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勝手に小説っぽいモノを書く

26B-LUCK:2014/07/16(水) 18:19:43

〜結〜
「・・・あ?なんだそれ?」
目の前の少女がいつのまにか変な物体を自分に向けていた。
手を伸ばそうとした次の瞬間、男達は光に刺し貫かれた。
光に思わず目を閉じ、そして開いた時には、
自分を抱きかかえ何ごとか声をかけてくれている銀髪の男が見えた。
もう大丈夫なのだ。自分は戦って生き残ったのだ。
体中の力が抜け、少女はゆっくりと意識を失った。
失い行く意識の中で、銀髪の男が慌てて周囲を起こす声が響いていた。

「いやぁあれだけの怪我から回復できてよかったねぇ」
「喉は残念だったけど、命あってのものだねだからな」
「まったくだ。これもあんたのおかげだよ」
「いや、こちらも情報提供に感謝している」
少女を囲み、村人達と銀髪の男が話している。
あの夜から数日。村には薬師くらいしかおらず、少女をまともに治療できるものは居なかった。
銀髪の男は持ちえていた医療知識(データ)を最大限に使い、治療を行った。
咽喉部の裂傷の処置。縫合の仕方。感染症予防と消毒。その程度でしかなかったが、
少女の傷は無事に癒えた。しかし、喉の裂傷による声帯の損傷はどうにもならなかった。
銀髪の男は旅人だという。
少女は男について行くことにした。
「家族を養っている自分」を逃がす為に「天涯孤独の私」を売った人物がいるこの村を。
気持ちはわかるが、許せるものでもない。狭い村だし、顔も合うだろう。お互いやり辛い。
でも、それは・・・と、気持ちを整理する。理由としては、二の次三の次なのだ、と。
この銀髪の男と一緒にいたいのだ。何故だかはわからない。
あの夜助けられ、そのあと看病されている間に、いつの間にかそうなっていた。
恋とか惚れたとかかもしれない。幼い頃他界した父の姿を見ているのかもしれない。
「(一緒に行く)」
そう、声にならないもどかしい思いを伝えた時、
一瞬嫌そうな顔をされたのが酷く堪えたけど、その痛みこそ自分が彼を必要な証だと思い切った。

銀髪の男は、銃だった。
悪徳警察が蔓延る町の、正義を行う私設警備隊の一員・・・の銃だった。
高度なAIを搭載した彼と、主人である女性警備隊員は、隊の中でも優秀だった。
だが、この彼に、主人は居ない。
声を無くした少女と、主人を無くした銃の、あての無い旅が始まる。

*****
なげぇな。なぜこんなに長くなった・・・


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