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読書が好きや!!

80kn:2006/10/29(日) 02:35:07
「何がおかしい―笑いの評論とコント・対談集」 中島らも 白夜書房
ttp://www.amazon.co.jp/gp/product/4861911869

「論座」コラムや対談、膨大なコント台本のダイジェストなど集めた最近編集されて刊行された本。
「笑いとは差別である」と言い切った上で「笑いは人が生きていくために必要」といっている。
しかしその2つは全く位相の違う問題であるという。
差別的な笑いとはTVのアホの坂田みたいな実はアホではない、ただの金に汚い芸人に代表されるもので、
いまのTVはどれも差別を人工的に作り出し笑わせる装置(昔は差別される人間に社会的な役割があったが今は隔離されているため
作り出す必要が生じた)なので観ていて笑うどころか腹が立つというような笑いに関しての分析がよく分かる内容。
エンタテイメントではなくドキュメントという感じかな。
藤山寛美とかウェットなのが大嫌いというのはこれまでの著作みればよく分かる。
「論座」で原稿書いたものの掲載されなかったという回のも掲載されているので読んだけど、正直複雑な感じだった。
東郷健とか奥崎謙三のNHK選挙広報ビデオの話持ち出して権力に対してうんぬんとか反感は覚えないまでも微妙。
こういった文章が完全にお蔵入りにならず読まれるのも、中島らもの名前がでかくなったせいという気もする。
そこらの名前のないやつが言ってもクビにされて代わりはナンボでも居るってことだし。
ただ自分の行為がどういう大きな動きに与しているか見ようとしないやつらが多すぎるというのもわかるけども。
世代のギャップを感じるのも自分がある程度の年齢なったからかも知れんね。
この本には未発表のラジオ番組が収録されたCDもついてるのでまた聴いてみたい。


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