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【デルタフォース】クラスの三バカの日常Part5

1Ψ:2011/02/05(土) 22:54:39 ID:7MRi28Lg
「クラスの三バカ」こと上条当麻、青髪ピアス、土御門元春、並びに途中でできたバカップル【例:上条×ミサカ・土御門×白雪・青髪ピアス×白井・一方通行×打ち止め 等】はもちろんクラスメートや先生達、常盤台の生徒やオリジナルキャラも登場可能なリレー形式で学園都市や魔術世界の日常をどんどん書いていくスレです。ギャグ中心でシリアスは控えめに。雑談も控えめに。

初心者大歓迎です。

次スレは>>970 の人が建てること。(無理な場合は新しい番号指定お願いします。)

Part1↓
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/movie/6947/1210612236/

Part2↓
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/movie/6947/1262012651/

Part3↓
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/movie/6947/1266059443/

Part4↓
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/movie/6947/1273412014/

まとめwiki↓(2月5日現在、停止中)
ttp://www31.atwiki.jp/kinsho_second/pages/14.html

2:2011/02/23(水) 20:35:21 ID:.Oa7DcSA
Ψさん
意味が分かりさせんよ。
表では生きていることにしつつ
裏では死んだことになっていて
その実生きているなんて。

3Ψ:2011/02/23(水) 21:07:58 ID:soupKMUE
☆さん
いや、学園都市ならしかねないでしょ。
そもそも生きているなら学園都市が知らない訳ないし。
まぁ、外伝なのでその辺は☆さんに任せますが。

4:2011/02/24(木) 09:23:49 ID:GADdaATw
いやだから、実は生きていることを極秘にして
『グループ』『アイテム』といった面々や表の人達には
「第1位との戦いで死んだ」ってことで済ませたとか。

5:2011/02/24(木) 09:28:32 ID:GADdaATw
ちがった。
彼を極秘に『封印』して、(なにしろアルカトラズ囚人のことは、極秘事項だから)
表向きは「死亡」
暗部の者たちには「未だ行方不明」あるいは「外で発見して抹殺」と説明していたとか。

6:2011/02/24(木) 14:39:54 ID:Fy9d1xxc
移動完了ですの

7ё:2011/02/24(木) 20:17:56 ID:QYh6cWG6
新レス一発目、投下します。

―――――――――

「最大主教がうちの新入りで殆ど面識の無い飾利と闇咲と直接話し合いたい、ねぇ。その後は本場のイギリス清教の勉強か」
「はい。おかげでスケジュールも大変で当麻お兄ちゃんの高校の球技大会が終わったらすぐにここを発つんですよ」
「私は初春の護衛とあっちに居るうち(天草式)の男共への喝入れです。GWが終わるまでですから二週間空けることになるので不安だったんですけど……」

 第九学区のとあるビルの1階にある応接室、初春とシェリーと対馬はそこに居た。
 1階全てがシェリーの個展会場でつい先ほどまでスタッフと最終打ち合わせを終えた所なので、念押しで対馬が人払いの術式を応接室に展開している。
 ちなみにイギリス清教の勉強のアイディアを出したはキャーリサとヴィリアンだが、そう簡単に会えない初春との思い出作りがメインだったりする。

「シェリーさんがその様子なら私の心配も杞憂かもしれませんね。この調子なら出立前に女教皇と建宮さんにも」
「止めときな。あの2人は私ほど大人じゃあ無い。現に私だって本当は飾利に付いて行きたいのをこうして我慢してるんだぞ」

 シェリーが初春の2週間ほどの渡英に異を唱えなかったのは初春が自分の所へ戻って来てくれる、そして初春分補充と称して自分の膝の上に座らせてギュっとしているからである。
 対馬は思う、シェリーさんでこの様子なら間違いなくあの2人は一騒動は起こしてくれるだろうと。

「でも結局は火織お姉ちゃんと建宮さん、それにシェリーさんは今回の同行は許可されていないんですけどね。ローラさんからの厳命で」
「最大主教が? 何でまた」
「シェリーさん達が学園都市配属になって以来、弛んでいるって話を幾度と無く聞かされたみたいなんです。だからこの際、監察することになってその対象が」
「私達ってことか。弛んでるつもりは無いんだけどねぇ、こっちとしては。飾利を可愛がってるのは弛んでるとは言わねぇし」

 それを弛んでるって言うんですよ、対馬は思わずそうツッコミを入れたかったが相手が相手なので声には出さなかった。
 なので対馬は更に伝えるべき事をシェリーに伝える。

「監察役は2名で期間は私達の渡英している2週間。その間は監察対象の3人は学園都市から出てはいけないことになってます」
「また随分と厳しいねぇ。ところで監察役の2人って誰が来るのかもう決まってるのか?」
「私は直接会った事ないんですけどオルソラさんは確定です。後の1人はまだ決まっていないみたいですよ」

 初春からオルソラが監察役で学園都市に来ることを聞いたシェリー、まともな監察が出来るのか不安に思った。
 とりあえず初春達の渡英と学園都市支部の監査の話を終えた3人は立ち上がって応接室から出ることに(人払いの術式は解除)。

「神裂と建宮には私から言って聞かせるから安心しな。少しの間、寂しくなるけど今は私の作品を楽しんでくれよ、飾利♪」
「光栄です。私と対馬さんがシェリーさんの個展のお客さん第一号だなんて」
「違う違う。飾利が1番で対馬が2番。そこはちゃんと線引きしてもらわないとな」

 かくして大事な話の後で初春はシェリーに抱きかかえられたまま、作品を鑑賞するのだった。
 その2人の後ろを邪魔しないように作品を鑑賞する対馬、ステイルも別件でローラに呼び出されたことを思い出したが静かな雰囲気を壊したくないので後回しにすることに。

――――――――――

 学園都市では午後5時だがロンドンは日本より9時間遅れているのでただ今午前8時。
 朝早くからイギリス清教の女子寮ではオルソラによる監査役1名を決めるジャンケン大会が繰り広げられていた。

8:2011/02/24(木) 23:22:48 ID:GADdaATw
予告した外伝2弾、希望があったら書きすすめようかと思います。
前回は本人の知らないところで渦中にいた初春ですが、
今回いよいよ本格的に酷い目に会い、覚悟を決めさせられます。
ちなみに現在、バレンタイン編のライバル対決の撮影準備のところまで読み進めていますが、
『第5帝国』にも、彼女のライバルといっていいキャラがでてきます。
どのようなキャラかというと、上条サイドの美琴みたいな感じで、
初春を電気椅子で焼き殺そうとするような人です。

9:2011/02/25(金) 00:44:55 ID:.HzvFafo
いや、訂正。
美琴じゃなくて、麦野に近かった。

10■■■■:2011/02/25(金) 15:14:11 ID:powYinaE
>>☆氏
自分書き手でもない全くの部外者なんだけど、本家と外伝で齟齬が生じているのでは?
外伝で作ったオリ設定?を本家に逆輸入するなって皆言いたいんじゃないの

11:2011/02/25(金) 15:43:40 ID:.HzvFafo
指摘してくれてありがとうございました。
確かにかなり傲岸不遜になっていました。
外伝の設定をどこまで認めてくださるかは(そして続けるかどうかは)
ここの書き手さんたちに決めていただきたいと思います。

12■■■■:2011/02/25(金) 21:45:32 ID:c.u33IRg
書いてる者の1人ですがあえて名前の方は伏せさせて頂きます。
☆さんのお話は面白いですが外伝と呼べるのかどうかは正直難しいです。
外伝はあくまで本編の補助のお話、ですが☆さんのお話は本編とも取れるような内容。
時間軸を考えるとこっちの話の後の本編に取れてしまうんですね。
僕個人としては☆さんのお話はデルタフォースのパラレルストーリーかIFの物語として捉えています。

☆さんの気を害するようなことばかり書いてしまい申し訳ないですが続きを見たいのも本音です。
なのでデルタフォースのアナザールートとしての投下なら僕は構いませんというか歓迎です。

13:2011/02/25(金) 22:12:10 ID:.HzvFafo
すっきりした回答、有難うございました。
時間軸上の都合で、作中の時間が7月28日になっても返事がなかったら、
この話(外伝第2弾執筆)はなかったことにする予定だったので、
早々とお返事をいただけて嬉しいです。
さてさて。6年後に初春のハートを掴むのは誰かな?

14:2011/02/25(金) 22:15:32 ID:.HzvFafo
あと、アルカトラズ内部の様子を書いて気付いたんですけど、
風斬ってデスタフォースじゃ出番ないなあ。
エイワスだって出たのに。

15±:2011/02/26(土) 17:21:49 ID:zFzyAcWg
まあ、風斬ですからね………

――――――――――

「まったく、何でこんなことになってしまったんでしょうかね」
「それは初春さんたちがこちらに来るからでございますよ」
「………そういう意味じゃないんですけどね」

 女子寮内は全員でのジャンケン大会の会場へと変わっていた。
 こんな光景に自分の部隊の大多数(ほぼ全員)が参加していることにアニューゼは愚痴を言っているのである。

「シスターアンジェレネ、これは一番ましな私が行くべきなのです!」
「いいえ、たとえシスタールチアの頼みであってもこれだけは譲れません!」

 タダのジャンケンのはずなのにこのままでは魔術で決着をつけることになりそうだとアニューゼは本気で思った。
 ゆえにアニューゼは手っ取り早く決着をつけるため、最も早く済む方法を決行することにした。

「ここにいるオルソラが出した手に負けたやつから順番に抜けていって最後に残ったやつが護衛ってのでどうですかね?」
「「「「「「「「「「乗った!!!」」」」」」」」」」

 このよく学校でありそうなルールにのっとりじゃんけんをすることによって、スムーズにジャンケン大会を進めることに成功したアニューゼ。
 なお、結果としてこの大会の勝者となったアニューゼがそのまま初春の護衛となった。

16ё:2011/02/26(土) 21:45:11 ID:iXttW/pQ
「というわけでこちらでの初春さんの護衛はアニェーゼさん、私と一緒に神裂さん達の監察に行くのはアンジェレネさんということで」

 オルソラの言葉でアニェーゼはようやく気付く、当初の目的がすげ変わってることに。
 本当はアニェーゼも学園都市に行きたかったのだがこっちでも噂になっている初春に会いたかったので、護衛はそのまま受けることにした。
 そしてオルソラと同行し、神裂達の監察役の1人になる人物アニェーゼと最後までジャンケンで残ったアンジェレネに決定。

「わーいっ♪ 学園都市の美味しいものがいっぱい食べられるなんてラッキーすぎます!」
「シスター・アンジェレネ、あなたが学園都市に向かうのは必要悪の教会学園都市支部の監察です。遊びに行くんじゃないんですよ」
「わ、わかってますよぅ。で、でもでも、仕事の疲れを癒す為に遊び、食べ歩くことも必要だと思うんです。そうだ! シスター・ルチアに素敵なブラをいひゃいいひゃい!」

 必要悪の教会学園都市支部の監察という目的を後回しにしているアンジェレネの両頬を喝入れの意味を込めて引っ張るルチア。
 そんな大小シスターコンビを呆れた眼差しで見ていたアニェーゼがふとオルソラを見るのだが、

「あちらに着いたら早速皆さんと一緒にアクセラさんと打ち止めさんのバーチャル結婚式の打ち合わせをしなくては。ああ、あの2人の幸せそうな姿、早く拝みたいのでございます」

 主目的を完全に忘れてることを察し、自分の選択肢、間違ったんじゃねーでしょうかと頭を抱えていた。
 ちなみに一打のバーチャル結婚式は既に終わっていることを聞き、オルソラが別のカップルでやりたいと言ってバカップル達を困らせるのはGWの話。
 かくしてオルソラとアンジェレネ、必要悪の教会学園都市支部の監察役として学園都市に赴くことが決定した。

――――――――――

 舞台は再び日本、時刻は午後8時、場所は教会寄宿舎の初春の部屋。
 現在この部屋に居るのは初春、インデックス、ステイル、シェリーの4名のみ。

「初春と闇咲と直接話をしたい、か。最大主教にしてはまともなことを考え……違うな。何か裏があるに違いない」
「考えすぎなんだよステイル。最大主教はよく知らないかざりとおうまのことを知ろうとしてるだけ。悪いことなんて考えてないんだよ」
「インデックス……そう、だね。そうだといいね」

 ローラのことを疑っていないのはインデックスのみ、残る3名は内心では何か企んでるだろうと思っていたりする。
 そしてシェリーはインデックスとステイルに初春が明日からGW終了までの2週間、ロンドンに滞在することを神裂と建宮に言わないように注意した。

「……分かった。けどシェリー、どのみち神裂と建宮、それに君は学園都市に残るように言われてるんだろう?」
「ああ。ま、それに今回は個展があるから私はここを離れられないんだけど」
「でもずーっと秘密にしておくは無理があるかも。だからここはかざり達がここを離れた後でかおりとさいじに説明した方がいいと思うんだけどどうかな?」

 インデックスの提案にシェリーも納得し、その際に自分だけでなくインデックスにも神裂と建宮の説得に付き合わせることを約束させる。
 1つの問題が片付いたのを確認した初春、少し前に対馬から聞かされたことを思い出してステイルに告げた。

「そういえばステイルさんも私達より遅れるでしょうけどロンドンに出向するみたいですよ」
「ステイルが何で! ステイルは何も悪いこともヘマもしてないんだよ! それなのにどうして!」
「お、落ち着くんだインデックス! 僕なら平気だから!」

 自分でも分からないうちに感情が昂ったインデックス、はっと我に返ると顔を真っ赤にして初春のベッドに顔をうずめた。
 ステイルとシェリーは勿論、初春もこのインデックスの行動には驚いたがすぐさま気持ちを切り替えてステイルの件について説明を始める。

「ステイルさんが呼び出されたのはどうやら夏の戦争についてみたいですよ」
「何で僕なんだい? 僕は特に何もしてゲフッ! シェ、シェリー! どうして殴るんだい!」
「てめぇは本当のバカか? 勝手に戦争の開始を宣言しておいて何もしてないは無いだろ」

 売り言葉に買い言葉状態でブレイン相手に戦争することを1人で承諾してくれたステイル、そのことを思い出してばつの悪そうな表情を浮かべた。
 一方で初春は自分の携帯を色々と弄くった後でステイルに渡した。

「というわけで詳しいことについてはご本人から直接伺って下さい♪」
「ご本人からって……最大主教に繋がってるのか、この携帯!」

 そうですよー♪ と楽しげな声で答えた初春を呪う間も無く、ローラのやや怒ってる感じの声が聞こえてきた。

17:2011/02/27(日) 16:45:35 ID:KlWZ51Bg
・第14章
真夜の天然さ、優しさ、化け物ぶり。
初春の恐ろしさ、ヤンデレ3人(五和含む)、下らない理由で学園都市に来たフィアンマと、
ゴタゴタした分(最強決定戦あたりから、完全にバレンタインだったことを忘れていた)
色々なキャラが掘り下げられたと思います。
それにしても一方通行ひどいな。半蔵が浜面に、「(麦野とも)ちゃんと話しあえ」って言っていたけれど、
一方通行がこれ言おうものなら直前の行動があれなだけに、「おめーに言われたくねー」ってツッコムところでした。

18:2011/02/27(日) 16:48:43 ID:WUloEYAs
ちなみに懐かしくもそのときの>>104書いたのは私ですが、
半年後にああいうものを書くとは思ってもみませんでした。

19:2011/03/01(火) 21:43:00 ID:/4O3Q7zk
「スパーク」という暗部組織のSS書いた人誰だっけ?
あの設定、非常に使えそうだからこっちの作品にも使いたかったんだけどなあ。

20:2011/03/01(火) 22:44:56 ID:/4O3Q7zk
まあ、簡単に言うと・・・・・
とある女スパイが、上条勢力相手に大立ち回り演じて、
無敵設定のハズのやつら(超能力者、井野原真夜、『グループ』ら)を
ブチ倒していくお話。もちろん、外伝(アナざーストーリー)でです。

21Ψ:2011/03/01(火) 23:13:57 ID:2gCfRe32
えっとコレの外伝のやつですよね?
それなら俺ですよ。ってか今更ながら全然書いてね〜

22±:2011/03/02(水) 20:24:26 ID:tqRERdgU
「ステイルーーゥー!!何勝手な事したありけるのよ!」
「あ、最大主教!?何故僕だけ!?」
「そんなもん勝手に戦争を決めたからに決まってるからだボケェーーェー!!」
「最大主教!さっきから口調がおかしいぞ!何があった!?」

つい先ほどから口調がおかしい最大主教にツッコミを入れるステイル。
そのツッコミを待ってましたと言わんばかりに最大主教は語り始めた。

「ふ、ようやく気付いたかステイル。テレビジョンや本を参考にしてついにあのバカ口調を直す事に成功したありけるのよ!」
「…戻ってますよ」
「………!しまった!せっかく直ったのに…」
「一応聞きますが、何を参考資料に?」
「じ…仁義無き闘い」
「………そのアホ口調で学園都市のトップと話したりしてませんよね…?」
「そ、そそそんな事」
「したんですね!」
「は………はい」

いつの間にか攻守が逆転している二人。
ちなみにこの件の決着は今後天草式が最大主教の日本語を監修する事でまとまったとか。

――――――――――

その頃、友愛高校体育館
そこにはインデックス率いる『歩く教会』チームに負けてしまった郭や滝壺がいた。

「………負けちゃいましたね」
「大丈夫、くるわ。私達の敵ははまづら達が取ってくれるから」
「…そうですよね、滝壺氏!いくら麦野氏や絹旗氏が強いからって半蔵様や浜面氏、それに姫神氏が負けるはずないですしね!」
「そう、だから私達は明日のためにお弁当をつくろう」
「うぅ〜、今日より腕によりをかけて作りますよ!」

負けたことに落ち込んでいた郭だったが、滝壺のおかげで回復した。
そして、明日の半蔵の弁当に特大兵糧丸が詰め込まれる事になったとか…

――――――――――

その一方、インデックスとステイルを除く『歩く教会』チームの3人
腕を組み合いながら歩いている光景があった。

「分かっていた事です、分かっていた事です。とミサカは…」
「…まあ、当麻お兄ちゃんですからね」
「…なんと言うか、明日頑張れ」
「私とあの人とじゃ競技が違うじゃないですか!とミサカは憤慨しつつやけ酒を飲むようにコップに注がれたジュースを一気飲みします!」

宣言したとおりにやけ酒のごとくジュースを飲み始める御坂妹。
しかし、明日教師達の計らいで決勝で上条達と戦えるのは彼女にとって幸せだろう。

23±:2011/03/02(水) 20:28:26 ID:tqRERdgU
投稿ミスりました
後半の御坂妹のくだりはなかった事にして下さい

24±:2011/03/02(水) 22:23:22 ID:tqRERdgU
すいません
投稿ミスりました
後半の御坂妹のくだりはなかった事にして下さい

25:2011/03/03(木) 13:26:10 ID:pVAMGkcs
・第一五章
わーお。夏の戦争に学校全体のレベル底上げ。すっごい伏線出ちゃったよ。

絶対無敵、不敗伝説を持つ上条勢力を打破出来る存在は現れるのか?

26:2011/03/03(木) 13:29:48 ID:pVAMGkcs
あと、一旦はヤンデレ化した心理掌握の成長フラグも良かったです。
彼女には、もっと活躍してもらいたいです。

27:2011/03/04(金) 17:23:29 ID:tALOG3ZA
・第十六章
 おお、こんなにスッキリまとまったデルタフォースエピソードはなかったんじゃなかろうか。
 短いながらも、Ψさんが言っていたように後々の伏線にもなりえる貴重な話。
 結局はいちゃついちゃったけれど、困っている人をほっとけない当麻と美琴の
原点回帰が見られたのもよかったです。

28:2011/03/04(金) 18:19:48 ID:tALOG3ZA
ええと、今後挑む予定の球技大会編・・・・ものすごく長丁場?

29■■■■:2011/03/04(金) 19:12:48 ID:x9ZJV1FQ
3Dカメラで撮ったおっぱいエロすぎw
すれ違いおっぱい@ともも
ttp://oppai.upper.jp

30:2011/03/04(金) 20:16:02 ID:tALOG3ZA
・夏の戦争に関する提案

初春×ブレインの対談や土御門の根回しの結果、
ブレインの7人の幹部(7つの悪徳にちなんだ能力・人格を持っている)と
学園都市が誇る超能力者7人の対抗戦が、
ローラ・教皇・ツァールスキー立会いの下行われることに・・・・

なんていうのはどうですか?

31:2011/03/04(金) 20:17:07 ID:tALOG3ZA
未だ出ていない6位のことを考えて
6回戦で決着(4勝)させたいです。

32ё:2011/03/04(金) 21:11:52 ID:E7cd7EZA
「彼女たちには悪い事をしたな。本来なら明日の準決勝で黄泉川先生のクラスと当たるつもりだったが……」
「それは仕方の無いことですよ木山先生。シスターちゃん達の乱入は予想外だったのですからミスしても仕方ないですよー」
(私は最初から知っていたとは言えないな、これは)

 その頃のとある居酒屋の個室、小萌と木山はハイペースで酒を酌み交わしていた。
 お互い酒に強い2人、常人なら倒れてもおかしくない酒量をすでに召し上がってる状態にも関わらず全く酔わない恐ろしい大人2人である。

「それにしても月詠先生のクラスには驚かされます。まさか全チームが準決勝まで勝ち残り、ともすれば全種目決勝進出の目も見える所まで来るとは」
「私も正直な話、ビックリしてるんです。上条ちゃん達と白雪ちゃん達と吹寄ちゃん達はともかく姫神ちゃん達が残るなんて失礼ですけど思ってませんでした」
「ですがそのお陰で決勝はスペシャルマッチの1試合のみになりそうです。そちらのクラス以外の決勝進出チームの選りすぐりも頼もしい子供ばかり。明日が楽しみですよ」

 酒のペースもおつまみを食べるペースも落とす事無く会話を続ける小萌と木山、そして話題はスペシャルマッチの内容へとうつる。

「そういえばスペシャルマッチはサッカーですよね? どのような感じにするのですか?」
「基本は45分ハーフのいたって普通のサッカーです。能力の相手への直接使用(特に攻撃)を禁じる以外は能力の制限は殆ど無しですけど」

 ただし結標の【座標移動】でのゴール、一方通行の黒いシリーズ(黒翼と黒き悪魔の右腕)、麦野の閃光の左腕は使用禁止という特別措置が決定している(当然かもしれないが)。
 ちなみにステイル、エツァリ、ショチトル、五和に関しては明日、同じ魔術師の闇咲から禁止事項が伝えられる手筈になっている。
 ジョッキになみなみと注がれているビールを淀み一つ無く一気飲みをした小萌がダン!! とジョッキを置いて、

「とにかく! 明日はどんなことになっても私達のクラスが1番になるですよーっ! 上条ちゃん達はやれば出来る子なんです!」

 高らかに上条達を信頼した上での勝利宣言をして見せた。
 月詠先生は本当に子供みたいに元気だな、本人に聞かれたら怒られそうなことを木山は考えつつ熱燗に口を付けるのだった。

――――――――――

「はい、明日の午後にはこちらを発つ予定です。それよりヴィリアン姉さまもキャーリサ姉さまも本当にお仕事大丈夫ですか?」
『勿論です。私も姉上も飾利と目いっぱい遊ぶ為に今日まで頑張ったんですから。心配してくれてありがとう飾利♪』

 場所は再び初春の部屋、既にお風呂も済ませて後は寝るだけの所にヴィリアンからの電話があって今に至る。
 ちなみにステイルのローラによるロンドンでの説教が決まった所でインデックス、ステイル、シェリーは自分の部屋に戻っている。

「いえ、そう言ってもらえるなら私も安心です。でもイギリス清教の実地での勉強もあることを忘れないで下さいね」
『ええそれはもう充分承知してます。それとウィリアムも時間を作ってくれて、飾利の滞在期間中はロンドンで過ごすんです。きっと楽しい思い出が出来るでしょう』

 どうやって神の右席たるアックアことウィリアムが時間を作ったのか気になってしょうがない初春だが、1つの企みを思いつく。
 けどそれはヴィリアンに言えば反対されそうなことなのでロンドンに着いてから直接本人に頼んでみようと決めていた。

「ところでキャーリサ姉さまはどうしてます?」
『姉上ですか? きっと今頃はレッサーとあの子のちょ、ちょっと姉上!』
『よー飾利、元気そうだな♪』

 いきなりヴィリアンからキャーリサに代わったことに最初は驚いた初春だが、度々あった電話でもこんな感じなのでもう慣れっこだ。
 キャーリサに聞きたいことがあったのでちょうどいいと思った初春、内容は番外個体改め美雷のことだ。

「はい。キャーリサ姉さまもお変わりなく。ところで美雷さんは元気ですか?」
『元気も元気、すっげー元気だ。最初は魔術の世界に戸惑いを見せていたがレッサーが居たせいだな、すっかり順応しきってるよ』
「そうですか、それを聞いて一安心しました。私もそっちに着いたら美雷さんと色々お話したいので楽しみです♪」
『あー、それなんだがな……。おそらく飾利がこっちに着く頃には美雷はここには居ないだろー。レッサーと何か企んでるからな』

 キャーリサの言葉に残念な気持ちと同時に、美雷がレッサーと何を仕出かしてくれるのか興味と共に不安になった初春だった。
 それから初春とキャーリサとヴィリアンは日本時間で日付が変わるまで楽しく会話を続けたという。

33ё:2011/03/04(金) 21:33:50 ID:E7cd7EZA
 日曜日に変わったばかりの頃、上条は今日頑張ったご褒美として美琴に電磁マッサージを受けていた。
 他のバカップルは球技大会の疲れとかいつもの規則正しい生活とかで寝てるにも関わらず、この上琴は本当に元気である。

――――――――――

±さんの麦野、絹旗、御坂妹の絡み、本当はやりたかったんですけどどうしてもシリアスになりすぎるので断念しました。
どうしても『とある科学の超電磁砲』の八月十九日をベースに考えてしまうので……。
けどこの三人の絡みをコメディチックにしたものをいつかここでやりたいと同時にシリアスの方を外伝でやりたいと思いました。

☆さんの夏の戦争のアイディア、対抗戦は私も考えています。
でもこの戦争ってブレインたちの組織と上条勢力の小規模(?)な戦争と捉えています、切っ掛けは魔術師のステイルですし。
ブレインたち7人の幹部VS超能力者(レベル5)だと上条勢力の立場がかなり無くなってしまいます。
なので対抗戦なら上条勢力から何名か出した方がいいと思います、というか上条出ないというのはちょっと……。
立会人に関しては大いに賛成なので、GWでその辺の仕込みも考えていこうと思います。

34:2011/03/04(金) 22:04:08 ID:tALOG3ZA
上条は最終決戦や非常事態における秘密兵器的役割を持たせるために、大トリ的役割を持たせられるし、
一方通行は対抗戦の本命だから前線に出られるけれど、
浜面やポリモアリ―カップルはどうしよう・・・・
敵のキャラの濃さにかかっている気がする。

35Ψ:2011/03/04(金) 22:37:32 ID:wnc7FhUo
俺もёさんに大体は賛成ですね。
まぁ、俺はその夏の戦争の前に初春がロンドンに行っているときの話と、紫木と吹寄の話を同時にやって欲しいかと(←どうせ余り書けないと思うので俺の願いで。)
ってか完全に読み専になっていますが、いつになったら戻ってこれるのだろう?
バカにたくさんの小説を書きまくったせいで、かなり戻れなくなっている今の状況ですorz。確か今書き続けているやつだけでも六つはあった気が^^;
とりま、時間があればこっちに書きますわ。ほとんど無いのですけどw

36P:2011/03/04(金) 23:11:44 ID:bLWf/LYM
私もёさんに賛成です
レベル5でブレイン7人はさすがに無理があると思われます

今現在、他で書いてたりするんですが、別に時間がないわけではないので
ここにはよく足を運びます
ですが、話の構成、設定の整理などが頭で追いつかないため、書くことができません
ほんと、身勝手ですいませんが、書けることができたときにはよろしくお願いします

37:2011/03/05(土) 09:42:04 ID:fCZ20YI.
・球技大会(朝練前)
 恋愛が人を高めることには異存ないけれど、
上条さんのわがままっぷりにムカついた。

現在の心境は、後ろから追い立てられながら走らされている感じ。
原作最新刊で私が計画している構成がつぶされるのが先か、
このスレが7月に追いついてしまうのが先か、
本編読み切った私が書き逃げするのが先か・・・・・

あと6月初春の球技大会編も見たいけれど、2回連続球技大会ネタはさすがに食傷気味でしょうかね。(初春は運動はからっきしですし)
柵川中学が友愛高校並に曲者ぞろいになったらともかく・・・・・

38ただの読み専:2011/03/05(土) 22:01:13 ID:fEJhRz8k
原作の上条さん達の進路希望が

上『しあわせになれればなんでもいい』
土『メイドの国に行きたい(以下略)』
青『 モ テ た い 』

でしたけれど、今の彼らに進路希望調査をしたらどんな回答が出るのだろう...
どれも、彼らの彼女に見せたら、カエル顔の医者に緊急オペが入りそうですけれど...

39:2011/03/05(土) 22:19:34 ID:fCZ20YI.
上「美琴と一緒ならどこでもいい」
土「メイドの国でクーデターを起こして白雪を王妃、舞花を女王(義理の父子)、俺を国王にする」
青「黒子はんと×××(マニアックかつとんでもなく多彩なシチュ)」

40±:2011/03/05(土) 22:26:48 ID:qyVV3D/U
「当麻、大丈夫?」
「ああ、きく〜。気持ちいいぞ美琴」
「そっか、よかったーー!!」

 当麻の体を心配していた美琴だったが、当麻の発言で一気に元気になった。
 しかし、美琴は当麻の右手を見て少し寂しそうな顔をした。

「私の能力じゃ今日一番頑張っていた当麻の右手をマッサージ出来ない……」
「美琴………」

 美琴の寂しそうな顔を見て当麻は少し考えた。
 どうにかして美琴に笑顔になってもらおうかと。
 少し考えた当麻はその方法を思いつき、笑顔で実行し始めた。

「…大丈夫だよ、美琴」
「えっ………?」
「美琴がそう思ってくれるだけで上条さんの元気は100倍だぜ」
「当麻……」

 当麻がとった行動――それは美琴を安心させることだった。
 当然、当麻がとった行動は美琴を寂しそうな表情から満面の笑顔に変えた。
 だから、美琴も考えた。
 同じように今の当麻をもっと元気にする方法を。

「当麻、右手かして」
「ん?どうしたんだよ、美琴。…まあ、いいけど」

 当麻は何も考えずに美琴にそのまま右手を差し出した。
 すると、美琴は差し出された右手をつかみそのままマッサージをし始めた。
「み、美琴っ!?」
「能力が使えないから、…コレで我慢して」
「いや、むしろ上条さん的には嬉しい…」
「…当麻ぁーーー!!」

 当麻の発言でさらに嬉しくなった美琴。
 そのままキスのしあいに突入してしまった。
 なお、これが原因で明日うとうとしてしまい、目を覚まさせる名目のもと、みんなにボッコボコにされてしまうのはまた別の話…

――――――――――

 そして、翌日(上琴的には本日のままだが)
 準決勝まで勝ち進んだチーム全員が友愛高校のグランドに集結した。

――――――――――
 このままだとまたグダグダになりそうなので勝手ながら進ませてもらいます。
 僕としては夏の戦争はёさんの意見に賛成です。
 しかしながら、僕としてはGWに紫木×吹寄のデートとともに他のカップリングの『情報屋見守り隊』という名のデートをやってみたいと思ってますが他の皆さんはどうでしょうか?

41:2011/03/06(日) 07:51:10 ID:44LLTzNs
皆さんがそう仰るのならその通りにします。
どんな戦争を描いてくれるか楽しみにしています。
でも、もし原作に残り一人(第6位)が現れたら、
このリレー小説内でも、「超能力者全員集合」みたいな話を
やりたいです。

42ё:2011/03/06(日) 18:46:00 ID:iEMeC7ys
「くぁ……ねむぐおっ!」
「どうしたぜよカミやん、そんな眠そうなツラしや……まさか!」
「いってーな土御門! いきなり殴ることねーだうぎゃっ! また殴った! しかも最初より強いぞ!」

 朝から眠たげにしてる上条に喝を入れた土御門だが、そこからある1つの妄想をしてしまう。
 その妄想は上琴の関係を知ってる者なら怒りを覚えるもので再度上条を殴り飛ばした後で、

「ものどもであえであえーーーーっ! カミやんがとうとう自分の彼女にいけないことやっちまったぞーーーーっ!」
「はあっ! 何でそんな結論に達するんだよ! 俺は美琴と確かにイチャイチャして寝不足だが、Hはしてない! 責任取れるようにあだっ!」
「カミやん、ボクはカミやんを信じとる。せやけどな……球技大会中に寝不足になるまでイチャイチャするのはアカン! よって嫉妬ファミリーによる制裁や、かかれーーっ!」

 青ピや嫉妬ファミリーと共に上条を殴り、蹴り、引きずり回し、踏みつけるなどのお仕置きを敢行した。
 上条は心の中で不幸だーーっ! と叫びながら薄れゆく意識の中で確かに見た、普段は参加しそうに無い一方通行、浜面、半蔵も加わっていたのを。

「テメェは球技大会だってのにナニやってンですかァ! 今日のためにベストコンディションを作るためにこっちは打ち止めにあまり構ってやれてねェンだよォ!」
「滝壺のチームがまさかの敗北で慰めようとしたら球技大会があるから駄目って断られたんだぞ! それなのに上条お前って奴は羨ましいぞチクショーッ!」
「浜面と同じく!」

 普段は参加しそうに無い3人、単に上条が羨ましいだけである。
 その様子をオロオロしながら見てる翔太、その視界を見覚えのある手が遮る。

「あ、淡希? どうして僕の目をふさぐの? 上条くんを助けなくていいの?」
「いいのいいの。翔太があいつらに染まるのは私も困るし。それにあいつらも本気じゃないでしょ、多分」
「そうなの? なら僕が心配するのもはわわわわっ! あ、あわあわあああ淡希っ! む、胸がっ! 僕のこ、こここ後頭部にっ!」
「もー翔太ったら可愛い反応してくれるわねー♪ で・も。本当に嫌なら止めるけど?」

 い、嫌じゃないよ……、翔太がかすかにそう言うと結標はさらに自分の胸の中に居る恋人を強く抱きしめた。
 上条フルボッコの図、月結のいちゃつきを巻き込まれない所から見ているのはポリアモリーカップル。

「みんな朝から元気だね〜。ま、これくらいの元気が無いと球技大会は盛り上がらないんだけど」
「そうだな。そんでもって俺達のクラスが全種目ぶえっくしょん! へっくしょん! ふぇっくしょん!」
「真昼さん大丈夫? やっぱり今日は休んでたほうがいいよ」

 マスクをして盛大なクシャミを連発した真昼、実は昨日のスパリゾート安泰泉の混浴で湯冷めしてしまったのが原因だ。
 ちなみに混浴といっても今回は真夜が相手側と真昼と茜川に頼み込んで、水着着用の許可を貰っていたりする。

「へへっあんがとよ真夜♪ けど心配すんな! これは花粉症だからな!」
(花粉症で熱が39度も出るなんて聞いたこと無いよ……。真昼ちゃんって時々思うけど相当……いやいや、それは上条君のデルタフォースの専売特許だし)
「お早うございます井ノ原先輩、お姉様、茜川さん」

 ポリアモリーカップルに礼儀正しく挨拶したのは心理掌握で、ポリアモリーカップルもそれぞれに挨拶をした。

「今日は日頃の恩に報いる為にも私達のクラスが勝たせて頂きますわ。そちらに井ノ原先輩、お姉様、そして白雪さんが居るとしても」
「うん、楽しみにしてるよ。けど俺達だって負けない。心理掌握さんの成長、見せてもらうよ……ってレベル4の俺がレベル5の君に言うことじゃないかもしれないけど」
「能力のレベルは関係有りませんわ。私は井ノ原先輩を純粋に尊敬しているのですから。できることならアク様にも変わりつつある私を見せたかったですわね」
「きっと一方通行にも伝わるよ。じゃあ決勝で」

 心理掌握と穏やかな会話と握手を交わした真夜、2人の会話を邪魔しないように離れていた真昼と茜川の所へと駆け寄った。
 鼻水が垂れそうな真昼の鼻をティッシュでサッと拭ってやる茜川、恥ずかしそうに茜川に礼を言っている真昼、そんな真昼に自分のジャージを羽織わせる真夜、3人を見て心理掌握は思う。

(あの3人、まるで本当の家族のように自然な感じを作りますのね。いつも思いますがとても3人同時交際をしてるようには見えませんわ。……人というのは本当に不思議ですわね)

 心理掌握は学園都市唯一のポリアモリーカップルに妙な癒しと不思議を感じながら、自分たちのクラスへと戻って行った。
 ちょうどその時、上条たちの方で大きな爆発音がした。

43ё:2011/03/06(日) 18:58:37 ID:iEMeC7ys
「これ以上うちのクラスの恥を晒すのは止めなさーーいっ! というわけで久々の雪の竜巻だよ!」
「たった1人をよってたかって襲うたぁ根性入ってねーなぁ! そんなお前らに根性入れる意味ですごいパーンチ!」
「当麻さんに何ということを! たとえ天が許しても当麻さんの永遠のメイドのこの私が許しませんっ! 七教七刃!」

 白雪、削板、五和の奇跡的にタイミングの合った攻撃でうぎゃー! と叫びながらベクトル変換が間に合った一方通行以外の面々は吹っ飛ばされる(上条も)。
 こういう攻撃が慣れっこな上条はすぐさま復活して一方通行達の所へと戻るが、白学ランの削板と上半身メイドで下半身ブルマーの五和の姿を捉えるとすかさずツッコミを入れた。

――――――――――

GW編(?)で吹寄と情報屋のデートですが私もやりたいと思っているので賛成です。

44:2011/03/07(月) 21:31:00 ID:zLHwC5f2
・球技大会当日までの感想

 Pさん。大会当日まですっ飛ばしてくれてありがとうございます。
 もう練習まるまる書くと、間違いなく本番がPart5までおあずけになっていたでしょうね。

 なんか男子(真夜以外)ばっかり疲れたり痛めつけられていない?

 五和の扱いがほんとひでえ。
 彼女と反目している初春の方は上手く失恋を乗り越えて地位をどんどん高めているのに・・・・・。

 最後の助っ人が垣根じゃなくて削板でほんとよかった。おかげで外伝がちゃんと作れました。
 こういうイベントにはこの根性さんがうってつけでしょう。

45:2011/03/07(月) 21:31:58 ID:zLHwC5f2
多分明日には皆さんに追いつけると思います。

46:2011/03/09(水) 21:09:05 ID:pV/yFWxk
ようやくここまで追いついた・・・・
昨日はいろいろと用事とかあったから。
さて。私はとりあえず自分なりの展開を絡ませるタイミングと待つとしましょう。

47±:2011/03/12(土) 11:24:57 ID:3oBksz9Y
「削板に五和!?何でお前たちがここに?つーか、何だその格好!?」
「それはこの姿じゃなければ俺の根性が8割減だからなぁーーー!!」
「ふふふ、前に聞いたのですよ当麻さん!男性は皆、メイドとブルマーに萌えるという事を!」

 2人の発言に対してその場にいた全員が同じ事を思った、もうどうでもいいやと。
 しかし、ふと五和の発言に疑問を抱いた白雪が五和に話しかけた。

「ねえ、五和さん」
「何ですか、白雪さん?」
「別にさ、その2つで全員が萌えるなんてことはないし、その2つを合わせたってもっと萌えるとかはないと思うよ」
「…!まさか、土御門さんとそこの青髪の方の発言は間違っているのですか!?」

 五和のカミングアウトを聞いた瞬間、白雪はそのまま戦いの跡地に向かった。
 そして、そこで横たわっている土御門を発見するとその真横に氷の剣を突き刺した。

「……も―とはるう♪」
「な、なな何のようですかにゃー、月夜?麦野並みにコワいにゃー…」
「ブ・チ・コ・ロ・シ・か・く・て・い・だ・ぞ♪」

 次の瞬間、土御門を中心に氷の竜巻が発生し、その近くにいた仲間達をものみこんだ。
 ちなみにその時の白雪の笑顔を見て、土御門は思った。
 ああ、もう死んでもいいかもと。
 なお、当然ながら白雪が加減していたため、巻き添えをくらったものも軽傷ですんだので試合への影響はなかった。

――――――――――

 一方、何とか攻撃を逃れた浜面達。
 その逃げた先に現れたのは覆面を被った『歩く教会』チームの面々であった。

「絹旗に麦野…何やってんだ?」
「ちょ、超人違いです!私の名前はシルクです!」
「そ、そうだぞ。私はムギムギだ。決して麦野たる人物とは何の関係もない!」

 バレバレの変装をしている2人に浜面は呆れていると、向こうで姫神と謎の覆面シスター(見るからにインデックス)が口論していた。

「例え、あいさが敵でも負けないんだよ!そして私の名前はピュワシスターなんだよ!」
「バスケの主役は。私。誰にも。負けない。」

 2人はいがみ合いながら火花を散らしていた。
 この後、決勝がサッカーになってしまうが姫神が浜面と半蔵を使い、大活躍するのはまた別の話。

48:2011/03/12(土) 12:23:50 ID:scF6agI.
一方通行がぶっ飛ばされなかったか。惜しい惜しい。
わがままだとは思いますが、球技大会中じゃなくてもいいですから機会があったら
一方通行に街中をぶらぶらさせてくれませんか?
こっちが考えている新キャラを絡ませるタイミングが掴みずらくって・・・・。

49:2011/03/12(土) 12:40:33 ID:scF6agI.
サッカーの対戦(予定)チームは・・・・

上条当麻               クールビューティー
一方通行               ピュアシスター
井ノ原真夜              ムギムギ
井野原真昼              シルク
浜面仕上               シガレット
服部半蔵        VS     エツァリ
姫神秋沙               ショチトル
土御門元春              五和
白雪月夜               削板軍覇
東原(キーパー)           心理掌握(キーパー)
???                結標淡希

こんな感じでしょうか?

50:2011/03/12(土) 12:41:34 ID:scF6agI.
井ノ原って打ち間違えやすい・・・

51:2011/03/12(土) 12:48:56 ID:scF6agI.
翔太が???に加われば少林サッカーの炎のシュートと
雪の竜巻シュートのコラボができそうなんだけれど・・・・

52■■■■:2011/03/12(土) 14:06:30 ID:hyBRXwr2
地震やばし

53■■■■:2011/03/12(土) 14:51:21 ID:TrLYhi4Q
情報屋は入れたほうがいいんじゃないですか?

54ё:2011/03/12(土) 15:18:51 ID:R/cwqP5.
「じゃーな上条。決勝で根性入ったいい勝負しようぜ!」
「私も失礼します。決勝で私、当麻さんと愛の篭ったベースボールが出来るのを楽しみにしてます」

 五和と削板に宣戦布告されて上条は気付いた、あいつらエツァリ達と同じチームなのかと。
 決勝がとんでもないことになりそうだと予感した上条と一方通行がげんなりしていると、

「おはようございます、とクールビューティーは未来のだんな様と学園都市最強ぺドに丁寧に挨拶します」

 友愛高校の体操服に身を包み、覆面の上に軍用ゴーグルを装着した人物が朝の挨拶をしてきた。
 上条も一方通行も最初は本当に誰なのか分からなかったが特徴のある喋り方、こんな所に現れそうな人物をピックアップした結果、

「あ、あの〜、もしかしてあなた様は御坂妹さんではないでせうか?」
「はい、確かにその通りなのですが今のクールビューティーはクールビューティーなのです、とクールビューティーは」
「クールビューティークールビューティーうっせェぞ! つーかまず俺に対して謝るのがスジってもンだろうがァ! 誰が学園都市最強ぺドだァ!」
「貴方以外に該当する人物が見当たりません。それに上位個体と週1で一緒にお風呂に入ってる時点で覆りようの無い事実ではとクールむぐっ」

 【妹達】の中で1番関わりの深いミサカ10032号こと御坂妹だと判断できた。
 その後で仲間内でも知りえない一方通行の禁断の事実を御坂妹が口にしたので、慌てて一方通行は彼女の口を塞いだ(手遅れだが)。
 一方通行は目をギラギラさせながら自分と打ち止めの秘密をどうやって知ったのか尋ねると、考えれば妥当な答えが返ってきた。

「ミサカネットワークを通じて上位個体が惚気てくるから仕方ありません、とクールビューティーは聞くこっちの身になれと貴方に愚痴ります」
(あンのクソガキィ……。後で会ったら久々に説教してやらねェとなァ)
「ですがご安心下さい。上位個体もさすがにアホではないらしく番外個体の眠ってる間にミサカネットワークを使用しています、とクールビューティーは安心させてあげます」

 上条は思う、『絶対能力進化』計画で関わりを持ったこの2人がいい意味で変わったなぁと。
 その僅かな隙をついて御坂妹は上条の右手を両手でそっと握って自分の胸へと導こうとしていた。

「ちょ! 何してんだよ御坂妹!」
「何と言われましても同じ競技で参加できない寂しさを埋めようとしてるだけです、とクールビューティーはドキドキしながらあ、貴方に触れられ」
「何だそこに居たのかい、クールビューティー。そろそろ僕たちの試合が始まるから皆が待って……ゲッ! か、上条当麻……」

 上条を救ってくれた(?)のは同じく友愛高校の体操服に身を包み、覆面をした背の大きな少年だった。
 一見すると正体不明に見えるが、その少年は煙草を銜えていたので一発で上条にも正体を看破されることに。

「ステイル? お前まで何やってんだよ! しかも御坂妹と同じような覆面を被りやがっ」
「ち、違う! ぼ、僕は君の知ってるステイル=マグヌスではない! 今日の僕はそう、ピュアシスターの守護者ことシガレットさ! ではそうゆうことで」
「名残惜しいですがまた後でお邪魔させてもらいます、とクールビューティーは当麻さんにだけさよならの挨拶をします」

 シガレットことステイルに連れられて去って行った御坂妹を見送った上条は、インデックスも居るのかと考えると気のせいではなく気疲れを感じ始めていた。
 それは一方通行も同じだが上条が自分達の秘密に触れてこないことを受けて、内心でラッキーと思いながら準決勝前のチーム練習を始めるのだった。

――――――――――

「あっ、来た来た。おーいっ、飾利ー、涙子ー」

 上条を中心とした騒動から少し経った頃、友愛高校正門前では美琴が初春と佐天の2人と合流していた。
 今日はみんなで一緒に球技大会を見に行こうと約束していたのだが、いつも居そうな面子が居ないことに気付いた美琴が初春に尋ねる。

「今日は2人だけ? 黒子はとっくに○○さん、春上さんは土御門さんと白雪さんの所へ向かったのは分かるけどそっちのいつもの人達は?」
「建宮さんはすでに食堂に詰めていて、火織お姉ちゃんは後から合流、シェリーさんは個展会場で作品のチェックで第九学区に。とまあ、こんな感じで」
「あれ? 最愛は?」
「最愛ならいずれ分かりますよ、美琴姉さん♪」

 最愛、球技大会に出てるわね、美琴は佐天が楽しげな笑みを浮かべて答えたのを見て妙な確信を得ていた。
 そのことについて考えてる美琴に突然、初春が抱きついてきたことで絹旗のことは頭の中から綺麗に吹っ飛んでしまう。

55:2011/03/12(土) 15:30:44 ID:kab0MQaY
>>12アナザーワールド・・・となると
このスレに外伝のキャラ(柵川中学剣道部員等)をそれなりに絡めるのは×でしょうか。
モブ程度ならよろしいとか?

あと、前の試合でキーパー東原の出番があったのがよかった。
下心もあったとはいえ野原と違って割と普通に熱血君やっていたから
彼の活躍が当日全くないとなると寂しいもんなあ。

56ё:2011/03/12(土) 15:59:32 ID:R/cwqP5.
「かっ、飾利? きゅ、急に何するのよ!」
「えっとですね、私考えてたんですよ。美琴お姉さんとは義理とはいえ姉妹。だから妹の私がこうやって甘えるのは普通かなって♪ ダメ、ですか?」
「まあ、あんた達なら黒子みたいに邪な気持ちは持ってないものね。分かった、飾利と涙子と最愛ならいいわよ。むしろ歓うわわっ!」
「美琴姉さんに許可貰った記念であたしは後ろからー♪」

 最初は初春、2週間の渡英期間中は美琴と会えないのでちょっと甘えるだけだったが、ついでに今後も義妹トリオのハグの許可をゲットする辺りは抜け目無い。
 その後、初春と佐天とのじゃれ合いもそこそこに、美琴は2人と一緒に友愛高校へと入るのだった。

―――――――――――

 準決勝参加チームがそれぞれの試合会場に向かう中、情報屋だけは体育館へと足を運んでいた。
 目的は当然ながら吹寄だが、彼女を中心に最後の調整を行っているので気軽に声をかけられずに見守るだけだったが、

「あっ、紫木君だ〜。吹寄さん、紫木君が話したそうな顔してるよ」
「そ、そう……。まったくあいつも試合があるのにあ、茜川さん?」
「そんな固いこと言わないの♪ ほら、紫木君に喝でも愛でも入れてくる!」

 情報屋の存在に気付いた茜川に言われるまま押されるまま、自分の所まで来てくれた吹寄を前に緊張してしまう。

「う〜ん、初々しいね〜♪ ……ところで野原君は何でそんなに悔しそうな顔してるの?」
「決まってるだろ! 情報屋が妬ましい、ただそれだけだっ! いっそのこと情報屋が振られギャンッ!」
「はいはい、2人の邪魔しないの。私達は練習練習♪(頑張ってね紫木君、そして吹寄さん)」

 醜い嫉妬に塗れた野原にバレーボールを投げつけて黙らせた茜川は吹寄と情報屋の邪魔にならないように2人から離れる。
 茜川と野原のやり取りに全く気付いていない吹寄、情報屋の緊張を解くという意味で喝を入れた、しかも思いっきり。

――――――――――

上条のクラスの決勝メンバー、正直言うとかなり迷ってます(情報屋は出したいけど)。
とりあえず真昼は不参加、真夜は前半不参加で考えてます(フラグは立ってるはず)。

57±:2011/03/12(土) 16:15:10 ID:bzCeTFXk
☆さん
>>12のいう外伝とは『とある死神と少年少女』のことではないのでしょうか?
僕個人としてはやはりIFの世界として『とある死神と少年少女』を受け止めさせていただいております。
しかし、僕としては他の外伝で登場した魅力的なキャラは出したいと思います。
まあ、どれだけ絡めるかは別として柵川中学剣道部員の方々は比較的だしやすいので日常になれば絡ませることができると思います。
僕個人の意見なので他の方々の賛成が得られれば…ということになりますが皆様はどうでしょうか?

あと、これは個人的なことなのですが
今柵川メンバーとオリキャラで外伝を書こうと思っているのですが☆さんの出した柵川中学剣道部員の方々を使用してもよろしいでしょうか?

決勝のメンバーに関することですが一方通行の充電が90分なので途中で力尽きるので前半か後半のどちらかだけの参加ではないかと思います。
自分としては情報屋も出したいですが茜川も出したいです。
でも削板なんかボールをすごいパンチしそうだなぁ……

58:2011/03/12(土) 17:55:38 ID:CzL3IwzM
ううーん、私が出したキャラを独自に使う分にはいいんですけど、前半の話に関しては難しいところです。
というのも、★や☆として出したキャラや展開は私的には完全に独立しているわけではなく、
例えば朝陽さんとアロネウスが知りあいだったという風に相互に絡み合っているところも否定できないからです。
私としては「アルカトラズ少年院」の関係者をオリキャラとして出したいなとは思いますが・・・・。

59とある通気管:2011/03/13(日) 09:54:54 ID:RCJJgnkk
生存報告なのよな
みんな!生きてるか!?

60:2011/03/13(日) 16:23:44 ID:OTEQ5DCQ
こっちは九州だから大丈夫。

61±:2011/03/13(日) 17:21:51 ID:Ts8j78uc
「情報屋、顔を上げなさい」
「えっ、はい」

 言われるがままに顔を上げる情報屋。
 次の瞬間情報屋に向かって飛んできたのは吹寄のおでこであった。

「いったあー!」
「これで緊張は解けたでしょ?」
「だからってこれはないだろ、吹寄!」
「あ、それともう一つ」
「…?」
「今度、遊びにいく権利の条件の変更よ。活躍したらから優勝したらに変えるわ」
「えっ、それってつまり…」
「だから、この後の試合も頑張りなさい!ほら、行った!」

 そう言い終えると吹寄はそのまま情報屋を体育館の外に押し出した。
 しかし、押し出された情報屋の方は…

(この間までは、活躍したらっていう曖昧な条件だったけど、これでようやくゴールが見えてきたぜ!)

 などと考えていたとか。
 なお、バレー組はそのあとの試合で苦戦しながらも勝ったため、決勝へとコマを進めるのだった。

――――――――――

 一方、バスケ組
 姫神達は目の前にいる準決勝の相手チームを無視して乱入者チームの対策をねるために作戦会議をしていた。

「まさか乱入者が。彼らだったとは」
「しかも麦野と絹旗までいるとは…姫神様、どうします?」
「姫神様、浜面、青ピ、俺にいい作戦がある」
「なんや、半蔵はん。詳しく教えてくれや」
「ああ、まず相手の麦野に浜面をぶつけるんだ」
「ちょっと待て、半蔵!それじゃ俺、死ぬから!」
「半蔵。流石。名案。」
「はっ!お褒めいただき光栄であります、姫神様!」
「あの、少しは俺の話を…」

 自分の命のために必死に抵抗する浜面。
 しかし、そのやたらと必死な行動があの方の逆鱗に触れてしまった。

「浜町のクセに。生意気。」
「ギャー!姫神様、お許しをーーぉ!!」

 そんなコントをやりながら試合が始まっているバスケ組。
 しかし、完全にアウトオブ眼中の準決勝の相手チーム。
 一度も見向きもされぬまま、姫神チームに完敗するのであった。

――――――――――

 その頃、サッカー組
 こちらでは大変な事態が発生していた。

「あれ、真夜。いつの間にそんなに色白に?」
「真昼さん、それは俺じゃなくて白雪さんだから」
「……真昼ちゃん、本当に大丈夫?」
「大丈夫だって、ほら」
「いや、凄くフラフラしてるからね、真昼さん!」

 サッカー組は真昼が風邪をこじらせてしまったため、どうすべきか悩んでいるのだった。

62:2011/03/13(日) 18:56:20 ID:eb9AMA9k
「アルカトラズ少年院」などについての設定やキャラをこの作品に出すのは果たしてOKですか?

あと真夜と月夜って似ているのか・・・・・。

63ё:2011/03/13(日) 21:17:35 ID:DTjRWpU.
「大丈夫だって。花粉症ってのは目も痒くなるだろ? そのせいで視界が悪くなって月夜が真ぶわっくしょん!!」
「まだ風邪を花粉症って言い張るのかよ! 井ノ原姉ってやっぱりバぎゃんっ!」

 真昼に対する暴言を雪の翼の一薙ぎで阻止した白雪、しかしそれは真夜が怒って東原も大変なことになるのを防いだに過ぎない。
 現に白雪に吹っ飛ばされた東原を見て、真夜は拳を握る手から力を抜いているのだから。

「けど本当にどうするの? キャプテンとしては真昼ちゃん抜きで準決勝に臨みたいけど……嫌だよね? 真昼ちゃん」
「当ったり前だろ! こんなにみんなと頑張ってんのにここに来て俺だけのけ者は嫌だかぶえっくしょん! そもそも風邪じゃなくて花粉しょうわわっ!」

 まだ風邪を花粉症と言い張る真昼、しかし彼女にとってはこれが人生初の風邪なので仕方ないのかもしれない。
 クシャミも激しく足元もフラフラながらも頑固な真昼を大人しくさせたのは彼女を無理やりおぶった真夜だった。

「前半は俺が真昼さんを背負ってディフェンスに集中するよ。もちろん東原にも見せ場は作るようにする。オフェンスで白雪さんに負担掛かるけどいいかな?」
「……分かったよ。ただし! 井ノ原くんが真昼ちゃんを背負って試合するのは前半だけだよ! 後半はゴールポストにもたれて動かないことを約束して!」
「お、おうっ……」

 条件付きとはいえ試合参加を認められた真昼、しかし白雪に怒鳴られたことと真夜に負担をかけていると思ってしゅんとなってしまう。
 そんな真昼を見て変な萌え方をしてるのは白雪の応援団の一部で、彼女達が井ノ原ツインズを姉弟ではなく兄弟として見ているのが原因である。

「弟さまに甘えるお兄さま、何とも仲睦まじいですわー♪」
「強気なお兄さまにしっかり者の弟さまが背中を貸す……兄弟愛を超えた素晴らしい絆を感じます」
(落ち着きのある弟さまが攻めでやんちゃなお兄さまが受けというのもいいものですわね!)

 口に出したり心の中で考えてる以上に井ノ原ツインズは世間的に禁断気味な関係なのだが知ってる者や信じてる者は意外と多くない。
 そんな外野の動きなど全く関係なく準決勝が開始、前半は0対0で折り返した。
 相手は1年生ということもあり能力者のレベルも総じて高く、攻めの起点が白雪1人なこと、真昼に負担をかけまいと動きを制限された真夜と不利な条件が並んだが、

「ナイスだよ東原くん! シュートを10本も打たれたのに全部セーブするなんて!」
「まあな! それもこれも球技大会でファンになってくれた娘たちの熱い視線があればこそだぜ!」

 球技大会のきつい練習と本番の試合で本人自体の身体能力が向上し、【技術盗賊】を存分に活かしている東原の功績で互角に持っていけたのだ。

「ホントに東原には助けられたよ。けど後半はそんなに負担はかけないから。ここから俺も得点してもいいって木山先生に許可貰ってるし」
「そっか井ノ原弟も本格的にオフェンス参加……ん? 負担はかけないって相手に攻めさせないってことじゃないよな?」
「そのつもりだけど。東原のことは信じてるけど後半は真昼さんがゴールポストで休むだろ? 万が一があったら大変だからさ」

 じゃあベンチで休ませろよ、東原は言いたかったが白雪が出した条件なだけに心の中で思うことに。
 そして後半、真夜がボールをキープすると【瞬間超人】全箇所70で強化された状態でシュートを放つ。
 その結果、シュートをカットしに行った相手チーム全員を蹴散らしてゴールネットへと突き刺さり先制点を叩き出す。

「よっしまずは1点…………あれ? 何だか皆、静か過ぎるんだけど」
「井ノ原くん、さっきのシュートは誰が見ても引くよ。元春も言ってたでしょ? 全力でシュートするなって。シュートも力をセーブするなら私も許可するから」

 あれでも8割だったんだけど、真夜はそう言おうとしたが止めた、理由は何となく。
 ならばと今度は一度やってみたかった11人抜きを敢行、見事に達成して2点目をゲット。

「うーん、何だか井ノ原くん見てたら私もテンション上がってきたよーっ!」

 そして白雪の闘志にも火が付いて雪の竜巻シュートとか吹雪のシュートとか雪の翼シュートをガンガン決める。
 試合は終わってみれば白雪が7得点、真夜が4得点を挙げて11対0の圧勝で白雪たちが決勝へと駒を進めた。
 ちなみに相手チームの被害は白雪の必殺シュートで齎したものが大きかったりする。

――――――――――

 そして舞台は上条たちの野球組、吹寄の喝でテンション大幅アップした情報屋が仕切っていた。

64±:2011/03/14(月) 20:03:50 ID:YKcxrroI
「いくぞ、野郎ども!目指すは優勝じゃあーぁーーー!」
「「「「「「「「おおっーー!」」」」」」」」
「掛け声が小さい!もう一回じゃああーー!!」
「「「「「「「「おおっー!!」」」」」」」」
「もういっぺんじゃあー!!!!!」
「「「「「「「「おおっー!!!!!」」」」」」」」

 ようやく目標が完全に決まった情報屋。
 その異常に高いテンションは野球組内に伝染しており凄まじいモチベーションとなっていた。
 なお、その異常なテンションを見た相手チームは

(な……何だあの異常な熱気は……?)×相手チーム全員

 となっていた。

「プ、プレイボール!」

 審判の掛け声で試合が開始。
 上条チームの攻撃の時には…

「チョロいんだにゃー」
「甘いよ」
「チョロ甘なンだよォ!」

 と3人に連続で打たれ、そして…

「…ここだぁ!」

 情報屋が満塁ホームランを打ち上げた。
 そして上条チームの守備の時には…

「おらよっ!」
「君ってさーもしかしてあの子の事が好きなの?」
「え、あ、はい……って、うわっ!」

 上条の豪速球と情報屋の【思考漏洩】のコンボに手も足も出なかった。
 かくして、上条率いる野球組は異常なテンションのまま、決勝へとコマを進めた。
 しかし、この時の彼らは知らない。
 上条達のクラスの全チームが決勝に勝ち進んだため、決勝戦が某次世代ゲームのサッカーゲームよろしくのサッカーへとなる事に…

――――――――――

 すべての準決勝が終わり、決勝まで勝ち進んだチームすべてが再びグラウンドに集められた。
 しかし、そこにいる猛者たちは知らない。
 この先にどんな不幸が待ち受けているかを…

「何で俺たちはこんな所に集められているでせうか?」
「さァな。だが決勝戦前の挨拶とかじゃなさそゥだなァ」
「皆さん、とっても重要なお話があるのです!」

 マイクを限界まで下げて段の上にたつ小萌先生。
 そして、小萌先生はこの後の決勝戦の内容とそれに関することを告げた。

65ё:2011/03/15(火) 21:18:42 ID:7hnYmf9w
「私、というか先生達は思っても無かったのですよ。私のクラス全チームが決勝に残るなんて。バスケくらいは負けると思ってたんですけどね〜」

 小萌先生ひどっ、上条のクラスの生徒全員が同じことを思っていた。
 しかし小萌のぶっちゃけトークはまだまだ続く。

「そう考えるともう私のクラスの精鋭さんVS相手の決勝進出チームの精鋭さんの1試合で決勝戦やっちゃおうってことになったのです〜。なんかめんどくさいし」
「めんどくさいって何すかそれ! 小萌先生ともあろう方がそんな言葉を吐くなんて予想外にも程がありますよ!」
「上条ちゃんシャラップ。いいじゃないですか、これで勝った方が各種目の優勝もゲットということで。総力戦、響きが何かかっこいいじゃないですか〜♪」

 このアイディア、小萌先生のじゃ無いな、普段はおちゃらけてるがやる時はとてもやる土御門はすぐに察した。
 こんなことを考える教師はたった1人しかいないと踏んでいる土御門は、首謀者たる木山に質問する。

「それで木山センセ、オレ達がやる種目ってのは何なんだ? 球技大会を何だかんだで仕切ってるのはアンタだ、この決勝も当然アンタの仕切りだろう。さ、ちゃっちゃと話すぜよ」
「(初春の言った通り土御門は本当は凄い切れ者だったか)いいだろう。種目はサッカー、試合時間は45分ハーフ。相手への直接攻撃ならびに能力使用が禁止されてる以外は普通のサッカーだ、殆どな」

 決勝の種目がサッカーと聞いて嘆いたのは当然ながらサッカーを選択していなかった者達。
 反対に最初からサッカーを選択していたそれぞれの主力メンバーと思しき者達は、

(成程、昨日の試合終了後に木山先生から全く新しいチームになるかもしれないと仰っていたのはこうゆうことだったのですね。それにしてもアク様と試合とは私は何と幸運なのでしょう!)
「良かったよ〜、他の種目ならどうしようかと思ったもん。これも私や井ノ原くんや真昼ちゃんの日頃の行いがいいせいかもね♪」
「ま、まあな。しっかし花粉症がここまでふぇ、ふぇっくしょん! はっくしょん! へっきしょん! ぶえっくしょい!」
(確かにサッカーというのは運がいいけど真昼さんがこの調子じゃあなぁ……)

 細かい所が違えどもラッキーと思っていた。
 最初は騒いでいた決勝進出者達も1試合で終われるならそれもいいかと思い始め、決勝のスペシャルマッチを受け入れることに。
 生徒全員が納得した所で木山は上条クラスの相手チームのメンバーを発表する。

「上条達の相手チームは僭越ながら私が選抜した。では発表する。エツァリ、ショチトル、削板軍覇、五和、心理掌握、結標淡希、そして【歩く教会】チーム。以上だ」
「【歩く教会】チーム? 一応聞いておきますけどそれってインデックスとかが覆面被ってる変な一だあだだだだっ! か、噛むなよインデックス!」
「違うんだよ! 私は清純可憐なあのインデックスじゃないんだよ! 私はピュアシスター! とうまの言い方はインデックスに失礼って分からないかな!」

 もの凄く久しぶりにインデックスに噛まれてる上条、最初は久々の衝撃に驚いたがすぐに順応してしまった、難儀なことに。
 噛み続けてるインデックスを器用に頭からぶら下げたまま、上条はパッと見で分からない少女が落ち込んでいるのを発見した。

「あ、あの〜そこのお嬢さん。わたくし上条当麻が何か気に障ることでもしたのでせうか?」
「……お兄ちゃん超酷いです。他の人たちはともかく私のことまで超変な一団扱いだなんて……。私はお兄ちゃんと超一緒に遊びたかっただけなのに」
「その喋り方……最愛かよ! ゴメン! 他の連中はともかく最愛は変じゃないもんな。けど俺としてはちょっと嬉しいかな。最愛がここまでして俺と兄妹のスキンシップを取るなんてさ」
「おっ、お兄ちゃんのそうゆう所はお兄ちゃんらしいとは思いますけど相手を超選ぶことを進言します。それと私以外の【歩く教会】の面々が超怒ってることも」

 絹旗は素直に自分のことを気にかけてくれるのは嬉しかったが、思わせぶりな言葉がフラグ立てになることもそれとなく忠告した。
 その後、覆面を脱ぎ捨てた(御坂妹はゴーグル着用)絹旗以外の【歩く教会】チームから集団リンチを受けてる上条を尻目に土御門は自分達のチーム選びについて木山に尋ねる。

66ё:2011/03/15(火) 21:19:55 ID:7hnYmf9w
「なあ木山センセ。こっちのチーム選びはどうするぜよ? あんたが選んだ選抜メンバーがギリギリということを考えるとこっちも11人キッカリしか参加できないのかにゃー?」
「そっちの交代は自由だ。何せ選抜チームは全員が全員、優れた実力を持っている。そっちは君を含め実力者揃いといっても無能力者が少なくない。それくらいは融通してやらないとな」

 それを聞いて安心してチームメンバーを選べると思った土御門は、今度は声を落として試合に関する制限について尋ねた。
 声を落としたのは参加者の中に魔術サイドの人間が数名混じってることが理由である。

「ところで制限とかはどうなるんだ? 能力者はともかく魔術師はあんたは専門外だ。どうするつもりぜよ」
「基本、得物は持たせないつもりだ。魔力で生み出した武器は別としてな。後は闇咲先生にお願いしてある。能力者に関しては対象者のみ決勝開始前に集めて私が説明するさ」
「ま、誰が対象者かは想像はつくとしてだ、オレから頼みがある。井ノ原弟に能力のフル使用を認めてくれ。相手を考えるとチトきついぜい」
「(フル使用でなくとも全箇所70ずつでも今の真夜なら充分なのだが……)それは無理だな。詳しいことは本人に聞くといい。というわけで全員解散」

 木山の解散の合図を受けて小萌と木山は職員室へと、決勝選抜メンバーと上条のクラス以外の生徒達は昼食を摂る為に思い思いに移動を開始した。
 土御門は木山の言葉が気になり、真夜に彼の能力について尋ねると意外な答えが返ってきた。

「うん、確かに今からだと無理かな。フル使用、つまり全箇所90の強化にするには一旦能力を解除するかリミット待たないといけないし」
「だったら何の問題も無いはずぜよ。リミットはともかく一旦解除してすぐに【瞬間超人】の全箇所90強化するがいいんだにゃー♪」
「だからそれが出来ないんだよ、すぐには。自分で解除、リミットで能力オフになるにしてもインターバルで450分待たないと能力使用出来ないんだ」

 そう、真夜の【瞬間超人】の最大使用時間は強化できる数値の総量の分数(今なら450なので450分)なのだ。
 しかも最初に使用した総合数値をその状態から引き上げることは出来ず、総合数値を上げる場合は自分で解除してから再度使用する必要がある。
 そして再度使用する場合のインターバルはどれだけ強化しても最大使用時間と同じ時間が必要となることが最近の木山の調べでようやく判明したのだった。

「(例外は上条の右手でキャンセルされた時だったかな、バレンタインで殴られた時はすぐに能力使用出来たし)まあ、そうゆうこと。それと決勝は真昼さんの看病したいから出るつもりは無いよ」
「びえっくし! ぶわっくしょい! はっくしょん! あ゛〜、ようやぐ風邪の実感が出てきた気がするぜ……。頭痛ぇし体寒ぃし……」
「はーい真昼ちゃん鼻水出てるからチーンしようねー。真夜君、私も一緒に看病する?」
「赤音さんは試合に出て球技大会楽しんでよ。こっちは俺1人で大丈夫だから。じゃあ行くよ、真昼さんをベッドで休ませたいから」

 最後に真夜は今日の弁当をみんなで分けるように茜川に頼み込むと、真昼を背負って保健室へと向かうのだった。
 土御門も真夜の恋人優先主義は知ってるので何も言わずに了承したが、戦力と考えていた二人が抜けたのはかなり痛かった。

(まさか双子が出ないとは誤算もいいところだ。井ノ原弟は可能性はあるだろうがフル出場は望めないだろうな。アクセラは打ち止めちゃんに充電してもらえればフル出場はいけるが……)
「サッカーってのは予定外だがやるこたァ同じだ。正々堂々と敵をブッ倒して優勝だァ! 見てろよ打ち止め、俺なりのフェアプレイってのをよォ!」
「一方通行のフェアプレイがすっごく楽しみだから頑張って応援するねってミサカはミサカは宣言してみる!」

 今のアクセラは充電を受け付けないだろうな、土御門は青春してる学園都市最強を見て断念した(能力の使用時間、残り55分)。
 上条の方を見ると絹旗以外の【歩く教会】チームのフルボッコが継続中なので、仕方なく土御門は上条と井ノ原ツインズ以外のクラスメートを集めて参加する選手について話し合うことに。

67:2011/03/15(火) 21:34:52 ID:iMNL8gbg
もし>>62の質問に何も意見がなければ好きにさせてもらいます。

68:2011/03/15(火) 21:38:03 ID:iMNL8gbg
なんというか、自分の中ではそろそろ☆と★の物語が交錯しそうなもので・・・・・

69■■■■:2011/03/15(火) 21:55:05 ID:7hnYmf9w
☆さんの書かれているSSは面白いのですが外伝という意味では違うと思うんです。
外伝とは本編の補助となるような伝記や注釈などを意味するもので☆さんの書かれているSSの時系列を考えると明らかに本編に取れるんです。
それにアルカトラズ少年院にしろノイル=マージにしろ、絡めるとなるとこのスレの決まりごとでもあるギャグ中心にはならずシリアスになります。
書いてる側としては使いたい設定なのですがシリアス控えめのスレなのでそうゆう意味ではOKとは言えないです、ごめんなさい。
夏の戦争も基本シリアス抑えるつもりなのでがっつりシリアスにはしない風で考えています、戦争なのに。

前にも書きましたが☆さんのSSはこのデルタフォースSSの外伝としてというよりはデルタフォースSSの平行世界やアナザールート、ifの物語として楽しんでいます。

70:2011/03/15(火) 22:10:07 ID:iMNL8gbg
ありがとうございます。
数スレ分スルーさてれいたのでやきもきしていたところでした。
じゃあ、私の考えているキャラは外伝の方で独自の絡め方をさせたいと思います。

71:2011/03/16(水) 00:31:56 ID:Hp7Khz3M
>>69まあ確かにノイル=マージなんか出しちゃったらギャグというよりブラック・ユーモアになりそうだもんなあ。

72±:2011/03/16(水) 17:25:19 ID:akdxlRhc
「とりあえずサッカーだった月夜と東原は確定として、他をどうするぜよ」
「ん〜、私は元春がいればどんなチームでもいいよ」
「白雪、それはお前がただ土御門と一緒にサッカーやりたいだけで戦略も何もないじゃないか!白雪って意外とばイタタッ!何をする、茜川!」
「土御門くんのことならともかくー月夜ちゃんを馬鹿にした発言は月夜ちゃんの親友たるこの私が許さんー!」
「元春ならともかくって何!?元春をバカにした発言はいくら赤音ちゃんでも許さないよ!」
「貴様ら、全員静まれ!重要な作戦会議中だ!」

 白雪をバカ呼ばわりしかけた東原にくってかかった茜川と茜川の土御門を軽視した発言にきれかけた白雪2人を頭突きで止めた吹寄。
 その吹寄の様子をみて全員落ち着いたらしく、再び作戦会議という名の参加メンバー決めを再開した。

「しかし、どうするぜよ?他のメンバーにサッカー経験者はいないんだにゃー」
「それでもあれだけ強力な相手だと上条くんや一方通行くんは入れたほうがいいんじゃないのかな?」
「でもさー上条くんはともかくとしてー一方通行くんの充電は大丈夫なのかなー」
「残りの使用時間じゃァ………前半か後半のどっちかしか出られねェな」
「……………今から打ち止めのところに行って充電してもらってこい」
「そンなことしたら俺なりのフェアプレイができなくなるだろゥがァ!」

 いきなり駄々をこね始める一方通行。
 この様子を見て、その場にいたクラスメイト全員が思った、学園都市最強の威厳もあったもんじゃねえと。
 この様子を見て土御門が何かを決断した。

「わかったぜい、一方通行。お前は前半に出て点をとりまくれ。それが一番打ち止めが喜ぶ!」
「ありがとゥ、土御門ォ!」

 ガシッ、と土御門の肩をつかもうとした一方通行だったが、土御門がひらりと身をかわしたためその手は空を切ることとなった。
 ひらりと身をかわした土御門はその場にいる全員に確認を取り始めた。

「とりあえず、カミやんとアクセラの参加に意義のあるやつはいるかにゃー?」
「「「「「異議なしっ!!!」」」」」

 上条と一方通行の参加に特に反対意見も出なかったため、彼らの参加は決定した。
 しかし、上条の本人確認がないまま勝手に参加メンバーに入れられたのはやはり上条の日ごろの不幸のせいだろう。

――――――――――

 僕は一方通行を前半で出して、後半に真夜と交代と思っております。
 とりあえずあと7人、他の方に任せようと思っております。

73■■■■:2011/03/16(水) 22:47:10 ID:OhLrwMhA
心理掌握って魔術師にトラウマがありませんでしたっけ?
一緒のチームにいて大丈夫なんですか?

74■■■■:2011/03/16(水) 22:53:44 ID:odPuFq3Y
>>73
派閥のリーダーとして虚勢を張っているのではないのでしょうか

それよりインデックスの頭の中を覗いて、原典の毒に侵されないのか心配

75:2011/03/16(水) 23:36:46 ID:YiBFH.Rw
あ。それ私の考えているネタにちょっと掠るところです。
いずれ私なりに解釈してみるつもりです。

76ё:2011/03/17(木) 17:00:08 ID:hMNpjr6Q
「そんでもって翔太も確定ぜよ。お前さんの【火炎地獄】は充分強いし身体能力もまあまあ高いから戦力になる」
「で、でも僕、あ、淡希と戦うなんていくら球技大会といっても気が……」
「分かってないにゃー。確かに結標だってお前さんと戦いたくはないだろう。だがしかし! 球技大会で頑張る恋人の雄姿をあいつは望んでるんだぜい!」
「そう、かな? もし球技大会で僕が頑張ったら淡希、褒めてくれるかな?」

 何も言わずサムズアップと共にスマイルで答えた土御門を見て、翔太が5人目のプレイヤーに。
 翔太以外は気付いていた、土御門のスマイルがもの凄く胡散臭いものだということに。

「(翔太のおかげで完璧とはいかなくても結標封じは上手くいきそうだな)じゃあ次は茜川、お前さんも参加決定ぜよ」
「まっかせて! 真夜君と真昼ちゃんが居ないのは残念だけど月夜ちゃんと2人、親友の息の合ったコンビネーションを見せてあげるから♪」
「頑張るよ赤音ちゃん! 私達とみんなの力を合わせて優勝を勝ち取るんだから!」

 茜川の参加を取り付けた土御門、最初はさっきの自分切っ掛けの喧嘩で不安だったが見た限りでは大丈夫だと思い込むことにした。
 残る5名について考えているとバスケの準決勝で【歩く教会】チームの戦い方を見ていた浜面が進言する。

「なあ土御門。さっき絹旗たちのチームの戦い方を見てたんだけどよ、あいつら途中からガラッと動きが変わったんだよ。まるで相手チームの全部を見透かしたみてぇに」
「(相手チームを見透かす……成程、禁書目録か。あいつの完全記憶能力で相手チームの動き、癖、フォーメーション、戦い方を把握するってことか)浜面、ナイスな報告ぜよ」
「気にすんな、俺たち仲間だろ!」

 友情のスクラムを組んできた浜面を真っ正面から受け止めた土御門を見た一方通行は柄にも無く寂しいとか思っていた。
 そんな一方通行の心情など知る由も無い土御門は浜面と服部を参加メンバーに指名する。

「浜面と半蔵、お前ら2人はバスケの時みたいなコンビネーションを見せてくれ。月夜と茜川、そしてお前ら。攻撃の起点として期待するぜよ」
「任せろ土御門! 当然我らが姫神さまも最初から出場するんだよな! 俺たちと姫神さまの大活躍で優勝ってのが当ぜ」
「いや、姫神は出ない。あと念押しでオレもだ」
「「ふっざけんな! そんなこと認めうぎゃっ! 目が、目があああああっ!」

 人の話は最後まで聞けっての、土御門はそう思いながら浜面と服部の両目を思いっきり指で突いて大人しくさせた。
 両目に走る痛みに耐えながらこっちを見上げる浜面と服部、そして恨めしそうにこちらを睨む姫神に土御門は簡単に説明する。

「【歩く教会】チームの戦いを察するに前半と後半、全く違うチームにする必要がある。だからこその人選だ。詳しいことは後で話すが要はオレと姫神は秘密兵器ってやつですたい♪」
「秘密兵器。何て素晴らしい響き。任せて土御門くん。秘密兵器でキャプテンの私が。クラスを優勝に導いてみせる」
「「さすが姫神さま! 心が広い!」」

 キャプテンにした覚えは無いんだがにゃー、そんな土御門の呟きなど聞いていない姫神は上機嫌で浜面と服部と共に下がった。
 気持ちを切り替えて土御門は次に選んだ参加メンバーを告げようとしたが、

「土御門、貴様の意見は聞かない。あたしと情報屋は試合に出るわよ」
「そうゆうわけで俺も試合に出たい、頼む土御門!(ホントは怖いけど吹寄だったら試合に出ないで優勝したら約束が反故にされそうだし……)」
「(この2人は流れ的に最初から出すつもりだったから手間が省けたぜい)ああ、頼む」

 最初から張り切ってる吹寄、一身上の都合で張り切ってる情報屋からの名乗りで2人の参加が決定。
 残るあと1枠を考えて土御門は大いに悩む、戦力としてではなく人間として。

「ここはボクの出番や! 黒子はんに赤見に白子ちゃんが見に来るのに参加せんわけにはいかんねん!」
「彼女持ちは大人しくしてろってーの! 俺が大活躍してうちの生徒だけでなく見学に来てる女の子やお姉さん方を惚れさせる崇高な目的を邪魔すんな!」
「何が崇高や! そんなんただモテようとしとるだけやないか! そないな邪な願望持った野原に決勝は任せられへん!」

 いがみ合ってるのは青ピと野原、この2人のどちらかからあと1人を選ぼうと思っていた土御門だが本気で悩んでいた。

77ё:2011/03/17(木) 17:10:55 ID:hMNpjr6Q
上条チーム現状確認。
スターティングメンバー:上条、一方通行、浜面、服部、吹寄、白雪、茜川、情報屋、東原、翔太。
スターティングメンバー(仮):青ピor野原。
控え(姫神的にスーパーサブ):土御門、姫神、真夜(予定)。

心理掌握の魔術師トラウマの解決方法は私なりに考えていますがそこはその時の書く人に任せようとも思ってます。
少なくとも今の心理掌握はむやみやたらと相手の心を覗いたりはしないのでインデックスの一〇万三〇〇〇冊の魔道書に侵される可能性は低いはずですし。

78±:2011/03/17(木) 21:41:05 ID:bmjFGxlE
(あたりに強い青ピか、念動力でボールのスピードを落とせる野原か……どっちでもいいんだがにゃー)
「ほな、ここは公平にツッチーに決めてもらいましょうか!」
「おお、確かに公平だ!おい、土御門!」

 一瞬にして土御門との間合いをつめた青ピと野原。
 土御門はさすがに慄き、そのスキをすかさず二人に攻められた。

「なあ、ツッチー!こんなモテようとしとるだけの野原より僕の方が百倍ええよな!」
「何を言うか、青ピ!お前と違って俺は能力を使ってボールの速度を落とせるんだぞ!お前より百倍使えるわ!」
「ふ、2人ともおちつくんだにゃー」
「「どっちだ(や)、土御門(ツッチー)!」」

 あんまりに決断しない土御門に青ピと野原はさらに土御門に近寄り始めた。
 しかし、その体勢は傍から見れば、非常に誤解されやすい体制であったため………

「○○くん(青ピの本名)、野原くん、そんなに元春に近づいていいのは私だけーーぇ!!!」
「「ギャーァーーーー!!」」

 当然といえば当然ながら、土御門の彼女である白雪に2人とも氷付けにされてしまうわけであった。

「はあ……はあ……、助かったぜい月夜」
「元春のためだもん。このぐらいどうってことないよ!」
「ん………月夜……」
「元春……」

 土白が2人の世界に入りかける。
 2人の唇が少しまずつ近づいていく。
 あと数cm………

「黒子はんとも昨日はイチャイチャを自粛したのに目の前で見せられてたまりますか!」
「そのとおりだ、青ピ!そしてこんな氷の中で寝静まってたまるか!」

 土白の二人の世界を壊すかのように青ピと野原が氷の中から復活!
 せっかくいちゃついていたのを妨害されたことにより白雪が不機嫌になるが土御門が考えをまとめたように口を開き始めた。

「前半は野原、後半は青ピでいくにゃー」
「………それは分かったけど、何でそんな風にするん?」
「ついさっきも言ったが前半と後半で全く違うチームにする必要がある。そのためだぜい」
「…わかった。とりあえずこれで俺は前半で活躍できるようだしな!」
「僕も後半で黒子はんや赤見、白子ちゃんにかっこいいところをみせることができるしな。それでいいでー!」

 ようやく土御門の許可をもらいまとまった青ピと野原。
 しかし、その2人以外は思った。土御門、お前白雪といちゃつきたいがために適当に決めただろ、と。
 だがこれで試合に参加する11人が決定し、あとは木原先生たちに報告をするだけとなった。

79:2011/03/18(金) 19:21:28 ID:rJI2PMjE
前々から言っていた
一方通行×新キャラ×打ち止め×心理掌握の外伝を今書いているのですが、(本編も書きたいけれど、スポーツもの
苦手なんだよなあ)誰か打ち止めと心理掌握がお互いをなんと呼び合っているのか
設定してくれませんか?

80:2011/03/18(金) 19:40:33 ID:rJI2PMjE
現在の執筆段階ではお互い
「打ち止めさん」「心理掌握」と呼び合っている設定です
(もっとも、心理掌握から打ち止めへの呼称は未だ使われていませんが)

81ё:2011/03/18(金) 21:08:39 ID:SGzLR8NU
呼称が特にないんですけどね、打ち止めと心理掌握の間には。
球技大会初日に困ってた打ち止めに心理掌握が声をかけたけど打ち止めが心理掌握のことを『優しいおねーちゃん』って呼んだだけ。
対して心理掌握は打ち止めのことを特に呼称つけて呼んでないんです、というかここで初めて2人がまともに出会うので。

打ち止めのことは☆さんの考えるとおり『打ち止めさん』でいいと思います。
心理掌握は私の中で『メン子』呼びにしようと画策してます、いつまでも心理掌握だと固いですしw

82:2011/03/18(金) 21:26:44 ID:rJI2PMjE
参考にさせてもらいます。
あと、アナザーワールド設定の外伝キャラの内、ノイルの方は☆としてのストーリーで後々活躍する予定があるのですが、
麗奈様とレオ君は何というか、勢いと願望で作っちゃったようなキャラなので、今の所日常パートで絡んでくれたら
面白いだろうなというようなキャラです。
ですからこの2人に関しては特例というか、むしろこのスレで他の人々に上手く使ってもらいたいと思います。

83:2011/03/18(金) 21:37:55 ID:rJI2PMjE
私の執筆してきたもの見てもらえればわかるんですけど
コメディというか、ドタバタしたノリとかを描くのはどうも苦手でして・・・・

84:2011/03/19(土) 08:50:09 ID:TlDbIGTc
メン子・・・・古い子供の遊び見たいでお嬢様としては野暮ったいかな・・・
「こころちゃん」という呼び名が「なかったシーンをあったかのように語るスレ」で言われていたけれど。

85:2011/03/19(土) 18:48:51 ID:TlDbIGTc
特に異議がなければ当初の設定(「打ち止めさん」「心理掌握」)のまま、
20時ごろに外伝スレに自作SSを投稿します。

86ё:2011/03/19(土) 21:08:56 ID:sS82oX1A
「さて心理掌握、君には覚えているサッカーのルールや戦略をサッカーを知らないメンバーに覚えさせてもらいたい」
「つまり私の能力で持っているサッカーの知識を他の皆さんにインストールしろということですわね」
「流石に察しがいいな。とはいえあくまでサッカーを知らない者達だけに施す処置だということを忘れるなよ」

 その少し前、木山は心理掌握を呼び出して彼女の仲間となるメンバーにサッカーの知識を能力を駆使して詰め込むように指示を出していた。
 ちなみに対象者はインデックス(上条と同居時に気まぐれに覚えた)、五和(天草式に必要になると考え一通り)以外だったりする。
 入学当初ならまだしも、精神の成長途上の心理掌握なら余計なことはしないと踏んでいる木山、ふとあることを思い出し尋ねることに。

「そういえば君は確か魔術師にトラウマがあると聞いたことがあるが……大丈夫か?」
「え、ええ……。自分でトラウマの影響を最小限に抑えていますので……。本当は今すぐにでもトラウマを乗り越えたいのですがその……」
「時間も無いしまあ仕方あるまい。エツァリとショチトルと五和はあまり知らないがインデックスとステイルはいい奴らだ。気軽に接してやってくれ」
(私の中で1番のトラウマがそのステイルさんということは言えませんわね……)

 少し震えて汗もそれなりに出てはいるが大丈夫だろう、木山はかなり適当な判断を下していた。
 心理掌握がトラウマを『消し去る』ではなく『最小限に抑える』に留めたのは、『消し去る』を実行した場合にトラウマに付随する全ての記憶を消去する必要があるのだ。
 その場合、記憶の齟齬が生まれてしまい新たなる混乱が生まれるだけなので『最小限に抑える』に留めるだけにしたのだ。
 ちなみに心理掌握が能力を使わずに魔術師のトラウマを乗り越えようと頑張ってるのは、尊敬する真夜が過去に麦野に対するトラウマを乗り越えたと聞いたからだったりする。

「チームワークは難しいだろうが試合中に培ってくれ。君の能力で意思の統一を図れば簡単だろうがそれでは球技大会の醍醐味が無くなるからな」
「分かってますわ。能力を使って簡単にチームワークを形成するのは虚しいだけ。やはりスポーツならば少しづつ仲間の和を育むべきですもの」

 この子、本当にいい方向に変わりつつあるな、木山は心理掌握に影響を与えている一方通行と真夜を思い出して少しだけ微笑んだ。
 心理掌握は普段あまり感情を出さない木山の微笑みを見て少し驚きながらも丁寧に挨拶をして職員室を後にした、入れ違いに入ってきた土御門にも頭を下げて。

「あのお高く留まった心理掌握がオレに頭を下げるとはな。っと、そんなことよりもホラ木山センセ。オレ達のクラスの出場メンバー表、持って来たぜよ」
「ご苦労。……ふむ、なかなか興味深い選出だな。これなら面白い試合が見られそうだ」
「そいつはどーも。相手チームの全員が曲者揃いってのが困りもんですたい。禁書目録もそうだが絹旗と削板、あの2人が最高に厄介だからにゃー」
「気付いていたか。だが安心しろ。削板はともかく絹旗には1つだけ禁止事項を設けてある。君なら察しはついてるだろう?」

 まあアレを禁止にしたとしても絹旗は脅威だけどな、土御門はそう言いながら職員室を後にした。
 誰も居ない職員室で木山は気まぐれで作ってきたサンドウィッチを出して、コーヒーを淹れに給湯室へと足を伸ばすのだった。

――――――――――

 その頃、美琴は1人で上条を探していた、早起きして作った愛妻(?)弁当を携えて。
 最初に合流した初春と佐天、途中で合流した黒子、打ち止め、春上はというと、

「私と涙子さんは火織お姉ちゃんと合流してから最愛さんの所へ行きますのでまた後で」
「ではお姉さま、黒子も○○様とお昼をご一緒したいのでここで失礼しますわ」
「ミサカは一方通行にお弁当食べてもらうんだーってミサカはミサカは猛ダッシュで探しに行く!」
「あたしは元春お兄ちゃんと月夜お姉ちゃんを探しに行くの」

 思い思いのお昼を過ごす為に一旦別れることに。
 するとそこに【歩く教会】チーム(絹旗除く)の集団リンチから解放された上条が姿を現した。
 その痛々しい姿に美琴は切れそうになったがかつての茜川との約束を思い出すと何とか踏みとどまり、上条を看病しながら事情を尋ねる。

87■■■■:2011/03/20(日) 00:24:49 ID:dch5660c
ン?科学の街なのに、発明好きな少年少女がいないヽ('ー'#)/

88:2011/03/20(日) 09:05:29 ID:Id3n.XDM
ёさん申し訳ありません。

89:2011/03/20(日) 09:06:17 ID:Id3n.XDM
野暮ったいとか言って結局なんも変えずに投稿してしまって。

90±:2011/03/21(月) 20:08:49 ID:C/paurEg
「と……当麻ぁ!」
「うう………み……美琴……?」

 とりあえずそのまま上条に膝枕をする美琴。
 すると上条は落ち着いた表情になり、ゆったりとし始めた。

「当麻、大丈夫?」
「ああ、美琴の膝枕のおかげで痛みが引いてきたぜ」
「もう!当麻ったら〜♪」

 上条の発言でハートマークをだしながら照れる美琴。
 その様子を見て上条は笑うが、美琴は思い出したかの様に上条に何があったのか聞き始めた。

「ねえ、当麻」
「ん、どうしたんだ美琴?」
「なんかボコられてたみたいだけど何があったの?」
「ああ、あれな。あれは『歩く教会』チームの面々――インデックスにステイルに御坂妹、麦野に最愛なんだけど――間違えて変な覆面集団って言っちまったのが勘に触ったらしくそのままボコられただけさ」

 変に誤魔化してもしょうがないのでありのままの事を話す上条。
 それを聞き終えた美琴はすぐに手をださなくてよかったと思いつつ、もう一度上条に詳しく聞いた。

「本当にそれで全部?」
「あ!最愛はフルボッコに参加してないな」
「そう……ねえ、当麻。何か欲しいものある?」
「ん〜、そうだな……」

 そう言って少し考え始める上条。
 そしてすぐに上条は欲しいものを思いつき、美琴におねだりをした。

「んじゃあ、美琴のキスが欲しいかな」
「うん、分かった!」

 そう言ってそのまま上条にキスをする美琴。
 そうしてその後、美琴エナジーを貰い元気になった上条がサッカーにて大暴れをする事になる。

――――――――――

 その頃、初春と佐天は神裂と合流して絹旗の所に向かっていた。

「そういえば神裂さん、どうして遅れたんですか?」
「実は教師の仕事があって……サボろうとしたんですがあいにくあと一歩のところで同僚に見つかってしまったので」
「火織お姉ちゃん、サボリはダメですよ!」

 神裂がサボリをしようとしたのを知り、怒る初春。
 その怒る初春を可愛いと思いながら神裂は初春の怒りを鎮めるために行動をとった。

91:2011/03/21(月) 22:25:15 ID:dCgcgEq6
「大丈夫ですよ。ちゃんとこなしてきましたし、むしろ皆さんに間に合うように早めに済ませてきたんですよ。ですからほら。頭なでなでしてくれたら・・・・・」
「もう、しょうがないですねえ。」
 まるで犬がパタパタ尻尾を振ってじゃれるように頭を突きだしてくる神裂の頭を優しく撫でる初春。
 ハ―ッと、まるで温泉に入っているかのように気持ちよさそうにしている神裂。人目をはばからずにそんな風にして歩いた3人は、やがて覆面を被った絹旗と合流した。
「あ。飾利、涙子、神裂先生。超丁度良かったです。今から会場に超一緒に行きましょう。」
 そう
言って彼女らを引っ張っていく絹旗だが、神裂はその方向を見て疑問を呈した。
「絹旗、どこへ?そっちは常磐台でも友愛高校でもなさそうですが。」
「あ、神裂先生。ひょっとして超聞いてませんでしたか?」
「神裂お姉ちゃんは昨日からの仕事を大急ぎで終わらせてきたから知らないんですよ。」
「そうですか。それは超可哀そうです。では、教えてあげましょう。」
 そう言って、絹旗は、昨日自分達対抗選手に、ついさっき友愛高校チームに言わ渡されたことを報告した。
「サッカーの試合は、第20学区のドームで超行われるんです。
 あまりに使用される能力のインフレが激しく、激戦が予想されるんで、実際にプロの試合が超行われるような超広大なフィールドの方が超目一杯実力を発揮できるだろうということだそうですよ。」

初めて本編に参加しました。上手く通るといいんですが・・・・・

92:2011/03/21(月) 22:26:29 ID:dCgcgEq6
そう
言って彼女らを引っ張っていく絹旗だが、神裂はその方向を見て疑問を呈した

はミスです。繋がっています。

93ё:2011/03/22(火) 20:30:02 ID:x4noRo1M
 何だかんだでそれぞれに昼食を済ませ、友愛高校の生徒と教師、【歩く教会】チームなどの助っ人達、観覧希望者は第二十学区の全天候スタジアムに集結した。
 決勝に出場する選手たちはそれぞれの控え室へと通される。

「じゃあ俺と真昼さんは医務室で応援してるから。みんなは試合頑張って」
「井ノ原弟、お前さんも一応控えに入ってることは忘れるなよ。いざとなったら試合に出てもらうからな」

 そうならないように祈ってる、真夜は真昼を背負って医務室へと向かった。
 いや、絶対にいざという時は来る、上条達全員が同じことを思っていた。

「さて、試合前にやっときたいことがあるぜよ」
「やっときたいことって何なん?」
「チームのキャプテンを決めるんだにゃー♪ ちなみにオレは監督兼選手だから外ぐおっ!」

 決勝に臨むにあたってキャプテン選びを提案した土御門だが、いきなり後頭部に打撃をもらってしまう。
 頭が割れそうな痛みに耐えながら後ろを振り返った土御門が見たもの、それは魔法のステッキ(ヘッドクラッシュ)を構えた姫神だった。

「土御門くん。寝言は寝てから言って。チームのキャプテンは秘密兵器の私」
「「その通りです姫神さま!!」」
「ちょっと待ちなさい! 大事な決勝戦のキャプテンはクラス委員長のこのあたしよ!」
「ふ、吹寄には悪いけどお、俺もキャプテンに立候補する! この試合に対する思いは誰よりも強いんだからな!」
「ハッ、テメェら雑魚どもに決勝戦のキャプテンっつー大役が務まるわけねェだろうがァ! つーわけでレベル5第一位の俺がやってやンよォ!」
「アクセラくんは打ち止めちゃんにカッコいい所見せたいだけでしょ! キャプテンは最初からサッカーに参加してるこの私だよ♪」

 姫神、吹寄、情報屋、一方通行、白雪のキャプテン立候補者たちが誰一人として譲ることなくもめ始める。
 東原と野原はあの雰囲気に入れず、茜川は真夜が居ないなら白雪でいいと考え、浜面と服部は姫神の応援、上条と翔太は巻き込まれたくないのでキャプテンに立候補していない。
 このままでは埒が明かないと思った土御門は、

「分かった分かった。そんなにキャプテンになりたいならジャンケンで決めたらいいぜよ。カミやんを含めた6人でパパッとやって欲しいですたい」
「ちょっと待て土御門! 何で俺まで入ってんだよ! キャプテンに立候補してないって分かってるよな!」
「こうゆうことはカミやんが居ないと始まらないですたい。ま、カミやんがジャンケンに勝てるなんて思ってないから気軽にやってくれ」

 上条も巻き込んでのキャプテン決定ジャンケンを提案すると、キャプテン立候補者達はあっさりと受け入れた。
 キャプテンなんかやりたくねぇのに……不幸だ、いつもの言葉を呟いた上条はジャンケンに負けるつもり満々である。
 ジャンケンの勝者がキャプテンというルールのもと、上条のクラスのキャプテン選出ジャンケンが幕を開けた。

――――――――――

 その頃、相手チームの控え室前では【歩く教会】チームと美琴、初春が顔を合わせていた。
 初春と大抵一緒に行動している神裂は、五和の上半身メイド下半身ブルマーの服装を見て別の部屋で五和に説教中。
 佐天はショチトルを発見、久々の再会を楽しんでいる最中である。

「……まあ、インデックスが居るからステイルさんも居る、最愛が居るからオバサンが居る、それは分かる。でも……なんでアンタがここに居るの?」
「何でと言われる意味がサッパリ分かりません、とクールビューティーはお姉様に未来のだんな様と試合で出来ることを自慢してやります」
「オーケー妹。今のは考えるまでも無く攻撃してもいいって合図よね」

 どや顔をする御坂妹(彼女なりに)に切れる寸前の美琴の前に割って入った初春、見事に美琴の怒りを抑えることに成功。
 ちなみにオバサン呼ばわりされた麦野も美琴に対して怒っているがこちらは絹旗が何とか抑え込んでいる。

「ダメですよ美琴お姉さん、妹(まい)さん。こんな所で姉妹ゲンカは」
「オーナー初春がそう言うなら、とクールビューティーは素直に引き下がると共に便宜上の名前は観阪 妹(みさか まい)と告白します」
「…………え? 何、アンタ達知り合い? というか便宜上って?」

 初春曰く、冥土返しの病院に通院しているうちに【妹達】と知り合いになり、今では仲良くさせてもらってるとのこと。
 そんな時、御坂妹からレンタルショップの会員証を作るのにミサカ10032号では作りづらいと相談を受ける。
 最初は初春も迷ったが、冥土返しに尋ねたら力になってくれと後押しされて学園都市に居る【妹達】に色々と便宜を図るようになったのだ。

94ё:2011/03/22(火) 21:20:16 ID:x4noRo1M
「そうゆうわけでクールビューティー達は彼女をオーナーと崇め、頼まれごとを引き受けるようになったのです、とクールビューティーは現状説明を終えます」
「いつかは世界中の【妹達】さん達もと思ってるんですけど今の私の力では学園都市の【妹達】さん達が精一杯で……」
「知らなかったわ、飾利とあんた達がそんな関係だったなんて。……ね、ねぇちょっと待って。まさか飾利、あんた……」

 今までの会話を聞いて信じたくない1つの事実に気付いた美琴、血の気が一気に引くのが分かった。
 目の前の義妹から侮蔑の視線を送られる、罵倒を浴びせられる、そう考えると怖くて堪らない美琴を襲ったもの、それは初春からの抱擁だった。

「大丈夫ですよ美琴お姉さん。【妹達】さん達のことも【絶対能力進化】計画のことも知ってます。でもそれで美琴お姉さんを嫌いにはなりません」
「……嘘。だったらあんたは私のしたことも知ってるんでしょ? なら」
「言ったはずです、それで美琴お姉さんを嫌いにはならないって。悪いのは小さい美琴お姉さんを騙してDNAマップを提供させた人達です」

 それ以上の言葉は美琴には出せなかった、初春の小さい体ながらも包み込むような抱擁の不思議な力によって。

「責めたくなる時もあるでしょう、たとえ乗り越えた今でも。でも美琴お姉さんはこうやって生きています。本当なら許せないはずの一方通行さんとも仲良くなって」
「飾利……」
「全てを受け入れて未来に向かって生きてる美琴お姉さんの味方ですよ、私。たとえこの先どんなことがあったとしても。もちろん一方通行さんもでわぷっ」

 初春の言葉を遮って美琴は目の前の少女に抱きついて声を出して泣き続けた、時々ありがとうと呟いて。
 年不相応過ぎる包容力を見せる初春を見てその場に居る面々は思った、精神年齢が実年齢の倍以上はあるだろうと。
 そして泣き止んだ美琴に何度も大丈夫と尋ねた初春、本人のスッキリした表情を見て気持ちを思いっきり切り替えた。

「じゃあ皆さん、試合頑張って下さい♪ 私達は観客席から皆さんの頑張りを見てますから」
「待つんだよかざり。私たち、いい加減この覆面脱ぎたいんだけどどうしたらいいかな? このままだとうまに私たちが参加してるって分かってもらえないし」
「……インデックス、あんた本気で言ってるの?」
「みことには悪いけどとうまは追試と補習を逃れたことが無いくらいのおバカさんなんだよ。私たちの正体なんて検討すらついてないかも」

 いや、そこまでバカじゃあ無い、インデックス以外の全員が思ったがバカ自体を否定していないのはあんまりな話だろう。
 しかしインデックスが納得していないので初春が彼女に覆面を脱ぐタイミングを教えることに。

「だったら試合開始前に皆さんで一斉に脱いだらどうでしょう? それならきっと当麻お兄ちゃんも驚いてくれますよ」
「確かにそれなら上条当麻も驚いてくれるだろうね(驚くよりも呆然としそうだけど……)」
「でしたらクールビューティーも従います、とクールビューティーは覆面を脱いでもゴーグルは取らないことを宣言します」
「幻想殺しはともかく浜面の驚くツラが見られるならそれが一番良いタイミングか。本当ならもっと派手にバラしたかったけど」
(お兄ちゃんにはとっくに超ばれてるとは言えませんね。けど麦野の言うとおり浜面のバカっぽく驚く顔は超見ものかもしれません)

 他の【歩く教会】チームのメンバーが肯定的なことを受けてインデックスも初春の案を受け入れることに。
 そこに闇咲が現れ、ステイル、五和、エツァリ、ショチトルを呼び寄せて別室での禁止事項についての説明を始めた。
 なおインデックスは禁止するような事項は無いので対象外となったが、そのことで少しむくれたのは本人だけの秘密である。
 合流した神裂に抱きかかえられながら初春は美琴、佐天と一緒に観客席へと向かうのだった。

――――――――――

 その頃、数十回のあいこを経て上条のクラスのチームのキャプテン選出ジャンケンが終了、それはすなわちキャプテンが決定した瞬間でもあった。

95:2011/03/22(火) 22:52:31 ID:GsyTvnjI
 当事者たちは逆に気付かなかったのだが、この決定事項はつい昨日学園都市にいきわたったばかりなのだが、顔ぶれの豪華さ・・・・何しろ、未だ詳細不明の第7位と、現在その生死さえ定かになっていない第2位を除く全ての超能力者達、更にはバレンタインの決闘のビデオが出回ったことにより、最強の無能力者としてその名を学園都市中に轟かせていた上条当麻やら層々たる面子で、
この試合がもはや従来のサッカーの枠を超えた、SFカンフー映画もびっくりの大覇星祭並みのショーになるであろうことは誰の目にも明らかえ、球技大会が他の学校より早く始まってちょうど休日に行われたこともあって、ドームは満杯だった。
 美琴、初春、佐天がいるところから少し隔てた席では、質素かつカジュアルなファッションに身を包んだのカップルらきし2人が、これから行われるであろう試合について興奮を抑えきれずにいた。
「楽しみですねえ麗奈様。」
「本当ね。新坂君、どっちが勝つと思う?これ見る限り。」
 くるくる巻き毛の上品さを漂わせている美女は、試合前に渡された各選手のプロフィールと、彼らの前日の試合の様を映した小型ビデオを見ながら問いかけた。
「麗奈様はどっちだとお考えですか?」
「私は貴方に聞いてるのよ。」
「はっはい。ええと・・・・」
 少し凄みを増した声におののきつつも、彼はそれらのデータを「分析」した。
「友愛高校の人達・・・特に元からサッカーにいたチームなんかは確かにすごい力ですけれどなんというか・・・なまじっか癖のありすぎるチームかなあと・・・・」
「ふうん・・・・」
「最も身体能力が高い井ノ原姉弟の登場も出奥でそうですし。一見地味ですけれど、【歩く協会】とか名乗るチームの方は、特に司令塔たる『ピュアシスター』と『シガレット』、『ムギムギ』と『シルク』のコンビが整っていて、『ピュアシスター』を中心としたチームワークというか、統制力がちゃんと取れている感じがしますね。 
 あとは能力面ですけれど・・・・」
「ほう?」
「多分・・・対策は取れていると思いますよ。恐らく統制を採っているあの『ピュアシスター』、これまで見てきた限りでは相手チームの動きをきちんと把握してきてる頭がよさそうな感じの娘ですし、それに『ムギムギ』や『シルク』もそれぞれ超能力者、大能力者なんでしょう?あとはそう、超能力者の『心理掌握』と『削板軍覇』がいかに動くかがポイントでしょうね。」
「ふうん、つまりあなたは【歩く協会】チームの方を買っているわけ?」
「はい、麗奈様は?」
「奇偶ね。私は友愛高校チームに一票よ。」
「どこが奇偶なんですか?」
「これで賭けれるしょう?どっちが勝つか。」
「・・・・ちなみに根拠は?」
「第1位の一方通行は恐らく他の超能力者達なんか圧倒する実力でしょうし、白雪とかいう娘の攻撃のバラエティもすごいし、井ノ原姉弟がやっぱり粒ぞろいよあのチームは。ほら、それから神裂先生に鍛えられたバレーボールチームも出るっていうし。」
「個々の実力がよくても、チームで上手く動くとは限りませんよ。ブラジルなんかも選手は強いですけれど、日本はチームプレーで勝負して対抗するタイプですから。」
なまじっか皆と比べて突出しているがためにチーム競技が比較的苦手な麗奈と、周囲や他人との和を重視するタイプの早坂とでは、試合に関する観点が違うらしい。
「だから賭けましょうって言っているのよ。もしあなたが勝ったら新坂君、あなたが勝っただった今度1日だけ家に泊めてあげるわ。」
「ほ、ほんとほんと!出来れば夏休みにお願いします!」
本当に、心から嬉しそうに顔をほころばせる早坂。
「ええ、じゃあ私が勝ったらどうしようかしらね・・・・・」
 ふーん、人さし指を顎に当ててしばし楽しそうに思案した麗奈は、携帯からインターネットにつないであるリンクを出した。
「これに付き合いなさい。」
「え。ええと・・・夏休み蛍体験・・・・・?」
 古い趣を色々残してある学園都市外の都市、京都で夏に行われる、自然の蛍を眺める夜のキャンペーン。
「そう。京都に行く旅行ついでに参加するんだけど、あなたにこの京都旅行に付き合っていろいろ雑用と押しつけたいから。」
「はは、わかりました。なんとか父さんと母さんを説得してきますよ・・・・。」
(よしよし、さあ、勝ちなさい、友愛高校チーム)
 居丈高に友愛高校を応援した麗奈は、離れに観たことある者たちの塊を見つけた。


ついに彼女達を絡めてしまいました。もうやるっきゃない!

96:2011/03/22(火) 22:53:01 ID:GsyTvnjI
「フレー、フレー、浜面さーん、半蔵さーん。」
「絶対勝つよな俺達のチーム」
「あったんまえだろ。いつもは憎ったらしいが、一方通行だっているしよぉ。」
「あの2人の運動神経とチームワーク、そして2人が神のように崇めているっていう姫神さんとかいう人の未知数の実力あれば能力者連中なんて目じゃねえぜ。」
 友愛高校チーム応援していたのは、半蔵達が取りまとめているのスキルアウトのチームだった。
「貴方達も来てたの。」
「ウゲッ麗奈、新坂・・・」
「つれないわねえ、植森君、今日は別に喧嘩なんて野暮なことはしないわよ。貴方達だって、自分達のリーダーを応援しているだけでしょう?」
 普段自分達の柵川中学及びその生徒への手出しを止めつづめて、柵川中学を第13学区に次ぐアンタッチャブルゾーンにしている天敵といっていい2人に出会ってそれまでの浮かれモードから一転、白けた雰囲気になっていくスキルアウト。そんな彼らを盛り上げたのは、人のいい天然君、新坂だった。
「ねえねえみんな。麗奈様も友愛高校チーム応援しているんだって。僕の方は【歩く協会】チームの方応援しているんだよ。それでさ、少し待ってて。」
 そう言って彼は、麗奈の方に言って何か耳打ちして、それに対してあわてた感じで手を振るものの結局うなだれた感じで折れた麗奈。新坂は2人のところへ行って告げた。
「もし君達と麗奈様が勝ったらね。この京都旅行プランに連れてってくれるって。」
「ほんとかよそれ!!」
「旅費は?」
「ああ、それだったら団体プランがあるから、負けた僕の方がおごるよ。だから今日は普段のことは忘れて、楽し・・・」
「ウヒョウ!やっぱ金持ちって最高だなおい!」
 実は親が結構資産家な新坂は新たな条件をつけて、彼らと麗奈の仲を取り持とうとし、結果として敵同士でありながら彼らと共にワイワイはしゃぐこととなった。一方勝手に2人きりの純和風デート計画をつぶされた麗奈は・・・
(バカバカ馬鹿坂!何勝手に賭けの内容変更してんのよ!私の下僕の分際で!)
 普段は敵対しているものの、調子のいいスキルアウト達にかこまれながらどっちを応援するべきか本気で悩んだ。

97:2011/03/22(火) 22:56:05 ID:GsyTvnjI
とんでもない伏線はっちゃいましたが、
万一友愛高校チームが勝っても、半蔵や浜面や姫神がとりなせば、
別の条件で彼らを納得させられると思います。

98:2011/03/22(火) 23:11:25 ID:GsyTvnjI
 その10分後、試合開始がかなり近い頃、銀髪の、背が日本の小学生並みに低く幼い容姿を持つ少女がしょぼーんとした感じで夫婦に背負われる形で入ってきた。
「パパ、ママ、ほんとごめんなさい、やっぱりブレーキの調子直しとけば・・・・」
「過ぎたことを言っても仕方ないだろう。それよりもセレナ。いるんだろう?お前の恩人が。」
「うん!一方通行様凄い活躍してくれるのかなぁ。」
「ちゃんと拍手したりして精一杯応援しなきゃね。」
 自分を背負っている父親や母親に励まされて試合に対する興味を一層、当初出かける時より盛り上げた少女。目当ての少年が活躍するのは前半のみなのだが、打ち止めに見せるためのそのフェアプレーが、別の少女のハートをも射止めることになろうとは予想もしなかったろう。

99:2011/03/22(火) 23:27:42 ID:GsyTvnjI
「だから賭けましょうって言っているのよ。もしあなたが勝ったら新坂君、あなたが勝っただった今度1日だけ家に泊めてあげるわ。」→「だから賭けましょうって言っているのよ。もしあなたが勝ったら新坂君、今度1日だけ家に泊めてあげるわ。」

100:2011/03/22(火) 23:33:41 ID:GsyTvnjI
未だ詳細不明の第7位と、現在その生死さえ定かになっていない第2位

そして中学生の超電磁砲


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