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創作UP用スレッド

1もりー:2008/04/14(月) 01:18:08
ネタやパロディーなど、色々書き込んでください。

2もりー:2008/04/14(月) 01:19:53
去年の5月頃作成しました。

モモとモモの謎?(モモタロス編)

その1
−デンライナー食堂車内−

ハナ「ねえ良太郎、何浮かない顔しているの?」
良太郎「い、いや・・・何でもないんだ・・・ただちょっと・・・。」
モモタロス「うぅ・・・じれってぇなぁ!どうしたんだい!お前のウジウジした態度を見ると虫唾が走るぜ!」
キンタロス「良太郎、おまえ、悲しいドラマでも見たんか?」
良太郎「ちょっとだけDVDを・・・見たっていうか・・・あぁ何でもないです。」
ハナ「ねえ良太郎、一体何のDVDを見たの?」
良太郎「それはちょっと・・・」

(ウラタロスが食堂車通路の扉を開けて、通路をすり抜ける。)
ウラタロス「ちょっと通りますよ。」

(良太郎のバッグに接触して、バッグに入っていたDVDが床に落ちる。)
良太郎「うぁあああ!」
モモタロス「な、なんじゃこりゃ?」
ハナ「や、やだ良太郎!こんなDVD持ってたの。」
ウラタロス「魔法のプリンセス ミンキーモモ・・・女児向けのアニメなのかい?」
ハナ「そうみたいね、そういえば小さい頃、こんなアニメ観てたっけな。」
モモタロス「良太郎!あまえなぁ、こんなもん見てるから、女々しい性格になるんだよ!」
キンタロス「ちょっと質問してええか、ミンキーモモのモモって、昔話の桃太郎から付けとんのか?」
良太郎「うんそうだよ、お供に犬と猿と小鳥を連れているんだよ。」
ウラタロス「そうだモモタロス、君もお供を連れたほうがいいじゃない。」
モモタロス「馬鹿野郎、俺様にお供なんていらねぇんだよ!大きなお世話だい!ふざけんな。」

キンタロス「ところでこのミンキーモモって、なんか悲しいエピソードでもあるんか?」
良太郎「終盤あたりなんだけど、主人公であるモモの恋が成就しなかったり、モモが大事にしているペンダントが
    銃で打ち抜かれたり、最後にモモが交通事故にあって・・・・それ以上は・・・。」
キンタロス「まさか、そのモモちゃんが・・・。」
ウラタロス「帰らぬ人になったとか・・・。」
モモタロス「な・・・何ぃぃぃ、最後に死ぬのかぁぁ!冗談じゃねえぜ!同じ名前を持つ俺としては、かなり納得いかねえぜ!!」
良太郎「熱くならないで、モモタロス!これは作り話なんだよ、現在より25年も前に作られた古いアニメなんだよ!
    だからどうにもならないんだよ!」
ハナ「そうよ、最初はあんなに馬鹿にしていたくせに。」
モモタロス「うるせぃなぁ!俺の名前にもモモが付いているんだぜ、熱くなるのは当然だろ!
      そうだ、オーナーに駆けあって25年前に行く様に頼んでくるぜ!!」
良太郎「モモタロス・・・まさか。」
キンタロス「過去の遡って話を作り変えるつもりやろな・・・正気かあいつは・・・。」

3もりー:2008/04/14(月) 01:20:29
モモとモモの謎?(モモタロス編)

その2
(オーナーが食堂車に入ってくる。)
オーナー「おや、皆さんお揃いのようですね。」
(モモタロスがオーナーの前まで佇み、思いつめた様な表情でオーナーを見る。)
モモタロス「オ、オーナー、突然ですまんが25年前の葦プロ前まで行って欲しいんだが、できるか!」
オーナー「何をやぶからぼうに・・・一体どうしたと言うのですか?」
ウラタロス「聞いて下さいオーナー。彼はDVDアニメ、ミンキーモモの悲しい結末を変えたいらしいのです。」

オーナー「それはなりません。そんな動機でデンライナーの運行を変えさせる事はできません。
     それに、つまらない我侭に振り回されたくはありませんからね。」
モモタロス「なんか切ないよな・・・こんなに可愛らしいのに・・・。」

(モモタロスが哀願している様子を見ている良太郎、ハナ、キンタロス、ウラタロス。)
キンタロス「あいつ、本編も見んうちからハマっとんのか・・・。」
ウラタロス「意外な一面を垣間見たなぁ。」
ハナ「ねえ良太郎、モモタロスにミンキーモモのDVDみせてあげたら。」
良太郎「うん、いいけれど・・・でも最終回まで観たら立ち直れなくなるかも・・・。」

モモタロス「た、頼む!ミンキーモモの話を変えさせてくれぇぇぇぇ!!!」
オーナー「・・・・」

**本編を見る前からミンキーモモの虜になってしまったモモタロス**

4もりー:2008/04/14(月) 01:20:59
モモとモモの謎?(モモタロス編)

その3
−25年前、東京都杉並区、葦プロ前−
上井草駅から程離れ畑と建売りの疎らに並ぶ、総合運動場裏のとある住宅界隈に
現れた刻の列車デンライナー。車両は、新興住宅街の砂利敷き月極め駐車場の
真中に鎮座する草臥れたプレハブ小屋付近に到着した。

オーナー「宜しいですか、今回限りですよ。大幅に歴史を変更をする様な事があれば、
     モモタロス、貴方の乗車を拒否します。」

モモタロス「ああ、覚悟の上だ。だけどよぅ、やっと俺の願いが叶ったぜ!」
ウラタロス「呆れたやつだなぁ・・・。言っておくが喧嘩沙汰は御免だぜ。」
モモタロス「分かっているよぅ。話し合えばいいだろ、平和的に!」
良太郎「な、なんか心配だなぁ・・・。」

ハナ「ねぇモモタロス!やっぱり貴方が行くと話しがややこしくなるわ。ここにいなさい。」
モモタロス「でもよぅ、今更じっとなんかできないぜ!このままだとモモがかわいそうじゃねぇか!
      同じ名前を授けられた俺としては、胸が痛む思いなんだぜ。わかってくれよう。」
良太郎「そうだモモタロス、僕が先に行ってくるよ。一ファンとして行けば大丈夫じゃないのかなぁ・・。」
モモタロス「りょ、良太郎・・・。」
キンタロス「まぁちょっと頼りないけど、平和的解決を望むならモモタロスは行かんほうがええな。
      それに・・・わし思ったんやけど、この話、変にパッピーエンドにしたらミンキーモモという作品の価値が
      落ちると思うで。良太郎、なんでこんな話になったんか、聞くだけでもええんちゃうんか。」
ウラタロス「悲しい末路を辿る主人公。それ故、より感情移入できるかもしれんな・・・。ここまで来て
      なんなんだが・・・。」

モモタロス「おめぇらなぁ・・・この俺の気持ちはどうすりゃいいんだよ・・・なんか納得いかねえな・・・。」
良太郎「ごめんモモタロス、気持ちはわかるけど、僕らの我侭ではどうにもならないと思うんだ。
    今回は我慢して見守っていてよ。」
ハナ「そうね・・・兎に角行きましょ。」
良太郎「う、うん」
(良太郎とハナは、デンライナーから降りて、プレハブ小屋に向かった)

(扉の窓からプレハブ小屋を見つめるウラタロスとキンタロス)
ウラタロス「だけど、あんなプレハブ小屋でアニメを製作しているなんて、なんだか信じられないな。」
キンタロス「わしはよう知らんけど、製作する場所は別に関係無いんとちゃうか・・・。」

5もりー:2008/04/14(月) 01:21:29
モモとモモの謎?(モモタロス編)

その4
(プレハブ小屋の窓を眺め、中の様子を伺う良太郎とハナ)
良太郎「なんだか、とても忙しそうだね。」
ハナ「アニメの製作現場って、どこもこんな感じなのかなぁ・・・。」
(良太郎は、プレハブ小屋の近くに不審な男がうろついているのを発見し、ハナの肩をそっと叩いた)
良太郎「ねぇ、あれ見て。なんか怪しいよ・・・。」
ハナ「・・なんなの?あの男。」

(男は、プレハブ小屋を見つめて何かをつぶやいていた)
男「へへ・・・あの小屋を壊せば契約完了か・・・。」

良太郎「まさか・・・イマジン。」
(男は、鋭い視線で良太郎とハナを睨んだ)
男「誰だ!」
(モモタロスがテレパシーで良太郎に話しかけてきた)
モモタロス「やっと俺の出番が来たようだな、良太郎、体借りるぜ!」
(良太郎の体にモモタロスが憑依する)
良太郎:モモ「おい、おまえ!何するつもりだ!」

ハナ「ちょっと良太郎、いやモモタロス!」
良太郎:モモ「ハナ!こいつ、小屋の連中に何かするつもりだせ!離れてなっ!」

(男に憑依したイマジンが離脱して、実体化した。そして男は、その場に倒れる。)
獏イマジン「ふっ。おまえもイマジンか・・・」
良太郎:モモ「この野郎・・・とうとう正体現しやがったな!何が目的だが知らねえがな・・・」
(良太郎は、ベルトを装着し、ライダーチケットをバックル部分にかざした)
良太郎:モモ「変身!!」
<<Sword form>>(電王ソードフォームへ変身)

電王「俺!参上!!」

6もりー:2008/04/14(月) 01:22:04
モモとモモの謎?(モモタロス編)

その5
(プレハブ小屋に居るアニメーター達が、外の異変に気が付いた。)
アニメーターA「おい見ろよ、何だあれ!」
アニメーターB「新ヒーローのロケか?おい、誰かカメラ持ってきて!」

(電王を睨みつけ、挑発する獏イマジン)
獏イマジン「なんだ、その格好・・・見掛け倒しか?」
電王「うるせぃ!こっちから行くぜい!」
(デンガッシャーを組み合わせて、ソード形態にする)

獏イマジン「契約の邪魔をさせるかぁ!」
(斬りかかる電王に獏イマジンがソードの柄を掴む)
電王「おい、おまえ!どんな契約結んだんだ!」

(獏イマジンは、ソードを押し離し、電王と距離をおいた。)
獏イマジン「あの小屋を破壊するまでよ!そうすれば、最終回は製作されずに済む。」
電王「確かに見たくねえ最終回だが、これだけは言って行く!
   てめえには関係ねえが、ミンキーモモは、この先10年後に新たに製作されるんだよ!
   だから、壊すわけにはいかねえな!」
獏イマジン「だが、契約上破壊する事になっているんだよ!ミンキーモモもおまえも、消してやる!!」
(獏イマジンが爪を立てて襲い掛かってくる。)

電王「上等だぁ!覚悟しやがれぃ!」
(電王は、素早くライダーチケットをバックルにかざし、必殺技を繰り出した。)
<<Full Charge>>

電王「俺の必殺技!パート5!」
(電王は、ソードの切っ先を獏イマジンに向け、光線を放った。)
電王「名付けてソードシュータースペシャル!!」

獏イマジン「うわぁぁぁぁ!!」(同時に爆散)

7もりー:2008/04/14(月) 01:22:50
モモとモモの謎?(モモタロス編)

その6
(電王は、変身を解き、男のもとへ駆け寄った。)
良太郎:モモ「おい、お前大丈夫か!」
男「あ、あぁ・・・僕は何でここに・・・」
ハナ「貴方はイマジンに捕り憑かれていたのよ。」
男「イ、イマジン・・・」
良太郎:モモ「おまえは、何を望んでいたんだ!」
男「実はスポンサー都合で、ミンキーモモが46話で打ち切られる予定になったんだ。
  それに伴い、監督を始めとする関係者の間で、主人公はトラックに轢かれて死ぬような
  話に決定したんだ。でも僕は、それが嫌だった・・・それに僕個人の力では、もうどうにもならない
  そうしたら、ある怪人が願いを叶えてあげると言ってくれたんだ。」
良太郎:モモ「う〜ん、その気持ち!痛ぁ〜い程分かるぜぃ。でも心配するな、モモは、更に延長が決定され
       更に10年後には・・」
ハナ「こらモモタロス!!」
(良太郎の耳を引っ張るハナ。)
良太郎:モモ「ぅいてぇぇぇ!!」
ハナ「それ以上言わないの!」
良太郎:モモ「痛てぇな、引っ張んなよ!」
男「10年後・・・。」

−デンライナー食堂車内−
オーナー「どうやら一件落着したようですね。」
ウラタロス「ナオミ情報のおかげだね。」
ナオミ「ありがとうございます♪」
キンタロス「せやけどナオミちゃん、えらい詳しいんやな。」
ナオミ「ちょっとしたモモファンですから♪」

オーナー「ナオミさんの情報が無ければ、今頃モモタロスは暴走していたかもしれません。
     イマジンに憑依されていた男ですが、どうやら原画担当のアニメーターですね。
     主人公のあまりに衝撃的な末路を辿る話に対し、強く反対していたらしいです。」
ウラタロス「アニメは、スポンサーにとってCMのような存在。玩具の売り上げが低下すれば
      打ち切りにされるんだね。」
キンタロス「なんか夢も希望もあらへんなぁ。アニメ業界って・・・。」


注)この物語は、フィクションです。登場人物は、実在しません。
 (しかし、最終回を巡るエピソードは、幾つか本当ですが・・・)


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