない。
パターン通りの生活は安定しているし、言い訳にも事欠かないから。

けど、けれど本当は、気付いているんでしょう?
自覚とは飛躍への第一歩、脱出のはじまりなのだということに。

950言理の妖精語りて曰く、:2018/02/25(日) 20:21:36
欠落者の少女は、四肢があちこち欠けてはいたが、それなりに器用にやっていくことが出来た
しかし、完全者の少年は、ひたすら不器用だった。
彼は、なんでも完璧にやるうえに、それを他人に見せつけずにはいられなかったのだ。

951言理の妖精語りて曰く、:2018/02/27(火) 19:58:40
己が心身を燃料と見なして力に変え、完全な燃焼を目的とする偽アルセス
彼が、全身を無数のブロックに分割し、全てを代替可能とする武術「ブロックパズル=カラテ」の使い手と出会ったのは、一つの運命だったのかもしれない
それは、世界のどこか片隅で繰り広げられた、あったかもしれない戦いであった

952言理の妖精語りて曰く、:2018/03/04(日) 20:24:35
四原色の魔女の名は、ヒート、アイス、ウィンド、そしてパシフィックだった

953言理の妖精語りて曰く、:2018/03/08(木) 19:41:25
世界は呼吸で出来ている
あらゆる想いを絞り出し吐き出せ
見える世界の全てを吸いこめ
思考も風景も吸いこんでしまえ

そして対話せよ、世界は会話で出来ている

954言理の妖精語りて曰く、:2018/03/08(木) 20:40:21
【ブレスレット】は、別の誰かの呼吸を借りるために存在する腕輪だ。むやみやたらとゴッドブレスを借りる者が多いが、その真価は睡眠中にこそ現れる。

955言理の妖精語りて曰く、:2018/03/09(金) 17:50:33
背伸びして自分の器量以上の力を借りることは、強大な反動を招きかねない

956言理の妖精語りて曰く、:2018/03/12(月) 05:21:54
休養の基礎は「無判断」と「無思考」である。
何も考えず、何の有用性も無い時間をぼーっと過ごすか、何か非日常的なことに集中する。
それが、疲労を回復し、ストレスから解放されるコツなのだ。

予定を消化するだけでは、休養とは呼べないのであった。

957言理の妖精語りて曰く、:2018/03/25(日) 14:59:38
【完膚根源獣(パンゲオン)】
あらゆる特徴を持ち合わせた九つ首のはじまりの獣。
あなたの祖であり、あなたにどこか似ている。
あなたが初めてパンゲオンにであったとき、あなたは湧き上がる共感を止めようとして叶わず、言葉にしようとして叶わず、ひとすじの涙として流して、そっと触れてただ寄り添い、そして眠りについた。
あなたはそのことを覚えているだろうか? あなたが人知れず「帰りたい」と呟いて、しかし思い浮かべずにいた、あなたの帰る場所とはどこだったか、あなたはいま思い出せるだろうか?

958言理の妖精語りて曰く、:2018/03/25(日) 23:20:09
確かにパンゲオンとあなたは生きる時代が異なる。
確かにあなたは九つ首ではない。
天と地をあわせたものと同じほどの巨きさのパンゲオンに、
寄り添うことも正しく見ることすらもできないはずだ。
しかし、ありえないというだけで否定していいものだろうか。
パンゲオンが「ありえない」を踏破して、
残されたひとときの奇跡を、かんたんに忘れていいものだろうか?

959言理の妖精語りて曰く、:2018/04/01(日) 13:28:21
4月1日は魔女エイプリルの祝祭日。
この日は一日、価値の転倒と矛盾をこそ尊び、いつもと違う過ごし方を楽しむのが習いである。

960言理の妖精語りて曰く、:2018/04/03(火) 19:53:28
人間は、視線を集中させている場所、すなわち目の焦点を合わせている箇所が最も良く見える
そして、実はそれ以外のところは、良く見えていないのだ

また、視界の中心は、色鮮やかで明確に「今」を捉えるが、それ以外は脳が補完した「過去」の映像であるともいう
何かに囚われ、世界を見渡す余裕を失っている時、世界が色あせて感じられるのは、あるいはこのためかもしれない

さて、そうしたエネルギーを節約するための補完機能は、何かに似ている
それは、過去に記録され、現在を補完するモノ
それは、今すぐ集中が必要な箇所以外を認識する労力を省くモノ
そう、それは物語、あるいは「神話」に似ているのだ

果たして、神話は色あせているのだろうか?
それとも、この解釈は間違いであり、逆に神話とは、世界を再び色鮮やかに再生させるものなのだろうか?
あなたは、どう思うだろう

961言理の妖精語りて曰く、:2018/04/08(日) 19:06:43
呼吸こそが全てである
なんとなれば、心臓に端を発する脈動も、あらゆるものを認識する知性の座たる脳も、全ては呼吸によって支えられているのだから
だから、世界は、呼吸で出来ているのだ
あらゆるものは、リズムを刻む、そのため思考にすら間隙がある
すなわち、世界にも間隙が、フィルムのコマ落ちのような欠落が潜んでいる
だが、それは、誰にも認識することが出来ないのだ

手のひらで震動(ビート)を感知する合成人間でもないかぎり、間隙の空白は、空白のままである
そこには、不気味な泡のような死神すら滅多には立ち寄らないだろう

962言理の妖精語りて曰く、:2018/04/09(月) 19:09:08
【幻写眼】を持つ者は、「二つ目の目蓋」を持ち、世界を切り取ることが出来る
己が解釈を世界に押し付けることで、外界に影響を与えるのだ

それは、瞬間的な効果であり、それゆえにその瞬間を見切れば、その発動を防ぐことが出来る

963言理の妖精語りて曰く、:2018/04/14(土) 03:09:36
無数の好き嫌いが、人を形作る
反射的な好悪が一次的な反応を形成し、二次的な判断がそれに付与される
ゆえに、自動的な一次的判断だけをあげつらって否定しても、なんにもならない

964言理の妖精語りて曰く、:2018/04/19(木) 05:39:19
雨の巨人、雨の巨人
雨の巨人は雲をまたぎ、山々を踏んでどこへ行く
雨の巨人は、毛をなでる
ふわふわな毛を黒く汚した
雲の犬をなでにいく
                 ――――――――――ミンツ地方に伝わる童歌

965言理の妖精語りて曰く、:2018/04/22(日) 21:24:47
鳥のように飛ぶことが出来る道具など、かつては妄想でしかなかった
しかし、進歩し続ける人類の技術は、それを可能にしたのだ
そう、それこそ「魔法のじゅうたん」の量産化と改造によって生みだされた、羽ばたき式飛行機械(オーニソプター)である!

966言理の妖精語りて曰く、:2018/04/25(水) 19:04:57
ワリバーヤ王朝は遥か遠方へも領土を伸ばすべく、
多額の研究費用といくつもの生贄を投じ、
ついに灼熱の砂漠も壮大な大海原も超えられる羽ばたき式飛行機械(オーニソプター)を完成させた!

一方ガロアンディアンは気球を使った。

967言理の妖精語りて曰く、:2018/05/03(木) 14:05:04
「出来レース戦時貿易」とは、ネットゲーム【キシン大戦略】において革新をもたらした戦略である。

【キシン大戦略】は、信仰と民意が重要な戦略シミュレーションゲームであった。
自国に存在する信仰の存在は、選べる兵種の種類だけでなく、様々な要素に関わっていたのだ。
国内の宗教形態を一神教にするか、それとも一つの宗教だけを重視する準一神教や多神教にするか、そうした選択が発生するイベントや軍隊の能力を左右するのである。

多神教を採用すれば、多くの兵種による柔軟な戦術が使用可能となるし、多様な産業を育成したりほぼ全てのタイプの国家との貿易も可能となる。
その反面、多神教では常時内部に宗教対立を抱えることになるし、敵国の宗教系スパイやその疑惑とも戦い続けることになる。
かといって国教を採用したり一つの宗教だけを支援すれば、国内の宗教対立は防げるが、そのかわり国が大きくなるにつれて宗教内部の宗派の対立が始まるし、聖戦の強制や預言者の政治干渉がうるさくなる。
「出来レース戦時貿易」が発案されるまえは、そうしたふうにゲームバランスが成り立っていたのだ。

だが「出来レース戦時貿易」以後、全ては変わった。
多神教国家こそが最強とされ、世に多神教ブームが吹き荒れるようになったのだ。

その「出来レース戦時貿易」の要諦とは、一言で言えば国家間の裏取引である。
【キシン大戦略】では、産業と戦争は密接な関係にある。
例えば、戦場で空戦が主体になれば航空産業が発展し、神威発動による気候変動で海戦が主体になれば船舶産業が発展したり潜水艦が開発されるようになる、という具合である。
あらかじめ戦場の変化を予測することが出来れば、大きな富を得ることも不可能ではない。
だが、戦場の状況は敵国の影響もあるため、自在に支配するのは困難であった。

その状況に革新をもたらしたアイディアこそ「出来レース戦時貿易」
すなわち「敵国」との裏取引であった。
もちろん、敵対国家との直接的な貿易は不可能であるし、情報交換さえも厳しい制限がある・・・・・・・・ゲームの上では。
だが、【キシン大戦略】が、ネットゲームである。
ゲーム外においての裏取引には、制限は一切関係無かった。

そして「出来レース戦時貿易」は、戦場を一変させたのである。

この戦略が最も名を馳せたのは、やはり20△△年○月における「ルウテトの驚愕」事件であろう。
その事件では、当時最強を誇っていたルウテト大公国のデュラハン突撃部隊が、カタルマリーナ率いる球神民兵団相手に攻め入ったのだ。
(少し前の)事前情報によれば両国の文明と戦力の差は圧倒的であり、ルウテト側の勝利は客観的に見て明白に思えた。

だが、結果は違った。
ルウテトのデュラハン部隊を迎え撃ったのは、未だ中世レベルのカタルマリーナに存在するはずがない「アルセスⅣ型」の戦車部隊だったのだ。
戦車部隊を運用していたのは、練度が低い学徒兵であったにも関わらず、その会戦はルウテト側の一方的な蹂躙に終わったという。
それはまさに、【キシン大戦略】における歴史の変革を告げる一戦であった。

968言理の妖精語りて曰く、:2018/05/07(月) 19:48:24
【キシンサッカー】には、「キシン系統樹」というキシンの進化ツリーが存在する
これを使えば、いつでも過去に開発したキシンのデータを呼び覚まし、現世によみがえらせることが出来るのだ

969言理の妖精語りて曰く、:2018/05/21(月) 05:53:50
カルド・ラガードは、二重の性質を持っている
彼は、深い集中による安寧を好む
だが同時に、彼は非常に飽きっぽく、常に刺激に飢えているのだ
よって、安寧や停滞は、彼にとっては退屈という天敵でもある
彼の幸福には、その双方を丁度良く満たす工夫が不可欠なのであった

970言理の妖精語りて曰く、:2018/06/03(日) 12:00:07
ラ=リスキャニアがバイトの間に出来たヒマな時間にTVをつけると、胡乱な番組をやっていた

「ミヒトネッセ、今こそ貴女の最期よ!」
そう言い放ったのは、メイド服を着た少女だった
少女の体格はやけに大きく、その身体は、適当なパーツを寄せ集めたかのように不格好だった

彼女の名は、無限接続(ツギハギ)メイド【アクィラちゃん】という
アクィラちゃんは、死者から生み出された人造人間メイドだ
特技は、自分の身体を使った、黒ひげが危機一髪で首を飛ばして逃げるゲーム。
年齢は、自称0歳
好きなものは、お金と家電という、どこにでもいる普通の人造人間メイドである

彼女が対立しているミヒトネッセは、怪物だらけになったこの新神歴の世界における最大勢力【ウィッチ欧州】の出身であった

971言理の妖精語りて曰く、:2018/06/03(日) 12:37:27
その【ウィッチ欧州】には、政財界を影から支配する巨大な企業がある
【ルウテト社】
表では高級家具、裏の世界では『家具』に例えられる特別に調教された奴隷を扱うこのルウテト社においては、メイドこそが伝統的にメインの商品であったのだ

だが、そのルウテト社に反旗を翻した勢力が存在した
【ウィッチ欧州】から分離独立した新興国【ウェアウルフ米国】、そしてもちろん我らがアクィラちゃんである

ルウテト社は『全ての人間は道具に過ぎない。心すらも機械言語(プログラム)という道具による刷り込みであり、そこに自由など存在しない』とする【無心道具主義】を主張している
その【無心道具主義】こそが、生粋の【ドM】であるアクィラちゃんの逆鱗に触れたのだ
『私は、自分の意志をもって自分が自分であるために道具になっている。その心を、その選択を否定されてなるものか!』
憤った彼女は、ルウテト社が誇る最高の【家具】であるミヒトネッセに戦いを挑んだ!

自らの心さえも刷り込まれたモノであり、【ご主人様】にあえて自身の尊厳を踏みにじらせることで【家具】として無機物の極みに至る
【完全奉仕のミヒトネッセ】
ドジっ子で浮気性であり唯一の取り柄である暴力でも負け続きだが、他者の尊厳を誰よりも認め、思いやりに溢れる奉仕をする
【NTR狂犬メイドのアクィラちゃん】

最高のメイド、最高の家具として認められるのは果たしてどちらなのか?
今、決戦の火蓋が切って落とされる!!

972言理の妖精語りて曰く、:2018/06/06(水) 06:56:48
「そのダサいメイド服・・・ロボットスーツかしら?そんなもので私に、このルウテト社のミヒトネッセに勝てると思っているのかしら?」
ミヒトネッセの挑発的な問いかけに、アクィラちゃんは受けて立った
「おうよ、お前にはこのハイセンスが分からないみてえだがな。それに、『ロボットスーツ』だけで終わりじゃねえぞ、オ・・・ワタクシのメイド道には、まだ先がある!」

973言理の妖精語りて曰く、:2018/06/07(木) 06:16:02
「ハッ、ご主人様すらいないメイドに、価値なんてあるわけ無いじゃない。アンタがワタシに勝てるわけないわ」
ミヒトネッセは、目の前の少女を鼻で笑った
ルウテト社に挑戦する者など過去にいくらでもいたし、その結末が無残な敗北に終わることもまた、彼女にとってはただの日常業務(ルーティンワーク)だったからだ
だが、次にアクィラちゃんが漏らした言葉だけは、流石の彼女も聞き逃すことは出来なかった
「ご主人様?ああ、紹介が遅れたな。このメイド服――――――【トリシューラ・イマージュ】こそがワタクシの『ご主人様』。魂と心を持つ知的外装(ロボット・スーツ)だ」

974言理の妖精語りて曰く、:2018/06/30(土) 03:09:46
ミヒトネッセが驚くのも無理はなかった。【トリシューラ・イマージュ】……それは、今は亡きガルダ博士が残した17の電気羊観測機(ドリーミング・マシーン)の最後の一機だったのだから。

歴史を少しさかのぼる。ウィッチ欧州が再三にわたって語ってきた「真理」何者も心は持たない、その主張に真っ向から対立した者がかつていた。ガルダ博士である。ガルダ博士は、【トライ電灯】を皮切りに、魂と心を持つ機械である電気羊観測機を次々に開発し、学会に発表した。
博士の死後、ウィッチ欧州の諜報機関は全ての電気羊観測機を消そうとしたが、いままで一つだけが見つからないでいたのだ。

975言理の妖精語りて曰く、:2018/06/30(土) 03:32:09
「おのれ、あのハゲオヤジめ…最後の一機が知的外装だったとはね」
歯噛みするミヒトネッセ。並の知的外装ならまだしも、ガルダ博士が作った知的外装とあれば話は別だ。さすがの完全奉仕家具も苦戦は免れないはずであった。

アクィラちゃんはミヒトネッセの一言を聞き逃さない。
「ハゲオヤジだって? お前、ガルダ様のことを何も知らないくせに、知ったかぶりするんじゃねえっ!…しちゃだめなんだから!
ガルダ様のことを馬鹿にしていいのはトリシューラ様だけなんだからっ!!」

976言理の妖精語りて曰く、:2018/06/30(土) 04:53:15
アクィラちゃんの胸からエプロンがはじけ飛んだ。アクィラちゃんの怒りで燃えるままに、ミヒトネッセに向かって飛んでいく。
「ブレスト・ファーイアッ!」
「くぅっ」
間一髪でよけたミヒトネッセだったが、スカートの端が焼け焦げてしまっていた。
「ああっ、なんたること。ラク様から頂いたメイド服に焦げ跡が―――」
「よそ見をするなっ! ルゥストゥ・ハリケーン!」

977言理の妖精語りて曰く、:2018/06/30(土) 05:16:06
突如竜巻が吹き荒れ、アクィラちゃんの体が四散した。腕が、脚が、弧を描きながらミヒトネッセに向かっていき、何度も何度もぶち当たる。四肢の猛攻の前に、ミヒトネッセは立っていられない。膝をつくミヒトネッセのメイド服はなぜかドロドロに溶けていた。ますます勢いを増す風は土煙をはらんでミヒトネッセを包んでいく。
やがて風は収まり、土煙の中から五体満足なアクィラちゃんが現れた。
「完全奉仕メイドとか言ったな、どこへ隠れた?」
周囲を見回すアクィラちゃんの後ろからミヒトネッセがとびかかった。しかしアクィラちゃんの反応は早い。
「甘いわ! ミサパンくらえ!!」
純白のミサイルがスカートの下から現れ、腰ごと飛んでいく。その奇妙なヒップアタックはミヒトネッセの頭をもろに捉えた。中空で三回転半ののち地面にたたきつけられるミヒトネッセ。
ミヒトネッセの頭の中にはがんがんと鐘の音が響いていた。もう彼女は二度と立てないのだろうか。そう思わせるほどの時間、彼女は横たわっていた。
「甘いと言ったろう」

978言理の妖精語りて曰く、:2018/06/30(土) 05:27:20
そんな二人の激戦が続く採石場を、崖の上から見続ける者がいた。色眼鏡を押し上げ、傷つき倒れたメイドを注視する。
「ミヒトネッセよ……お前の力はその程度ではないはずだ……立ち上がれ」
その者は禿頭ではあったが、声にはどこか女性的な響きがある。
「立つんだ…そして叫べ、あの言葉を……」

アクィラちゃんは口をゆがめて笑った。
「勝負あったな」
「…………ドライブ」
「ん?」
禿頭の観戦者とミヒトネッセの声が重なる。
「オーバードライブ!」

979言理の妖精語りて曰く、:2018/07/01(日) 09:13:18
どこからともなく、エスニックな変身音が流れる。
その音楽のrhythmと共に、ミヒトネッセは新たなるメイド服をまとっていた。

「説明しよう!ミヒトネッセはピンチに追い込まれると
オーバードライブと呼ばれる超強化形態に移行することが出来るのだ!」

980言理の妖精語りて曰く、:2018/07/01(日) 19:39:13
驚きうろたえるアクィラちゃんの前で、ミホトネッセは格好良くポーズをとって自分の身体を見せつけ始めた。
新しい強化形態のお披露目である。
そもそも、メイド服には、元々「客人に主人のリッチさを見せびらかす」という主旨も含まれている。
一流のメイドを自認するミヒトネッセにとって、タイミング良く格好良いポーズをキメることなどは、造作もなかったのだ。

981言理の妖精語りて曰く、:2018/07/01(日) 20:01:22
そして画面下から《この作品は、フィクションです。実在の人物・団体・アニメ・実在のネット小説・『幻想再帰のアリュージョニスト』および『マジンガーZ』などとは一切関係ありません》
と今更ながらのテロップが流れ、画面は提供紹介へと切り替わった。
どうやらCMに入るようだ。

《アリュージョニスト成分が不足すると、人はたびたび狂気に陥る:アリュージョニスト学会調べ》

《むしゃくしゃしてやった、反省(フィードバック)はするが、後悔はしていない:ブレイスヴァ拳同好会》

《アクィラちゃん制作委員会は、2018年8月11日の夏コミ(C94)2日目に出撃する、サークル「魔王14歳の幸福な電波」を勝手に応援しています》

画面を様々なメッセージと映像が行き交うなか、これまでTVを見ていたラ=リスキャニアは卒然と席を立った。
CM入りとともに、とてつもない衝動が彼女を襲ったからだ。
それは、番組の楽しさで忘れていたが、決して抗うことのできない本能の叫びだった。
これから彼女は、その叫びに従い、小さな部屋にカギをかけて閉じこもらねばならないのだ。
そう、暴走した欲望のツケを払うべき時が来たのである。

ラ=リスキャニアは――――――――――――暑さをしのぐために、あまりに冷たい飲み物をガブ飲みしすぎてしまった。
小部屋が、彼女を呼んでいるのだ。

982言理の妖精語りて曰く、:2018/09/05(水) 20:08:48
【万和学園】――――――――――――正式名称、万民友和学園には、殺人鬼が出る
そういうウワサだ

それは、永久不可侵の権威である【人権】の侵害を、至高の快楽として楽しむ嗜虐的な怪物であり、命を軽んじ殺し合いを好む理解不可能な存在であるという
それは、音もなく忍び寄り、誰も知らないうちに僕たちの中にひっそりと隠れ住んでいるという
それは、子どもの遊びに出てくる鬼のように、感染増殖し、よく見知っているはずの仲間になりすますのだという

また別のウワサによれば、それは人間を洗脳支配して裏から操る悪の帝王であったり、腐った果実のような変異であったり、未来から送り込まれた殺人兵器だったりした
そうしたウワサの中で最も奇妙なものには、その正体をカルト的な秘密結社から送り込まれた反キリストの暗黒騎士であるというものもあった
そのウワサによれば、竜(アクマ)から権威を借り受けたその獣の王は、実は最強最悪の変態であり、世界の何より妹を愛し、妹のためならばその妹の言葉にも耳を貸さないどころか殺しかねないという

まあ、最後のウワサは、流石に事実無根の妄言に過ぎないだろうが(こんな人間がいるわけがない)何者かが、この学園に侵入している、万物の基本である【人権】を敬わない、すなわち我々の生命を危機に陥れようとしているということ
異質で邪悪な思想(ウイルス)を感染させようとしている悪性存在がどこかにいる、必ず来るという恐怖は、またたく間に学園中に広まっていった
まるで、あらかじめその原因が、学園の内側に仕込まれていたかのように

「学校のウワサその1」――――――――――――――――――――『幻想再帰のアリュージョニストと1ミリも関係ない話を語る本』より

983言理の妖精語りて曰く、:2018/09/08(土) 07:03:09
私は『正しい』
私は『自由』で『幸福』だ
私は『みんなと同じ』なんだ
だから、私は『間違っていない』

私は・・・
私は・・・・・・・・

984言理の妖精語りて曰く、:2018/09/12(水) 20:08:35
魔王を倒した者は須らく勇者と呼ばれる資格を持つ。
現在までに確認されている勇者は
カーズガン
アキエル
シャーフリート
ミハイル・イエスマン
ディーク・ノートゥング
ミアスカ
クフィル・ライオネス
シン=グロークス
虎善
夜彦
ランディバイス
ドーザ・ウェモン
ヌト
ゾート
グレンデルヒ
バルムンク
エイプリル・フォーサイト
サナン・キンドゥ
である。

985言理の妖精語りて曰く、:2018/09/12(水) 20:15:23
>>984
この18名こそが十八魔王を討伐した勇者だという説がある

986言理の妖精語りて曰く、:2018/09/13(木) 06:00:39
ただし、これには魔王や温かい布団、夜中に急に食べたくなったラーメン、体重計、そして黒い歴史をつづったノートなどは含まれていない
きりがないからだ

987言理の妖精語りて曰く、:2018/09/14(金) 10:46:03
「紀竜殺し」ノートゥングは「亜竜殺し」マシュシャフと共闘したことがある

988言理の妖精語りて曰く、:2018/09/15(土) 12:49:16
「筋トレぇ?」
コルニアがあげたのはあきれたような叫びだったが、それに答える声は、静かなものであった。

「そう、筋トレよ。自傷からの離脱には、筋トレが一番なの」
末染未知子は、あくまで自信をもって言い放つ。

「肉体と生命の実感、そして世界との適切な距離の計測は魔術にとっても重要だけど、それは筋トレでも出来るのね。軽いストレッチだけでも、慣れきったリストカットより断然キクわ」
たしかに、【反逆の魔女】の手首にある傷はもうずいぶんと古く、彼女が長い間自身を傷つけてはいないことを示してはいた。

「冗談じゃないわね。筋トレなんて、人間がすることよ!」
コルニアは、怒って剣を床に叩きつけた。
「痛みや傷は、他人に与えるもの。生命の実感は闘争の中で得るものよ!地道な努力や汗臭い筋肉なんて、神秘の化身である魔女には似合わないわ!」

989言理の妖精語りて曰く、:2018/09/17(月) 00:11:15
筋トレにはサーフィンが最適
キュトスが不死身なのも週一でサーフィンしてたおかげだし、
言わば神々の筋トレと言えよう

990言理の妖精語りて曰く、:2018/09/20(木) 05:30:42
定まった生活ばかりしていると、いつのまにか頭の中だけで全てが決まるように思い込んでしまう。
決まった日常、決まった習慣、決まった結果。
同じ角度でしか物事を見ず、同じ視点でしか世界を観ないようになってしまう。

心せよ、惰性と諦めの中に、新しい世界はない。

希望も未来も、そして今まで見たことのない自分も、全ては惰性から離れたところにある。
馴染んだ構えを捨て、こった肩と視座をほぐせ。
甘えるな、依存するな、怒りや恨みに執着するな。
夢を思い描くだけで、満足するな。

苦痛や困難を脱するには、前へ進み続けるしかない。
古い神話を捨て、新しい物語を歩んでいけ。
新しい自分は、かならずそこにある。

991言理の妖精語りて曰く、:2018/09/20(木) 23:21:58
なるほど…。
毎日同じ行動で、惰性で生きていては何も始まらない。
確かにお前の言う通りだよ…。

今度からはカヌーもやる

992言理の妖精語りて曰く、:2018/09/21(金) 08:58:55
イイハナシダナー

993言理の妖精語りて曰く、:2018/09/21(金) 16:20:42
海から離れろ

994言理の妖精語りて曰く、:2018/09/21(金) 20:30:40
【泥上カヌー】とは、魔法で泥化させた地面で行う、全く新しいスポーツである!
このスポーツは、わざわざ水辺までいかなくても陸上で楽しめる点と、地形によって異なるライド感がある点が、人気を博した。

ただし、カヌーをやりに集まってきたのは男性ばかりであり、主催者が期待したような『美女や美少女がカヌーで転倒して泥にまみれる』というような、そんな状況は全く発生しなかったのであった。

995言理の妖精語りて曰く、:2018/09/21(金) 23:17:50
海から離れろ

泥からも離れろ

そこにはヤツらがいるのだから……(わにとさめ)

996言理の妖精語りて曰く、:2018/09/22(土) 02:51:19
わには人魚達からは「滑稽な捕食者」と呼ばれる。

水面から顔を出して周囲の様子をうかがう彼らは、水中ではまるで背伸びをして、
地面をつま先でつんつんとしているかのようだ。

しかし、その実態は諸兄諸姉のご存じとおりである。

997言理の妖精語りて曰く、:2018/09/22(土) 18:06:20
ワニとサメは、呪術界では同じく「滑稽な大口」と呼ばれ、同じものとみなされる。
この「滑稽な」という二つ名は、むかしウサギ族が彼らを騙してストリップさせたことに基づく。
この逸話は【猫の国】の『古事記』にも書いてあるが、事実関係が多少間違っている。

正しくは、ワニもしくはサメは、ウサギに脱がされたために怒り、彼らを運送係としてこき使うようになったのだ。
後に月まで逃げたウサギが、未だに宅配便をやっているのは、その名残である。

998言理の妖精語りて曰く、:2018/09/23(日) 11:07:08
さも"鰐"どもがみじめであるかのように語るじゃあないか…
お前たちのような言理の妖精は奴らの本当の姿を知らないのだ。

あの惨劇を唯一生き残った儂が"鰐"の話をしてやる。

999言理の妖精語りて曰く、:2018/09/23(日) 11:07:44
そう、あれは何千年も前のこと…

1000言理の妖精語りて曰く、:2018/09/23(日) 11:08:11
あっスレが足りない




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