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キュトス71姉妹2

466 言理の妖精語りて曰く、 :2017/08/17(木) 04:11:37
「貴女が、犯人です71」

キュトスの姉妹、第十四女【ワレリィ】は、迷宮の最深部で断言した。
それは、キュトスの姉妹に訪れた最大の危機【迷宮殺人遊戯】を打開するための最後の一手であり、驚くべき非礼な行為であった。
【ワレリィ】は、決して積極的なタイプではない。
彼女は、【魔王】の異名を持ち【ゲートキーパー】としての特異な能力によって知られているが、世界に名をとどろかすようなエピソードを持ち合わせていない。
その知名度など、せいぜい、語尾に謎の数字をつける事が知られている程度に過ぎないのだ。
そのこと自体が、彼女が消極的な性格をしていることを指し示していた。
彼女は【扉】の魔女であり、自分から積極的に動く必要などはなかったのだ。
…………このように【脱出不能の迷宮】に閉じ込められるまでは。

そんな彼女が、ついに積極的な攻勢に出たということは、すなわち、それが事態を打開する最終手段だと判断したことに他ならない。唐突に発生し、不死のはずの【キュトスの姉妹】が次々に『殺害』されたこの忌まわしい事件も、これによって解決する。
今の彼女の目には、そうした強い決意が宿っていた。

しかし、その糾弾を受けた相手は、それがやんちゃな子どもの悪ふざけであったかのように、悲しみと慈愛をこめた眼差しで彼女を見て、微笑んだ。
まるで、愛する我が子に傷つけられた母のように。
「どうして、そんなことを言うの?」
その言葉には、理不尽な指摘を受けた憤りではなく、悲しみと大いなる慈愛が感じられた。
当然と言えば、当然の話である。
なぜなら彼女は…………
「なぜなら、貴女こそが、この【迷宮連続殺キュトス事件】の犯人であり、この【脱出不能迷宮】の作成者だからです67。貴女が、私の姉妹を殺したのです61」
「あなたは混乱しているのよ、ワレリィ。無理もないわ、お姉ちゃんと一緒に少し休みましょう」
再度の糾弾を受けた【彼女】は、柔らかく言い返し、揉め事をうやむやにしようとした。
だが、ワレリィは、それを許さなかった。
「いいえ、私は『殺神犯』と一緒になど休みません59。貴女は、ここで死ぬのです――――私が、殺します53」そして、ワレリィは、名を呼んだ。
今回の真犯人であり、全ての黒幕、【キュトスの姉妹】を次々に殺した『殺神犯』の名を。
「【キュトスの長姉ヘリステラ】いいえ、『にせヘリステラ』貴女こそが、この事件の真犯人です47」

その発言こそが、この事件のターニングポイント、終わりの始まりを告げる【トントロポロロンズ・ビューグル】の響きとなったのであった。


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