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【怖い話】SS貼り付け場所

1 蝦夷地1号 :2004/07/01(木) 17:35
SSの貼り付けにお使いください。

2 蝦夷地1号 :2004/07/01(木) 17:38
●<虎美〜Tiger>

それは配達中の出来事だった。右折の時、直進車に引っ掛けられてしまったのだ。
バイクの破損は大した事が無かったのだが、ワタシは見事に骨折。
不幸中の幸い、たいした骨折ではなく、一応検査のため(と、保険のため)、
しばらく入院ということになったのだが、実際、固定された足は不自由なだけで、
ショックを与えなければ痛みも無く、あてがわれた松葉杖もほとんど必要じゃない。
ただ、膝がギプスで曲げられないため、つっかえ棒として役に立つ程度だろうか。
そんなわけで、暇をもてあまして病院の中を歩き回っているわけだ。
なにせ退屈でしょうがない。入院2日目にして、すっかりイヤになってしまった。

病院の就寝時間は10時。昼寝しかすることが無かったワタシが、寝付けるはずも無い。
日付が変わる頃、こっそりとベッドを抜け出し、自販機の置いてある階下の休憩所を目指した。
…ワタシは怪談の類は信じない。しかし、やはり夜の病院内というのは、どこか不気味だ。
普段来慣れない場所、無機質な雰囲気、そしてステロな怪談の数々…。
信じていなくても、どこか胸騒ぎを起こす雰囲気だ。

エレベーターを降り、非常灯だけの廊下を進むと、休憩所の自販機の明かりが見えてきた。
ほっとしたところ…

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「わッ!?」人がいるとは思っていなかったワタシは、思わず声を上げてしまった。

3 蝦夷地1号 :2004/07/01(木) 17:39
「すみませんね、驚かしてしまって」
休憩所にいた男性は、横谷(よこや)さんと名乗った。
「いえ、ワタシこそすみません」
彼は盲腸で入院していると言う。仕事はフリーライター…ワタシにはピンと来ない仕事だ。
入院中も、その仕事を片付けるために、ここでパソコンに向かっていたと言うのだ。
「ここなら、すぐに冷たいもの飲めるし、タバコも吸えるからね」
色々と話しているうちに、巡回中の看護婦さんに見つかり、お互い部屋へ帰されたが、
退屈な病院内に顔見知りが出来た私は、それだけで嬉しかった。

「僕も昔、バイクに乗ってたよ」
「この季節、やっぱいいッすよー」
横谷さんは仕事柄か、話題が豊富だ。どんな話題にも話が返ってくる。
「あ、今日は花火大会だ」
ロビーのテレビCMを目にして呟いた。
「ここから見えますかね?」
「僕の病室、4階だから見えると思うよ。来るかい?」
横谷さんの病室は、内科病棟の個室だった。
集合部屋に空きが無かったため押し込まれた、と笑って話していた。
「8時からなら、看護婦に怒られないよ」
その厚意に、私は甘えることにした。

遠くで小さな光が昇る。やがてそれが、かわいい花になった。
''ピュゥゥゥ……ボーン''
しばし遅れて音が届く。

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「遠くで見る花火も、なかなかですね〜」
病室の電気を消すと、そこは格好の花火見物席だった。
「これで酒があったらなぁ」
「そればっかりは、病院ッすから」
ワタシ達は缶ジュースで乾杯した。

4 蝦夷地1号 :2004/07/01(木) 17:41
ふと、私は横谷さんの視線に気付いた。
「どうしました?」
「あ…いや、花火に浴衣って、やっぱり夏らしくていいなと思ってさ」
しばらく意味を読み取れなかったが、気づいて思わず赤くなる。
「そんなっ…これ、寝巻きですし…」
そうだ。病院という特殊な場所にいるせいで気付かなかったが、
私は今、寝巻き姿で男性と二人っきりでいるのだ。
「馬養さんって、彼氏いないの?」
「いえ…その、ワタシ、いません」
うぅ…片言になってしまった。
「男の人って苦手で…」
「僕も男なんだけど」
笑いながら横谷さんが言う。
「まあ、僕もあまり女性とは縁が無くてさ」
''ドーン…''遠くの花火の音が届く。
「女の人って苦手で」
「…ワタシも女なんですけど」
やり取りがおかしくなって、思わず2人で吹きだした。
「人の縁…って信じる?」
静かに横谷さんの腕が、私の肩にまわった。
一瞬固くなったワタシだが「…幽霊よりは信じます」
彼の優しい目を見て、瞳を閉じた。
''ボーン…''また遠くの花火の音が届く。
涼しい風に、唇が温かく感じた。
'ドーン…''かすかな花火の光で、互いの頬が染まった。

「足、大丈夫?」
薄明かりの中、ワタシは無言で頷いた。
「ねぇ…下の名前、なんていうの?」
「利(とし)。言わなかったけ?」
「あたしも言ってない」
消毒の匂いのするベッドで、今更名乗りあう私達。
「ワタシは虎美…本当は、あまり好きな名前じゃないけど、利さんになら呼ばれてもいいよ」

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「虎美ちゃん…」
''ドドーン…ボーン…''
花火大会は、クライマックスに差し掛かっているようだった。

〜つづく

5 リ、゚ ヮ゚ノリ'゙ノ ゴチソウサマ :リ、゚ ヮ゚ノリ'゙ノ ゴチソウサマ
リ、゚ ヮ゚ノリ'゙ノ ゴチソウサマ

6 リ、゚ ヮ゚ノリ'゙ノ ゴチソウサマ :リ、゚ ヮ゚ノリ'゙ノ ゴチソウサマ
リ、゚ ヮ゚ノリ'゙ノ ゴチソウサマ

7 蝦夷地1号 :2004/07/16(金) 20:00
●<虎美〜Tiger>

''ドーン…パラパラ…''
遠く離れた花火の音が、ワタシと利さんの吐息と重なる。
「ン…」柔らかなキスが唇を撫でていった。
夏風に冷えたベッドが、2人の体温で少しずつ温まっていく。
ワタシは身体を預けるように力を抜いた。
利さんの唇が、ワタシの唇を噛む。
抱きしめる腕に力が入り、お互いを吸い合うような激しいキス…何か、映画の中にいるような気分だ。
「ハ…ン…ッハァ」
自分が興奮していくのを感じる。
息苦しささえ感じる快感…。
男性とのキスが、こんなに気持ちいいものだったなんて、生まれて初めて知った。
利さんの舌が、ワタシの唇をなぞる。
おずおずと舌を出すと、絡め取られる様に、さらなる激しいキスが始まる。
もうワタシの耳に、花火の音は届いていなかった。

-改行-

利さんが、ワタシの背中に回り込んだ。
「虎美ちゃん…」
耳越しのキスが、再び始まる。
心地よさに夢中になるうち、浴衣が腕を滑らせるように下ろされていった。
いつしか火照った身体に、夜風がまとわりつき、一瞬正気とともに恥ずかしさを感じるが、
それも後ろからの激しいキスの波に飲まれていった。
「ンッ…!」
胸から強烈な快感を感じた…脇から持ち上げるように、胸をさすり上げられたのだ。
指先で持ち上げる様な愛撫は、さらに未知の快感をワタシに与えてきた。

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「はぁッ…あ!…あァァッ!」
利さんの愛撫は、まるで空気入れのようで、胸が「ナニカ」で張り詰めていく。
今にも破裂しそうになったとき
「ッ…あッ!!」
指が固くなった乳首を弾き、自分でも驚くほどの高い声が出てしまった。

8 蝦夷地1号 :2004/07/16(金) 20:02
「まだ消灯前だから、声は小さくね」
と、ワタシの口を塞ぐように再びキスが始まる。
「ン〜!…ン…ふゥッ」
胸からの快感と、キスの媚薬と息苦しさに、頭の中は真っ白になり、ジンジンとしてくる。
目眩で天地がわからなくなる…気付くと、ワタシはベッドに横になっていた。
腰にまとわり付いていた浴衣が取り払われ、下着の紐も解かれ
…ワタシの身体を覆うものは、怪我をした左足のギプスだけになっていた。

利さんが寄り添うように横になる。
その体勢で再び胸への愛撫が始まった。
「あァ〜…ハ…ぁ」
横になったからか、胸から与えられる快感が、そのまま身体全体に染み渡っていくように感じる。
目を開けば、利さんの手がワタシの胸の形を変えていくのが目に入ってくる。
指や手の平、そして口によって、両胸を揉み上げ、乳首を刺激する。
「あぁァ、あッ!…あ…」
すでに力なく、口から出るのはそれだけ。
快感に酔いしれているうちに、利さんは次の行動に移っていた。
片手が胸からおへそ、お腹をくすぐりながら、さらに下を目指していく。

「…ぅあッ?!」

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「あッ!…ゥくぅ…っ!」
大きな声を上げちゃいけない…!声を殺した。
チュッ、チュプ…胸と下からの水音が自分の耳にも届き、生まれて初めての衝撃が、
ワタシの頭の奥を激しく叩いた。
身体が意思ではない動きで、踊るようにくねる。

9 蝦夷地1号 :2004/07/16(金) 20:04
「ンッ…ハァ、だめ…ぇ…あグッ!」
自分の身体が、こんなに「感じる」ことが出来るなんて知らなかった。
3ヶ所から与え続けられる快感に、自分自身を無くすほど酔いしれていた。
頭の奥が強い力で引っ張られ、何かを掴むように空中を手がさまよう。
首を打ち振り、内股をガクガクと打ち震わせる。
「ハァッハァッ、ひゃ…だ…ぁ、もうっ…!」
自分で何を言いたいのか判らない。
心の中では「気持ちいい!気持ちいい!」と叫び続けた。

「虎美ちゃん、すごく可愛い…」
今まで、男勝りを自他共に認めていたワタシ。
そんな言葉をかけられたのも、生まれて初めてだ。
「ありがと…ぅんッ!」
嬉しさに涙がこみ上げ、鼻腔を刺激するが、それが甘く切ない快感へと捻じ曲げられて、
アタシの身体をさらに高みに昇らせようとしている。

「っハッ、はあァッ!も…ダメになるっぅ!」
快感の波が、本物の波のように身体をうねらせていた。
背中と腰が断続的に持ち上がる。身体に力なんかまったく入らないのに。
頭の中では何度も白い雷が光っていた。いや…それは花火だったのかもしれない。
遠くで鳴っていた花火…''ドドーン、ドーンドーン…''ふと、いつの間にか、花火大会もクライマックスなのか、
連続で撃ちあがる花火の音が耳に届いた。
それと一緒に、ワタシの身体にも、限界が近づいていた。

「!…っ!…ぁッ、ダメ!はじけるゥ!」
ワナワナとした感覚が腰を持ち上げ、痛いほど筋肉を硬直させていく。
利さんによる3箇所への動きが、ピッチを上げたように感じた瞬間…
「…あ・あ゙・あ゙ぁぁァァッッ!…!!」

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きつく閉じた瞼の中で、いくつもの花火を見たような気がした。

〜つづく

10 蝦夷地1号 :2004/07/30(金) 18:41
「ハッ…ハッ…」
頭に血が上り、暗い病室の風景を、さらに霞ませて見せた。
一体自分の身体がどうなったのか、理解するまでに時間がかかった。
これが…''イク''っていうことなのか…。
そんなことをぼんやり考えていたワタシに、利さんが唇を寄せてきた。
「ン…」
「可愛かったよ、虎美ちゃん」
ボッと顔が赤くなるのを感じる。
「だって…利さんが…」
その時、自分の太腿に、熱いモノが触れるのを感じた。
「あ…」
それが、利さんのアレだと思い当たり、再び鼓動が早くなり始める。

利さんが耳元、首筋へとキスを移動させ、次第に下へと向かっていく。
「ふン…ッ」
胸を撫でた後、手がわき腹をさすると、さっきの感覚が身体に舞い戻り、肌が快感を求め始める。
「ひゃんぅッ」
乳首を''チュッ''と音を立て吸い付きながら、アタシの右足を持ち上げた。
「足、痛く無いかい?」
「ん…」
ギプスのついた左足を跨ぐ様に、利さんが位置についた。
露出したワタシに、温かいものが押し当てられた。
…「!…ッぁ!」

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上ってくる!…ワタシの中を圧迫させ、擦りながら、ゆっくり、ゆっくりと…!

11 蝦夷地1号 :2004/07/30(金) 18:43
「ぁッ!…かッ…!」
息がつまり、声が出ない。ソコを中心に、体が震えている。
「大丈夫。ゆっくりと息を吐いて」
利さんの声が、すごく近いところから聞こえるが、自分自身のことで頭が一杯だ。
言われたとおりに息を吐くが、''ヒュー''という風鳴りのようにしか出来ない。
「ひッ…ウふぅ…ンッ!」
次第に力が抜けてくる。
「ほら、もう大丈夫」
「はンんッ!」
お腹を撫でられると、敏感になった身体に再び力が入り、ソコに挿れられているモノの、
熱さと固さ、そして鼓動をはっきりと感じる。
「僕も傷持ちだから、ゆっくり動くよ」
「…はい」

チャプッ、チャプッ…という水音とともに、利さんの熱いモノが、ワタシの中をかき混ぜる。
ゆっくりとした動きに、痺れるような感覚が走る。
「ぁー…ッ!ぁーッ…ッ!」
喉の筋肉が緊張し、泣き声のような喘ぎ声が上がった。
今までに自分のそんな声を聞いたことが無い…そんなことを考えている冷静な自分と、
注挿のたびにボルテージが上がっていく快楽に乱れる自分。
やがて、ワタシは、快楽だけに身を任せるようになっていった。

「あぁ…虎美ちゃん、気持ちいいよっ」
「ぅん!ッワタシもッ…どんどん…気持ち、いぃぃ!」
愛撫のときに体験した絶頂が、軽く何度か甦り、そのたびに、大きな絶頂感になっていく。
「またクる…また…ッあッ!」

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もう、なんだか判らない。
次に来る快感の波はどれくらいなのか。
今より大きいことは間違いない。恐怖心と期待…。
「もっと…ね、もっと…!」

12 蝦夷地1号 :2004/07/30(金) 18:45
利さんが膝を前に出す。
「くゥん!」
ワタシの中が奥まで一杯になり、深いところに熱い先端が到達する。
そして覆い被さるように、肩越しに手をついた。
「最後まで、いくよ」
「…うん」

ヂュッヂュッヂュッ!
「あ゙ぁあ゙ぁあぁ!」
今までとは違う動き。
大きく中を擦るものではなく、奥底を強く、そして早く打つ衝撃。
行き場を失ったはしたない液体が、わずかな隙間で音を立てる。
振動は胸を揺らし、先端は触られもせずに火花のような感覚を覚える。
「きっ!ひっ!、すごッいっ!」
ベッドの上とは思えない疾走感。
喩えるなら、ヤバいスピードで連続のカーブをバイクで切り抜けていく…そんな危うい快感。
やがて、緊張していたワタシの身体に変化が現れた。
全てを投げ出す脱力感…そして
「飛ぶ、飛ぶッ!だめぇッッ!」
…ふわっという浮遊感を感じ
「……あ゙ッ!あ!…あぁー…」
意識が柔らかく、どこかへ飛んでいった。

もう花火の音も聞こえず、何処からか''リューリュー''という、涼しげな虫の声が聞こえてくる。
出会ったのは数日前。
それでも、いつしかワタシは利さんに惹かれていた。
でも、退院したら…そんな不安が胸をよぎった。
「退院したらバイクを買うよ」
「え?」
「一緒にどこにでも行けるように、さ」
まるで心を見透かされたようで照れくさかった。
「ワタシの走りは速いぞ」
「追いかけるさ。一緒にいたいからね」

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〜第10話 了

13 蝦夷地1号 :2004/08/05(木) 18:40
「湖での出会い」

気付けば車で走り出していた。
「さよなら」
…まだ、あいつの声が耳に残っている。
俺とあいつ、どちらかが悪かったわけじゃない。
きっと、よくあるすれ違い…それが、よくある別れにつながっただけだ。

俺の名は塩田 克則。
デザイン事務所に勤める23歳だ。
早めに取れた盆休みは、こうして傷心旅行に消えていくようだ。
と、言っても、当ても無く、朝から車を走らせているだけだが。
いいさ、特にあてもない。地図も開けず、ナビも消して、気の向くままに走り続けよう。
無音でいると、どうしてもあいつの声が耳に甦る。カーステから、お気に入りの曲を流し続けよう。
街の雑踏を離れ、愛車は山間を気分よく駆け抜けていく。
次第に俺の気分も晴れていくようだった。

気付くと、道に迷っていた。
慌てて現在位置を調べてみる。
…随分と遠くまで来てしまった様だ。
まあいいさ。どこか宿を探して、温泉にでも行こう。
車通りも無い道を走っていくと、森が途切れた。
すると、まるで突然水が沸いたかのように、湖が広がった。
カーステを切り、窓を開ける。
夏とはいえ、湖面を渡ってきた冷たい風が、普段よどんだ街の空気にいる俺の身体を、
容赦なく震わせる。
と、湖畔を見たときだった。

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彼女の後姿に惹かれるように、俺は車を降りた。
風にゆれる長い髪が、彼女を妖精のように見せた。
どれくらい魅入っていたのだろうか…不意に彼女が振り返った。
目が合う。不思議と、ばつの悪さは感じない。
その清楚な瞳には、見惚れて当然の魅力があった。
「やぁ」
我ながら、気障な声のかけ方だったと思う。
しかし、彼女は優しげな笑顔を返してきてくれた。
失恋直後の俺にとって、その笑顔は劇薬だった。

14 蝦夷地1号 :2004/08/05(木) 18:42
「2回忌なんです」
彼女の名は優璃香(ゆりか)。
湖畔の村に住んでいるそうだ。
手にしていた花は、この湖で亡くなった、彼女の恋人へ手向けるためのものなのだと言う。
「あ…ごめん」
「謝る事なんかないですよ」
静かに首を振る優璃香は、それでもどこか、寂しげに見える。
「でも…辛くない?俺もさ、ちょっと前に振られたばっかりでさ」
「まぁ…」
余計なことを話してしまったと、心の中で舌を出した。
ただの失恋と比べていいものじゃない。
「どんな形でも、別れって寂しいものです。でも…」

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湖面に散った花束は、静かな波に乗って、湖に吸い込まれていく。
優璃香が振り返った。
「私たち、ちょっとだけ似た者同士ですね」
その眩しい微笑みに、どぎまぎしてしまう。

しばらく湖畔を歩きながら話をする。
この辺は小さな集落で、主にこの湖で養殖を営んでいる過疎の村だという。
優璃香も一度は街に出たが、馴染めずに戻ってきたのだそうだ。
「ここに比べれば、街なんか人の住める場所じゃないよ」
「その分、なんにも無いですけどね」
優璃香と笑いあいながら、やはり妖精には湖が似合う…柄にもなく、そんなことを考えていた。

山の日暮れは早い。
優璃香に小さな宿があると聞き、そこに泊まる事にした。
「家まで送るよ」
「でも、村と宿は正反対ですし…」
「構わないさ。助かったのはこっちだし」
それに、もう少し優璃香と一緒に居たかったし…。
村はずれまで来たところで、優璃香は車を降りた。
そこから見下ろすと、湖はすでに黒々とした湖面に、夕日の残照を映す姿になっていた。
「小さい湖ですけど、結構深いんですよ」
「へぇ…さすが詳しいね」
優璃香は、はにかんだように笑い「どうもありがとう」と言って村へと去っていった。
その姿が夕闇に消えるまで見送り、俺は宿へと向かった。

15 蝦夷地1号 :2004/08/05(木) 18:43
翌日は曇り空だった。宿で食事を済ませると、そそくさと湖へと出かけた。
もう一度、優璃香と話したかった。優璃香と会いたかった。
もちろん、湖に行けば優璃香が居ると確信していたわけではない。
もし居なければ、一日待ち続けてもいいとは思ったが…。

優璃香は、湖に吹き降ろす風の中、そこに居た。昨日と同じ場所に、同じ姿で。
「優璃香!」
思わず名前を呼びながら駆け寄る。
驚いた顔で振り返った彼女は、あの優しげな微笑を返してくれた…が、何故だろう。
昨日よりも儚げに感じる。
鉛色に、今にも泣きそうな雲と、それを映す湖面の所為だろうか。
「また会えるなんて思わなかったよ」
…会えることを期待してきたのを隠すように、話しかける。
「えぇ、私も…」
そう言いながら、優璃香は湖面を見つめる。
湖面が風に波を立てる。

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この雨は、彼女の涙なのだろうか。
「…亡くなった恋人の、かい?」
優璃香は無言で頷いた。
''未練や後悔じゃ、前に歩いていけませんもの''
昨日の彼女の言葉が甦る。
別れた彼女を忘れるためにここに来た俺には、その辛さがわかる。
いや、それ以上の辛さに、彼女は2年も耐えてきたのだ。
そう思うと俺は、胸が詰まった。

16 蝦夷地1号 :2004/08/05(木) 18:45
ふと、学生時代に読んだ本を思い出した。
それはヨーロッパの伝説を集めたものだった。
シアナ…水の精霊の名だ。
呪いによって、人とかかわる事の出来なくなった、哀しい精霊。

思わず俺は、優璃香の手を握り締めた。
驚いたように、彼女が僕を見つめる。
「前に歩き出す勇気、俺も持ちたいと思う」
「…ありがとう」
頬を赤らめ微笑む優璃香を、俺は愛しく感じた。
精霊の呪いを、解いてあげたかった。
しかし、つないだ彼女の手は、雨と風の所為か、それとも恋人への思いのためか、とても冷たかった。

次第に雨が強くなる。風景が霞んでいく。
「私、もう帰らなきゃ…」
「そっか…じゃあ送るよ」
優璃香は軽く首を振った。
「遠いからいいわ」
「そんなこと無いって。車だから、雨にも濡れないしさ」
しかし、彼女は首を横に振りながら湖を見ていた。
「じゃあ、傘を貸すよ。車にあるからさ」

「ありがとう」
飾り気の無い男物の折り畳み傘だったが、優璃香は礼を言ってくれた。
「気をつけてね」
俺は運転席に乗り込んで、窓を開けた。

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優璃香が雨の中を駆けて行く。車内に甘い香りと、頬に温もりを残して。
「明日もここに来るから!」
そう声をかけたが、聞こえてきたのは雨音だけで、優璃香が振り向くことは無く、
やがて姿が見えなくなった。

17 蝦夷地1号 :2004/08/05(木) 18:46
村に来て3日目の朝。雨はすっかり上がっていた。
俺は決心していた。今日、もう一度優璃香に会って気持ちを伝えようと。
あの儚げな優璃香を守っていきたい。
宿の前庭に、雨に濡れた淡い桃色の花を見つけた。
その姿に優璃香を思い浮かべた俺は、女将さんに頼んで花束を作ってもらう。
ラッピングが新聞紙なのは、色気が無いが…。

湖畔には心地好い風が吹いていた。
青空高く白い雲が浮かび、湖面は爽やかに光をたずさえ、静かに波立っている。
が…そこに優璃香の姿は無かった。
「やっぱ、聞こえてなかったかな…」
俺は水辺に座り、待つことにした。

「どちらから来なすった?」
振り向くと、犬を連れた老人がいた。
花束を持っている俺を、不思議に思ったらしい。
「もしかすっと、弔いの方かな?」
「…2年前のことですか?」
「おぉ、やっぱり。わしが発見したんだよ…」
優璃香の恋人のことだ。詮索は気が引けたが、話を聞くことにした。

老人が日課である犬の散歩に出かけると、湖の浜に倒れる男女を見つけた。
それは、村に少なかった若者だった。
睡眠薬を飲んでの入水自殺だった。
「でも、片方は死に切れなかった…」
「そうじゃ」
…それで優璃香は哀しみを背負い込んだのか。
「男の方は息を吹き返したんじゃ」
…!?そんなバカな…!
老人が語る女性の面影は、まさに優璃香のものだった。
「昨日で、丸2年…か」
そんな…昨日が優璃香の命日だって?!

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…そんな…そんな……。

18 蝦夷地1号 :2004/08/05(木) 18:48
「二人を見つけたんは、ほれ、あの浜じゃ」
手を合わせ念仏を唱えた老人は、少し離れた場所を指差し帰っていった。
呆然と立ち尽くす俺を残して。

俺は老人が示した浜辺へ、ゆっくりと歩いていった。
<今日は振り切る為に来たの…私の心の中に残る未練に…>
優璃香の澄んだ声が甦る。彼女は言った。
<未練や後悔じゃ、前に歩いていけませんもの>
…浜辺に到着した。
「…!?」
そこに、優璃香に貸した傘があった。
優璃香の手の冷たさを思い出す。俺は確信した。
彼女はこの世の者では無かった。
死んだ後も彼女は苦しんだのだろう。
心中の理由は知らないが、愛する者を残し、先に逝ってしまった自分を。
そして、ようやく未練を振り切ろうとしていたのだ。

水の精霊、シアナ。スペインの精霊の名だ。
呪いを受けたせいで人間と離れて暮らし、親切にしてくれた人間には宝石や宝を与えてくれると言う。

俺は泣いていた。
<ありがとう>
頬のぬくもりを思い出す。寂しかった。俺の淡い思いが消えていく。
しかし、哀しんではいなかった。優璃香は未練を振りきり、前へ歩き出したのだ。
俺も負けてはいられない。その勇気をもらったんだ。涙に濡れた頬を、手で拭う。
「優璃香…俺の方こそ、ありがとう!」
手にした花束を、湖面に放る。風に舞い上がる花が、湖面の上を踊るように飛んでいく。
その姿は、まさに精霊であり、優璃香の面影だった。

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19 蝦夷地1号 :2004/08/14(土) 12:31
天晴少女日記 第11話第1回 <陽真〜YOUMA>
 
…暑い。
昼の酷暑にも参るけれど、夜更けだというのに寝ることが出来ないってのも辛いわね。
寝るときにはクーラーは切る主義だし。私は汗だくで起き上がった。
時間は…まだ2時か。少し外で涼んでこようか。
クーラーを最大限でかけ、部屋を冷やしておこう。

今日は三日月夜だ。
ほのかな明るさが辺りを照らす。
私はコンビニでアイスキャンディー、梅酒を買い、とある場所へ向かった。
そこは最近見つけた秘密の場所…。

繁華街から少し離れた場所にそこはある。
元々は雑居ビルが立っていたのだが、取り壊され公園にされる予定だったらしい。
ところが芝を張られただけで放置されてしまったようだ。
周りの建物の所為なのか、まったく人の来ない不思議な空間になってしまっている。
私はその一角に腰を下ろし、月を眺めた。…静かな夜。
まるで世界の全ての動きが止まってしまったかのよう。
汗ばんだ肌には、湿気を含んだわずかな風ですら涼しく感じる。
耳を澄ませば、虫たちの鳴き声が鼓膜を麻痺させる…おや?

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「これは…虫の声じゃないわね」

20 蝦夷地1号 :2004/08/14(土) 12:33
「…んッ…ぁあ…」
…これは女性の喘ぎ声?
そこで、ふと思い出した。
この公園の横にある建物には、雑居ビルの他にラブホテルがあったっけ。
どうやら、その窓から声が漏れているみたいだ。
私は建物を見上げた。…あった。
ただ一箇所窓が開け放たれている窓が。
ちょっと興味がわいた私は、その窓へ耳を集中させた。

「佳代子さん、汗でヌルヌルして、とってもエッチだ」
「だって…気持ちヨすぎて。…もっと動いてぇ」
そりゃ、この暑さで激しい運動してれば、ねぇ。
「はッ!?あンッ!あン!」
肉体がぶつかる音とともに、女性が甲高い声を上げる。
「ほら、あまり声をッ、出すと、外に聞こえるよ」
ふふッ…はい、しっかり聞いていますよ。
「いいのッ、その方が…気持ちいいッ!」
あらあら、随分と盛りのついたことで。
でも、その言葉に興奮したのか、男性も動きが大きくなったみたい。
打ち鳴らされる音が、速く大きく聞こえてくる。
「あッ!あぁ、んッ!すごいぃ!く…邦明さぁッん、もっとして!」
ベッドが軋む音が激しくなる。
「あ、あ!あぁぁあァァ…ッ!」
…あの一室では、全身汗にまみれた2人が、絡み合っている。
女性の粘膜が男性の熱い場所によって、激しくかき乱されているのだ。

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その声を、音を聞いているだけで、私の身体も熱くなっていく。

21 蝦夷地1号 :2004/08/14(土) 12:35
薄着の肌がじっとりと濡れる。
動悸が激しくなり、血液の流れが速くなる。
熱帯夜の気温も伴なって、眩暈がしそうだ。
しかし、私の女の部分が熱く求めるものがある。
コンビニの袋の中から、梅酒の小瓶を取り出し
「…んッ」
シャツの裾から胸の熱くなった先端へ、ヒヤリとした瓶を押し当てた。
そのまま円を描くように撫でまわす。
「はァ…ッ、気持ちいい…」

「あぁ!ひゃ…!あ・い…イくッ!も、だめぇ!」
女性の限界が近づいているようだ。
私も火照りを鎮めるように、乳房を大きくさすり
「ふ…ッン」
熱く濡れ始めた場所を下着に擦り付けるように、腰を動かす。
「ああぁ!佳・代子ッさんッ、僕もぉッ!」
男性の動きが小刻みになっているのが、かすれた声で判る。
2人は今、一つの生き物となって、絶頂という坂道を転がり落ちようとしているのだ。
「あッ!ぁ…あッ!!」
「ひっ…ぃあ--ッ…!!」
息が詰まり…

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…長い時間が訪れ
「…ハァッ、ハァッ」
「…あー、あーッ…」
二人が空気を求める息遣いが聞こえてきた。
ボォッとした私の耳にも、虫の音が戻ってきていた。
知らずに私の心は、彼らとともに足を滑らせてしまっていたらしい。
すっかり温くなった梅酒を飲み干し、立ち上がる。
湿った下着が、ゆっくりと引き剥がされていった。
さて、家に戻って、シャワーでも浴びようか。
身体の中に、微かに残る埋み火を感じながら、私は帰路に着いた。


〜つづく

22 蝦夷地1号 :2004/08/28(土) 17:51
天晴少女日記 第11話第2回 <陽真〜YOUMA> 

●1ページ目

自宅に帰ると、部屋はクーラーによっていい具合に冷えていた。
設定を適温に戻し、手早く服を脱ぎ捨てる。
浴室へと入った私は、シャワーで軽く水を浴びた。
先ほどまでの出来事で、すっかり汗にまみれた身体を流し、ざわつく肌を冷やす。
お湯の温度を戻し身体を洗う。
次第に温まっていく身体を撫でていると…消し忘れた埋み火がチリチリと胸を焦がし始める。
…やれやれ。なんだかおかしな夜の散歩になってしまったものだ。
暑さから逃れようというのに、違う熱さに中てられてしまうとは。

「ふぅ…ん」
胸をまさぐると、固く締まった感触が手に伝わる。
その先端にはホウセンカの鞘のように、弾けるのを心待ちにしている乳首が。
「はぁ…気持ちいい…」
口に出すと、さらにその感覚は強くなる。
左乳房をもてあそびながら、片手のシャワーを首筋、右乳房、臍…と、当てていく。
断続的な水の感触が、こそばゆくも気持ちいい。
「…まだだから、ね」
自分を焦らすように、シャワーで腿の辺りを叩く。
女性器が、身近な刺激にキュッと緊張する。
「あぅ…ン、もう、ちょっと」
あえてポイントを外した水勢の愛撫が、私の身体と心を揺らしていく。
「ふ…んンッ!」
乳首をつまみ上げると、そんな自分へのお預けが、ついに我慢出来なくなった。

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ジャァァァ!!
「ひゃゥッ!あ!叩く!ぅあン!」
押し当てたシャワーは、数ミリの針となって、その一帯を攻め立てる。
外陰部を陰核を膣を…。

23 蝦夷地1号 :2004/08/28(土) 17:52
●2ページ目

「んーッ!…ッは、ッはァ…」
軽い絶頂感が襲ってくる。しかし、登りつめる事は叶わない。
何度かのそうした繰り返しが、私をどんどんと発情させていく。

身体の水を払うのもそこそこに、フラフラとベッドへと倒れこむ。
「ふぅ…ッ!」
女性器は、すっかりとバルトリン腺液によって濡れそぼり、激しい刺激を待ち焦がれていた。
「んッ!く…ッ!」
指先を器用に使った刺激は、更なる欲望を駆り立てるだけ。
「もっと…奥に…」
傍らの飾り箱をひったくるように引き開ける。
その中には…こういった時に使う、道具達が入っているのだ。
その中から、私はスケルトン仕様のバイブレーターをつかみ出し、それを待ち受ける場所へと送り込んだ。
「ッは…あ゙、あぁぁ!」
中へと挿入された太く長いバイブを、さらに奥へと押し当てる。
先端が、子宮を押し上げる。
「はぁッ…もっと、強くゥ!」
私は手に力を込めた。

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「!奥ッ!…奥に当たるゥ!」
乱れていく自分を知覚し、さらに私は興奮を高めて行った。
コツコツと音が響きそうなほど激しく、パスタ一本分の子宮口を押し広げんと突き入れる。
樹脂製のイボが、私の膣壁を擦り上げる。
「あぅッ、ぐッ!ぅッ!んッあ!ひ…ぎ、気持ち…いいィ!」

24 蝦夷地1号 :2004/08/28(土) 17:54
●3ページ目

「ひッ…ッ!」
自ら生み出した刺激によって引き出した絶頂間に、私は酔いしれた。
熱く爛れていく肉壁は、ご馳走を与えられた獣のように、バイブに喰いついて離さない。
「もっと…もっと、ねぇ」
私はそこに、誰とも知れない「なにか」を見出し懇願する。
淫らな自分を、もっと攻め立ててほしいと。

私はノソリと膝立ちになり、バイブのスイッチに指をかける。
ひと呼吸おくと、期待を込めた指先に力を入れる。
カチリ…キュィィィ…
「あぁ゙ッ!…」
負荷のかかった歯車が生み出す無機質な音とともに、私の膣内を凶暴な器具が暴れだす。
その、目が回るような快感に耐えながら、私は大きな枕に跨った。

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「あぁぁ!あ゙ぁ!あーあァッぁ゙!」
自らの体重で押し上げられたバイブは、その全身の箇所を存分に使いながら、私の中を掻き回す。
「んンッ!ふぅッ!ん!ん゙ン!」
その刺激を一つも逃さぬよう、さらに感じられるよう、私は枕の上で腰を跳ね上げ続けた。
「あぁ!来る!凄いのがッ、キそうゥゥ!」
全身が、震える。
女性器が、胸が、指が、眼が…髪の一本一本までが、その絶頂感によって弾け飛ぶ…
そんな快楽の渦の中に、私は溶けていった。

25 蝦夷地1号 :2004/09/10(金) 18:58
天晴少女日記 第11話第3回 <陽真〜YOUMA> 

ふと、自分の存在に気付く。
あぁ…私は今、夢の中にいる。昔からそうなのだ。
寝入ってしまった後、自分が''眠っている事''を知覚してしまうのだ。特技と言えるだろう。
人は夢を夢と認識できれば、その世界を自由に操ることが出来る。そう、例えば…

広く柔らかいベッドの上、私は裸で横になっている。
目を上げると、「あなた」がいた。
いらっしゃい、待っていたのよ。今夜の私の身体を鎮められるのは、「あなた」しか、いないわ…。
待ち切れなかった私は、「あなた」の股間に屹立する男性器に手を添えた。
熱く固いその器官が鼓動するのを手に感じる。優しく指で撫で回してあげる。
その動きに「あなた」は腰を浮かす。まかせて、今、楽しませてあげるから。

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私はこの行為が好き。
舌先だけで「あなた」をコントロールできるから。
反り返るシャフトを下から舐め上げ、柔らかい亀頭に舌を絡める。
敏感な鈴口を舌先でくすぐると、「あなた」は思わず吐息を漏らす。
カウパー氏腺液の酸味と苦味が口に広がり、その獣の匂いにも似た臭気に、私も興奮を覚える。
私は存分に味わうため、口をすぼめたまま、男性器を呑み込んでいった。

26 蝦夷地1号 :2004/09/10(金) 18:58
「んッ…ぐ…ン」
口の中をきつく締めて、「あなた」をしゃぶり尽くす。
亀頭が私の口蓋を擦り、くすぐったさを覚える。
舌の裏まで使って攻め立てると、「あなた」は切なげな声を上げ始めた。
ふふ…私の至福の瞬間。
その間も、空いた手は自分の性器を弄ぶ。
ひと撫でするたびに、奥から蜜が零れ出し、塞がれた口から愉悦の声が漏れる。

快感の開放を望む「あなた」に、私は意地悪をする。
そう簡単に達してもらっては困るのよ。あくまで、この夢を支配しているのは、私。

ベッドの端に「あなた」を座らせる。大きく股を開かせると、一物が物欲しげに震えていた。
私は背を向けると、そこへ静かに腰を鎮めていく。
「…ふ…あンッ!」
雁首が引っ掛かるように滑り込むと、強烈な快感が私を襲う。
崩れ落ちそうになった私は、「あなたの」膝に手をついた。

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「ぅ・ふぁ・ああァッ!」
挿入を待ち望んでいた膣壁がざわめき、私は愉悦の声を上げた。
膣内全体が痙攣するように力が入り、腰が機械のように激しくピストン運動を始める!

27 蝦夷地1号 :2004/09/10(金) 18:59
「あ!あ!きもちぃっ!チ○ポっ、チ○ポ凄いッ!」
私の思考は獣に支配され、理性を喰い尽くす。
あのホテルの女性に負けないほど、はしたなくなった私は、「あなた」をきつく擦り上げながら、爪先立ちの身体を揺らす!
胸が波打ち躍り、ヂャプヂャプという卑猥な音を響かせ、
「い!イいッ!中、凄い!ダメなのぉ!」
意味を成さない嬌声をあげ、膣内の性感帯を思う存分刺激していく。
「ダメ…!らめ、も・イクぅん…っ!〜〜!」
腰を押し付け、声にならない悲鳴をあげながら、私は「あなた」と共に、乱れ、堕ちていった。

「…ッくしょん!」
そして私は自分のクシャミによって、現実の朝を迎えた。
昨晩のハードな自慰行為のあと、そのまま眠ってしまった私は、裸体をクーラーに晒してしまっていたのだ。
慌ててクーラーを停め、温かな日差しの待つカーテンを開け放った。
窓を開けると、残暑の熱気が眩しさとともに、冷えた身体を温める。
「私」は完全に覚醒していく。
ふとベッドを見れば、電池の切れてしまったバイブが、その樹脂製のボディを朝日に光らせていた。
「…ん〜〜」

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心地好い疲労感と充実感が、私の身体に満ちていた。
さあ、新しい一日の始まりだ。
今日は一体、どんな出来事が待っているんだろう。

〜第11話 了


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