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短編小説集
1
:
そら
:2006/07/20(木) 13:20:55
==美緒といた夏==
「なぁ、今年も夏祭り行くだろ?一緒行こうぜ」
「おぉ、行こうぜ!他に誰がいんの?」
「は?俺とお前と蓮と大地に決まってんだろ?おい、蓮、大地!」
今年も同じメンバーで夏祭りに行くことが決定。
翔太、蓮、大地、俺の4人は幼馴染だ。
俺たちは生まれたとき、ここに引っ越してきた。
親同士も仲がよく、小さい時からずっと一緒に遊んできた。
「でもよぉ、大地は瞳に誘われてたじゃん。いいのか?」
「瞳なんかと行きたくねぇよ、自己中だもん。
それより今年中学最後の夏なんだし、思い出作りって事で女子も誘わねぇ?」
俺はそれを聞いて、チャンスだ!と思った。
「おっ、それいいな!誘うんならやっぱ好きな人だろ!?
こうしねぇ?放課後4人でそいつらのとこ行って、誘う。
話進めて、時間とか決めんの!だけど、長々と話すんだ!
今日はちょうど部活も休みだしな!」
「「「それいい!!」」」
3人がハモる。実行決定!放課後が勝負だ!
2
:
そら
:2006/07/20(木) 14:05:37
終業式の最中、俺はずっと放課後の事を考えていた。
翔太は美咲、蓮はさくら、大地は愛海を誘うだろう。もちろん俺は…美緒だ。
式の最中、ずっと美緒の事を考えていた。
前の方にいる美緒を見つめる。美緒は運動神経抜群だ。勉強もできる。
美緒を狙ってるやつはいっぱいいる。
だけど今までに美緒に告ったやつは全員フラれている。
美緒がフる理由は『好きな人がいるから』…らしい。
美緒の好きな人が誰なのかは、美咲とさくらと愛海しか知らない。
あの4人は中1で同じクラスになって意気投合したといっていた。
初めて翔太たちと暴露大会をして好きなやつがわかったとき、よく好きなやつがかぶらなかったよな、と思った。
長かった式も終わり、通知表を手渡される。
「この夏休みに勉強頑張りなさいよ。3を4に上げられたらいいわね」
そういって担任は俺に通知表を渡した。ようやく1学期終了したんだ、と実感する。
「夏休みは遊んでもいいけど時間を決めてけじめつけなさいよ!勉強もすること!以上!」
学活が終わった瞬間、大地と隣のクラスに駆け込む。大地が叫ぶ。
「蓮!翔太!早くしろよ!ミッション、ミッション!!」
美緒たちは廊下で話していた。
「おし、誘うぞ!」
「「「オッケ!」」」
変な気合をいれて、美緒たちの傍へ行く。
3
:
そら
:2006/07/20(木) 14:07:55
「なぁ、お前らさぁ、夏祭り行くだろ?俺たちと一緒に行かねぇ?」
4人は顔を見合わせる。即、返事が返ってくる。
「いいよっ!」
「おっしゃ、決まりなっ!じゃー、何時にどこに集まるよ?」
大地は浮かれ気味だ。
笑いながら美咲が提案する。
「えっと、じゃあ、7時にいつもの公園は?」
「いいねぇ!決まりね!絶対ね!」
大地は本当に嬉しそうだ。
いつもの公園とは、俺たちがいつも待ち合わせをする公園のこと。
彼女たちもいつもそこで待ち合わせをしている。
「じゃあ、8月3日の午後7時、いつもの公園ね!」
と、さくらが言った。
そのとき俺は確信した。誰一人この約束を楽しみにしている――と。
4
:
そら
:2006/07/20(木) 14:26:55
その日、俺たちは8人で一緒に帰った。
まだ11時だったので、いつもの公園によって、皆で話す。
夏祭りの事、夏休みの予定、通知表の結果、高校の話など。
話しても話しても話題が尽きることはなかった。
―――ピピピッピピピッ
翔太の腕時計のアラームがなった。美咲が1時に設定しといてと言ったのだった。
「あ…鳴ったわ…」
これまで途切れなかった声がついに途切れた。
「じゃ、私帰るねっ!」
美咲が立ち上がり、皆も立ち上がる。
「……ねっ、ねぇっ!今度さ、皆で集まって宿題しない?」
美緒の突然の提案に、皆がまた話し始める。
「ナイスアイディア、美緒!」
「誰んちに集まるの?」
「俺、奏汰んちがいい!!」
「早めのほうがいいよね?明日の午前中は?」
「よし明日の午前中、奏汰の家ね!奏汰は何時から平気?」
「何時でも平気!8時半は?」
「それ、学校のパクリ?オッケ、8時半ね!」
「じゃ、明日の朝8時半、奏汰んちに宿題持って集合ね!」
「あ、宿題って何の?理科?数学?国語?翔太決めてよ!」
「は?俺?…じゃ、数学と社会!!」
「オッケ、じゃ、また明日ね!」
5
:
そら
:2006/07/21(金) 08:36:07
「美緒、帰ろう」
帰りが一緒になったとき、好きな人を家まで送るのは俺たちの決まりだ。
皆近くに住んでるから、2人っきりではないけれど。
少しでも長く好きな人といたいと思うのは、皆一緒。
だから別にからかったり冷やかしたりもしない。
はたから見れば付き合っているように見えても不思議じゃない、この光景。
だけど手をつなげないのは、まだ付き合っていないから。
他愛もない話をしていれば、すぐに家に着く。玄関まで送ると、必ず言われる、この言葉。
「いつもごめんね、ありがと!また明日ね!」
その日の夜、奏汰のケータイがメールの着信を告げる。
「…誰だ…っと」
送信者は、蓮。
[俺明日、奏汰たちに話したいことがあるから、8時くらいにお前んち行ってもいい?]
…話したいこと?なんだ?
[いいよ。翔太と大地も一緒?]
[うん。あいつらには俺がメールしとくから。
んで、あいつらと8時にお前んち行くから]
[オッケ!じゃ、また明日な]
蓮の話したいこと?なんだろ?
夏祭りの事かな?
奏汰は色々考えているうちに、眠ってしまった。
6
:
そら
:2006/07/21(金) 09:21:12
―――♪♪
ケータイのアラームが鳴る。
「…ん〜っ…もう7時か…顔洗いに行くか…」
ジャアァァ――
やっぱり朝冷たい水で顔を洗うと目が覚めていいな。
「あ、奏汰、起きたのね!」
母さんだ。
「今日私仕事だから。お昼はそうめんが冷蔵庫に入ってるから。お皿も洗っといてね」
「あ、うん。分かった。いってらっしゃい」
父さんも仕事か。姉ちゃんと兄貴は部活か?
頑張るなぁ、皆。
…部屋の掃除でもすっか。美緒来るし。
とは言っても、日ごろから掃除をしているこの部屋。
掃除機をかけるくらいしかすることがない。
「こんぐらいでいっか」
別に変じゃないよな。見られて困るようなものないし。
――ピーンポーン
「はいはーい」
玄関までダッシュ。
「ちわーッ!三河屋でーすっ!」
「サザエさんかよ…。大地は三河屋さん志望か?」
「蓮の話ってなーにー?」
「…俺、夏祭りで告ろうと思ってるんだ」
「なんだぁ、蓮も同じこと考えてたんだぁ!俺もそう思ってた!
大地も愛海に告りますッ!」
…皆考えることは一緒なんだなぁ。
「じゃ、皆夏祭りで告るか。…翔太も言うだろ?」
「…俺自信ねぇよ…怖いし…美咲…好きだけど…」
「はぁ?何言っちゃってんの、翔太クン?まぁ俺も自信ないけど。
でも、俺が愛海を家まで送ってるとき、愛海は楽しそうだから別に嫌われてはないべ。
翔太だってそうだろ?翔太が告ったら美咲は絶対OKするね!」
「お、珍しく大地がマトモなこと言ったよ」
「でも、ノリで告ったりしたら美咲は怒るだろうな。よく考えろよ翔太」
7
:
そら
:2006/07/21(金) 14:47:19
約束通り、8時半になると美緒たちが来た。
そして、その日の午前中は8人でずっと数学と社会の宿題をしていた。
1時になると皆帰った。
俺たちはその次の日も、その次の日も俺の家に集まり、午前中に宿題をした。
そのため、7月中に宿題を終えることが出来た。
俺たち8人は塾も一緒。皆で塾の宿題をしたり、学校のテストを解きなおしたり、入試の過去問を解いた。
勉強をしているんだけど、すごく楽しくて、すごく幸せだった。
そうしているうちに、8月3日になった。
俺たちは今日午後から学校に集まってバスケをした。
「……今何時?」
「4時23分。奏汰さっきからそればっか。あと2時間半くらいあるぞ」
「あちー…なぁなぁ、俺たち家帰って風呂入ったほうがよくね?汗かいてるし」
大地が言う。
そうだな、と皆頷き、家へ帰った。
「ただいまー」
――今はまだ5時。
シャワー浴びても余裕だ、と思い、お風呂場に直行。
着替え終わって寝そべっていると、大地から電話がかかってきた。
『もしもし奏汰ぁ?俺さぁ、暇だから今から奏汰んちいってもいいー?』
「…別にいいけど、祭り、俺んちから直行する気か?」
『当ったり前じゃん!あ、お金とケータイだけ持ってけばいいよな?』
「いいんじゃん?他に必要そうなもんねぇし」
『わかった!今から行くから!じゃ、あとでな!』
「奏汰ー!」
「えっ、お前…人んちに勝手に入ってくるなよな」
「いいのいいの」
「…まぁ別にいいけど…」
「待ち合わせして、祭り行って…。…俺たちいつ告るの?」
「俺は公園で告るよ」
「え、マジかよ!?」
「マジだよ……っと、もう15分前じゃん。行こうぜ」
8
:
そら
:2006/07/21(金) 15:01:51
俺たちが公園に着くと、もう女子は皆来ていた。
皆浴衣をきていた。
「お、もう来てるよ。さすが美緒」
「愛海も来てる〜!おーい、あーいーみー!!」
大地は愛海に向かって走り出す。
「ちょっと待てよ大地!浮かれすぎっ!」
俺もあとを追って走り出す。
「よぉ、美緒。浴衣似合ってんじゃん」
「ほんと?…ありがと」
美緒の顔は熱いからなのか、照れているのか、少し赤かった。
「あ、翔太と蓮も来たぁ!!」
「俺、ちょっと2人に話あるから行ってくる」
俺は走りだす。蓮たちにも今ここで告る事を伝えなければ。
「俺、ここで美緒に告る…歩きながらになると思うけど」
「は!?マジかよ!」
「…頑張れよ!」
「ありがと。お前らも頑張れよ!」
「おし、皆来たし、行くかぁ!」
9
:
そら
:2006/07/21(金) 15:14:41
「美緒、一緒行こう」
「うんっ!」
…美緒、お前は可愛すぎだよ。
1番後ろを歩くことに成功。
……よし、言うぞっ!
「美緒、俺さ、美緒の事、好きだ」
――言ったっ!
「えっ?」
美緒が立ち止まる。
「俺は、美緒が好きだ。1番。だから、俺と、付き合って欲しい」
「…私でいいの…?」
「俺は、美緒がいい。美緒じゃなきゃいやだ」
「ほんとに?」
「ほんとだよ」
――美緒…
「…私も…奏汰が好きだよ…」
「っじゃあ…っ!」
「うん…よろしくお願いします!」
「よぉぉっしゃぁぁっ!!」
10
:
そら
:2006/07/21(金) 19:44:00
中学最後の夏祭り。
ずっと美緒と手を繋いでいた。
蓮たちもずっと手を繋いでいた。
金魚すくいをした。
りんご飴をかじりながら花火を見た。
ラムネを飲んだ。
輪投げをした。
射的でイルカのキーホルダーを2つ当てた。
かき氷を一緒に食べた。
木に隠れてキスをした。
今年の夏は一生忘れないだろう。
すっと美緒と手を繋いでいたから。
ずっと美緒といた夏だから。
――好きだ、美緒。世界で1番――
==美緒といた夏==**end**
11
:
そら
:2006/08/16(水) 08:11:23
2作目いきます!
読んでる方がもしいるのであれば、是非感想ください!苦情もOKです
12
:
そら
:2006/08/16(水) 08:33:32
2作目は、 ==私と君と== です。
ノーマルでなく、レズ…になります。
登場人物は、
寺岡 陽菜(テラオカ ヒナ) 女 中2
運動神経がいい。バスケ部。
秋山 夕奈(アキヤマ ユウナ) 女 中2
吹奏楽部。お気に入りの場所は屋上。
です。
13
:
そら
:2006/08/16(水) 08:39:25
==私とあなた==
「誰もいない、っと…」
周りに誰もいないことを確認し、足にチカラをこめる。
そのまま普通にジャンプするように、地面を蹴る。
私はジャンプ力が人よりもずっと長けている。
マンションの2階なんて楽勝。
壁を蹴り上げ、マンションの屋上を目指す。
そこは私だけの世界。
誰にも知られない、私だけの場所。
寝そべり、空を見上げる。
今日も澄んでいる。とても青い。
「やっぱきれいだなぁ…夕奈にも見せてやりてぇ…でもチカラの事言ってないし…」
「おはよう、陽菜」
後ろから追いかけてきたのは、私の友だ…彼女の、夕奈。
付き合って3ヶ月。誰にも内緒。知ってるのは2人だけ。
ぶっちゃけ、夕奈はモテる。かわいいからね。
14
:
そら
:2006/08/16(水) 08:41:54
ぎゃぁぁ!題名ミスった…前代未聞…ありえねぇ…
誤 ==私とあなた==
正 ==私と君と==
です。すいませんでした…ほんとごめんなさい!
15
:
そら
:2006/08/18(金) 10:14:50
「陽菜、今日屋上行かない?久しぶりだし。いいでしょ?」
「授業はサボんねぇぞ、隠れ不良め。可愛いくせにそんなことしていいのかよ」
「ちぇっ。じゃ、昼休みでいいから行こうよ」
「了解しやした、お嬢様。昼休みね」
「ふぅ…」
――めんどくさいなぁ、社会。保健室にでも行くかな…
「先生、ちょっと保健室行ってきます」
陽菜は保健室に行くため、1組の前を通った。
それを、夕奈は見ていた。
――陽菜…具合悪いのかな…それともサボり…!?私にサボるなっていったくせにっ
16
:
そら
:2006/08/27(日) 20:18:40
――カラカラッ
「…!?」
窓から、人が出てきた。
「…誰っ!?」
17
:
そら
:2006/08/27(日) 20:38:17
「えっ!?なんで!?今授業中じゃないの!?なんでいんの!?」
「…うちから質問したんだけど…箱崎」
窓から出てきたのは同じクラスの 箱崎 凛。
彼女は明るい性格で、友達も多い。
なのに、たまに学校に来なかったり、授業に出ていなかったりする。
「…なんだ、寺岡さんかぁ。よかった…って、全然よくないし!!
え、見た!?」
「見たって…何……あぁ、窓から出てきたとこ?見た見た。
安心しな、誰にも言わないよ。
そのかわりうちがここに居ることは内緒ね」
「…ありがと…」
…ほんとにいたんだ…
『うちと同じチカラを持った人』…
18
:
そら
:2006/08/27(日) 20:58:06
…もう1人いる…うちと同じチカラを持った人…
お互い、そのことは隠している
…見つかったら、チカラを奪われる可能性があるから…
奪う方法は…
相手のチカラを吸い取るか…
相手のチカラに関する記憶を無くす…
19
:
そら
:2006/08/28(月) 19:57:38
ま、いいや。
別に奪ったところでなんも特にならないし。
とりあえずうちのチカラは隠しておいたほうがいいな。
――ガラガラッ
「失礼しました」
…!誰っ!?
「ちっ…」
教室に戻るか…
「陽菜!さっき授業中、どこ行ってたの!?」
「あ、あぁ…ちょっと」
「絶対サボってたでしょ!」
「…サボりました」
なんで夕奈には反論できないのかなぁ…
20
:
そら
:2006/08/29(火) 15:57:57
「寺岡さん、ちょっといい?」
箱崎が話しかけてきた。
チラッとドアのほうを見ると、夕奈がこっちを見ている。
「…ごめん約束あるから」
「陽菜…箱崎さん、話があったんじゃないの?いいの?」
「いいの。ほら、早く行かないと誰かに見つかるぞ」
うち等の通っている学校は、屋上開放はしていない。鍵も閉まっている。
去年の冬、夕奈と2人で屋上を見にきたら、鍵がささっていた。
その鍵を(勝手に)貰ったため、私たちは自由に屋上に出入りできる。
鍵を閉めれば誰かが入ってくる心配もない。
「もしどっちかに好きな人が出来たら、友達に戻るの?」
「…は?なにイキナリ。好きな人でも出来た?」
「ううん、そーゆーわけじゃないんだけど…」
「う〜ん…戻るんじゃないかなぁ…今一生一緒にいるって言い切れないし。
そういえば、一生同性愛者って人はあんまりいないみたいだよ。
少しの間同性愛者ってのはいっぱいいるっぽいけど」
21
:
そら
:2006/09/05(火) 19:30:21
「…そうなんだぁ〜」
――夕奈とも潮時なのかなぁ…前みたいなドキドキ(?)もなくなっちゃったし…
夕奈もうちと同じ感じになってきてるだろうな…
つーか夕奈今ぜってぇ恋してるし…
「“友達”になろうか、夕奈。お前、梅村好きだろ?
今更隠さなくても分かるよ、バレバレだよ」
「………」
「……今までありがとう、夕奈。
梅村とうまくいくといいな。応援してやるよ。
これからは一緒に屋上に来るのも、友達として。じゃ」
――夕奈、マジで今までありがと
結局、なぁんもしなかったけどね。
うちも、気になってる人いるし。
…今何してるのかなぁ…
22
:
ゆん
:2013/11/06(水) 02:42:17
誰も書いてないのでここで書いちゃいます!
23
:
ゆん
:2013/11/06(水) 02:53:14
●登場人物
百合子
25歳。司法試験の勉強をしながらバイトをしている。彼氏無し。叔父の家に下宿している。
雅彦
百合子の叔父。真面目な会社員で家族を大事にしている。百合子にも優しくしているが…
祐也
雅彦の息子。高校生。サッカー大好きな体育会系。
和也
雅彦の息子。5歳。天真爛漫で家族皆から可愛がられている
24
:
ゆん
:2013/11/06(水) 03:08:27
「はあ…」
思わずため息が出た。
私は去年司法試験に落ちて、今は来年の試験に向けて勉強しながらバイトをしている。そのせいで彼氏に中々会えず、ふられてしまった。
「でも落ち込んでる暇ないよね!がんばらなきゃ!」
何とか自分を奮い立たせてまた問題集に向かう。
「ゆりこおねーちゃん?」
「和也くん?どうしたの?」
和也くんは、私の従弟。私は今叔父さん(つまり和也くんのお父さん)の家に下宿してるの。
和也くんは5歳で無邪気ですごく可愛い。
「ゆりこおねーちゃん元気ないね?だいじょうぶ?」
「心配してくれたの?ありがとう。おねーちゃん元気だよ」
「ほんと?」
ふられたショックでこんな小さい子どもに心配かけるなんて…恥ずかしい。和也くんはいい子だなぁ。
「ほんとだよ。元気だからおねーちゃんと一緒に遊ぼうか?」
「うん!じゃあね、ビデオ見よう!元気になるビデオもってくる!」
25
:
ゆん
:2013/11/06(水) 03:27:13
アンパンマンかなんかだろうと思って、私は内容も確認せず和也くんが持ってきたビデオをセットした。
『あぁんっ、きもちいぃっ』
「え!?」
なんと、和也くんが持ってきたビデオはAVでした。巨乳の女優さんがおっさんにアハンウフンなことをされている…
「…和也くん、これ誰のビデオ?」
「ゆうやにーちゃんのだよ!元気になるビデオってゆってた!」
「和也くん、これじゃなくてアンパンマン見よう?」
「やだぁ!これがいいの!」
何度説得してもダメだったから、仕方なくそのまま見ることにした。たぶんすぐ飽きるでしょ。
AVでは女優さんがすっかり裸にされて、胸を舐められている。
『あんっ、あんっ、らめぇ…乳首きもちいよぉ…』
「この人あんあんゆってるー。ドラえもんみたいだねー」
「あはは…」
「ゆりこおねーちゃん、ドラえもんごっこしよー!」
和也くんはそう言うとあっというまに洋服を脱ぎ捨てた。
「和也くん!洋服着て!」
「やだぁ!ドラえもんごっこしよー!ゆりこおねーちゃんもぬいでー!」
和也くんは相変わらず頑固で、私もしょうがなく服を脱いで全裸になった。
普通なら絶対にやめさせるのに、彼氏にふられてヤケになっていたこともあったのかもしれない。
「わーい!ドラえもんごっこー!」
「あ…っ」
和也くんはいきなり私に抱きついて、AVの真似をして私の胸をペロペロ舐めた。
ぺろ
26
:
ゆん
:2013/11/06(水) 03:40:26
ペロペロちゅうちゅうペチャペチャ
「あんっ、あっ、和也く…だめよっ」
「えへへっ、おねーちゃんもっとあんあんいってー」
「あぁっ、んぅ…だめ…やめてぇ…」
和也くんはまるで赤ちゃんのように私の乳首に吸い付く。
こんな小さい子どもとなんてダメなのに…その背徳感がさらに私を高めてしまった。
ちゅぱちゅぱ、べろべろ
「あぁっ、らめぇっ、和也くぅん…きもちぃのぉ…」
拙く激しい舌使いで私は理性がなくなっていった。
「おねーちゃん、おかおあかいよ?かぜひーた?」
「あんっ、ちがうの…ねぇ、もっとドラえもんごっこしよ…?」
「うん!おねーちゃんいっぱいあんあんゆってね!」
ペロペロちゅうちゅうちゅぱちゅぱっ
「あぁんっ、あんっ、んぁっ!いいよぉ。もっとちゅうちゅうしてぇ…っ!」
「うんっ!いっぱいちゅうちゅうするっ!」
ちゅうちゅうちゅぱちゅぱペロペロペチャペチャ
「あぁっ、ふぁっ、いっちゃう、和也くんにちゅうちゅうされてっ、ゆりこいっちゃうのおおっ」
私はだらしなく開いた口からよだれを垂らしてイッてしまった。
胸だけでイクなんて初めてだった…
27
:
ゆん
:2013/11/06(水) 03:58:15
「おねーちゃんぴくぴくしてるー」
「ふぁ…乳首だけでイッちゃったのぉ…」
絶頂の余韻にふわふわしたまま、私は自分のあそこに指を添わせた。
胸の愛撫だけでそこはグショグショに濡れていた。
『あぁんっ、らめぇ、奥きもちいよぉ!』
つけっぱなしのAVではすでに女優とおっさんが一つになっていた。
私も…ほしい…
「…何してるんだ?」
「…っ!!」
「あ、パパおかえりー!」
見られた…叔父さんに…。
私は一気に血の気がひいた。
叔父さんは何でもないかのように裸の和也くんを抱き上げた。
「和也、お洋服着ないと風邪ひいちゃうぞー?」
「いまね、おねーちゃんとドラえもんごっこしてたのー!」
「そうか、おねーちゃんに遊んでもらってよかったなぁ」
28
:
ゆん
:2013/11/06(水) 18:04:19
私と和也くんは裸で、AVが流れている。どう考えても言い訳の仕様がない、異常な状態だ。
「お、叔父さん…っ」
「百合子ちゃんも、そろそろ夕食だから早くおいで」
「…え?」
それだけ?何も言わないの?安心したような、拍子抜けしたような複雑な気持ちでポカンとしていた。
「後で話があるから、寝る前に私の書斎へおいで」
「!…はい…」
やっぱりそうだよね…大事な息子にあんなことしたんだから。家を追い出されるかもしれない。
悶々として、せっかくの夕食も喉を通らなかった。
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