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武具・道具・祭具

478言理の妖精語りて曰く、:2018/04/05(木) 20:29:48
扶桑崎鷲太郎は、母の愛を知らない
彼の母は、嫉妬した女神によって殺された

扶桑崎鷲太郎は、父も知らない
彼の父は強大な神であるが、その父は彼の元から去った
彼は、父の顔すら知らない

だが、扶桑崎鷲太郎には、叔父がいる
叔父は、実の父のように彼を可愛がってくれた
それに、彼の悪友である無空和尚も、さまざまなトラブルに彼らを巻き込みながらも、温かく見守ってくれた

彼には、数は少ないが親しい付き合いが出来る友もいる
人間もいれば、妖精もいる
鷲太郎と似たような境遇の者もいれば、彼すら知らない深淵を覗いてきたと確信させるような者もいる
また、恵まれた育ちであっても、それゆえに闊達とした精神をもって人を思いやろうとする者も少なくはない

そして、顔見知り程度の間柄であっても、ふと見かけなくなると気になる者や
商売敵で顔を合わせると必ず口論になっても、会わなければ少し寂しくなるような、そんな相手だっている

だが、扶桑崎鷲太郎には、それでも実の両親がいない
ゆえに「家族の愛」というものを、本当には分かってはいないのかもしれない

だから、これは彼にとっては家族の話ではない
これは、彼にとっての武器と、復讐の話だ


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