したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | まとめる | |

アメリカ軍がファンタジー世界に召喚されますたNo.15

1 名無し三等陸士@F世界 :2016/10/03(月) 01:41:59 ID:9R7ffzTs0
アメリカ軍のスレッドです。議論・SS投下・雑談 ご自由に。

アメリカンジャスティスVS剣と魔法

・sage推奨。 …必要ないけど。
・書きこむ前にリロードを。
・SS作者は投下前と投下後に開始・終了宣言を。
・SS投下中の発言は控えめ。
・支援は15レスに1回くらい。
・嵐は徹底放置。
・以上を守らないものは…テロリスト認定されます。 嘘です。

224 ヨークタウン ◆.EC28/54Ag :2017/07/04(火) 23:12:53 ID:PM3/LMsM0
準備が終わると、シーラビットはクレーンに吊り上げられ、慎重な動作でカタパルトの台座上へと運ばれて行った。


午後0時30分 キャッスル・アリス艦内

「ご苦労だった。下がっていいぞ」

ローリンソンはクレイトン兵曹長とロージア少尉から一通り報告を聞いた後、2人を下がらせた。

「飛行長、どう思うかね?」

ローリンソンは右隣に立っていたベルンハルトに声を掛けられると、溜息を吐きながら首を横に振った。

「予定された事ではあります。とはいえ……こうもあっさり空振りに終わると、ちと悔しい物がありますな」

ローリンソンは、海図台に置かれた海図を見据えながらベルンハルトにそう答えた。

「飛ばせる飛行機の数が多ければ、索敵の効率も上がるのですが」
「ま、案の定と言った所だな。それに、最初から敵船団が見つかる訳ではない。戦争をしているんだ……これも、結果の一つとして受け入れんと行かんさ」
「確かに」

ローリンソンはそう返しつつ、心中ではやれやれと呟いていた。

キャッスル・アリスとシー・ダンプティが行った航空偵察は、目標としていた敵護送船団を発見する事無く幕を閉じた。
2機のシーラビットは予定の航路を飛行したものの、目標は発見できぬまま母艦に戻ってきたのである。

「しかし……シー・ダンプティの艦載機が途中、機上レーダーの故障を起こしたのは痛いですな。おまけに、シー・ダンプティ機の針路上には
予想していなかった多量の雲が続いていたとも聞いています。もしかしたら」
「君の言いたい気持ちは分かる。だが、シー・ダンプティの艦載機は途中から雲の下まで高度を下げて偵察している。しかし、目標はそれでも
見つからなかった。やるべき事はやっているさ。だが……第1次索敵は誰が見ても失敗だよ」
「……索敵線を変更致しましょうか?」
「変更か……どれぐらいかね」

225 ヨークタウン ◆.EC28/54Ag :2017/07/04(火) 23:13:35 ID:PM3/LMsM0
ベルンハルトが聞き返すと、ローリンソンは海図上に書かれた索敵線をやや北にずらした。

「第1段索敵ではこの針路上に敵影は見つかりませんでした。なので、北に50マイルほどずらし、第2段索敵でこの針路上を索敵してはどうでしょうか」
「ふむ……悪くない考えではある。だが、シー・ダンプティ機の索敵範囲はどうなるんだ?」
「シー・ダンプティ機は、偵察高度を変えて先程とほぼ同じ範囲を偵察させてはどうでしょうか。シー・ダンプティ機が飛行高度を変えたのは偵察行の
半ばを過ぎてからです。針路上の天候が先程と同様ならば、雲の下を飛ばして偵察させればよいと思います」
「そうは言うがな……シー・ダンプティの飛行科将校の考えもあるし、第一、こっちは命令する側ではない。出来るとすれば、君の言った案を伝えることぐらいだな」
「……では、シー・ダンプティ機の第2段索敵の飛行計画がどのようになっているか問い質してみましょう。無論、こちらの索敵計画も伝えてからですが」
「それがいいだろう。早速打ち合わせに入るとしようか……俺達の背後にいる僚艦8隻に任務をこなして貰う為にもな」

2人はそう決めると、通信員を呼んで索敵計画の打ち合わせに入った。


午後1時20分 キャッスル・アリス艦内

打ち合わせが一段落した後、ベルンハルトは通信室の近くにあるこじんまりとした一室を訪ねた。
室内の小さなテーブルの上に置かれた魔法石を前に、険しい表情を浮かべながら会話を交わす2人のカレアント人士官は、ベルンハルトを見るなり
席から立ち上がった。

「これは艦長」
「ああ、そのままでいい……して、どうだね。魔法石の具合は?」

ベルンハルトが問うと、右側の白い犬耳の魔導士官……カレアント海軍所属の魔導将校であるフィリト・ロイノー少尉が口を開いた。

「魔法石の出力は、ひとまず安定の数値を出しているのですが、唐突に出力が不安定になる事が多くなっています。一応、このまま使うのならば、
2時間の連続使用には耐えられるでしょうが……」
「一応、持ってきた予備の魔法石が1つありますので、それを代わりに使う事も考えましたが、機能停止状態の魔法石は、活性化するまでに1日半の
時間を要すと、ミスリアル側から説明されています」

ロイノー少尉の隣にいる、茶色と黒が混じったまだら模様の長い猫耳のカレアント人士官、サーバルト・フェリンスク少尉も会話に加わった。

226 ヨークタウン ◆.EC28/54Ag :2017/07/04(火) 23:14:20 ID:PM3/LMsM0
「恐れながら……小官としましては、不安要素を取り除くには、不具合のある魔法石は使用せず、予備の魔法石に取り換えてから作戦を継続するのが
よろしいのではないかと思いますが」
「……ロイノー少尉も同じ意見かね?」

ベルンハルトは真顔でロイノー少尉を見つめる。

「私も同じです。先ほどお話を聞きましたが、まだシホールアンル軍護送船団は発見できていないようですな。僭越ながら申し上げます。ここは
フェリンスク少尉の言う通り、魔法石を変えて、万全な体制で臨まれた方が良いと、私も思います」
「……参ったな」

ベルンハルトは渋面を浮かべ、左手で自らの後頭部を掻いた。

敵船団襲撃は、2隻のアイレックス級潜水艦と16隻の通常型潜水艦と共同して行う予定だが、事前の打ち合わせでは、シー・ダンプティを基幹とする
第1群とキャッスル・アリスを基幹とする第2群、それぞれ9隻に別れており、個別で敵船団を攻撃する事になっている。
この2個潜水艦隊は南北に300マイル離れており、群旗艦を務める司令潜水艦が定期的に連絡を取り合っていた。
キャッスル・アリスは、第2群の目として航空偵察を行い、敵船団を発見した場合は後方40マイルに展開している潜水艦8隻を付近に呼び寄せ、敵船団を
視認範囲内まで近づけた後は、キャッスル・アリスがまず敵船団に雷撃を行い、敵護衛艦の注意を引き付けたうえで、第2群本隊8隻で波状雷撃を掛けて
敵船団の漸減を図るという計画が立てられていた。

なぜこのような計画が立てられたのか。
それは、生命反応探知妨害装置の不足に起因していた。
ミスリアル側から貸与された生命反応探知妨害装置は、敵対潜艦の追尾を振り切れる画期的な魔法兵器であるが、生産数が少ないのと、魔法石の各種調整には
同盟国の魔導士が共に乗り組む必要があるため、一部の潜水艦にしか配備されていなかった。
アイレックス級は全艦が、同盟国の支援の甲斐あって探知妨害装置を搭載する事ができたため、同級に属するシー・ダンプティとキャッスル・アリスは、
今回の作戦では敵船団攻撃後に、護衛艦を一部なりとも誘引して本隊の負担を軽減する事が求められていた。
しかし、それを完璧にこなす為には、探知妨害装置が入力された魔法石が、予定通りに探知妨害魔法を発し続ける事が求められる。
もし、敵の生命反応探知魔法を妨害できなければ、キャッスル・アリスは複数の敵護衛艦に追い回され、最悪の場合撃沈されるであろう。

「魔法石がしっかり働いてくれないとまずいんだがなぁ……何しろ、この辺りの水深は何故か、あまり深くないから、深深度に潜って攻撃を回避する事も難しい。
魚雷も本隊の搭載している電池魚雷と違って、従来の尾を引きまくる奴を使っているからな……どうしたものか」

2人のカレアント軍士官は、目の前で渋面を浮かべ、喉を唸らせながら苦悩しているベルンハルトを見て、自然と悪い事をしてしまったと、心中で感じていた。

227 ヨークタウン ◆.EC28/54Ag :2017/07/04(火) 23:15:09 ID:PM3/LMsM0
「……艦長、我らが付いていながらこのような様になってしまい、深く……お詫び申し上げます」

ロイノーはそう言いながら、相棒のフェリンスクと共に頭を下げる。
それを見たベルンハルトは、さり気ない動作で右手を振った。

「いや、別に貴官らが悪い訳ではあるまい。貴官らはよくやってくれているよ。普段から魔法石のチェックも欠かさず行い、本分を尽くしているばかりか、
うちの手伝いまでやってくれているからな。別段、謝る必要は無いぞ」

ベルンハルトは、快活さを感じさせる口調でひとしきり言った後、少しばかり表情を歪めながら魔法石を指差した。

「責があるとすれば、こんな危なっかしいモノを手渡したミスリアル側の責任者だろうな。これで事が起きたら、そいつをうちの艦に呼んでから、
魚雷発射管に詰め込んでやるさ」
「エルフを魚雷発射管に詰め込むのですか……それはまた……怖いですなぁ」

さらりと言ってのけたベルンハルトに対し、2人は顔をやや引き攣らせた。

「おっと……ここは笑う所だぞ?」

ベルンハルトが苦笑しながら言うと、2人も表情を和ませた。

「ひとまず、魔法石の状況は掴めた。引き続き、魔法石の監視と調整を行ってくれ」
「はっ。何かありましたら、すぐにお伝えします」

フェリンスクがベルンハルトにそう返答し、隣のロイノーはベルンハルトの顔を見ながら無言で頷いた。


同日 午後2時 キャッスル・アリス艦内

「飛行長、機体の状況はどうなっている?第2段索敵は出来そうか」

ベルンハルトは海図台の側で航海長とひとしきり話し合った後、目の前に現れたローリンソンを見るなり、おもむろに声を掛けた。

「機体の状況は万全です。帰還後に整備を行いましたからな。燃料補給も間もなく終わります」

228 ヨークタウン ◆.EC28/54Ag :2017/07/04(火) 23:16:06 ID:PM3/LMsM0
「そうか。本日2回目の航空偵察は準備を終えつつあるな」

ベルンハルトは満足気に頷く。

「ところで艦長。群司令からは何か言われましたか?」
「ああ、魔法石の話か……」

ベルンハルトは、魔法石の状況を確認した後に、後方の潜水艦ベクーナに座乗する第2群司令ローレンス・ダスビット大佐に一連の報告と、
今後の動向についての指示を仰いでいた。

「司令からは、魔法石の動作が完全に停止する恐れが無いのならば、作戦を続行せよと命じられたよ。つまり、魔法石の交換はやらずに任務に当たれという事さ」
「それはまた……大丈夫でしょうか?」
「不安しか感じんが……まぁ、やってやれん事はないだろう」

ベルンハルトは腕組しながら、ローリンソンに言う。

「それに、万が一魔法石が使えなくなったとしても、戦えん訳ではない。あの便利な兵器が出る前は、もっと悪い環境で敵と戦った事もある。
その時の経験を活かして立ち回るだけさ」
「……いやはや、艦長は慎重なのか、大胆なのか分かりませんなぁ」

あっけらかんとした口調で言うベルンハルトに対し、ローリンソンは唖然としながらそう言い放った。

「まぁ……私の親戚がUボート乗りだったからな。爆雷攻撃に遭遇しやすい血筋を受け継いでいるのかもしれん」
「うちらクルーからしてみれば最悪な血筋かもしれませんな。潜水艦乗りにとって、爆雷攻撃を食らう事は死の一歩手前か……その先に直結するかの、
2つに1つですから」

傍で聞いていたボールドウィン航海長が、毒のある言葉で返した。

「言いたい事を言える部下を持てて幸せだよ」

ベルンハルトは苦笑交じりに、ボールドウィンへそう言った。

「艦長……時間ですな」

229 ヨークタウン ◆.EC28/54Ag :2017/07/04(火) 23:18:06 ID:PM3/LMsM0
ローリンソンは腕時計を確認してから、艦載機発艦の時間が迫っている事を伝える。

「もうそんな時間か。よし、上がろう」

ベルンハルトは頷くと、ローリンソンと共に艦橋に上がっていった。
彼らが艦橋に上がるまでの間、キャッスル・アリスの甲板上では、早朝と同じように整備と燃料の補給を終えた艦載機がカタパルト上に引き出され、
暖機運転を開始していた。
艦橋に上がったベルンハルトは、上空を見渡してから、顔に渋面を浮かべた。
キャッスル・アリスの上空には雲が張っており、所々切れ間が見えてはいるのだが、航空偵察にはあまり不向きな天候に思えた。

「飛行長、どう思うね?」

彼は、空に指差しながらローリンソンに聞く。

「雲の量が多くなってますなぁ……朝と比べると、状況は幾分悪くなってます」
「……わが合衆国海軍気象部の予報官によれば、この海域の天候は2月辺りまで良好の見込みと言っていたが」
「この異世界の天候予測なんぞ、はなから当てにしとりませんぜ。何しろ、気象データの蓄積がまだまだ足りん上に、前にいた世界よりも天候の
変わり具合が異様ですから」

それを聞いたベルンハルトは、苦笑しながら肩を竦めた。

「ああ、まさにそれだ。晴れ間が見える分、天候は良好…と、言えなくもないがね」
「まぁ……そうとも取れますな」

ローリンソンも苦笑いしながら空を見上げた。
心なしか、風もやや強くなっているようであり、艦首方向からふぶく風の音も幾分大きくなっているように思えた。
程無くして、しばしの休息を終えた2名の搭乗員が艦橋に上がってきた。

「飛行長!」
「おう、ご苦労」

ローリンソンとロージア少尉、クレイトン兵曹長が互いに敬礼をする。

「これから第2段索敵に行ってもらうが、索敵の手順、飛行経路は先ほど話した通りだ。無事に帰還する事を祈っているぞ。艦長からも何かありますか?」

ローリンソンはベルンハルトに顔を向け直して言う。

「いや、私からは特にないが……私も飛行長と同じく、諸君らが無事に帰還する事を祈っている。よろしく、頼む」
「無論であります。それでは、行ってまいります」

ロージア少尉は、さり気ない口調でベルンハルトにそう返すと、敬礼を送ってから甲板に降りた。
そして、クレイトン兵曹長と共に艦載機に乗り、朝と同じようにカタパルトから射出された。
シーラビットはキャッスル・アリスの周囲を旋回した後、未だに見ぬ敵護送船団を求めて、一路、西方へ向かっていった。

230 ヨークタウン ◆.EC28/54Ag :2017/07/04(火) 23:19:58 ID:PM3/LMsM0
同日 午後2時20分 ノア・エルカ列島東方沖150ゼルド(280マイル)地点

小休止のため、艦内の食堂に下がっていたネルス少佐は、小走りで艦橋に上がり、艦長席に座っていた駆逐艦フロイクリ艦長、ルシド・フェヴェンナ中佐に
やんわりと声を掛けた。

「艦長、今戻りました」
「やや遅めの昼飯は美味かったかな?」

フェヴェンナ中佐は、微かに笑みを浮かべながらネルス副長に聞く。

「ええ、美味でしたよ。空きっ腹には程よく効きましたな。本当なら、もう少し早い時間に昼食を済ませていたはずですが……」
「いきなり来たからな。ヤツが」

フェヴェンナ艦長は、右手の親指を上に向けながら言った。


今から5時間前……午前9時頃の出来事であった。
それまで、護送船団は5リンル(10ノット)の速力で東に向けて航行していた。
対潜警戒を行いながらの航海であるから、どの艦も一定の緊張を保ちながら航行を続けていたが、この海域にはまだ米潜水艦が跳梁していない事もあって、
ある程度のんびりとした雰囲気がどの艦でも流れていた。
しかし、その軽やかな空気は、船団の一番北側を航行していた第51駆逐隊の駆逐艦ギョナスチの緊急信によって瞬時に吹き飛んだ。

「緊急!船団の北東方面の空域に敵機らしきものを確認せり!敵機は現在、雲の中に隠れた模様!」

全艦に飛び込んだこの緊急信によって、護送船団の空気は一気に張り詰めたものとなった。
駆逐艦ギョナスチからは、更に

「敵機らしき物、再度視認!距離、10000グレル!(2万メートル)」

という通信が入り、その後も2度、敵機視認の報告が飛び込んできた。
最初の通信が伝えられてから5分後、護送船団旗艦から速力を12リンル(24ノット)に上げ、南東方面に一斉回頭せよとの命令が伝わり、
船団は針路を南東寄りに変えた。
最初の敵機視認の報が伝えられてから15分後、ギョナスチからの追加報告は入らなくなった。
この時点で、敵機と思しき機影は、東の彼方に向けて飛び去っており、船団の視認範囲内にはいないと判断された。

231 ヨークタウン ◆.EC28/54Ag :2017/07/04(火) 23:20:28 ID:PM3/LMsM0
それから5時間ほどが経った今……護送船団の各艦艇では、殆どの乗員が緊張に顔を引きつらせており、このフロイクリの艦内でもピリピリとした
空気に包まれていた。

「副長。やはり、みんな緊張しとるな」

フェヴェンナは眉間にしわを寄せながら、ネルスに話しかける。

「無理もありません。我が艦隊は敵機に発見されたのですから」
「発見か……」

フェヴェンナは顎を撫でながら、喉を唸らせる。

「……どうも腑に落ちんな」
「と、言われますと……?」

艦長の発した意外な言葉を聞いたネルスが、すかさず問い質す。

「なぜ、敵機は船団の上空で旋回しなかったのだ?」
「旋回……ですか」
「そうだ。偵察機は、目標を見つけた時は、その目標の詳細をなるべく正確に母艦に伝える必要がある。そのためには、まずは船団にもっと接近し、
必要とあれば上空を旋回して規模と編成を確認するはずだ」
「そういえば……これまでに会った米軍の偵察機は、よく雲の外に出て、我が方の編成を調べていましたな」

ネルスは過去の経験を思い出しながら、艦長にそう返した。
竜母機動部隊の護衛艦として活動した時期が長いフロイクリは、よく輪形陣の外郭に配備されており、そこから米軍の艦上偵察機が偵察飛行を行う様子を
幾度となく視認している。
敵の偵察機は、護衛のワイバーンが迎撃に向かえばすぐに退散していったが、いずれもが雲の外に出て、念入りに艦隊の編成を調べていた。
偵察機がすぐ逃げるのは、長居すれば護衛のワイバーンに撃墜されるからであり、別の戦域では、護衛機を持たない船団が敵の偵察機に四六時中
張り付かれたという情報もある。

「敵が船団を見つけていれば、必ず雲の外に出て来ただろう。何しろ……丸裸なのだからな。でも……敵機は雲の外から出てこなかった」

232 ヨークタウン ◆.EC28/54Ag :2017/07/04(火) 23:21:14 ID:PM3/LMsM0
「もしかして……敵機は船団を発見していない……と?」
「過去の経験から照らし合わせれば、必然とそうなる」

フェヴェンナは空を見据えた。

「ギョナスチから伝えられた情報では、雲と雲の間を飛行していた敵機をたまたま視認し、それがあたかも、船団が敵機に見つかったという誤解を
生んでいるのかもしれん」
「しかし艦長……こちらが敵機を見つけたのならば、敵機もこちらを見つけたのではないでしょうか?」
「雲と雲の間を飛行しているだけで、船団の詳細が分かる筈がない。ましてや、敵機と船団の距離は、10000グレル(2万メートル)を割った
事が無く、最後の報告では15000グレル(3万メートル)まで離れていたと伝えられている」

フェヴェンナは顔をネルスに向けた。

「これは、“獲物を見つけた狩人”の動きではない」
「では……船団の存在は敵にまだ知られていない、という事ですか」
「そうなるな」

ネルスに対し、フェヴェンナはそう断言した。

「とはいえ、敵が第2の索敵を行う可能性もある。もしそうなれば、現針路を航行していたままの船団は、敵の第2次索敵で発見されてしまうだろう。
旗艦から命じられた進路変更は正しい判断だ」
「なるほど……では、船団は難を逃れたという訳ですな」

ネルスは安堵の表情を浮かべながらそう言ったが、フェヴェンナは真顔のまま言葉を返す。

「そうであると、いいのだがな」

233 ヨークタウン ◆.EC28/54Ag :2017/07/04(火) 23:22:05 ID:PM3/LMsM0
午後4時 ノア・エルカ列島東方沖300マイル地点

キャッスル・アリスから発艦したシーラビットは、洋上に雲が多い事を考慮し、高度2500メートル付近を飛行していたが、目標である護送船団を
発見できぬまま往路の偵察行を終え、反転して母艦に引き返しつつあった。

「……まだ見つからんか」

後部席でレーダーに視線を送ったロージアは、依然として船らしき反応を捉えない事にやや苛立っていた。

「機長、やはり見つかりませんか?」
「ああ。レーダーにも反応が無い」

クレイトンにそう返したロージアは、無意識のうちに舌打ちする。

「母艦まであと240マイルか……あと1時間半以下の距離だな」

ロージアはそう言いながら、チャートに印を入れていく。
第2次索敵は、第1次索敵のよりも北側へ索敵範囲をずらして行われている。
これは、第1次索敵で機器の故障などにより、予定通りの索敵を行えなかったシー・ダンプティ機の補填として計画され、実行したものだが、
今の所、キャッスル・アリス機はこの範囲内で敵らしき船を発見できていない。

「参ったな……」

ロージアは眉間に皴を寄せながらも、目線は周囲を見回していく。
雲の下を飛行している水上機は、周囲に海を見渡せる事ができる。
だが、その四方には未だに、敵らしき船の影すらない。
今しも無線機から、シー・ダンプティ機が敵を発見したという朗報が入るかと期待するが、その期待が叶う事は、未だに無いままだ。
クレイトンとロージアが、悶々とした気分に苛まれながらも、時間は無情にも過ぎていく。
2人の搭乗員は、それでも完璧な動作で索敵を続ける。
しばらく時間が経ち、ロージアはレーダーから目を離し、目視で周囲の索敵を行っていく。
一通り、辺りを見回してから、レーダーに目線を移す。
機上レーダーには、依然として反応は映らない。

234 ヨークタウン ◆.EC28/54Ag :2017/07/04(火) 23:22:43 ID:PM3/LMsM0
「機長。母艦まであと200マイルです」

耳元のレシーバーに、クレイトンの定時報告が入る。
チャートに目を移し、手書きで機位を記していく。

「あと1時間か……こりゃ、第2次索敵も空振りに終わるかもしれんな」

記入を終えると、彼はレーダーに目を移す。
レーダースコープには相変わらず影も形もなく、端にシミのような物が映った時には、目線を機の左側に向けており、そこから後方、右側と
視線を巡らせていく。

「機長、やはり……索敵は失敗ですかね」
「ああ。失敗だな。やはり……偵察機は多く揃えんと効率が悪いな」

クレイトンの質問に、ロージアは溜息混じりの声で答える。
ロージアは気持ちを改めるため、深呼吸をしてから索敵を続けようとした。
その時、彼の脳裏に先ほどの光景が思い起こされた。
レーダーから目を離した時……スコープが端に着いた時、一瞬だけシミのような光点が見えていた。
その後、ロージアは周囲を索敵した後に再度レーダーを見たが、反応は無かった。

(そう……“シミ”すら無かった……!?)

ロージアは心中でそう呟いた直後、急に目を見開き、機の左側……北の方角に顔を向ける。
北側の海域は一瞬、何も見えないように思えるが、よく目を凝らしてみると、その方角には、雲がより一層低く垂れ込んでいる。
周囲の雲は、大体3000メートルから4000メートルの間に浮いているが、その方角の雲は3000メートルから2000メートル付近まで降りているように見える。

「……クレイトン!燃料はあとどれぐらいだ?」
「いつも通り、増槽タンクのみならず、胴体の燃料タンクも満タンで出撃しましたから、あと500マイル(800キロ)は飛行できますが……どうかしましたか?」
「すまんが、北に針路を変えてくれ。方位は340度。急げ!」
「……!アイ・サー!」

235 ヨークタウン ◆.EC28/54Ag :2017/07/04(火) 23:23:23 ID:PM3/LMsM0
先ほどから打って変わったロージアの口調に、何かを察したクレイトンは、言われるがままに機首を北に向けた。

「もしかしたら、目の錯覚かもしれん。だが……今まではあの微かな“シミ”すら無かった。燃料にはまだ余裕がある。例え何も無かったとしても、
母艦に帰れるだけの燃料は残る筈だ」

ロージアはそう呟きつつも、期待に胸を膨らませながら、その時が来るのを待った。




それから10分ほどが経った。

午後4時30分、機上レーダーが明確な反応を映し始めた。

「捉えたぞ。方位335度、距離25マイル!」
「機長、こっちも視認しました!雲の下に隠れてますぜ!」

高度2000メートルまで降下したキャッスル・アリス機は、前方の洋上を行く敵護送船団の姿を目視で確認していた。

「敵の数は……3隻ほど見えます!」
「レーダーの反応は既に10隻ほど捉えている。もっと近付くぞ!」

ロージアの指示に従い、クレイトンは速度を上げて、敵護送船団との距離を詰めていく。
敵船団との距離を詰める中、ロージアは敵船団発見の報告を母艦に伝え始めていた。
それからしばらくして、キャッスル・アリス機は敵船団の全容が明らかになる位置まで接近を果たした。

「機長、護衛艦が発砲してきました!」
「近付きすぎるな!撃ち落とされるぞ!」

ロージアは切迫した声でクレイトンに注意を促した。
敵弾はキャッスル・アリス機から300メートル離れた右側下方で炸裂し、黒煙が沸いた。

236 ヨークタウン ◆.EC28/54Ag :2017/07/04(火) 23:24:13 ID:PM3/LMsM0
距離は敵船団の外周から13000メートルほどを開けているが、念のため、15000メートル付近まで下がる事にした。
敵艦は盛んに対空砲弾を放ってくるが、キャッスル・アリス機の至近で炸裂する弾は1発も無かった。
クレイトンは、敵船団との距離を保ちながら、ゆっくりと外周を回っていく。
最初は敵竜母が護衛に付いていると思われたが、見た所、敵船団には護衛艦と輸送艦しかいないため、敵ワイバーンの存在を気にする事無く、
敵船団の詳細を確認する事ができた。

「敵船団は駆逐艦、輸送艦総計40隻前後。そのうち、護衛艦は12隻、残りは輸送艦の模様。母艦との距離は200マイル、方位300度。
速力は約20ノット。敵船団は同針路を依然として航行中なり」

ロージアは、敵船団の編成と針路、推定速度を事細かく報告していく。
程無くして、報告を終えたキャッスル・アリス機は船団の上空を1周してから帰途に就こうとした。

「機長、やりましたね!」
「ああ。ビンゴだ。失敗に終わるかと思ったが……どうやら、運に見放されていなかったようだ」
「報告も終わりましたし、帰還しますか?」
「ああ……少し待て」

ロージアは即答しようとしたが、この時、頭の中で何かが閃いた。
しばし考えてから、彼はクレイトンに次の指示を飛ばし始めた。


午後4時50分 ノア・エルカ列島沖東方170ゼルド(318マイル)地点

「敵機、北東方面に遠ざかります」

駆逐艦フロイクリの艦橋では、フェヴェンナ艦長とネルス副長は、緊張に顔を強張らせながら顔を向け合った。

「副長、最悪の事態だな」
「ええ……旗艦からはまだ何もいって来んようですが」

フェヴェンナは眉を顰めながら、旗艦のいる方角に顔を向ける。

「なるべく早く命令を出して欲しい所だが……まぁ、司令も心中穏やかではないのだろう。昨今の経験が浅いのなら、今の心理状態で素早く
命令を下すのは、容易な事ではあるまい」

237 ヨークタウン ◆.EC28/54Ag :2017/07/04(火) 23:25:00 ID:PM3/LMsM0
フェヴェンナは憮然とした表情のままネルスにそう返した。
この時、魔導士官が艦橋に入室してきた。

「艦長!旗艦より通信であります!」

フェヴェンナは手渡された紙を一読してから、複雑そうな表情を浮かべた。

「艦長、旗艦の司令は何と言われているのです?」
「全艦、別命あるまで現在の針路、並びに、速度を維持せよ、との命令だ」
「それは……」

ネルスもまた、眉間に皴を寄せつつ、艦長から差し出された通信文を手に取った。

「恐らく、敵の偵察機は水上機だ。そして、水上機という事は……例の航空機搭載の潜水艦がいるに違いない。これが敵の空母なら、偵察機の
下腹にあんなアシが付いている筈がない」
「船団の針路や航行速度を変更するように意見具申してはどうでしょうか?今のままだと、敵に先回りされる危険が大いにあるかと」
「一応、私もそうするつもりだ。だが……敵の偵察機は北東方面に向けて帰還していった。それはつまり、午前中に遭遇した同じ偵察機が
索敵範囲を変えて、こちらを追って来たという事になる。とはいえ、距離からして、敵もあまり近くにいるとは思えない」
「では……船団は……?」
「司令は北東に居る敵潜水艦部隊の追跡を逃れるため、1日程は南下を続けるかもしれんな」

フェヴェンナはネルスにそう言った後、一呼吸おいてから言葉を付け加えた。

「高速輸送艦様々と言った所ではある。偽装対空艦の元となった船体だ。こういった所で速さが生かせるのは流石だな」
「最高速力は13リンル(26ノット)まで出ますからね。おまけに量産向きの船体ですから数も多い」
「80隻の高速輸送艦は、この海上交通路維持には欠かせない存在と言える。最も……」

フェヴェンナは真顔のまま前方を見据える。

「敵にとってはただの餌にしか見えんだろうな」
「ひとまず、南下を続ければ敵潜水艦は振り切れそうですな」

238 ヨークタウン ◆.EC28/54Ag :2017/07/04(火) 23:26:07 ID:PM3/LMsM0
「速度はこっちが速いからね」

ネルスにそう返答した後、フェヴェンナは艦長席を立ち、ゆっくりとした足取りで左舷側の張り出し通路に歩み出た。
通路には、冬の冷たい海風が強く吹いており、防寒着を着ているとはいえ、体が少しばかり震えた。
上空の太陽は、現在の時刻が夕方に近いとあって早くも傾きつつある。

「今日の日没は午後5時30分となっています」
「ふむ……それにしても、今日の夜も冷えそうだな」

後ろから声を掛けてきたネルスに、フェヴェンナは単調な声音で答えた。

「しかし、このまま現針路を維持してもいいのでしょうか。敵は潜水艦部隊のみではないような気がします」
「エセックス級空母を擁する敵機動部隊が近くにいるかもしれない、と思っているのだな?」
「このような大船団を一気に叩き潰すのであれば、空母機動部隊で殴り込む方が、効率が良いですからな」

それを聞いたフェヴェンナは頭を2度、横に振った。

「ま、成るように成れ、さ」


その後、船団は南下し続けたが、午後6時には偽装針路を取るため、一路南東方面に転舵し、10リンル(20ノット)の速力で航行し続けた。


午後6時20分 ノア・エルカ列島沖東方530マイル地点

護送船団を発見したキャッスル・アリス機は、一時北東方面に離脱したが、離脱から40分後には針路を母艦へ向けていた。
その頃には日が落ち、辺りは真っ暗闇となった。
母艦であるキャッスル・アリスは、艦載機を誘導するために電波を発信したため、クレイトンとロージアの乗る偵察機は、誘導電波に沿って母艦へ戻る事ができた。
午後6時には、機上レーダーがキャッスル・アリスを探知し、クレイトンはその艦影を目標に飛行を続けた。

「機長、前方下方に明かりが見えます!母艦です!」
「OK。こっちからも見えたぞ」

239 ヨークタウン ◆.EC28/54Ag :2017/07/04(火) 23:26:49 ID:PM3/LMsM0
クレイトンが喜びの声を上げるのを耳で聞きつつ、ロージアは平静さを保ちながら次の指示を下していく。

「夜間着水になる。訓練通りに、慎重にやってくれよ」
「勿論です。では、行きますよ!」

クレイトンの掛け声とともに、機体が母艦の近くに向けて速度を上げていく。
程無くして、母艦上空に到達すると、クレイトンは愛機の速度を緩めつつ、上空を旋回する。
2度、3度と旋回を繰り返すうちに、速度は更に緩まり、クレイトンは慎重に期待を操りながら、着水準備に入った。
エンジンのスロットルを絞り、機体を水平に保ちながら、ゆっくりと下降していく。
着水の瞬間は最も緊張する時だ。
着水事故が起きた時のために、2人は風防ガラスを開ける。
外から冬の冷たい風が容赦なく吹き込み、2人の体が急速に冷えていく。

「今回も、上手く行ってくれよ」

ロージアは寒さに震えつつも、小声で着水成功を願う。
空母に乗っていた時は、着艦時に着艦フックがワイヤーを捉えてくれれば、強制的に減速する事ができた。
しかし、水上機は、常にうねりを伴い、安定しているとは言えない海上に降りなければならないため、着水は非常に難しい。
訓練中に、僚機が着水に失敗して全損事故を起こしたのを見ているロージアは、空母艦載機とは違った難しさがある事を、真に理解していた。
機体の右手に、母艦が見えてきた。
真っ暗闇の中にサーチライトで位置を知らせるキャッスル・アリスの姿は、心の底から頼もしいように思えた。

「着水します!」

クレイトンからそう伝えられると、ロージアは万が一の時に備えて、体を身構えた。
唐突に機体下部から突き上げるような衝撃が伝わる。周囲からは、フロートが海水を切り裂く音が響いて来る。
ドスンという衝撃が伝わると、次は機体が一瞬だけ浮いて軽やかな浮遊感を感じたが、すぐにまた下部から衝撃が伝わり、そこからこすり続けるような音と
振動が機体を震わせ続ける。

240 ヨークタウン ◆.EC28/54Ag :2017/07/04(火) 23:27:35 ID:PM3/LMsM0
フロートから水しぶきが上がり、海水の一部は操縦席や後部席にまで振りかかってきた。
着水からそう間を置かぬ内に、2人の機体はキャッスル・アリスのほぼ右真横の位置で停止した。

シーラビットが艦の右側20メートルの位置に停止すると、ベルンハルト艦長が矢継ぎ早に指示を飛ばし始めた。

「艦載機収容急げ!見張り員、周囲の警戒を怠るな!ここで敵に襲われたらあっという間にやられるぞ!」

ベルンハルトの指示に急き立てられるかのように、艦載機の収容は順調に行われ、程無くして、シーラビットは艦内に収容された。
収容作業を見守ったベルンハルトは、艦橋から司令塔に降りた所で、通信員から1枚の紙を手渡された。

「艦長、群司令より命令であります」
「ご苦労」

ベルンハルトは、紙面に書かれた命令文を見た後、深く頷いた。

「さて、遂に本番か……この先どうなる事かな」

彼は、そうぽつりと呟いた後、艦内放送を行うため、マイクを手に取った。

241 ヨークタウン ◆.EC28/54Ag :2017/07/04(火) 23:28:10 ID:PM3/LMsM0
SS投下終了です

242 名無し三等陸士@F世界 :2017/07/05(水) 16:49:27 ID:brS9mKss0
うおー待ってた甲斐があった
作者超乙

243 名無し三等陸士@F世界 :2017/07/05(水) 21:08:29 ID:dr5pgCdc0
大雨特別警報
num.to/814977904859

244 名無し三等陸士@F世界 :2017/07/06(木) 20:45:24 ID:3pTbBygo0
投下乙です
護送船団、一度は運が味方したが二度はなかったか
あと魔法石がらみの問題、後々キャッスル・アリスにとって命取りになりそうな…さてどうなる?

245 名無し三等陸士@F世界 :2017/07/07(金) 23:48:22 ID:Nr8Xppbo0
投下乙です

26ノットまで出る優秀船
これあれだ単船全速力航行したほうが潜水艦による被害が減る船だ
せっかくワイバーンという垂直離着陸できる装備があるのに
戦力予備がなくて船団に持ってこれないのは末期ならでは
この時点でシホールアンル商船はどのぐらい被害を受けてるのだろうか?
もしかしたら潜水艦でもなく空母でもなく巡洋艦あたりが殴り込んでくる可能性も

リバティー船「量産が効くと聞いて」
シホット「数おかしい」
ちなみにリバティー船以外にも作った貨物船も含めると
5000を余裕で超えるとかおかしい

246 名無し三等陸士@F世界 :2017/07/08(土) 13:25:35 ID:1cB0piDI0
うぽつです
発見された輸送船団、はてどうなるか…

247 名無し三等陸士@F世界 :2017/07/09(日) 12:47:04 ID:aBBY4nQI0
多くの犠牲のを出して、必死に潜水艦から守り抜いた輸送船も、あとちょっとのところで航空部隊に沈められてしまう未来が見えるのですが...

248 名無し三等陸士@F世界 :2017/07/09(日) 15:19:48 ID:iGUq2.lEO
元世界のシャルンホルスト&グナイゼナウみたいに、アラスカ級巡戦を主体に襲撃部隊編成して護送船団を叩くのも良さそうかな?

249 名無し三等陸士@F世界 :2017/07/25(火) 13:26:36 ID:P7Va0zYs0
>>247

ボロボロになりながらも入港して接岸し、軍港の責任者と敬礼を交わしている時に空襲警報が……

250 ヨークタウン ◆.EC28/54Ag :2017/09/09(土) 22:48:00 ID:V47gl7Ss0
大分遅れてしまい申し訳ございません。今現在、色々と悩みながらもなんとか制作を続けております。
最悪でも、9月中までには更新したい所です。

ひとまず、レス返しをば…

>>242氏 ありがとうございます!
しかし、また間が空いてしまいましたね……
我ながら情けない限りです

>>243氏 運命の女神は米側に味方してしまいましたね。
ですが、キャッスル・アリスも地味に不安抱えているので、この先、無事に攻撃できるかどうか……

>>245氏 シホールアンル帝国は、開戦前には1300隻の商船を保有し、開戦後には500隻を建造しております。
ですが、米側の攻撃の影響で、1486年(1946年)1月時の保有数は700隻を下回っています。

>潜水艦でもなく空母でもなく巡洋艦あたりが殴り込んでくる可能性も
巡洋艦主体の打撃部隊の方が船団襲撃には向いてそうですね。特に、シホールアンル海軍の主力が壊滅した現在は
本当にやりたい放題です。

>>246氏 潜水艦部隊の襲撃されて、どえらい目に遭う事はほぼ確実ですね……

>>247氏 >>249氏が言われる通り、米艦載機に蹂躙されまくって何もかもが台無しになってしまうでしょうな…

>>248氏 第5艦隊所属のアラスカ級巡戦は、2隻とも損傷大なので、今現在は本国のドックで修理中ですね
どんなに早くても、今年の4月までは前線に出られないかもしれません
とはいえ、アラスカ級がいなくても、デモイン級を始めとする優秀な巡洋艦部隊で、船団襲撃は充分に行えるかと思います

まぁ、敵にもなけなしの戦艦がいて、そいつらが加わる時もありそうですが、遭遇した時はジャブの連打で(wows脳

251 名無し三等陸士@F世界 :2017/09/10(日) 17:44:15 ID:Z7mT7VDw0
>なけなしの戦艦

なぜだろう…信濃ってワードがふっと…w

252 名無し三等陸士@F世界 :2017/09/11(月) 15:30:10 ID:P7Va0zYs0
「シホットの戦艦か……駆逐艦のエスコートもたった数隻。やるぞ。雷撃戦用意!」

253 名無し三等陸士@F世界 :2017/09/12(火) 11:33:58 ID:7n9rWn1s0
 フリンデルト帝国に本土から2400㎞先のルキィント列島、ノア・エルカ列島に対して侵攻する能力がある辺り一応列強国の範疇に入ってるんですね。
使者の口ぶりからして侵攻軍は編成準備段階に入ってる様ですが、アメリカ側はフリンデルト帝国の海軍力については把握しているんでしょうか?

254 ヨークタウン ◆.EC28/54Ag :2017/09/29(金) 17:04:28 ID:13KWRoLo0
>>251-252氏 
大物食いは潜水艦乗りのロマンですからな。
そして、それが果たせるだけの実力は充分にあるので、戦果は出せるでしょう

>>253
フリンデルドもマオンドにやや劣るぐらいで、十分な列強国です。
保有する海軍力も強力で、軍艦の性能的にはマオンドに迫る程です。
米海軍情報部は、マオンド海軍は竜母こそ保有していない物の、超弩級戦艦クラスの主力艦
8隻を含むかなりの規模の海軍力を有しているとの報告を、海軍首脳部に伝えています。
それに加えて、フリンデルドは急速な技術開発を進めており、国力自体も順調に成長し続けています。

戦後は、対フリンデルドを見越した戦略を立てる事は、ほぼ間違いないでしょう。

255 名無し三等陸士@F世界 :2017/10/06(金) 21:39:17 ID:PWWuALII0
>なけなしの戦艦
現時点でなんとか動けそうなシホールアンル帝国の戦艦って第二次レビリンイクル沖海戦に参加して生き残った
ケルグラストとクロレク、そして竣工したばかりのロェリーネルスくらいだな
あとオールクレイやレンベラードは結構前から動向不明だが、どうなったんだろ

そして調べてる最中に気がついた
クロレク、トアレ岬沖海戦でアラスカに沈められたんじゃなかったっけ…

256 ◆3KN/U8aBAs :2017/10/07(土) 00:21:12 ID:mllP.FRo0
ご無沙汰してます。
> ヨークタウン氏
毎度毎度楽しませていただいております。
通商破壊ってやってる側は楽しいですよね。何もしなくても敵が弱るから。
しかし商船隊の損失も船体の大きい外航船が主体でしょうし実際の海運力は額面の数字以上に厳しいでしょうね。

NATO軍ネタ小説を書いておりましたが、
どうも国家間の戦争よりも戦後の話のほうがたくさんネタが膨らんでる状態です。
細かい世界観がまだ固まってない状態ですが先にそっちから消火しようか悩み中です。

257 名無し三等陸士@F世界 :2017/10/07(土) 09:54:45 ID:P7Va0zYs0
>なけなしの戦艦

「ドックに入れて中を埋めて、不沈砲台にしよう(白目」

258 ヨークタウン ◆.EC28/54Ag :2017/10/07(土) 11:04:27 ID:13KWRoLo0
レスありがとうございます

>>255
これ、言うの忘れてたんですが…クロレクが喪失したのを、自分が記憶違いでそのまま生還した
事にしてましたね…
そのクロレクに入る枠は、実はレンベラードの予定でした
更新の間隔開けると碌なことにならんですな……本当に申し訳ないです

>>◆3KN/U8aBAs氏 お久しぶりです。
通商破壊は、やられてる方はストレスマッハですから、そのうち、色々と壊れそうですな

>NATO軍ネタ
ご自分のペースで書かれてもよろしいでしょうな。
なお、当方は本来のペースが崩れまくってアカン模様(大馬鹿

>>257氏 沈まないけど、無力化は出来るので結局は……

259 ◆3KN/U8aBAs :2017/10/10(火) 20:38:54 ID:99azSPfg0
一回SSの書き方を鍛えなおすために戦後OR後方ネタで一本書こうと思います。
いくつかネタがあるので一部を投下。参考までに読みたいネタを選んで頂ければ。(13日に一旦〆)
A. 「かぜ」が吹くとき
B. ゼロから始める土建屋万歳計画
C. 覇権国家の「総括」

260 ヨークタウン ◆.EC28/54Ag :2017/10/11(水) 13:13:27 ID:13KWRoLo0
どれも甲乙つけがたいものですが……特に選ぶとしたら、自分はCを読みたいですかな

261 undefined :2017/10/11(水) 18:29:10 ID:09HlkyNU0
俺もCで

262 名無し三等陸士@F世界 :2017/10/11(水) 20:39:56 ID:V3J1W.ao0
C

263 ◆3KN/U8aBAs :2017/10/14(土) 23:55:06 ID:cWlnjSDo0
ご無沙汰です。Cの希望しかなかったのでCで進めさせていただきます。
短いですがプロローグを投下します。

様々な樹木が周囲を覆い隠し、茂みが前に走った車のわだち以外を走ること拒否するかのように生い茂る。
そしてその間を針で通すかのように引かれた道をハンヴィーはひた走る。最近舗装されたらしいが、砂利道での乗り心地はフリーウェイに比べれば曲乗りに近い。
ドライバーは気さくな人ではあったが今は無言だ。彼曰くこの森はたびたび盗賊が出没するそうだ。
私は今、ある地方都市に駐留する部隊への補給を行う車列の中にいる。そこで私は地元の住民と兵士たちの交流を取材するつもりだ。
ハンヴィーが止まった。無線機が淡々とした言葉を発している。肝心なところはわからないが、どうやら前に何かあるらしい。
「おい、カメラマン、仕事だ。しばらく作業を待っててもらうから撮影してこい。オレッド、ルイス、彼に同行しろ。」
ドライバーのマルツ軍曹の「ご厚意」で兵士たちの作業を撮影することになった。同行する二人の兵士も車から降りている。
「ここにおける大事な仕事だからな。しっかりと焼き付けておけよ。」
私が車から降りるときの軍曹の顔はどこか思わせぶりな表情をしていた。

「とりあえずこれをつけておけ。」
車列の前へ向かう途中、ルイスと呼ばれた黒人伍長は私にマスクを押し付けた。風に乗ってすえたにおいが鼻を衝く。

車列の前にあったのは破壊された荷車とその持ち主の哀れな姿だった。ハエがたかっているところを見るとそれなりに時間がたっていることは容易に推察できる。
持ち主の体には刀傷が生々しく残り、彼のものと思われる馬には矢が何本も刺さっていた。彼の言っていた盗賊にあやめられたのだろう。
私がカメラを向けたのを見ると、荷車に集まったマスクをつけた兵士たちは二手に分かれて行動し始めた。
一組は道路のわきの木々の薄いところにスコップで穴を掘り始め、もう一組は荷車から馬を切り離そうとしていた。
「どいてどいて。」後ろから声をかけられて道を譲ると兵士たちが大きな袋を担いで掘りかけの穴の近くへ走っていく。
もう少し詳しく撮影しようと近づこうとしたが、ルイスに止められた。
その時、私は作業をしている彼らが手袋と作業着をテープでつないでいることに気づいた。
しばらくすると、穴が掘り終わり、同じころに人で運べるレベルまで荷車が解体されていた。
穴の底に車列から運んできた袋から白い粉をまんべんなく振りかけると、兵士たちは穴に死体と荷車の残骸を投げ込み、
その上にまた袋の白い粉をかけて掘った土を埋め戻し始めた。兵士たちの動きはどこか慣れが入っていて、無駄な動きや戸惑うそぶりはみられなかった。

「これが、この世界の現実だよ。」
ルイスは隣で私にそう言った。戦争でこの世界の支配体制が崩れたために、こういった盗賊の被害が増えているのだろう。
国家と国家の戦争は終わったが、それが必ずしも平和を意味するとは限らないのだ。

なお、このテープがアメリカ本土のデスクや茶の間に流されることはなかった。異世界の門をくぐる前に検閲で削除されたようである。

264 名無し三等陸士@F世界 :2017/10/15(日) 20:08:45 ID:goCvEF.k0
ヨークタウンさん
お預けがそろそろ辛いです。

265 ヨークタウン ◆.EC28/54Ag :2017/10/16(月) 12:07:48 ID:13KWRoLo0
>> ◆3KN/U8aBAs氏
大国が潰れたら潰れたで、その後の厄介ごとが生まれるのは、ある意味必然ですな…

>>264
納得いく文ができないので辛いです……筆力をお持ちでいらっしゃるのならば、自分に
恵んで頂けませんか(爆

266 名無し三等陸士@F世界 :2017/10/16(月) 22:00:13 ID:/z.kbFnY0
>>263
投下乙
国は倒したけど厄介事が残る
中東でよく見るあれ状態になってしまうのも仕方ないというか
なんというか

>開戦前には1300隻の商船を保有し、開戦後には500隻を建造しております。
>ですが、米側の攻撃の影響で、1486年(1946年)1月時の保有数は700隻を下回っています。

ブリテンとか日本に比べれば被害は少ないな(白目
なお離島や船主へのダメージ
ついでに国民から海軍への評価が(ry
海軍陸軍トップのメンツは仲良くできそうだけど
現場レベルだともうヤバそう
海軍が壊滅した今陸軍への負担がうなぎのぼりだし

ヨークタウン氏の投下が待ちきれない人は
ttp://www.eukleia.co.jp/eushully/an003.html
をやろうか

267 名無し三等陸士@F世界 :2017/10/17(火) 06:26:54 ID:tVE0sPfQ0
男がプレイするならこっちだ!
面白いよ
Rule the waves
ttps://simulationian.com/2017/02/rulethewaves/

268 名無し三等陸士@F世界 :2017/10/17(火) 06:34:55 ID:tVE0sPfQ0
あとこんなのも
原始的なSAMで米帝機を鴨打ちしよう(無理
SAM Simulator
ttps://sites.google.com/site/samsimulator1972/home
スレ違い失礼致しました

269 名無し三等陸士@F世界 :2017/10/28(土) 10:38:36 ID:RIJGGSMU0
SSを書くだけの気力がなかなか溜まらないので繋ぎのやっつけイラスト

ttps://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=65625606

270 ◆3KN/U8aBAs :2017/12/02(土) 10:58:34 ID:wXRzNQb.0
ご無沙汰してます。
練習用小説の続きとなります。

ナイフルはある地方の中心都市である。中央の丘を利用した城塞とそれに近接する寺院を中心に城壁に囲まれた旧市街とその外側の新市街に大別される。
以前、城塞はこの地方の軍隊の拠点として利用されていたが、NATO軍に占領されてからは城門を閉鎖して半ば放置に近い状況であった。
補給物資の車列はNATO軍の拠点となっている郊外のFOBに入った。
ほかの地域でもそうだが基本的にNATO軍は主要な補給路の近くに基地を作り、そこを起点に治安維持や軍政業務を行う。
新しく作るため土地の収用が必要ななるが、この世界では自動車やヘリコプターなどないので基本的にすべて一から作るしかないのだという。

「ルイスは私の代わりに到着の報告をしてきてくれ。残りは荷下ろしを手伝え。こっちだ、カメラマン。」
ハンヴィーから降ろされて、軍曹に案内されるまま基地内を移動する。後ろでは兵士たちがトラックから荷を下ろしていた。
その数台後ろではフォークリフトが大きなコンテナを持ち上げている。しばらく歩き、補給所とは別の区画に入ると、腕組をした強面の兵士が立つ一角に案内された。
「マルツ。こいつが俺のところの新入りか。銃は撃てるんだろうな?」
「銃で射撃はできないが、カメラで撮影はできるぞハイド。お前が銃を使うんだ。スティーブ、こいつはハイド。この地域で君を案内してくれる。ハイド、こちらはスティーブ、本国のジャーナリストだ。」
「はじめまして。ニュース・エコーのスティーブンソンです。」
「ブラボー中隊、第1小隊、ハイド曹長だ。お会いできて光栄だ。今後は我々の小隊の指示に従ってもらう。小隊長は今本部にいるので後で紹介しよう。」
「この面だが、気さくないいやつだ。何も心配することはない。」
「余計なことが言う暇があったら自分の部下のところへ戻ったらどうだ、『軍曹』?」
へーへーわかりましたよ、と聞こえるようにつぶやきながら軍曹は戻っていった。

「この基地を案内しよう。まずは射撃練習場だ。面白いものが見れるぞ。検閲官が通してくれるかは別だがな。」
そう言われながら案内されたが、射撃練習場へと近づいても銃声は聞こえてこなかった。代わりに誰かの大きな声が聞こえる。
「よーし、スティーブンソン、シャッターチャンスだ存分に撮れ。検閲官に没収されるだろうがな。」
『〜〜〜〜!これは〜〜〜〜〜!だから〜〜〜〜』
射撃練習場では、アメリカ兵が現地の言葉を大声で上げていた。
異世界の言葉は勉強していたものの、軍隊の用語は学ばなかったのですべてを直接聞きとることはできなかったが、それでも大体の意味を察することはできる。
ここが射撃訓練場で、彼の手元にマガジンのないAKライフルとチェコ製拳銃があれば何をしているかは想像に難くない。
ただし、ここが東欧と違うのは、学生たちが『ヒトではない』ということだろう。

「あいつらは現地の民兵隊だ。戦争でこの地域の支配階級が死ぬか逃げ去ってしまってな。民生や治安維持の組織を一から作らなければならなくなったんだ。他の地域も似たようなものだよ。」

指導役の兵士が傍らに立つ中、我々に比べ長い耳をした男性が拳銃を的に向けて構えている。その後ろには狼男や羽を背負った男性が並んでいた。この地方の中心であったため、距離、種族や年齢を問わず多彩な人々が生活しているようだ。ただし、その中で、「我々によく似た」人間の姿は数えるほどしかいない。

異世界で軍隊が統治を行っていることは、それがたとえ一時的なものであるとはいえ、メディア、あるいは議会などでの政治的議題に載るものであった。
私も、この地方に来る前に、異世界でのNATO軍総司令部での取材で、民生担当の将校に同様のことを質問した。
「我々は、異世界の『人種差別的な』政権とは違う。我々の軍法、および現地のルールにのっとって、可能な限り、すべての民衆に平等に接するように努力している。
それがたとえかつて敵であった者であったとしても、最低限守られるべき権利はある。」
確かに総司令部では、各地の有力者を集めて勉強会が行われていた場面を見学させてもらえた(ただしカメラは禁止された)し、各地では今行われているような自警組織の編成も行われている。
我々によく似た「ヒト」が自警組織に参加できているところから見て、かつて敵であったからという理由でこういった組織に参画する機会を奪われているわけではないようだ。

NATOの基地で東側の銃声が鳴り響く。

271 名無し三等陸士@F世界 :2017/12/02(土) 19:41:46 ID:ZqrZSx6Q0
もしも検索 ⇒ bit.ly/2kJFRlx

272 名無し三等陸士@F世界 :2017/12/02(土) 20:35:03 ID:ZGTTPISs0
乙です
銃で武装したエルフ兵は狙撃がエグイことになりそう

この世界に民主主義(に加えて共産主義)という恐るべき劇薬が広まるのか...
この世界の「ヒト」はいくら酷似していても事実上地球人とは別種族でしょうから、
そういった意味でもエルフ?や狼男といった種族との区別もつけないのでしょうな

273 名無し三等陸士@F世界 :2017/12/06(水) 19:00:35 ID:ltLdW.lY0
乙です

なんかエルフってあんまり君主制を引いてるイメージがないな
長老会とかがやんわり統治してるって感じ
あるいは原始共産主義的な集落が森ごとに合って、それらの緩やかな連合体的な感じ


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)




掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板 powered by Seesaa