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天井桟敷(感想専用板)<1>

1管理人★:2004/04/11(日) 16:13
こちらは感想専用交流板です。
作品を投稿されず感想のみを投稿されたい方、またその方へのレスにご活用ください。

2柿美:2004/04/11(日) 16:20
ラウンジに書いてしまったので、「区分けをしっかり」という意味で同じもの貼らせていただきます。


>海猫さん
・ヘブン
ハードSFですねぇ。相変わらず上手いなあ。老人は滅び行く人類でしょうか。あるいは『神』も心を持ち、すでに年老いて見えます。滅びていくものに涙する、というのは歳をとった証拠ですし(笑 ああ、また変なレスを…)。話しかけている貴方の存在が気になります。「貴方」はきっと個体としても種としても若いのだ、など色々想像しますね

・peach
爆笑しました。昨日、ケーブルでエヴァンゲリオン見てまして、シンジ君がエントリープラグで半狂乱になっている姿を想像してたんですが、見事にやられました(笑)。最初のほうは抽象的で少々読みづらかったんですが、ラストで一気に挽回

・駒
一気に、魅き込まれました。批評をしようと思うんですが、文句のつけようがないです。敢えて言えば、みなさんも言ってるように「紅茶」でしょうか。伏線でもう一文違和感を感じさせない描写が最初のほうに入っていれば…(て、そこまで求めるか^^;)。読んで本当に得した、と素直に思いました。
そうそう、小人の話は私は中近東の踊り子のイメージでした。アラビアンナイトとか、王様の前でハニャ〜と踊っている人。なんでもいいんですが(笑)

>おづねさん
・アリョーシャとマリーナ
しんみりと染みるお話でした。
>そう言って妹が俺にくれたのは夕暮れ時の火の惑星。
この一文がとてもいいなあ。ラストの一文も効いてます。
マリーナは万里南だったという作中の小さな仕掛け、こういうの好きです。

・山彦海彦
兄弟のかけあいのリズム、いいですねぇ。昔話というのは会話のかけあいでお話自体も進行していくのだな、と今気づきました。その辺り上手いなあ。
いいお話だったのですが個人的にはもうちょっと「毒」が欲しかったかな、とも思いました。いや…「毒」? なんだろう。
上でどなたかが書かれていたように「獲物をとってこないと家族が飢えてしまう」という事実を入れて欲しい、というところでしょうか。

ちょっと出かけますので、感想の続きは夜にでも

3にゃんこ:2004/04/11(日) 16:44
みなさん、創作活動お疲れ様ですヽ(^。^)ノ
『04/09(金) 15:14』〜『04/11(日) 14:33』までの作品の批評が書かれています。

◆のりのりこさん
妻の心情の軽さというよりも、元夫の軽さが描かれています。この男は破滅型の人間みたいですね。先のことを考えないというか。だから、目先のことだけでキャバクラの女と一緒になったのでしょう。それに、前の妻の所にくるというのも、普通なら考えられないことです。それが来ているのだから、人間関係を軽く見ているのかもしれませんね。『角張った指の関節が小さな茶碗を抱え込むその姿はどこか寂しげだ。』この描写などは良かったです。お題の【軽いタッチで】というのは、いろいろやり方があるものだと思いました。人間も面白かったです。

◆風杜さん
すでにラウンジにたっぷり書きましたので、ここは控えさせてもらいます。
ご返答ありがとうございました。

◆タイ・カップさん
前作といい今回の作品といい、完全にエンタメ系ですね。なかなか面白いです。
作品の構成とかお話の流れなどはスムーズだし、わかりやすくてよかったです。でも、心霊物ではこのパターンというかオチはよくありますので、もう一工夫できたらよかったのではないかと思いました。

◆おづねさん
いいですね、イメージがわきます。ロシア人と日本人の国際結婚で兄妹になった、少し年の離れた少年と少女の絆みたいな物が描かれています。十六歳と七歳という設定が良かったです。これが近い年齢だと、色恋沙汰になりかねません。そうなってしまうと、この作品の雰囲気がまた違うものになると思います。ラストも良かったですよ。

◆海猫さん
「作品その壱」
この作品はどう批評したらいいのかな……。たしかにラストまでくるとなるほどと思い、それなりに面白いのだけれど。桃太郎が桃の中に入っている描写は、これほど長いものが必要なのかと思いました。しかし、これだけ長い描写があるから、ラストが活きてくるのかもしれませんね。
「作品その弐」
老人は人類です。主人公はAIから神になり、新天地をもとめて旅立つというお話です。人類が年老いて滅びを前にしてAIに希望を託したということでしょうか。しかし、AIは自我を持ってしまい、人類のこの計画に疑問を持ちつつ、旅立つという壮大なお話です。お話はかなりいいですね、しかし三語即興文では、壮大すぎてもてあまし気味のような気がします。だからお話が説明調みたいになってしまっていて、もうひとつイメージが浮かびにくくなっています。内容が良いだけにもったいない気がしますね。

◆柿美さん
この作品は興味深いです、かなり面白い。柿美さんは摩訶不思議な世界を描くのがお上手ですね。エレキ茸がぼうと光るさまやその下でうごめく小人たちの描写がいいです。生き物の記憶を吸って育つ種類があるというのが、またいいですよ。柿美ワールドを楽しませてもらいました。それだけに、ラストはおしいです、もう一工夫があればなお良かったのではないかと思いました。しかし、このオチはよいという人もいるかもしれないです。ここらが、ひとそれぞれ、個性の違いかもしれませんね。

◆セタンタさん
この作品は反骨精神がありますね。短いなかにうまくそれが描かれています。近未来がこのような世界になっていれば怖いです。ラストの歌の内容も良かったです。
老人のところで、少しよけいなことを書きすぎのような気がしました。「いや、年なんてどうでもいい。」というところです。この作品はメッセージ性がありますので、作者さんは一本筋の通った作品が書ける方かもしれませんね。

以上……、( ^^) _旦~~

4おづね・れお:2004/04/11(日) 16:52
おづねです。
楽しく読ませていただいたみなさんへの感想を書かせていただきます〜。
(04/11(日) 13:30 〜 04/11(日) 14:33 の作品)

》海猫さん
『peach』の話
はじめはSFだと思って読みました。予想外の展開。とてもおもしろい話でした。
「舞台が海外」という追加ルールがオチになっているとは驚き、そして笑いにつながりました(笑)。太平洋を越えたあの方、長旅ご苦労様でした!
ここではっとしました。桃はアメリカ西海岸にたどり着いたのだとばかり思いましたが、アメリカ合衆国ってとても新しい国なんですよね……。
(と、お話とは関係ないところに興味が出てしまい、かんたんに調べてみました(^^;)
かの地に最初の植民地ができたのが1607年。桃太郎のお話は室町時代ごろには原型があったといいます。するとこの英語は……イギリス!? 太平洋・インド洋・大西洋を股にかける桃! という図が思い浮かびました(笑)。いえいえ、そんなことを言い始めたら英語だって古英語でなくてはいけないとか、きりがないのは承知なんですが(笑)。
ユーモアを楽しむ作品に、余分なことを申し上げました。どうかたわごととして笑って見逃してくださいませ(^^;>

『エレキの神』の話
「老人」は人類? 「貴方」は、人類によって疲弊した地球なのかなあ、どうなのかなあ? とぼんやり考えながら読み終わりました。「エレキの涙を流す」は比喩なのかもしれませんが、私の中では映像がくっきりと浮かび上がりました。錆びひとつないメタルの光沢に流れつづける青白い涙の筋。きれいな情景だなあ、と思います。お話はノアの箱舟を思い出しますね。この「神」を作った人たちの記憶にノアの話があったのかもしれませんね。

》柿美さん
「エレキ茸を探しに、森に入った。」この冒頭で引き込まれて最後まで楽しく読み終えました。幻想的な森と老人の様子にすっかり意識を没入しました。
「茸の笠の下の光は、小さな小さなティラノザウルスを映していた。これならご身内もいないだろうし、まあいいんじゃないかな。」の結末部分も、とてもあっさりしていて読者の想像をかきたてる読後感ですね。古い種の記憶をモチーフにした作品を私も以前に書いたことがありますが、そのぶんこの作品を読めて楽しさとうれしさ倍増でした。エレキ茸のかわいらしさにもすごく惹かれます〜。(ほしいぞ〜(笑))

》セタンタさん
エレキギターの魅力を冒頭で描写しているのがうまいなあと思いました。「なだらかな曲線、ほっそりとした腕。抱いて、と誘っているようだった。」まるで男性を魅惑する女性のように描かれていて、引き込まれます。
アキラが撃たれるシーンで、夜のお祭りが銃声で断ち切られて沈痛な空気に変わるところ、ドラマチックです。なぜかゲーム『ファイナルファンタジー8』を思い出しました。ちょっと古いんですけれど(^^;? 
アキラは死に至るまで「ちょっとだけ」の自由を欲し続けたんですね。
拙作についてですが、そうです、七五三の写真ですね〜。異国の遠さをアリョーシャに感じさせるアイテムとして七五三を選びました。最後の一文は気に入っているところですので、いいと言っていただけてうれしく思いました。

5柿美:2004/04/11(日) 23:08
>タイカップさん
・心霊写真製造請負人
↑ネーミングがツボにきました(笑)。設定が面白いですね。私はあまりテレビ見ないんですが、この番組の内容は何故かありありと浮かびます。「百聞は一見にしかず」も特に文章だけ浮かび上がるということはなかったと思います(というか追加ルール見てなかったので全然気づきませんでした^^;)

・白いテラス
面白かったです。…と感想それだけかい!て言われそうですが、タイカップさんの作品は素直に面白いって言ってしまいたくなります。にゃんこさんがご指摘の通りエンタメに徹するという姿勢が伺えるといいますか(個人的にそういう方がとても好きです)。
たしかに、海岸沿いの別荘の白いテラスに似合うのは初夏でしょうか^^

>セタンタさん
疾走感がいいですね。エレキギター・ヴィンテージジーンズ・ジャンプスーツ・バンダナの爺さん、小道具が上手く効いて未来物なのにアメリカの青春映画を彷彿とさせます。うーん、やはりロックの究極は夭逝か、などと色々頭に浮かび…(また作品の雰囲気をぶち壊すようなレスを^^;)
爺さんがいいキャラなのでもう少し話しているところを読みたいと思いました。

>風杜さん
・なごり雪
これ、哀しすぎます… 村山と島は30代後半、10年会ってないということは大体25〜30あたりからでしょうか。実際そのあたりから学生時代の友人とはあまり会わなくなりますね。私は彼らの年齢までいってませんが、気持ちは伝わってきます。かつて同じ時間を共有していた人たちが、それぞれの生活に没頭し、自分の人生の線路を歩く。そんな人たちとふと再会することもあります。再開して「お互いふけたなあ」と笑い、ずいぶんとこいつとの線路は離れてしまったと思い、背後を振り返って線路が分岐したあたりを遠目に見るのですね。でも、遠くから見ることしかできないんですよね。
 なにを書いてるかわからなくなりましたが(笑)、いい意味でのやりきれなさが伝わりました。

あと拙作の箱の女ですが、後味悪く書きました(笑) 実のところ私もあまり後味の悪い話は好きでないので、当初はもう少し違ったお話でした。押し付けがましく書かせていただくと(無理に読まなくていいです)、主人公は人形遊びが子供のころから好きで、小人に対して嫉妬だけでなく人形の持つ魅力を感じて惹きつけれたりします。成熟した女の魅力と作り物の美しさを兼ね持つ小人に嫉妬とも憧憬ともつかぬ感情を抱くんですね。そして作中で夢を見ます。子供の頃、犬に人形を咥えて持ってかれてしまう夢で幼い彼女は「返して」と泣きます。朝起きたら悪い予感が当たったのか、ネコに小人がさらわれている。落胆しながら、でも主人公はすっきりします。ありえないものはありえない、と何か納得するのです。そんなお話でした。
長すぎるのでシンプルに嫌な話にしてみました

6柿美:2004/04/12(月) 00:30
>のりのり子さん
・召し上がれ(←文中のこの台詞好きです)
こ、これは……重い(笑)。おそらく前半部の妻の語り口が重くなってます。しかし、この前半部いいです。乾いた質感とでも言うのか、どこかドキュメンタリータッチで私は沢木耕太郎が語っているように読んでいました。一人称のわりに少々説明くさいかなと思いましたが、文章として見るとこのドキュメンタリータッチ(勝手に名付けます。すみません^^;)、なかなか書けないと思います。真似できないのりのり子さんの味ではないでしょうか。

・社員証
上で書いたドキュメンタリータッチがしっかりと噛みあってると思います。いい味だなあ。
娘は会った時に驚いた表情も見せなかったので、父親だということは気づかなかったんですよね。偶然は時としておこるけど、そこから更にドラマチックな展開に移行するわけではない、そんなことを思いました。

>にゃんこさん
・月は知っている
上手いなあ、の一言です。十五行できっちり収まっていて一文一文過不足がない。更にアカデミックな人間への皮肉、人間の上下など取るに足らぬことと月が見ている、など色々多層的に読み解ける構造になってますね。岩代がカンブリア期の研究をしているというのも、読み解き方にもう一重、輪をかけているように思います。うーん、上手い。

・スケボー
夫も、陽一みたいに(いや陽一が似たんだけど)上手いこと言っておこづかいをせびっておまけに渡した意図とは違うことに使ってしまうんですよね、きっと(^^; 主人公がラストでくらくらしたのは陽一の行動に夫の遺伝子をしっかりと見てしまったからでしょうか(笑)
にゃんこさんの作品には、何か色々な含みや多層性を感じます。何重にも意味が込められているというのか。これは結構私の目指すところなんですが、「はっきり書かれてないけど、なんとなく感じられる」というのは難しいです。素直に羨ましいです。

ふう。寝ます。また明日続き書きます。
いや別に義務でないんですが、書くの楽しいので(^^;

7風杜みこと★:2004/04/12(月) 05:16
作品を投稿される方は、前の方への感想をお忘れなく。
前の作品を受けて感想、お題の消化、次の方へのお題、という流れが変わってしまいますので、宜しくお願いします。

8タイ・カップ:2004/04/12(月) 05:54
>海猫さん
「凪・惑星・うろこ雲」
なるほど、意外性がありますね。前半部の硬さはまあ、よしあしかなと思います。コントラストの効果がある反面、少し読み疲れる感じもします。好みが分かれるところですね。

「エレキ・祈り・統合」
 SFとしてはありがちなネタではありますが、こういうものに慣れていない読者になら酩酊感を与えられると思います。三語作品としては上出来ですね。面白く読めました。

>柿美さん
「エレキ・祈り・統合」
 程よい幻想味が心地よい作品ですね。ラストは他にも工夫の余地はあると思いますが、全体としていい味わいでした。よかったです。

>セタンタさん
「エレキ・祈り・統合」
 素直にいい作品だと思います。こうした作品は好みが分かれるとは思いますが、私は好きです。こういう素直に共感できる作品を今後も期待しています^^

少し風邪気味なので今回はとりあえず以上です。また後日参りたいと思います(mm)

9タイ・カップ:2004/04/12(月) 05:59
>7
了解しました(mm)

10のりのり子:2004/04/12(月) 17:42
>海猫さん
【凪・惑星・うろこ雲】
うむむ、閉鎖的な場所にいる主人公の心理や描写から、桃太郎を引き出すとはすごいですね。
読み始めはSFを想像させる文章でした。ちょっと重たいように感じたのは、桃太郎は最初は赤ん坊でバブー喋りでなけらば!と言う私のイメージのせいだと思います。
しかしとにかくアイディアが良いなあ。
彼はこれからどうなるんでしょうか。英語を話すアメリカンボーイになっちゃうんでしょうか。
想像して思わず笑ってしまいました。

【エレキ・祈り・統合】
深い話ですねえ。これは長編とかでもぜひ読みたいです。エレキの涙って表現が良かった。
私はこういう壮大なストーリーを思いつけなくて、いつも日常生活の隅をつっつくようなものばかり書いているのでうらやましい限りです。

拙作に感想をありがとうございます。
元夫の口調がチンピラに見えないとのことですが、読み返してみて納得、その通りでした…考えずに書いたことを反省です。
話を割と好きと言ってくださって嬉しかったです。

>柿美さん
【エレキ・祈り・統合】
上手いなあ、小さな美女のお話もそうですが、この世界観は柿美さん独特ですよね。ティラノサウルスなら問題ないよね、っていう主人公がかわいらしかったです。
うん、文句のつけどころがない。無理に詰めこんだ感じもないし、きっちりと綺麗に収まってる。
きのこも可愛い。小さいころに赤の水玉のきのこランプを持ってたことを思い出しました。

拙作に感想をありがとうございます。
ドキュメンタリータッチと名づけてもらってしまった(嬉)
しかしご指摘の通り、これって一人称には向いてないのかもです。説明臭すぎるというか。それ以前に小説に向いているのか?とも考えたり。
でも味だと言ってもらえてとても嬉しかったです!ありがとうございました。

>セタンタさん
【エレキ・祈り・統合】
>ほんのちょっとだけ、自由がほしいだけさ。
>ほんのちょっとだけ、好きな事をしたいだけ。
>ほんのちょっとでいいんだ、自分の言葉で叫びたい。

うう、泣かせる……魂のこもった言葉はいつだって胸に響くものですね。
余韻がすごく良いです。
三語の短さには収まりきらない強いメッセージ性があるので、ぜひ短編なりひとつの作品として読んでみたいと思いました。
銀の糸という言葉も素敵だと思いました。

>タイ・カップさん
【血・氷柱・雨】
上手い……にゃんこさんの言う通り、エンタメですね。
クモの糸が降りてきてうんぬんは有名なお話ですが、そこを今ひとときの気分晴らし(主人公はもしかしてこの結末を狙ってた?)のために使う主人公の滑稽さがよく出ていました。
人間の罪深さというか愛すべきバカらしさを見た気がします。
やっぱり人間、生きてるうちが華ですよね、となぜか何度も頷いてしまいました。

11セタンタ:2004/04/13(火) 15:44
こんにちは。前回は私の作品にご感想を寄せて頂いてありがとうございました。とても参考になりました。
それにしても、同じお題でも、書き手が違うと作風もストーリーも全く違ってしまい、面白いなあ、とつくづく思いました。

>海猫さん
 私はSFは苦手で頭がついていかないのですが、「エレキの涙」で、『ベルリン 天使の詩』(タイトルうろ覚えデス)という古い映画を思い出しました。大きな天使像の顔で、涙を流している訳ではないのですが。

>柿美さん
 きっとお優しい方なのでしょうね。可愛いくって、幻想的な映像が目に浮かびました。

>タイ・カップさん
 格闘技はTVでも見た事がないのですが、雰囲気はとてもよくわかりました。楽しそう、と書いたらヘンですか? ヘンですね(笑)

>にゃんこさん
 とてもお上手だと思います。短い中に登場人物の関係も状況もよくまとまっていて、わかります。ただ、地震の所で「地の底から化け物が押し上げるような…」が違和感を感じました。化け物、の言葉がこの作品の中に唐突に現れたようで、雰囲気に合わないような気がしました。それと、地震の時は音がものスゴイ。地鳴りのような音、食器や家具、ガラスの割れる音。その音だけでパニックです。でも、これは経験してみないとわからない事で、できれば経験しない方がいい事でもありますね。
 何もかも経験しないと書けないという事はなく、書き手にはそれを補う想像力と絶対に譲れないテーマがある、と私は思うのですが…、なんか、理屈っぽくなってきました。(感想じゃなくなってきている〜)
 私には、どうしても組み合わす事のできなかったお題、お見事でした。悔しいな。

12海猫:2004/04/13(火) 19:10
 僕の小説は、読者の方々の読解力の上に成り立っているのだな……と思う今日この頃です。

>タイ・カップさん、感想有難う御座いました。
○「血・氷柱・雨」
 こちらのお題の消化、ご苦労様でした。
 さて、今回の追加ルール:「小説関連以外で、作者の趣味を前面に押し出す」なんですが、作者の方に物凄くワガママになってもらおうと思い、提案したものです。いっその事、誰を彼をも置き去りにするほどの、そういう個性的なものを読んでみたかったので、お題は組み込みやすいよう簡単にしました。タイ・カップさんの作品は、そういう意味では予想外だったのですが、結果的には良かったと思います。
 現代版『蜘蛛の糸』(正式名称かは自信無し)ですか。確かにこういう人なら、こういう事言いそうですね。何となく蜘蛛の出現が唐突な気がしてそこで引っ掛かったのですが、最後まで読み通せば案外すっきりとしてました。
 ところで細かくて恐縮ですが、タランチュラの毒は獲物を食べるための消化酵素だそうで、例え噛まれても人を死に至らしめる程ではない(ピンキリですが)そうです。世界最大種のゴライアスバードイーターに噛まれて死亡した例はあるそうですけれど。ついでに言えば、「天の蓮の間〜」という箇所から仏教(作中では「仏様」ではなく「神様」が出てますが)の死後の世界を想像したんですけど、登場人物の人種を考えると、あまり合ってないような。それらをひっくるめて、毒蜘蛛は毒蛇の方が西洋チックで良かったと思います。蜘蛛の糸の代わりに空から蛇の長い胴体が垂れ下がっていても話は通じるので。何故蛇かは、聖書の話を出すまでもなく通じると願いつつ。

>にゃんこさん、感想有難う御座いました。
 他の方には色々と褒めて頂いて、それはそれで嬉しかったのですが、作者である僕本人としては、にゃんこさんの感想が実感として一番近いです。ただ「作品その壱」は、僕が書くとどうしてもあれだけの長さになっちゃうんですよ。いえ、別に僕が未熟なだけ、と受け取られても全然構わないんですが(事実なので)……。本当は別パターンとして「開国後、日本に帰還した年老いた桃太郎がインタビューで過去を振り返る」というものがあったんですが(時代設定ムチャクチャ)、長くなりそうなので却下しました。
○「雀・火山・海苔」
 セタンタさんとは正反対になっちゃうかもしれませんが、地震の起こるシーンが何か好きです。大袈裟に過ぎず、且つ分かりやすい。直下型の地震って一度体験した事がありますが、あれは本当に凄いですね。ズドン! って来るんですよね。
 地震よ起きろ、って言っている訳でもなく、むしろ本当に起きるのか不安になっている二人の心情が、ごはんを食べるシーンで如実に顕われていると思います。これ、ごはんを食べるシーンというのが良いですね。無駄に喋れないので、沈黙の中、二人とも自身の不安といやがおうにも相対しなきゃならないというか。
 ラストが哀しいです。せめて吉岡が、自分の説が当たっていた事を半狂乱になって喜ぶシーンがあれば、同じラストでも違ったかも、と思いました。まあ、これは善し悪しですが。

>セタンタさん、感想有難う御座いました。
 すいません、その映画知りません……。僕自身SFはあまり書かない(というよりも、意識して書いたのは今回が初……?)ので、不勉強を嘆くばかりです。
○「文庫本、脳、デジカメ」
 あ、このお題やってみたかったかも。まあ、いいです。独り言です。
 女性の描写が巧いですね。勉強になりました。ある有名な怪談を彷彿とさせられるネタで、それを巧く話に折り込んでいますね。読者を引きつけられる魅力を感じました。欲を言えば、伏線でしょうか。ラストの「早紀」のセリフと二人のケンカした理由がもっと繋がっていれば良かったです。それにしても、ラスト哀しい……。
 細かい点で言えば、
>俺は文庫本をそっと閉じ
>俺はばっと立ち上がると
>口から溢れた液体をぐいっと拳で拭いた。
 この作品は主人公の主観から描かれていますが、「そっと」、「ばっと」、「ぐいっと」という擬音表現は、どちらかといえば他者から見ての表現だと思うので、何となく違和感を感じました。
>脳の中で、ゴブリンがつるはしを振り上げ採掘している
 この表現は巧いです。


 ここで分割です。

13海猫:2004/04/13(火) 19:11
>柿美さん、感想有難う御座いました。
 前後する宿命……む、ならば競争ですね。筆は遅いですが、負けませんよ!
「老人」ですが、皆様の御高察の通り、人類全体です。但し、『神』もです。更に言えば、「貴方」も老人です。これについては説明(=言い訳)しなければなりませんね。実は『神』のいる『ヘヴン』に送られてくる記憶データというのは、人が死の間際に振り返る自分の人生、いわゆる「走馬灯」です。この時代の人間は老人ばかりで肉体的に労働力に乏しく、機械やネットを仲介して人とコミュニケーションをとっている、という裏設定がありました。そしてそのネット内において、『神』もまた密かに通信していたんです。で、人が死んだ時そのネットを通じて記憶データが『神』の元に届けられるという仕組みです。つまり、作中『神』と話していた「貴方」は人類全体(個々人との会話なので「貴方達」ではなく「貴方」)。ええ、何処にも書いてませんね、こんな事。ホント、何処にも……。一応『ヘヴン』=天国、「約千人分の記憶データ」(日本書紀の黄泉津平坂での、イザナギイザナミの遣り取りから)とは書いていますが……。「貴方」が若く見えた件と合わせて、僕の未熟の致すところです。にゃんこさんの言う通り、持て余したかもしれません。
 あ、小人の件、了解です。そっちでしたか。柿美さんの作品を読み返し、再度納得しました。

>のりのり子さん、感想有難う御座いました。
「作品その壱」――赤ちゃん言葉か……そっちの方が面白かったかも。逆に、老後の桃太郎というパターンがあったんですけど、どっちが良かったでしょうか。現在の形は、最悪の選択だったかもしれません……。アメリカンボーイな桃太郎については、おづねさんのレスを参照です。作者もびっくり、アメリカじゃないそうです。
「作品その弐」――壮大。いえいえ、考え無しなだけです。

>おづね・れおさん、感想……もとい、分析ご苦労様でした。
 イ……イギリス!? 太平洋・インド洋・大西洋を股にかける桃!? 桃が!? 桃ですよ!? 作者も知らなかった衝撃の事実が! ……とまあ、爆笑しました。そうだったのか、イギリスかあ……。遠いですねえ……(海外留学する恋人を見送る目をしつつ)。良かった。自由の女神とか、余計な事書かなくて。ニューヨーク、太平洋側じゃないし。でも良いんです、日本とは何処にも書いてありませんし(「昔々のある所」ですので)。
「作品その弐」の話ですが、そうかノアの方舟ですか。何処かで聞いたような、とは思っていたんですが。すっきりしました。「エレキの涙」は比喩であって比喩でなく。AIなので、自分自身としては涙を流しているつもりでも、人間から見れば、それはあくまでも言葉の上での比喩となってしまいます。そういう意味で「エレキの涙」という言葉を使いました。
○「風、ソーダー水、破壊」
 最近のカードゲームってよく分からないので、大まかにしか理解できなかったのですが。最後に登場人物が高校生である事を明かされて、少し意外に思えました。何か幼すぎるような……。それが逆に微笑ましいです。
>「高校生になってもカードゲーム? 君たち、かわいいなあ」
 このセリフ、まったく同感であります。
 小説的な批評をすれば、やはりカードゲームのルールが分からない人にはキツイ、という点でしょうか。この点が惜しまれます。

>風杜みことさん、報告御苦労様です。この時間帯、確かに繋がらなかったので、自分のPCが壊れたかと少し心配してました。一安心。

 以上です。

14おづね・れお:2004/04/14(水) 03:14
おづねです。
天井桟敷ができたおかげで、三語の冒頭で書けなかった感想も書けてうれしく思います。

》タイ・カップさん
最後の二行がとても効いています。軽い皮肉と思いつつ、けっこう考えさせられてしまいました〜。神様は「救われない」と嘆いていますけれど、私はわりと主人公に好感を持ちました。完璧な存在じゃないから、今いちばんやりたいことを貫く。なにかじんわりきました。
作者の趣味に走りつつも楽しく読めました。格闘技はあまり知りませんけれど、一時期WWF(現在WWE)を見たりしました。ちなみにビンス・マクマホンが好き(笑)。趣味に走ってごめんなさい。

》にゃんこさん
『その日』
変人たちの死に淋しさを感じました。菜の花やメザシ、納豆という小道具が牧歌的な雰囲気を作り出していますね。それが暗転するところに災害の恐ろしさが感じられます。また、正しいことを考えていても世の中に役に立たないで終わることを考えました。そういう意味でもとても淋しさを感じます。にゃんこさんのお話には皮肉の要素が垣間見られるところが魅力ですね。
『二つの月』
謎解きがとても楽しかった! この感想を先に読む方のためにネタバレは避けておきます〜。私の三語、とくに「天候」をきれいに消化されましたね。このつながりが史実とパラレルワールドとの境界をぼやかしていてその点も気に入りました。将来このお話のような悲しい思いで二つの月を見ることがないといいのですが。

》海猫さん
感想批評ありがとうございます。
>「高校生になってもカードゲーム? 君たち、かわいいなあ」
> このセリフ、まったく同感であります。
うわっ、この台詞を言わせた作者でありながら、ダメージを負いました(笑)。
いい年して(詳細は秘密です〜(笑))カードゲームけっこうやりました。一種類だけで、ほかのは知らないのですけれど(^^;
閑話休題、カードゲームは一応架空のものです。天使のカードを使って主人公が勝ったということさえわかればいいのですが……。でもカードゲームをプレイしたことがない方だと読む気がなくなってしまうかもしれませんね。そのあたりカードゲームをしない方にすごくお聞きしたいなあ。

15にゃんこ:2004/04/14(水) 15:01
◆おづねさん
読んでくださりありがとうございましたヽ(^。^)ノ

「その日」
自分が書いた作品が他人に読まれて感想なり批評をされるのは、なんか変な感じがしますね。たしかに登場人物は二人の変人です(笑)。私はこの作品で、追加の「春」に意味を持たせていません。ただ、季節の春を「菜の花」で取り繕っただけです。そういった意味ではお題を三つこなし、追加もこなすのはなかなか難しいです。時間があればできるのかもしれませんが、あんまり時間をかけていると、ほかの人が先に書いちゃうし難しいですね。
小道具についてはほかの人の作品を見ていても思うのですが、短い作品でも少しは小道具を出したり、描写をしたほうが作品に厚みが出るみたいですね。

>にゃんこさんのお話には皮肉の要素が垣間見られるところが魅力ですね。
◆「皮肉」についてですが、私自身が世の中をそういった目で見ているからかもしれませんね。

「二つの月」
「天候」は意識して書きました。しかし、そこのところのセリフが、下記のように、表現しきれていませんでした。
>「広島に原爆を落としたときは、曇り空から晴れ間が見えたから落としたんだと、いっていたよ」
◆「曇り空から晴れ間が見えた」この描写はおかしいとあとで気がつきました。この描写は地上から見た描写です。雲の上のB29爆撃機(エノラゲイ)から見た描写ではありませんね。「厚い雲の隙間から地上の町並みが見えた」というような表現にしないと駄目です。
◆しかし、そのほかの場面でも天候についてはいろいろ書いています。天候によって核兵器の破壊力はだいぶ違うようですね。そこらのところがわかっていたので、この作品は書くのが楽でした。

>謎解きがとても楽しかった!
◆謎解きは意識をしていませんでした。導入部が少しそういう感じになっていたのかな。

>将来このお話のような悲しい思いで二つの月を見ることがないといいのですが。
◆この作品のラストでイラクのお話が出てきますが、ここで日本の少年を出したのは間違いでした。イラクの少年にすればよかったと思っています。それのほうがインパクトが強かったみたいです。

ありがとうございました。

16にゃんこ:2004/04/14(水) 15:13
◆海猫さん
読んでくださりありがとうございましたヽ(^。^)ノ

>登場人物は「男」、「シルビア」、「(シルビアの)上司」の三人ですよね?
◆あと、オチのところで日本の少年が出てきます。

>「あはは、ソルトがなんだ。米ソの間で戦略核兵器の制限だと、ばかを言うな。原爆は落とすために作ったんだ」
◆このセリフは「男」が言っています。たしかに前後の文章からではだれが言っているのかわかりにくいですね。私はセリフの内容からして、「男」が言っているのがわかるように書いたつもりなのですが……。もう少しわかりやすく書いたほうが良かったかもしれませんね。

>「世界が滅んだ」とありますが、具体的にどう「滅んだ」のか描写が無いので、ちょっとイメージが湧きにくかったです。
◆「ソルト」は米ソの間で結ばれた戦略核兵器の制限条約です。男はそれを破って当時のソ連の首都ロシアに潜水艦から大陸核弾頭を発射したのです。ソ連は報復のためにニューヨークで大陸核弾頭を炸裂させました。こうなってしまうと、もう歯止めがかからなくなり、核の応酬で世界は終わりに向かったということです。世界各地が破壊される具体的な説明や描写がなかったのは、書く必要がないと思っただけです。

>最後の二行に風刺が効いていて、良い意味で虚しさを感じました。
◆オチは日本の少年が出てきますが、ここはイラクの少年の目で見た惨劇のほうがよりインパクトが強かったと思っています。
◆破壊された町並みと人々の死を目の当たりにして、イラクの少年は呟いた。しかし窓からは、月はひとつしか見えていなかった。

>この話で思い出しましたが、タバコの銘柄である「ラッキーストライク」は原爆の暗喩だ、っていう話、本当なんでしょうか。本当なら、そのセンスを疑います。
◆ネットで調べてみました。「ラッキーストライク」というタバコは原爆投下よりも以前からあったらしいですよ。だから「原爆の暗喩」というのは嘘だという事です。


◆「ソルト、錆び、娘」+「異邦人、たこやき、彫刻」
二つのお題をこなしたのですか、これはすごいですねヽ(^。^)ノ

このお話はいいですね。
ラストで「錫杖の錆びた音が聞こえた気がした。」ここは「聞こえた気がした。」とあるので、主人公の女性が、天狗が本当にいたらよいなと思ったから、こういう表現になったのですね。自分の子供に夢を語りながらも、自分もまた夢を見たいということなのでしょうか。

>「こら、カナエ。独りで歩き回っちゃ駄目だって――」
「ねーねー、お母さん。このヒト、だぁれ?」
 私の母としての威厳は、娘の一言の前に行き場を失った。
◆こういう描写の仕方はいいですね。親子の力関係がよくわかります。

>ソルトクリーム
◆近ごろはいろいろな味のソフトクリームがあるみたいですね。私は普通のソフトクリームがいいです(笑)。

桃太郎のお話とAIのお話は説明的な感じがしましたが、今回はそういう感じでなくて非常にわかりやすかったです。

17にゃんこ:2004/04/14(水) 15:18
◆セドナさん
読んでくださりありがとうございましたヽ(^。^)ノ

>行間に表れるイメージが綺麗でした。
◆書いている本人は気がつきませんでした、ありがとうございます。

>シルビアの表情がありありと浮かんでくるようで。
できるだけ短く書こうとして、シルビアの外見の描写などは一切しませんでしたが、彼女の表情が浮かんだということは、この作品の世界観が伝わったというように解釈できるのでありがたいです。

>個人的には「2つの月」という題名がすごく好きです。パラレルワールドの比喩にもなっていてかっこいいなと思いました。
◆私は、短い作品でも題名を付けるようにしています。「2つの月」という題名は、パラレルワールドの作品を書いたら付けようと、前々から思っていました。


◆「異邦人」「たこやき」「彫刻」
わかりやすい作品でしたよ。内容も良かったです。

>「金閣寺ってどうやって行くの? 教えて」
 なにこの馴れ馴れしい口調は。それが人にものを訊ねる態度なの!?
◆この時点で異邦人は彼ら中学生らしいとわかりましたが、別に謎解きの作品でないので、問題ありません。

>追加ルールの「女性が主人公で、京都を舞台にする」
◆これは直球のストライクです。観光地の京都の雰囲気と、主人公の友達の紀子が京女らしくて良かったです。

>「京都って、異邦人に優しい街なんだね」
「フフフ……、表面上は、そう見えるかもね」
◆このあとのオチも見事でした。

◆二人の女性の、ものの考え方の違いもわかりやすく書かれていてよかったですよ。
それにしても、京女の紀子はいいですね、きっと美人なんでしょう。

>茶色の地味な学生服
◆学生服はたいがい黒だと思いますが、近ごろでは茶色もあるのかな。

こういうエピソードがいくつか重なると、京都を舞台にした面白い物語が完成するのでしょうね。

18海猫:2004/04/14(水) 17:29
>にゃんこさんへ
 感想のお返事に、更に意見を返すようで恐縮ですが、どうにも気になったので追記です。
>「世界が滅んだ」とありますが、具体的にどう「滅んだ」のか描写が無いので、ちょっとイメージが湧きにくかったです。
 僕のこの質問ですが、これは過程の事ではなく、結果の事を訊ねたつもりでした。「世界が滅んだ」と作中にあるんですが、実際には生存者がいますよね? つまり「世界が滅んだ」とは言っても、人間が絶滅した訳でもなく、今のところ食物連鎖の上位にいる人間が存在しているという事は、延いては他の生態系もまだ(辛うじて?)存続している事が窺えます。では「世界が滅んだ」後の「世界」というのは、どのようなレベルで滅んでいるのか――という事を訊きたかった訳です。ややこしいですけど。
 ところで、
>破壊された町並みと人々の死を目の当たりにして、イラクの少年は呟いた。しかし窓からは、月はひとつしか見えていなかった。
 この文章に関してですが、個人的には「しかし」は要らないように思えます。ここで「しかし」を使うのは、前半部の「二つの月のある世界」の存在が前提となってますよね? でも「(イラクor日本の)少年」にとっては、月が一つなのは当然なので、ラストの箇所で「しかし」を使うのは、違和感があるような……って、言っている意味が分かるでしょうか? ああ、自分でこんがらがってきた……。まあ、あくまで読者に対しての「しかし」なら構わないんですが。
 他の件に関しては、了解です。特にラッキーストライクに関しては感謝します。ずっと気になってたので。御苦労様でした。

 それと、僕の作品への感想・意見有難う御座いました。
 いや、いつも本当に思うんですが……読み、鋭いですね。御指摘の件はほぼその通りなので、こちらからは特にありません。読んでくださって有難う御座います、としか。その読みの鋭さに甘えず、より自分の筆力を磨くのみです。

19にゃんこ:2004/04/14(水) 20:37
海猫さんへ
>「世界が滅んだ」について
そこまで、私の作品を気にしてくださって、ありがとうございます。「三語即興文」ということで、本来なら十五行以内におさめなきゃならないところを、超過しているなどの事情がありまして、内容をはしょっているところもあります。この手の作品は細かく書くときりがありませんので。
私がこの作品の中で持っている「世界が滅んだ」というイメージは、東西の先進諸国の破壊程度です。従いまして東西両陣営にはいっていないアフリカなどの弱小諸国は直接の核攻撃から免れています。しかし、かなりの核攻撃が世界の大都市に行われたために放射能などが蔓延して、核攻撃を受けなかった国々の人間もやがては滅ぶ運命にあるという感じです。それから、潜水艦や地下要塞などにいる者も生き残っています。
だけど、あんまり細かく書いちゃうと、「男」を捕まえた、経緯とかも書かなければならないし、難しいところです。

「ソルト」について(ネットで調べました)
一九六九年から開始された米ソ間の戦略核兵器に関する相互制限交渉。これに基づく二国間協定。ソルト〓は七二年調印、批准。

「しかし」について
これは読み手に対しての「しかし」です。まあ、私もあんまり難しいことは考えていませんでした。それに読み返しても私には違和感がありません。

>いや、いつも本当に思うんですが……読み、鋭いですね。
ありがとうございます。これもひとえに皆さんのおかげです。「鍛錬場」で鍛えられましたから。

おまけ
鍛錬場ではほかの人の作品を読むときはプリントアウトして検討していたのですが、さすがにこちらの作品は短いのでパソコンの画面そのままで読んでいます。自分の作品も同じで横着しています。その結果が、誤字脱字、そのほか文章上の細かいミスにつながっています。本来なら作品を発表する前に3日ほどは寝かせたいところなのですが、そんなことをすれば、この三語即興文では、いつになっても発表できないですから。まあ、鍛錬場再開までは、おき楽に作品を書いていこうと思っています。これからもよろしくお付き合いのほどをお願いします。

20のりのり子:2004/04/14(水) 22:49
>にゃんこさん
【雀・火山・海苔】
社会に認められないままひっそりと死んでいった研究者の末路がよく書けていると思います。地震を察知した瞬間に雀のさえずりを聞いたか、という言葉が出てくるあたりに研究者らしさが出ていました。この二人が大きな災害を予測していたにも関わらず、社会はそれを受け入れようとはしなかったのですね。日本人は災害に対する認識が他の国よりも低く、災害が起こってからの国民の復興に対するやる気は他の国よりも高い、という記事を以前に見ました。今回のお話もその図に当てはまりますね。寂しい感じの読後感がまた良かった。とても面白かったです。
【ソルト・錆び・娘】
このお題から戦争のお話を引き出すとは、と感心させていただきました。(私も挑戦したのですが思いつかなかったので)
最初に台詞がみっつ続いたところなんですけど、男の台詞は原爆について話している方の台詞だと思うのですが、その間に挟まった台詞は誰の発言なのでしょう。ぶつぶつ独り言というからには、もしかして三つとも男の台詞なのでしょうか?それとも側に医者か誰かが、もしくは監視モニターで見ている誰かがスピーカーで語りかけているのでしょうか。そこだけちょっと疑問でした。
ラストの日本人ですが、私は現実に武装勢力に拘束されている三人の日本人が、拘束される前にイラクで発言した言葉のように想像していました。でも戦争の当事者であるイラク人の少年にした方が胸に迫るものはあるかもしれませんね。二つの月という前振りも良かったです。

拙作に感想をありがとうございました。
人間が面白いと言ってくださって嬉しいです。元夫が破滅型だとのことですが、まさにその通りですね。最近ニュースを見ていてもこういう人間が多くて、嫌になっちゃいます。でもネタには困らないかも?なんて思ったり。

>セタンタさん
【文庫本・脳・デジカメ】
主人公、死んじゃったのですか……悲しいラストですね。彼女はきっと仲直りするつもりで開発したデジカメの映像を送ってきたのでしょうね。画面の中の時間の流れを自在に変えるというのは、本当は彼女は横顔からすぐに真正面を向いたのだけれど、デジカメの性能によって一週間かけてそれをやったということなのでしょうか。本当を言うと私は最初は彼女が死んだものとばかり思っていて、彼に最後のメッセージを残したのだと勘違いしていました(すいません)
少しはそのお堅い頭を、という言葉からして、彼と彼女は仕事の内容について喧嘩をしたのでしょうね。主人公が別れ話を予感して死に走るところは、さすがに三語という短さもあって見えませんでしたが、この長さでこの余韻ある話を書けるのはすごいと思いました。

21のりのり子:2004/04/14(水) 23:03
>おづね・れおさん
【風・ソーダー水・破壊】
高校生くらいならまだカードゲームは許される範囲ではないでしょうかね。けん玉にしてもヨーヨーにしても、ワールドチャンピオンとかって中高生が多いみたいだし。
途中のゲームのこまごまとした描写は、やはり少しわかりにくかったところがありました。でもそこからあのラストへ持っていくところなんかはさすがですね。白熱した昼休みのカードゲームの余韻が、片思いしている女の子の一言によって冷え冷えとするところが良く書かれていたと思います。個人的には「高校生にもなってまだカードゲーム? マジきもいんだけど」くらい言った方が衝撃は増したかも(笑)放心する主人公の顔や、肩に手を置く友人の顔が目に浮かぶようでした。面白かったです。

>海猫さん
【ソルト・錆び・娘】+【異邦人・たこ焼き・彫刻】
お題をこれだけ消費してあの長さとは、すごいですね。前回の作品よりも読みやすいように感じたのは、私個人の感覚と現代の設定のせいなのかな。
最初の主人公の語りがとても良かったです。動作の描写があるから無理がなく、必要なことをきちんと書いて説明臭くもなっていないし、お手本にさせていただきたいくらいです。
途中、つらつらと天狗について語るところは、子供にそんなことがわかるわけがない!と思い、感想に書こうと思ったのですが、その後にちゃんと民俗学マニアという説明が入っていたので納得しました。なんというかそつがないなあ。

桃太郎のお話ですが、おづねさんのレスを見ました。イギリスということは、葉巻をふかしたレディーファーストの紳士になっちゃうんですかね。老人バージョンも面白そうなのでぜひ読んでみたいと思いました。

>セドナさん
【異邦人・たこ焼き・彫刻】
これがあの「茶漬けを出したらとっとと帰れ」の京都ですね(笑)
紀子を最初はただの善人に書いておいて、ラストでひっくり返すところが爽快でした。主人公が紀子と対比させるための九州女であるという設定も良いと思います。学生服の男の子が話が進むにつれて口の利き方がますます乱暴になっていくような感じが、主人公の腹立たしさの描写のおかげで引き立っていました。茶色の学生服というのは学ランではなくて、もしかしてブレザーなのでしょうか? それもイメージ的には茶髪って感じですね。
面白かったです。

22おづね・れお:2004/04/15(木) 16:14
にゃんこさん、琥珀さん、のりのり子さん、拙作『漆黒の羽根の天使(カードゲーム)』への感想批評ありがとうございました。
カードバトルはやっぱりわかりにくかったみたいですね(^^;>
みなさんに最後へのつながりをほめていただいてうれしく思いました。
今後も精進させていただこうと思います。

23海猫:2004/04/15(木) 17:00
>にゃんこさんへ最後の追記
 全て了解です。長々とお時間を頂き、申し訳ありませんでした。謝罪と共に感謝の意を表明します。
 別に僕も「ミスはねえか〜」と目を光らせている訳でもなく、単純に好奇心からの質問でした。殊に小説の事となると、発作的に訊ねてみたくなるんです。どうしてこういう作品を書いたのか? って。折角鍛錬と言う形で交流している訳ですしね。
 三語即興文に対する姿勢は僕も同じようなものです。こちらこそ宜しくお願い致します。

>セドナさん、感想有難う御座いました。
 石のスープ……? ああ、うっかり忘れかけてました。いえいえ、お気になさらず。いつかこちらからも、何か訊ねる事があるかもしれないので。
○「異邦人」「たこやき」「彫刻」
 こういうオチ、モロに僕好みです。恐るべし京女。京女と知的な仕返しという構図がピッタリ嵌まってますね。「失礼な中学生」という悪役にスマートに反撃するので、読後感が良いです。文章的には、特に引っ掛かりませんでした。

>のりのり子さん、感想有難う御座いました。
>お題をこれだけ消費してあの長さとは、すごいですね。
 いえ、逆ですよ。やはり長かったと反省してます。因みにこの作品、天狗主観のバージョンもあったんですが、長くなりそうだったので却下しました。本当はそっちを書きたかったな……。それと桃太郎は、桃が鬼が島に流れ着くというバージョンもあったんですが、鬼が島は海外じゃないのでやはり却下。難しいものです。
○「信号、満ち潮、後悔」
 まずこちらの提出したお題の消化、ご苦労様でした。
>登場人物と通さずに書くせいで、皮膚の裏側がなんだか痒くなってしまいました。
 ふっふっふ、それも狙いの一つ(?)。今回の追加ルールの狙いは、「如何に既存のキャラを使うか」という点です。作品を書くにあたり、作者の方々はやはりストーリーに沿ったキャラを創り出すと思うのですが、「自分」という既に存在しているキャラをどう使うのか、その点に興味を引かれ、こういったルールを付加してみました。このお題は、読者というよりは、作者さんに思うところがあれば、と思います。では感想に。
 一言で言えば、「ああ、凄く分かる」ですね。僕の場合、スーパーで食材見て、その場で手頃なものから献立を考えるのですが、時々食べたい料理を決めて買い物をする時もあります。が……気が付くとカゴの中には余分なものがちらほらと。そういう意味で共感できました。ラストの一言が全てを象徴してますね。ある意味、万人に通用する作品だと思いました。
 ところでこの中年二人……実話ですか?

>琥珀さん、感想有難う御座いました。
 ソルトクリーム、あるんですよね。いやもう、「ソルト」が思い付かなくて、半ば苦し紛れにこの言葉で検索したら、何とヒット。そこからストーリーにどう組み込むか考えました。
○「信号、満ち潮、後悔」
 こ、これは……フィクションですよね……? 自分でフィクション可って言っておいて何ですが。これが実話だったら、まさしく事実は小説よりも奇なり。琥珀さん、ロマンチストですね。ところで「僕」は琥珀さん自身なんでしょうか? 実は、ルール:「作者自身を登場させる」ですが、登場させれば良いだけであって、別に主人公に使う必要はないので、ひょっとしたら琥珀さんが「(現在or過去の)彼女」である可能性もゼロではなく。このお題にあたり、琥珀さんが「自分」というキャラをどう捉えたのか興味があります。

>くろさん
 ノンフィクション、大歓迎です。
 作中「文章を消してしまった」とありますが、これは何に書いた「文章を消してしまった」のでしょうか? ノートPC? ノート? 脳内? 少し気になりました。脳内なら、個人的に共感できます。結構暇な時とか、風景眺めて脳内でタイピングしてるんで。それと、僕自分で本当に読解力が乏しいと思ってまして、理解出来なかったら何度も読むように努めているんですが、何故「わたし」が「この女性をあの先頭の女の子にして話を続ければよかった」と思ったのか、理由が読み取れませんでした。どなたか教えてください。
 冒頭部の横断歩道の描写が巧いですね。すんなりイメージできました。お題も自然に消化されており、違和感無く文章に溶け込んでいます。

 以上です。

24海猫:2004/04/15(木) 19:15
>安息仮面さん
 読みましたので感想を。
 この切ないラストは好みが分かれそうなところですが、個人的には意外性もあり、まあ好きな分類です(って言うと誤解を受けそうですが)。ただ、せっかく「フグ」という題材を持ってきたのだから、どうせなら食べれば良いのに、と思ってしまいました。この短さで纏めるのは見事ですね。
 ところでここではマナーとして、前の方の作品への批評が義務付けられています。これから書くのであれば別ですが、もし失念しておられるのでしたら、こちらの天井桟敷へどうぞ。

25安息仮面:2004/04/15(木) 19:58
海猫さん>
感想のマナー、すっかり失念しておりました。失礼いたしました(申し訳ないです!)。ご忠告いただきありがとうございます。
フグの毒で・・・というのも確かにありますね。それもちょっと考えたのですが、当たり前すぎ? と思って、今回は意外性を優先させました。
ご感想ありがとうございました。
読み返すと、粗の多さが目立ってお恥ずかしい・・・・・。・こちらを見つけた嬉しさで、急いで書いたのですが、急ぐとロクなことがありませんね。

くろさん>
はじめまして。ノンフィクションは三語には珍しいので、楽しんで読ませていただきました。作中の“女の子”という表現がいまいちピンとこないのが残念でした。大人の女性であれば、他の呼び方のほうがいいと思いました。ハイヒールを履いて通勤時間の人ごみにまぎれているくらいですから、社会人の女性であると思って読んでいましたので。
とはいえ“PCの文章を消す”という場面転換の素早さに強く惹かれました。見習わせていただこうと思います。お題の消化もお見事でした。

琥珀さん>
はじめまして。独特の雰囲気の文体をお持ちのようですね。細かい描写の枝葉にお題が入っていて、お題があるのを忘れてしまうほどでした。
ここからは個人差なのでなんともいいがたいですが、句読点があれれ? と思う箇所がありました。
最初の一行目“月が満ち潮は引いていた。”とありますが、満ち潮という言葉もありますので、私なら“月が満ち、潮は引いていた。”とするか“月が満ち、そして潮は引いていた。”としたと思います。些末なことですが。

それでは、失礼いたします。

26くろ:2004/04/15(木) 21:31
安息仮面さん、海猫さん、感想ありがとうございます。
わたし、いろいろ間違えました。これは<バリバリのフィクション>と書くつもりで
ノンフィクションって書いちゃった。ばかばかばか。
わたしは家の外で原稿書いたことないです。こういうシーンがあったりして、っていう架空の話です。
みんな実話を書いてるみたいだったから、わたしはやめようと思って。
感想をくださった方に感想をお返しすることで恥かしさをまぎらわそうっと。
>安息仮面さん
み〜んな死のうとしてるんだな〜(琥珀さんのもそうだった…)。どうしてだろう。
いや、ちがうか。無に回帰してから持参したモリでもって獲物をしとめるのか。でも、どこかのんびりほのぼのした雰囲気があって、しかもこんなに短いなかにエッセンスをぎゅっととじこめてあるのがすごい。「ちょっと散文すぎた」と書いてありますが、どうでしょうね、わたしはそう思わないです。
わたしの原稿のことですが、「“女の子”という表現」 についてはわたしも神経質なほうだと思うんです(実際に会社で自分のこと「女の子」って言われると…)。だから御指摘はごもっとも。わたしはこれ、渋谷駅をイメージしてて(テレビで、渋谷の喫茶店から駅前の大きい交差点を写してる映像を見たことがあって)この「女の子」は高校生か中学生みたいなつもりで書いてたんです。でもウェイトレスには「女性」っていってるし。自己矛盾。 
あとこれは蛇足です。琥珀さんの「月が満ち潮は…」は、「満ち潮」のお題消化のためにわざとおやりになってるんだろうと思います(よけいなおせっかいですが…)。
>海猫さん
この親子が去った後、天狗さんはハフハフいいながら錫杖を使って大胆にたこやき食べたんでしょうね。あとで子供が忘れ物をとりにそこに戻った時には、天狗の歯に青のりが…。お話は好きだったし印象に残りました。お題の「ソルト」は難しかったんだろうなあとお察しします。でも、わたしもソルトクリーム食べたい!
わたしにいただいた感想で、原稿を書いていたのはPCか脳内かっていう件、これはわざとうやむやにしちゃいました。PC持って喫茶店行くぐらいならもっとちゃんと書きなよってシーンだし、ノートに走り書きしてたのかなってぐらいに思ってもらえればと。こういう場面を書きたいとかこういう人物を書きたいとかいうアイデアがあるのに、上っ面ばっかりで深まっていかないことがありませんか? その人物の背景とか、行動とか、仕事っぷりとか。で、そういうのがふと浮かんでくる時もまたあって、目の前にあらわれた女性がそのきっかけになったっていうのを書きたかった…のかな。もうちょっと女性のことを描写すればよかったですね。
>琥珀さん
本スレに感想を書かせていただいたのですが、「琥珀様さま」ってなってますね。
これはわたしからの琥珀さんへの尊敬の気持ちの表れです。いいえ、間違えました。ごめんなさい。

本文にも打ち間違いがちらほら。反省しております。今後ともどうかよろしくお願いいたします。

27琥珀:2004/04/15(木) 21:48
>くろさん、海猫さん、感想ありがとうございます。

この話がフィクションなのか? ノンフィクションなのか? と聞かれたら、
この話は100%フィクションです。
主人公の僕はもちろん自分自身であって、自分の視点(一人称)で書き上げました。
そうすれば、おのずと自分が作品に登場しますよね。本当だったら三人称で自分を登場させれば良かったのですが、
即興で書き上げたので、一番簡単な方法をとりました。

●くろさんの投稿作品への感想です

最初は三人称で、途中から作者が出てきて全段は作者が書いた小説だった、というその発想がすばらしいですね。


>安息仮面さん
感想ありがとうございます。
「満ち」と「潮」の間に濁点を入れてしまうと、三語の作成ルールに反するので意図的に使っています。
他にも濁点の使い方が確かに不自然なところがありますね。
投稿前にちゃんと推敲すれば良かったと、反省しています。

●投稿作品への感想です

この作品の全ては「私は無へと回帰できるような気がしていた」の一文に集約されてますね。
深い意味を短い文章の中で必要最小限の言葉で表現しているので、最初は無へ回帰する理由が
何だか解らなかったのだけど、帰りのバス代すらない状況にあることで納得しました。

>風杜みことさん

FCの投稿作品に沢山感想を付けてますね。
個人的には、FCに投稿された皆さんの作品より、風杜さんの真剣な、そして突っ込みが効いた批評の方が
読んでいて面白いと感じています。更に、感想の書き方や作品の読み方など、とても参考になります。

28にゃんこ:2004/04/15(木) 22:53
のりのりこさん
批評ありがとうございましたヽ(^。^)ノ
【雀・火山・海苔】
雀のさえずりについては、導入部の直後に伏線を張ろうかと思ったのですが、挿入できずに、あの部分のセリフになってしまいました。ついでに白状しますと、菜の花の描写も後から入れたので、導入部の流れがすこし悪くなっています。
>社会に認められないままひっそりと死んでいった研究者の末路がよく書けていると思います。
◆人間というものは弱い者です。研究者自信が疑心暗鬼になってしまいました。これは案外作家志望者などにも通じるのではないでしょうか。
【ソルト・錆び・娘】
導入部のセリフは三つとも、「男」がしゃべっています。『独り言をぶつぶつ呟いています。』と、シルビアが上司に報告をしています。
ラストはやっぱりイラクの少年にしたほうが良かったみたいですね。
ありがとうございました。

>>【信号・満ち潮・後悔】
お話の内容は面白いですね。
主人公は重大な間違いを犯しているといいながら、そのくせ内容は「ハンバーグの材料の買い忘れ」とおおげさです。『後悔の念に私は顔を歪めた。』これが、押さえていますね、内容の面白さを。
そのあとにインパクトがきついエピソードがあります。おかしな中年男の二人連れ。「ヘリウムガスを吸ったような甲高い声」「左右に揺れる奇妙な腰のくねり方」「二人の中年男の競歩」「お手つないで」、これが笑えるというか気持ち悪いですね。女子高生なら「キモイ」といいます。描写がしっかりしていますから、マジで「キモイ」です(笑)。
オチの「W」落しも結構でした。
文章の問題点
>ただ値段が安かっただけのこれらの安い食料品を購入してしまった。
◆うしろの「安い」、この言葉は要らない。
>頭を下げると慌てて視線を反らした。
◆頭を下げると視線は勝手にそれます。

29にゃんこ:2004/04/15(木) 22:57
琥珀さん
批評ありがとうございましたヽ(^。^)ノ
作品のなかでうまく「ソルト」を説明できなくてすみませんでした。私も最初はソルトの意味がわからなかったもので、ネットで調べました。「塩」よりも、「戦略兵器制限うんぬん」の方が面白そうなので、使わせてもらいました。
「とても深い話が書いてあり」とは、作品を書いたものにとってはうれしいです。

>>「信号、満ち潮、後悔」
◆主人公が死をもいとわない彼女とは、どんな女性でしょうか、それが描けていません。描かなければ、説得力がありません。

>月が満ち潮は引いていた。眼下に広がる海辺で僕はひとり佇んでいた。彼女のことは、もう後悔はしていない。それは遠い昔のお話。
◆この導入部はいまの彼女に出会ったあとのお話でしょう。だとしたら、「僕はひとり佇んでいた」はおかしいですよ。いまの彼女と二人でたたずんでいたになるわけですよね。
それとも、後日にあらためて現場に来たわけですか。

>振り返ると、僕とほとんど年差がない女性。そんな彼女は僕が飛び込むの順番待ちをしている様子で、ずっと僕の動きを見守っていた。
◆「順番待ち」ということは、自殺志願の女性ですね。そんな女性が、他人を見守る余裕がありますかね。また、余裕があるとしたら、そこのところを描かないと説得力のあるドラマになりません。

結論
お話を作ろうとしている努力は認めますが、空回りしています。

30琥珀:2004/04/15(木) 23:26
>にゃんこさんへ

批評ありがとうございます。
短い文章の中で、時間的な設定を入れないで読み手に解読をゆだねすぎたのかも知れません。
言葉を使って的確に話を伝えることは難しいことですね。改めて感じました。

この話の登場人物は、主人公が「死にたい僕」です。
それと別れを告げた彼女、そして「同じようにふられて死に場所を求めていた同じ年頃の新しい彼女」です。

主人公が話をしている時間設定は、新しい彼女出会い幸せになっている時で、主人公の回想です。
ですから、導入部は「それは遠い昔のお話」であって、僕が一人で死を求め彷徨っていた時の苦い想い出になります。

自殺志願者の彼女は、同じ様な男性の境遇を知り、話し合い慰め合っているうちに死ぬことに歯止めがかかり二人は付き合うようになった、といった構成で書こうと思っていたのだけど、15行の規定内で書き上げようとしてこの部分を削除しました。
今回の作品は、内容的に15行では厳しかったので、題材を選ぶのを間違えましたね。

31セタンタ:2004/04/15(木) 23:28
 こんばんは。どこまで遡って感想を書けばいいのか、迷いましたが、ここに出ている作品に書かせてもらいます。

>琥珀さん
 すごい。短いのにちゃんと情景も経緯も主人公の心情もよくわかります。崖から見下ろした時の海の荒々しい様子もとても上手に書かれていますね。
 最後の、心の信号、の文、いいですね。ハッピーエンドがとても嬉しかった。
>くろさん
 作中作品(?)という事ですね。横断歩道の人の波の描写は秀逸です。ウエイトレスの女性は素敵な人だったのでしょうか。どうして、彼女を小説の中に書こうと思ったのか、その理由があれば良かったのになあ、と思いました。
 上に書かれてあった、女の子、男の子、難しいですね。高校生や20歳前後の人って、どう書けばいいのでしょうか。女性や男性じゃ、ちょっと大人っぽくなっちゃうんですよね。迷うところです。

 さて、自分自身の作品を読み返してみて。短く(5〜15行)書くのは、私にはどうも無理のようです。前半をずばっと削れば良かった、とも思うのですが、削れない〜。どうやって、短い中にちゃんと書けるのか、本当に皆さんはスゴイ。
 私が、こちらに書かせてもらったのは3本ですが、とても楽しかったです。苦手であったり、決して使わないような言葉を、お題として作品を組み立てる事によって、とても勉強になりました。また、ご感想やご指摘を頂けるというのは、本当に嬉しかった。
 多分、ここではもう投稿はしないと思います。短くまとめるのが無理だからです。でも、これからも、皆さんの作品を読ませて頂きますし、時々は感想も入れさせてくださいね。
 最後になりましたが、管理人さんは風杜みことさんでしょうか? いろいろと大変でしょうが、こういった場を作って頂いて感謝しております。これからも頑張ってください♪

32風杜みこと★:2004/04/16(金) 00:10
おおっ、今夜はまた盛況ですね。
同じお題で取り組んだ御三方の感想を書かせていただきます。

>のりのり子さん
 ははは……お、可笑しい〜! さては、この二人はそういう関係なんでしょうか。
 真面目に書かれているのに、込み上げてくるこの笑い!
 ……すみません。ツボに入りました。(>//<。。
 
 さて、真面目に感想を書かせていただきますと、まず改行が少ないことが気になりました。「と、そのとき視界の隅に〜」「けれども実際に家に〜」「そして家を出る前に〜」の前に改行が欲しかった。
 >値段が安かっただけのこれらの安い食料品――二重修飾
 >頭を下げると慌てて視線を反らした。――この「頭を下げると」は「一礼すると」ということでしょう。軽く頭を下げ、その後、そちらを見ないよう目を泳がせた。
 余談ですが、鶏の手羽はコラーゲンが豊富で肌にいいそうですね。のりのり子さんの作られた大根と鶏肉の煮物、勝手に手羽元で想像していました。

>琥珀さん
 FCチャットの方では有り難うございました。
 さっそくお運びいただいて参加していだだけるとは思ってもみませんでした。^^
 あちらの感想の方ですが、どうぞ読み流して下さい。あれは個人の感覚でたまたま思ったことを書いたまでのもの。参考にされても、琥珀さんの為になるかどうかは分かりません。
 でも、なにか自分が書いたものに反応がいただけるのは嬉しいものですね。有り難うございました。

 私は自分自身に主人公を重ねて書いてしまうと、つい昔の辛い記憶を題材にしてしまうもので、琥珀さんがこれを書かれたことにドキッとしました。
 暗い色の海になにもかも溶かし込んで忘れてしまいたい――そんな時もありましたから。
 今カノの存在には少しご都合主義を感じたものの、このお話が実体験であれ、そうでないのであれ、琥珀さんには人の心に触れるものを書く力がおありだと思いました。
 
>くろサン
 お久しぶりです。鍛錬場、はやく再開するといいですね。これからも、どうぞ宜しくお願いします。
 私も読んでいて渋谷の喫茶店を連想していました。こういうこともあるんですね。
 ウェイトレスの女性が、もう少し具体的に描けていたらよかったかな? 多分、彼女に惹かれて通うつもりになったのでしょうから。

>安息仮面さん
 ご参加、有り難うございます。
 「わたし」と「私」――前半と後半で主人公の年齢に差異を感じます。
 ラストの「私は無へと回帰できるような気がしていた」を言わせるには少し年齢を高く設定した方がよかったかな?

>セタンタさん
 面白かったです。いや、最初の方は「お白州」になにか罪に問われているのかと早合点したんですが、あれですね。かぐや姫のお話のように、よりよい宝を献上できる者が姫を得るという。
 ライバルの丁稚小僧が町娘に変身した後、秘密扇の手元が狂い、肝心の“姫”である小町を丁稚小僧に変身させちゃったわけですね。赤い腰巻きが白く変わるところなんか凄いなぁ……。
 江戸時代の「SF」話、楽しませていただきました。
 どうか、また、気が向いた時にでも参加なさってください。

>Triple-lさん
 なるほど……確かに「SF」は追加ルールではなく、お題でした。
 しかし、このSFは何を略したものか……ムムム、気になります。
 沖田総司が誰に身を捧げたのか、この吸血鬼の正体も気になりますなぁ……!
 『幕末純情伝』『新撰組!』なんか見てしまうと、とてもヒラメ顔の総司は想像できません。いや、知らないって幸せかもしれませんね……。

>にゃんこサン
 貴方の書かれた琥珀さんへの感想は少し行き過ぎだと感じました。
 私は琥珀さんの意図通りに読みました。
 私も感想を書く機会が多く、その時々で無知ゆえに誤読することもありますが、ここまで断定的に作者さんを追い詰めるような感想は第三者として読むに耐えません。
 三語は、自分に厳しく他人に甘く、そして時々蜂のように刺す批評を交えつつ楽しくいきたい。
 貴方の書かれた感想が的を射たものであるならば、私もここまでは言いません。
 どうか御自分の言動が他人に与える影響を考え、琥珀さんに対して書かれた感想に行きすぎがなかったかどうか省みてください。
 お願いします。

33風杜みこと★:2004/04/16(金) 00:23
うっく、御三方だけ書くつもりでしたのに……。
書いている間から次々に投稿が入ってきてしまい、つけ足してしまいました。
また、自己訂正させてください。↑の「的を射た」を「当を得た」に変更。どうも締まらない奴で、申し訳ありません。

34にゃんこ:2004/04/16(金) 00:58
>>琥珀さん
「遠い昔のお話」について
二通りの意味に取れるのです、「遠い昔のお話」は。すなわち、半年前とか二年前とかにも、たしかに取れます、その意味は。
しかし、主人公が自殺を思いとどまった時点で、前の彼女のことで「死」を考えていたことは「遠い昔のお話」ということにもなります。
ようするに、「本当の時間」と、「精神的な時間」の違いです、わたしの言っているのは。
この作品の導入部は自殺しょうとしていた時と、場面が似ているので、「遠い昔のお話」が、「精神的な時間」にも取れたということです。
おまけに主人公の行動を見ていると、わりとこっけいなのです。すなわち、入水自殺をしょうと海に入るのですが、冷たいのですぐにやめたりしますよね。こういう描写があるので、自殺をやめるとすぐに前の彼女のことが、「遠い昔のお話」になるのかもしれないと思ったわけです。
だからこういう間違えられるかもしれないときは具体的に、年月を入れたほうが良いかもしれませんね。それか、場面を変えるとか。

お疲れ様でしたヽ(^。^)ノ

35のりのり子:2004/04/16(金) 01:37
感想の返事を書かせていただきます。

>琥珀さん
感想をありがとうございました。
お題の消化の仕方を誉めてくださってありがとうございます。
「ありそうでなさそうなエピソード」というお言葉ですが、本当にそうですよね。
今回は本当にあった話なので、書くのがすごく楽でした。

では琥珀さんの作品の感想もこの場に書かせていただきます。
【信号・満ち潮・後悔】
このお話は主人公が今の彼女との出会いを回想しているお話ですよね。だとすると当時の彼女を『彼女』と現在型で表記するよりも『当時付き合っていた彼女』というような過去形の表記にした方が、現在と過去との区別がはっきりとつくのでは?と思いました。
気になったのはそこだけで、
>僕の固い決意なんて、冷たい水にあっという間に溶けてしまった
ここがとても好きです。この他にもいい表現がいくつかあって、琥珀さんは小説ならではの表現を書くのがお上手な方なんだなと思いました。重たい文章を淡々としか書けない私には切にうらやましいです。いや、いい表現だなあ、本当に。
展開もドラマチックで好きでした。これは実体験なのでしょうか?
そうでなかったとしても面白かったです。

あ、あとお題の重複ですが、かまわないのだと思いますよ。
私としては同じお題で他の方が書く作品を読めて嬉しいし、見ている方も参考になることがたくさんあるはずです。ぜひまた琥珀さんの作品を読ませてください。

>海猫さん
感想をありがとうございました。
共感できると言ってくださってありがとうございます。
>皮膚の裏が痒い
そうか、私はまんまと海猫さんの狙いにはまってしまったわけですね(笑
本当は「私」というキャラクターをお話のエキストラとして出そうと思っていたのですが、書いているうちに顔が真っ赤になるほど恥ずかしくなってしまったので断念しました。
自分の容姿や動作を客観的に書くことほど照れくさいものはないですね。
そうそう、この中年男性二人、実在するんですよ。
しかも二人ともヘリウムガス吸ったみたいな声だったんですよ。近所に住んでいるらしくて友人もわりと見かけるそうです。
でも友人は「あれはおっさんっぽいおばあちゃんだ」と言うんですよねえ、どうなんだろう。

天狗のお話ですが、確かに天狗目線で書くと三語の長さには収まらないかもしれませんね。
短編としてなら読み応えのあるものになると思います。

>にゃんこさん
感想をありがとうございました。

【ソルト・錆び・娘】のお話ですが、やはり男の独り言でしたか。いらぬことを聞いて申し訳ないです。

拙作を内容が面白いと言ってくださって嬉しいです。
Wオチを読みとっていただけて良かった。オチを書くくせにオチになってなかったりしたらどうしようかと不安だったので。
文章の間違いですが、その通りですね。指摘されてはじめて気づきました。
頭を下げた時点で視線は反らしている、ということは今まで考えずに書いていたので、勉強になりました。
ありがとうございます。
海猫さんのレスにも書きましたが、この中年男性二人は実在するんですよ。
女性との疑いもありなんですが、どっちにしても「キモイ」ものは「キモイ」ですよね〜(と女子高生ぶってみる)
世の中にはいろんな人がいるんだなあと実感させられる体験でした。

>風杜さん
ツボにスイッチオンしましたか!やった〜(嬉)
笑ってもらえて良かったです。
しかしこのお話は実体験なので、当事者の私としてはひたすら怖かったですよ。
ヘリウムガスみたいな声がかなり恐ろしかったですね。
この二人組は友人によると女性とのことなんですが、男性にしても女性にしてもそういう関係であるのは間違いないと私は勝手に推測してます。

改行の少なさのご指摘ですが、三語ということもあってついつい妥協していました。
いつぞやは詰めこみすぎなどと風杜さんに偉そうに言っておいて、自分ができてないんだから最低ですね。情けない……。
>頭を下げると→>軽く頭を下げ、その後、そちらを見ないよう目を泳がせた
動作の描写の引き出しが少ないあまりに、間違った文章を書いてしまうことが多々あって恥ずかしい限りです。
訂正をありがとうございました。目を泳がせる、必ずメモります!

36森羅万象:2004/04/16(金) 02:28
まったりと感想を書こうと思いつつ、かなりのハイペースに冷や汗です(笑。えっと軽く一ヶ月くらい参加してないような気になってしまうのはなぜなんでしょう?<誰に訊いてる?

>風杜さん
「なごりゆき」。もう三題用小噺というより、立派な掌編小説です。確かにこの場所にはどうなのかなあと思いつつ(おまえがいうか!)、いえいえ、丁寧な作品にはやっぱり丁寧なだけの味わいがあるな、と思いました。こういうのは男だけにわかる侘しさだと勝手に思ってたんですけど……(笑。

>タイ・カップさん
「レタッチ」。最初「きたがわつかさ」さんかと思ってしまいました(笑。いやいや、なるほど、そうきましたか。ことわざの使い方が絶妙、というかすっかりそんな追加条件があることを忘れていました。KLAPは、アレなんでしょうけど(笑)、木田シローというのはいったい……? (木田タロー?

>おづねさん
 「イーゴリ」。おお、これはすごい。面白いです! 「海外」で、まさかロシアでくるとはおしゃかさまでも気づくめえ(笑。文章自体にロシアっぽさが出たらなおよかったような気もしますが、そういいながらどういう文章がロシアっぽいのかもよくわかりません(苦笑。というか掌編にそれを期待するのが間違ってるのも重々承知しておりますが、そういう期待をさせてしまうのは、これはおづねさんだからでしょう。

>海猫さん
 「ぼくは何?」。あははは! うまい、面白い! 個人的には段落空け以降はなくても良かったように思いました。充分におちてます(笑。関係ないですが、ウミネコというと「みゃあみゃあ」鳴いて可愛いです。でもニュースで見る「観光客を襲う」――ああ、あれはトビでしたっけ?(汗 海猫さんには、そんな両面を感じます。お見事!
「AI」。うーん、ちと解り難かったです、ごめんなさい。「自我を持った」「AI」が通信している「貴方」が誰なのか、がわからなかったです。老人はおそらく「地球」(なぜか『幼年期の終わり』が頭に思い浮かびつつ)なのだろう、と勝手に思ったのですが……。それとも他の方の感想に答が書いてあるのかな? 楽しみにしておこうっと♪

>柿美さん
「エレキ茸」
 おお、これも凄い! いいですね、好みです。面白い。“ない”物からリアリティを紡ぎだす手腕に脱帽です。ああ、私も一度でいいからエレキ茸見てみたい。それも取っても怒られなさそうな奴を(ハルキゲニアが見たいです……。

>セタンタさん
「エレキギター」。嗚呼、なんか若さっていいな、という作品です。銃の代わりに楽器を手に。『FOOL FOR THE CITY』という永野護の漫画を思い出しました。いつだって音楽は自由の象徴なのですね。うんうん(なんかジジくさくなってきた(苦笑。
<おそらく今回の作品にはなんの関係もない話>:レスポール、というギターがあります。ヴィンテージは高いのですね。ン百万とか。それがいまちょうどいい枯れ具合なのだそうです。もうあと十年とか二十年とかいう単位で、すっかり枯れきってしまう……。なんとなく悲しい話です。人も楽器も老いていく、けれど音だけは、音が残した感動だけは残りつづける……そんなことを、ふと思ってしまいました。以上。

>(再び)タイ・カップさん
「デビル・ブラック」。ほう、タイ・カップさんは格闘技が趣味なのですね。私は……いや、全然詳しくないですが(苦笑。置いてかれず、ホッとしています。しかし……デビル・ブラック、恰好いいです! うん、男はこうありたいものです――けど、チャンピオンちゃんと生きてますか?(笑

37森羅万象:2004/04/16(金) 02:29
……うひゃあ、みんな力はいってるぅ!(汗。ではでは続きを。

>にゃんこさん
「火山」うわ。黒い。黒ィー!(褒め言葉。いや、なにげにこれすごい怖くないですか?(ブルブル 雀の話は聞いたことがなかったので、へえ(15へえ)です。面白かったです。

>(再び)セタンタさん
 ああ、ハッピーエンドでよかったです。……けれど、「画面の中の時間の流れを自在に変えて送受信できるのよ」というのが、うーん、どこか腑におちない。SFというより、ファンタジーな感じがしてしまいました。個人的には電子書籍が一般化された世界での古書店主の奮迅ぶりが見てみたかったです。

>おづねさん
「天使デッキ」。ああ、これいい! なんか甘酸っぱいふるーいなつかしーい記憶が蘇ってくるようです(時間が経ちすぎて酸っぱくなっているんじゃないか、という話アリ)。最期がいいですね、最期が。しかしいい歳こいたオヤジが、近くの書店で300円で「遊○王」カードゲームの入門デッキが売っていたという理由だけでカードゲームフィーバーが始まってしまうことにくらべたら、全然子供じゃないです(笑。実話。しかも金のない私以外は皆大人買い……やれやれ。

>(ふたたび)にゃんこさん
「ソルト」。にゃんこさんの作品には、なぜか「静謐」という言葉がよく似合います。大人な視点をもってるんだろうなあ、と勝手に想像してしまいます。歴史改変SFを掌編でやってしまい、けれどそのさりげなさにまた吃驚、みたいな。あいかわらずお題の消化が見事です。

>(ふたたび)海猫さん
「ソルトクリーム」。うお! 「ソルトクリーム」って実在するのか!(吃驚 私はてっきり冒頭を呼んだ段階で、少しボケの入ったおばあちゃんと孫娘の話だとばっかり……(苦笑。お題の消化ご苦労様です。でも、京都っぽさがあまり感じられなかったような……(「ソルトクリーム」が例え名物だとしても)。

>セドナさん
 ああ、京都です。実に京都の香りです。はんなりと怖いです(?)面白かった。これって、てっきりぶっきらぼうな口を訊く中学生がそのあとタコヤキを持って御礼をするいい話なのかと予断してたので、油断大敵です(笑。

>のりのり子さん
「競歩」。……実話ですか。怖いです(ぼそり。リアルな日常に現れた非日常、その非日常すら凌駕する主婦の現実、楽しませてもらいました。好奇心に殺されるなら猫に殺されてもいい!(意味不明)と思ってしまう私は、のりのり子さんがうらやましいです(?)

>琥珀さん
 これは……実体験なんですか? だとしたら凄いです。凄いですけど――作品的にはリアリティを感じませんでした。けれど、死のうと思って決断できず、結局女ができたら問題なく生きていける人間、というのはリアルだと思いました。(あ、よく見たらフィクションでもノンフィクションでも可なんですね>「作者登場」(汗。

>くろさん
 おお、メタな「作者」の登場ですね。虚構の「作者」を通じて、実際にものを書いている人のリアリティが感じられました。ところで私は読書をしながら、いつも四、五杯はコーヒーをお代わりしてしまうので、そんなすすめてくれるウェイトレスさんなら喜んでしまいます。いや、帰れ、と暗に言っているだけかもしれませんが(苦笑。

38のりのり子:2004/04/16(金) 03:15
>森羅万象さん
えっ、私、まだ主婦じゃないっすよ(汗
でもスーパーの袋持って家族の夕飯を作ってたら、確かに主婦以外には見えませんよね……。
好奇心に殺されるなら猫に殺されてもいいって、本当に意味不明だし!(笑
ともあれ感想をありがとうございました。お久しぶりな感じがするのは、それだけここの回転が速いってことでしょうね。
また森羅万象さんの作品も見せてください。

>風杜さん
さきほどは書き忘れていたのですが、美容情報をありがとうございます♪
手羽先にはコラーゲンがあるのですね……これから毎日手羽先にしようかな。
豚の塊肉などを煮た後の、あのゼリー状のやつも肌にいいので食べると良いらしいですよ。

それでは、また。

39にゃんこ:2004/04/16(金) 15:11
◆森羅万象さん
批評ありがとうございましたヽ(^。^)ノ

「火山」
「雀」も、予知能力があるみたいです。ネットで調べてから書きましたから。「犬」も「猫」もあります。まあ、たいがいの動物は大きな地震の前は何かを感じるようです。といっても、すべての犬や猫それに雀が地震前におかしな行動を取るとは限らないと思いますが。ちなみにラジオにも予知能力はあります。地震が起きる前に電磁波のような物が出るらしいです。それで、ラジオの電波に影響して、音声が乱れるらしいですよ。
「ソルト」
大人の視点ですか、う〜ん……、できるだけ、客観的に物事を見るようにはしていますが。いろいろ難しいです。
お題の消化については、お題そのものをテーマにしているからですよ、うまく書けているように見えているのは。
>「晴れていたといっていたよ。だからモスクワが晴れていたから私は、錆びたボタンを押したんだ」
お題のひとつの「錆び」も、一応、意味を持たせてあります。普通に読むと、核ミサイルを発射させるボタンが錆びていると解釈するかもしれませんが、これは違うのです。「ソルト」の条約が錆びていて役に立たないからボタンを押したという意味なのです。

>>「チャリ、辞書、ドア」追加テーマ 「伝えたい想い」

少年がいたずら好きな彼女にジョークのつもりではじめたゲーム。それが彼女には通じずに「誰かの視線を感じる、ストーカーかもしれない」といわれる。主人公は、図書館の中の本に忍び込ませた「一枚の紙」にジョークから出たまことで、「彼女への想いを書いていた(告白)」それが彼女に見つかるとまずいです、たしかに(笑)。
この作品は、ちょっとしたボタンの掛け違いを描いていますが、主人公はラストで、うまく掛けなおしたようですね。
こういうのはよくあるのですよね、特に小説を書いたり、または、感想や批評を書いていると、相手にこちらの考えていることが伝わらないことがあります。同じ文章でも、その人の生きてきた人生とか経験、ものの考え方によって、捕らえ方が違ってくるし。難しいところです。
>「その本には色々な言葉が記載されています」
この文章ぐらいですね、引っかかったのは。本にはたいがいいろいろな言葉が記載されています。やはりここは、その本にしかない「キーワード」をメモに書かなければなりません。
この作品は人物がよく描かれています。いたずら好きだけど、さわやかですね少年は。長編の一部にもなると思いました。

40にゃんこ:2004/04/16(金) 15:23
◆森羅万象さん
訂正文を読みましたので、こちらの批評も、訂正しときます。
下の文章は訂正前の作品に対してであって、訂正後では、なんら問題ありません。すなわち「辞書」には「その本には色々な言葉が記載されています」ということです。

>「その本には色々な言葉が記載されています」
この文章ぐらいですね、引っかかったのは。本にはたいがいいろいろな言葉が記載されています。やはりここは、その本にしかない「キーワード」をメモに書かなければなりません。

お疲れ様でしたヽ(^。^)ノ

41安息仮面:2004/04/16(金) 17:26
くろさん>
感想ありがとうございました。個人的にSSの切れ味は最後の一文一語で決まると思っているため、私も最後の一文を思い切って書いてしまうのですが、それまでの流れとどうも違ってしまって、違和感を生むようです。この部分、まさしく今の私の課題だったりするのです。唐突でも意味が通る、読後に強く印象が残るようなSS。これが普通に書けるようになりたいですね。

琥珀さん>
月が満ち潮が〜の部分、愚問でした。お恥ずかしい! それほどお題がうまく溶け込んでいたのですよ・・・・・・と誤魔化しちゃうのはズルイですか?(笑)
感想もありがとうございました。ご推察のとおり「回帰できるような気がしていた」の一文に物語を集約させたのは、印象づけを強調したかったからです。のんびりした、どこか俗世ばなれした空気が、途中から急に現実味を帯びて怖くなる・・・・・・そんなふうに書いたつもりでした。「わたし」「私」の不統一など、うまく書ききれていない部分もあるので、精進が必要だと痛感しました。
蛇足ですが「気がしていた」なので、飛び込んだ結果がどうなったのか、それは作者にもわかりません。

セタンタさん>
感想ありがとうございました。詳しく書きたいところでしたが、15行以内に書くというのも命題に入れていましたので、説明が不足している箇所は多々ありました。最後の1行の唐突さは自分でも反省しています。「情景が悲しいけれどいい感じ」とおっしゃっていただき、嬉しかったです。
*ここから下はセタンタさんの作品への感想です*
全体に流れている楽しい雰囲気は伝わりました。テンポよく話を進めるのがお上手ですね。
少し引っかかったのは、小町ちゃんを彦次と取り合うことになった経緯が冒頭にちょっぴり入っていてもいいと思いました。
次に腕をつかまれて異人の天狗に食われそうになりますが、鰻が出てくるのが唐突でした。このときの鰻はシークレットファンで出てきたのだと思いましたが、であるならば、食われそうになった瞬間、一陣の風が吹き抜けた・・・・・・とかの描写があるとわかりやすいと思いました。それとも主人公が腕をつかまれてから、天狗が鰻を食べるまでの間に時間の経過あって、それをあえて書かなかったのでしょうか? 気になるところです。
あと、やっぱり長いですね(長いのが悪いという意味ではありません)。お疲れ様でした。

Triple-Iさん>
感想ありがとうございました。捻り不足とのこと、了解しました。
*ここから下はTriple-Iさんの作品への感想です*
全体的にしっとりした印象を受けました。吸血鬼を持ってきたのは発想の飛躍で好感触です。吸血鬼がはたして感情を持っているかどうか、そんな疑問も浮かびましたが、まぁどうでもいいことですね。
ひとつだけ「私は、非常に切なくなった」のところがひっかかりました。“非常に”をほかの言葉に置き換えることで、しっとり感が増すと思います。「SF」を謎のままにしておくというのもひとつの手ですが、真っ向から挑まれても面白かったかもしれません。お疲れ様でした。

森羅万象さん>
感想ありがとうございました。最後の一文は悩みました。あの短さに詰め込みすぎて破綻してしまったようで、お恥ずかしいです。
*ここから下は森羅万象さんの作品への感想です*
読んでいて、淡い思春期ごろに見た夕焼け空が浮かんできました。いい感じですね。ちょっと思ったのですが、主人公と彼女の関係が“おさななじみ”とありますので、主人公のいたずらっ子の性格を彼女が知っていて、冗談っぽく少し勘ぐる描写があってもよかったな・・・・・・と思いました。いつかこの二人が“おさななじみ”から次のステップになれるといいですね。

42にゃんこ:2004/04/16(金) 19:42
>>風杜さんへ
私に対して、ご意見ありがとうございます。

>貴方の書かれた琥珀さんへの感想は少し行き過ぎだと感じました。
 私は琥珀さんの意図通りに読みました。
 私も感想を書く機会が多く、その時々で無知ゆえに誤読することもありますが、ここまで断定的に作者さんを追い詰めるような感想は第三者として読むに耐えません。
>貴方の書かれた感想が的を射たものであるならば、私もここまでは言いません。
◆琥珀さんに対しての私の批評を読み直しました。「感想は少し行き過ぎ」でもありませんし、「的はずれ」でもありませんでした。
風杜さんがそう思うのなら、抽象的に書くのではなくて、具体的にどこが「的はずれ」なのか、おっしゃってください。私は琥珀さんの作品に対して具体的にどこが問題点か、書いています。

>三語は、自分に厳しく他人に甘く、そして時々蜂のように刺す批評を交えつつ楽しくいきたい。
◆私はいちいち、そんなことは考えておりません。面白い作品は面白い、面白くない作品は面白くないといっているだけです。
◆そして琥珀さんの作品に対しては、面白い面白くないを別にして、問題点があるから、それを指摘しているだけです。
たしかに鍛錬場に三語があったときは、わたしも、批評を甘く書いておりました。しかし、こちらの掲示板になってからは感想専門の場ができましたので、少し厳しくなったと思います。まあ、鍛錬場の批評と比べると、甘いですが。

◆私は、ほかの人の批評が間違っているとは、言っておりません。百人いれば、百通りの考え方があるからです。その中で作者自身が、自分が正しいと思う批評を受け入れれば、よいだけのお話です。

43風杜みこと★:2004/04/16(金) 20:45
にゃんこサンヘ

私としては、感想は読者の感じたままを書くスタイルがいいと思っていますので、にゃんこサンの百人百通りという言葉には同意致します。
ですが、

>結論
>お話を作ろうとしている努力は認めますが、空回りしています。

これは、一読者、一参加者としては行き過ぎだと思うのです。
拡大解釈せず、どうか素直に言葉を受けとめていただきたい。
私は感想批評の理想について論じるつもりは毛頭ありません。
ただ、場の質を考える時、相応しい表現があると思うのです。
個々に感想批評を願う鍛錬場では、辛口批評もいいでしょう。それは参加者にそれなりの覚悟があるでしょうから。
しかし、発想力・構成力の訓練である三語即興文は、基礎ができていれば誰でも参加できます。全体の完成度には問題があっても、互いに遊び心で書き、遊び心をもって解釈する――そういう場であると私は思っております。
初投稿の方や、久々の参加者は温かく迎えたい。
文章作法に問題があり基礎ができていない方は厳しく叩いて、基礎を仕込んでから再参加するよう促すのは構わないと思いますが、一見の客に水を掛けるような真似は無粋ではありませんか。
にゃんこサンは賢明な方だと存じております。
どうか、ご高配お願いします。

44琥珀:2004/04/16(金) 21:36

にゃんこさん、風杜さんへ

何だか僕の作品への感想で論議しているようですが、僕としてはにゃんこさんの批評も参考にしていますし、風杜さんが庇ってくれているのも嬉しく思っています。
ですが、こんな作品で論争されるのは、僕的には余りよい気分がしません。
そもそも、小説を始め文章というものは「人それぞれに受け止め方が違う」ので、議論してもらちがあきませんよね。

せっかく、ごはんのおかずサイトになったのだから、楽しく、そして鍛錬になるようなサイトを作り上げて下さい。

45にゃんこ:2004/04/16(金) 22:10
>>風杜さんへ

にゃんこちゃんは素直ですから、了解しましたヽ(^。^)ノ
鍛錬場が再開されるまで、この掲示板を盛り上げていきましょう。
参加者が少しでも楽しめるように、私も、批評のしかたに注意したいと思います。


>>琥珀さんへ
私の批評のしかたで不愉快な思いをしたかもしれませんね、すみませんでした。
問題点だけを指摘しましたが、作品の中に漂う雰囲気などはなかなかよいものがありました。それと、主人公の精神面の弱さなども描写されていました。ラストで心の信号が赤から青に変わったとあります。しかし、導入部の二行を見る限りでは、まだ、元の彼女に未練がありそうです。そこのところの、描き方が面白いと思いました。

お疲れ様でしたヽ(^。^)ノ

46風杜みこと★:2004/04/16(金) 22:28
>琥珀さん
 どうも、自分の方が空回りだったようです。
 ごはんのおかずというよりは、鍛錬場休止期間中の拠り所みたいなつもりでおりました。

>にゃんこサン
 私も少し過敏だったかもしれません。先の書き込みは空回りな老婆心とどうかお笑いください。
 鍛錬場再開までの二ヶ月、こちらこそ、どうか宜しくお願いします。

47管理人★:2004/04/16(金) 22:42
――こちらのスレッドは終了しました。次のスレッドはhttp://jbbs.shitaraba.com/bbs/read.cgi/movie/4262/1082122614/――


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